その仕組み債は日経平均の値動きで債券の利率や償還価格が変動する「日経平均リンク債」。デリバティブを組み込み一定の条件下では高利回りが期待できることから、運用難に苦しむ富裕な個人や機関投資家から人気が高い。
購入した投資家は日経平均オプションの「プット(売る権利)」を売り、買い手から受け取るオプション料が“利息”となる仕組みだ。リンク債を新規設定した証券会社はリンク債のプット売りに対応するためにプットを買い、同時にリスクヘッジするために株価指数先物に買いを入れる。
日経平均が値上がりし、あらかじめ設定した基準の株価に到達すると、満期まで待たずに元本償還する設計だ。基準に接近すると、証券会社などは先物の買い持ち高の解消に動く。設定時とは逆の回転になる。
現在積み上がっているリンク債は2万3500円を超えると早期償還される条項がついているものが多く、市場参加者は償還に備えた先物売りに敏感になりつつある。
2019/11/28 日本経済新聞 朝刊 20ページ
最終更新:2019年11月30日 09:01