ルドリヤ
三大国(
三界一如)の緩衝地帯だった星で、300年間他国から体良く扱われていた。
「すべての災いをルドリヤに閉じ込めろ」という権力者もいたようで、そうしたことが当たり前の日常と化してしまった。ストリートチルドレンがいたりと治安も良くなかった模様。
この地を混乱の渦に沈める限り、戦火の致命的な拡大は防げるという不文律が生まれている。
約400年前(第四劫暦800年頃)
当時帝国は
連邦により皇帝
カイラス及びその妻子と親類縁者を虱潰しに暗殺されており、残る帝位の継承権者は産まれたばかりのカイラスの子とカイラスの弟ルドラの二人だけとなっていた。
最前線で兄の忘れ形見を守らんとする将軍ルドラの奮戦により、帝国は持ち直すのだが、帝弟ルドラの何もかもを破壊するという
ダクシャの怒りが惑星ルドリヤに降りかかることになる。
具体的には、100年近い時間をかけた直接的な虐殺や人為的な飢餓、世論を操っての内紛誘発。
帝国側もこの星を生贄に連邦を釘付けにする方針を取ったため、ルドリヤは傀儡政権が頻繁に入れ替わる緩衝国家となる。
教圏も同様の方針をとったため、どの国からも操られる反面、どの国からも見捨てられた。
いずれ雌雄を決する日まで、ダクシャを宥めておかねばならない。その一点において三つの大国が協力した結果といえる。
これはある意味世の安定化であり、ルドリヤの民でさえそれが当たり前と考える、文化に等しい状態が日常となってしまう。
精神に負荷を掛けすぎると心は死ぬ。王家が滅び、ここから300年負け続けたルドリヤには独立戦争を始める気概どころか、変化の兆しに向き合う器量すらなくなった。
13年前(第四劫暦1185年)
本編の13年前に
帝弟ルドラの末裔と噂される人物が現れる。彼女が本当に滅びたと思われていた王家の生き残りかは不確かだったが、暗黒街に少なからぬ影響力を持つ頭目の一人かつ傑出した
新世代だった。
この情報を得て、
連邦は彼女を暗殺するか状況が煮え滾るのを待つかで膠着、
帝国は彼女に帝族の資格を与えるか受け入れぬかで意見が割れ、
教圏は彼女に慈悲と奇跡を売りつけ300年の恨みを煽って取り込もうと画策した。
しかし彼女は現状維持を望むルドリヤ首脳部によって拉致され、ルドリヤの現状は王家が不甲斐なかったせいだという恨みから凄惨な拷問の末に壊されることになる。
三大国はこの結果から、ルドリヤには再教育が必要だと判断。連邦のラハスヤ家分家、帝国の正規軍一個師団、教圏の聖騎士団がルドリヤに到着するが、首脳部は既に壊滅していた。
精神に負荷を掛けすぎると心は死ぬといった意見があるが、ここで殺されなかった者達の猛威を、三大国は送り込んだ兵を壊滅させられ味わうことになる。
その結果、連邦のアンギラス家本隊、帝国の親衛軍、教圏の異端審問局ら総数120万の軍が投入される。個々の全軍ではないとはいえ、最高戦力をこれだけの数小国一つに対して送り込むのは過剰戦力も甚だしい。
結論を言うと、本編の12年前に三大国は惑星ルドリヤを消滅させることを選ぶ。
ルドリヤ戦役と呼ばれるこの一連の出来事は禁忌の扱いとなり、真偽を探ろうとすれば圧力が掛かり、場合によっては粛清すらされる。それは彼らは
悪魔と直接戦う選択を避けて宇宙の闇へ葬り去ろうとしたため。
なにせ彼らは徹底的に潰され、わずか七夜のうちに敗走する羽目となったのだから。これはあまりに非現実的な話のため、この戦役自体が何らかの陰謀による工作と疑う者も多い。
しかし5年後、悪魔達は
ルドリヤ戦群を名乗り再びこの世に嵐を巻き起こす。そして彼らの首魁こそが、大国の主力を粉砕したことで実在することすら疑われていた少年、
シャクラ。
備考
神咒神威神楽では異種の流れがぶつかる場所には強大な力が発生し得るという陰陽道の理が紹介されている。三大国の干渉がぶつかり合うこの星はまさに強大な力を生む土壌であった。
- 「教圏は聖騎士団を派遣」…信仰厚い女騎士とか見てぇな…酷い目に遭いそうだけど -- 名無しさん (2022-05-28 14:52:35)
- 酷い目っていうか全員壊者ってるでしょうね -- 名無しさん (2022-05-28 17:59:19)
- 世界に抑圧された結果、覇道が生まれるって流れと同じだが第零末期はもう神座に近い感じになってるのだろうか -- 名無しさん (2022-05-28 18:12:50)
- トリヴィクラマはもう典型的な悪い宗教国家みたいな感じなんだろうかな… -- 名無しさん (2022-05-28 18:28:40)
- 典型的な既得権益に執着する奴らみたいなのはサーヴィーのモノローグとラジオで明かされているしな -- 名無しさん (2022-05-28 19:47:33)
- 一筋縄ではいかない奴もそりゃあいそうだが、慈悲を上から目線でシャクラ達に売りつけようとしてぶっ飛ばされる下っ端もいそうなイメージもある教圏 -- 名無しさん (2022-05-30 12:34:14)
- ↑6 高慢な女騎士を待ち受けていたのはオークの群れではなく、イライラMAXなマグサリオンや飛蝗だった件… -- 名無しさん (2022-05-30 20:58:14)
- 壊者る位なら犯されてもまだ五体満足でいる方が遥かにマシと心が折れる騎士とか居たら興奮…できねぇ… -- 名無しさん (2022-05-30 21:31:08)
- それやると「無防備村」に憤ったラオウみたいなパンチ喰らいそうなんですけど… -- 名無しさん (2022-05-30 22:10:08)
- ヴィヴァスはエンタメとしていいね!しそうではあるw -- 名無しさん (2022-05-30 22:54:08)
- 怪しげなグッズを高値でルドリヤで売りつけるトリヴィクラマとか浮かぶが、もうちょい実態はマシだろう… -- 名無しさん (2022-05-31 09:57:20)
- ルドリヤ以外は帝国も連邦も元トリヴィクラマ領だからなぁ。どこの国にも信徒が紛れ込んでる恐れはある。まぁ、ダクシャがある程度の人数は根絶やしにしてそうだけど(元連邦の帝国含め) -- 名無しさん (2022-05-31 12:32:16)
- 姉貴マジの末裔かあ、ビジュアルも相まって主役格張れそう -- 名無しさん (2022-06-13 09:21:09)
最終更新:2025年02月01日 11:19