みんなの言葉! 思い出は未来のなかに!! ◆LuuKRM2PEg
どこかの宇宙にある、とある世界で殺し合いが繰り広げられていた。
数多の世界から連れて来られた参加者達の物語が始まってから、既に24時間が経過している。
ある者は犠牲になり、ある者は大切な存在を失って……それでも、まだ懸命に生きていた。
どれだけの理不尽が襲いかかり、それから奪われても彼らは戦い続けている。譲れない想いを誰もが持っているからだ。
この世界は再び夜の闇に飲み込まれている。それでも、誰一人として絶望などしていなかった。
◆
建物の屋根を跳ぶ。
道路に着地して、そこから再び走る。
数メートルほど疾走した後、道を遮るように建築物が顕在しているが、しかし零はそれを軽く飛び越えた。この程度の跳躍は、魔戒騎士にとっては日常茶飯事。
闇に覆われたゴーストタウンの間を、涼邑零は縦横無尽に駆け抜けていた。
この街を訪れるのは二度目だ。そんなに長く離れてはいないが、妙に懐かしく感じてしまう。こんな世界には縁などないはずなのに。
(やっぱり、この街からは生活感がないな……)
それでも、街には人の気配が感じられない。殺し合いが始まった頃から、何一つとして変わらなかった。
大きさに反して、人間が住んでいた形跡がない。人が住むことを前提として作られているように見えず、違和感を覚えてしまう。
それを払拭する為にも、まずは涼村暁達と合流がしたかった。彼らを逃がすことに成功したが、だからといって安全が保障されている訳ではない。殺し合いに乗った参加者は、ゴ・ガドル・バの他にも残っているのだから。
思えば、結城丈二達とはこの街で出会った。相羽タカヤ、泉京水、東せつなの三人もそうだ。だけど、四人はもうこの世にいない。
彼らは皆、気のいい奴らだった。泉京水とかいう変なオッサンは怪しかったが、それでも……人間だった頃は義理と情に溢れていたかもしれない。
そんな彼らのことは、絶対に忘れてはいけなかった。
(それにしても、あいつらはどこまで行ったんだ? もうとっくに警察署に着いたのか?)
何気ない疑問が芽生えたが、零はそれを口にすることなどしない。答えてくれる者がいない以上、言葉にしても空しくなるだけだ。
いつもならシルヴァが助言をしてくれるが、今は不可能。結城だってもう隣にいない。
答えが知りたいのなら、自分の足を走らせるしかなかった。
長年に渡って修練を積み、魔戒騎士となった零は人並み以上の脚力を持つので、数キロの距離を僅かな時間で駆け抜けるなど朝飯前だ。
バイクに追いつける保証まではないが悲観したりなどしない。元々、彼らを守る為に戦った以上、遠くまで逃げられたのなら万々歳だ。
とはいえ、やはり一人でいるのは寂寥感を覚えてしまう。魔戒騎士として生きる以上、こうなる覚悟はとっくに決めていたが、完全に消すことはできない。零だって人間だから。
「結城さん。もしかしたら、あんたはシルヴァみたいに俺のことを向こうで心配しているかもしれないけど、大丈夫だ。あんたの教えは、俺の胸にしっかり叩き込まれているからさ」
零は不敵に笑いながら呟いた。
彼は最期まで一切の私欲を求めずに戦い、命を人類の為に捧げた。そんな彼の姿はとても頼もしくて、学んだことは数えきれないほどある。
少し前だったら、盟友を奪ったガドルに対して激しい憎悪を燃やしていた。だけど、今はそんな感情に支配されたりしない。シルヴァを失った悲劇は繰り返していけなかった。
仮に勝ったとしても、二人が喜ぶ訳がない。
不意に、零は傍らに存在する硝子を覗き込む。そこに映っている顔は、決して醜く歪んでいなかった。
「……大丈夫だな、よし」
安堵の笑みを浮かべながら、零は再び走り出す。
もしかしたら、結城を殺されたことで怒りを燃やしてしまったかもしれない。そんな不安があったけど、いつもと変わらなかった。
零は普段、それなりに格好を整えている。ナルシストではないが、変な姿で人前に出られる性根だって持っていない。
(この顔なら、あいつらの前にも出れる……クールにいかないとな)
鋼牙によって見せられた時のような顔になってしまったら、暁達と一緒にいられなかった。特に桃園ラブは怯えてしまう。そうなったら、結城とシルヴァは悲しむはずだ。
薄情だと思われるだろう。身勝手な理由で親しい人間を殺されてしまったら、怒るのが当然だ。それをわかった上で零は笑顔を浮かべている。
守りしものである魔戒騎士が落ち込んでいたら、誰がこんな悲劇を止めるのか? 守られるもの達を不安にさせては意味がない。
共に戦う仲間達だって、支えが必要だ。その要になれるはずの戦士が落ち込んでいられなかった。
……ブオオオオオォォォォォン
何処からともなく、バイクの排気音が聞こえてくる。それは小さいが、決して遠くではなかった。
こんな場所で聞こえてくるバイクと言えば、石堀光彦が変身した仮面ライダーアクセルしか考えられない。あの速度を誇っている割には、思ったより遠くまで行ってないのは予想外だった。
気を緩めてスピードを落としたのかもしれないが、それなら追いつけるかもしれない。ただの人間ならまだしも、自分は魔戒騎士だ。常人を遥かに上回るこの足がある。
この先に希望があると信じて、闇の中を走り続けた。
◆
「……まあ、お前らを乗せている分の重さは感じるな。お前らが手を乗せたら、その感触だって俺の背中から伝わってくる」
「そっか……なら、俺のおいな」
「それ以上はやめろ。口にしたら振り落とすぞ」
「……わかった。放送コードにも引っかかる発言はNGだな」
仮面ライダーアクセルに変身した石堀光彦に乗っている涼村暁は、疑問を適当に口にしている。
結城丈二と涼邑零の二人はちゃんと逃げたか。あの怪人は本当に食い止められたのか。また、この作戦はちゃんと成功しているのか。
疑問はたくさんあるが、それは作戦を立てた二人が戻ってこないとわからない。石堀に聞いたとしても、適当な答えしか返ってこないだろう。
聞けることは石堀に関することだけだ。無論、黒岩省吾が話したことに関しては口に出せない。そんなことをしたら、すぐに殺されるだけ。
頭の悪い暁でもそのくらいはわかる。
「それにしても、石堀はなかなかやるねぇ……やっぱり、毎日のように特訓をしてるの?」
「そうしないと生き残れない。ここに来る前から、俺は化け物達と戦ってきたからな」
「化け物ね……」
暁は適当に頷いた。
「なあ、ちょっと気になったんだけどよ……化け物と戦えば自然に強くなるのか? なんか、みんなそんな感じがするけど」
「どうだろうな。少なくとも、ここにいる奴らは修羅場を何度も乗り越えてきて、そして強くなっただろう。尤も、戦い続けても何も変わらない奴もいるかもしれないが」
「それって……俺のことか?」
「さあな」
石堀は適当にはぐらかしている。だけど、暁は必要以上に追求するつもりはなかった。
どうせまた『冗談だ』と言われるのが落ちだ。これまでの付き合いで、何となくだがそう思っている。
それに、ここで喧嘩をしたら背中にいる桃園ラブが起きてしまうかもしれない。それは避けるべきだ。
思春期の少女はきちんと寝ないと肌や髪がダメになってしまう。それではデートも台無しだし、何よりもラブだって悩む。
だから今は、石堀と適当な話をするしかなかった。
「あ、それと石堀。お前や凪のいた秘密組織って、やっぱりすげー兵器がたくさんあったの?」
「まあな。ビーストが相手だと、生半可な武器では太刀打ちできない。ただの餌にされるだけだ」
「なるほど……」
暁は納得する。
ダークザイドとはあまり戦っていないが、石堀の話は理解できた。ここに来るまで、ただの拳銃では歯が立たないような怪物と何度も戦っている。
暁としては石堀や西条凪が所属するナイトレイダーに対してそこまで興味を持っていない。ただ、何でもいいから話題が欲しかっただけだ。
「……で、どんな兵器があるんだ? せっかくだから、教えてくれないか?」
「おいおい、民間人に教えられる訳がないだろ」
「固いこと言うなよ、石堀~ 俺達は友達だろ? 友達なら、隠し事はなしにしようぜ? な、頼むよ」
「俺には守秘義務がある。いくらお前でも、俺の組織の秘密を教えられる訳がない。大体、いくら教えたってどうせ明日には忘れるだろ? それとも、わざわざ覚えているのか? どっちだ?」
「多分、覚えてない!」
「胸を張って言うな」
石堀は冷静に突っ込んでくる。
こうして話していると、やはり気のいい常識人という印象しかない。もしも集団にいたら、普通すぎて逆に目立たなくなるタイプだ。周りの個性が強すぎたら、それが更に際立つだろう。
こういうタイプの人間は、もしもフィクションで登場させるとしても印象に残らない。読者目線からすれば、完結でもしない限り印象が変わることはないだろう。
だけど、全ての真実を知った暁は違った。石堀の言葉や仕草……ほとんどが、嘘が混ざっているように見えてしまう。
助け船が欲しい。
男でもいいから、頼りになる人が来て欲しかった。
こんな得体のしれない相手と一対一で話をするのは、やはりプレッシャーを感じてしまう。
それを和らげる為には話をするしかない。
「なあ、石堀……あいつら、大丈夫かな? 結城と涼邑は」
「どうだろうな……あの二人とはいえ、絶対に生き残れると言う保証はない。あの怪物の強さは、お前だって知っているだろ」
「……まあ、な」
思わず口にした疑問に対する石堀の答えを、暁は否定することができなかった。
フィクションの世界で今の状況に陥ったら「彼らなら絶対に生きている」という答えが来ることが多い。しかし、ガドルはそんな希望が通用する相手ではなかった。
銀ピカやパンスト、それにドーパント達や黒岩省吾を軽く凌駕しそうな怪人だ。ライダーマンと絶狼も強いだろうが、ガドルからすれば赤子に等しいかもしれない。
二人が死んでいるなんて考えたくなかったが、その可能性を否定できなかった。
暁は思わず溜息を吐く。それと同時に、スピードを緩めていた石堀が動きを止めた。
「お、おい! 何だよ!?」
それに暁は眼を見開いて、辺りをキョロキョロと見渡す。
しかし、目の前に赤信号もないし、通行人もいない。だからこそ、暁は石堀の行動が理解できなかった。
もしかしたら、全てがバレてしまったのではないか? そんな不安に襲われてしまい、暁は冷や汗を流してしまう。
「い、石堀……どうして急に止まったんだ?」
「足音が聞こえた」
「えっ? 俺には何も聞こえねえぞ?」
「アクセルに変身すれば、どうやら聴力も通常より上がるらしい。だから、変身していないお前には何も聞こえないだけだ」
「あ、そうなんだ」
杞憂だったことに安堵して、暁はホッと胸を撫で下ろす。
だが、それなら迂闊なことは話せなかった。その言葉が正しければ、独り言や内緒話までもが聞かれてしまう恐れがある。そうなっては、石堀のことを誰かに伝えるなんてできなかった。
そんな不安に反して、石堀は言葉を続ける。
「……足音はこっちに向かって来ている」
「な、何ぃ!? まさか、あのガドルって化け物ヤローなのか!? でも、あいつには首輪があるだろ!」
「ああ。だから、他の奴かもしれない」
「なら、とっとと……!」
「その必要はないぜ!」
暁の言葉を遮るように、闇の中から新たなる声が発せられる。
それは、上からだった。声に誘われて見上げた先には、満月を背にした何者かが落下してきている。
それに驚く暇もなく、カツリという音が響く。そこに立っているのは、ライダーマンと共に足止めをしていたはずの涼邑零だった。
「お前は……!」
「よお、待たせたな。涼村暁に石堀さん」
時間を守って待ち合わせ場所に現れたかのように。零は軽い笑みを浮かべている。
その様子からは、疲労やダメージが感じられなかった。
「涼邑……無事だったんだな!」
「ああ。あんたとはまた会おうって約束をしたから、破る訳にはいかないぜ」
「そっか……そりゃそうだよな!」
笑顔とは裏腹にクールな声を聞いて、暁も笑みを浮かべてしまう。
こうしてまた会えたのが嬉しかった。邪な気持ちなどなく、純粋に喜ぶことができた。
……しかしその瞬間、暁は違和感を覚えた。
「あれ……そういえば、結城は……?」
その名前を口から出した瞬間、零の表情がほんの少しだけ曇ってしまう。どこか、申し訳なさそうな雰囲気が漂っていた。
そもそも、どうして結城丈二が現れないのか。結城と一緒に行動していたはずなのに、零しかやってこないのはおかしい。
疑問が芽生えた瞬間、暁の脳裏にガドルの姿が浮かび上がる。同時に、最悪の可能性が頭に過ぎった。
「おい、まさか……」
「結城さんは俺を逃がして、一人であいつに立ち向かった……あの人は、最後まで立派に戦っていたよ」
寂しげに語りながら、零は懐からマシンガンアームを取り出す。それは忘れもしない、ライダーマンが誇る武装の一つだった。
暁は何も答えられない。あの結城丈二までもが殺されてしまった事実を、どう受け止めればいいのかがわからなかった。
「おっと、悲しむのはやめようぜ。結城さんは俺達の為に戦ってくれたんだ。その俺達が落ち込んでいたら、結城さんは報われないだろ?」
静寂が広がりそうになった瞬間、それを吹き飛ばすような明るい声を出したのは零だった。
「結城さんはいなくなったけど、その魂を俺達に遺してくれた。だったら、それをきちんと受け止めてやらないとな。今は、再会を喜ぼうぜ?」
彼の笑顔は、年相応の若者のようにとてもキラキラしている。それでいて、嫌味を感じされない。
それは当然だった。悲しんでいることを、あの結城が望んでいるとは思えない。暁美ほむらや一文字隼人、それに黒岩省吾だってそうだ。
「辛かったね」や「大変だったね」なんてことを、零に言うつもりはない。そんな慰めを望む男ではなかった。
「……ああ、わかったよ。落ち込むのは、性に合わないしな!」
「俺も、そうすることにしよう……よく生きて戻ってきてくれたな」
零と同じように、暁も笑った。石堀も返事をする。
やはり、零とは通じる部分が名字の他にもあった。落ち込んでいるよりも笑っているのは一番と思っているし、何よりも男前。それに強い。きっと、元の世界ではガールフレンドもたくさんいるかもしれない。
親近感を抱けるこの男と出会えてよかったと心から思った。
「それで、この子は眠り姫になっているのか? 俺が来ても起きないなんて、よっぽど疲れていたんだな」
後ろで眠り続けるラブの顔を、零は覗いていた。
振り向くと、穏やかな寝息と共に眠り続けている。これだけ話しているにも関わらず、未だに起きる気配がない。
ここに来てから出会ったが、彼女が眠っている所を見たことがなかった。こんな子どもがまともに休まないまま、戦いや移動を続けていたら疲れるに決まっている。
「……今は寝かせてやろうぜ?」
「ああ、俺だってそのつもりだ。お姫様の眠りを邪魔する趣味なんて、俺にはないからな」
暁の言葉によって、零はラブから離れた。
「彼女にも色々と話したいことはあるけど……それはまた後にする」
「それは、もしかして東せつなのことか? お前は彼女に会ったと結城から聞いたが……」
「ああ。あの時は色々あって、あんまり話せなかったけどな」
石堀の言葉に零は頷いた。
冴島邸では、零はラブの友達である東せつなに出会ったと言っていた。それはつまり、生きていた頃のせつなと話をしていたのだろう。
まだ若い少女を守り切れなかった。表には出していないが、零にとっても辛いはずだった。
暁だって、ほむらやまどかを助けられなかったのは、今でも心に引っかかっているのだから。
「……急ごうぜ。このままじゃ、この子は風邪をひいちゃうからな」
「俺もそうしたいが、お前はどうする? 流石に三人乗りは無理だぞ」
「おいおい、俺を誰だと思ってる? 俺の脚力を舐めないでくれよ……この足があったからこそ、あんたらに追いつけたんだぜ?」
「そうか。なら、俺達は先に行く。行くぞ、暁」
石堀はそう言いながら、再び疾走を開始する。振り落とされないように、暁も体勢を立て直した。
振り向いてみると……零は凄まじい速度で走っているのが見える。石堀があえてスピードを落としているから追いつけるのかもしれないが、それでも彼の脚力は凄い。
魔戒騎士とは、変身していなくてもこんな人間離れした技を見せてくれる。暁では到底不可能だ。例えシャンゼリオンに変身したとしても、ここまで速く走れる保証はない。
ハイパーシャンゼリオンになれば、別かもしれないが……
(……石堀のこと、涼邑にも話せるかな)
ふと、暁は考える。
石堀のことを零にも話したいと思っていたが、そのタイミングがわからない。石堀が地獄耳だったら、その機会が得られない。
ラブの時みたいに、手紙を書いて伝える時間だって作れるかどうかわからなかった。ラブレターならぬ、友レターを渡す……これが、一番なのだろうか。
◆
そこは、平和な世界だった。
花のように優しい雰囲気を放ち。
海のように穏やかで。
太陽のように眩く輝き。
月光のように優しい光で照らされていて。
希望を祈り、幸せの証が至る所で見つけることができて。
そして、愛で溢れていた。
桃園ラブは気が付くと、そんな場所に立っていた。
そこはラブにとって、よく知った場所だった。生まれ故郷であり、大切なみんながいる四つ葉町。
町の雰囲気から空気の匂い。そして人々の笑顔まで、何から何までラブにとって大切なものだった。
「ラブちゃん!」
誰かが、名前を呼んでくる。
それはラブにとってよく知った声だった。
「ラブ!」
続くように、また別の誰かから名前を呼ばれた。
その声もラブは知っていた。いつも、一緒に過ごしていた少女の声だった。
「この声は……」
それに気付いて、ラブは後ろを振り向く。
そこには、幼馴染の山吹祈里と友達の東せつなが立っていた。
いつも見慣れた優しい笑顔を二人は浮かべている。
「ブッキー! せつな!」
その姿に安堵したラブもまた微笑んで、二人の元に駆け寄った。
しかし、そこに蒼乃美希の姿はない。それに疑問を抱いたラブは二人に訪ねる。
「あれ? 美希たんはいないの?」
「美希ちゃんは……ここにはいないの」
「ええ。私達は、もう美希と同じ世界では生きていけないから」
「えっ?」
祈里とせつなの答えをラブは理解できない。
その意味を問いかけようとした瞬間、今度は別の少女達が現れる。
来海えりか。明堂院いつき。月影ゆり。ハートキャッチプリキュアに変身する少女達だった。
「えりかちゃんにいつきちゃん! それにゆりさんも!」
「やっほー! ラブちゃん!」
「また会えたね、ラブちゃん」
「元気そうで良かったわ」
彼女達も笑っていた。
えりかは元気いっぱいに、いつきは太陽のように眩く、ゆりは月光のように安らかに。どの笑顔も、ラブはよく知っていた。
しかし、そこでラブはまたしても違和感を覚える。花咲つぼみがいない。ハートキャッチプリキュアの中心である彼女がいないのは、おかしかった。
辺りを見渡しても、つぼみだけが見つからない。
「つぼみちゃんは? つぼみちゃんはいないの?」
「つぼみ? つぼみはね……ちょっと、いないの」
「どうして?」
ラブはえりかの答えを納得できなかった。
そして次の瞬間、えりか達の笑顔が微かに曇り始める。祈里とせつなも同じだった。
まるで、何処となく後ろめたいようにも見えた。
「あれ? みんな、どうしたの……? せっかくみんなで集まったから、そんな顔するのはやめよう?」
「ええ。ラブちゃんの言うとおりね……」
ラブは提案してから、真っ先に笑ってくれたのはゆりだった。しかしその表情は暗く、心から喜んでいるようには見えない。
ゆりに続いて、他のみんなも笑ってくれるが、やはりそれは暗かった。
この場に漂う重苦しい空気を吹き飛ばせなかった。
「……あ、もしかして美希たんとつぼみちゃんがいないから? それじゃあ、二人を待とう!」
「違うの、ラブちゃん! それと、聞いて欲しいことがあるの!」
「へっ? 聞いて欲しいこと……?」
祈里の口から出てきた言葉に、ラブは呆気に取られてしまう。
そして、いつきが一歩前に出てきた。
「ラブちゃん。きっと君は悲しんでいるかもしれない……でも、忘れないで。僕達はみんな、君達の心の中にいることを」
「あたし達の、心の中……?」
「どうか、僕達のことを忘れないで。どれだけ時間が経ったとしても、一日だけでいいから思いだして……たった数分だけでもいいから。それと、みんなのことをお願いね」
「……ねえ、さっきから何を言っているの? せっかく集まったのに、これじゃあ楽しくないよ!」
「ごめん、ラブちゃん。でも、これだけは伝えないといけないから……それに君には帰りを待っている人だっている。だから、生きて!」
いつきは笑顔を浮かべたままだが、やはり辛そうに見えてしまう。
本当は泣きたいはずなのに、その気持ちを必死に堪えているようだった。どうして、そんな顔をするのかがラブには理解できない。
その理由だって尋ねたかったが、言葉が出ない。どうやって聞けばいいのかもわからなかった。
「ラブちゃんは先輩だから、こんな所で止まっちゃダメだよ! 後ろを見て!」
「後ろを……?」
いつきに促されるまま、ラブは振り向く。
すると、そこには後輩のプリキュア達がいた。
スイートプリキュアのキュアメロディに変身する北条響。
スマイルプリキュアのキュアハッピーに変身する星空みゆき。
ドキドキプリキュアのキュアハートに変身する相田マナ。
ハピネスチャージプリキュアのキュアラブリーに変身する愛乃めぐみ。
彼女達はみんな、大きく手を振っていた。
「あっ! 響ちゃんにみゆきちゃん! それにマナちゃんやめぐみちゃんまで!」
「こんにちは、ラブちゃん!」
笑顔で挨拶をしてくれるのは響だった。
現れた四人の元に、ラブは駆け寄る。みんな、楽しそうな笑顔を浮かべていた。
「えへへ~! わたし達も来ちゃった! だってこうやって集まれば、みんな笑顔でウルトラハッピーでしょ?」
「うん! あたし達みんな、幸せゲットだよ!」
みゆきが口癖を言ってきたので、ラブもまた口癖で返す。
彼女とも、横浜で出会ってから色々な思い出があった。とある秋祭りを一緒に楽しんだことがあれば、おゆうぎ発表会の手伝いをしたこともある。
マナやみゆきと一緒にバナナボートに乗って、ジコチューのレジーナやイーラと競争をしたことだってあった。
「また会えてよかったね。ラブちゃん」
「あたしも、マナちゃん達に会えて嬉しいよ~!」
「そっか……あたしも、あなたの元気な姿を見れてよかったよ! やっぱり、みんなで集合するなら楽しく遊んだり、運動会とかもやりたいよね! 戦いなんかやらないで!」
「うん! あたしも……」
その方がいいよ、と言いかけたが、そこから先が出てこない。
戦いという言葉を聞いた途端、ラブの中で強い違和感が生まれてきた。まるで、とても重要なことを忘れているような気分になってしまう。
この違和感を晴らす為に、何となく後ろを振り向く。だが。
「……えっ? みんな、どこ?」
さっきまでそこにいた少女達が誰もいない。
祈里も。せつなも。えりかも。いつきも。ゆりも。初めからいなかったかのように消えていた。
ラブは彼女達の名前を呼ぶ。しかし、返事はない。
「どこにいるのみんな……どこなの!?」
そこまで口にして、ラブは思い出す。
今、殺し合いをさせられていた。えりかといつきとゆりが死んで、せつながテッカマンランスに殺されて、祈里がダグバに命を奪われてしまう。みんな、もうこの世にいない。
もっと一緒にいたかったのに、その願いは不条理な戦いによって踏み躙られた。
「ねえ、みんなは……!」
ラブは振り向いた瞬間、両目を見開いた。
そこにいる彼女の身体から、柔らかい光が発せられている。これから消えるかのように、その姿がどんどん薄らいでいた。
「ごめん、ラブちゃん……何の力にもなれなくて」
申し訳なさそうに言うのは、めぐみだった。
「そんな……めぐみちゃん達は悪くないよ! 悪いのは……無理矢理戦わせるあいつらの方だよ!」
しかしラブはめぐみの言葉に納得などしていない。
どうして、プリキュアとして幻影帝国と戦っている彼女が謝る必要があるのか。そもそも、彼女はこの戦いに何の関係もない。
だから、落ち込んで欲しくなかった。
「……やっぱり、二人とも優しいね。ラブちゃんもめぐみちゃんも」
そう、響は励ましの言葉を呟いた。
「あたし達は、どれだけ離れていても心は一つ! みんな、心の中で音楽を奏でて……お互いに元気をあげているんだよ!」
「きっと、ラブちゃんは今も落ち込んでいるかもしれないけど、どうかハッピーとスマイルをからっぽにしないで! そうなったら、みんなだって元気がなくなるから!」
「あなたの純粋な愛と想いだって、忘れないでね! そうすれば、いつだって胸がキュンキュンするから!」
響が、みゆきが、マナが。それぞれ笑顔で激励を投げかけてくれる。
そんな彼女達の後ろに、四つ葉町に生きるみんなもいた。お父さん、お母さん、カオルちゃん、大輔、ミユキさん……今を一生懸命に生きる人達がラブの前にいる。
「プリキュアはみんなの憧れだから……こんな所で、終わらせないでね」
そう言いながら、めぐみがゆっくりと手を握り締めてくれた。
彼女の白い手は徐々に薄くなっていくが、それでも感触は伝わってくる。決して幻なんかではなかった。
「めぐみちゃん……」
「あたし達はみんなのことを応援してる。だから、美希ちゃんやつぼみちゃんのこともお願いね。みんなのハピネスも守って、思い出を作ってあげてね!」
「わかったよ! あたしも、プリキュアだから……絶対に助けてみせる! みんな、ありがとう!」
彼女達の純粋な気持ちに、ラブは満面の笑みで答える。
集まったみんなも眩い笑顔を浮かべて、次の瞬間には瞬く間に周囲が光で飲み込まれた。プリキュア達の姿や四つ葉町も、何もかもが輝きの中に消えていく。
彼女達の姿は見えなくなっていくが、ラブは確信していた。みんな、幸せな笑顔で見守ってくれていることを。そして、ここではないどこかで頑張っていることも。
そんな彼女達のように、頑張らなければならなかった。
「桃園さん」
その時、後ろからまた声が聞こえてくる。
それもラブは知っていた。この世界に連れて来られてから最初に出会い、支えて貰った大切な人。
振り向くと、やはり彼女がいた。
「マミさん……!」
光の中から、巴マミが現れたのだ。
彼女だけではない。あの一文字隼人だって、力強い笑みを浮かべながら立っていた。
二人の後ろには、いなくなったはずの祈里やせつな達だっている。今度は、心からの笑顔で見守ってくれていた。
「一文字さんも!」
「よう。相変わらず元気いっぱいだな……ラブ」
「はい! あたしはいつだって、元気いっぱいですよ! みんなにも、そう約束しましたから!」
「そいつは嬉しいな」
一文字はフッと笑ってくれる。
二人が来てくれた事が、とても嬉しかった。もう一度だけ、こうして巡り合えたのだから。戦う為ではなく、お互いに笑いあう為に。
そんな喜びに浸る暇もなく、マミはゆっくりと歩み寄ってくる。
「桃園さん。私の約束、覚えてくれてありがとう」
マミは母のように優しい微笑を向けてくる。それは、最後まで見せてくれたあの笑顔と全く同じだった。
しかし、ラブはそれを素直に喜べない。彼女との約束は……完全に果たすことができていないのだから。
「マミさん。あたしは……」
「謝らないで」
「えっ?」
「あなたに助けられた人は、たくさんいるじゃない。一文字さんも、涼村さんや石堀さんって男の人達も……みんなあなたがいたから、頑張れたのよ。それを疑う人なんて、どこにもいないわ。鹿目さんも、美樹さんも、暁美さんも、あなたが頑張っていることを知っているもの」
「でも、あたしは助けられなかった……マミさんと約束したのに、助けられなかった……! あのテッカマンランスだって……」
ラブは首を横に振る。
しかし、そんなラブの身体にマミはゆっくりと両手を回す。ラブがマミを抱きしめた時のように。
懐かしい感触を味わっているラブの耳に、マミの声が響いた。
「いいえ、あなたは彼を助けたわ。彼を救うには、あなたの力が必要だった……きっと、彼だって最期に自分を取り戻したはずよ」
そして、マミはその手を離して、あの穏やかな笑顔を向けてくる。
「桃園さん……その気持ちを絶対に忘れないで、みんなのことも助けてあげて! 約束できる?」
「絶対に、約束します! だから、あたし達のことを……見守ってください! マミさん、一文字さん!」
そう口にした瞬間、マミと一文字の身体にも光が集まっていく。お別れの時が来たのだと、ラブは思った。
今からでも、伝えたいことはたくさんある。一緒に遊んで、思い出を星の数ほど作りたかったけど、無常にもそれは叶わない。
しかし、ラブは決して悲しんだりはしなかった。
「桃園さん……ありがとう!」
「ラブ……頑張れよ」
マミと一文字の声が世界に響く。いなくなったはずのみんなの姿は、それからすぐに消えた。
とても静かで明るい世界でラブは一人になる。もう、他には誰もいない。
しかしそんなラブの身体も、すぐに光の中に飲み込まれていった。
◆
「……あれ?」
「あ、起きた? もうすぐ、警察署に着くところだからグッドタイミングじゃん!」
桃園ラブが瞼を開けた瞬間、最初に聞こえてきたのは涼村暁の声だった。
バイクのエンジン音が耳に響いて、心地よい振動が下半身から伝わってくる。辺りを見渡してみると、警察署のような大きな建物が見えた。
ギギギッ、という鉄が削れるような音が鼓膜を刺激する。それは、バイクになった仮面ライダーアクセルが停車する音だった。
「やあ、お姫様。随分、気持ちよさそうに寝てたみたいだね」
ひょっこりと顔を見せてきたのは、涼邑零。
中学校で新しく出会った仲間だった。
「……おはようございます」
寝起きのせいで頭が上手く働かないので、そんな言葉しか出てこない。
周りはまだ暗いし、冷たい風が肌を刺激してくる。きっと、早朝にもなっていない。
寒さを耐えながら、暁と一緒にアクセルの背中から降りる。すると、先程まで乗り物になっていたアクセルは、元の石堀光彦の姿に戻った。
「あれだけのことがあったのに、よく寝られたな……振り落とすんじゃないかと冷や冷やしたぞ」
「あれだけのこと……?」
石堀の言葉を聞いて、ラブは目を瞬かせる。
一瞬だけ理解できなかったが、すぐに思考が覚醒した。つい先程、ガドルと戦って足止めをしていたはずの結城丈二がいない。一緒に戦っていたのに、彼の姿だけが見えなかった。
「……結城さんは? 零さんと一緒にいた、あの人は……?」
「結城さんは、もういないよ」
ラブの違和感に対する返事は、零のあっさりとした言葉だった。
その意味を聞く暇もなく、彼は言葉を続ける。
「あの人は、ガドルって奴から君達だけじゃなく、俺のことだって逃がしてくれた。身体を張って、精一杯頑張ってくれたんだ」
「……そんな」
「ストップ! 気持ちはわかるけど、落ち込んじゃ駄目だよ」
零は、その掌をラブの目前に突き付けた。まるで、湧き上がる感情をせき止めるかのように。
それを見て、ラブはすぐに思い出す。結城と零が何の為に戦っていたのかを。
「涼村暁や石堀さんにも言ったけど、そんなことをしたって結城さんは喜ばない。無論、君の友達もだ。あの人は、自分から望んで俺達の為に戦ってくれたんだ。それなのに、俺達がいじけていたら、結城さんはバカを見るだろ?」
「……ごめんなさい、心配させて」
「おっ、わかってくれてよかったよ。君は強いんだね……それとも、ここにいる二人がそれを教えてくれたのかな」
零は暁と石堀に目を向けるので、ラブは頷く。
結城丈二がどんな男なのか、ラブは詳しく知らない。だけど、その頼もしい姿は一文字隼人とよく似ていたので、信頼できた。
一文字が最期まで立派に戦ってきたように、結城だって力を尽くしたはず。それはいなくなったみんなや、今を精一杯生きているみんなだって同じだった。
夢に出てきたみんなの言葉は、全ては思い出せない。だけど、励ましてくれていたことは確かだった。そして、美希とつぼみの二人も助けて欲しいとも願っている。
ただの夢でしかないし、実際にみんなから言葉を貰った訳でもない。だけど、そこに込められた気持ちは決して嘘ではないはず。
みんなの想いは本物にしなければならなかった。
「それじゃあ、そろそろ警察署に行くぞ。もう、そんなに離れていないからな」
「了解。じゃあ、とっとと行くか……俺も眠いし」
石堀が先導するように歩くと、暁もそれについていく。
ラブもまた、そんな二人についていった。その後ろを零が歩いている。きっと、何かあった時の為に一番後ろにいるかもしれないが、それを問うつもりもない。
警察署に着いたら、みんなに色々なことを話さなければならない。そして、その後にしっかり休む必要もあった。
石堀の背中に乗っていた時に眠ったが、それだけで足りる訳がない。一時間に届くかどうかわからない睡眠では、充分な体力が取り戻せるわけがなかった。
【2日目 未明】
【F-9/警察署前】
【桃園ラブ@フレッシュプリキュア!】
[状態]:疲労(小)、ダメージ(小)、左肩に痛み、精神的疲労(小)、決意、眠気、首輪解除
[装備]:リンクルン@フレッシュプリキュア!
[道具]:支給品一式×2(食料少消費)、カオルちゃん特製のドーナツ(少し減っている)@フレッシュプリキュア!、毛布×1@現実、ペットボトルに入った紅茶@現実、巴マミの首輪、工具箱、黒い炎と黄金の風@牙狼─GARO─、クローバーボックス@フレッシュプリキュア!、暁からのラブレター
基本:誰も犠牲にしたりしない、みんなの幸せを守る。
1:どこかに集まっているだろう仲間を探す。
2:マミさんの遺志を継いで、みんなの明日を守るために戦う。
3:プリキュアのみんなと出来るだけ早く再会したい。
4:マミさんの知り合いを助けたい。もしも会えたらマミさんの事を伝えて謝る。
5:犠牲にされた人達のぶんまで生きる。
6:ダークプリキュアと暗黒騎士キバ(本名は知らない)には気をつける。
7:どうして、サラマンダー男爵が……?
8:後で暁さんから事情を聞いてみる。
9:警察署に着いたら休む。
[備考]
※本編終了後からの参戦です。
※花咲つぼみ、来海えりか、明堂院いつき、月影ゆりの存在を知っています。
※クモジャキーとダークプリキュアに関しては詳しい所までは知りません。
※加頭順の背後にフュージョン、ボトム、ブラックホールのような存在がいると考えています。
※放送で現れたサラマンダー男爵は偽者だと考えています。
※第三回放送で指定された制限はなかった模様です。
※暁からのラブレターを読んだことで、石堀に対して疑心を抱いています。
※結城丈二が一人でガドルに挑んだことを知りました。
【涼村暁@超光戦士シャンゼリオン】
[状態]:疲労(小)、胸部に強いダメージ(応急処置済)、ダグバの死体が軽くトラウマ、脇腹に傷(応急処置済)、左頬に痛み、首輪解除
[装備]:シャンバイザー@超光戦士シャンゼリオン、モロトフ火炎手榴弾×3、恐竜ディスク@侍戦隊シンケンジャー
[道具]:支給品一式×8(暁(ペットボトル一本消費)、一文字(食料一食分消費)、ミユキ、ダグバ、ほむら、祈里(食料と水はほむらの方に)、霧彦、黒岩)、首輪(ほむら)、姫矢の戦場写真@ウルトラマンネクサス、タカラガイの貝殻@ウルトラマンネクサス、スタンガン、ブレイクされたスカルメモリ、混ぜると危険な洗剤@魔法少女まどか☆マギカ、一条薫のライフル銃(10/10)@仮面ライダークウガ、のろいうさぎ@魔法少女リリカルなのはシリーズ、コブラージャのブロマイド×30@ハートキャッチプリキュア!、スーパーヒーローマニュアルⅡ、グロンギのトランプ@仮面ライダークウガ
[思考]
基本:加頭たちをブッ潰し、加頭たちの資金を奪ってパラダイス♪
1:石堀を警戒。石堀からラブを守る。表向きは信じているフリをする。
2:石堀やラブちゃんと一緒に、どこかに集まっているだろう仲間を探す。
3:別れた人達が心配、出来れば合流したい。
4:あんこちゃん(杏子)を捜してみる。
5:可愛い女の子を見つけたらまずはナンパ。
6:変なオタクヤロー(ゴハット)はいつかぶちのめす。
7:警察署に着いたら休む。
[備考]
※第2話「ノーテンキラキラ」途中(橘朱美と喧嘩になる前)からの参戦です。
つまりまだ黒岩省吾とは面識がありません(リクシンキ、ホウジンキ、クウレツキのことも知らない)。
※ほむら経由で魔法少女の事についてある程度聞きました。知り合いの名前は聞いていませんでしたが、凪(さやか情報)及び黒岩(マミ情報)との情報交換したことで概ね把握しました。その為、ほむらが助けたかったのがまどかだという事を把握しています。
※黒岩とは未来で出会う可能性があると石堀より聞きました。
※テッカマン同士の戦いによる爆発を目にしました。
※第二回放送のなぞなぞの答えを知りました。
※森林でのガドルの放送を聞きました。
※第三回放送指定の制限解除を受けました。彼の制限は『スーパーヒーローマニュアルⅡ』の入手です。
※リクシンキ、ホウジンキ、クウレツキとクリスタルステーションの事を知りました。
※結城丈二が一人でガドルに挑んだことを知りました。
【石堀光彦@ウルトラマンネクサス】
[状態]:疲労(小)、ダメージ(小)、首輪解除
[装備]:Kar98k(korrosion弾7/8)@仮面ライダーSPIRITS、アクセルドライバー+ガイアメモリ(アクセル、トライアル)+ガイアメモリ強化アダプター@仮面ライダーW、エンジンブレード+エンジンメモリ+T2サイクロンメモリ@仮面ライダーW 、コルトパイソン+執行実包(6/6) 、ロストドライバー@仮面ライダーW
[道具]:支給品一式×6(石堀、ガドル、ユーノ、凪、照井、フェイト)、メモレイサー@ウルトラマンネクサス、110のシャンプー@らんま1/2、ガイアメモリ説明書、.357マグナム弾(執行実包×10、神経断裂弾@仮面ライダークウガ×2)、テッククリスタル(レイピア)@宇宙の騎士テッカマンブレード、イングラムM10@現実?、火炎杖@らんま1/2、血のついた毛布、反転宝珠@らんま1/2、キュアブロッサムとキュアマリンのコスプレ衣装@ハートキャッチプリキュア!、スタンガン、『風都 仕置人疾る』@仮面ライダーW、蛮刀毒泡沫@侍戦隊シンケンジャー、暁が図書室からかっぱらってきた本
[思考]
基本:今は「石堀光彦」として行動する。
1:「あいつ」を探す。そして、共にレーテに向かい、光を奪う。
2:今は休憩をして、その後に暁とラブの二人を先導しながら進む。
3:どこかに集まっているだろう仲間を探す。
4:周囲を利用し、加頭を倒し元の世界に戻る。
5:孤門や、つぼみの仲間、光を持つものを捜す。
6:都合の悪い記憶はメモレイサーで消去する
7:加頭の「願いを叶える」という言葉が信用できるとわかった場合は……。
8:クローバーボックスに警戒。
[備考]
※参戦時期は姫矢編の後半ごろ。
※今の彼にダークザギへの変身能力があるかは不明です(原作ではネクサスの光を変換する必要があります)。
※ハトプリ勢、およびフレプリ勢についてプリキュア関連の秘密も含めて聞きました。
※良牙が発した気柱を目撃しています。
※つぼみからプリキュア、砂漠の使徒、サラマンダー男爵について聞きました。
※殺し合いの技術提供にTLTが関わっている可能性を考えています。
※テッカマン同士の戦いによる爆発を目にしました。
※第二回放送のなぞなぞの答えを知りました。
※森林でのガドルの放送を聞きました。
※TLTが何者かに乗っ取られてしまった可能性を考えています。
※第三回放送指定の制限解除を受けました。予知能力の使用が可能です。
※予知能力は、一度使うたびに二時間使用できなくなります。また、主催に著しく不利益な予知は使用できません。
※予知能力で、デュナミストが「あいつ」の手に渡る事を知りました。既知の人物なのか、未知の人物なのか、現在のデュナミストなのか未来のデュナミストなのかは一切不明。後続の書き手さんにお任せします。
※結城丈二が一人でガドルに挑んだことを知りました。
【涼邑零@牙狼─GARO─】
[状態]:健康、首輪解除
[装備]:魔戒剣、魔導火のライター、カセットアーム
[道具]:シルヴァの残骸、支給品一式×2(零、結城)、スーパーヒーローセット(ヒーローマニュアル、30話での暁の服装セット)@超光戦士シャンゼリオン、薄皮太夫の三味線@侍戦隊シンケンジャー、速水の首輪、調達した工具(解除には使えそうもありません) 、カセットアーム用アタッチメント六本+予備アタッチメント(パワーアーム、マシンガンアーム+硬化ムース弾、ロープアーム、オペレーションアーム、ドリルアーム、ネットアーム/カマアーム、スウィングアーム、オクトパスアーム、チェーンアーム、スモークアーム、カッターアーム、コントロールアーム、ファイヤーアーム、フリーザー・ショット・アーム) 、スタンスが纏められた名簿(おそらく翔太郎のもの)
[思考]
基本:加頭を倒して殺し合いを止め、元の世界に戻りシルヴァを復元する。
1:殺し合いに乗っている者は倒し、そうじゃない者は保護する。
2:会場内にあるだろう、ホラーに関係する何かを見つけ出す。
3:また、特殊能力を持たない民間人がソウルメタルを持てるか確認したい。
[備考]
※参戦時期は一期十八話、三神官より鋼牙が仇であると教えられた直後になります。
※シルヴァが没収されたことから、ホラーに関係する何かが会場内にはあり、加頭はそれを隠したいのではないかと推察しています。
実際にそうなのかどうかは、現時点では不明です。
※NEVER、仮面ライダーの情報を得ました。また、それによって時間軸、世界観の違いに気づいています。
仮面ライダーに関しては、結城からさらに詳しく説明を受けました。
※首輪には確実に異世界の技術が使われている・首輪からは盗聴が行われていると判断しています。
※首輪を解除した場合、(常人が)ソウルメタルが操れないなどのデメリットが生じると思っています。→だんだん真偽が曖昧に。
また、結城がソウルメタルを操れた理由はもしかすれば彼自身の精神力が強いからとも考えています。
※実際は、ソウルメタルは誰でも持つことができるように制限されています。
ただし、重量自体は通常の剣より重く、魔戒騎士や強靭な精神の持主でなければ、扱い辛いものになります。
※時空魔法陣の管理権限の準対象者となりました(結城の死亡時に管理ができます)。
※首輪は解除されました。
※バラゴは鋼牙が倒したのだと考えています。
時系列順で読む
投下順で読む
最終更新:2014年07月13日 12:07