字幕24 - 電脳コイルテンプレまとめ@wiki

　　　_{あまさわ　ゆうこ}
 (ﾔｻｺ)天沢勇子の言葉によると
　 人と人とを つなぐ心の道は⇒

　　　　_とぎ
　 細く 途切れやすいそうです｡

　　　　　　　　　　 _ゆう
　　　　　　(ﾔｻｺの母)優ちゃん！

　　 もう 心配したんだから！

私… どうしたの？
　　　　そうだ 先生呼ばなきゃ！

先生～！ 先生は どちらですか？
 あいてっ！ すみません 先生～！

(オバちゃん)
　ﾒｶﾞﾈなら お母さんが持ってるわ｡

オバちゃん！
 あなたに似て そそっかしい人ね｡

　　　　　　　 でも いい人だわ｡

よかったわ｡ あなたまで
　　　_もど
　　　戻ってこなかったら⇒

　　 どうしようかと思った｡

天沢さん…｡ そうだ私
 天沢さんと学校に行って…｡

天沢さんは どうしたの？

オバちゃん！

　　　　　　　　　_せつだん
　　すべてのﾘﾝｸは 切断されたわ｡

　　 多分 ﾘﾝｸ先の空間も もう…｡

　　　[ｹｰﾀｲ](ﾌﾐｴ)よかった！
　　　　　本当によかった！

　[ｹｰﾀｲ]もう 本当に心配したのよ！

[ｹｰﾀｲ]その… あっちに
連れて行かれたんじゃないかって｡

　　　　　　　　　　　 あっち？
[ｹｰﾀｲ]みんな うわさしてるわ｡

[ｹｰﾀｲ]ｲｻｺは ﾐﾁｺさんに
　 連れていかれたって｡

[ｹｰﾀｲ]ともかく 元気出してね！

_きょうこ
[ｹｰﾀｲ]ちょっと京子ちゃんの 
 様子 見てくるから切るわね｡

京子が どうかしたの？

[ｹｰﾀｲ]ﾔｻｺ… ﾃﾞﾝｽｹが…｡
　　ﾃﾞﾝｽｹ？

　　　　　　　_{さわ　　　 こ}
[ｹｰﾀｲ]きのうの騒ぎで巻き込まれて
　 それで…｡

[ｹｰﾀｲ]さっき ﾒﾓﾘｱﾙが
　　　　　　_とど
　 ﾔｻｺの家に届いたって｡

[ｹｰﾀｲ]あっ また京子ちゃん騒いでる｡
　　　(京子の泣き声)

[ｹｰﾀｲ]また電話するから｡
　 しっかりするのよ ﾔｻｺ｡

 (京子)うわあ～ん！
　 ﾃﾞﾝｽｹに会うの～ 京子のﾒｶﾞﾈ～！

　こまったなあ ﾔｻｺのお母さん⇒

　　 京子ちゃんのﾒｶﾞﾈまで
　　　取り上げたのね｡

(ｲﾝﾀｰﾌｫﾝ)
　　　　　　　 _だれ
　　　　あら？ 誰かしら？

　　　　　お母さん！

　　　　　　　　 ここにいるって
　　　　　 _おこのぎ
　　　　　小此木さんから聞いて｡

返してよ！ 何すんの！

　　 だめです！
　　　　　　　　　　_ゆる
　　　もうﾒｶﾞﾈ遊びは許しません！

 何でよ！
　　　　　 何でじゃありません！

聞いたわ｡ ｸﾗｽの子 ﾒｶﾞﾈが原因で
 大けがしたって｡

　 全部知ってるのよ｡ 天沢って子
　　夜中に学校に入り込んで⇒

　　　　　ﾒｶﾞﾈで遊んでて階段から
　　　　　 落ちたんでしょう？

　　　　　　 _ちが
　　　　　　 違うの！ あれは…｡
　　　　　　　　　 違いません！

ほら！ ご迷惑だから 
 帰るわよ！
　でも！

　　　　　あんたもﾐﾁｺさんに
　　　　　 連れて行かれるわよ！

(ﾀﾞｲﾁ)返してよ！
　　　　　(ﾀﾞｲﾁの父)ばかもん！

　前から 言っていただろう！
　 ずっとこんな物しているから⇒

　　　　　　 _にせもの
　　　 本物と偽物の区別が
　　　　つかなくなるんだ！

(オバちゃん)
　今日中には退院できるそうよ｡

　　　 _ひんけつ
 単なる貧血とか そんなところね｡

昨日の出来事は 表向きの社会では
 何も知られずに終わる｡

 私も事情を聞かれたけど
　こんなのｵｶﾙﾄ話にしかならない｡

私が起こした４年前の事件と同じ｡

　　　　　 ﾒｶﾞﾏｽも それを読んで
　　　　　　_{ねこめ はけん}
　　　　私や猫目を派遣したのね｡

　　猫目は ４年前一緒に
　　 ｷﾗﾊﾞｸﾞ集めをしてた男よ｡

　　今は もみ消す側だけどね｡

ｷﾗﾊﾞｸﾞもｺｲﾙｽの空間も
 もう どこにも残っていない｡

あるとしたら 都市伝説の
 ﾊｻﾞﾏ交差点くらいかな｡

ｲｻｺの意識を
 呼び戻す方法はもう…｡

何だか…｡

　　 何だか 何も感じないの｡

　 悪い夢か何かだったみたい｡

何もかも｡
　　　　　　　　　　　 ﾔｻｺ…｡

　　　　　　　　　　　　そっか｡
　　　　ﾃﾞﾝｽｹ… ﾒﾓﾘｱﾙ届いたのね｡

　　　お母さん
　　　 手続き もうすぐ終わるわ｡

　　　　 私ちょっと はずすわね｡

実は メガばあも昨日の騒ぎで
　　 _{きんきゅう}
　　 緊急入院したの｡

　　　 ｷﾞｯｸﾘ腰だけどね｡

　　(メガばあ)う～ 腰が～｡

(猫目)仕事中は電話するなと
　　　 言っただろう ﾀｹﾙ｡

　　　　　　　　_ぼく
[ｹｰﾀｲ](ﾀｹﾙ)でも 僕…
　　本当にこれでよかったのか…｡

 [ｹｰﾀｲ](猫目)心配するな｡ 今まで⇒

　兄ちゃんの言うとおりにして
　 間違った事あるか？

ないよ 兄ちゃん｡ ｶﾝﾅの事も
 僕が書いた話を みんな信じてる｡

[ｹｰﾀｲ]ああ｡ 怪奇ｸﾗﾌﾞのほうは任せる｡

　　僕 兄ちゃんのためなら
　　 何でもする｡

　 ああ 分かってる｡ じゃあ｡

　　　　　 (ﾀﾞｲﾁ)やる事がないな｡
(ﾃﾞﾝﾊﾟ)そうだね ﾀﾞｲﾁ｡

(ｱｷﾗ)ｸﾗｽのみんなも ほとんど親に
取り上げられちゃったみたいです｡

(ﾌﾐｴ)
これじゃ 電話もかけられないわ｡

うん？ 何だ お前らもか｡
　　　　　　　　　(ﾅﾒｯﾁ)へい…｡

ﾁｪｯ｡ ﾒｶﾞﾈがないんじゃ
 ｹﾝｶする気も起きないぜ｡

　　　　 (一同)はあ～｡

　(ﾔｻｺの母)痛いところない？
　　あなたも転んだんでしょう？

　　　　 うん 大丈夫｡

お父さんね 今 出張で金沢｡
 大変な時に必ずいないんだから｡

　 お友達 天沢さんだっけ？
　　早く よくなるといいわね｡

仲のいいお友達だったんでしょう｡
 違うの？

優ちゃん ﾍﾟｯﾄ会社から
 ﾒﾓﾘｱﾙっていうのがきてるわ｡

　ﾒｶﾞﾈのﾍﾟｯﾄ
　 ﾃﾞﾝｽｹちゃん だったわよね？

お母さん 優ちゃんのお友達の事
 何も知らなくて｡

　 ﾃﾞﾝｽｹちゃん 亡くなったそうね｡

　 (ｱﾅｳﾝｻｰ)｢電脳局のものは⇒

各省庁のﾄﾞﾒｲﾝにも
 _{きょうせいしっこう}
 強制執行が出来るのです｡⇒

ただ 今回は特別で 午後４時まで
 という期限付きだったようです｣｡

　　　　　　　 _{ほど きぼ}
…としたら あれ程大規模に 2.0を
 繰り出す事は もうなさそうね｡

 (猫目)
 ああ 管理室でも大騒ぎだったぞ｡

猫目！ 来てたの？

室長が出張で 今 僕が室長代行だ｡

　　ねえ 天沢勇子の病室
　　 どこにあるか知ってる？

彼女の家族に会いたいんだけど
 病院が教えてくれないのよ｡

　　　　　　　　　　　　 _みがら
 僕も知らないんだ｡ 彼女の身柄は
　ﾒｶﾞﾏｽがおさえている｡

 天沢は１年前にも同じような
通路を開こうとして失敗している｡

　　　　　　　_あしはら
　　　 やはり 葦原ｶﾝﾅの一件にも
　　　　関係しているようだ｡

間違いだと思いたいわね｡

希望を捨てるな ﾀﾏｺ｡
 _けんいち
 研一君の時だって 何とかなった｡

　 まだ手がないか 調べてみるさ｡

_たの
頼もしいねえ～｡
 昔は 私のﾊﾟｼﾘだったくせに！

　　 おいおい 今は室長代行だぞ｡

　　　　じゃあ 君も個人の権限で
　　　　 真相を探ってくれ｡

　　　　 やってみるわ｡

　　　 優ちゃん ちょっと座って｡

　　ﾃﾞﾝｽｹ かわいそうだったわね｡

　 私はあまり ﾒｶﾞﾈを使わないから
　　よく分からないけど…｡

　 お母さんも昔 飼っていたのよ｡

　　　１年くらいで死んじゃって｡

　　　　　　 すごく泣いたわ｡
　　　　　　　_なっとく
　　　　　　　納得いかなくてさ｡

　 何で 小っちゃい生き物って
　　すぐ死んじゃうんだろうって｡

　 ﾍﾟｯﾄって たいてい
　　　　　　_{じゅみょう}
　　人間より寿命が短いでしょう｡

　　何で そう決まってるの？

 ﾍﾟｯﾄが 人間より長生きだったら
こんな思いをする事ないのにって｡

そしたら 金沢のおばあちゃんが
 こう言ったの｡

　　　飼い主がﾍﾟｯﾄの死ぬところを
　　　 見たくないように⇒

　 ﾍﾟｯﾄだって飼い主が 死ぬところ
　　見たくないでしょうって｡

　　　　　　　　　　 _た
　　　だから 悲しみに耐えられる
　　　 人間のほうが⇒

　　　ﾍﾟｯﾄのかわりにその悲しみを
　　　 引き受けるの｡

　　　　　　 だって人間のほうが
　　　　　　　体大きいもの｡

　　　　本物のﾍﾟｯﾄの話だけどね｡

　　　　　　　　　 優ちゃん｡
　　 お母さん…｡

　　 お母さんの体 温かい？
　　　　 うん｡

　　　　　_やわ
　　　　　柔らかい？
　　　　　　 うん｡

　　　　ちょっと痛い？
　　　　　　 うん｡

　　　　　 分かる？ 優ちゃん｡

　　　　 _さわ
 こうして触れるものが
温かいものが信じられるものなの｡

ｷﾞｭｯとやると ちょっと
 くすぐったくて ちょっと痛いの｡

　　　　　　　　分かる？
　　　　　お母さん…｡

優ちゃん
 それが生きてるって事なの｡

ﾒｶﾞﾈの世界はそれがないでしょう？

　　　　　　　　戻ってきなさい｡
　　　　　　　生きている世界に｡

　　　　　　　　　温かい世界に｡

お母さん…｡

　　　 だから ﾒｶﾞﾈはもうお終い｡

　　　　　　 _けいたい
　　 かわりに携帯 買ってあげる｡

　_たいくつ
　退屈したら一緒に遊んであげる｡

　　　　　　　　　　　だから…｡

　　　 だから ﾒｶﾞﾈは もうお終い｡

　　　　　　 うん｡

 (猫目)当面はこちらの病室です｡

　　 _かいそう
　　 改装は すぐ終わります｡
　　　くわしくは明日｡

　　　 やはり うそか…｡

　　　　　　4423？

　昔 来た時は なかったのに！

(ﾔｻｺのおじさん)どちら様かな？

(オバちゃん)これが 私の
知っている今までの一部始終です｡

そうですか｡　_おどろ
　　　　あまり驚かないんですね｡

 勇子さんは｢兄を死なせたのは
　自分だ｣と 言っていたそうです｡

　　　　　　　　　もしかして…｡

はい｡
 _のぶひこ
 信彦は すでに他界しています｡

　　　　　　 _ふびん
　　 この子は不憫な子で…｡

　 幼いころに 父親を亡くし
　　信彦だけが心の支えでした｡

　　 でも 母親も病気で
　　　入院する事になって⇒

２人をうちで
 預かる事になったんです｡

　　　　 _ひっこ
ところが 引越しの日に
 勇子と信彦は交通事故にあって｡

２人とも意識不明に｡

　　　　　　　 ２人とも？
はい｡

　　　　　　 _ちりょう
その時 勇子を治療したのが
 小此木先生でした｡

　　 ｲﾏｰｺﾞの電脳医療だわ｡

(おじ)それが どんなものなのか
私には さっぱり分かりませんが｡

勇子だけは 目覚めました｡
 その間の記憶を すべて失って｡

小此木先生が亡くなったころだわ｡

　　　信彦君は
　　　 その時どうなったんです？

　　　　　　　 _けいやく
それは… ﾒｶﾞﾏｽの契約があって
 言えないのです｡

　　 お願いします｡ どうしても！

　　 22です…｡
　　　　　　　　　 えっ？

今は これだけしか…｡

　　　　　　　ちょっと あなた！

あなた 空間管理室の人でしょ！
 二度と近寄らないで下さい！

　 待って！
　　22って どういう意味ですか？

　　　　　　　　　　 (ﾌﾐｴ)ﾔｻｺ！

元気出しなよ！
 私もﾒｶﾞﾈ取り上げられちゃった｡

　　　　　　　　　 何でだろう？

　　　　　　　　　_なみだ
　　　　　　　　　涙が出ないの｡

ﾔｻｺ…｡

　何か まだ ﾃﾞﾝｽｹが死んだって
　 ピンとこなくて｡

　　それに天沢さんの事も…｡

　　　　　　　_{はくじょうもの}
　　　　私って薄情者なのかなあ｡

　　　 ﾌﾐｴちゃんの言うとおりだ｡

　　　　　　　　　　　　_そん
　　　　　感情移入したら損だね｡

　　　 ﾔｻｺ…｡

　　　　　　でも ばかみたい｡
　　　　　　 この辺が痛いの｡

　　まるで ﾃﾞﾝｽｹが
　　 本物の犬だったみたい｡

　 私や京子を 元気付けようと
　　いつも一生懸命だった｡

　 さようならも言えなかった｡

　ﾃﾞﾝｽｹの毛並みに 触りたいって
　 いつも思ってた｡

 小さいころ ﾃﾞﾝｽｹに触っても
　感触がない事が分からなくて｡

　　 そのうち触れるように
　　　なるだろうって｡

　分かってた｡
　 ﾃﾞﾝｽｹは本物の生き物じゃない｡

だから…
 死ぬ時も痛くなかったと思う｡

　　　　　　ﾔｻｺ…｡

　　　だから 私も痛くない｡

　　ﾃﾞｰﾀが消えただけ｡ それだけ｡

　　　　　　　　　　　だから…｡
≪ｸｳ～ﾝ ﾜﾝﾜﾝ！

　　 どうしたの？

　　　　　　　ﾃﾞﾝｽｹ…｡
　　 ﾔｻｺ？

　　　　　　　 一体どうしたの？

　　　　　聞こえたの｡
　　　　　　　　　　　　 何が？

ﾃﾞﾝｽｹの声がしたの｡ 一瞬だけど｡
　　　　　　　　　　えっ？

うそじゃない！
 絶対いる！ この辺りに｡

≪ｸｳ～ﾝ｡
　　　　　　ﾃﾞﾝｽｹ！

ﾜﾝ ﾜﾝ ｸｳ～ﾝ！

ああっ！

　　　 死んでしまった…｡

　本当に死んでしまったのね…｡

　　　 ﾃﾞﾝｽｹ…｡ うう～｡

記録にある ｺｲﾙﾄﾞﾒｲﾝは
　　　 _{しょうめつ}
 すべて消滅か…｡

残る手がかりは
 せいぜい都市伝説くらいね｡

　　　　　 これは！

もしもし！ 待って！
 私の話を聞いて下さい！

_{おい かいせき}
甥が解析した ｶﾝﾅのﾒｶﾞﾈに
　　　　　 _ふく
 ある情報が含まれていて…｡

　何だか 全部夢だったみたい｡

　　　　　(京子)ﾌｻﾌｻだったよ…｡

　　　　　　いいにおいがしたよ｡

　　　　　　　　　温かかったよ｡

　 (ｲｻｺの母)だから！ 優ちゃんに
　　 けがはなかったんだって！

　　　 何度言ったら分かるのよ！

　　　　　今 かわるわね｡
　　　　　 優ちゃん お父さんよ｡

　　　　　　あっ…｡

　　　 まだ子どもなのね｡

ああ… そうか｡ もういないんだ｡

　　　　ﾒｶﾞﾈもﾃﾞﾝｽｹも｡

　　　 何だろう これ…｡

　　　　　 胸が痛い｡

  回想 (ｲｻｺ)ﾒｶﾞﾈで見えるものは
　 すべて まやかしだ｡

　 手で触れられるものだけを
　　信じるんだ｡

　 天沢さんも同じ事言ってる｡

 この世界はみな
　手で触れるもので出来ている｡

　　手で触るとｻﾗｻﾗだったり
　　 ﾌｶﾌｶだったり｡

これからは 手で触れるものだけを
 信じて生きていこう｡

　　手で触れられないものは
　　 まやかし｡

　 だから この悲しい気持ちも
　　きっとまやかし｡

　　本当は悲しくなんかない｡

　　 こんな辛い気持ちも
　　　きっと すぐに忘れる｡

　 だって まやかしなんだもの｡

　　　　　本当に…⇒

　　　　 本物って 何？

　　 手で触れられるものが
　　　本物なの？

　　手で触れられないものは
　　 本物じゃないの？

　今 本当に ここにあるものは
　 何？

　間違いなく
　 今 ここにあるものって 何？

　　　　　胸の痛み…｡

　今 本当に ここにあるものは
　 この胸の痛み｡

これは まやかしなんかじゃない｡

手で触れられないけど
 今 信じられるのはこの痛みだけ｡

　　この痛みを感じる方向に
　　 本当の何かがある｡

　　　　ふあ～｡ うん？

　　　　　優ちゃん！

　　 (オバちゃん)研ちゃん！

　　 兄ちゃん 本当に
　　　僕らがしている事は⇒

　　　　　　　_めいよ
　　父ちゃんの名誉のために
　　 なるんだろうか｡

　　　　 また その話か｡

でも 悪くない人まで
 巻き込んだりして そんなの…｡

　　 葦原ｶﾝﾅの事か？ あれは
　　　はっきり事故だっただろう｡

　　 4423のﾊﾝﾄﾞﾙで
　　　　　　_けいこく
　　　２回も警告したのに⇒

よりによって通路を 開いている
 最中に ﾉｺﾉｺやって来るなんて⇒

_だれ
誰が予想出来る？
 それもｲﾏｰｺﾞを持っていたなんて｡

 分離を起こした電脳体をよけて
電脳ナビは生身をはねてしまった｡

　痛ましい事だが 我々には
　 どうしようもなかったんだ｡

　　　　こっちこそ めったにない
　　　　 ﾁｬﾝｽとｷﾗﾊﾞｸﾞを失った｡

そのためにどれだけ苦労した事か｡

さあ飯を食え｡ 学校には病欠の
 手続きをとっておいたから｡

２人ともって話だぜ｡
 それって もしかして…｡

　　　　 かけおち～？

　　　　　　(ﾌﾐｴ)やめなさいよ！
何だと？

てめえ～ ﾒｶﾞﾈなきゃ
 何も出来ないくせに！

　　　　 (ﾃﾞﾝﾊﾟ)やめてあげて～｡

　　　ああ？ うるさいよ！

　　　(ｱｲｺ)やめなさいよ！
すっこんでろ！

　　　 (ﾌﾐｴ)やめて～！ いや～！
ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ うるさい！

　(ﾀﾞｲﾁ)せ～の！

　　 よし！ やっぱり腰だ｡

　　　何だよ 簡単じゃん！

ﾀﾞｲﾁ！
　　　　 何しやがんだ ｺﾝﾆｬﾛ～！

　　　　　 うわ～！

　　　やっぱり腰で回す！

　　　　　　　　すごいよ ﾀﾞｲﾁ！

　　何度も投げられると
　　 強くなるって 本当だな｡

　　　 おい お前ら！

二度と
 こっちの生徒に手を出すな！

　　　　　 へ～い…｡

　　　　　　　　　　ｵﾔﾋﾞ～ﾝ…｡
 何の用かね ﾅﾒｯﾁ君？

　　　　　　　　ﾁｬｯｸ開いてます｡
　　　　　 (笑い声)

 (研一)よかった ﾛｸﾞｲﾝ出来る｡

　　やはり つながらないな…｡

　２人とも 一体どうするつもり？

　　　　よかった！ まだ動くわ！

 重いなあ… ﾒｰﾙ ﾒｰﾙ…｡ あった！

　　　　　　　　　　　これだわ｡

　　　　　　　　　 このﾏﾝﾎｰﾙ…｡

　　　　　　　　　　やっぱり…｡

あの時ﾏﾕﾐが
 言ってた場所が⇒

ﾊｻﾞﾏ交差点なんだわ｡

　　 ﾏﾕﾐ そんなに簡単には
　　　会えないよね｡

あの時 いろんな事が あったから
 ひと言では言えないけど…｡

　　　　私 会いたいの｡

　あの時 ﾏﾕﾐの言ってた場所⇒

４つのﾏﾝﾎｰﾙが並んでるあの場所は
 本当にあったのよ｡

　　　 古い空間の中に…｡

　　 でも それだけじゃない｡

　　　　　　　 ﾏﾕﾐ あなたが私を
いじめてたなんてもう思ってない｡

　　　 _こわ　　あなたはﾐﾁｺさんが
　　　 怖かっただけで 決して…｡

　　　　 (ﾏﾕﾐ)私が いじめてた？

　　 いじめていたのは
　　　あなたの方でしょう｡

　　　　　 ええっ？