冒険者の心得


はじめに

この項目ではソード・ワールド2.0(以下SW2.0)のセッションにおいて、個々のPLが意識すると参加者全員がより気持ち良く遊べるような事についてまとめました。
前提としてマナーについても確認しておいてください。

セッション前

SW2.0はパーティメンバー協力の要素が強いシステムです。
よってCoC等のシステムに比べ、セッション前に打ち合わせる事なども増えます。
セッションを滞らせるような不備も、セッション前であれば最低限の対処で済むこともあるので、1つずつ確認していきましょう。

初心者カミングアウト

まずは初心者カミングアウトですが、本スレでのセッション参加の申請の時に忘れる方は少ないと思います。
しかし、セッションスレでの初心者カミングアウトは、忘れがちになります。
初心者だからと言って何をしてもいい訳ではありませんが、ミスや不適切な行動をしてから申告するよりは、間違いなくセッション前にしておいた方が印象はいいです。

レギュレーションの確認

SW2.0には大量のサプリメント(追加要素)があるので、GMが明記していない場合は必ず確認しましょう。
レギュレーションはPCの総合的な強さに大きな影響を与えます。
ですので、自己判断で任意のサプリメントを導入してしまうと、他のPLから反感を買うこともあるかもしれません。
また、導入したいレギュレーションがあれば、まずはGMに確認しましょう。
GMの許可が出れば、そのレギュレーションを踏まえたキーパリングをしてくれると思います。

パーティバランス

SW2.0は、パーティメンバーが互いに長所短所を補い合うことにより、パーティの真の強さを発揮すると言う要素もあります。
もちろん、それぞれのキャラのコンセプトやキャラ付け大事です。
しかしながら、回復役がいなかったり、誰1人先制判定のできない歪なバランスのパーティは、セッションの進行上不利なのは理解できると思います。
ですので、GMがどんなパーティにも対応すると宣言しない限りは、必ず他のPLとキャラビルド(特に技能の取得)に関して話し合いましょう。
単発セッションやキャンペーン初回の場合は、特に綿密に行うといいでしょう。
また、凝り固まったコンセプトを少しだけパーティの為に譲歩する事によって、それが強いチームワークを生むかもしれません。

疑問の解消

キャラメイクや準備物に関して疑問が生じた場合、必ずGMに相談しましょう。
曖昧な部分をそのままにしておくと、いざセッションで必要な場面に出会した時、大きく進行を滞らせてしまう事になります。
ですので、キャラシートが完成したらGMや他のPLに確認してもらいましょう。
自分では気が付かなかった不備や、よりよいアイデアを指摘、提示してくれるかもしれません。

セッション中

さて、準備がしっかりとできたら、いざセッションです。
しつこいようですが、SW2.0をより楽しんで遊ぶは、他PLとの協力が必須です。
それを前提に以下の項目に進んで下さい。

行動前確認

SW2.0はパーティ単位でセッションクリアを目指します。
ですので、個人の決断や行動がパーティ全体に及ぼす事も多々あります。
つまり、パーティに影響を及ぼすような選択や決断に関しては、できるだけ行動前に他PLに確認をしておきましょう。
時にはうっかりや判定の失敗によって、トラップや引っ掛けによる不利益を被るかもしれませんが、事前確認しておけば、仕方ないで済むことがほとんどです。
しかし、独断で突っ走った挙げ句、他PCに甚大な被害を与えた場合は、大なり小なり他PLの不信感やストレスに繋がります。
セッションが盛り上がるほど忘れがちにはなりますが、これを意識しているだけで無用なトラブルは必ず減少します。

それぞれの決断やRPの尊重

何度もPLの協力を強調していますが、この項目は一見それと反するように思えるかもしれません。
しかしながら、パーティメンバー間の協力意識と言う強固な土台の上で、PLの思考の末の決断やRPは尊重されるべきと言えます。
もちろん他の参加者を蔑ろにするような決断やRPは許される物ではありません。
ですが、ここまでの項目をしっかりと理解し実行した上での場合、他の参加者はそれを尊重する心を持っておきましょう。
お互いにその気持ちがあれば、きっと自分が決断する時も、他の参加者が背中を押して見守ってくれるはずです。

ダイス目を受け入れる

1D100(実際は101通り)のクトゥルフ等とは違い、SW2.0は2D6(つまり12通り)と乱数の幅が小さいです。
これが何を意味するかと言うと、『1足りない』や『同値失敗』が比較的頻発する事が多いと考えて下さい。
1度の失敗にそこまで反応する人はほとんどいないとは思います。
しかし、何度も続けて惜しい失敗を繰り返すと、人間誰もがフラストレーションが積み重なります。
そんな時はTRPGの原点に戻って下さい。
ダイスの女神と言う言葉があるように、PC達の運命はダイスに託されています。
もし望まぬ結果になったとしても、それもまたTRPGと割りきって、受け入れる余裕を常に持っておきましょう。

セッション後

目的を果たしセッションが終了すると、セッション後の処理になります。
SW2.0はキャンペーンの形式を取ることも多いシステムのため、セッション後も打ち合わせる事は比較的多いです。

互いのフィードバック

まず、『批判』ではなく『称賛』と『助言』を意識しましょう。
言葉にする事で称賛されたPLには自信になりますし、次回以降のセッションのモチベーションにも繋がります。
また、相手の決断や行動を尊重する事を意識しておくと、『批判』ではなく『助言』の形になりやすいです。
もちろん咎められるべき行動に対しては、ついつい語気が強くなる事もわかります。
他人を咎める時は、自分の感情をぶつけるのではなく、相手がどう改善していくのかを考え、それを『教えて』あげましょう。
以上のようなフィードバックができれば、次回以降の卓全体がよりよい方向に進む事ができます。
なお、単発シナリオにおいても、フィードバックは大いに意味がある行動です。

成長の相談

セッション後のお楽しみ、そう、成長ですね。
基本的には自分のコンセプトや希望に基づいて、成長させて構いません。
しかしながら、セッション中に不便を感じた部分や、フィードバック中に出た改善点などを踏まえると、よりパーティとしての力も上がります。
もちろん、個人の希望が尊重されることは大切な事ですが、ほんの少しだけ参加者全員で問題点を共有し、成長の一部に話し合いの結果を反映するのも、悪くない事だと思います。

キャンペーン離脱の報告

最後にキャンペーンの離脱に関してです。
リアルが忙しくなったり、卓の雰囲気が自分に合わないなど、時にはキャンペーンからの離脱を決断する事もあるかもしれません。
言いにくいとは思いますが、キャンペーンの離脱の意思は、できるだけセッション後に示しましょう。
と言うのも、GMは今のパーティメンバーを前提に次回のシナリオを用意することがほとんどですし、離脱がわかっていれば次回募集時に途中参加のメンバーを募集する事ができます。
キャンペーン離脱と言う決断はもちろん尊重されるべき物ですので、余計な揉め事や批判を減らすためにも意思表示は明確にしておきましょう。
もちろん離脱するかしないかで揺れている場合はこの限りではありません。
次のセッションまでにじっくり考えて結論を出しましょう。

おわりに

この項目では特に注意すべき部分をピックアップしましたが、もちろんこれだけを守っていればいいと言う訳ではありません。
目の前に人がいないオンラインセッションと言っても、スクリーンの先には別の誰かがみなさんと同じようにセッションを楽しもうとしています。
それらを忘れずに、参加者全員でセッションを楽しむための行動を心がけましょう。

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最終更新:2019年10月22日 13:50