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概要
2023年5月29日発売の週刊プレイボーイにて「AIグラドル」なる人物のグラビアが登場した。
名前は「さつきあい」で5月(=さつき)生まれのAI作品(=あい)であることがその由来となっているようだ。
名前は「さつきあい」で5月(=さつき)生まれのAI作品(=あい)であることがその由来となっているようだ。
オトコの理想をギュギュッと詰め込んだ“たぬき顔”の“妹系美少女”が誕生🩷
たとえ彼女は実在しなくても、芽生えた恋心はホンモノ
「AIグラビア」、あなたはアリですか?
グラジャパ!限定カット付き💞
さつきあい @ai_satsuki_ai
デジタル写真集『生まれたて。』
http://bit.ly/3MVv82u
(https://twitter.com/shupure/status/1662833265454247943)
問題点
だが、すぐに問題点が露呈することになる。
①集英社という大企業が行ったこと
個人製作ではなく、一般的に週刊少年ジャンプなどで知られている企業である集英社がこれを喜々として行ったことが炎上の発端となった。
集英社のみならず出版業界では海賊版などに悩まされており、作家の権利を守るべきという立場なのにそれを犯した行為が不評を買うことになる。
それらを茶化すように漫画村騒動の渦中の人物である「星野ロミ」が「ジャンプ作家陣の画像を作って漫画村ネオを作ります!」と宣言するほどである。
集英社のみならず出版業界では海賊版などに悩まされており、作家の権利を守るべきという立場なのにそれを犯した行為が不評を買うことになる。
それらを茶化すように漫画村騒動の渦中の人物である「星野ロミ」が「ジャンプ作家陣の画像を作って漫画村ネオを作ります!」と宣言するほどである。
②制作に使ったAIが非公開であること
これらの画像を出力するにあたり、間違いなく大元のツールが存在するはずなのだが集英社側はそれを非公開としている。
一部ユーザーの見立てでは「Stable Diffusionが使われているのではないか?」と噂されている。
そして、それらが存在するということは「素材」として「学習」に使われたグラビアアイドルがいることも示唆されていることになる。
一部ユーザーの見立てでは「Stable Diffusionが使われているのではないか?」と噂されている。
そして、それらが存在するということは「素材」として「学習」に使われたグラビアアイドルがいることも示唆されていることになる。
③元グラビアアイドルの存在
さつきあいの「素材」に使われているのが元女優・グラビアアイドルで現声優の「浅倉唯(前名義)」ではないかと言われている。
集英社、AIグラビアの写真集を発売する。その容姿が浅倉唯(現在は椛島光)にそっくりだと話題に。ちなみに浅倉唯は改名と同時に水着グラビアをやめた模様
(https://twitter.com/tatatataniguthi/status/1663184934335381506)

身長と趣味が一致しており、「浅倉がグラビアを嫌がっていたから、さつきあいを作ったのではないか?」とまで邪推されている。
プレイボーイ編集部の見解
5月31日にITmediaにより公開された記事ではプレイボーイ側は以下のような見解を示している。
「“AIグラビア”販売の集英社 生成AI活用方針を聞いた 「適法の範囲でやっている」」
(https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2305/31/news152.html)
「“AIグラビア”販売の集英社 生成AI活用方針を聞いた 「適法の範囲でやっている」」
(https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2305/31/news152.html)
週刊プレイボーイ編集部に「生まれたて。」で使ったAIや権利面について質問したところ「個別の雑誌について言えることはない」との回答があった。
一方、編集部全体の方針について尋ねたところ「基本的に法務部に確認しながら適法の範囲内でやっている」との答えが得られた。
使うAIの権利関係についても法務部に確認しているという。
この見解通りであるとするならばプレイボーイ側は自社がこれまでに撮影した「素材」のみで「さつきあい」をデビューさせたことになる。
だが、それはそれで権利を有するであろうグラビアアイドル側に許可を取ったのか?という話になるが……
だが、それはそれで権利を有するであろうグラビアアイドル側に許可を取ったのか?という話になるが……
そして販売終了
6月7日に集英社・週刊プレイボーイ編集部は突如「さつきあい」の販売を終了すると発表した。
編集部は制作過程において生成AIに関する論点・問題点の十分な検討がなされなかったとコメントをしている。
しかし、元となったデータの開示は行われなかった。
編集部は制作過程において生成AIに関する論点・問題点の十分な検討がなされなかったとコメントをしている。
しかし、元となったデータの開示は行われなかった。
- さつきあいデジタル写真集 『生まれたて。』 販売終了のお知らせ
本企画について発売後よりたくさんのご意見を頂戴し、編集部内で改めて検証をいたしました。その結果、制作過程において、編集部で生成AIをとりまく様々な論点・問題点についての検討が十分ではなく、AI生成物の商品化については、世の中の議論の深まりを見据えつつ、より慎重に考えるべきであったと判断するにいたりました。