解放(3) ◆LuuKRM2PEg





「ガ……ガアアアァァァァァ……」

 鴨子溺泉の効果によってアヒルとなった志葉丈瑠は、痛む身体に鞭を打って起き上がる。
 荒れ狂う風によって、小さくなったこの体はいつの間にか一条薫の腕から離れていたが、そんな事はどうでもいい。
 この場には、これまで何度も苦しめられてきたあの筋殻アクマロが姿を現した事の方が、遥かに重要だった。奴は、続くように現れた白いドーパントと共に電撃を放っているので、やはりこの殺し合いに乗っている。
 相羽シンヤによって腕を砕かれてこの身がアヒルとなる前だったら、何の躊躇いも無くアクマロを斬ったが、今はどうしようも出来ない。響良牙が両手に奇妙な苔を塗ったおかげで怪我は治ったが、こんな姿では戦えなかった。
 例え人間に戻れたとしても、ガイアメモリも剣も手元に無いのではどうしようもない。ただ、一方的に嬲られるだけだった。

(それに……俺なんかが今更、彼らのような者達と共に戦う資格があるわけない……ゴミにも劣る俺なんかが)

 シンヤの言葉が心に深く突き刺さっていて、丈瑠の枷となっている。
 生きる意味を失いたくないと言う理由だけで人斬りに走って、まだ若い少女の暁美ほむらや自分に協力してくれたパンスト太郎を殺した。そして、無二の親友である梅盛源太すらも裏切った。そんな自分に何かをする資格など、ある訳がない。
 いっその事、このままアクマロ達の雷で焼かれてしまった方が、彼らの為になるのではないか……失意のあまり、丈瑠はそう思うようになってしまう。

(姿は違うが、シンケンジャーと全く同じだな……彼らの在り方は)

 そして、アクマロとドーパントを相手に戦う村雨達の姿が、丈瑠にはシンケンジャーと重なって見えてしまった。
 かつてはシンケンレッドとなって外道衆から人々を守る為に剣を持ち、人の世を守る為に戦っていた。それなのに今は、八つ当たりに等しい身勝手な感情のまま他者を斬って、その報いとしてこんな姿になってしまっている。
 だけど、ここにいる彼らはこんな自分すらも守ろうとしていた。

(どうして、俺なんかの為に彼らが傷付かなければいけないんだ……俺など、救う価値は無いというのに……俺は、彼らに何をしてやればいいんだ?)

 もしも少し前の自分だったら、彼らが傷付く姿を見ても何とも思わなかったかもしれない。しかし今は違う。愚か者でしかない自分の為に誰かが傷付くのは、この心が耐えられなかった。

(あいつの持っているお湯さえ使えば……だが、俺は……!)

 目の前に放置してある良牙のバッグに入っているポットのお湯さえ使えば、すぐ元に戻れるだろう。だが、そこから何をすればいいのかがまるで分からなかった。
 震える両手でポットに触れたが、そこから進まない。ここにいる者達と同じ人として生きていいとは思えず、丈瑠の手は動かなかった。

「おい、君! 大丈夫か!?」

 迷いと罪悪感に支配されている中、一条が駆け寄ってくる。
 そして丈瑠の小さな体を、ポットごと持ち上げた。

「ここは危ない。彼らが心配なのは分かるが、今は俺と一緒にいてくれ!」

 そのまま彼は、戦場から遠ざかるように進む。
 丈瑠は移動による振動を感じながら、戦いの場に目を向ける。そこで戦っている良牙達は稲妻を上手く回避しているが、そこから攻撃に入れていない。ドーパントの力によって生まれる突風が、三人の動きを阻害していたのだ。
 やがて風圧に負けたのか、キュアブロッサムと良牙の身体が軽く吹き飛ばされていく。一方で、仮面ライダーと思われるゼクロスという赤い戦士に変身した村雨良は踏み止まっているが、それを狙ったかのようにアクマロは稲妻を放った。
 ゼクロスは呻き声を漏らしながらも、必死に耐えている。風と稲妻を前にしても、倒れる気配は見えなかった。しかしそれでも、長時間受けていては危険かもしれない。

(あいつは俺の怪我を治してくれた……なのに、どうして傷付かなければいけない? あいつに、そうされなければいけない理由でもあるのか?)

 自身を気遣ってくれたゼクロスが苦しむのが、あまりにも不条理だった。そして、彼を苦しめるアクマロ達への憤りが湧き上がっていく。
 やがて、丈瑠の中である気持ちが芽生えていった。ここにいる皆の力になりたいと。剣を持てなくても皆の為に何かをしたかったが、やはりどうにもならない。
 そんなもどかしさが胸中に広がっていくのを丈瑠は感じる。その直後、彼はアクマロが掌を向けて来たのを、一条の腕の中で見た。

(アクマロ……まさか、俺達を狙っているのか!?)

 その推測を証明するかのように、アクマロの視線はゼクロス達ではなくこちらに向けられている。白いドーパント達が三人の相手をしているからだろうか。
 恐らくアクマロは戦えない自分達から先に殺して、ゼクロス達を動揺させようとしているのかもしれない。そうなっては例え彼らとて、嬲り殺しにされる恐れがある。戦いの中で技と力以上に重要となる場合がある心を崩されては、危険だった。
 だが、ゼクロス達とアクマロの間に数メートル程の距離がある。数歩分だが、それでもアクマロの攻撃を邪魔するには遠すぎた。
 もしもこの状況でアクマロがこちらに雷を放ったら、一条もろとも焼き殺されるだけ。

(まずい……せめて、一条薫だけでも!)

 罪の無い一条が外道の犠牲になるなど、あってはならない。そう思った丈瑠は迷わずポットのお湯を、己の身体にかけた。
 すると、アヒルだったはずの身体は一瞬で元に戻る。シンヤとの戦いで服を失っているので全裸となっているが、羞恥よりもまた人間になったと言う驚愕の方が強かった。
 だが、視界に強い光が入った瞬間、丈瑠は一瞬で我に返って胴体を抱えていた、一条の両腕を振り払う。そのまま振り向き、全力で彼の身体を突き飛ばした。

「君――!」

 驚愕で目を見開く一条の言葉は、轟く雷鳴によって遮られる。
 一体、何を言っているのだろうか。そんな疑問が芽生えた直後、丈瑠の身体は稲妻に貫かれる。
 それも一度までならず、丈瑠を焼き切るとでも言うかのように連続で襲いかかる。すると、彼の見る世界はほんの一瞬で白に染まってしまった。

(これが俺の報い……いや、こんなのでは安すぎるか……身勝手な理由で、暁美ほむらやパンスト太郎を殺した俺は、地獄すらも生温い苦しみを……冥府で味わうのだろうな)

 これから訪れるであろう死に対する恐怖や、身体を焼かれる事による痛みは全く感じない。冷静な思考を出来ている事に、丈瑠自身も驚いていた。

(仏と言う者が本当にいるのなら……聞いてくれ。身勝手な俺はどうなっても構わない……ただ、流ノ介や十臓、それに暁美ほむらやパンスト太郎のような、殺し合いの犠牲になった者達を……どうか救って欲しい。皆、本当なら犠牲になってはいけない者達だったんだ)

 結局、良牙には乱馬に我侭を押し付けた事やパンスト太郎を殺した一件を話せていない。最後の最後まで、自分は嘘を吐き続ける事になってしまった。もしも仏がいたとしても、こんな我侭など聞かないだろうと、丈瑠は思う。
 それでも丈瑠には、死んでしまった皆が生まれ変わって幸せになってくれる事を願うしか出来ない。彼らには、もう取り返しの付かないことをしてしまったのだから。

早乙女乱馬、涼村暁、相羽シンヤ、花咲つぼみ、響良牙、一条薫、村雨良、冴島鋼牙……そして、源太)

 そして己の最期が近いと悟った丈瑠は、まだ意識がある間に祈る。
 愚かな自分と違って、彼らはこんな状況に屈することのない強さを見せていた。そして源太は今も何処かで、殺し合いに巻き込まれた多くの人々を守る為に戦っているはず。
 本当なら自分だって彼らのように、誰かを守る為に剣を持たなければならなかった。そもそも、偽りの殿としての役目を終えたとしても人を守ることは出来た。
 そうしなかったからこんな罰を受けることになったと、丈瑠は悟る。しかしそれを後悔する時間すら、彼には残っていない。

(どうか……生きてくれ……!)

 だから志葉丈瑠は最期にひたすらそう願った。
 胸の中に、一切の嘘偽りを込めたりせずに。




 殺戮兵器にされた彼女は壊れていたはずだった。
 もう死んだに等しい肉体を無理やり動かしているソレワターセは、ゼクロスやアクマロとの戦いで傷を負い、そこから追い討ちのようなウェザー・ドーパントの竜巻に飲み込まれたせいで、膨大なダメージを受けている。生命維持装置も修復不可能で、肉体の傷を癒す事もできない。故に、これ以上は指一つも動かせないはずだった。
 それにも関わらずして、スバル・ナカジマはゆっくりと立ち上がってよろよろと歩いている。T-2ガイアメモリの力が、ドーパントとなった彼女に最後の力を与えていた。
 しかしそれに気づく事はできず、奇跡と呼ぶに相応しい力を味わう暇も、今の彼女にはない。
 壊れかかった身体は、既に痛みの感覚すらもなかった。これまでの戦いをどうやって乗り越えてきたのかも記憶になく、行動原理となっていた愛情すらも彼女から完全に抜け落ちている。元々の精神も、その身に取り込んだ者達の精神すらも、ダメージによって磨耗しきっていた。ここまで来ては、もうどんな手段を使っても心と身体を癒すことはできない。
 それでもたった一つだけ、バイオレンス・ドーパントとなったスバルを支えている思いがあった。

「ティア……ティア……ティア……」

 ここから少し先に、親友のティアナ・ランスターがいる。
 どれだけ精神が壊れたとしても、ティアナの存在だけは決して忘れる事はできなかった。どんな過酷な目に遭おうとも、どれだけ傷付こうとも、親友の存在だけは消えなかった。
 何故なら、ティアナこそが呪われた運命に終わりを齎してくれるのだから。正義感の強い彼女が全てを知ったら、迷わず撃ち抜いてくれるはず。
 唯一にして最後の救いを掴む為だけに、彼女は歩いていた。終わりさえくれるのであれば、後はどうなったっていい。
 少なくともこの時まで、彼女はそう思っていた。雷鳴が、彼女の鼓膜を刺激するまでは。

「ティア……ティア……ティ……ア……?」

 壊れたテープレコーダーのように単調となっていた、口から発せられた言葉に変化が起こる。その途端、呆然としているティアナの脇に稲妻が落ちて、地面を破壊した。

「ティア……!」

 それを目にして、彼女の足は自然に速くなる。傍から見れば歩いているに等しいが、それでもバイオレンス・ドーパントは走っているつもりだった。
 そうして、また落雷が起こる。このままでは危ない。彼女に危険が迫っている。何としてでも、守らないといけない。何があっても、助けなければいけない。急がないといけない。彼女だけは、死んで欲しくないから。
 ティアナはその虚ろな瞳で見上げてくる。もしかしたら、彼女はあたしのしたことを知ってしまい、失望しているのかもしれない。それがほんの少しだけ恐ろしく感じたけど、止まっている暇などなかった。
 バイオレンス・ドーパントはティアナの盾になるように、大の字となる。すると、その巨体に稲妻が落ちて、一瞬で焼かれていった。
 雷の熱によって、彼女の心と身体を支配していたソレワターセは焼失していく。多くの人々を苦しめた悪意の元はもう、限界が来ていたのだ。

「………………ッ!」

 しかしそれは乗っ取られていたバイオレンス・ドーパントも同じで、声にならない悲鳴と共に身体がぐらりと揺れる。
 そのままゆっくりと地面に崩れ落ち、ガイアメモリが排出された。それによって記憶が体内より消滅して、元のスバル・ナカジマという少女の姿を取り戻した。
 しかし、彼女の見る世界はどんどん闇に飲み込まれていく。そんな中、痛みすらも消え去った肉体が揺さぶられるのを、スバルは感じた。
 意識がはっきりとしないまま顔を上げると、ティアナの姿が見える。彼女の顔は碌に見えないが、何かを言っているようだった。必死に耳を澄ませるが、まともに聞こえない。
 ただ、ティアナが無事である事だけは分かった。

「ティア……」

 スバルは必死に言葉を紡ぐ。
 伝えたい事はたくさんあるし、優しい親友を裏切ってしまった事を謝らなければいけなかった。だけど、全てを言う時間など残されていない。そして、それが罰である事を認める余裕すら、最早なかった。
 だからせめて、これだけでも言い残さなければならない。

「無事で、よかった……」

 最期にティアナ・ランスターを守る事ができた。呪われた運命の犠牲となった彼女にとって、最大の救いだった。
 ティアナならば道を踏み外す事はないし、こんな過酷な殺し合いを強いられたとしても誰かの為に戦ってくれるはず。何故なら、彼女はとっても強いのだから。
 その瞬間、胸の中からあらゆる絶望と悲しみが洗い流されていくのを感じて、スバル・ナカジマは笑みを浮かべながらゆっくりと瞳を閉じていく。
 もう、彼女は涙を流すことなんて二度となかった。




 一体何が起こっているのか理解するのに、響良牙はほんの少しだけ時間がかかった。
 一条の腕にいるアヒルはムースかと思っていたが、その正体は見知らぬ男。しかも彼は人間になった途端、アクマロという怪物の稲妻を受けてしまった。そしてあの鉄球のドーパントも、ゼクロス達が戦っていたあの少女を庇った。
 その結果、彼らは死んでしまった。

「アヒルさん!」
「おい、君っ!」

 焼け焦げになった男の元にキュアブロッサムと一条は駆けつける。二人は身体を揺さぶっているが、男からは何の反応もなかった。尤も、生身で落雷を受けては、どれだけ鍛えていようと関係ない。
 動かなくなるのは必然。だが、良牙はその結果を受け入れることを拒んでいた。ただ、呆然と立ち尽くすしかできなかった。

「アヒルさん、アヒルさん、アヒルさん! 起きてください、アヒルさんっ!」
「そんな……どうして……俺なんかを庇って……っ!」

 瞳から澎湃と涙を溢れさせるつぼみの叫びと、慙愧のあまりに項垂れる一条の言葉が聞こえてくる。だが、今の良牙にはどちらも遠く感じられた。
 この島にいる全ての者に突きつけられている、死という名の運命。元の世界でも滅多になく、開幕の時にも見せられたその光景を、現実と信じたくなかった。

「ほう? ただのアヒルかと思いきや、まさかシンケンレッドだったとは……いやはや、これは驚きましたよ」

 その最中、嘲りに満ちたアクマロの声が耳に届いた事で、良牙の意識は急激に覚醒する。そして身体をピクリと揺らしながら、ゆっくりと振り向いた。

「まあ、こちらとしては実に都合がよろしいですけどね……何せ、一番の邪魔を消すことができたのですから……」
「……なん、だと……!?」

 アクマロの表情は微塵にも動かなかったが、それでも死人を侮辱している雰囲気を醸し出している。それを目にして、良牙の表情は一気に歪み始めた。

「てめえ、何言ってやがる……!?」
「何、恐れることなどありませぬ……すぐにあんたさんらも、後を追わせて差し上げましょう。血の池で、仲良く傷の舐め合いでもすればいいのです」
「何……!?」

 あまりにも禍々しいアクマロの声がきっかけとなって、良牙の怒りは頂点に達する。
 あの化け物は人を二人も殺しておきながらまるで悪びれもせず、それどころか喜んでいた。その姿が、良牙には加頭順やサラマンダーと重なって見えてしまう。
 そして、彼の中で怒りがどんどん燃え上がっていった。

「ふざけ……!」
「ふざけんじゃないわよ!」

 激高する良牙の言葉は、しかしそれを上回る少女の叫びによって遮られる。
 小太刀が愛用しているのと似ているレオタードを纏った、ドーパントに変身した少女のものだった。それに気づいた良牙が振り向くと、名も知らぬ少女もまた憤激したように表情を歪ませている。
 そのまま彼女は手に奇妙なカードを持って立ちあがった。

「クロスミラージュ!」

 華奢な身体は眩い光に覆われた瞬間、叫んだ少女は走り出す。
 すると輝きは一瞬で弾けて、別の衣服が纏われていた。レオタードは黒のインナースーツと純白のジャケットに変化している。そしてカードも一瞬で分裂した後に、ダガーナイフのような形となった。

「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「よせっ!」

 オレンジ色の刃が太陽に照らされる中、少女はアクマロに向かって走っていく。それを見た良牙は止めようと動くが、視界の外から突風が吹きつけてきた。
 あまりにも予想外の圧力によって身体は舞い上がって、視界が揺らぐ。そのまま地面に叩きつけられてから転がるも、良牙はすぐに体制を立て直した。
 衝撃によって駆け巡る痛みに耐えながら振り向くと、ゼクロスと戦っていた白いドーパントが腕を向けているのが見える。つまり、今の突風は奴の仕業だったのだ。
 そんなドーパントを目掛けてゼクロスは拳を振るうが、軽く避けられてしまう。そこからドーパントは突風をゼクロスの腹部に叩きつけて、一気に吹き飛ばした。
 その光景を見て、あのドーパントは相当な実力者であると良牙は察するが、戦慄などしない。ここで少しでも恐れを抱いたら、みんなの足手纏いとなるからだ。
 故に彼は気を取り直して、アクマロに突っ込んだ少女の方に再び振り向く。見ると、そこでは既に戦闘が始まっていた。
 少女は獣のような咆哮をあげながら二本のダガーナイフを無茶苦茶に振るうが、アクマロはその手に構える刀で全て弾いている。

「よくも……よくもスバルを! 殺す、殺してやる!」
「ほう、スバルさんのお友達なのでしたか……なら、あんたさんも我が地獄へと送って差し上げましょう」
「黙れえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 少女は激情のまま刃を一閃するが、アクマロが横に素早く回りこんだことで簡単に避けられてしまう。
 そのまま少女の脇腹が蹴られていくのを見て、危機を感じた良牙は疾走した。
 恐らくあの少女は、スバルという奴の敵討ちをしようとするあまりに冷静さを失っている。だがそんな状態で戦っては、簡単に隙を突かれてやられるだけだ。
 倒れる少女を前に、アクマロは刀を掲げる。それに目を見開いた良牙は、反射的に両腕を前に向けた。

「くっ……獅子咆哮弾!」

 そして、圧縮した『重い気』を掌から勢いよく放出した。
 轟音と共に放たれたエネルギーの塊は一直線に突き進むが、その行く先にいるアクマロは容赦なく刀を振り下ろしていく。
 良牙の技が放たれたのと、アクマロの一振りが行われたのは全く同じタイミングだった。




 ティアナ・ランスターは力なく地面に倒れていた。
 起き上がろうとしても身体に力が入らず、それどころか奇妙な眠気と寒気に支配されていく。
 あのアクマロと言う化け物を倒さなければならないのに、身体が言うことを全く聞かない。腕すらも、まともに動かなかった。

「……ス、バル……」

 彼女は親友の名前を呼びながら、首をゆっくりと動かす。それだけは唯一、思い通りになったが喜ぶなんてできない。
 目の前で横たわっているスバル・ナカジマは黒焦げになっていたが、それでも眠る様に穏やかな表情で笑みを浮かべている。それは、ティアナにとってあまりにも見慣れた屈託のない笑顔だった。
 何があったのかは知らないが、彼女は既に瀕死の重傷となっていた。それにも関らず、その身を犠牲にしてでもこんな自分を助けて、そして死んでしまった。

『無事で、よかった……』

 スバルの最期の言葉が脳裏に過って、ティアナの瞳から涙が零れ落ちる。
 彼女の死に際を看取った瞬間、ティアナの中で得体の知れない感情が爆発して、これまで目指していた優勝への渇望が吹き飛び、代わりにアクマロへの殺意が湧き上がっていた。
 だから、もう二度と使わないはずだったクロスミラージュを持って突っ込んだが、結果は無様な敗北。一矢報いることすらできなかったのだ。
 元々の技量をアクマロが上回っていることもそうだが、度重なるガイアメモリの使用によって今の彼女は精神を破壊されている。それによって思考力が奪われてしまい、敗北という結果を招いてしまったのだ。



 結論から言っておくと、響良牙の放った獅子咆哮弾は確かにアクマロを吹き飛ばしていた。しかし当たる直前、アクマロの持つ削身断頭笏はティアナの胸部を深く斬り裂いてしまっている。
 当然、彼女はクロスミラージュで防御をしたが、アクマロの刀はそれを安々と破壊して、そのまま致命傷を負わせていた。
 身体から溢れ出る血は留まることを知らず、バリアジャケットどころか辺りの地面に広がっていた。だが、当の彼女はその傷を痛みと感じることすら、最早ない。
 もう、ティアナの命は尽きようとしていた。



「スバル……どうして、あんたはこんなあたしを……守ったのよ……?」

 ティアナは必死に言葉を紡ぐが、それに答える者は誰もいない。
 最愛の兄・ティーダ・ランスターの力を証明する為、ティアナは殺し合いに乗った。その思いに嘘はないし、誰が何と言おうと決して止まる気もなかったし、邪魔をするなら高町なのはやフェイト・テスタロッサ・ハラオウンでも殺すつもりだった。
 しかし実際は、凡人である自分を嘲笑うかのように、運命は敗北ばかりを導いている。強くなりたいと思って井坂深紅郎という怪しげな男と手を組んだのに、結局裏切られた。
 ガイアメモリやクロスミラージュも、この戦いで既に破壊されている。所詮、何の力もない凡人には味方なんて誰一人としておらず、ただゴミのように捨てられる運命しかないのだ。

(でも、スバルは……スバルだけは……スバルだけは、あたしを庇ってくれた……あたしは、そんなスバルを裏切ったのね……)

 きっとスバルはこんな自分を信じていたからこそ、あんな行動を取ったのだろう。こんな自分が機動六課の一員として、殺し合いを止めてみんなを助けてくれると思ったのかもしれない。
 でも、そんな純粋な思いを踏み躙ったどころか、スバルを殺そうとすら考えていた。もしも違う状況で再会していたら、どんな汚い手段を使ってでも信頼を裏切っていたかもしれない。
 少し前ならそれをしたところで何も感じなかっただろうが、今はとても心が痛んだ。

「……おい、しっかりしろ! おいっ!」

 罪の意識が芽生えていた頃、ティアナは身体が大きく揺さぶられていくのを感じる。
 すると、視界が闇に飲み込まれていく中、あの良牙と呼ばれた男の姿が微かに見えた。彼は、自分を心の底から心配しているような表情を向けていた。
 まるで、ティーダ・ランスターのように。

「おい……おい! こんな……死ぬな……気をしっかり持て……!」

 良牙はこちらを心配しているのだろうが、言葉は途切れ途切れにしか聞こえない。何とかして聞き取ろうとしたが、それは無意味だった。

(ここにもいてくれた……あたしのことを心配してくれている人達が……でも、あたしはこの人達までも裏切った……みんな、あたしのせいなんだ……)

 キュアブロッサムという少女やゼクロスという赤い戦士も、こんな自分に手を差し伸べてくれたのに、それを握らなかった。彼らの優しさを無碍にした報いがこれなのかもしれない。
 でも、悔やんだ所でもう遅かった。

「ごめん、ね……」

 許されないと知りつつも、ティアナは謝らずにはいられなかった。
 響良牙だけではない。ゼクロスとキュアブロッサム、更に一条という男やこんな自分を守ってくれたスバル・ナカジマもそうだ。そして、最愛の兄であるティーダ・ランスターにだって謝りたかったが、思いが届く訳がない。
 もしかしたら、最初からみんなを裏切らなければこうならなかったのかもしれない。そんな後悔を胸に抱きながら、ティアナ・ランスターは息を引き取った。




「くそっ……なんで、なんでだよ……なんで、なんでこんな子が死ななきゃいけないんだ!?」

 涙を流した少女がもう動かなくなったのと同時に、良牙は思いっきり地面を殴りつける。
 何としてでも彼女を助けなければならなかったのに、結局はこの様だった。五代やさやかの時みたいに、間に合わなかったのだ。生命の苔は既に使ってしまったからもうどうにもならなかったなんて、言い訳にはならない。
 ゼクロスとキュアブロッサムの頑張りを無駄にしたことが、良牙の心を激しく責め立てていた。

「ただの小僧が……よくもやってくれましたな」
「何……!?」

 そんな良牙の耳に入ったのは、下手人であるアクマロの声。
 振り向くと、獅子咆哮弾を受けたことで吹き飛ばされたアクマロが、よろめきながらも歩を進める姿が見えた。
 そして、その姿を視野に入れた瞬間、またしても良牙の中で怒りが燃え上がっていた。

「許せませぬな、ここまで我を冒涜するとは……覚悟は宜しいですね?」
「それは……俺の台詞だ!」

 アクマロも許せなかったが、それ以上に失敗を繰り返してしまう自分自身の不甲斐なさが許せず、良牙は走る。
 次の瞬間、アクマロが掌を翳してくるのを見て、良牙もまた反射的に両腕を前に向けて獅子咆哮弾を放った。すると、アクマロより放出される稲妻と重い気の塊は衝突し、盛大な爆発を起こす。
 轟音と共に生まれる衝撃によって良牙は軽く吹き飛ばされるも、そこからすぐに立ち上がった。だがその間で、アクマロはその手に持つ剣を構えながら疾走するのを良牙は見る。
 一瞬で目前にまで迫ったアクマロは得物を横に一閃するが、良牙はしゃがむことで回避に成功。そこから、がら空きになった脇腹をめがけて回し蹴りを叩き込み、アクマロの巨体を微かに揺らす。それを好機と見た良牙は、右手で正拳突きを放った。
 アクマロによって殺された三人のことを全く知らないが、誰かの為に行動をしていたのだから決して悪い奴らではない。あのドーパントになった少女だって、何か理由があるかもしれなかった。そんな彼らの思いを踏み躙ったアクマロは、ここで絶対に叩き潰さなければならない。
 その決意を胸に良牙は拳打を続ける。だが、アクマロは戦い方を見切ったのか拳を避けて、そこから禍々しい形状の得物を振るってきた。その一振りを前に良牙は後退することで回避するが、そこからまた刃が横に一閃される。
 彼はバックステップを取ることで避けるしかなかった。

(チッ、厄介な奴だな。だが、このままだとみんなが……!)

 アクマロの持つ鋭利な刃と掌から鋭く尖った爪の存在が、良牙に進撃を躊躇わせる原因となっていた。下手に接近戦を仕掛けても相手は武器を二つも持っているし、例えベルトを硬化させても役に立つとは思えない。だからといって距離を取ってはあの電撃が襲いかかる。
 エターナルとはまた違った意味で厄介な相手だった。獅子咆哮弾を使おうとしても気を貯める一瞬の間に攻撃される恐れもあるので、下手に隙を見せられない。
 故に、肉弾戦でどうにかアクマロにダメージを与えなければならないが、現実はあまりにも無情で、なかなか攻撃は当たらなかった。良牙は距離を取った所を狙うように、アクマロの蹴りが肉体に叩き込まれてしまい、微かな悲鳴と共に吹き飛ばされる。
 すぐに立ち上がろうとしたが、既にアクマロが目前にまで迫ろうとしていた。だがその刹那、風を切る音と共に十字手裏剣が視界の外から飛び出し、アクマロの肉体に激突する。
 続くようにゼクロスが現れて、動きが止まったアクマロの顔面を殴りつけた。

「ぐおっ!?」

 潰されたような鈍い悲鳴を発したアクマロの巨体は、ゼクロスの拳によって一気に舞い上がる。
 しかし一方のゼクロスはアクマロが地面に転がる様子を見向きもせずに、良牙の方に振り向いてきた。

「すまねえ、良!」
「良牙、こいつらは俺が引き受ける……お前はつぼみと一条を連れて、先に行け」
「はあっ!?」

 ゼクロスが口にした予想外の言葉によって、良牙は目を大きく見開いてしまう。

「お前、何のつもりだ!?」
「言葉の通りだ。奴らは俺が倒す……お前はその隙に、二人を連れて行けといったんだ」
「それは俺が足手纏いってことか!? 気持ちは有り難いが、俺はまだ戦える……!」
「ここで二人を守れるのは、お前しかいない!」
「何!?」
「このまま戦いを長引かせては、また奪われてしまう……それに、お前が守ろうとする人はどうなる!?」

 そう問いかけられた途端、良牙の脳裏にあかねの姿が浮かび上がる。
 確かにゼクロスが言うように、このまま戦いを長引かせてはあかねが心配な上にキュアブロッサムと一条の二人が危ない。無論、簡単に負けるつもりはないがここにいる敵達は強く、ゼクロスが言うように一歩間違えばまた犠牲者が増える恐れがある。
 しかし、だからといって彼の言葉を簡単に受け入れることはできなかった。

「だが、お前はどうするんだ!? こいつらを相手に、一人でどうにかなるのかよ!?」
「急げ! 五代の為にも……二人を守るんだ!」

 その叫びを残して、ゼクロスは電磁ナイフを構えながら怪物達に向かって走り出す。
 そんなゼクロスを良牙は止めようとしたが、五代の名前を聞いた途端にそれができなくなる。ゼクロスが言うには、五代は最期にみんなの笑顔を守ってと語っていたらしい。
 あんな優しい男の遺志を尊重するならば、尚更キュアブロッサムと一条を守らなければならなかった。

「……わかった! だが、お前も絶対に死ぬなよ! そこまで言ったからには、良も俺達の前に戻ってこなかったら、許さないからな!」

 だから良牙もまた、強く叫びながらゼクロスから背を向けて走る。
 そのまま支給品を回収しながら、名も知らぬ男の死に泣くキュアブロッサムを守るように立っている一条の前に辿り着いた。

「急ぐぞ、二人とも!」
「しかし村雨君が……!」
「あいつなら大丈夫だ! だから今は急いでくれ!」

 その返事を遮った良牙は、一条とキュアブロッサムの手を引いて走り出す。
 彼らも本当なら逃げ出したくないだろうし、その意思を尊重したい気持ちはあるが、やはり生身の人間でしかなかった。
 それに二人が死んでしまっては五代とさやかが悲しんでしまう。亡くなった彼らの為にも、二人は何としてでも守らなければならなかった。

(すまねえ……俺がふがいないせいで、あんたらを守れなくて……)

 そして良牙は、アクマロに殺されてしまった三人のことを思いながら、ひたすら走り続ける。
 ゼクロスが……村雨良が生きてまた自分の前に現れてくれることを強く願いながら。




「くそっ……冴島邸はまだなのか?」

 二人を連れた良牙は我武者羅に走った後、そう呟いた。
 当初の目的地である冴島邸を目指したつもりだが、一向にそれらしき建物は見えない。周りには、相変わらず木々と植物が広がるだけだった。
 彼は気づいていないが、焦って疾走したせいで道を間違えてしまっていた。その結果、本来の道を大きく外れてしまい、E―6エリアに辿り着いてしまっている。冴島邸は勿論のこと、呪泉郷とも正反対だった。
 しかし一概にそれが間違っているとも言い難い。良牙が探している天道あかねは既に呪泉郷から離れていて、今は市街地に辿り着いている。
 加えて街には早乙女乱馬もいて、更に言うならキュアブロッサムが探している明堂院いつき蒼乃美希、そして山吹祈里もいた。故に、結果としては捜し求めている人達に近付けたのだが、本当に出会えるかはまた別の話。

「響君、少し待ってくれ!」
「あっ……悪い」

 やや息を切らせている一条を見て、良牙は思わず足を止めてしまう。
 警察官である彼も人並み以上の体力はあるが、それでも無理をさせてはいけない。それにキュアブロッサムだって、目の前で立て続けに人が死んだのだからショックが大きいはずだった。
 逃げることばかりに集中して、細かい配慮ができなかったことを良牙は悔やむ。

「つぼみ……その、大丈夫か?」
「……心配してくれてありがとうございます。でも、私なら大丈夫ですから。ごめんなさい、私がしっかりしないといけないのに……」
「そうか……」

 キュアブロッサムの様子は先程よりも落ち着いたようだが、それでも悲しんでいることに変わらなかった。
 親友を二人も失うだけでなく、目の前で人が何人も死んでしまうなんてこんな子供には耐え難い出来事のはず。本当なら悲しんでもいいのに、キュアブロッサムは気丈にも耐えていた。
 そんな彼女の為に、俺は一体何ができるのか……不意に良牙はそう考えてしまう。
 その時だった。

「物音がすると思って来てみれば……まさか、お前がいるとはな」

 足音と共に聞き覚えのある声が聞こえて、良牙は思案するのを止めて顔を上げる。
 そのまま振り向いた瞬間、彼は目を見開いてしまった。漆黒のマントを羽織った純白の異形が、黄金色の瞳を輝かせながら木々の間より現れたため。
 それはこの地に放り込まれた良牙が最初に戦った敵、仮面ライダーエターナルだった。

「てめえは……エターナルかっ!?」
「てっきりくたばったかと思ったが、まだ生きていたか……まあ、それならここで殺してやるだけだが」
「何だと……!?」

 殺意に満ちた嘲笑を仮面から零すエターナルは、ナイフの切っ先を向けてくる。木漏れ日によって照らされる刃からは凄まじい殺気が放たれていた。
 それを見た良牙は思わず戦慄してしまい、額から汗を流してしまう。自分よりも強い相手と再び遭遇する羽目になった上に、アクマロ達の戦いで消耗している。
 数で勝っていてもあまり意味はない。何故なら、採掘場でもエターナルはその不利をひっくり返していたのだし、何よりも二人を戦わせられなかった。
 あの時は不意打ちからの獅子咆哮弾でどうにか危機を乗り越えたが、それが何度も通用するとは限らない。
 だから今は、二人を何とかして逃がさなければならなかった。

「くっ……おい一条! つぼみを連れてここから……!」
「いいえ、私は逃げません! 良牙さん、私も一緒に戦います!」

 しかしそんな良牙の言葉を遮るように、キュアブロッサムが前に出る。
 彼女の瞳からは数秒前とは打って変わって、強い闘志が放たれているように感じられた。

「何を言ってやがる!? あいつは簡単に倒せる相手じゃねえ、だからここはお前達だけでも逃げろ!」
「嫌です! ここで逃げたら、私は村雨さんを裏切ってしまいます! それにえりかやさやかにも、みんなを守るために戦うって約束しましたから!」
「お前……」

 彼女の意思をぶつけられたことで、良牙は何も言えなくなる。
 こうなってはもう何を言ってもキュアブロッサムは聞かないかもしれない。例え一条が連れて行ったとしても、戻ってくるだろう。
 こんな女の子を戦わせるのは心苦しくなるが、それならば死なせないように戦うしかなかった。

「そうか……だが、無理をするな。それだけは約束してくれ!」
「良牙さんも、無理をしないてくださいよ!」
「わかってる! 一条、少しでも危なくなったらつぼみだけでも何とか逃がしてやってくれ!」
「ああ!」

 一条が頷いた後、良牙はキュアブロッサムと共にエターナルを睨む。
 表情は白い仮面で覆われているので伺えないが、どうせこちらを見下しているのだろうと良牙は考える。ならば、仮面を叩き割ってその面をぶん殴ってやらなければ、気が済まなかった。

「最期の馴れ合いを楽しんだようだな……なら、俺がお前達を纏めて地獄に落としてやろう。さあ、パーティーを始めるか!」
「やれるものなら、やってみやがれ!」

 もうこれ以上、誰も殺させたりしない。花咲つぼみと一条薫は勿論、早乙女乱馬や天道あかねを始めとした多くの人達も。
 仮面ライダーエターナルからみんなを守るという、強い決意が篭った響良牙の叫びが戦いのゴングとなった。


【1日目/昼】
【E―6/森】


大道克己@仮面ライダーW】
[状態]:疲労(小)、腹と背中を中心とするダメージ(小)、仮面ライダーエターナルに変身中。
[装備]:ロストドライバー@仮面ライダーW+エターナルメモリ、エターナルエッジ、昇竜抜山刀@侍戦隊シンケンジャー
[道具]:支給品一式×3、プリキュアの種&ココロパフューム@ハートキャッチプリキュア!、破邪の剣@牙浪―GARO―、ランダム支給品1~5(十臓0~2、えりか1~3)、細胞維持酵素×2@仮面ライダーW、グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ、歳の数茸×2(7cm、7cm)@らんま1/2
[思考]
基本:優勝し、自分の存在を世界に刻む。
0:目の前の三人を殺す。
1:とりあえずダークプリキュアは無視し、他の参加者を殺す。
2:T2ガイアメモリを集める。
3:京水と会ったら使ってやる。もしくはメモリを奪う。
4:プリキュアや仮面ライダーは特に優先的に殺害する。
[備考]
※参戦時期はマリア殺害後です。
※良牙を呪泉郷出身者だと思ってます。
※プリキュアは食事、水分の摂取を必要としない可能性を考えています。ダークプリキュアの一件から、プリキュアはただの人間だと考えていない可能性もあります。


【響良牙@らんま1/2】
[状態]:全身にダメージ(中)、負傷(顔と腹に強い打撲、喉に手の痣)、疲労(中)、五代の死に対する悲しみと後悔
[装備]:なし
[道具]:水とお湯の入ったポット1つずつ(お湯変身3回分消費)、秘伝ディスク@侍戦隊シンケンジャー、ガイアメモリ@仮面ライダーW、支給品一式、ムースの眼鏡@らんま1/2
[思考]
基本:天道あかねを守る
0:つぼみと一条を守る為にエターナルを倒し、それから冴島邸へ向かう。
1:天道あかねとの合流
2:1のために呪泉郷に向かう
3:ついでに乱馬を探す
[備考]
※参戦時期は原作36巻PART.2『カミング・スーン』(高原での雲竜あかりとのデート)以降です。
※良牙のランダム支給品は2つで、秘伝ディスクとガイアメモリでした。
 なお、秘伝ディスク、ガイアメモリの詳細は次以降の書き手にお任せします。
 支給品に関する説明書が入ってる可能性もありますが、良牙はそこまで詳しく荷物を調べてはいません。
シャンプーが既に死亡したと知りました。
※シャンプーの要望は「シャンプーが死にかけた良牙を救った、乱馬を助けるよう良牙に頼んだと乱馬に言う」
 「乱馬が優勝したら『シャンプーを生き返らせて欲しい』という願いにしてもらうよう乱馬に頼む」です。
※道を間違えて市街地に向かっていますが、良牙はまだそれに気づいていません。


【花咲つぼみ@ハートキャッチプリキュア!】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(小)、加頭に怒りと恐怖、強い悲しみと決意、キュアブロッサムに変身中
[装備]:プリキュアの種&ココロパフューム
[道具]:支給品一式×3、鯖(@超光戦士シャンゼリオン?)、スティンガー×6@魔法少女リリカルなのは、さやかのランダム支給品0~2
[思考]
基本:殺し合いはさせない!
0:良牙さんと一緒に戦って、エターナルを倒す。
1:仲間を捜す、当面はD-5辺りを中心に探してみる。
2:南東へ進む、18時までに一文字たちと市街地で合流する
[備考]
※参戦時期は本編後半(ゆりが仲間になった後)。DX2および劇場版『花の都でファッションショー…ですか!? 』経験済み
 そのためフレプリ勢と面識があります
溝呂木眞也の名前を聞きましたが、悪人であることは聞いていません。鋼牙達との情報交換で悪人だと知りました。
※良牙が発した気柱を目撃しています。
※プリキュアとしての正体を明かすことに迷いは無くなりました。
サラマンダー男爵が主催側にいるのはオリヴィエが人質に取られているからだと考えています。
※参加者の時間軸が異なる可能性があることに気付きました。
※この殺し合いにおいて『変身』あるいは『変わる事』が重要な意味を持っているのではないのかと考えています。
※放送が嘘である可能性も少なからず考えていますが、殺し合いそのものは着実に進んでいると理解しています。


【一条薫@仮面ライダークウガ】
[状態]:疲労(小)
[装備]:滝和也のライダースーツ
[道具]:支給品一式×2、ランダム支給品2~5(一条分1~2確認済み、五代分1~3未確認)、警察手帳、コートと背広、アークル
[思考]
基本:民間人の保護
0:警察として、人々を守る
1:エターナルを倒す。もしもつぼみが危険になったら、彼女を連れて逃げる。
2:良牙と共に呪泉郷へと向かう
3:魔戒騎士である鋼牙の力にはある程度頼る
4:他に保護するべき人間を捜す
5:未確認生命体に警戒
※参戦時期は少なくともゴ・ガドル・バの死亡後です
※殺し合いの参加者は異世界から集められていると考えています。
※この殺し合いは、何らかの目的がある『儀式』の様なものだと推測しています。
※アークルはほぼ完全な状態であるため、五代のようにこれを使用して変身することはできるかもしれません。



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最終更新:2014年05月20日 21:32