パターン避け
No.0005
パターン避け
イベントカード
使用:戦闘
呪力3
フェイズ終了時まで、自分のリーダーは「回避+2」を得る。
イラスト:mizumi
イラスト:此処之ココ
考察
回避を上げるイベント。
相手のスペルを回避する事でアドバンテージを稼ぐ事が出来る回避補正イベントの1枚。
攻撃・迎撃スペルの最低水準である命中4スペルは、元の回避が3以上のキャラならこのカードで回避できる。
スペルを回避するメリット、及びそれに対して生じる裏目については後述する。
こちらが回避3で相手のスペルの命中が4であれば
紙一重の方が呪力消費が少ない。
相手のスペルの性質が通常なら
根性避けの方が確実であり、
決死判定の呪力が重いキャラの場合、既に決死出来る状況なら
かすり避けの方が安上がりである。
また、構成次第ではより回避上昇値の高い
無重力や
一蹴、方向性こそ異なるが
蝙蝠変化などを採用出来る場合もある。
状況次第でより優秀とされるカードが多数存在する現在では、
無重力のような上位互換を採用出来ず、このカードを使ってようやく決死に持ち込んで回避する行為に意義を見出せるデッキに採用するのが無難といえる。
具体的には慧音3以上やフランドール3以上、
波長反転のために命中補正を誘いたい鈴仙3以上など。
それ以外のデッキでも、スペルの回避に価値を見出せるなら採用の余地があり、スペルの性質を問わずに機能する点でも差別化出来る。
但し、回避上昇を見てから相手にスペルの命中を上げられるとこのカードを打った側が呪力損する事が多い。
相手のスペルの命中>自分のリーダーの回避+2という状況でも機能しないため、考えなしに採用するのは薦められない。
付記
回避が成功した場合、戦闘フェイズが終わっても戦闘したスペルは起動したままになり、その戦闘での相手のスペルのダメージも0になる。
再起動するために払うための呪力も必要なくなるので、回避しなかった場合よりも呪力消費を安く済ませる事が出来る。
手札と呪力を先行投資する代わりにダメージや呪力消費を抑えられるのが、相手のスペルを回避する最大のメリットである。
こちらの戦闘中のスペルは大型であれば大型であるほど呪力への恩恵が大きい。
但し、ダメージを防ぐ目的で使用する場合、軽いスペルでの戦闘中でも使わざるを得ないこともある。
特に、後述した命中補正による強化が予測される場合は尚更である。
このカードの使用を見てから相手が命中上昇などで対応してきた場合、このカードを使ったことで得られるはずだったアドバンテージが消滅する。
特に2:2デッキによる
チームプレイは、回避上昇分も丸々帳消しにした上で防壁まで付き、回避出来なくなるうえにこちらの打点も減らされると踏んだり蹴ったりである。
また、スペルが命中しなくても、強制的に準備状態にさせて回避による呪力節約を妨害される場合もある。
催眠廊下や
龍魚の羽衣などが該当する。
このカードよりも
全方位攻撃や
ピンポイントの方が軽い。
というより、全般的に回避を上げるイベントよりも命中を上げるイベントの方が軽い。
膠着状態になりにくくする調整が為されているためである。
これらの問題もあり、一部の高回避デッキ以外では回避補正自体の採用が見送られる時期もあった。
現在では上記の裏目がある一方、それを踏まえて回避補正の不採用を読んで命中補正自体の採用を見送ったり、
コンセプトの都合上そもそも採用する余裕がないキャラも増えてきており、逆説的にこのカードによる回避が決まりやすくもなっている。
このカードも含め、回避補正による回避が決まるかどうかは、良くも悪くも相手と環境次第といえる。
環境の変化に伴い、主力となるスペルの命中は一定の線引きが為されつつも底上げされている。
具体的には命中5ないしそれ以上のスペルが増えており、単体では決死止まりになるこのカードは相対的ながら利用価値が落ちている。
回避3・決死判定(3)のキャラがこのカードを使用し決死判定に持ち込んだ場合、回避に必要な呪力は6である。
ダメージ軽減分を考えても、呪力6以上のスペルでの回避でなければ割に合わない計算になる。
命中6のスペルに至っては、回避するにはこのカードが2枚も必要になってしまう。
決死判定前提で回避を狙う場合、スペルを起動し、かつ手札の回避補正イベントと決死呪力を残す必要がある。
上記の動きのために呪力を溜めようとすると、相手にも(無理攻めなどしていない限りは)それなりに呪力が溜まるため、命中補正による妨害も受けやすい。
現在では前述の主力スペルに対抗するためか、回避補正にも+3以上のものが増えている。
最終更新:2020年05月08日 00:36