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新教派イシュバルツの推薦

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②‘新教徒イシュバルツの推薦
高齢を理由に引退を宣言したケステが、後任に指名した第六教区聖騎士団団長。
聖記しとしては最高位の称号である聖衣聖騎士の栄誉を授与されている。
 ケステと同様に異端審問官未経験者であるが、三十代半ばという充実した年齢、豊富な学識、歴代最強といわれた第六教区聖騎士団を束ねた指揮能力、騎士見習い時より発揮された聖騎士としての非凡な才能は、異端審問局の他の課長と比較して決して見劣りするものではない。
能力的には極めて優秀であるが、イシュバルツ本人が、 聖典の新解釈により、法王庁の現体制と聖職者のあり方を公然と批判する新教徒である事を公言している。

新教は、末端の若手聖職者を中心に広がっているが、法王庁としては積極的な対応策は展開してこなかったが、異端審問局課長に新教徒が誕生するとなると、現体制を根源からの崩壊を招きかねない。
イシュバルツを後任課長に推薦したケステは、保守派の先鋒である智神学の重鎮でもあり、新教派司祭が提言する聖典の解釈・主張に対しては、何度も意義を唱えてきただけに、後継者にイシュバルツを指名したことは、異端審問局に大きな衝撃を与えた。
新課長の推薦は異端審議会の出席課長三分の二以上の賛成で承認となる為、次回開催の審議会を前に、法王庁は不穏な空気と緊迫感に包まれている。

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