2021-03-17

Twitterで公開されたSSを引用しています。
引用元:桜瀬彩香氏Twitter(@kusurinomamono https://twitter.com/kusurinomamono

前 2021-03-16 見られてはいけない…
後 2021-03-25 急に…

祝杯


本日の更新はお休みとなります。
代わりにこちらで、薬の魔物のSSを書かせていただきますね。


ネア
「今日は、いつも売り切れの苺のケーキに出会いました!お祝いです!」
「弾んでる…」
「シュプリなどで、この喜びを噛み締めてしまいますね」
アルテアに、タルトやパイを頼むのかい?」
「む?…むむ、吝かではありません?」
「いや、おかしいだろ。なんでケーキにタルトとパイなんだよ」

ディノ
「…ネアが掴んでくれた日」
「むぐ…」
「ネアがソースを取ってくれた日」
「むぐぐ…」
「記念日には、シュプリを開けた方がいいのかな?」
「多過ぎるのでは…。今日は何もありませんね?」
「ネアが動いていて可愛い日…?」
「寧ろ動かない日が不穏なのでやめましょうか」
「ご主人様…」

ノア
「今日はさ、特別な日だからとっておきのシュプリを出してきたんだ。みんなで飲もうよ」
「おや、いいですね」
「このシュプリの魔術は…」
「まぁ。どんなお祝いなのです?」
「付き合ってた子に、何もされないで別れられたんだ。凄いよね?」
ノアベルトが…」
「え?…落ち込んじゃうの?」

エーダリア
「厨房で用意された物なのだが、この桃のシュプリは初めて見たな…」
「む、初めましてのシュプリです?」
「ああ。ガレンの研究の一つが漸く形になったのでな。…開けてみるか」
「ふぁ。いい匂いです」
「…果実の香りがして飲みやすいな。…っ?!」
「ほわ、ちびころになりました…」

ヒルド
「おや、保管庫にあった筈ですが、飲んでしまわれましたか」
「…お前が作ったのだな」
「ネイと共同で、影響なく短時間で済む物をと思いましてね。では、私はこちらの湖水メゾンのシュプリをいただきましょう。ああ、抱いていて差し上げましょうね」
「わーお、祝杯かな…」
ヒルド…」

グレアム
「今日は、四回分の慶事の祝いをしなければならないからな」
「だから食事会なのか。何の祝いなんだ?」
「シルハーンが、今年も薔薇のビーズを入手出来た日と…」
「大体わかった。…あの二人は幸せそうでいいな」
「ああ。最近見ているだけで泣けてくるんだ」
「あんたのそれも凄いな…」

ドリー
「…ドリー?何だ飲んでいるのか?」
「ああ。今日は記念日だからな。一緒に飲まないか?」
「仕方がないな、付き合ってやる。で、何の記念日なんだ?」
ヴェンツェルが、初めて一人で眠れるようになった日だ。寂しかったが、しっかり成長しているのが感じられて嬉しかった」
ドリー!!」

ナイン
「…あれ?あなたがそこまでご機嫌なのは、珍しいですね」
「祝杯だな。久し振りに絶望の魔物からの絵が届いた」
「…そんな理由でしたか。僕はそろそろお暇しま…」
「座って見ていけ。この絵の素晴らしさを説明しておいてやる」
「やっぱりこうなりましたか…」
「この羊だが…」
「羊?!」

ヨシュア
「これは祝杯なんだよ」
「む。何かのお祝いなのですか?」
「イーザが褒めてくれたんだ。統括地の内乱を収めたからね。僕は偉大だから、君も褒めるといいよ」
「まぁ、偉いのですね!」
「それは僕への祝いの品かい?」
「…これは私物チーズです。手を出したら許しませんよ!」
「ふぇ…」

会員
「今夜は祝杯だな!まさか目の前で踏み滅ぼしを見られるとは思わなかった!」
「ああ。支部の食堂で、あの方のお気に入り料理を食べながらにしないか?今日はサラミもあるしな」
「あの専門店のサラミか!そうしよう」
「さっきはいち領民を装うのが大変だったよ…」
「そうか?上手かったぞ?」

会員
「やっと、あの王都の監察官が失脚したらしい。ダリル様も手こずっておられたからな」
「祝杯だな。飲みに行かないか?」
「ああ、そうしよう。不正の証拠を掴むのに二年も潜入してしまったよ」
「よく頑張ってくれたな。最後はダリル様が仕上げて下さった」
「これでエーダリア様も安心だな」

ウィリアム
「戦勝の祝いだな。鳥籠のすぐ隣でというのも珍しくはないんだ」
「ふむ。そして我々は、お昼休憩なチーズスフレ会ですね!」
「まさか、焼き立てを持って来てくれるとは思わなかった」
「約束してましたからね」
「ある意味、俺にとっても祝杯みたいなものだな」
ウィリアムなんて…」

アルテア
「で?これは何なんだ?」
「しゅ、祝杯の予行練習なのですよ?」
「ほお。何の祝いだ?」
「ぎ、銀狐カードの限定を手に入れるのでふ…」
「俺は、キッシュとタルトは、一週間分だと言っておいた筈だぞ。焼き足しはしないからな?」
「ぎゃ!」
「…ったく。袖を掴んでも作らないからな?」

以上となります。
お付き合いいただき、有難うございました!

おまけ

「あれ、一人ですか?」
「放っておけ」
「それなら、俺も相席させて貰おうかな」
「…おい、別の席が空いているだろうが」
「慶事のシュプリは、誰かと飲んだ方がいいらしいですよ。それに今夜は一人では飲みたくなくて」
「戦場の話を、このテーブルに持ち込むなよ」
「ええ。そうですね」


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最終更新:2022年05月07日 15:33