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絶望の未来2

最終更新:2014年09月25日 04:19

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異伝 絶望の未来2


  • 対???(敵将)
初戦闘時
【???】
ギムレー様…私だけは、
あなたを絶対に裏切りません…
例えあなたがどんな姿になっても、
最後までついていくと決めているんです。
だから…邪魔をする者は、
全て私が排除します!!

撃破時
【???】
ごめんなさい…
ギムレー様…
私…もっと勉強…
しますから…
また…一緒に…
戦術…を……

ルフレ(男・僕)→???
【???】
!! あなたは…!

【ルフレ】
え?

【???】
ど、どうして
このような所にいるのですか!?
ここは危険です!
早く祭壇にお戻りください!

【ルフレ】
な、何を言ってるんだ…?

【???】
あ…あれ?
あなたはギムレー様じゃ…ない?

【ルフレ】
誰と勘違いしているのかは
わからないけど…
その人と僕は
おそらく別人だよ。
僕はこの世界の人間じゃない。
さっきここに来たばかりの異界の者なんだ。

【???】
異界…!?
では、あなたは異界の…!?
…まさか、異界から援軍が来ているとは…
早くギムレー様に報告しないと…
…でも…

【ルフレ】
どうしたんだい?

【???】
…いえ、なんでもありません。
それよりあなた、
なぜそんな情報を私に?
私はあなたの敵かもしれませんよ。
戦場で相手にむやみに情報を与えるのは
得策とは言えませんね。

【ルフレ】
そうだね…君は顔も見えないし、
正直ちょっと怪しい。
でも、敵とは思えないんだよね…

【???】
…なんですか、その根拠は。
軍師とは思えない判断ですね。

【ルフレ】
へぇ、どうして僕が
軍師だってわかったの?

【???】
…それは。

【ルフレ】
やっぱり、君は僕のことを…
いや、この世界の
僕のことを知っているんだね?
そして、さっきの言動から察するに…
それは君のとても大切な人だ。
…違うかな?

【???】
だとしたらどうするんですか。
脅しでもして情報を吐かせますか?
悪いですが、私はどんな目に遭っても
何も言いませんよ。
私は、自分の意思で決めたんです。
あの人についていくって。
何があっても、
最後まで信じるって!

【ルフレ】
…そっか。この世界の僕が
何をしているのかは知らないけど、
君がそこまで
信じてくれているのなら、
この世界の僕は…
きっと幸せだね。

【???】
…!!
そ、そんなこと…
あなたには…関係ありません。

【ルフレ】
そうだね…少し立ち入り過ぎたよ。
すまない。
…お詫びに、これをあげる。

【???】
これは…

【ルフレ】
僕の愛用してる本だよ。
簡単な戦術が書いてあるんだけど、
もし…軍師の傍にいるのなら
必ず役に立つから。

【???】
…いいんですか?
私にこんなものを渡して。
ここに書いてあることを
全て敵に教えるかもしれませんよ。
…いえ、もしかしたらこの策を使って
私があなたを…!

【ルフレ】
…いや、
君はそんなことしないよ。

【???】
どうしてそう言い切れるんですか!?

【ルフレ】
君も…似てるんだよ。
僕のすごく大事な人に。
だから…きっとそんなことはしない。
こんなこと言ったら、何の根拠もないって
また呆れられるかな?

【???】
…………

【ルフレ】
…長く話しすぎたね。
それじゃ、僕はもう行くよ。
君と話せて、良かった。

【???】
あっ、ちょっと待ってくださ…!
…………
この本、もう持ってるんですよね…
ずっと前に、あなたがくれたんですよ。
この書き込みも、
ページの折り目も…おんなじ、ですね。
参りました…
こんなことされたら、もう、戦えません…
今まで誰に何を言われても
揺らがなかったのに、
仲間や友達を手に掛けてでも
この道を貫くと決めたのに…
あなたのせいですよ…
…父さん。
優しかった頃のあなたに、
私が逆らえるわけがない…
ギムレー様…すみません。
私は撤退します。
ですが、あなたへの忠誠は
決して揺るぎません。
この罪を償うため、どんな罰でも
受け入れる覚悟はできています…


ルフレ(男・俺)→???
【???】
!! あなたは…!

【ルフレ】
え?

【???】
ど、どうして
このような所にいるのですか!?
ここは危険です!
早く祭壇にお戻りください!

【ルフレ】
な、何を言ってるんだ…?

【???】
あ…あれ?
あなたはギムレー様じゃ…ない?

【ルフレ】
誰と勘違いしているのかは
わからないが…
そいつと俺は
おそらく別人だぞ。
俺はこの世界の人間じゃない。
さっきここに来たばかりの異界の者なんだ。

【???】
異界…!?
では、あなたは異界の…!?
…まさか、異界から援軍が来ているとは…
早くギムレー様に報告しないと…
…でも…

【ルフレ】
どうした?

【???】
…いえ、なんでもありません。
それよりあなた、
なぜそんな情報を私に?
私はあなたの敵かもしれませんよ。
戦場で相手にむやみに情報を与えるのは
得策とは言えませんね。

【ルフレ】
そうだな…お前は顔も見えないし、
正直ちょっと怪しい。
でも、敵とは思えないんだよな…

【???】
…なんですか、その根拠は。
軍師とは思えない判断ですね。

【ルフレ】
ほぉ、どうして俺が
軍師だってわかったんだ?

【???】
…それは。

【ルフレ】
やっぱり、お前はは俺のことを…
いや、この世界の
俺のことを知っているんだな?
そして、さっきの言動から察するに…
それはお前のとても大切な人だ。
…違うか?

【???】
だとしたらどうするんですか。
脅しでもして情報を吐かせますか?
悪いですが、私はどんな目に遭っても
何も言いませんよ。
私は、自分の意思で決めたんです。
あの人についていくって。
何があっても、
最後まで信じるって!

【ルフレ】
…そっか。この世界の俺が
何をしているのかは知らないが、
お前がそこまで
信じてくれているのなら、
この世界の俺は…
きっと幸せだな。

【???】
…!!
そ、そんなこと…
あなたには…関係ありません。

【ルフレ】
そうだな…少し立ち入り過ぎた。
すまない。
…お詫びに、これをやる。

【???】
これは…

【ルフレ】
俺の愛用してる本だよ。
簡単な戦術が書いてあるんだが、
もし…軍師の傍にいるのなら
必ず役に立つ。

【???】
…いいんですか?
私にこんなものを渡して。
ここに書いてあることを
全て敵に教えるかもしれませんよ。
…いえ、もしかしたらこの策を使って
私があなたを…!

【ルフレ】
…いや、
お前はそんなことしない。

【???】
どうしてそう言い切れるんですか!?

【ルフレ】
お前も…似てるんだよ。
俺のすごく大事な人に。
だから…きっとそんなことはしない。
こんなこと言ったら、何の根拠もないって
また呆れられるかもしれないがな?

【???】
…………

【ルフレ】…長く話しすぎたな。
それじゃ、俺はもう行くぜ。
お前と話せて、良かった。

【???】
あっ、ちょっと待ってくださ…!
…………
この本、もう持ってるんですよね…
ずっと前に、あなたがくれたんですよ。
この書き込みも、
ページの折り目も…おんなじ、ですね。
参りました…
こんなことされたら、もう、戦えません…
今まで誰に何を言われても
揺らがなかったのに、
仲間や友達を手に掛けてでも
この道を貫くと決めたのに…
あなたのせいですよ…
…父さん。
優しかった頃のあなたに、
私が逆らえるわけがない…
ギムレー様…すみません。
私は撤退します。
ですが、あなたへの忠誠は
決して揺るぎません。
この罪を償うため、どんな罰でも
受け入れる覚悟はできています…


ルフレ(女・共通)→???
【???】
!?
あれは、ギムレー様…!?
いや、でもまさかそんな…
だって、この姿はもう
随分昔の…!
もしかして、ナーガが異界から
呼び寄せた援軍…なのでしょうか。
あの竜…どこまでも
面倒な真似をしてくれますね…
ですが、気付いてしまった以上、
私はこの人とは戦えません。
すみません、ギムレー様。
私は撤退します…


ウード

敗北時
【ウード】
母さん…父さん…俺は、世界を…
2人の…英雄の血を…守れなかっ……

ウード→ウード
【ウード】(自軍)
…む!? 向こうにいるのは…
この異界で、俺と同じ魂を持ちし者か!
ふん…今すぐに名乗りを上げて
鼓舞してやっても良いのだが、
ここはもっとピンチになってから
颯爽と現れて…
…って、こっちに来る!?
もしかして、気付かれたか!?
ど、どうしよう、どうしよう!
心の準備ができてねぇぞ!?
と、とりあえず、隠れておくか!

【ウード】(異界)
はぁ…はぁ…さっき俺とそっくりの奴が
そこにいたような…?
死を迎える直前には
自分そっくりの人間が現れる、という
昔話を読んだ事があるが、
もしかして…
…いや、何を言ってるんだ。
俺は生きてイーリスに帰る!
例え死神が迎えに来たとしても、
この魂を渡しはしない…!

【ウード】(自軍)
ふう。
何とか見つからずに済んだか。
だが、あの真剣な眼差し…
覚悟を秘めたその佇まい、
ここで散らせてしまうには
あまりにも惜しいな。
異界のウードよ…負けるな!
お前の背中は俺が守ってやる…!


リズ→ウード
【リズ】
あ! ウード! ウードなんだね!?
無事で良かったよ…

【ウード】
えっ…母さん!?
ど、どうしてだ!?
母さんはずっと前に死んだはず…
そ、それに…母さんはこんなに
ちんまくなかったような…

【リズ】
ちんまい言うな!
…じゃなくて、わたしは
この世界のリズじゃないの。
信じられないかもしれないけど、
異界っていう別世界からやってきたんだよ。
でも、ウードのお母さんってことだけは
変わらないから。

【ウード】
異界…

【リズ】
あれ? あんまり騒がないんだね?
わたし、ウードのことだから、
異界なんて聞いたら目の色変えて
『血が騒ぐー!』とかやると思ったのに。

【ウード】
…………
…そんな……
目の前に、生きてる母さんが……

【リズ】
!! ウード、泣いてるの…!?
ど、どうしたの? どこか痛い?
ごめんね気づいてあげられなくて…!
ほら、母さんに見せてごらん…!

【ウード】
け…怪我など、していない!
それに、泣いてなど、いない…!
こ、これは…
貴様の、言う、通り…
異界という言葉に…
打ち震えて、いただけだ…っ!!

【リズ】
ウード…

【ウード】
…き、貴様は世界線の…だ、断層を…
奇跡という名の刃で斬りさき…
斬り……さき……
う…ううっ、ううっ…

【リズ】
………ウード…
よしよし、ウード…
もういい…もういいんだよ?
そうやって気を張り詰めて、
虚勢を張って闘ってきたんだよね…
えらいえらい…
わたしの自慢の息子だよ。
ほら、母さんの胸で泣きなさい…?

【ウード】
うっ…うわぁぁぁぁぁー!
母さん…母さん…っ!!
あの時、母さんを守れなくて…
死なせてしまってごめん…!
その上俺は…さっき、母さんの守った命を、
投げ出そうとしてしまったんだ…!
俺は母さんに恨まれても、
仕方のない事をした…!
ごめん…ごめんなさい…母さん…!
うっ…うぅっ…!

【リズ】
ううん…大丈夫だよ。
わたしは、そんなことで
ウードを恨んだりなんかしないよ。
あなたが生きているだけで…
それだけで、わたしは幸せなんだから…
泣きたいだけ泣きなさい。
わたしの大事な息子、ウード…
全部吐き出したら、
一緒に戦おうね…
この世界の未来を…
勝ち取るために。


ルフレ(男・僕)→ウード
【ルフレ】
…ウード?
ウードなんだね!?

【ウード】
と、父さん!?
い、いや…これは幻…
敵が俺を惑わすために作り出した幻影だ!
だって父さんは…
もういないはずなのに…!

【ルフレ】
うん…僕はこの世界の
人間じゃないんだ。
異界という別の世界から、
君を助けるため、やって来たんだよ。

【ウード】
別の世界…? だがそう言って、
騙そうとしているわけじゃないのか?

【ルフレ】
…さすが僕の子だね、ウード。
疑わしい点が少しでもあれば、
決して心を許そうとしない。
軍師の息子として、
それは間違ったことじゃないよ。
それに…信じてもらえないことは、
僕も覚悟していた。

【ウード】
…………

【ルフレ】
だから、いいんだ。僕はすぐにこの世界を
去らなければならない。
その間だけでも君を…
大事な息子を守れたら、それでいい。
…じゃあね、ウード。
一目会えて、嬉しかった。
どうかこれからも強く…
強く生きてくれ。
この世界の未来を、君と共に
生きられないことだけが心残りだけど…
僕はいつ、どこにいても、
君のことを思っているよ。

【ウード】
!! ま、待ってくれ!!
…父さんっ!

【ルフレ】
ウード?

【ウード】
今の言葉…同じだ。
父さんの、最後の言葉と。
もし敵の罠なら…そんな言葉、
出てくるはずがない。
父さん…なんだな。
別人でも…父さんなんだな!?

【ルフレ】
ウード…! そうだよ…!
僕は、敵の罠なんかじゃない!
君を助けるために、共に戦うために
やってきたんだよ…!
信じてくれて、ありがとう…

【ウード】
うっ…うぅっ…!
父さん…ごめんなさい…
俺、父さんを、疑うような真似して…!

【ルフレ】
いいんだ、いいんだよ、ウード。
僕は、君が無事であれば…
疑われたって、憎まれたって、
構わないんだ…
涙が乾いたら、一緒に戦おう。
必ず君を、生きてイーリスに帰すから…


ルフレ(男・俺)→ウード

【ルフレ】
…ウード?
ウードなのか!?

【ウード】
と、父さん!?
い、いや…これは幻…
敵が俺を惑わすために作り出した幻影だ!
だって父さんは…
もういないはずなのに…!

【ルフレ】
ああ…俺はこの世界の人間じゃない。
異界という別の世界から、
お前を助けるために来たんだ。

【ウード】
別の世界…? だがそう言って、
騙そうとしているわけじゃないのか?

【ルフレ】
…さすが俺の子だな、ウード。
疑わしい点が少しでもあれば、
決して心を許そうとしない。
だが、軍師の息子として、
それは間違ったことじゃない。
…信じてもらえないことは、
俺も覚悟していた。

【ウード】
…………

【ルフレ】
だから、いいんだ。俺はすぐにこの世界を
去らなければならない。
その間だけでもお前を…
大事な息子を守れたら、それでいい。
…じゃあな、ウード。
一目会えて、嬉しかった。
どうかこれからも強く…
強く生きてくれ。
この世界の未来を、お前と共に
生きられないことだけが心残りだが…
俺はいつ、どこにいても、
お前のことを思っているから。

【ウード】
!! ま、待ってくれ!!
…父さんっ!

【ルフレ】
ウード?

【ウード】
今の言葉…同じだ。
父さんの、最後の言葉と。
もし敵の罠なら…そんな言葉、
出てくるはずがない。
父さん…なんだな。
別人でも…父さんなんだな!?

【ルフレ】
ウード…! そうだ…!
俺は、敵の罠なんかじゃない!
お前を助けるために、共に戦うために
やってきたんだ…!
信じてくれて、ありがとうな…

【ウード】
うっ…うぅっ…!
父さん…ごめんなさい…
俺、父さんを、疑うような真似して…!

【ルフレ】
いいんだウード、謝ることじゃない。
俺は、お前が無事であれば…
疑われたって、憎まれたって、
構わないんだ…
涙が乾いたら、一緒に戦おう。
必ずお前を、生きてイーリスに帰してやる…


フレデリク→ウード
【フレデリク】
そこにいるのは…ウードさん?
ウードさんなのですね!?

【ウード】
まさか、父さんなのか!?
いや…答えを聞くまでもないか。
誰よりも近くで見ていたから、わかる。
その力強い佇まいは、
間違いなく父さんだ…!
でも、どうしてここに?
父さんは
俺の目の前で…死んだはずなのに。

【フレデリク】
…私は貴方の父親と
同一人物にして別人でもある…
異界という別の世界から、貴方の
手助けをするためにやってきました。

【ウード】
異界…?
そうか…
もう一度父さんに会えて嬉しいが、
別の世界の戦士達に助けられるなんて、
俺もついに潮時ってことだな。

【フレデリク】
いいえ…貴方の実力は相当なものです。
潮時だなんてことはありません。
ただ、どれほど強き戦士であっても、
大勢を相手にするのには限界がある…
一時ではありますが、
父が貴方の力になりましょう。

【ウード】
父さん…いいんだ。
父さんが危険を冒す必要なんてない。
気持ちだけは
ありがたく受け取っておくよ。

【フレデリク】
ウードさん!
何を諦めた気になっているのですか?

【ウード】
いや…そういう意味じゃない。
父さんに剣技を教わった俺だからこそ、
その力の凄まじさは理解しているつもりだ。
だが…だからと言って
簡単に力を借りるわけにはいかないんだ。

【フレデリク】
どういうことですか?

【ウード】
これは俺達の…
運命を選択する闘いなんだ!
だから父さんとはいえ、異界の戦士達に
簡単に甘えるわけにはいかない。

【フレデリク】
…なるほど、
そういう意味だったのですね。
ふふ…いいでしょう。
その気迫があれば、
私も安心できるというもの。
わかりました、ならば私は
後方支援に徹します!

【ウード】
あぁ、ありがとう、父さん!


ヴィオール→ウード
【ヴィオール】
なんと、そこにいるのは
この世界のウードくんではないかね。

【ウード】
ま、まさか…父さん?

【ヴィオール】
そうだね…私はヴィオール。
紛うことなき君の父だよ。
ただし、異界から来た別人…
ということにはなるがね。

【ウード】
べ、別人…?
でも…まさかこんな場所で
死んだ父さんを見る事になるなんて…
ついに俺にも、
迎えがやってきたという事か…?

【ヴィオール】
寝言は寝て言いたまえよ、
ウードくん。
仮に私が死んでいたとしても、
息子を迎えになんて来たりはしないさ。
むしろ、石にかじりついてでも
生きろと言うだろうね?

【ウード】
まさか…

【ヴィオール】
別人風情がどの口を…と
思うかもしれないが、
死んだ私も私には違いないからね。
彼の気持ちは想像がつくよ。
君が死を迎えるのは、
百年先でも構わない…
希望に満ちた未来を掴んで、皆で
幸せに生きて欲しいと願っているだろう。
だから、さっきのように
その身を犠牲にするのはやめたまえ。

【ウード】
で、でも父さんは…
自分を犠牲にして俺を守ったじゃないか!
あんなに…あんなに弓が上手かったのに、
その弓に射たれて、命を落とすだなんて…
俺が、どれだけ悲しんだと…
自分を責めたと思ってるんだよ…!

【ヴィオール】
この世界の私はそうやって散ったのか…
確かに君の話を聞く限り…私も
先程の君と同じような行動をとったようだね。
…だがウードくん、
それはただの結果でしかない。

【ウード】
どういうことだ?

【ヴィオール】
よく考えたまえ。
何処の世界に、子どもを置いて死ぬことを
望む親がいるというのだね?
彼はきっと、
死ぬつもりは無かったのだよ。
彼は君を庇って、自分も生きるつもりだった。
生きて、君を守り続けるつもりだったんだ。
ただ、それが不幸な結果に
終わってしまったに過ぎない。
…なのに、さっきの君は、最初から
その命を捨てるつもりで挑んだね?

【ウード】
…あ…

【ヴィオール】
結果は同じでも、
心に大きな差があるだろう?
そこが、この世界の私と君との違いだよ。
…ゆめゆめそれを見誤らぬように。

【ウード】
…………

【ヴィオール】
とはいえ、この世界の私が
君に辛い思いをさせたのは事実…
このお詫びは、きっちりさせてもらうよ。
ここの敵は全て私に任せたまえ。
君のことは私が守ってみせるよ。
あくまで美しく、貴族的にね…!

【ウード】
おい、父さん! 待っ…
…………
ごめん、父さん…確かに俺、
考えが足りなかった。
でも、今度こそ…間違えないから。
最後まで、この命と世界を…守ってみせる。


ヴェイク→ウード
【ヴェイク】
よぉ、ウード!

【ウード】
え!?
も、もしかして…父さん!?

【ヴェイク】
ああ、俺様は異界から遥々やって来た
お前の親父だよ。
この世界で死んじまった俺様の代わりに、
息子の尻を叩きに来てやったぜ!

【ウード】
来てくれたのは嬉しいけどよ…
その必要はないぜ、父さん。
自分の世界ぐらい、
自分でなんとかできる!

【ヴェイク】
あんだよ、
つれねぇ奴だな…
けどよ、本当に何とかできるなら…
さっきみたいな真似をするほど、
追い詰められるわけねぇよな?

【ウード】
それは…

【ヴェイク】
ウード…気丈に振る舞うのはいい、
仲間を守ろうと必死なのもいい…
だがさっきみたいな、自分を犠牲にする
ことだけは止めてくれねぇか?

【ウード】
見てたのかよ…

【ヴェイク】
ああ…

【ウード】
そんな事を言うなら
父さんだって…
父さんだって、自分を犠牲にして
死んだようなもんだろ!?

【ヴェイク】
この世界の俺様か…
まぁ否定はできねぇな。
だけどよ、だからこそ…
自分の子供が、
この世界の俺様と同じような道を辿るのを、
止めなきゃならねぇんだ…!
お前が、俺様と同じ目に遭って死ぬなんて
冗談じゃねぇよ!

【ウード】
!! 父さん…!

【ヴェイク】
俺様も一緒に戦わせろよ、
ウード!
俺様の息子なら、諦めることと
負けることが一番嫌いなはずだ!
お前が望みさえしてくれれば、
俺様はお前の力になれる!
どうすんだよ、ウード!
このままカッコつけて負けんのか!?
お前は、カッコ悪くても勝とうって、
そう思わねぇのかよ!?

【ウード】
…………
あぁ、俺は、勝ちたい。
どれだけカッコ悪くても。
どんな方法を使っても!
…ごめん、父さん、
やっぱり力を貸してくれ!
生きて国に帰るために、
一緒に戦ってくれないか!?

【ヴェイク】
もちろんだ!!
よっしゃ、そうと決まれば行くぞウード!
俺様たちでこいつらみんな倒してやるぜ!

【ウード】
あぁ!
感謝するぜ、父さん!
俺と父さんなら、
絶対に負けるはずがねぇ!


ソール→ウード
【ソール】
ウード!
無事で良かったよ…!

【ウード】
…父さん!?
いや…そんなバカなこと?
父さんは俺を庇って死んだはず…!

【ソール】
そうだね…でも僕は、
君の父親とは別人なんだよ。
異界という別世界から君達を救うため、
ナーガ様の力に導かれてやってきたんだ。

【ウード】
そう…なのか。道理で
俺の知る父さんよりも若いと思った。
だが、その洗練された戦い方は
生前の父さんそのものだ…

【ソール】
あはは…息子に
そう言ってもらえるとは光栄だよ。

【ウード】
父さん…別人とはいえ、
会えて嬉し…
い、痛てて…!

【ソール】
!?
ウード、どこかやられたのかい?

【ウード】
い、いや…違うんだ。
父さんに会えて気が抜けたら急に、胃が…

【ソール】
えっ?

【ウード】
こうも窮地に立たされることが多いと、
重圧で胃がやられてしまって痛むんだ…
戦いで気を張っている時は
平気なんだが…

【ソール】
ごめん、その体質は
僕に似てしまったんだね…
僕も…ふとしたことでそうなるから、
君の気持ち、わかるよ…

【ウード】
でも俺も父さんと同じ痛みなら、
甘んじて受け入られるってもんさ。
会えて嬉しかったぜ、父さん。
俺はもう大丈夫だから、
父さんは安全な所で見守っていてくれよ!

【ソール】
ウード…辛そうにしている我が子を
ただ見ていることなんてできるわけないよ。
僕も戦うから、
いっしょにこの場を切り抜けよう?
君を守るために、僕は遠い世界から
ここまできたんだからさ。

【ウード】
でも…

【ソール】
そうじゃないと、心配で
僕もお腹痛くなっちゃうよ…

【ウード】
あぁ…それは、辛いな…
…わかったぜ、父さん!
そういうことならよろしく頼む!

【ソール】
うん!
一緒ならきっと勝てるよ!


カラム→ウード
【ウード】
誰かいるのか…!?
敵ではないようだが、
屍兵をかいくぐってここまで
踏み込んでくるとは…何者!?

【カラム】
…気づかれにくいのが
僕の特徴だからね。

【ウード】
!!?
まさか…父さんなのか?

【カラム】
僕は…異界という
別世界から来たカラム。
正確には君の父親とは
言えないかもしれないけれど…

【ウード】
なに…!?
異界…!?
し、信じられないが…
この存在感の無さは…確かに父さんだ。
こうやって目を凝らしていても、
時折見失いそうになってしまう…

【カラム】
ははは…

【ウード】
だが…俺も父さんに似たのか、
あまり存在感がないんだ。

【カラム】
えっ? そうなの?
全然そうは見えないけど…

【ウード】
あぁ…
普段はそうでもないんだが、
ぼーっとしていたりすると、
たまに仲間から見えなくする…らしい。

【カラム】
ごめん…それは僕のせいだね…

【ウード】
あ、謝らないでくれ、父さん。
俺はこの血に感謝もしているんだ。
敵と戦う時は
それを巧みに利用し、
ここぞという時に、
派手な口調で敵を威圧する。
気配を殺して近付き、
姿を見せて怯んだところを一気に叩く…!
これが俺なりの必勝法なんだぜ。

【カラム】
なるほど…それじゃあ、
早速その技で君を守らせてもらおうかな…
僕がここに来たのは、
君を守るためだから…

【ウード】
え…でも…!

【カラム】
ウード…心配してくれているんだね。
僕がまた命を落とすんじゃないかって…
でも、心配はいらないよ。
僕は二度も息子を悲しい目に
遭わせるようなことは絶対にしないから。

【ウード】
…………

【カラム】
やっぱり、
信じられないかな…?

【ウード】
…いや。俺は
父さんのことを信じている。
例え、別人でも…
どんな姿であっても。

【カラム】
それじゃあ…

【ウード】
…あぁ。父さん。
一緒に戦ってくれ。
生きて、イーリスに戻るために…!

【カラム】
ありがとう、ウード…!
君のためなら、僕は頑張れるよ!


ロンクー→ウード
【ロンクー】
ウードだな…

【ウード】
父さん!? いや、そんなまさか…
父さんはずっと前に死んだはず…

【ロンクー】
俺は異界から来た別世界の者。
お前の父親とは別の人間だ。
だが、親子ということに変わりはない。

【ウード】
そ、そうなのか…

【ロンクー】
先ほどのお前の闘いに対する強い意志、
しかと見させてもらったぞ。
戦士として目的を遂行するために、
仲間を逃がそうとしたのは…立派だった。

【ウード】
父さんなら…父さんなら、
あの時ああするかもしれないと思ったんだ。
父さんは昔、賊から母さんを
守りきったと聞いてる。
そして…最期の時は…
その身を呈して、俺を守ってくれた。
だから、今度は俺も、
誰かを守れるような…
父さんのような剣士になりたいと思って…

【ロンクー】
…そうか。この世界の俺は…
息子に慕われる父親であったようだな。

【ウード】
あぁ、父さんは俺の誇りだ。

【ロンクー】
…ありがとう、ウード。
だが、この世界の俺や、
さっきのお前のように、
自分の命を
投げ出すような真似はするな。
仲間を守るにしても…
生きてそれを叶える方法はきっとある。
命を落とせば、
誰も守れなくなってしまうんだ。
この世界の俺が…どれだけ望んでも
お前を守ってやれないように。

【ウード】
父さん…

【ロンクー】
約束しろ。今ここで。
もう二度と…自分を犠牲にしないと。

【ウード】
わかった。
約束するよ…この剣に誓う。

【ロンクー】
…その言葉が聞けて安心した。
さぁ、下がっていろ、ウード。
この地に来たからには、
お前の命を脅かすものは
この俺が全員叩き伏せてやる。

【ウード】
ありがとう…父さん。
でも…俺も闘う。
俺に、父さんの背中を預けてくれ。
夢だったんだ…父さんと共に闘うことが。
父さんの背中を、俺が守ることが。

【ロンクー】
ウード…
ふっ…いいだろう、
俺の背中、お前に預けよう。

【ウード】
ああ!


リヒト→ウード
【リヒト】
うわああ~!
が、崖から落ちる~!

【ウード】
うおっ!? なぜ子供がこんな所に!?
だ、大丈夫か? しっかりしろ!

【リヒト】
あ、ありがとう…
…って、あれ?
君はウード!?

【ウード】
??
子供がなぜ俺の名を知っているんだ…

【リヒト】
もう、子供扱いしないでよ!
こう見えても僕は、
君のお父さんなんだよ?

【ウード】
な、何を言ってるんだ!?
俺の父さんはずっと前に死んだ!
どうやってここに迷い込んだのか知らないが、
ここは危険なんだ。
下らない事を言っていないで、
子供は早く逃げろ!

【リヒト】
だから子供扱いしないでよー!
僕は…
異界から来たリヒトだよ。
確かにこの世界で死んでしまったリヒトとは
別人だけど、君の父親に変わりはない。
その証拠に…
君が持ってるその剣!
その剣の柄に…
『あなたの行く末が希望で満ちて
いますように』って彫ってあるでしょう!?

【ウード】
!!
ど、どうしてそれを!?

【リヒト】
ふふん。これはリズと結婚した時、
将来生まれる子供に渡そうねって、
名のある鍛冶屋に
頼んで彫ってもらったものだからね。
知らないわけないじゃないか!

【ウード】
じゃあ、本当に…?

【リヒト】
そうだよ。僕は君を守るために来た、
正真正銘、君の父親。
今の僕は君の知るリヒトより
頼りないかもしれないけど…
それでも、ここにいる奴らには負けない。
絶対に勝ってみせるよ。

【ウード】
そうか…こんな形で、
もう一度、会えるだなんて…
さっきは
疑ったりしてしまなかった。
来てくれてありがとう、
父さん……

【リヒト】
ふふっ、やっと認めてくれたね。
よーし、僕頑張るよ…!
君の未来を…もう一度希望で
満たすためにね!


ガイア→ウード
【ウード】
吹き荒ぶ谷間の風の向こうに…
父さんの幻が見える。

【ガイア】
幻じゃねぇぞ、ウード。

【ウード】
風音が…
その幻影が放つ言葉のように聴こえる…
まるで…父さんの声のようだ。
俺にもついに…お迎えが来たのか?

【ガイア】
おい、勝手に俺を
天国からの使者にするな。
俺は異界から来たガイア。
お前を助けにここまで来たんだぞ。

【ウード】
異なる世界の…父さん…?
ほ、本物なのか!?
幻とか、幽霊じゃ…ないのか!?

【ガイア】
だからさっきからそう言ってるだろ!
全くお前は思い込みが激しいな…
それに、例え俺が
この世界のお前の父親でも、
絶対に迎えになんて来ないぞ。

【ウード】
えっ…?

【ガイア】
…好き好んで自分の子供を
死なせようとする親がどこにいるって言うんだ。
少なくとも、俺は絶対に嫌だね。
…それにお前、
さっき自分を犠牲にしようとしただろ?
確かにお前、立派だよ。だけどな、
俺はそんなもの見たくなかった。

【ウード】
父さん…

【ガイア】
自分をもっと大事にしてくれ…
ウード。
俺は…怖かったんだ。
お前がさっき、一人で残ろうして。
すっかり死ぬ覚悟を決めていて。
こんな所で…お前を失うのかって…

【ウード】
あ、ああ…すまなかった。
あんなことは、もうしない。
約束する。

【ガイア】
…なら良かったぜ。
お前をこんな所で死なせはしない。
俺はそのために…ここまで来たんだからな。
いいかウード、
絶対に最後まで諦めるなよ!

【ウード】
あっ…父さん!
…行っちまったか。
…………
…ありがとう、父さん。
俺はもう…この命を諦めたりはしない。


グレゴ→ウード
【グレゴ】
ほう…随分精悍な
顔つきじゃねぇか。
あっちの世界のお前にも
勝るとも劣らない、いい面構えだぜ。

【ウード】
と、父さん…!?

【グレゴ】
まぁ正確にゃ俺は
異界から来た別人だがな。

【ウード】
…異界? 別の世界ってことか?
でも一体どうやって…?

【グレゴ】
ナーガの力で、一時的に
お前を助けに来てやったってわけだ。
だがそれだけ良い面構えならば、
この世界の俺も本望だろうよ。

【ウード】
いや…俺は所詮自己満足に
浸っているだけなんだ。

【グレゴ】
なんだぁ、自己満足?

【ウード】
普段からカッコつけた言葉遣いで
自分を取り繕い、
さっきは自己犠牲という手まで使って
仲間を庇おうとした…
だけどその結果、
大事な仲間を道連れにしちまった…
こんな時だってのに、
俺はバカなやつだ。
たぶん死んだ父さんも
俺を憐れんでいるはずだ…!

【グレゴ】
そうか?

【ウード】
えっ…?

【グレゴ】
カッコつけた言葉で
自分を鼓舞して何がいけない?
窮地に立たされた時に
仲間を庇おうとして何が悪い?
確かに自ら死のうとしたことは
少し間違っていたかもしれないが…
お前を悪く言う奴は、
たとえお前自身でも、この世界の俺でも
絶対に許さねぇ。

【ウード】
!!
と、父さん…ありがとう…
ううっ…ううっ…!

【グレゴ】
泣きたいだけ泣けばいい。
ウード…
それだけのものに
お前は耐え続けてきたんだ…
落ちついたら、一緒に戦うぞ。
生きて、イーリスまで戻るんだろう?

【ウード】
あぁ、俺は、絶対にこの世界を救う…
最後まで、生き抜いてやるんだ…!

【グレゴ】
よーし、その意気だ!


リベラ→ウード
【リベラ】
ウードさん!!
ああ、無事で良かった…

【ウード】
と、父さん!?
どうしてここに!?

【リベラ】
私は異界のリベラです。
ですから正確には、あなたの父上とは
別の存在ということになりますが…
ナーガ様の尊いお力を借りて、
あなたを助けに参りました。

【ウード】
い、異界から…?
それって、別の世界って事か?

【リベラ】
はい。ですが、あなたが私の
息子であるという事実は変わりません。
…神よ、感謝致します。
一度自らその命を差し出そうとした
息子をここまでお守り下さって…

【ウード】
自ら、命を…?
まさか、あれを見ていたのか?

【リベラ】
…まるで、身を裂かれるような思いでした。
私は、目の前で息子を失うのかと…
だから…生きていてくれて…
良かった…
う、うぅ…

【ウード】
お、おいおい泣くなよ…!
泣きたいのはこっちだぜ。
いきなり父さんが現れて…
俺のこと、助けるって言ってくれて…!
今日ばっかりは、神様ってやつに
感謝してやってもいいかも、な…

【リベラ】
ウードさん…こうして間に合ったからには、
私も共に戦わせて下さい。
この窮地を乗り越えるため、
この力を貸しましょう。

【ウード】
ありがとう、父さん。
だが、この世界の父さんのように…
俺のために命を落とすような真似は
絶対にしないと約束してくれ。

【リベラ】
はい、お約束します。
…神に誓って。

【ウード】
神に誓って…か。
ふふ、父さんらしいな。
じゃあ俺も…絶対にこの世界を
救うと約束する。
神様と…それから、父さんに。
そう誓うよ。


ヘンリー→ウード
【ウード】
この禍々しい気配は…
ま、まさか…!

【ヘンリー】
あれ~? そこにいるのって、
もしかしてウード?

【ウード】
やはり、父さんなのか!?
どうしてここに…!?

【ヘンリー】
僕は異界から来たヘンリーだよ。
だから別世界の人間ということになるね~。

【ウード】
そ、そんなバカな…!
屍兵の罠なのか…?

【ヘンリー】
あはは~、
罠だなんて酷いなぁウード。
でも…
君がそう思うのも仕方ないね。
どちらにしろ僕はここに長居はできないから、
信じたくないなら信じなくてもいいよ~。
僕のことは、勝手に屍兵を倒す
幻とか幽霊とでも思っておいて~。

【ウード】
!!

【ヘンリー】
ただ…これだけ
約束しておいて欲しいなぁ。
…さっきみたいに自ら進んで死のうと
するようなことは、もうしないで。

【ウード】
…え?

【ヘンリー】
僕もね、昔はいつ死んでもいいと
思ってたんだ~。
楽しい楽しい戦いの最中に死ねるなら
それでもいいや~って。
だからウードがそうやって咄嗟に命を
差し出そうとするのは、僕の血なのかもね。
…でも、君の仲間も言っていた通り、
僕とリズは君にそんなことしてほしくない。
わがままかもしれないけど…
生きていて欲しいんだよ。ウードに。

【ウード】
…………

【ヘンリー】
ごめんね、幻がこんなこと言って。
混乱しちゃうよね?

【ウード】
あぁ、本当に…そうだな。

【ヘンリー】
…だよねぇ。
じゃあ僕はもう姿を消すことにするよ。
遠くから、君のことを守ってるから。
ここを切り抜けた後もずっと…
君の幸せを願ってるからね。

【ウード】
ああ…わかった。
例え幻だとしても、その言葉だけは…
心にしかと刻ませてもらう。

【ヘンリー】
そっか~。
ありがと、ウード。

【ウード】
…………
父さん…すまない。
せっかく助けに来てくれたのに、
突き放すような
態度を取ってしまって…
だが、近くで戦っていたら、父さんは
また俺を庇って…死ぬかもしれない。
だから…これでいいんだ。
俺は…父さんに一目会えただけでいい。
それで十分、頑張れるんだ…


ドニ→ウード
【ドニ】
そこにいるのは、ウードだべな?
無事で良かったべ…!

【ウード】
ま、まさか父さんなのか…?

【ドニ】
…あぁ。ただおらは、
異界から来たドニなんだべ。
だから正確には
あんたの本当の父さんじゃないんだが…

【ウード】
異界…そうなのか。
そんな事があるんだな…

【ドニ】
…………

【ウード】
どうしたんだ、父さん?

【ドニ】
さっきのウードの行動…
あれを思い出していたんだべ。

【ウード】
岸に残って、
一人で死のうとしたこと…か?
あれは…すまなかった。
父さんに叱られても無理はない。

【ドニ】
叱る?
おらが、ウードを?

【ウード】
…違うのか? そんなに難しそうな
顔してるから俺、てっきり…

【ドニ】
違うだ…おらにはとても真似できない
勇気ある行動だと思っていたんだべ…

【ウード】
えっ…?

【ドニ】
確かにおらの世界でも
戦争はしてるべ。
でもおらにはとても自分を死地に
追いやるような行動はできないだ…
相当な覚悟が無いと、
あんな真似はとてもできない…
ウード、壮絶な世界を闘い、
生き抜いてきたんだべな…
偉いだよ…立派だっただ…!

【ウード】
褒めてくれるっていうのか、
父さん…?
さっきの俺の、無謀な行動を…?

【ドニ】
…もちろんだべ。
これまで…よく頑張ったべなウード。
あんたはおらの誇りだ…
どこに出しても恥ずかしくない、
自慢の息子だべ…!
もうあんたを
あんな目に遭わせたりしないべ…
今は父ちゃんが守ってやる。
無事にイーリスに帰してやるから…
強く、強く生きるんだべよ…!

【ウード】
ありがとう、父さん…
俺も、もうあんな
無茶なことはしない…
父さんのその言葉に見合うような
男になるから…!
…見ていてくれよ、
元の世界に帰っても、どこにいても。
異界にいた俺のこと、
ずっと覚えていてくれよな…


アズール

敗北時
【アズール】
ごめん…ね…僕は…もう…
みんなは…どうか…笑って…て……

アズール→アズール
【アズール】(自軍)
あれが、この世界の僕か…
まさか、あんなところで
吊り橋を落とすだなんて、
我ながら無茶なことをしてくれるよ。
気丈に振舞ってはいるけど、
相当な覚悟をしたんだろうね…
今出ていっても余計に消耗させるだけだから、
この姿は見せないでおこう。
…僕も、未来で宝玉を取り返したあと
この場所を通ったことがあった。
でも、その時はあんなに多くの
屍兵に追われることは無かったし、
味方と分断されることも、
誰かが吊り橋を落とすことも無かった。
それにこの世界の僕は、未来にいた頃の
僕よりずっと強そうに見えるのに、
こんなに追い詰められるだなんて、
おかしいよ。
きっとここは、僕たちの未来と
似ているようで違う。
ギムレーの力がより強い
世界なのかもしれない…
…でも、心配ないよ。
君の背中は僕が守る。
君をこんな所で死なせるようなことは
しないからね…!


オリヴィエ→アズール
【オリヴィエ】
アズール…!!

【アズール】
か、母さん!?
一体どうして!?
母さんは…母さんは僕の目の前で、
死んじゃったはず…なのに。

【オリヴィエ】
わ、私、異界から来た
オリヴィエなんです…
だから、あなたの本当のお母さんとは
別の存在ということになります…
こ、こんなにボロボロになって…
今までずっと、頑張ってきたんですね。
私が守ってあげられないばかりに…
ごめんなさい…ごめんなさい…!

【アズール】
そ、そうなんだ…!?
道理で若いと思ったよ…
でも、どうしてそんなに謝るの?

【オリヴィエ】
だ、だって…
だって、この世界の私は、
あなたを独りぼっちにして、
死んでしまったから…!
大事な息子を独りにしてしまったなんて…
私は…私は…母親失格です…!

【アズール】
なるほど、そういうことか…
…でも、それはあなたのせいじゃないよ。
もちろん本当の母さんのせいでもない…
だから、そうやって気に病む必要は
全く無いんだよ…

【オリヴィエ】
でも…でも…!
ううっ…ひっく、ひっく。

【アズール】
ふふっ、ダメだよ、母さん。
そんなに泣いたら美人が台無しだ。
せっかく会いに来てくれたんだから、
もっと笑った顔を見せてよ。

【オリヴィエ】
す…すみません…

【アズール】
もう…母さんたら。
本当は僕が泣きたいくらいだけど…
そんなに泣くから、こっちが泣く
タイミングを逃しちゃったじゃない?
でも、母さん…
僕のために泣いてくれてありがとう。
おかげで僕も少し気力を取り戻せたよ。
これならまだまだ戦えそうだ。

【オリヴィエ】
そ、それじゃあ私も一緒に
戦わせて下さい…!
ここにいる間は、この世界の私に代わって
あなたを守らせて欲しいんです!

【アズール】
ありがとう。でも…いいんだ。
母さんは無理をしないで。
安全な所から見ていてよ。

【オリヴィエ】
え!? でも、
それじゃ私が来た意味が…!

【アズール】
そんなことない。
母さんが来てくれた意味はあるよ。
僕は、戦いの練習も、踊りの練習も、
いつも母さんのお墓の前でしてたんだ。
母さんが見守ってると思ってたから、
いつだって頑張れたんだよ。
本物の母さんが目の前にいるなら…
きっと、もっと頑張れる。

【オリヴィエ】
アズール…

【アズール】
…僕、強くなったんだよ。
母さんが生きていた頃より、ずっと。
だから見ていて。僕が戦うところ。
それだけで僕は、強くなれるから!

【オリヴィエ】
あっ…アズール!?
…結局、最後まで
頼ってくれませんでしたね…
わかっているんです。あなたは
私をもう一度失うことに怯えている…
でも、ひとりで戦おうとしないで…
きっと私も、あなたの知る
オリヴィエより強いから。
だから、守って見せます。絶対に。
あなたをここで、死なせはしません…!


ルフレ(男・僕)→アズール
【ルフレ】
アズール!!
良かった、間に合った…!

【アズール】
父さん!?
まさか本当に…父さんなの?
い、生きてたんだね、父さん!
僕、てっきり死んだものだと思って…!
良かった、父さん…!
…あれ、でもちょっと若い、ような…

【ルフレ】
すまない、アズール…
僕は、この世界の人間じゃないんだ。
僕は異界という別の世界から、
君を助けにやってきたルフレ。
君のお父さんとは、
別の人間ということになる…

【アズール】
そう、なんだ…
じゃあやっぱり、父さんは…

【ルフレ】
ぬか喜びをさせてしまったね。
本当にすまない。
でも、親子であることに変わりはないから。
ここでは君を守らせてもらうよ。

【アズール】
…………

【ルフレ】
アズール…
やっぱり、ショックだったかな?
僕が、別人で…

【アズール】
…ねぇ。父さんならさっきの状況で
どう行動した?

【ルフレ】
え?

【アズール】
父さんなら、さっきの僕みたいな状況に
陥った時、どんな風に切り抜けた?
やっぱり吊り橋を落とす?
無理にでも吊り橋を渡る?
それとも…何か別のいい策が
あったりしたのかな?

【ルフレ】
…え、あ、アズール?
どうしていきなりそんな質問を…

【アズール】
さっきから考えてたんだよ。
あの策は果たして最善だったのかなって。
そしたら、目の前に父さんが出てきたから、
せっかくだし聞いてみようかと思って。
…何かおかしかったかな?

【ルフレ】
…ぷ、ははは! いや、てっきり僕は
君が落ち込んでるもんだと思ったから、
何だか拍子抜けしちゃって。
…さすがは僕の息子だよ。
こんな時でも、策のことばかり考えてる。

【アズール】
お、落ち込んだよ! すごく!
本当の父さんはやっぱりいないんだって!
でも、そんなヒマ無いじゃないか!
軍師の息子なら、
感傷に浸ってるようなヒマがあるなら
策の一つでも考えないと!

【ルフレ】
なるほどね。
その心がけは立派だよ。
…でもね、アズール。
考えるなら過ぎたことじゃなくて、
これからのことにしないとダメだよ。

【アズール】
あ…

【ルフレ】
じゃあアズール、ここで問題です。
君は、この戦いに
どうしても勝たないといけません。
でも状況は厳しく、戦力も足りない。
そこに一人の戦士が現れました。
話をしてみると、どうやら敵ではない。
もしかしたら協力してくれるかもしれません。
さぁ、どうする?

【アズール】
…………
力を貸してくれるかな、父さん。
この戦いに、勝つために!

【ルフレ】
よくできました!
これで僕は今から君の戦力だ。
よーし、それじゃ行くよ!
僕が絶対に、君を勝ちに導いてみせる!

【アズール】
ありがとう、父さん…!


ルフレ(男・俺)→アズール
【ルフレ】
アズール!!
良かった、間に合ったか…!

【アズール】
父さん!?
まさか本当に…父さんなの?
い、生きてたんだね、父さん!
僕、てっきり死んだものだと思って…!
良かった、父さん…!
…あれ、でもちょっと若い、ような…

【ルフレ】
すまん、アズール…
俺は、この世界の人間じゃないんだ。
俺は異界という別の世界から、
お前を助けにやってきたルフレ。
お前の父さんとは、
別の人間ということになる…

【アズール】
そう、なんだ…
じゃあやっぱり、父さんは…

【ルフレ】
ぬか喜びをさせてしまったな。
本当にすまん…
でも、俺たちが親子であることに変わりはない。
ここではお前を守らせてもらうぜ。

【アズール】
…………

【ルフレ】
アズール…
やっぱり、ショックだったか?
俺が、別人で…

【アズール】
…ねぇ。父さんならさっきの状況で
どう行動した?

【ルフレ】
え?

【アズール】
父さんなら、さっきの僕みたいな状況に
陥った時、どんな風に切り抜けた?
やっぱり吊り橋を落とす?
無理にでも吊り橋を渡る?
それとも…何か別のいい策が
あったりしたのかな?

【ルフレ】
…おい、アズール?
なぜいきなりそんな質問を…

【アズール】
さっきから考えてたんだよ。
あの策は果たして最善だったのかなって。
そしたら、目の前に父さんが出てきたから、
せっかくだし聞いてみようかと思って。
…何かおかしかったかな?

【ルフレ】
…ぷ、ははは! いや、てっきり俺は
お前が落ち込んでるもんだと思ったから、
何だか拍子抜けしてな。
…さすがは俺の息子だよ。
こんな時でも、策のことばかり考えてる。

【アズール】
お、落ち込んだよ! すごく!
本当の父さんはやっぱりいないんだって!
でも、そんなヒマ無いじゃないか!
軍師の息子なら、
感傷に浸ってるようなヒマがあるなら
策の一つでも考えないと!

【ルフレ】
なるほどな。
その心がけは立派だ。
…しかし、アズール。
考えるなら過ぎたことではなく、
これからのことにしないと駄目だ。

【アズール】
あ…

【ルフレ】
じゃあアズール、ここで問題だ。
お前は、この戦いに
どうしても勝たないといけない。
だが状況は厳しく、戦力も足りない。
そこに一人の戦士が現れた。
話をしてみると、どうやら敵ではない。
もしかしたら協力してくれるかもしれない。
さぁ、どうする?

【アズール】
…………
力を貸してくれるかな、父さん。
この戦いに、勝つために!

【ルフレ】
上出来だ、アズール!
これで俺は今からお前の戦力だ。
よし、それじゃ行くか!
俺が絶対に、お前を勝ちに導いてやる!

【アズール】
ありがとう、父さん…!


クロム→アズール
【クロム】
アズール。

【アズール】
あ、あなたは…!
でもそんな、まさか…!!

【クロム】
俺は異界の者。ナーガの力を借り、
一時的にこの世界までやってきたんだ。
だからこの世界のクロム…お前の父親とは、
正確には別人ということになる。

【アズール】
そ、そうなんだ…
これが、父さん…
…………

【クロム】
どうした?
やはりすぐには信じられないか?

【アズール】
ううん…父さんは僕が生まれて
すぐに死んじゃったから、
なんだか、本当に会えたっていう
実感が無くて…

【クロム】
…そうか。すまない…

【アズール】
ううん。謝ることじゃないよ。
父さんは、
僕たちを守るために戦ってくれたんだもの。
…でも、さすが父さんだね。
近くにいるだけで戦う気力がわいてくるよ。
強くて優しい瞳をしていて…
王族としての威厳も感じられる。
ルキナが言っていた通りの人だよ。
父さんとルキナは…よく似てる。

【クロム】
それを言うなら、お前だって
俺にそっくりじゃないか?

【アズール】
…見た目に関してはね。
でも、僕は父さんの血を引いてるのに…
ファルシオンが使えない。
人に希望を与える力も、
みんなを守れるような力も無い…

【クロム】
アズール?

【アズール】
さっきだって、咄嗟の判断で
あんな無謀な真似をしてしまった。
もっと僕に力があれば、みんなを
危険な目になんか遭わせないのに、
もっといい方法で、
みんなを救えたかもしれないのに!
こんな僕が、立派だった父さんの息子を
名乗る資格なんて無いよ…!

【クロム】
…そんなことはない!
お前の行動は、
みんなを守ろうとしてのことじゃないか!
最後まで、全員で生き残る希望を
捨てずに行動したんだろう!?
お前は…イーリス王子として
立派な行動をとった!
お前を非難するような奴がいたら
俺が許さん!

【アズール】
父さん…

【クロム】
その瞳の聖痕が示す通り…
お前は確かに、俺の血を継ぐ息子なんだ!
だから…だから二度と
そんなことを言うな!

【アズール】
…ごめんなさい。

【クロム】
この世界の俺は、お前と言葉を
交わすことすらできないまま死んだが…
きっとお前の父親も、
今のお前に同じことを言っただろう。
それに、俺がもしさっきのお前と同じ
状況に陥ったとしても、
お前のように行動できたかは分からん。
俺も、お前が思うほど立派な人間ではない。
だが、大切な息子のために、
この力を使うことならできる。

【アズール】
えっ…でも、父さん…

【クロム】
俺は…お前を全力で守りたい。
この世界の俺が、守れなかった分まで。
そのために、世界を飛び越えて
お前の元まで来たんだ。
力を貸してもいいだろう?
アズール。

【アズール】
…………
…わかった。
ありがとう…父さん。

【クロム】
いや、礼には及ばん。
お前をこの手で守れるのならば本望だ。

【アズール】
でも…約束して。
絶対にここでは死なないって。

【クロム】
あぁ、わかった。約束する…!


フレデリク→アズール
【フレデリク】
貴方は、この世界の
アズールさんですね。

【アズール】
そ、そんなまさか…
と、父さん!?

【フレデリク】
いえ、父親…というのは
正確ではないかもしれません。
私は異界という別世界からやってきた
貴方の父親とは別の存在なのです。

【アズール】
えっと…つまりあなたは
別の世界の父さんってこと?

【フレデリク】
えぇ。ですが、
親子ということに変わりはありません。
ここにいる時間だけでも、
せめて親として貴方を守らせて下さい。

【アズール】
父さん…
もう一度会えて、嬉しいよ。
でもここは危険だ。異界の父さんが
ここで命を失ってしまうかもしれない。
だから…手助けは要らないから、
元の世界に戻って!

【フレデリク】
やはり先ほど味方を先に進ませた時から、
貴方は死を覚悟していたのですね…

【アズール】
見ていたの!?

【フレデリク】
騎士の息子として…アズールさん、
貴方の行動は正しかった。
あの状況下でも
仲間を見捨てまいとしたのは、
まさに貴方の中に流れる
騎士の血なのでしょうね。
敵には矛となって毅然と向かい、
味方の前では盾として立ち塞がる。
それこそが真の騎士の姿…

【アズール】
うん、父さんも同じことを言っていた。
父さんは僕の…憧れだった。
僕も父さんみたいに、誰かを守れるような
人になりたいって思っていたんだ…

【フレデリク】
わかりました。それならアズールさん、
この場で私を守って闘って下さい。

【アズール】
…へ?

【フレデリク】
先程は失礼致しました。
貴方は守られるのが嫌だったのでしょう?
それなら、貴方が私を守って下さい。
私は後方支援に徹します。

【アズール】
いや、そういうことじゃなくて!
それに、また前と同じようなことになったら…
また父さんが、
僕を庇って死んだら…!

【フレデリク】
大丈夫ですよ、貴方はもう
無力な子供ではない。
貴方が勇敢に戦いさえすれば、
私が貴方を庇って死ぬことも無い。
そうでしょう?

【アズール】
…そう、だけど…

【フレデリク】
昔の傷に怯えるのは終わりにしましょう。
貴方は勝てる。私はそう信じています。
共にこの場を打開し、
国に帰りましょう。
主君であるルキナさんが、
貴方の帰りを待っていますよ。

【アズール】
…………!
そうだね…
騎士は、主君を失望させてはいけない。
ごめん、父さん。
やっぱり…一緒に戦ってくれるかな。
父さんは僕が死なせない。
絶対に守ってみせるから。

【フレデリク】
承知しました。アズールさん。
貴方の騎士としての戦いぶり、
しかとこの目に焼き付けておきましょう。


ヴィオール→アズール
【ヴィオール】
アズールくん!
良かった…無事だったのだね…!

【アズール】
と、父さん!? まさか、
父さんがここにいるわけないのに!

【ヴィオール】
そうだねぇ…説明しても
信じてもらえないかもしれないが…
私は異界からやってきた人間なのだよ。

【アズール】
えっと…い、異界?

【ヴィオール】
うむ。だから君の父上と私は
別の人間ということになるね。
…ところでアズールくん。
君がさっき吊り橋を壊した事だが…

【アズール】
!!
見てたんだ、父さん…

【ヴィオール】
貴族の跡取り息子として、
君がした行動は…称賛に値する。
自分が火の粉をかぶってでも
民衆を守るのは貴族の務めだからね。
その勇気は称えられるべきものだろう。
君は、よくやったよ。
だが…一人の父親としては、
君を褒めてやることはできない。

【アズール】
どうして…

【ヴィオール】
あんなことをして殺されたら、
どうするつもりだったのだね?
親にとって、子供の死を見ることほど
辛いものはないのだよ。
あんなものを見せられたら、
寿命が縮んでしまう。
怖かったのだよ、アズールくん。
私は…君が、死んでしまうことが…!

【アズール】
父さん…
…………
僕も、本当は…怖かったんだ。
口ではみんなで生きて帰るって、
絶対に勝てるって言ってたけど、
心の底では、この場所で
死んじゃうんじゃないかなって…
あぁ、あの剣で殺されるのかなとか、
死ぬ時って、痛いのかなとか、
そんなことばっかり考えてしまって…
すごく、すごく、怖かったんだ…!

【ヴィオール】
アズールくん…
大丈夫、もう大丈夫だよ。
可哀想に…こんなに震えて。
今まで、辛い思いをしてきたのだね…

【アズール】
…でも、もう大丈夫だよ。
父さんの顔を見たら、
なんだか元気が出てきちゃった…

【ヴィオール】
そうか、
ならば共に戦いに戻るとしよう。
君を傷つける輩は私が全て排除する。
だからもう…
自らを死に追い込むような
真似はしないでくれたまえよ。

【アズール】
うん…
ありがとう、父さん…
父さんのことも、僕が守ってみせるよ。
…今度こそ。


ヴェイク→アズール
【ヴェイク】
おうおう、アズール!

【アズール】
えっ!? と、父さん!?

【ヴェイク】
おうよ! お前を助けるために
墓場からよみがえって来てやったぜ!

【アズール】
墓場から…
…つまり、屍兵ってことか。
よりによって、
父さんの姿で現れるだなんて…

【ヴェイク】
おわっ!? ち、違う違う!
言い方が悪かった!
俺様は屍兵じゃねぇ!
だ、だから剣を下ろせって!

【アズール】
屍兵じゃない…?
…どういうこと?

【ヴェイク】
俺様は別の世界から来たヴェイクなんだよ!
だから死んだお前の父親とは別人!
よく見ろ、俺様は屍兵みたいに
顔色も悪くないし、目も光ってねぇだろ?

【アズール】
…確かに、そうみたいだね…

【ヴェイク】
へへっ、
わかってくれて良かったぜ!
助けに来たのに倒されるなんて
カッコ悪すぎだしな!
アズール。ダチを見捨てなかった
さっきのお前の行動は立派だったぜ!
さっすが俺様の息子ってとこだな!
その気概に免じて俺様も力を貸すぜ!
今からは一緒に戦ってやるから
感謝しろよ!?

【アズール】
…………

【ヴェイク】
…あれ?
おーい、アズール?

【アズール】
う、うぅっ…ぐすっ…

【ヴェイク】
!! お前、泣いてんのかよ!?
な、何でだ? どこか痛いのか?
それともアレか? オリヴィエみたいに
風の匂いにでも感動したか!?

【アズール】
違う、違うんだ…
父さんが、本当に屍兵になったんじゃなくて、
良かったって、思って…!
だって、僕…
倒せないよ…
父さんを、この手で倒すなんてこと、
できない…
だから、そうじゃなくて良かった…
良かったよ…

【ヴェイク】
アズール…
…悪かったよ。ただの冗談のつもりが、
お前を傷つけちまったな。
安心しろアズール。この世界の俺様は
屍兵なんかにゃならねぇよ。
もちろん、この俺様も
ここで死ぬなんてヘマはしねぇから…
力を貸しても、いいか?

【アズール】
うん、ありがとう…

【ヴェイク】
よーし、まぁ任せとけって!
ここの敵はみーんな俺様が倒してやる!
お前の出る幕が無いぐらい
活躍してやるから、覚悟しとけ!

【アズール】
…僕も、父さんには
負けないよ。
父さんよりたくさん敵を倒して、
自慢してやるんだから…覚悟してよね。

【ヴェイク】
おっ? そんな口が利けるなら
もう涙は乾いたみたいだな?
へへっ、その意気だ!
じゃあ行くぜ、アズール!


ソール→アズール
【ソール】
アズール! アズールだね!?
無事で良かった…!

【アズール】
え…?
あなたは、まさか…父さん?
でも、そんなことあるはず…
み、見間違い…かな?

【ソール】
もう、見間違いじゃないよ!
僕は異界のソール。
君を助けるためにここまで来たんだ。
君の父親とは別人ってことになるけど…
それでも親子ってことは一緒だから。
元の世界に戻るまでの間、
君の背中を守らせてくれないかな?

【アズール】
…い、嫌だ!

【ソール】
えぇっ!? どうして!?

【アズール】
…会えて嬉しいよ、父さん。
助けに来てくれたことに感謝もしてる。
でも、別人とはいえ、父さんを
危険な目に遭わせるわけにはいかないよ!
僕は怖いんだ。
もし、また父さんが死んだらって思うと。
だから、父さんは僕が戦うのを見ていて!
ほら、そんなところにいたら危ないよ…!

【ソール】
あ、アズール! 引っ張らないで!
僕なら大丈夫だよ!
ちゃんと自分の身は守れる!
絶対に死なないから…!

【アズール】
でも!!

【ソール】
信用できない? 僕が…
何をやっても平均を超えない人間だから…

【アズール】
…えっ?
いま…なんて言ったの?

【ソール】
僕には突出した能力が無い、
平均点の人間だって言ったんだよ。

【アズール】
…………
…同じだ。

【ソール】
え?

【アズール】
同じだ、僕と。
僕も、何をやっても平均点で…
他の仲間たちと比べて、
突出した能力も無くて。
…だからいつも、何かあった時に
犠牲になるなら僕がなろうと思ってた。
なのに、さっきあんなことになって…

【ソール】
…そっか。君はみんなのために
命を捨てる覚悟をしていたんだね。

【アズール】
…矛盾してるよね。人には自分を
犠牲になるなって言っておいて、こんなこと。
でも、わがままかもしれないけど…
それでも、仲間には生きていて欲しいんだ。
ごめんね、父さん。
こんな息子で…ごめん。

【ソール】
ううん。謝らないで。
わかるから…その気持ち。
僕も、自分が傷ついて済むなら
それでいいやって思ってしまうからね。
よく仲間からお人好しすぎるって
言われるんだけど…

【アズール】
僕も…

【ソール】
あはは、やっぱり。
…ねぇアズール。
やっぱり一緒に戦わせてよ。
平均点同士の僕らだけどさ、
力を合わせたらきっと…それ以上の力が出せる。
一緒にここを切り抜けて、
早く国に戻ろうよ…みんなのために。

【アズール】
…わかった。でも約束して、父さん。
絶対に大丈夫だって。
絶対に…ここでは死なないって。

【ソール】
うん、約束するよ。
僕は死なないし、君のことも死なせない。
僕と君なら、絶対に大丈夫だ。

【アズール】
…そっか、それを聞いて安心したよ。
ありがとう、父さん。

【ソール】
よーし、それじゃ行くよ、
アズール!


カラム→アズール
【カラム】
やっと会えた…
君がこの世界のアズールだね…?

【アズール】
えっ…と、父さん!?
どうして父さんがここに!?

【カラム】
僕は…異界から君を助けにやってきた、
別の世界の人間なんだ…
だから正確には君の父親では
ないのかもしれないけど、
時間の許す限り僕も闘わせて欲しい…

【アズール】
…違う世界の父さん…?
ちょっと信じがたいけど…
嘘を言ってるとも思えないね。
…あなたが本当に父さんなんだったら、
ひとつ質問いいかな?

【カラム】
どうしたんだい?

【アズール】
父さんなら…さっきみたいな状況で
どうやって行動したの?
父さんは仲間の中で
重要な守り手だったんでしょ?
わからないんだ…僕には。
さっきの行動が正しかったのかどうか。
もしかしたら、もっといい方法が
あったのかもしれないって、
ずっと、そればかり考えてしまって…

【カラム】
たぶん…僕も同じ行動を取ったよ。
…そう、僕の役目は皆を守る事。
だからああいった窮地に立たされた時は
アズールのように行動したと思うよ。
離れた場所にいる仲間を同時に
守るには…あの方法しかないと思う。

【アズール】
そっか…あの方法が
間違っていなかったのなら、それでいい。
守り手として、みんなを守る方法を
見誤るのが一番怖いから…

【カラム】
それは…わかるよ。うん。

【アズール】
ありがとう、父さん。
質問に答えてくれて。
…それじゃあ僕は戻るね!
早くここを切り抜けないと!

【カラム】
えっ、あ、アズール!?
戦うなら、僕も一緒に…!

【アズール】
ううん! また父さんを
死なせるわけにはいかないもん。
父さんは、僕が戦うところでも
見ていてよ。
来てくれてありがとう…父さん。
一目会えただけで、僕は十分頑張れるよ。

【カラム】
…アズール…
この世界の君は、
守り手としていつもギリギリの選択を
強いられてきたんだね。
君には言わなかったけど…
…本当は、今回ばかりは
どれを選んでもダメだったんだ…
どれを選んでも、君たちは
死の運命から逃れられなかった…
僕は、それを
変えるために来たんだよ…
だから例え君が望まなくても、
僕は君を守ってみせる…
こんな所で、
死なせたりしないからね…


ロンクー→アズール
【ロンクー】
…………

【アズール】
父さん!?
ど、どうしてここに…?
父さんは死んだはず…
もしかして…ついに僕にも
天国からお迎えが来たってことなのかな…

【ロンクー】
天国からの迎えだと?
そんな風に諦めを見せる者に、
何か説明するだけ無駄というものだな…

【アズール】
え…?

【ロンクー】
死にたいのなら…俺がこの場で
息の根を止めてやってもいい。

【アズール】
…っ!!

【ロンクー】
…どうした。来ないのか?
苦しめずに、一瞬で終わらせてやるぞ。

【アズール】
で、でも、僕は…まだ…

【ロンクー】
まだ諦めていないのだろう?
…ならそのような台詞を吐くな!
仮に俺が天国からの迎えだと言うのなら、
それを撥ねのけるくらいの気概を見せてみろ!

【アズール】
………!

【ロンクー】
この世界の俺はもう…
死んでしまった。
どれだけ望んでも、
二度と剣を振るうことはできん。
この世界のために戦うことも、
誰かをこの手で守ることもできん。
…だが、お前は違う。
お前はまだ…
生きているじゃないか。
ここで…生きているだろう…
…………

【アズール】
!! 父さん…!
泣いてるの? 僕のせいで…
ごめん、父さん…ごめんなさい!
僕が弱気なことを言ったから…!

【ロンクー】
いや…俺の方こそ、
いきなり済まなかった。
気付けのためとはいえ、お前に
酷い事を言ってしまった…許してくれ。
俺は…お前を助けにきた
異界の人間なんだ。
長い時間とどまる事はかなわないが…
この場を切り抜けるために助力しよう。

【アズール】
そうだったんだね…
助けに来てくれて、ありがとう。
…でもお願い、
絶対に死んだりしないで。
僕が傍にいたら、父さんはまた
死んじゃうかもしれない…

【ロンクー】
…なぜ、そう思う。

【アズール】
だって…父さんも母さんも、
僕のことを庇って死んだんだよ!?
…怖いんだ。僕は…
自分が関わることで、
これ以上誰かを不幸にしてしまうことが!

【ロンクー】
!! お前…
…そうか、お前も俺と同じ…
いや、それ以上の傷を抱えているんだな。
だが、安心しろ。
お前は俺と違う。
こんな絶望の中でも、
お前を包む空気は…優しくて、温かい。
お前と関わったからといって
不幸になる奴など…いるものか。
それに、俺はこの世界の俺とは違う。
同じ道は辿らないと約束しよう。

【アズール】
…本当に?

【ロンクー】
俺は嘘はつかん。
絶対に、勝ってみせる。

【アズール】
ありがとう、父さん。
僕、もう弱音なんて吐かないよ。
この命がある限り、戦い続ける。
死んだ父さんが…そうできなかった分まで。


リヒト→アズール
【リヒト】
アズール!
わぁー良かった間に合って!

【アズール】
えっ…? だ、誰!?
どうして僕の名前を…

【リヒト】
や、やっぱりわからないよね…
えっと、僕は異界から来たリヒト!
君のお父さんだよ!
ほらほら、その証拠にこの指輪!
君が持ってるオリヴィエの指輪と同じでしょ?

【アズール】
ほ、ほんとだ…!
そっちの方が新しいけど、全く同じ物…
じゃあ、ほんとに、父さんなんだね…
というか何で母さんの指輪を父さんが?

【リヒト】
ふふーん、さっきオリヴィエがね、
『これ、あったほうが良くないですか?』って
言ってくれて、借りてきたんだ。
さすが僕の奥さん。気が利くよね。
…って、今はそんなこと
言ってる場合じゃないや!
ねぇアズール、
どこか怪我とかしてない!?

【アズール】
あ、うん…そんなに
大きい怪我はしてないよ。
心配してくれて、ありがとう。

【リヒト】
そっか、それなら良かった。
実は色んな薬もオリヴィエが
持たせてくれててね…
…あれ? その腕は?
血がいっぱい出てる、けど…

【アズール】
そうだね。
でもこれは、大した傷じゃないから。

【リヒト】
うそ! 大怪我だよ!
ま、待ってて、今薬を…!

【アズール】
いいよ。こんな傷しょっちゅうだから
気にしないで。見た目ほど痛くもないし。

【リヒト】
…………

【アズール】
父さん?

【リヒト】
…………
うっ…うぅっ…ぐすっ…

【アズール】
!?
と、父さん、どうして泣くの!?

【リヒト】
だ、だって、アズールが、
こんなにいっぱい怪我して…!
痛そうなのに、辛そうなのに、
そんな顔ちっとも見せないから…!

【アズール】
な、泣かないでよ父さん!
僕はほら、ほんとに大丈夫だから!
父さんたら、
息子の前で子供みたいだよ?

【リヒト】
…こ、子供だよ!
今の僕は!
オリヴィエの指輪が無いと
わかってもらえないぐらい、子供だよ!
だから…
だからいいんだよ、泣いたって!
アズールが泣かない分まで
僕が泣いてやるんだから!
うっ…うわぁぁぁん…!!

【アズール】
…………
父さん…

【リヒト】
うぅ…ぐす…ぼ、僕ね…
君を助けに、ここまできたんだ。
だから…守ってあげるからね、絶対、
この世界の、僕の分まで…!

【アズール】
うん…

【リヒト】
君を、生きてイーリスまで、帰す…
これ以上痛い思いなんて、させない…
い、嫌だって言っても無駄だよ!
僕も、一緒に戦うんだからー…!

【アズール】
うん…
ありがとう、父さん…
…涙、拭いてあげようか?

【リヒト】
じ、自分でやる…!


ガイア→アズール
【ガイア】
待て!
お前…この世界のアズールだな!?

【アズール】
と、父さん!?
死んだはずなのに…どうして?

【ガイア】
俺はお前の父親じゃない…
異界と呼ばれる別の世界から来たんだ。
俺はお前の知るガイアとは
別人ということになるな。

【アズール】
えっと…じゃあ違う世界の
父さんってことなんだね。
そっか…例え別人でも、
会えて嬉しいよ…
…………

【ガイア】
アズール…どうした?
どこか怪我でもしたのか?

【アズール】
違うんだ…
さっきから死ぬ気で闘っていたから、
あなたの顔を見て、
ちょっと気が抜けちゃって…

【ガイア】
さっき吊り橋を壊した時の事か…

【アズール】
…見てたんだね。

【ガイア】
ああ…仲間を守ろうとする姿は
確かに立派だった…
だが俺は…
あんなものは見たくなかった。
わざわざ世界を飛び越えて来たのは、
息子を殺される姿を見るためじゃない。

【アズール】
…ごめんなさい。

【ガイア】
いや…お前が謝る事じゃない。
俺がもう少し早く来ていれば
お前が窮地に立たされる事もなかったんだ。
すまない、アズール…
許してくれ。

【アズール】
ううん、
そのことを謝る必要なんてない。
別人だけど、
父さんと同じ存在に会えたんだ…
それだけで、僕は…僕、は…

【ガイア】
アズール?

【アズール】
あれ…なんで、涙が…
こんな所で、
泣いてる場合じゃないのに…
この人は、本物の
父さんじゃないのに…

【ガイア】
…これまでずっと気を張っていたんだ、
そうなるのも無理はない。

【アズール】
うっ…うぅっ…ど、どうしよう…
な、涙が…止まらない……
こんなんじゃ、戦えないよ…

【ガイア】
…………
…ほらよ。

【アズール】
えっ…これ、お菓子…?
どうして…

【ガイア】
いや…俺もよくわからないが、
あんまりお前が泣くから、
なんとなく…
こうした方がいいような気がしてな。

【アズール】
…………
これ…僕が小さい頃、
父さんがくれたお菓子と同じ…
僕を泣きやませる時に、いつも
父さんがくれたお菓子と…同じだ…
このことを、あなたが
知るわけないのに…
別人でも、やっぱりあなたは…
父さんなんだね…
僕の、父さん…なんだね…!
うっ…ぐすっ…うぅっ…!!
父さん、父さん…っ!!

【ガイア】
あーあ…
逆効果になっちまったか…
いいや、今は思い切り泣け。
今まで緊張した分までな。
涙が止まったら、一緒に戦おう。
お前のことは、俺が守ってやる…必ずな。


グレゴ→アズール
【グレゴ】
おお、アズールじゃねぇか!

【アズール】
と、父さん…!? どうして!?
だって、僕の父さんは…!

【グレゴ】
死んだはず、ってか?
…ま、その通りだ。
俺は正確にはお前の父親じゃない。
異界という別世界からやってきた、
別人のグレゴなのさ。

【アズール】
別の世界から…
そう、なんだ…
でも、例え別人でも
会えて嬉しいよ、父さん…!

【グレゴ】
そう言ってくれるか…

【アズール】
うん…! だって父さんは
僕にとっての憧れだった…
僕は…父さんに基本的な戦い方を
全て教わったんだよ。

【グレゴ】
そうなのか? そういや確かに…
さっきチラッと見たが筋や構えは似てたな。
ったく、傭兵の我流なんて
教えるようなもんじゃねぇってのによぉ…

【アズール】
そんな事言わないでよ。
おかげで何度命を救われた事か…!

【グレゴ】
そうか…そいつは何よりだ。

【アズール】
僕は父さんの戦い方に憧れたから、
最初に選んだ兵種は傭兵だったんだよ。
だからこれからも…
父さんの背中をずっと追っていくよ。

【グレゴ】
…………

【アズール】
父さん…?
どうしたの?

【グレゴ】
ちっ…これくらいの年になっちまうと、
妙に涙もろくていけねぇな…!
よーし、そこまで言われちゃ
息子にカッコ悪いところは見せられねぇ!
ついてこい、アズール!
俺はお前を助けるためにここに来たんだ!
力を貸してやるから、
一緒にこの状況を切り抜けるぞ!
お前の背中は俺が守ってやる!

【アズール】
ありがとう、父さん。
僕も父さんの背中を守るよ。
もう二度と…父さんを死なせたりしない!
…見ていて、父さん。
僕がどれだけ強くなったか。
どれだけの思いで、
この世界を生きてきたのか。
その目に焼き付けておいて…
元の世界に戻っても、
忘れないぐらい…


リベラ→アズール
【リベラ】
あなたは、アズールさん…!
良かった、無事だったのですね。

【アズール】
父さん!?
まさか、生きてたの…!?

【リベラ】
いえ…
私は別の世界よりやって来た者。
貴方の父リベラとは同一人物では
ありますが、別人とも言えるでしょう。

【アズール】
別の世界の…父さん?
それなら、別世界では
父さんはちゃんと生きているんだね!?
良かった…それだけで良かったよ…
ありがとう、神様…

【リベラ】
アズールさん…
私はあなたの父ではないのに…
私の無事を、喜んでくれるのですか…?
なんと優しい子なのでしょう…

【アズール】
…そうだ。僕、父さんに
言いたくて言えなかった事があるんだ。
代わりに…あなたに
聞いてもらってもいいかな?

【リベラ】
…いいでしょう。私が、死んだリベラの
代わりになれるかはわかりませんが。

【アズール】
うん。それでも、いいんだ。
あのね、僕…踊り手として、
父さんと母さんの跡を継ぎたい。

【リベラ】
踊り手…?
オリヴィエさんの踊りだけではなく、
私の、神に捧げる舞踏も…ですか?

【アズール】
うん…人を楽しませる母さんの踊り、
神に捧げる父さんの踊り。
その二つを合わせた新しい踊りを、
平和と信仰の象徴として、
世界中に広げたい…
それが僕の夢なんだ。

【リベラ】
アズールさん…

【アズール】
夢にしても…いいかな?

【リベラ】
ええ、もちろん!
もちろんですよ…!!
この世界の私も、きっと
喜んでいることでしょう…
それなら尚更、あなたをこんな地で
失うわけにはいきませんね。
私は、あなたを救うためにここまで来ました。
微力ながら、共に戦わせて下さい!

【アズール】
それは、すごく嬉しいけど…
でも無茶はしないでね。
異界の父さんまで死んじゃったら、
僕は悔んでも悔みきれないよ。

【リベラ】
全く…アズールさんは
オリヴィエさんに似て、心配症ですね。
安心して下さい。私は決して
あなたを悲しませるようなことはしませんよ。

【アズール】
神に誓って?

【リベラ】
はい、神に誓って。

【アズール】
…じゃあ安心だ。
…ありがとう、父さん。
もう一度会いに来てくれて…
僕の夢を…認めてくれて。
僕、絶対に生き残るよ。
生き残って、この夢を…叶えてみせるから。


ヘンリー→アズール
【ヘンリー】
あ、アズールだ~。 良かった、無事で~。

【アズール】
と、父さん!? どうして!?
だって、父さんは、死んじゃったはず…!

【ヘンリー】
そうだね、この世界の僕は
ずっと前に死んだって聞いてる~。
だから僕は君のお父さんとは別人。
異界から君を助けるために来たんだ~。
こんなに敵に囲まれて、よく頑張ったね。
辛かったでしょ…?

【アズール】
!!! う、ううん…
これぐらい、平気だよ。
こんなのいつものことだからね。
全然大丈夫。
だから、異界の父さんの力を借りなくても、
きっと何とかなるよ。あはは…

【ヘンリー】
…………

【アズール】
どうしたの…父さん。

【ヘンリー】
…ねぇアズール。
君はいつもそうやって笑ってるの?
それは君の…
本当の笑顔なの?

【アズール】
な、何言ってるの、父さん。
笑顔に嘘も本当もあるわけ…

【ヘンリー】
ううん。
今のアズールの笑顔は偽物。
無理して笑ってるの、わかるよ。
僕、そんな顔は見たくないなぁ。
泣きたいなら泣けばいい。
辛いなら辛いって言えばいい。
強がる必要は無いんだよ。
僕は君の…お父さんなんだから。

【アズール】
!! なに…それ。
…別に僕は…泣きたいとか、
辛いだなんて…思ってな…
…っ、思って、なんか、
ない…のに…っ
なんで、涙が…
うっ…うぅ…っ。

【ヘンリー】
よしよし、アズール。
やっと本当の気持ちを見せてくれたね。
…僕もね、オリヴィエに会うまでは
本当の感情を…
本当の笑顔を知らなかったんだよ。
彼女に会えて僕は変われた…
だから今度は、僕が誰かに
本当の笑顔を教えてあげる番。
今すぐは無理かもしれないけど、
君の本当の笑顔を取り戻すために、
僕にも協力させて欲しいんだ。

【アズール】
………
…嫌だよ…そんなの…

【ヘンリー】
え~? どうして?

【アズール】
どうしてって…また父さんが
僕のせいで死ぬかもしれないんだよ?
父さんも母さんも、
僕を庇って死んだんだ…
さっきまで笑ってたのに、
目の前でいなくなったんだよ…!
僕はもうあんな思いはしたくない!
また父さんとお別れするのが怖い…
だってそんなの…
酷すぎるよ…

【ヘンリー】
アズール…

【アズール】
だから僕のために
戦うだなんて言わないで…
早く元の世界に戻って?
ね…? 今ならまだ間に合うから…!

【ヘンリー】
………
…僕は死なないよ。
アズールを悲しませたくないから。
それにね…君はこの世界の僕と、
お別れなんかしてない。

【アズール】
えっ?

【ヘンリー】
君にはね、僕とオリヴィエの命が
半分ずつ入ってるんだ。
だから、君が望めばいつだって会える。
君が生きている限り、ずっとね。
だけど、君が死んじゃったら、
僕もオリヴィエも本当に死んでしまう。
僕は君と、この世界の僕たちを…
失いたくない。
だから、守らせて。
一緒に戦わせてよ…アズール。

【アズール】
父さん…
……………
…わかった。
じゃあ、お願いするよ…
でも約束して。
絶対に死なないって。
そうじゃないと…
僕は父さんのこと呪うから。
こう見えて僕の呪術は
結構強力なんだよ?

【ヘンリー】
へぇ、怖いな~。
それじゃあ
絶対死ぬわけにはいかないね。
アズールに呪われないよう、
頑張って戦ってくるよ~。

【アズール】
…うん。
ありがとう、父さん。
絶対に…約束、だよ。


ドニ→アズール
【ドニ】
あ、あれがこの世界のアズールだべな…
さすがおらの息子、立派に戦ってるべ。
けど、いきなり『父ちゃんだべ』って
出ていっても混乱するだべな…
今のおらはこの世界のおらより若いから、
見てもきっとわからないんじゃ…

【アズール】
と、父さん!?
どうして父さんがここに!?

【ドニ】
うわぁ!?
あ、アズール!?
ななな、なんでおらが
父ちゃんだってわかったんだべ?

【アズール】
だ、だってこんな戦場で
鍋をかぶってそこまで戦える人なんて、
父さん以外に見たこと無いし…
…じゃなくて、どうしてここにいるの!?
死んだはずじゃなかったの!?

【ドニ】
あわわ…違う、違うんだべアズール!
おらはこの世界の人間じゃないんだべ!
アズールを助けるために
異界ってとこから来ただ!

【アズール】
い、異界…?
だからそんなに若いんだね。
正直、鍋が無かったら
誰だかわからなかったよ…

【ドニ】
そうだべか…何にせよ、
わかってもらえて良かったべ…

【アズール】
…あのさ。僕、ずっと父さんに
言いたかったことがあるんだ。

【ドニ】
なんだべ?

【アズール】
白鷺のお姫様と
黒鴉の王子様の唄は覚えてる?

【ドニ】
もちろんだべ!
オリヴィエの踊りが素晴らしいだ…

【アズール】
そう。父さんが歌って、
母さんが合わせて踊ったあの唄。
僕も幼い頃、よく聞かされたよ…
父さんと母さんは、
あの唄の二人みたいに、
どれだけ辛い未来が訪れてもずっと
幸せでいようって…誓ったんだよね。

【ドニ】
そ、そうだべな…その通りだべ。
何だか、照れるだよ。

【アズール】
…ごめんなさい。

【ドニ】
えぇっ?
どうして、謝るんだべか…?

【アズール】
…父さんも母さんも、
僕を守って、死んじゃったから。
僕は…ずっと幸せでいようっていう
二人の誓いを壊してしまったから。
それを、ずっと、謝りたくて…!

【ドニ】
アズール…

【アズール】
ううっ…困らせて、すみません…
これはあなたに言っても、仕方ないよね。
だってあなたは僕の父さんじゃない…
でも、僕はどうしても…

【ドニ】
いいや、アズール。
その誓いは、壊れてなんかいないべ。

【アズール】
えっ…?

【ドニ】
二人の誓いは今でもちゃんと続いてるべ。
その証拠がアズール、あんただ。
こうして二人の愛の形が、誓いの証が、
ちゃんとこの世界に残ってるだ。
だから二人のためにも
自分を大事にして、
この世界にあの二人が生きた事を
伝えて欲しいだ…!

【アズール】
と、父さん…!
うっ…! うぅっ…!!
ありがとう、父さん…
あり、がとう…! …っ!

【ドニ】
すまないべ、アズール…
おらとオリヴィエが死んじまったばっかりに、
あんたは今までずっと、
自分を責めていたんだべな…
でももう大丈夫だべ、アズール…
あんたはおらが守ってみせる。
辛いことなんてなんも無いような未来に
導いてみせる。
そのためにおらは、
この世界に来たんだから…


ブレディ

離脱時
【ブレディ】
…どうやら、屍兵は撒けたようだな。
あとはイーリスまで、この宝玉を…!

敗北時
【ブレディ】
こんなとこで…倒れてる…場合じゃ…
早く…宝玉を…イーリス…に……

ブレディ→ブレディ
【ブレディ】(自軍)
やべぇ…! あそこにいるの、
異界の俺じゃねぇか…!?
くそっ…思ったより
近くまで来ちまったみてぇだな…
もし顔を合わせでもしたら、
なんて声かけてやりゃいいんだ…
そうだ、俺は未来では無事に
宝玉をイーリスに持ち帰ったんだから、
それを伝えて安心させてやれば…
……いや、ダメだな。
見たところこの世界の状況は、
俺が経験したものとは違う・・・
なのに無責任なことを
言うわけにはいかねぇ。
少なくとも俺は、こんなに大量の
屍兵に追われることは無かったし、
仲間とここで
分断されることも無かった。
あのナーガって神様が言ってた通り
この世界はほんとに悪い方へ…
滅びの結末に向かって
動いてるのかもしれねぇな。
…上等だ。例えそうだとしても、
俺たちがそれを変えりゃいいだけだろ!?
待ってろよ、この世界の俺。
絶対にお前を国に帰してやるからな!


マリアベル→ブレディ
【マリアベル】
貴方は、ブレディ!?
ブレディですわね!?

【ブレディ】
か、母さん…!?

【マリアベル】
わたくしはこの世界とは異なる世界…
異界のマリアベル。
この度ははるばる貴方を助けに来て
差し上げましたのよ?

【ブレディ】
こ、異なる世界から…?
…………

【マリアベル】
ええっ…!
な、なぜ逃げようとするのですか!
お待ちなさい!!

【ブレディ】
ひ、引っ張るなよ!
俺が逃げようがどうでもいいだろ!
それに、敵の罠かもしれねぇし!

【マリアベル】
あら、敵の罠ではありませんわ!
だって、罠であれば
こんな回りくどい事をせず、
最初にわたくしを見て動揺した際に
攻撃を仕掛けた方が効果的ですもの。
わたくしはそんな事、
しませんでしたでしょう?

【ブレディ】
それは…そうだけどよ…

【マリアベル】
ごちゃごちゃ言ってないで、
早くこっちに来やがれですわ!
親の顔を見て逃げ出す子に
育てた覚えはございません!

【ブレディ】
あんたには育てられてねぇよ!
ちっ…仕方ねぇな。それで?
異界の母さんが俺に何の用だよ?

【マリアベル】
ふふん、わかれば宜しいのですわ。
こちらの世界のブレディが、
貴族の息子として身なりや言動が
きちんとしてるか確かめようと…

【ブレディ】
…………
う、うう…!

【マリアベル】
ちょ、ちょっとブレディ?
なぜ泣くんですの?
まだわたくし何も怒ってませんわよ?

【ブレディ】
だ…だって、お、おれ…母さんの顔を
これ以上見てたら絶対に…ひぐっ…
泣くと思って…!

【マリアベル】
!!
ブレディ…
あなたが逃げ出したのは…
敵の罠だと思ったからではなく、
わたくしの顔を見て、涙を
こらえきれないと思ったからでしたのね…?

【ブレディ】
ひぐっ…う…うるせぇ…!
こんなの…
カッコ悪いだろうがよ…!

【マリアベル】
全くバカな子…バカで最高に愛おしい
我が子ですわね。…カッコ悪い?
仲間のために宝玉を守った我が子の、
どこがカッコ悪いと言うのですか?
そんな悪態を吐くような輩がいたら、
わたくしがぶちのめして差し上げますわ!

【ブレディ】
ぐすっ…へへっ…
母さん、言葉遣いが悪いぜ!

【マリアベル】
ふふふ…
貴方ほどではございませんわ!


ルフレ(男・僕)→ブレディ
【ルフレ】
ブレディ…ブレディだね!
無事で良かった…

【ブレディ】
父さん!?
どうしてここに…!?
ずっと帰ってこないから、
てっきり死んだものだと思ってたんだが…
まさか、どこかに
捕まってたのか!?

【ルフレ】
いや、違うんだ…
僕はこの世界の人間じゃない。
異界から君を救うために
世界の狭間を越えてやってきたんだ。

【ブレディ】
な…なんだって? 別人?
じゃあやっぱり、俺の父さんは…

【ルフレ】
すまない、ブレディ…
少しでも君に期待をさせてしまって。
でも、僕たちが親子であるという
事実だけは変わらない!
すぐに帰らなければならないけど、
少しでも手助けをさせてくれ!

【ブレディ】
あぁ。願っても無い話だ…
ありがとう、父さん。
けど…よりによって、
なんでこんなタイミングで…

【ルフレ】
どういう意味だい?

【ブレディ】
俺は今最低の事をしたんだ…
仲間を置いて、こうして敵から逃げてる…
今の俺に戦う力が無いために、
助けに戻ることすら叶わなかった…!
そんな姿を父さんに見られるなんて、
みっともねぇったらありゃしねぇよ…!

【ルフレ】
ブレディ…それは違うよ。

【ブレディ】
えっ…?

【ルフレ】
君は立派だった、ブレディ。
あそこで感情に任せて戻っていたら、
君はきっと命を落としていただろう。
せっかく取り返した宝玉だって、
奪われていたかもしれない。
…でも、君はそれをしなかった。
感情を押し殺し、仲間の意図を汲み、
戦況を見て、冷静な判断を下した。

【ブレディ】
父…さん……

【ルフレ】
君はみっともなくなんかない。
君はしっかり、自分の役割を
果たそうとしているじゃないか。
…さすがは軍師の血を引く
僕の息子だよ…

【ブレディ】
と、父さん…ううっ…ううっ!

【ルフレ】
それでも自分が許せないのなら、
必死に目的を遂行するんだ。
僕もそれに協力するから!

【ブレディ】
あぁ…分かった。
俺はあいつらのためにも、
絶対に宝玉をイーリスに戻す!
手を貸してくれるか?
父さん!

【ルフレ】
もちろんだよ!


ルフレ(男・俺)→ブレディ
【ルフレ】
ブレディ…ブレディだな!
無事で良かった!!

【ブレディ】
父さん!?
どうしてここに…!?
ずっと帰ってこないから、
てっきり死んだものだと思ってたんだが…
まさか、どこかに
捕まってたのか!?

【ルフレ】
いや、違うんだ…俺は異界から、
一時的にこちらにやってきただけの人間。
お前の父さんとは
別人ということになる…

【ブレディ】
な…なんだって? 別人?
じゃあやっぱり、俺の父さんは…

【ルフレ】
すまない、ブレディ…
少しでもお前に期待をさせてしまって。
でも、俺たちが親子であるという
事実だけは変わらない!
すぐに帰らなければならないが、
少しでも手助けをさせてくれ!

【ブレディ】
あぁ。願っても無い話だ…
ありがとう、父さん。
けど…よりによって、
なんでこんなタイミングで…

【ルフレ】
どういう意味だ?

【ブレディ】
俺は今最低の事をしたんだ…
仲間を置いて、こうして敵から逃げてる…
今の俺に戦う力が無いために、
助けに戻ることすら叶わなかった…!
そんな姿を父さんに見られるなんて、
みっともねぇったらありゃしねぇよ…!

【ルフレ】
ブレディ…それは違うぞ。

【ブレディ】
えっ…?

【ルフレ】
ブレディ、お前は立派だった。
あそこで感情に任せて戻っていたら、
お前はきっと命を落としていただろう。
せっかく取り返した宝玉も
奪われていたかもしれない。
…でも、お前はそれをしなかった。
感情を押し殺し、仲間の意図を汲み、
戦況を見て、冷静な判断を下した。

【ブレディ】
父…さん……

【ルフレ】
お前はみっともなくなんかない。
お前はしっかり、自分の役割を
果たそうとしているじゃないか。
…さすがは軍師の血を引く、
俺の息子だ。

【ブレディ】
と、父さん…ううっ…ううっ!

【ルフレ】
それでも自分が許せないなら、
必死に目的を遂行するんだ。
俺もそれに協力してやるから!

【ブレディ】
あぁ…分かった。
俺はあいつらのためにも、
絶対に宝玉をイーリスに戻す!
手を貸してくれるか?
父さん!

【ルフレ】
もちろんだ!


クロム→ブレディ
【クロム】
どうやら無事のようだな、
良かった…!

【ブレディ】
…と、父さん!?
あんた父さんなのか?
実は生きてた…わけないよな?
まさか、幽霊か…?

【クロム】
いや…俺はこの世界で死んだ
お前の父ではない。
俺は別の世界のクロム。
一時的にお前を助けに来たんだ。

【ブレディ】
別の世界から…俺を助けに?
そ、それじゃ、頼みがあるんだ!!
俺の仲間たちを助けてやってくれ!

【クロム】
さっき敵地に残った奴らのことだな?
だが、あいつらが残ったのは
お前をただ逃がすためではないんだろう?

【ブレディ】
あ、ああ…
宝玉を俺に運ばせるために…

【クロム】
なら俺はそれを
完遂する手助けをしよう。

【ブレディ】
な…なんでだよ?
あいつらを助けてやってくれよ!?

【クロム】
屍兵を倒す術の無いお前を
置いてくことなどできない。
お前が託された物の
重さを考えると、尚更だ。
それに、ブレディ。さっきお前は
仲間たちが死なないと信じていると言ったな。
あの言葉は…嘘だったのか?

【ブレディ】
嘘なわけ…あるかよ。
俺は、あいつらを信じてる。
けど…けどよ、もしかしたらって思いが
どうしても離れねぇんだよ!
…俺は、いつも周りに守られて生きてきた。
家族に、仲間たちに、民たちに。
俺が、父さんの息子だから…
イーリスの王子だから!
でも、俺は非力なせいで
いつも何一つその恩を返せねぇんだ!!
もうそんなのは、嫌なんだよ!

【クロム】
ブレディ…

【ブレディ】
俺は父さんの息子なのに、
聖王の血を引く王子なのに、
仲間を守ることすらできねぇ!
こうやって逃げることしかできねぇんだ!
それが俺の役割だってわかってても、
あいつらを守る力を望んでしまうんだよ!!

【クロム】
…そうか。お前はそれほどまでに
強い思いを持っているんだな。
俺がここに来た理由が、
今少しわかったような気がする。
俺は、お前の望む力となるために、
ここに呼ばれたのかもしれない。

【ブレディ】
…………
父さん…

【クロム】
…わかった、ブレディ。
俺が、お前の戦う力になる。
お前の代わりに、
お前の仲間たちを助けに向かおう。

【ブレディ】
!! 本当か…!?

【クロム】
あぁ。お前の仲間たちが
生き残っていたなら、必ず守る。
その代わり、お前も絶対に死ぬな。
仲間の覚悟を無駄にしないためには、
お前は前を見て走り続けるしかないんだ。
それが俺の息子として…
イーリス王子として、今すべきことだ。

【ブレディ】
…ありがとう、父さん。
ひと目父さんに会えて…良かった。
あいつらのこと…頼んだぜ。

【クロム】
涙はぬぐったか?

【ブレディ】
ああ…もう平気だ。

【クロム】
…いい顔になったな。
無事にイーリスに帰るんだぞ、ブレディ!

【ブレディ】
ああ…!


フレデリク→ブレディ
【ブレディ】
そこにいるのは
父さんなのか!?
な、なんでこんな所にいるんだよ!?

【フレデリク】
私は、この世界で果てた
貴方の父のフレデリクではない。
貴方を手助けをする任を与えられた、
別の世界の存在なのです。

【ブレディ】
へっ…道理でなんか違うと思ったぜ…
あんた過去から来たんじゃないか?
父さんにしては若すぎるもんな。

【フレデリク】
その通りですよ。
さすがマリアベルさんと私の息子、
観察眼は鋭いようですね。
口調はやはり少々乱暴ですが…
その点は目を瞑ることに致しましょう。

【ブレディ】
余計なお世話だ!
両親揃ってご丁寧な口調で話されちゃ、
多少は反発したくもなるだろうがよ!

【フレデリク】
あなたは、この世界の私たちに
反発してそのような言葉遣いを?

【ブレディ】
父さんも母さんも、あんまり俺のこと
過保護に育てるもんだから、つい…な。
だが、もっと素直にその愛情を
受け止めりゃ良かったと…後悔してる。
今となっちゃ、どれだけ恋しくても
もう会えないんだからな…
できることなら、天国の両親に会って
謝りたいぐらいだぜ。

【フレデリク】
…ブレディさん。

【ブレディ】
まぁ、その願いは
もうすぐ叶いそうだがな…

【フレデリク】
それは…
どういうことでしょうか?

【ブレディ】
仲間たちを置いて、自分だけ生き残るなんて
罰が当たらないはずがねぇ。
俺はここで死んじまう…
そんな気がするんだ。

【フレデリク】
何ですって!?
愚かな事を言うものではありません!

【ブレディ】
…父さん?

【フレデリク】
いいですか、ブレディさん。
よく聞きなさい。
生きようと思わない者が…
生きていけるわけはないのです。

【ブレディ】
…!

【フレデリク】
この世界で散ってしまった私のように、
どれだけ生きたくとも叶わなかった者がいる…
それは悲しい現実です…
ですから尚のこと、生を諦めた者が
生き残れるわけはないのです!
…あなたは生きて下さい。
生きることを諦めないで下さい、最後まで。
そうしないと、、私は貴方が心配で心配で…
いつまでもこの地を離れられませんよ。
こんな口うるさい者が、
いつまでも傍にいるのは嫌でしょう?

【ブレディ】
………
そのセリフは前にも聞いたぜ…
死ぬ直前の、あんたからよ。
今の今まで…忘れちまってたがな。

【フレデリク】
…そうですか。この世界の私も
ちゃんと息子に伝えていたのですね。

【ブレディ】
ああ…そうだな。
なんだか目が覚めた気分だぜ。
俺はもう諦めねぇ。
最後まで生き延びてやる。

【フレデリク】
それでこそ私の息子です。

【ブレディ】
…なぁ、一つだけ聞いてくれ。
俺の死んじまった父さんの代わりに。
前に父さんからそのセリフを聞いた時、
俺は泣くことしかできなかったが…
あんたがどれだけ口うるさくても、
過保護で余計なことばかりする父さんでも…
俺は傍にいてほしかったんだ。
いつまでも。
だから…てめぇもここで死んだりしたら
ぜってー許さねぇんだからな!?

【フレデリク】
…承知しました。
その乱暴な言葉に秘めた思い…
私には痛いほどわかりますよ…


ヴィオール→ブレディ
【ブレディ】
はぁ…はぁ…
屍兵は、まだ追ってきやがるか…

【ヴィオール】
大丈夫かね、
ブレディくん?

【ブレディ】
あぁん!? 誰だてめぇ!?
なんで俺の名前を知ってんだ!?

【ヴィオール】
ひ、ひぃぃ!?
おお落ちつきたまえブレディくん!
私は怪しい者ではないのだよ!
ほらこの顔に見覚えは無いかね!?
私は異界からやってきた君の父、
ヴィオールなのだよ!

【ブレディ】
…と、父さん!?
まさか、父さんなのか!?
そ、そういえばこの風貌と、
母さんとお揃いのスカーフは確かに…!

【ヴィオール】
あぁ…わかってもらえて良かったよ。
さっき怒鳴られた時はどうなることかと…
マリアベルくんに本気で
怒られた時には及ばないが、
それと同じ類の恐怖を
感じてしまったよ…

【ブレディ】
…………
…あんたが父さんなら、
一つ聞いて欲しい事がある。

【ヴィオール】
別人の父親で良ければ、
なんなりと聞こうではないか。

【ブレディ】
それでも構わない。
どうしても謝りたいことがあるんだ。
父さん…すまない…

【ヴィオール】
ん?
どうして、謝るのだね…?

【ブレディ】
俺は昔から、父さんと母さんに、
『貴族たるもの、仲間や民衆の盾となり、
他者を守らなければならない』って
教えられてきたのに…
さっき仲間を、守れなかった…
守られたのは、俺の方だったんだ…!
父さんも母さんも誇り高い貴族だったのに、
息子の俺がこんなことになって…
二人の言いつけを守れなくて…
本当にすまない…!

【ヴィオール】
なるほど、先ほどのことを
気に病んでいるのかい。

【ブレディ】
…見てたのかよ。

【ヴィオール】
ならばブレディくん…貴族たる者の
あるべき姿をもう一つ教えてあげよう。

【ブレディ】
もう一つ…?

【ヴィオール】
それは一度決めた事を
何があっても成し遂げる事だ。
例え、その選択が
残酷で辛いものだったとしても、
被った痛手を無駄にしないため、
強い意志で完遂してみせたまえ!
それが貴族という人の上に立つ者の…
あるべき姿なのだよ。

【ブレディ】
完遂…すること。

【ヴィオール】
ああ、そして君が今
完遂すべき事…わかるね?

【ブレディ】
ああ、俺は仲間達のためにも
宝玉を無事届けなくちゃならねぇ!

【ヴィオール】
その意気だよ、ブレディくん。
…そして私の完遂すべき事は、
君を守る事だ。
私は君がイーリスに戻るために力を貸そう。
あくまで美しく、華麗にね。

【ブレディ】
ああ…!
父さん、ありがとう!


ヴェイク→ブレディ
【ヴェイク】
そこにいるのは
ブレディだな!?

【ブレディ】
と…父さん!?
な、なんでここに…!?

【ヴェイク】
お前らが負けそうだって聞いて、
力を貸しに異界から来てやったんだよ!
ま、そういうわけだから、正確には
お前の親父と俺様は別人だけどな!

【ブレディ】
別の世界…? じゃあ屍兵になって
蘇ったとかじゃないんだな?
別人だけど、本物の
生きてる父さんなんだな?

【ヴェイク】
ああ! この力強さを見りゃ、
本物だってわかるだろ!?
せっかく来たからには、
息子にも負けねぇぐらい活躍してやるぜ!

【ブレディ】
…………

【ヴェイク】
あれ? どうした?

【ブレディ】
いや…今の俺は、父さんと張り合えるほど
活躍できねぇなと思って。
俺…父さんみたいに
力も体力もなくて非力だから…
仲間達にはいつも守られてばっかりで…

【ヴェイク】
…あぁ、俺様も見てたぜ。

【ブレディ】
見てたのかよ…
くそっ…父さんに仲間を見捨てる所を
見られちまうなんてな…

【ヴェイク】
見捨てる…?
お前は仲間を見捨てたのか!?

【ブレディ】
そ…それは。

【ヴェイク】
違うだろ? むしろ最終的には仲間を…
そして世界を守るために、
お前は宝玉を運んでるんだろうが!

【ブレディ】
そ、そうだけどよ…

【ヴェイク】
だったらウジウジしてんじゃねぇよ!
自分の行動を恥じるんじゃねぇ!
お前が俺様と似てねぇのは
力がない事じゃねぇ!
そうやって独りで
勝手にメソメソと悩んでる事だろうが!

【ブレディ】
と、父さん…ううっ、すまない…
俺! 俺…!

【ヴェイク】
わかればいいって事よ!
へへっ…さっきは似てないなんて
言っちまって悪かった。
お前は俺様とマリアベルにそっくりだよ。
その口が悪ぃトコとかな!

【ブレディ】
よ、余計なお世話だ…!

【ヴェイク】
さぁ、ならさっさと敵をすっ飛ばして
目的を達成するぜ

【ブレディ】
ああ…
父さん、協力してくれるか?

【ヴェイク】
任しとけ!


ソール→ブレディ
【ブレディ】
お、おい待て、そこの緑色の…!
お前、もしかして…!!

【ソール】
ブレディ…

【ブレディ】
父さん! やっぱり父さんなんだな!?
さっきから似てると思ってたんだ…!
どうしてここにいるんだよ…
死んだんじゃなかったのかよ!?

【ソール】
この世界の僕は…ね。
…僕は正確には君の父親じゃない。
君達を救うため、
別の世界から飛ばされてきた人間なんだ。

【ブレディ】
べ、別人…なのか…
…………
うっ…うぐっ…
す、すまねぇ…!
別人だとは思っても、父さんの顔を見たら
俺…俺…!

【ソール】
ごめんね…君は泣き虫だから、
会うと泣かせてしまうだろうと思って、
なるべく見つからないように
してたんだけど…

【ブレディ】
それでも、別人でも、
会えて嬉しいんだ…父さん…!

【ソール】
ブレディ、僕はさっき
君達のやり取りを見ていたよ、
辛い選択だったね…

【ブレディ】
俺…情けなくて…
あれしかできない自分自身がよっ…!

【ソール】
ああ、君の気持は察して余りあるよ…
よく決意したね、偉かったよ。

【ブレディ】
…俺、すげぇ悩んだんだ。
でも昔父さんに、
『戦場で迷った時は、自分ができる中で
一番みんなのためになることを選べ』って
教わった事を思い出して…

【ソール】
そうか。僕は息子に
そんな事を教えたのか…
そうだね…僕も同じ状況になったら、
君と同じように行動すると思う。
仲間が自分に望むことがわかっているなら、
それに応えるべきだと思うからね。

【ブレディ】
…父さん、俺は正しかったのか?

【ソール】
正しかったかどうかを決めるのは
今じゃないよ。
ただ…辛くても今やるべき事は、
わかるよね?

【ブレディ】
あ…ああ。わかってる!
あいつらのためにも
俺はこの宝玉を届けなきゃならねぇ…!

【ソール】
よーし、その意気だ!
僕もできる限り手伝うよ!


カラム→ブレディ
【カラム】
ブレディ…
無事だったんだね…

【ブレディ】
その姿は…ま、まさか…
と、父さんの幽霊か!?

【カラム】
幽霊なんかじゃないよ…
僕はカラムだよ…

【ブレディ】
嘘つけ!! 父さんはずっと前に
屍兵に殺されたはず…!
それに、今にも消え入りそうな
見た目してやがるじゃねぇかよ!

【カラム】
そ、それは…
僕は元々そういう見た目だから…
…って、そんなこと
言ってる場合じゃないや。
僕は別の世界…異界の人間なんだよ。
君が危ないって聞いて、助けに来たんだ。
だから本当に幽霊じゃないんだ…
ただ、君の父さんでもないけど…

【ブレディ】
そういうことかよ…
ついにお迎えが来たかと思っちまったぜ。
…なぁ。父さん、今俺のことを
助けに来たって言ったよな?

【カラム】
うん、だから君を無事に
イーリスに戻すために、力を貸すよ。
どんな屍兵が来たって
守ってみせる…

【ブレディ】
いや、父さん。俺のことはいい…
もし本当に力を貸してくれるんなら、
向こう岸に残った
あいつらを助けてやってくれねぇか!?

【カラム】
え…?
でも、それじゃブレディが…

【ブレディ】
いいんだよ!
俺はあんたの血を引いてるからな、
気配を殺してりゃ
屍兵に見つからない自信がある!
でも、今の俺はあんたみたいに、
誰かを守って戦うことはできねぇんだ…!
だから、俺の代わりに
あいつらを助けてやってくれ!
あいつら、今頃大怪我してるかもしれねぇ!
いや…それだけで済めばまだいい!
もしかしたら…もう…!

【カラム】
ブレディ…
…わかったよ、君の気持ちは。
そういうことなら、僕に任せて…
君の代わりに、仲間のところに向かうよ。

【ブレディ】
!! ありがとう、父さん…!

【カラム】
でも、気をつけてね、ブレディ。
今の君に、戦う力はない。
どうか無茶をせず、
無事にこの場を切り抜けるんだよ…

【ブレディ】
あぁ、わかってる!
父さんも、絶対に死ぬんじゃねぇぞ!

【カラム】
うん、任せて…
…あれ? ブレディ?
も、もう行っちゃったの…?
ほ、ほんとに気配が消せるんだ…
なんか、僕よりすごいかも…


ロンクー→ブレディ
【ロンクー】
…ブレディだな。

【ブレディ】
誰だ…!? 敵か!?

【ロンクー】
いや…俺はロンクー。
異界からお前を助けに来た、
お前の父親だ。

【ブレディ】
異界から来た父さん…?
本当に…本物なのか?
まさかとは思うが…
そんなことを言って、
俺を騙して宝玉を奪い返そうって
魂胆じゃねぇだろうな!?

【ロンクー】
…そう思われることは覚悟していた。
俺も同じ状況になったら、
とてもではないが信じる気にはならん。

【ブレディ】
だったら失せろよ。
俺は絶対に騙されないからな。
【ロンクー】
だが、俺を偽物と判断するなら
せめて…これを見てからにしろ。

【ブレディ】
これは…指輪?

【ロンクー】
そうだ。お前の持つ…
マリアベルの形見と同じ物だ。

【ブレディ】
確かに、同じ物に見えるな。
…………
…これって、
父さんが母さんのために、
一人で頑張って買いに行ったっていう
指輪…だったよな?

【ロンクー】
?? 違うぞ。この指輪は、
マリアベルと二人で買いに行った物だ。
俺とあいつが…
初めて手を繋ぐことができた、その日に。
【ブレディ】
! 正解だ…
じゃあ、あんたは、本当に…!?

【ロンクー】
正解…だと?
何を言い出すかと思えば、
俺を引っかけようとしていたのか。

【ブレディ】
そういうことだ。
試すような真似をして、悪かった。
…別人とはいえ
会えて嬉しいぜ、父さん。

【ロンクー】
はぁ…さすがあいつの子供だな。
俺と違って頭がよく回る…

【ブレディ】
お褒めにあずかり恐縮なんだがよ、
悪いが俺はあんたの子でもあるんだぜ。
見ての通り、
戦う力には…恵まれなかったが。
…そのせいで、こうやって
仲間を置いて逃げてきちまってる。
がっかりしただろ? 剣で名を馳せた
父さんの子が、こんな非力な男で。

【ロンクー】
いや、落胆などするものか。
お前はずっと戦っている。
宝玉を戻すために、世界を救うために、
こうして必死に戦っているじゃないか。

【ブレディ】
…父さん。

【ロンクー】
苦境を耐え抜いてきたお前の心は…
俺などよりも、ずっと強い。
ここに来たからには、お前を無事に
イーリスまで送り届けてやる。
…さぁ行け、ブレディ!
お前の道を阻む者は全て俺が片付ける!

【ブレディ】
あぁ、ありがとう…父さん!


リヒト→ブレディ
【リヒト】
ブレディだね!
良かった合流できて!

【ブレディ】
あ…あんた、誰だ?

【リヒト】
僕はリヒトだよ!
君のお父さんの。

【ブレディ】
な、何言ってんだ!?
俺の父さんはとっくの昔に死んじまってる!
それに、そもそもあんたは
子供じゃねぇか!

【リヒト】
ふふ…そう来ると思ったよ。
だから僕は、証拠を用意してきたんだ。
…ほら! この紅茶の茶葉に
見覚えはない!?

【ブレディ】
!! これは…
…………
…何だ?

【リヒト】
僕とマリアベルが毎日一緒に飲んでる
紅茶の茶葉だよ!
君なら知ってるでしょう!?
ほらもっとちゃんと見て!!

【ブレディ】
そ、そうなのか?
悪ぃけどよ…さすがに茶葉の見た目で
判断するのは無理があるぜ…
せめて、こう…
香りとか嗅がせてくれねぇと…

【リヒト】
そ、そうなの!? わかった!
じゃあ思う存分香りを確かめてよ!

【ブレディ】
…いや、いい。わかった。
あんたは俺の父さんだ。

【リヒト】
信じてくれるの!?

【ブレディ】
あぁ。確かに見た目は違うが、
そのボケてる感じと一生懸命な所、
俺の父さんにそっくりだからな…

【リヒト】
よ、良かったぁ…

【ブレディ】
でも何で子供の父さんが
こんな所にいるんだよ。

【リヒト】
あのね、僕は異界っていう別世界から
君を助けに来たんだ!
…見てたよ。さっき君が仲間と
離れ離れになったところ。
辛い思いをしたんだね、ブレディ。
…でももう大丈夫。僕が君の力になるから!

【ブレディ】
そうか、ありがとうな。
でも、助けるなら俺じゃなくて
向こう岸に残った仲間の方にしてくれ。
まだ無事でいるといいんだが…

【リヒト】
…それでいいの? ブレディ。
君の援護を頼んでくれたっていいんだよ?

【ブレディ】
あぁ。俺は大丈夫。
こう見えて、敵の目を欺いて
移動するのは得意なんだ。
昔…人質になった母さんを
助けに行った時の父さんみたいにな。

【リヒト】
…あ、あははは…
知ってるんだ、そのこと。
でもブレディ、絶対に油断しちゃダメだよ。
君は大切な宝玉を預かってる。
…何があっても、死なないで。
父親としても、そうお願いするよ。

【ブレディ】
あぁ。わかった。
父さんも、どうか無事で。


ガイア→ブレディ
【ガイア】
お前…ブレディか?

【ブレディ】
と、父さんなのか!?
どうして…!?

【ガイア】
俺は異界のガイア。
お前の父親とは別人だ。
ナーガとかいう神様から依頼を受けてな。
お前を助けに来てやったってわけだ。

【ブレディ】
い、依頼って…盗賊ってのは、
そんな依頼まで受けちまうのかよ。
別人の父さんとはいえ、さすがに
節操が無さ過ぎるんじゃ…
…で?
報酬は何を受け取ったんだ。
こんな危険なとこまで来たんだから、
相当いい物貰ったんだろ?

【ガイア】
いや、何も貰ってないが。

【ブレディ】
はぁ!?
タダ働きかよ!?
神様ってやつは随分ケチなんだな!?

【ガイア】
何でお前が報酬のことを
気にするんだよ…

【ブレディ】
俺も、あんたに
依頼をしようと思ったからだよ。
何を渡せばあんたが働いてくれるのか、
知りたかった。

【ガイア】
お前の頼みならタダで聞いてやるぜ?
なんせ俺たち、親子なんだしな。

【ブレディ】
…てめぇは俺の父さんじゃねぇ!
他人のあんたに何かしてもらうなら、
相応の対価を渡さねぇと
筋が通らねぇだろうが!

【ガイア】
非常事態だってのに
頭かったいなー、お前。
そういう融通のきかない所、
マリアベルにそっくりだぜ…
…じゃ、逆に俺がお前に
依頼をしていいか?

【ブレディ】
あぁ?
何をだよ。

【ガイア】
お前が無事にイーリスまで
帰ることをだ。

【ブレディ】
てめぇ…ふざけてんのかよ!?
そんな事、わざわざ言われなくたって
そうするに決まって…

【ガイア】
まぁ聞けよ。お前がこの依頼を受けたら、
その報酬として…
俺がお前の代わりに、向こう岸に残った
お前の仲間を助けに戻る。

【ブレディ】
!!

【ガイア】
お前が俺に頼もうとしたことなんて、
お見通しなんだよ。
…ま、既に手遅れだったら
あまり意味の無い報酬かもしれんがな。
だが…もし生きていたのなら、
絶対に死なせはしない。
仲間を無事にイーリスまで…
お前の元まで帰してやる。

【ブレディ】
それ…本当か?

【ガイア】
仕事内容に嘘を入れるなんて、
最低以下の人間のすることだ。

【ブレディ】
…わかった。その依頼、受ける。

【ガイア】
じゃ、交渉は成立だな。
早く行けよ、ブレディ。
俺の息子なんだから、間違っても
依頼をしくじったりするんじゃねぇぞ。
…絶対に無事で帰れ。

【ブレディ】
あぁ。約束する。
…あと、さっきはあんたを
他人だって言って悪かった。
一目逢えて良かった…父さん。
あんたもどうか、無事でいてくれよ…

【ガイア】
そんなの、当然だ。
お前を悲しませるようなこと、しねぇよ。


グレゴ→ブレディ
【グレゴ】
よぉ、ブレディ。
どうやら無事みたいだな?

【ブレディ】
父さん!?
なんで父さんが…!
俺、もしかして、自分では
気づいてないだけで…死んじまったのか?

【グレゴ】
はは、残念だが死ぬのはまだ早いぜ。
俺は異界からやって来た人間だ。
だからこの世界で死んじまった
グレゴとは別人なのさ。

【ブレディ】
異界?
異界の父さんが一体、何をしに?

【グレゴ】
可愛い我が子が
苦戦してるみたいだからな。
この世界の俺に代わって、
助けてやろうと思ってよ。

【ブレディ】
くっ…すまねぇ!
俺はこの世界の父さんだけではなく、
異界の父さんにも
迷惑かけちまってるのか…
自分が情けねぇ…!
情けなくて涙が出てくるぜ。

【グレゴ】
おいおい、泣くなよ。今はそうやって
悔やんでる暇があるのか?

【ブレディ】
!!

【グレゴ】
後悔するなとは言わねぇよ。
だが今はその時じゃねぇ。
それを言えば俺は傭兵として、
過去に幾つものきな臭い仕事を
やらされてきた…!
腐るほどに後悔もしてきたさ。
だが今はその気持ちをかなぐり捨てても、
目的達成のために動かなきゃならねぇだろ。
お前を逃がすために残った、
仲間のためにもよ!

【ブレディ】
父さん…
もしかしてさっきのを…?

【グレゴ】
ああ、遠目に見てたぜ。
ブレディ、今お前のすべきことは何だ?
こんなことでメソメソ泣くことか?
助けに戻れないのを悔やむことか?
…違うだろ?

【ブレディ】
あぁ…俺のすべきことは、
この宝玉を無事に届けることだ!
力を貸してくれるか? 父さん!

【グレゴ】
あったりまえだろ!
この世界で死んじまった
俺の分まで、お前を守ってみせるぜ!


リベラ→ブレディ
【リベラ】
ブレディさん…なのですね。

【ブレディ】
と、父さん!? そんなバカな!
父さんは死んだはず…
まさか俺にも迎えが来たって事なのか?

【リベラ】
神はまだあなたを迎えには来ませんよ。
私はこことは違う世界…
異界からやってきたリベラ。
正確にはあなたの父ではありません。

【ブレディ】
異界の父さんってことか…

【リベラ】
はい、あなたに手を貸すために、
ナーガ様のお力を借り、ここに参りました。

【ブレディ】
ナーガ、だと? じゃあ神様の力を
借りてここまで来たってことかよ?
助けを寄越してくれたのは嬉しいけどよ、
今更この世界をどうこうしようだなんて、
ナーガって奴は
ずいぶんボケた神様みてぇだな?

【リベラ】
ブ、ブレディさん!?
あなた、ナーガ様に向かってなんてことを…!
仮にもあなたは
聖職者なのでしょう…!?

【ブレディ】
…あぁ、その通りだ。
俺も、俺の父さんも母さんも、
敬虔なイーリス教の信者だった。
みんな神を信じてた。
信じたかったよ…俺だって。
祈りさえすれば、願いさえすれば、
きっと神がみんなを救ってくれるってな!
でも、祈っても願っても、
神は何もしてくれなかった!!

【リベラ】
!! ブレディさ…

【ブレディ】
なのに今更、こうやって
異界から助けを寄越すだと!?
そんな力があるのなら、
どうして今まで何もしなかった!?
母さんが死んで、父さんが死んで、
数えきれないぐらいの民が死んだ!
そして今度は、ずっと共に戦ってきた…
大事な仲間が死のうとしてる!
いや、もしかしたらもう、
死んでるかもしれないんだ!!
遅いんだよ! 何もかも!!
今更助けに来たって…遅い…
遅いん…だよ…
うっ…うぅっ…!

【リベラ】
…ブレディさん。すみません…
そうですね。
今のあなたに、神を敬えという言葉は
綺麗事にしかなりません…
ですが…神は決して
何もしなかったわけではない。
こうやって、奇跡にも近い力で
この世界を助けようとしている…
あなたが神に
祈ったことは、願ったことは、
決して無駄ではなかったのです。
ただ…届くのが遅れてしまっただけ。

【ブレディ】
…………

【リベラ】
私はもう…あなたに
神を信じろとは言いません。
ですが、どうか私のことは
信じて下さいませんか?
私もこの世界を救いたい。
必ず、あなたを死なせはしませんから。

【ブレディ】
父さん…
……わかったよ、ありがとう。
そうだよな…神様は確かに、
応えてくれたんだ。
俺も、もう一度信じてみる。
こうやって、会えるはずの無い父さんと
もう一度会わせてくれて…
…神よ、感謝します…

【リベラ】
ブレディさん…
あぁ、なんて美しい祈りなのでしょう…


ヘンリー→ブレディ
【ヘンリー】
あはは、
ようやく会えたね~ブレディ。

【ブレディ】
父さん…!?
死んだはずじゃなかったのかよ!?
ま、まさか生きてるうちに
妙な呪術でも使って蘇ったのか!?

【ヘンリー】
違うよ~。自分を生き返らせるような
呪術なんて、僕には使えないもの。
それに、僕はこの世界の人間じゃない。
君のお父さんとは別人なんだ~。
異界っていう別世界から、
君を助けに来たんだよ~。

【ブレディ】
別人…なのか。

父さんじゃないのは残念だが、
妙な呪いの効果じゃなくて安心したぜ…

【ヘンリー】
そんな事よりも、ブレディ。
僕はどの屍兵を倒せばいい~?
この世界で死んじゃった僕の代わりに
君を助けるから、
目障りな屍兵がいたら言ってよ~。
すぐに跡形もなく消してあげる~。

【ブレディ】
いや…この状況はもう、父さんの手助けが
あったとしても、どうにかなるもんじゃねぇ。
気持ちだけはもらっとくから、
父さんは自分の世界に帰ってくれ…

【ヘンリー】
え~? なんで~?

【ブレディ】
強力な敵が多いし、犠牲者が出ても
おかしくねぇ状況なんだ…
こんな別の世界のために、
あんたが命をかける必要なんてねぇだろ?

【ヘンリー】
なんで?

【ブレディ】
いや、だからさ…

【ヘンリー】
息子が苦境に立たされているってのに、
放っておけるわけないよ~。
それにたとえ異界だとしても
息子を助けられるのなら、
ここで命果てても僕は気にしない。
むしろ本望だね、ははは~!

【ブレディ】
と…父さん、それは…

【ヘンリー】
なんてね~。
死ぬつもりはもちろんないよ。
さぁ、ブレディ…ここは僕に任せて
君は目的を達成するため、先に行くんだ!

【ブレディ】
…………
…ったく、父さんにそこまで言われたら
逆らえるわけねぇよ。
けど、ほんとに死ぬなよ!?
もしそんなことになったら、
父さんの死体に、俺が使える全ての
微妙な呪いをかけてやるんだからな!
それが嫌なら
死んでも生き残りやがれ!

【ヘンリー】
…ふふ、つまり君は微妙な
呪いしか使えないんだね…?
良かった…ちょっと安心したよ。
呪術は体に負担がかかるから、
体の弱いブレディには
あんまり使って欲しくなかったんだ。
…僕は君をここでは死なせない。
呪術を使わせるようなこともしない。
絶対に君を守ってあげるから、
無事にイーリスまで帰ってね…


ドニ→ブレディ
【ドニ】
ブレディだべか!?

【ブレディ】
!? その話し方は、父さん…!?
けど、父さんは死んだはず…!
まさか…屍兵か!?
くそっ…こんな時に…

【ドニ】
ち、違うブレディ! おらは屍兵じゃねぇ!
あんたの父ちゃんとは別人なんだ!
あんたを助けるために、
別の世界からこっちに来たドニなんだべ!

【ブレディ】
あぁ!? 別の世界から!?
…じゃ、じゃあ、あんたは
屍兵じゃないんだな!?
俺の父さんはちゃんと…
墓の下で眠ってるんだな!?

【ドニ】
あ、あぁ。おらも、あんたの父ちゃんも、
屍兵なんかにはなってないべ。

【ブレディ】
…そうか、良かった。
この世界では、稀に死んだ人間も
屍兵となって襲ってくる。
…俺は怖かったんだ。
いつか父さんや母さんが、
屍兵として俺の前に現れることが。
だが、そうじゃないならいい。
早とちりして、悪かったな。

【ドニ】
ブレディ…辛いことが、
いっぱいあったんだべな…
すまないだ…おらがもっと早く来ていたら
あんなことには…

【ブレディ】
あんなこと?

【ドニ】
あぁ。さっきのやり取り…
遠くから見ていただよ

【ブレディ】
見てたんだな、俺が
仲間を置いて逃げるところ。
俺…すごく、苦しかったんだ…
あいつらを置いて、逃げるなんて…!
でも…この世界のためには…
そうするしか…! うぅっ…!

【ドニ】
わかってるだ…ブレディの気持ちは
痛いほどよくわかるだ…
仲間を置いて目的を優先するなんて…
優しいあんたには酷なことだったべな…
立派だったべ…よくやったべ…!

【ブレディ】
ううっ、父さん…

【ドニ】
でもだからこそ、あんたは
目的を達成せねばならないだ。
…わかるべな?

【ブレディ】
ああ…!

【ドニ】
この世界に来たからには、
おらも最大限協力するべ。
だから、ブレディは先に進むだよ!

【ブレディ】
わかった。せっかく父さんに
もう一度会えたんだ、
いいとこの一つぐらい見せないとな!
俺…やってやるぜ!
俺には俺の…
できることをやってやる!


シャンブレー

離脱時
【シャンブレー】
ウード、アズール…死んだりしてないよな…
先に行って、待ってるからな…!

敗北時
【シャンブレー】
いいんだ…俺は…絶滅…しても……
…だけど…みんな…は……

シャンブレー→シャンブレー
【シャンブレー】(自軍)
あれがこの世界の俺か…
あいつも絶滅せずに
生き残ってきたんだな。
よーし、せっかくだから声をかけて
励ましてやろう!
…ん?
でも待てよ。
俺のことだから目の前にいきなり
自分が現れたら驚いて絶滅するんじゃ…
だ、ダメだダメだ!!
せっかくここまで生き残ってきた俺に、
そんな仕打ちはあんまりだ!!
やっぱり、なるべく近づかずに
見守っていよう…
…………
…なぁ、異界の俺。
俺も自分の世界で必ず生き残るから…
お前も最後まで生き残って、
死ぬ危険なんて全く感じないような、
平和で素晴らしい世界を作ろうな…!

【シャンブレー】(異界)
…………
ああ。そうだな…


ベルベット→シャンブレー
【シャンブレー】
か、母ちゃん…!?
まさか母ちゃんなのか…?

【ベルベット】
無事で良かったわ、シャンブレー。

【シャンブレー】
やっぱり、母ちゃんだ!
母ちゃん! 母ちゃん…!
死んでなかったのか・
生き返ったのか?
!!
ま、まさか屍兵じゃないよな…!?

【ベルベット】
…違うわよ。
確かに目は赤いけど…

【シャンブレー】
ほ、ほんとだ…!
ほんとに生きてる母ちゃんだ…!
何で生きてるのかわからないけど、
良かった…!!
母ちゃんがいなくなってから俺、
本当に最後のタグエルになっちまって…
寂しかった…
寂しかったんだよ、母ちゃん!!

【ベルベット】
シャンブレー…可哀想に…
あなたはこの世界で
とても辛い想いをしてきたのね…
よく生きていてくれたわ、この世界で
タグエルの命を繋いでくれてありがとう…

【シャンブレー】
この…世界?

【ベルベット】
ごめんなさい、先に言っておくべきだったわ。
私はこの世界のベルベットではないの。
異界と呼ばれる別の世界から
一時的にやってきた者なのよ…

【シャンブレー】
異界…!? う、嘘だ…!
せっかく会えたのに…!

【ベルベット】
私がこの世界にいられる時間は
長くはないわ…
あなたが国に戻る手助けをしたら、
私は戻らなくてはならない。

【シャンブレー】
嘘だ嘘だ…!! せっかく母ちゃんも
生きていたと思ったのに…!
タグエルが俺以外にもいるって
思ったのに…! うっ、うぅっ…!

【ベルベット】
本当にごめんなさい…
シャンブレー。
独りきりになる辛さは、
私が誰よりも知っているはずなのに、
私は、あなたにも同じ思いを
させてしまった…!!
…でも、元の世界に帰っても、
私はずっとあなたの事を想い続ける…!
ずっとずっと…あなたの幸せを
祈り続けているから…!
だから、泣かないで…
あなたが泣くと、私も辛くなるわ…

【シャンブレー】
母ちゃん…
……わかった。
もう大丈夫だよ、母ちゃん。
俺、もう泣かないから。
年甲斐もなく駄々をこねてごめん…

【ベルベット】
シャンブレー…

【シャンブレー】
俺、もう行くよ。
これ以上一緒にいたら…辛くなるから。
助けに来てくれて、
懐かしい声を聞かせてくれて、ありがとう。
俺も…ずっと
母ちゃんの幸せを祈ってる。
よく考えたら、別の世界では
母ちゃんは生きてるってことだもんな。
それだけで、一人じゃないって…
そう思えるから。
もう少しだけ…頑張ってみるよ!!

【ベルベット】
あっ、シャンブレー!?
…………
うそつきね、あの子…
もう泣かないって言ったのに…
泣いている声が、
まだ聞こえるじゃない…
ごめんね、シャンブレー。
この世界の私の分まで、あなたを守るから。
絶対に死なせたりしないから。
どうか、どうか…幸せな未来を…


ルフレ(男・僕)→シャンブレー
【ルフレ】
君は…シャンブレー!
この世界のシャンブレーだね!

【シャンブレー】
ま、まさか…父ちゃん?
生きてたのか!?

【ルフレ】
…すまない、シャンブレー。
僕はこの世界の人間ではないんだ。
この世界とは別の世界から
時空を越えてやってきたんだよ。
ここに来たのは君を助けるため。
僕も協力するから君は早く先を行くんだ…!

【シャンブレー】
いや…もういいんだ。

【ルフレ】
シャンブレー?

【シャンブレー】
見ただろ? あの屍兵の数。
この世界はもうすぐ滅びる…
だから父ちゃんが危ない目に遭う
必要なんてないんだよ。

【ルフレ】
…!

【シャンブレー】
こんな状況でどうにかなるわけない…
さっきも仲間達を置いて、
先に来ちまったんだ…
俺は最低なんだよ!

【ルフレ】
それは違う!

【シャンブレー】
えっ…?

【ルフレ】
さっきのやり取りは
僕も遠目に見ていた。
君は最初、仲間を
置いていけないと言っていたが、
その気持ちを殺してでも
先に進んだのは、
それが仲間の意志だと
気づいたからだろう?

【シャンブレー】
そうだけど結果的には二人を見殺しに
したようなもんじゃないか!

【ルフレ】
それは仲間を信頼していないから
そう思うんじゃないのかい!?
信頼できる仲間ならあの場を任せられる…
そうは思えないのかい?

【シャンブレー】
そう思いたいけど…
現実はそんなに甘くないだろ!?

【ルフレ】
仮にそれで二人に何かあったとしても…
君が目的を果たしたのなら、
それはきっと二人にとっても本望だと思う…!
それに…それなら、この世界で死んでいった
親達にも言えるんじゃないのかい?

【シャンブレー】
…!

【ルフレ】
君達が生きて、
そして世界を滅びから救えたら…
それは彼らの意志を継いだ事に
なるんじゃないのかい
?それでも君は彼らが浮かばなれなかったと
嘆くだけなのかい…?

【シャンブレー】
ううっ…ううっ…父ちゃん…
ごめん、俺…俺…!
絶望的な状況で
自暴自棄になってた…
俺、やってみせるよ…
みんなの気持ち、無駄にしないためにも。
…だから…協力してくれるか?

【ルフレ】
ああ、もちろんだよ!


ルフレ(男・俺)→シャンブレー
【ルフレ】
お前は…シャンブレー!
この世界のシャンブレーだな!

【シャンブレー】
ま、まさか…父ちゃん?
生きてたのか!?

【ルフレ】
…すまない、シャンブレー。
俺はこの世界の人間ではないんだ。
この世界とは別の世界から
時空を超えてやってきたんだよ。
ここに来たのはお前を助けるため。
俺が協力するから、早く先に行け…!

【シャンブレー】
いや…もういいんだ。

【ルフレ】
シャンブレー?

【シャンブレー】
見ただろ? あの屍兵の数。
この世界はもうすぐ滅びる…
だから父ちゃんが危ない目に遭う
必要なんてないんだよ。

【ルフレ】
…!

【シャンブレー】
こんな状況でどうにかなるわけない…
さっきも仲間たちを置いて、
先に来ちまったんだ…
俺は最低なんだよ!

【ルフレ】
それは違う!

【シャンブレー】
えっ…?

【ルフレ】
さっきのやり取りは
俺も遠目に見ていた。
お前は最初、仲間を
置いていけないと言っていたが、
その気持ちを殺してでも
先に進んだのは、
それが仲間の意志だと
気づいたからだろ?

【シャンブレー】
そうだけど結果的には二人を見殺しに
したようなもんじゃないか!

【ルフレ】
それは仲間を信頼していないから
そう思うんじゃないのか!?
信頼できる仲間ならあの場を任せられる…
そうは思えないのか?

【シャンブレー】
そう思いたいけど…
現実はそんなに甘くないだろ!?

【ルフレ】
仮にそれで二人になにかあったとしても…
お前が目的を果たしたのなら、
それはきっと二人にとっても本望だと思う…!
それに…それなら、この世界で死んでいった
親たちにも言えるんじゃないのか?

【シャンブレー】
…!

【ルフレ】
お前達が生きて、
そして世界を滅びから救えたら…
それは彼らの遺志を継いだ事に
なるんじゃないのかい?
それでもお前は彼らが浮かばれなかったと
嘆くだけなのか…?

【シャンブレー】
ううっ…ううっ…父ちゃん…
ごめん、俺…俺…!
絶望的な状況で
自暴自棄になってた…
俺、やってみせるよ…
みんなの気持ち、無駄にしないためにも。
…だから…協力してくれるか?

【ルフレ】
ああ、もちろんだ!


フレデリク→シャンブレー
【シャンブレー】
そこにいるのは…!
まさか…父ちゃんなのか!?

【フレデリク】
シャンブレーさんですね。
私は異界から来たフレデリクです。
貴方の死んだ父親とは、
同一人物にして別人ということになりますね。

【シャンブレー】
異界だって…?
そ、そこからどうやって…

【フレデリク】
そうですね…図でも書いて
説明して差し上げたいところなのですが、
今は話している余裕は
無いでしょうね…
私が敵を引きつけるので
貴方は先を行きなさい。

【シャンブレー】
!! ちょっと待ってくれ…!
俺はさっき仲間を置いてきちまったんだ…!
これ以上多くの人たちを
見捨ててはいけない!
ましてや別世界から来た父ちゃんを
置いていくなんて…できないよ!
また父ちゃんが俺のために
死ぬところなんて、見たくない!

【フレデリク】
シャンブレーさん…この世界の私は、
貴方を庇って死んだのですか…?

【シャンブレー】
ああ…そうだよ。
そのことを何度悔やんだかわからない。
だから、もうこれ以上俺のために
人が死んで行くのは見たくないんだ…!

【フレデリク】
では、どうするのです?
私に付き合ってここに残り、散るとでも?
…普段の絶滅を拒む貴方は
どこに行ったのですか?

【シャンブレー】
えっ…?

【フレデリク】
私には貴方の仲間達が
貴方に宝玉を託した理由が、
なんとなくわかる気がします。
…恐らく彼らは、
賭けたのでしょう。

【シャンブレー】
賭けた…? 何に…?

【フレデリク】
貴方の絶滅したくないという想い…
生きようとする強い意志にですよ。
それに、貴方は私の息子。
国で待つ主君を悲しませることは
絶対にしないはず。
貴方なら絶対に生き残ると、
何が起こっても国に戻ると…
彼らは信じているはずです。

【シャンブレー】
あ…

【フレデリク】
もうわかりましたね?
貴方が今、一番すべき事…
それを助けるため…
私はここに来たのですよ。

【シャンブレー】
…わかった、俺は国に戻る!
何があっても!!
だから父ちゃん…
後衛は頼んでいいか!?

【フレデリク】
ええ、お任せください!


ヴィオール→シャンブレー
【ヴィオール】
ふぅ…ここは屍兵が多くて
なかなか疲れるね…
ハーブティーでも淹れて、
優雅に小休憩でもしたいものだよ…
…ん? 何やら向こうから
走って来る人影が…?

【シャンブレー】
と、父ちゃん…!?
まさか父ちゃんなのか?

【ヴィオール】
しゃ、シャンブレーくん!?
え、えぇとこれは…どっちだ。
この世界のシャンブレーくんか!
い、いきなり現れるから
少々驚いてしまったよ…
出会うつもりはなかったのだが、
こうなっては仕方が無いね…
やはり私は貴族的であるがゆえ、
人目についてしまうのが宿命のようだ。

【シャンブレー】
いや、聞き覚えのある独り言が
聞こえたから飛んできただけなんだけど…
それより、やっぱり父ちゃんなんだな!?
死んだんじゃなかったのか!?

【ヴィオール】
おっと…正確には別人と言っておこうか。
私は確かにヴィオールに違いない。
だが君たちがいるこの世界とは別の…
異界からやってきたのだよ。

【シャンブレー】
異界…? 異界の人が
どうしてここに?

【ヴィオール】
君たちがこうして苦境に
立たされている事を耳にしたものでね。
少しでも力になれればと
思ったのだが…
ううむ…

【シャンブレー】
………?

【ヴィオール】
いや…いかんね…
別人とはいえ我が子がこうして
命を張っている姿を見てしまうと、
どうも貴族的に…
情にほだされてしまうよ…
…おや、いけない。
目元まで汗が流れてきたようだ…

【シャンブレー】
と、父ちゃん…
だから会うつもりはないって
言ったのか…
ううっ…父ちゃん。

【ヴィオール】
ふっ…貴族の子息が、
そう易々と涙を見せてはいけないよ。
それに、そんなに泣くと
目が赤くなってしまう…

【シャンブレー】
お、俺の目は元々赤いよ…
そんなこと、知ってるくせに…

【ヴィオール】
ふふ、そうだね。
ベルベットくんと同じ、素敵な赤い色だ。
私は…その色が大好きだよ。
…さて、湿っぽいのは
これくらいにしようか。
本当は陰から華麗に君を守りたかったのだが、
それはもうこの際無しだ。
君の背中は私が全力で守ろう!
だから君は今の責務を、まっとうしたまえ…!

【シャンブレー】
ああ…!
父ちゃん、ありがとう!


ヴェイク→シャンブレー
【シャンブレー】
そ、そこにいるのは父ちゃん…!?
父ちゃんなのか!?

【ヴェイク】
おお! ここにいやがったか。
お前はこの世界のシャンブレーだな。

【シャンブレー】
ど、どうして…? まさか幽霊なのか?
それとも生き返ったとか…?

【ヴェイク】
悪いが、どっちでもねぇ。
俺様は別の世界からやってきたヴェイク。
だからお前の父親と俺様は、別人だ。

【シャンブレー】
…べ、別の世界?
そう、だったのか…
じゃあやっぱり俺の父ちゃんは…
死んじゃってるん、だな…

【ヴェイク】
ったく、俺様としたことが
ぬか喜びさせちまったみてぇだな…
だが、落ち込んでるような
ヒマはないはずだぜ。
お前には、そんな事よりも
大切な事があるんじゃねぇのか?

【シャンブレー】
!! そうだ、こうしてる場合じゃない!
宝玉を、イーリスに戻さないと!
父ちゃん、俺は急いで
イーリスに帰らないといけないんだ!
だから、俺の代わりに…
俺の仲間達を助けてくれないか!?

【ヴェイク】
仲間? …ああ。さっきお前を
逃がして残った奴らのことか…

【シャンブレー】
そうだよ…! もしかしたら今頃、
大怪我してるかもしれない!
それどころか、もしかしたら、
し、死んじゃってる、かも…!
でも、今の俺じゃ助けに行っても
無駄死にするだけで…
うっ…うううっ…!

【ヴェイク】
シャンブレー…

【シャンブレー】
…お、俺…俺…!

【ヴェイク】
泣くな、シャンブレー…!
そんな事、言われるまでもねぇよ!
お前の親父がどれだけ強かったのか、
お前は忘れちまったのか?

【シャンブレー】
わ、忘れるはず無いだろ…!
父さんは、強い戦士だった!
タグエルの伝説に残ってる戦士より、
ずっとずっと強かった!
どんな時でも前線で味方を鼓舞し、
敵を一網打尽にする強さを持った、
俺の自慢の父ちゃんだったよ…!

【ヴェイク】
だったら何も心配せずに、
お前は自分の任務を果たせ!
俺様は最強のお前の親父だ!
お前も守って、お前の仲間達だって
全員守ってやるからよ!

【シャンブレー】
父ちゃん…!

【ヴェイク】
わかったのなら、さっさと行け!

【シャンブレー】
ああ…!
ありがとう、父ちゃん!


ソール→シャンブレー
【ソール】
シャンブレーだね!
無事で良かった!

【シャンブレー】
父ちゃん!? ど、どうして?
死んだんじゃなかったのか!?

【ソール】
僕は異界からやってきたソール…
だから正確に言うと君の父親ではないんだ。

【シャンブレー】
い、異界だって!?
でもなんでわざわざ…!?

【ソール】
君を助けに来たに
決まっているじゃないか!

【シャンブレー】
父ちゃん…だったら俺じゃなくて
仲間たちを助けてくれ!
俺、さっき仲間を…あいつらを、
向こう岸に置いてきてしまったんだ…!

【ソール】
うん…その様子は
遠くから見ていたよ。
辛い選択だったね、
シャンブレー…

【シャンブレー】
俺、そんな事できないって
思ったんだけど、
残ったあいつらの気持ちも
痛いほどわかって…!
ああいう時、どうすればいいんだ!?
教えてくれよ! 父ちゃん…うぅっ!

【ソール】
シャンブレー…
君が取った行動は間違いじゃない。
彼らを置いてきたことは
君にとって、
助けに向かうことよりもずっと
辛いことだったろう…
もしかしたらもっといい方法が
あったかもしれないって、
悔やむ気持ちもわかる。
…でもね、それに囚われちゃダメだ。
立ち止まらないことが大事だよ。

【シャンブレー】
…立ち止まらないこと?

【ソール】
全てに納得できる道なんて、
いつも存在するわけじゃないよ。
僕もいつだって常に迷って、
何かに妥協して生きてきた。
でもそこで立ち止まっていては、
何も変わらないと思うんだよ…

【シャンブレー】
…………

【ソール】
今、君が何をすればいいか…
わかるね?

【シャンブレー】
あ、ああ…わかってる…
俺、混乱してたけど、
ようやく目が覚めた。
俺は急いで
宝玉を届けなければならないんだ!

【ソール】
うん、僕も協力は惜しまない!
さぁ、行くんだ! シャンブレー!

【シャンブレー】
ああっ!
ありがとう、父ちゃん!


カラム→シャンブレー
【カラム】
シャンブレー…
無事だったんだね。

【シャンブレー】
うひゃっ!? 父ちゃん!?
ま、幻なのか? それとも幽霊…?

【カラム】
ううん…僕は異界と呼ばれる
別世界からやってきたカラムだよ。

【シャンブレー】
い、異界の父ちゃん…?
もしかして…俺の事を
叱りにやってきたのか?

【カラム】
えっ…? 叱りに…?

【シャンブレー】
俺…さっき仲間達を…
置いてきてしまったんだ…!

【カラム】
…あの吊り橋での
やり取りの事かい?

【シャンブレー】
ううっ…俺だって
みんなを見捨てたかったわけじゃない!
絶滅してでも仲間達と
一緒にいようって思ったんだ…!
でも…でも…!
うっ…うぅっ…!!

【カラム】
うん、うん…わかっているよ。
シャンブレー…
仲間を守れなかった時の辛い気持ちは、
僕には痛いほどよくわかる…
守り手であるはずの僕も、
仲間を守れなかった時…
自分がどれだけ役立たずなんだと、
胸が張り裂けそうになるよ。

【シャンブレー】
うぅっ…父ちゃん…

【カラム】
でも…それでも僕はこうして生きている。
どうしてだか…わかるかい?

【シャンブレー】
それは…

【カラム】
…君は、もうわかっているはずだよ。
君が今しなければならない事…

【シャンブレー】
俺…俺のすべきことは、
…宝玉を、無事にイーリスに返すこと。
そうか…そうだった…父ちゃん、ありがとう。
俺、今一瞬見失いかけてた…

【カラム】
なら早く行くんだ。
ここは僕に任せて…!

【シャンブレー】
ああ! ありがとう、父ちゃん!
俺、もう振り向かないよ!


ロンクー→シャンブレー
【シャンブレー】
そ、そこにいるのって…
まさか…父ちゃん!?

【ロンクー】
…シャンブレーか。

【シャンブレー】
な、何で父ちゃんがいるんだ!?
まさか屍兵とかじゃないよな!?
お、俺、さすがに父ちゃんの顔した
相手とは戦えないぞ…!?

【ロンクー】
…安心しろ。俺は屍兵ではない。
ただし、お前の父親でもないが。

【シャンブレー】
えっ?

【ロンクー】
俺は異界の人間。
別の世界からやってきた者だ。

【シャンブレー】
い、異界から…?
もしかして、助けに来てくれたのか?

【ロンクー】
いや…例えここにお前の本当の父が
生き返ってきたとしても、
お前に助けに来たとは言わないだろう…

【シャンブレー】
どういうことだよ?

【ロンクー】
俺の息子であるシャンブレーに
助けなどいらない。
なぜならシャンブレーは、
タグエル最後の…強き戦士なのだから。

【シャンブレー】
…!

【ロンクー】
…俺がここに来た理由は一つ。
敵を蹴散らし、進もうとする若者達の
道を作ることだ。
そこに息子も親もないだろう…!

【シャンブレー】
と、父ちゃん…!

【ロンクー】
俺は、信じている。
シャンブレーという強い戦士が、
仲間のためにすべきことを必ず果たすと。

【シャンブレー】
俺…俺のすべきことは…
イーリスに帰ることだ!
例え何があっても、この宝玉を戻す!
そして、この世界を
平和にするんだ…!

【ロンクー】
…そうだ。
わかっているのなら、行け。
お前の邪魔をする屍兵は…
全てこの俺が、叩き伏せる。

【シャンブレー】
ありがとう…父ちゃん!


リヒト→シャンブレー
【リヒト】
シャンブレー!
良かった、無事で!

【シャンブレー】
ひょえぇ!?
な、何で子供がここに!?

【リヒト】
もう、子供じゃないよー!
僕は異界からやってきたリヒト。
君のお父さんなんだよ。
僕がいる世界は
この時代よりも過去の世界だから、
君が知っているリヒトよりも
少し幼いかもしれないけど…

【シャンブレー】
と、父ちゃんだって!?
言われてみれば面影があるような…
でもなんで子供の父ちゃんが
こんな危険な場所に来るんだよ!?

【リヒト】
それは…君を助けるためだよ。
戦力は多い方が心強いでしょ?

【シャンブレー】
助けに…!?
それなら父ちゃん、お願いだ!
俺の事はいいから、
仲間達を助けてやってくれ!
あいつらは俺を逃がすために
身代わりになって…!

【リヒト】
うん…さっきのやり取りは
僕も見ていたよ…
でもシャンブレー…残酷なようだけど、
彼らがどうして君を逃がしたのか、
わかっているよね…?

【シャンブレー】
それは…
宝玉を無事に送り届けるため…

【リヒト】
うん…そうだよ。
だから僕も彼らと気持ちはおんなじだ。
君を無事に送り届けたい!

【シャンブレー】
そ、そんな…! あいつらを
守ってやってくれないのか?

【リヒト】
君の仲間は僕の仲間も同然だ!
もちろん守るよ…!
でも一番大事な目的は見失わない。
それは君を守る事なんだ…
わかっているはずだよ? 彼らが
どんな気持ちで君を送り出したのか…!

【シャンブレー】
…っ!!

【リヒト】
だから君を守るため、僕もここに留まるよ!
さぁ、行くんだ、シャンブレー…!

【シャンブレー】
わかった…!
ありがとう、父ちゃん…!


ガイア→シャンブレー
【ガイア】
シャンブレーか…

【シャンブレー】
父ちゃん!?
し、死んだはずじゃなかったのか!?

【ガイア】
俺は異界のガイア。
この世界とは別の世界からやってきた。
だからシャンブレー…
死んだお前の父親とは別人だ。

【シャンブレー】
い、異界の父ちゃん…!?
でもそれなら、どうしてここに?

【ガイア】
ふん…助けに来てやったとか、
優しい言葉をかけられるとでも思ったか?

【シャンブレー】
えっ…?

【ガイア】
俺はこの異界にお宝があるって聞いたから、
たまたま立ち寄っただけだよ。

【シャンブレー】
…なっ!

【ガイア】
そしたらちょうどお前が
敵に追われているのを見かけたから、
ついでに助けようとした…
それだけだ。

【シャンブレー】
…父ちゃん…?

【ガイア】
…だがなシャンブレー。
いいか、よく聞け。
お前がよく口にしているみたいに、
絶滅なんかするんじゃないぞ…
これは苦境なんかじゃない。
俺がついでに助ける程度のことなんだ。
だから…こんな所で
死ぬなんて許さないからな。
この世界で死んだ俺の分まで生きて、
仲間たちと幸せな未来を築くんだぞ…

【シャンブレー】
まさか父ちゃん…
俺がここに留まらないように、
わざと突き放した言い方をして、
敵の盾になろうとしているのか…?

【ガイア】
!!
俺はそんな善い人間じゃない!
いいから先に行け…!
お前は自分の役目を
果たすんだろう!?

【シャンブレー】
あ、ああ…!
父ちゃん…ありがとう…!
…絶対に死なないでくれよ!

【ガイア】
当たり前だよ…バーカ。


グレゴ→シャンブレー
【シャンブレー】
と、父ちゃん…!?

【グレゴ】
見つかっちまったか…

【シャンブレー】
父ちゃん、父ちゃんなんだな!?
ううっ…俺っ…俺っ!

【グレゴ】
参ったなぁ、
やっぱりこうなっちまったか。
できるだけ近づかないようにしてたんだが…
これも親子の絆ってやつかぁ?
まぁ、なんにせよ、
出会っちまったもんは仕方ねぇな。

【シャンブレー】
い、生きてたんだな…
生きてたんだな…父ちゃん…!!

【グレゴ】
シャンブレー、よく聞け。
俺はお前の父ちゃんじゃねぇ。
確かに俺はグレゴだが、
こことは違う世界から来た別の人間なんだ。
お前を助けるために、
世界を飛び越えて来てやったんだ。

【シャンブレー】
え?
別の世界の…人間?
じゃあ、父ちゃんじゃ…ないのか…
まさか、別の世界の人間だから
俺のこと避けてたのか…?

【グレゴ】
ちげぇよ…
俺の顔見ちまうと、お前がそうやって
情けなく泣くような気がしたんだよ…
それに俺だって…
その、辛くなっちまうだろ?
だからよ…お互い顔を見せない方が
いいんじゃねぇかって思ってさ…

【シャンブレー】
父ちゃん…

【グレゴ】
もう行けって…
俺はお前の本当の親父じゃない…
だが、敵は任せておけ。
お前だけは絶対に守る。
…この世界で死んだ、
俺の分までな。
大切な息子のお前には、
指一本触れさせねぇぜ…!

【シャンブレー】
ああ…ありがとう…
でも…その…
やっぱり父ちゃんは父ちゃんだから…
そう呼んでもいいかな?

【グレゴ】
…好きにしろ。

【シャンブレー】
ああ、そう呼ばせてもらう。
助けに来てくれて、ありがとな。
一目逢えて良かったよ…
父ちゃん。


リベラ→シャンブレー
【リベラ】
シャンブレーさん!
ご無事だったのですね…!
あぁ、神よ…!
あなたのご加護に感謝致します…!

【シャンブレー】
と、父ちゃん…!?
一体どうして!?

【リベラ】
いいえ。私はあなたの父上とは別人…
異界より訪れしリベラなのです。
あなた達が窮地に陥っていると聞き、
こうして助けにやって参りました。
このような戦況で、よく頑張りましたね。
神もきっと、あなたを見守っておられますよ。

【シャンブレー】
神様が…?
ううん、そんなはずない。

【リベラ】
どうしてそう思うのですか?

【シャンブレー】
だって俺、さっき仲間を見捨てるような
真似をしちまったんだ…
幾ら目的のためとはいえ…
あんなこと許されるわけない!
こんな俺を、神様が許すわけない…
ましてや、見守ってくれるはずなんてないんだ!

【リベラ】
シャンブレーさん…

【シャンブレー】
あんな事を…
あんな辛い想いをするくらいなら、
俺、絶滅しちまった方がマシだったよ…!
ううっ…ううっ!

【リベラ】
そうですか…あなたは
神が自分を許すはずがないと、
そう考えているのですね…
ですが、仮にそうだとしても、
世界中の人があなたを許さないとしても、
私は…私だけはあなたを許します。

【シャンブレー】
えっ…?

【リベラ】
あなたはあの時、仲間の意思を尊重し
仲間達と別行動を取ることを選んだ。
それは神にも非難できることではない。
例え神があなたを見捨てようとも…
この父である私は、何があっても
あなたを見捨てたりはしません!

【シャンブレー】
…………
父ちゃん…

【リベラ】
だから…絶滅した方が良かったなどと、
悲しい事は言わないで下さい…
この世界で息絶えたリベラが…
きっと悲しむことでしょう…!

【シャンブレー】
!! 父ちゃん…!
そうだよな、ごめんなさい…
この命は、父ちゃんと母ちゃんがくれた
大事なものなんだから…
そんな言葉、言うべきじゃなかった。

【リベラ】
わかっていただけて何よりですよ。
…さぁ、お行きなさい、
シャンブレーさん。
友の事を本当に裏切りたくないのなら、
自分に課せられた任務を果たすのです!

【シャンブレー】
ああ、わかった!
ありがとう…父ちゃん!


ヘンリー→シャンブレー
【ヘンリー】
あれ~?
そこにいるのってシャンブレー?

【シャンブレー】
と、父ちゃん!?
俺は…幻を見ているのか…?

【ヘンリー】
あはは、幻か~。
まぁ君達の世界の人間から見れば、
そう捉えられても
あながち間違いじゃないかもね。

【シャンブレー】
えぇっ…?

【ヘンリー】
僕らはこの世界とは別の世界からやってきた、
異界の人間なんだよ~。
だから君が言った幻という言葉は、
すごく近い表現だと思うね~。
長い時間ここに留まることはできないし。

【シャンブレー】
父ちゃん…!
異界の人間でも…幻でもいい…!
ここで最期に
また顔を見られて良かったよ…

【ヘンリー】
最期?

【シャンブレー】
ああ…この現状を見ればわかるだろうけど、
もう世界は終わりつつある…
もう、どうにも
ならないかもしれない…

【ヘンリー】
へぇ…いつもは
絶滅したくないって言ってる君が、
そんな風に諦めるなんて
思わなかったな~。

【シャンブレー】
でも…!
もうどうしようもないんだ!

【ヘンリー】
ふーん。じゃあそのどうしようもない
現状を、今からどうにかしてあげる。
そうして戦いが終わったら、
こう考えればいいんじゃないかな。
僕ら幻が、敵をみんな消してくれました。
なぜだかわからないけど君は助かった、って。

【シャンブレー】
でも敵は強いし、あんなに大勢いる!
父ちゃんたちが敵うとはとても思えない!

【ヘンリー】
それはやってみないと
わからないよ~。

【シャンブレー】
父ちゃんが無事で済む
保証だってないだろ…!?

【ヘンリー】
だから幻だって
思えばいいじゃないか~。

【シャンブレー】
思えないよ…!
せっかく会えたのに…!
また父ちゃんが死んでしまうなんて、
そんなのもう二度とごめんだ…!

【ヘンリー】
君はとても優しい子に成長したんだね…
僕の子には思えないよ…

【シャンブレー】
父ちゃん…?

【ヘンリー】
ありがとう~。それが見られただけで
僕はここに来た甲斐があったと思うよ~。
でも、任せて…僕は死んだりしない。
そして君を死なせたりもしないから…

【シャンブレー】
父ちゃん…父ちゃん!
い…行かないで!父ちゃん!!
…………
う、うぅ!
な、なにやってんだ、俺…!
異界の父ちゃんが戦ってるのに、
俺は…俺は…!!
…くそ、こんなとこで
立ち止まってる場合じゃない!
宝珠を持って、国に帰る…!
それが俺の、今すべきことだ…!


ドニ→シャンブレー
【ドニ】
シャンブレー!
無事だったべな!

【シャンブレー】
うひゃっ、父ちゃん!?
…父ちゃんなのか?

【ドニ】
父ちゃん、だべか。
そう言ってくれるのは嬉しいべ。
でもおらはあんたの父ちゃんじゃねぇだ。
この世界とは別の世界からやってきただよ…

【シャンブレー】
別の世界…?
でも父ちゃんは父ちゃんなんだろ!?
俺、ずっと父ちゃんに
謝りたかったんだ…!
父ちゃん…俺のせいで…
死なせてしまってごめん…!

【ドニ】
おらを死なせたって…シャンブレーがか?
どういうことなんだべ?

【シャンブレー】
父ちゃんは…俺を守って
屍兵に殺されたんだ…

【ドニ】
そういうことだべか…

【シャンブレー】
そうだ父ちゃん、
ここにも屍兵が沢山いるんだ!
早く逃げてくれ!
元いた世界に!

【ドニ】
そうはいかねぇだ。
おらはあんたを助けに来ただよ!

【シャンブレー】
俺…もうこれ以上誰かを犠牲にして、
自分は生き残りたいだなんて…
絶滅したくないだなんて思えないよ!

【ドニ】
おらは犠牲になるために来たんじゃないべ。
どうしてそう決めつけるだ?

【シャンブレー】
だ、だって、父ちゃんは…!

【ドニ】
確かにこの世界のおらはそうなっちまった…
それは言いわけできねぇだ。
でも…今起きている事は…
既に終わっちまった事だか?
おらが死ぬと決めつけて、
元の世界に返して、
おらが来たことで状況が良くなる
可能性を諦めるんだべか?

【シャンブレー】
それは…

【ドニ】
少しでも可能性があるなら、
おらは決して諦めねぇだ!
確かに今できる事は
限られているかもしんねぇ!
だども、それに向かって
最大限、力を振り絞ることが…
おら達のすべき事なんじゃないだか?
諦めたら、希望すらなくなるだ。
作物の実る畑だって、諦めて
耕さなかったらただの土なんだべよ?

【シャンブレー】
…ふふ、なんだよそれ。
父ちゃんらしい例え話だな。
そう言えば俺…
父ちゃんの作ったニンジン、大好きだった。
この荒れ果てた地でも、
父ちゃんは諦めずに
みんなのための野菜を作り続けてた…
そうだよな…俺も、諦めたりしない。
俺は俺の、できることをする!
父ちゃん、改めて頼むよ…!
俺は宝玉を持って国に戻る!
そのために…
力を貸してくれるか?

【ドニ】
もちろんだべ!


コメント

  • ページ内の容量と行数を節約するためにコメントを削除しました。
  • ルフレ(男・俺)→ウード 情報提供できますが投稿の仕方がわからず断念…全て一行におさめればいいんでしょうか? -- ここ初心者 (2013-02-28 13:30:26)
  • 左上の編集からこのページを編集 後は多分分かると思う -- 名無しさん (2013-02-28 14:32:18)
  • ありがとうございます、編集させていただきました。また募集の分埋めに来れたら来ますね。 -- ここ初心者 (2013-02-28 21:49:56)
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