メニケ - アルカナアリアwiki

■■血を流さず殺さず悲鳴だけが残る■■

不殺の魔王メニケ

劉帝国周辺を徘徊する魔王。
頭を2つ持つ幼い少女の姿をしており、服を着る代わりに板きれを裸体に無数に貼りつけている。
彼女は人を殺すことを好まず、使用する魔法も非殺傷性のものに限られている。

〓〓固有魔法〓〓

• 泣き叫ぶといいよ（クルエルダー）

小さな光の蝶を作って飛ばす魔法。この蝶に触れると、凄まじい激痛に襲われる。
実際に食らった人曰く「歯を麻酔なしで抜かれた感じ」「爪をじわじわ剥がされた感じ」「大腿骨をハンマーで何回も叩かれて折られた感じ」だそうな。
しかもこの痛み、何十時間も薄れない上に、気絶もできないらしい。

• 微塵切りにするように、こうね（エヘクトル）

小さな光の蜂を作って飛ばす魔法。この蜂に触れると、神経がズタズタに破壊される。
失明したり、耳が聞こえなくなったり、手足が動かなくなったりする。もちろんめちゃくちゃ痛い。
何がひどいって、神経を切断したあとに間違った形でまたくっつけるプロセスまで含んでいるので、これを食らうと100%後遺症が残るくせに回復魔法で治すことができない。

• お前の人生は無意味だった（エバンへリオ）

小さな光の猫を作って放つ魔法。この猫に触れると、知識あるいは技術が失われる。
何が失われるかはランダムなようだが、その人にとって特に優先的なものが消去の対象に選ばれることが多いらしい。
ある剣士は剣の振り方を忘れ、ある数学者は数をひとつも数えられなくなり、ある王は自分の国と国民のことをすっかり忘れ去ってしまったとか。

このように、彼女は直接的に人を殺す方法を全く持たない。
しかし、人間を殺したいではなく、苦しめたいという欲求を非常に強く持っている。
彼女と戦った者たちは全員、生きて帰ってくるが、そのうち85%は3ヵ月以内に自殺して果てる。