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ロフィルナ王国領サンリクト公国
国の標語:偉大なる公家の名のもとに
基本情報
主な言語 ロフィルナ語
首都 ノマリス
最大の都市 同上
政府 公国中央評議会
指導者の称号 サンリクト公
元帥
大総統
指導者の名前 ヴェイル・グラウストラ
成立 宇宙新暦1300年5月30日建国
同1575年~エルク朝ロフィルナ領
同4150年~一時独立(連合国時代)
同4500年~レミソルト朝ロフィルナ王国に加盟
主な宗教 エルドラーム星教ルドラス派
エルドラーム創約星教ティラスト派
通貨 ロフィルナ・ルム
総人口 4521万人

 サンリクト公国は、ロフィルナ王国を構成する特別自治領の一つ。本土から海を隔てた西南に位置し、エリッツ島全域を統治する。
他の通常州と比較して非常に広範な自治権と立法、独自の司法権を持ち、ロフィルナ王国内では比較的良好な治安を保つことで知られた。
政治的には公の権限が比較的強いものの、安定した立憲君主制による統治が確立している。

歴史

 現在の統治体制は、かつて三大民族(現軍閥)の母体となった3王国に由来し、開拓者主導による改革を重ねてきた。本土からの移民が増えていくにつれて民族統合の機運も高まり、現在のロフィルナ人としてカテゴライズされた経緯がある。中近代の初期に星間文明統一機構が襲来し、植民宇宙軍による分割統治が始まると、ツォルマリア人、その他の外惑星系移民が押し寄せ、古きエリッツ島の文化は完全に崩壊することとなった。宇宙新暦1200年代の独立戦争によってロフィルナ王国が復活すると、新サンリクト公国として独立。国の帰属問題を巡る衝突から幾度となく戦火を交えるなど未曾有の混乱の時代を迎えた。宇宙新暦1575年。ジェルビア連合が帝国領として併呑されると、の武力に頼っていたサンリクト公国もまた降伏を余儀なくされ、その後、長きにわたるエルク王朝の統治を迎えることになる。同4100年代における連合国軍の反攻作戦をもって解放され、後の軍事東進を支える第二の橋頭堡として多くの兵士を排出した。同4500年における終戦時点で親レミソルトの風潮が出来上がって久しく、穏健な合意手続きに基づく新ロフィルナ王国との正式な統合を果たした。一方、戦後開発の過程で共立連邦を含む諸外国の投資を好意的に受け入れる土壌が整っており、過激な武断統治に傾倒する大陸本土の軍閥とは似て異なる世界観を形成した。その後の通史としては概ね安定傾向にあるものの、共立公暦400年代中頃の軍事クーデター(コックスの乱)が引き金となって一時無法地帯の様相を呈していた。同500年にヴェイル・グラウストラ率いる王党派の活躍が奏功し、3つの主要軍閥からなる現在の体制へと落ち着いた。

政治

 最高意思決定機関は公国中央評議会で、最高指揮権を持つサンリクト公(大総統)の他、閣僚や3大軍閥の顧問、諮問評議会議長が列席した。
国民による選挙制度は一院制の諮問評議会に限られており、如何なる決定権も持たないが、そこから上提された法案を中央評議会で追認、または修正するなどの慣習が定着した。
常に暴動が渦巻く本土と異なり、保守穏健を是とする王党派の天下が続いている。
最大領域を誇るアルバーラル地方では軍主導による世俗的な社会制度が普及し、異教徒から同性愛者に至るまで幅広い層の権利が保障された。

行政

 国の最高機関たる中央評議会は、軍閥間の互選により選出される大総統を長とし、現在は国防軍出身のヴェイル・グラウストラによる独裁が続いている。
転移者含む異邦人に対し比較的寛容とされるが、一部少数派(民族や宗教など)の権利向上には慎重で時に厳しい態度を取ることもあった。
コックス率いる中央政府が包括的な先軍主義を貫く一方、現サンリクト政府は王侯貴族による伝統共立路線を掲げており、かつてレミソルト革命(第一次ロフィルナ革命)を牽引した多くの改革保守が寄り集まった。

立法

 庶民院(下院)と貴族院(上院)からなる諮問評議会がある。いずれも小選挙区制を採用し、現在は共立保守党による一極体制となって久しい。

司法

 公国裁判所が置かれている。公による人事権の掌握があるため、概ね政府寄りの判決を下す傾向にある。

地方行政

 現状は公の直轄地と三つの軍閥支配地域(貴族領)が存在する。中央評議会への忠誠と引き換えに、それぞれ一定の内政権が認められた。
危険なロフィルナ国内にあって比較的穏健な体制を保っており、サンリクト国籍を有する全ての住民に一定の基本権が保障される。
地方名士からなる州評議会の構成員は、政党を構成する権利を有し、立法の成立過程において多くの配慮を受けているのが現状とされた。

軍事

 公国独自の正規軍の他、コックス政権指揮下の本土戦力、平和維持軍、その他の共立同盟諸国が駐留する。
部隊編成としては陸海空の三軍体制を取る他、およそ1000万の武装民兵からなる多くの予備役を抱えた。小規模ながら独自に宇宙艦艇も運用している。

国際関係

エルクール大公国との繋がり

 旧暦時代におけるエルク王朝との対立から、戦後も良好とは言えない状態が続いた。
宇宙新暦4150年におけるレミソルト王朝の成立を起点に、1500年以上もの長きにわたる断絶の歴史を歩んできた。
時代が進み、双方の敵対心が薄れてくるとアリウス女大公主導の和解案に合意し、一定の関係改善を遂げた。

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最終更新:2024年11月30日 15:55