リーベリア・ユグドラルと続いた大動乱から既に17年余りが経っていた。 かつては世界を駆けていた若者たちも今では父、母となり、穏やかに時の流れを甘受していた。 だが、やはり人というものはこれだけの戦を経ても欲望の虜のままであった。 歴史の興った地・アカネイアにて新たなる大乱が起ころうとしていた。