もう一つ、主役の条件ってやつを教えてやるよ――神の玩具だ

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もう一つ、主役の条件ってやつを教えてやるよ――神の玩具だ - (2016/03/15 (火) 23:31:43) の編集履歴(バックアップ)


発言者:天魔・宿儺
対象者:坂上覇吐

穢土諏訪原に置いて東征軍宿儺が対峙した際、が悉く宿儺エリー痛いところを突かれて黙り込んでしまった中、「無敵の主人公」と威勢のいい啖呵を切った覇吐に対する宿儺の台詞。

以下本文より台詞のみ抜粋(覇吐の台詞は割愛)

「主人公は負けるはずがない。勝つからこその主人公。そして、主役はこの俺だ、ってな」
「おう、よく知ってるさ。だから忠告してやるぜ」
「そう、オレだから分かる。オレにしか分からねえ」
「もう一つ、主役の条件ってやつを教えてやるよ――神の玩具だ」
「だから、もし本当におまえがそんな馬鹿げた存在だったなら、
 おまえに自由は何一つない」
「玩具だから、役割は決められてる。永遠に終わることのない既知感だ。死なないから、負けるはずがないから、おまえは世界に必要な役割を演じなければならない」

それは誰もが、自分こそが至高という自己愛に満ちた世界に居ながら、誰一人として自分という者を持っていない世界の住人への哀れみの言葉である。
なお、この台詞は神咒神威神楽販促動画肆でも宿儺のパートで流れたため、その点でも印象に残っている方は多いのではないだろうか。

+ ...
天魔・宿儺旧世界に置いて藤井蓮自滅因子である遊佐司狼本人である。司狼自滅因子の宿業ゆえに、宿主が死なない限り(蓮は神ではないので絶対ではないが先ず)死ぬことはなく、から間接的に流れ出している既知感によってその不滅性を確信しているため、何をしても満たされることがなかった。正に宿儺の言うところの「永遠に終わることのない既知感」であり、役割を与えられ、演じ続ける存在がいかに滑稽で不自由かつ退屈かを知っているからこその台詞である。

さらに言うならば、こちらは当人は知らないことだが遊佐司狼天魔・宿儺は第四天、第六天における観測者――つまり、座の交代劇を円滑に行うためのナラカの分身であり、自滅因子宿業から脱した後であっても逃れられないレベルで世界に必要な役割を演じ続ける存在なのである。




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