天から降り注いだ隕石は猛烈な衝撃と暴風をもたらした。すぐ間近にいるライトのテルシアスとアルド隊はこの猛威に晒された。テルシアスは事前に地面に伏せる命令が徹底されていたのと、持ち前の重装備が吉に転じて堪えることができたものの、アルド隊は命令が間に合わずに吹き飛ばされるものが相次いだ。アルドはすぐそばのミルに被さるように伏せたために、大事には至らなかった。
少し離れたベルンの決戦場でも隕石が落ちた様子はすぐにわかった。これを以て、混沌となっていたベルン決戦は終了となった。イーリスはラグナの魔力が消えたことに戦意を喪失し、ラグナ神軍も動きを止めた。
これでユグドラル、リーベリア、アカネイア、ヴァナヘイム、そしてエレブと5大陸を戦場とした空前の大戦乱・人竜戦役は幕を閉じた・・・はずだった。