神聖イルニクス帝国の都市で、皇帝から皇帝法・教団法・諸侯法からの独立権を与えられており自治法で決闘・代理決闘・興業決闘が合法とされている。都市の自治評議会では決闘士の元締め達と一部のスター決闘士達が議席を得る。
グルムニィ族の時代から自力救済の手段として伝統のある決闘裁判の中心地であり、皇帝や諸侯が訴えを通すためにお抱え代理決闘士に大金を与えたため栄えてきた。そのため決闘には厳粛な色が強く、興業決闘と言えども静かに鑑賞するような、目の肥えた観客や上流階級の観客が多い。
近年、ヴィルヘルム四世の治世後半からニコラス三世の治世最序盤にかけて皇帝権力が不安定な時期があったため決闘裁判が頻発し代理決闘業が好調となり、また若かりしニコラス三世は代理決闘士を雇わず自ら戦ったため多くの観客が集まり興業も大成功と二重の成功を収めた。
しかしニコラス三世の治世が安定し通常裁判が支配的な環境に戻ると反動で街の景気が冷え込み、調子に乗って増やした決闘士達も食いっぱぐれだしたため、他の決闘施設や冒険者ギルドへと決闘士を派遣し一種のレンタル料を取ることで経営再建を図っている。