メダロット(架空のロボット)

本項目では、メダロットという架空のロボットの概要を紹介する
「メダロット」というゲームを中心としたメディアミックス作品群の概要は、メダロットの概要を参照していただきたい。

全体概要

メダロット(発音はメダロ↑ット↓)、それはテクノロジーが生み出した、全く新しいロボットである。
ティンペットと呼ばれる基本フレームに、人工知能メダル(発音はメダ↑ル)を搭載。
更に様々なパーツを合体させる事によって、無限の能力を引き出す事ができるのだ!
※以上、アニメ版『メダロット』オープニングのナレーションより。
ちなみに実際のナレーションではメダロットとメダルの発音は上記とは異なっている。

2001年、アキハバラアトムが開発したメダルロボット、略して「メダロット」が世に送り出される。
お友達ロボットとして主に子供たちに広く普及したメダロット。
人々とメダロットは共存し、マスターが指示するメダロット同士を最大3vs3(作品によっては9vs9もあり!)で戦わせる競技「ロボトル」が流行していた。
一方でメダロットを悪用する人々の登場・組織による犯罪事件も勃発し、それに対処するべく防衛組織やさまざまな制度が取り決められた。

「メダロット」の仕組み

メダロットは、人と同等あるいはそれ以上の知能や意思を持ち、頭脳にあたる「メダル」と骨組み・神経に当たる男型女型の2種類の素体「ティンペット」、各ティンペットに対応した「頭部パーツ」「右腕パーツ」「左腕パーツ」「脚部パーツ」を装着することで完成する。

身長は約75cm、重量はシリーズ初期では30キロぐらいとのことだったが、最近では10kgほどであると考えられている。
また、ほるまりん先生の言及したところによると、飛行メダロットは1~2kgであると想定している。

メダロッターとメダロットの通信・現在位置確認・状態確認・パーツ交換にはスマートウォッチ式デバイス、もしくはスマートフォン用アプリ「メダロッチ」を用いる。
ほるまりん先生の漫画版やアニメ版のメダロット博士の台詞によると、メダロッチの中にメダルが入っている場合に限り、メダロット本体を呼び出すことができる。

メダルに関して

先述の通りメダロットの頭脳にあたる物で、六角形。
その形状のため、六角貨幣石とも呼ばれる。
メダロットの背中に装着することでメダロットは初めて起動を果たす。
店頭では、遺跡から発掘される天然メダルを培養した人工メダルが販売されている。
しかし非常に希少なのかゲームでは基本的に販売されていない。
天然メダルの中には、稀に特殊な力を秘めたレアメダルも存在する。

また、表面に生き物の絵が模られている物が多く、この絵柄によって相性の良いパーツが異なる。
遺跡から発掘されるメダル、宇宙人の存在、メダロットの誕生などさまざまな謎を持つ。
同時に自我を持つメダロットたちと人々との付き合い方等数多くの問題もある。

ティンペットとパーツに関して

ティンペットはメダロットの骨や神経、パーツは外装・筋肉にあたる。
ティンペットは男性型と女性型の2種類が存在し、特に家庭用ゲーム作品では女性型ティンペットは希少とされていることが多い。

ティンペットはマッスルケーブルを構造材としており、アニメ作品を除くとティンペットだけでの自立は出来ない。

パーツ、つまりメダロットは様々なモチーフ、攻撃方法を持つのはもちろん、脚部に至っては二足歩行以外にも飛行や潜水が可能なものや、車両となっているものなど多種多様なタイプが存在する。
こちらにも、男女いずれかのティンペットに対応した性別が設けられたパーツと、どちらのティンペットにも取り付けられるニュートラルパーツが存在する。

パーツはサイプラシウムNFRPが構造材で、その内部にはナノマシンが含まれている。
パーツは他のパーツからの信号や、スラフシステムでナノマシンを起動させることで、自動的に修復させることが可能である。

ロボトルでは頭パーツが破壊されると機能停止となり、それがチームのリーダー機だった場合は他のチームメダロットが残っていても負けとなる。

ティンペットやパーツは主にメダロット社が生産・管理を行っているがゲームにおけるロボトルリサーチ社や、アニメ版メダロット魂におけるデスメダロット社などの様に、独自にパーツを開発している企業も存在する。

また、メダロットを管理するためのメダロッチもメダロット社が販売・開発・配信し、持ち主であるメダロッターの情報は先述のロボトルリサーチ社などのさまざまな機関によって管理されている。
ゲームではパーツは店頭やガチャで買えるが、他の2つに関しては基本的に売ってないため他人からもらったり、拾ったりして入手する。

作品毎の「メダロットという存在」の解釈

メダロットの核となるメダルは、実は地球外から地球にもたらされたものであった
この点をめぐって、各メディアで「メダロットという存在」についての解釈が大きく変わってきている。
+ 【以下核心に至る記述と独自解釈が含まれます】
メダロット3において、メダロットは異星からの侵略兵器である可能性が示唆され、厳重に秘匿されているという設定が明かされた。
だが実際のところはマザーの項目に詳しいが、生物として他の惑星での繁殖を果たすというのが真相だと推測される。
この点において、メダロットと人類は、対等な生命体と見做されているものと推測される

ただし、マザーは地球においては先住生命を駆逐しての繁殖を拒絶し眠りについた。
それから長き時を経てキッズのみが人類に発掘、その後メダルを用いてメダロットが開発された。
結果として、キッズーーメダロットは人類の手を介しての繁殖を果たし、奇しくも共生関係に近しくなったのである

この点から、ヘベレケ博士の様にメダロットが本来の繁殖を果たそうとするか、自我に覚醒するかによって人類に反逆する危険性を示唆している人間も存在する。

  • ゲーム版
メダロット3において、ブラックデビルとスバルは人類の文明レベルと精神レベルの発達を促すために地球と月に遣わされている
メダロットSにおいては、デッドクエーサーに搭載されたシードメダルに惑星の自然環境を制御出来る力が備わっている。

この様な設定や描写をみるに、ゲーム版の世界観ではメダロットは本来は地球人類、ひいては他の惑星の知的生命体を導く高位の存在として描かれているものと推測される

メダロット・naviにおいては地球以外にもメダロットと人類が共生関係にある惑星が存在することが示唆されており、ミストラルはある目的のために地球に出現している。
メダロット7にては、月面にメダロットが樹立した国家も存在している。

アニメ版にては、漫画およびゲームとは設定が異なっている。
+ アニメにおけるメダロット【以下核心に至る記述が含まれます】
アニメ版の世界観においては、メダロットの基となったのは
、かつて地球に存在した高度な文明を築き上げた知的生命体、メダロ人だった

メダロ人は、部族もしくは国家同士の戦争の中で進化を重ね、現在のメダロットと変わらない姿と化したのだった。

だが、彼らの戦争の結果として地球は荒廃。
メダロ人は肉体を捨てメダルに魂を移し、地球環境を再生させるために眠りに就いたのだった。

節原教授はメダロ人は戦いに魅入られ進化の頂点を極めたものの、それで進化が止まったことで滅亡したと結論づけている。

よもやま話

メダロットの構造のモデル

メダロットの様にフレームと外装で構成されるロボットは、フィクションにおいては珍しいものではない。
だが、メダロットは主に漫画版において脚部パーツが破壊された場合や装備されていない場合、自立や歩くことができない描写がある。
この点からメダロットの構造は、人間などの脊椎動物ではなく、昆虫に代表される外骨格を持つ節足動物を模したと推測される。

メダロットの頭身

メダロットは基本的に人間に近い姿のものであれば、ごく一部の例外を除いて3.5頭身で描かれる。
tyuga氏によると、メダロットを描く上で意識することは3.5頭身と手袋をした様な手首とのこと。

事実、メダロットSにて登場している一部のコラボメダロットは、コラボ元作品のキャラクターやロボットを上記の特徴に合わせてデフォルメしている。
メダロッターの皆様も、メダロットを描いてみる時は参考にすると良い。

メダロットはロボットか否か

メダルは先述の様に地球外からもたらされた物体という設定が存在し、元より高い知性を秘めている。
この点やほるまりん先生の漫画版でメダロットが地球に辿り着いた目的、加えてアニメ版での設定を鑑みて、メダロットを本来は生命体であると定義してのことか、某フリー百科事典では、(地球における)メダロットは厳密にはロボットではなくサイボーグであるという記述がなされている。

海外におけるメダロットの呼称

海外において、メダロットは「MEDABOTS」と呼称される。
うのへえ氏は後年、週刊メダロット通信内のコラムで「rot」に英語で「腐る」という意味があるため改名された、という経緯を明らかにしている。

関連項目

メダロットの構成要素
メダル メダロットの頭脳、そして数多の謎を秘めるもの
ティンペット メダロットの基本フレーム、骨ならぬ神経
パーツ メダロットの外装、外骨格
メダロッチ メダロット管理ツール、スマートウォッチでスマホアプリで
メダロットの根幹に関わるもの
マザー 異星よりの使者、播種を拒みし者
キッズ 異星よりの使者、人に播種されし者

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最終更新:2024年04月18日 21:24