「もう一つ、主役の条件ってやつを教えてやるよ――神の玩具だ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
以下本文より台詞のみ抜粋(覇吐の台詞は割愛)
「主人公は負けるはずがない。勝つからこその主人公。そして、主役はこの俺だ、ってな」
「おう、よく知ってるさ。だから忠告してやるぜ」
「そう、オレだから分かる。オレにしか分からねえ」
「もう一つ、主役の条件ってやつを教えてやるよ――神の玩具だ」
「だから、もし本当におまえがそんな馬鹿げた存在だったなら、
おまえに自由は何一つない」
「玩具だから、役割は決められてる。永遠に終わることのない既知感だ。死なないから、負けるはずがないから、おまえは世界に必要な役割を演じなければならない」
それは誰もが、自分こそが至高という
自己愛に満ちた世界に居ながら、誰一人として自分という者を持っていない世界の住人への哀れみの言葉である。
なお、この台詞は
神咒神威神楽の
販促動画肆でも
宿儺のパートで流れたため、その点でも印象に残っている方は多いのではないだろうか。
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天魔・宿儺は 旧世界に置いて 藤井蓮の 自滅因子である 遊佐司狼本人である。 司狼は 自滅因子の宿業ゆえに、 宿主が死なない限り(蓮は神ではないので絶対ではないが先ず)死ぬことはなく、 座の 神から間接的に流れ出している 既知感によってその不滅性を確信しているため、何をしても満たされることがなかった。正に 宿儺の言うところの「永遠に終わることのない既知感」であり、 役割を与えられ、演じ続ける存在がいかに滑稽で不自由かつ退屈かを知っているからこその台詞である。
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