アースガルド大陸のゴーレム


概要

魔法の力で自律行動する魔物で大種族は造魔
「ゴーレムコア」と呼ばれる、特殊な術式が組み込まれたものを核として動く。
いわば「魔法の力で動くロボット」。

ボディや性能などによって様々な種類が存在する。
軍事、土木建設、運搬など様々な分野で使用されている。
知能も個体によってまちまちで単純な命令しかこなせないものから人間レベルの知能と感情を有するものまでいる。

研究開発はウルド王国において特に盛んで諸外国への輸出も多い。
一応一般向けにも販売されているが基本的には高価であり、主な顧客は軍や企業、王侯貴族や富裕層となる。

ゴーレムの製作にはコアに必要な死霊術以外にも材料工学、物理学、制御工学など幅広い知識が必須となる。
そのため各分野の専門家が共同で開発を行うことが多い。
"傀儡師"グリモワール=カーマなどがこの分野では有名。

現代のアースガルドでは「道具」として認識されており、これは人間並の知能と感情を与えられたゴーレムが相手でも例外ではない。


ゴーレムコア

人間における脳や心臓の役割を果たす、特殊な術式が組み込まれたもの。
主に魔術との親和性が高い魔石が用いられる。
色や形状は様々で、宝石同様の綺麗なカットが施されたものも存在する。
コアが美しい事は所有者にとってもゴーレム自身にとってもステータスとなる。

コアに人格を作成する際は術者自身の霊魂を自ら解析して術式に変換、そこからイメージする人格に合わせて調整しコアに書き込む。
このためゴーレム作りには「死霊術」の技術が必須となる。

知能面を強化するほど術式の量が増加するため、膨大な術式を書き込むことのできる高品質な魔石、霊魂の情報を術式に変換する「死霊術」の技量が必要になる。

魔石の性質上、使えば使うほど劣化して容量が小さくなるため稼働し続けるとやがて人格や記憶を維持できなくなっていき、最終的には稼働にも支障をきたして人間で言えば廃人のような状態になってしまう。
これがゴーレムの「寿命」とされている。

魔力の活動が激しいほど劣化も早まるので戦闘用のゴーレムなどは寿命が短くなりやすい。
そのためそういったゴーレムは補助動力として動力増強用の魔石を搭載し、コアの負担を軽減するのが一般的。


種別

ゴーレムは超古代文明式と近代式に大別される。

超古代文明式

超古代文明時代に作られたコアを用いたもの。
現代では再現不能な機能を備えたオーパーツ。
コア自体がかなり貴重で値段も相応に高価。
ジェルゴーレムであるゼラティアアゲインストネスのエコーなどが該当する。

近代式

近代~現代に作られたコアを用いたもの。
数が多く、超古代文明式に比べれば価格もまだお手頃。
一般に出回っているのは主にこちら。
ソルジャースタチューエンゲルフレッシュゴーレムホワイトラビットローズなどが該当する。



歴史

超古代文明時代

アースガルド大陸におけるゴーレムが発明された経緯はまだ不明だが、超古代文明時代の遺跡において当時のゴーレムやそれらのパーツが発見されていることから超古代文明時代には既にゴーレムが発明され、使用されていたことは確定している。
また、当時の壁画や文献にもゴーレムのことと思しき記述などもみられる。
超古代文明時代のゴーレム技術は現代のアースガルド大陸のそれを凌駕するレベルだった。
だが超古代文明時代の終焉に伴い、ゴーレムの技術も失われた。

ゴーレムの再発明

アースガルド大陸でゴーレムが再び発明されたのはおよそ300年ほど前に遡る。
ウルド王国の魔術研究家「グリモワール=ソーン」によって発明されたのが始まりで、当時はごく単純な命令を理解するだけだった。
だがこの発明に大きな将来性を感じた当時の行政機関は国家規模でゴーレムの研究を支援。
現在でも研究や開発は続けられている。


余談

色々追加予定あり

最終更新:2015年04月22日 23:48