■■そこには誰もいない。そしてこれからもいなくなる。■■
名前:閉ざされし魔王インディセ
雪国の周辺に出没する魔王。その正体は広い空間に充満する水蒸気と油煙であり、視認できる実体はない。存在範囲はおよそ20km四方ほどで、生き物を殺すたびにゆっくりと膨張していくようだ。
マジョリア大陸極北の広大な雪原をゆっくりとした速度で徘徊しており、言語を理解できる生物を見つけると音もなく忍び寄る。
そして、相手の耳元で、老婆のようなしわがれた声で「エミリオ、そこにいるのかい?」と問いかける。
この質問に何らかの回答をすると即座に、回答をしないと30時間後に、相手の周囲の大気を3気圧、150℃という条件に変化させる。この現象は相手が死亡して肉体が崩壊するか、インディセの存在範囲から脱出するまで続く。
インディセの縄張りにいるのは主としてアイズベルクなので、被害に遭うのも主にアイズベルクである。たまに巨人族がやられることもあるが、本当に稀である。
数百年前から存在が確認されており、数えきれないほどのアイズベルクを屠り、その血肉と油を搾り取ってきた。脅威のない暖かい地方では、インディセは『ペンギンを蒸す魔王』という滑稽なふたつ名をつけられて呼ばれているが、その虐殺数は下手な戦争で出る死者の数を遥かに上回るという。
マジョリア大陸極北の広大な雪原をゆっくりとした速度で徘徊しており、言語を理解できる生物を見つけると音もなく忍び寄る。
そして、相手の耳元で、老婆のようなしわがれた声で「エミリオ、そこにいるのかい?」と問いかける。
この質問に何らかの回答をすると即座に、回答をしないと30時間後に、相手の周囲の大気を3気圧、150℃という条件に変化させる。この現象は相手が死亡して肉体が崩壊するか、インディセの存在範囲から脱出するまで続く。
インディセの縄張りにいるのは主としてアイズベルクなので、被害に遭うのも主にアイズベルクである。たまに巨人族がやられることもあるが、本当に稀である。
数百年前から存在が確認されており、数えきれないほどのアイズベルクを屠り、その血肉と油を搾り取ってきた。脅威のない暖かい地方では、インディセは『ペンギンを蒸す魔王』という滑稽なふたつ名をつけられて呼ばれているが、その虐殺数は下手な戦争で出る死者の数を遥かに上回るという。