KPのマナーについて



はじめに

KP経験のない方の中には、「KPは特別」と言う認識をしている方もいるかもしれません。
確かに準備や情報管理、その他細かい調整など「役割」が多いのは事実です。
ただ言い換えてしまえば、「役割の多い参加者」にすぎないのです。
KPは神様やルールではありません。
それを念頭に置いていただくと、マナーに起因するトラブルは大きく減ることでしょう。
それでは次から細かい部分を確認していきましょう。

セッション参加者として

冒頭に記した通り、KPもセッション参加者の一人です。
ですので、もちろんPLに対して横柄な態度や暴言、不誠実な対応などをすることは好ましくありません。
顔の見えない相手とのセッションの場合、ついつい忘れがちになりますが、そのディスプレイの向こう側にも人間がいる事を忘れずにプレイしましょう。
マナーについても参照してください。

遅刻・欠席

PLの遅刻や欠席と違い、KPがいないとセッションの進行は極めて困難になります。
しかしながら、それぞれにリアルでの生活はあるため、何らかの形で遅刻や欠席にならざるを得ない場合もあります。
そんな時は1分だけ時間を使ってセッションスレに連絡を入れましょう。
もちろん遅刻欠席をしないに越したことはありませんが、無断欠席(遅刻)はあなたの信用を一気に失墜させる行為です。
ですので、もしアクシデントがあっても、連絡だけは必ず怠らないようにしましょう。

寝落ち

KPの管理する情報量はPLに比べると膨大です。
そのため、集中力が切れてしまうと一気に睡魔が押し寄せてしまう事もあるでしょう。
そんな時はシンプルに切り上げるのが一番被害が少ないと思われます。
誠実にKPが切り上げに関しての説明と謝罪をして、なおそれを非難したり攻撃するPLがいるのであれば、それはもうKPの責任ではありません。
時にはセッションの盛り上がり部分だったり、区切りの悪い場面だったりするかもしれません。
しかし、それよりも予告なしに寝落ちしてしまう方がPLたちに与える困惑や動揺、KPへの不信感などは大きいです。
ですので、寝落ちの危険性を感じたら、セッション時間を削ることになったとしても切り上げの連絡をするように心掛けましょう。
眠気覚ましも参照してください。

調停者として

1人の参加者とは言え、やはりKPにしか出来ないことは多くあります。
ここでは役割の内容では無く、考え方について念頭に置いていただきたいことをまとめてあります。

KPの立ち位置

KPはPLの敵ではない。
まずはこれを念頭に置きましょう。
では、KPの立ち位置とはなんなのか。
筆者はKPはPLと協力関係にある。と考えます。
PLがシナリオ(KP)に立ち向かうのではなく、KPとPLでセッションと言う作品を作り上げられるような形が理想ですね。

主役はPC『たち』

セッションを舞台とするのであれば、主役にあたるのはPC『たち』と言えます。
と言うのも、KPも人間ですからPCやRPの好き嫌いなどは必ず出てくると思います。
それを無くすのは難しいと思いますが、それを露骨な贔屓や冷遇で態度に出すのは控えましょう。
また、物語によっては敵や味方のNPCが登場する事もあります。
魅力的なキャラ付けで物語を彩る事は大事ですが、主役であるPCに対してはあくまで脇役です。
KPの気持ちややりたいことをNPCのRPに反映するのではなく、PLのRPを引き出したりPLのやりたい事を手伝うような動きを心掛けましょう。
それができれば、PLの記憶にもいい形で残る上、セッションを読み返した際に名脇役とした映るかもしれません。

キーパリングに関して

上記の立場を念頭に置いた上で次はキーパリングに関してです。
基本的にはPLと協力して物語を作っていく感覚を持った上で、互いを尊重し合えばいいキーパリングになるでしょう。
その上で、特にやってしまいガチな点について個別に説明します。

ヒント・誘導

PLはKPと違ってセッション中にシナリオの全容は見えていません。
ですので、シナリオそのままに具体的過ぎるヒントや強すぎる誘導をしてしまうと、PLたちを興醒めさせてしまうかもしれません。
ヒントや誘導をPLに与える前に、現時点でのPLの視点に立ち、程よい情報を与えるよう心掛けましょう。

着地点を決め付けない

KPをするときやりがちな事のひとつに、ついつい一番いい選択肢やエンディングに向かおうとする事があります。
シナリオ上はよりベストな選択があるとしても、KPとPLの協力関係の上で、PLたちの推理やRPの結果辿り着いたのであれば、ベストでなくてもそれが相応しい選択なのです。
特にエンディング間際の強引な誘導は、せっかく積み重ねた物語をぶち壊してしまう可能性があるので注意しましょう。

セッション時間の調整

スレセの多くは夜遅くに行われるので、翌日に響くと困る参加者ももちろんいます。
セッション全体の時間をコントロールする事は難しいですが、その日の中断時間を調整することはそこまで難しくありません。
ただし、眠気の限界や睡眠時間のリミットの申告があれば、即座にセッション中断することをおすすめします。

中断のタイミング

理想はシーンの切れ目での中断ですが、なかなかそう上手くはいきません。
セッションを進めたいのはKPもPLも同じですが、少し時間が余って次のシーンを進めるのであれば、早めの中断の方が参加者に優しいかもしれません。
また、切れ目のない長いシーンの場合、適宜KPが小さな区切りをつけてあげるといいでしょう。
KPはPLと違ってシナリオの全容が理解できているので、よく考えれば区切ることは可能なはずです。

セッション時間の延長

必ず全員の賛成を前提に延長しましょう。
また、区切りまで行けるならもちろん理想ですが、うまく区切れなかった場合に備えて、最終的な打ち切りの時間を決めておくといいかもしれません。

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最終更新:2019年10月15日 19:22