大堂鯰

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kirishima

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大堂鯰(だいどうなまず)

寂滅の貝ふき立る初嵐
石こづめなる山本の雲
大地震つゞいて龍やのぼるらん
長十丈の鯰なりけり
──延宝6年『江戸三吟』

基本情報

仮想全高 観測不能
仮想質量 観測不能
存在規模 五号級
穢装等級 等級Ⅴ

ステータス

存在強度 A+ / 体表に高圧の霊的防御壁を纏っている。また、巨大さゆえに通常の攻撃は通用しない。
疑似知覚 D / ヒゲらしき器官を用いて周辺の様子を感知するが、精度は良くないようだ。
穢装出力 A+ / 地面を揺り動かす霊力を放出する。動作を起こすと共に大型地震を発生させる。
空間機動力 █ / 動かしてはならない。
知能 不明。

概要

地球の地下深くで眠る、超大型の魚型界異。現在はナマズの姿に類似しているとされる。
存在は観測されているものの、全長は日本列島よりも大きく、その実態の詳細は不明。ヒゲらしき器官や頭部の一部が目視されている程度である。
現在、頭部部分が日本の██県地下に存在している。

能力は「地震」そのもの。
あまりの巨大さと、地盤に伝播する瘴気を持ち、身を動かすとそれに伴って地震を引き起こす。完全に活性化した場合、日本の地形を根本から破壊し変形させるとも。
ナマズの姿であるのもただの時代による変化であり、かつては龍やミミズのような、別の地震の伝承存在であったと言われる。

強大な能力に反して、性質は温厚。普段は睡眠(非活性)状態にあり、全く動かずに過ごしている。動いていない間、つまり眠っている間であれば基本的に無害。
そのため、境界対策課は界異『大堂鯰』を眠らせておくため、定期的にこの界異を鎮める祭具『眠リ岩』を設置し、界異が活性化しないように努めている。

推奨対処法

対処法は「眠らせ続ける」こと。
祓滅する場合の被害規模や、祓滅に成功した場合の影響が不明であるため、不測の事態が発生しないように現状維持を継続している。

正体に関する説

界異『大堂鯰』の正体については長く研究されているが、未だ不明。
境界異常の発生時期についても明確にはわかっていない。大陸移動で日本列島という地形が発生した頃から存在すると言われている。
祓魔陰陽寮が何かしらの情報を持っているようだが……。
+ 【正体】
祓魔陰陽寮が日本古来の文献から調査を行ったところ、界異『大堂鯰』は「日本列島の地盤の化身である」という事実が発覚した。
大陸から日本列島の地形が作り上げられた際、大陸から切り離された巨大な霊力が日本列島の地盤と一体化し、形を成したもの。
そのため、この界異を祓滅した場合、日本の地盤が崩壊し、日本沈没が発生する。
呪詛犯罪者が悪用する可能性を鑑み、この情報は公開されていない。

発生場所

日本列島地下。
現状、界異『大堂鯰』の個体はこの一個体しか観測されていない。

関連ページ

二十世紀半ばに発生した該当界異の覚醒事案の際、再鎮静の対応を行った。一時的とはいえ活性化したという事実により混乱を防ぐため、陰陽寮よりカバーストーリーとして"あくび"が流布されている。

権利情報

権利者 霧島明
コンタクト先 Twitter:https://twitter.com/museum1127
他作品での使用範囲 非活性状態での登場は自由。祓滅、増殖、活性化については相談要。
登場作品 『██月██日「██県対蜂群境界防衛戦」③(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25655089)』
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