ラヴァンジェ諸侯連合体 > 歴史 > 最終戦争

最終戦争
lwentlam latshwef/極戦終全/lét liâm hiâk shuép
時代 古典古代後半
場所 惑星ベルディン全土
結果 文明の崩壊
交戦勢力
へウェカ王国
【名称不明】帝国
【名称不明】部族連合
イシェケ共和国
指導者・指揮官
アシャンゼ・レイベルサ・ラリシア・フォーレ(へウェカ王国)
【名称不明】(【名称不明】帝国)
【名称不明】(【名称不明】部族連合)
及川・アレクサンドラ・ユーリ(イシェケ共和国)
最終戦争(候式ヴァンジェ語:lwentlam latshwef、市民ヴァンジェ語:極戦終全/lét liâm hiâk shuép)とは、惑星ベルディンにおける古典古代後半に起こった戦争。この戦争により惑星全土は荒廃し、「泉域」が現れ、文明は一時的に崩壊した。
 なお、一部の国名は考古学的な研究によっても判明していない。

目次

概要

 最終戦争について分かっていることはほとんど残ってはいない。最終戦争について理解されていることは伝承か一部の残った記録によるものであり、科学的に検証されたものはほぼ存在しない。考古学及びその他科学的研究を試みた時期も存在するが「泉域」の障害によって殆ど研究は進まず、確定された結果などというものは殆ど出されていない。現代に至るまでのうちで最終戦争について語られたものは殆どが人文科学的な研究によるものであり、ラヴァンジェ国内においてもその解析と理解、検討が重視されている風潮もあり、科学的な検証のインセンティブは殆どないと言っても良い。

概歴

 古典古代後半、現象魔法の発展のうちに煮詰まらなかった人道の観念において、戦争というものは先鋭化してきた。道徳は無視され、倫理は嘲笑われ、全ての力は支配者のために、そしてより上位の階級のために利用された。
 そして、あるとき「痕跡の魔術書」と呼ばれるアーティファクトの噂が世界を巡った。そのアーティファクトは持った者が世界を支配する力を得ることが出来るという物であった。その噂は勿論諸国の支配者にも届いた。諸国の支配者はこのアーティファクトの情報を得るために四方八方に情報網を巡らせた。情報網は自身の昇格のため、小さな情報を誇大妄想のように話を広げて上に伝えた。伝えられた話は上に行くほど非現実的なものとなり、諸国の支配者を焦らせた。軍を動かし、魔道士を散らして諸国は備えと捜索を同時に行った。その行動はまた周辺国に緊張をもたらして、連鎖した。
 その時が何時かは正確には分かっていないが、あるときその緊張が破断した。それが戦争の始まりだった。戦争が始まれば、諸国はお互いに疑心暗鬼となった。そして、諸国の魔道士は現象魔法によって歪みが生じるのも知らず、強力な現象魔法を多用した。クラックさえも、現代では考えられないほど多用され、結果世界は歪みを溜めた。そして、その時が来た。
 歪みを溜め過ぎた世界にアポリアが発現した。そのアポリアは災害でも魔物でも無かった。惑星の全クラックの発狂――それが答えだった。クラック達は発狂しながら、その身に余る魔法を放って文明を破壊した。そして泉を地上に設置して、残った人類の殆どを死滅させた。
 結果、文明は崩壊し、人類は細々と生きる仮想的な氷河期に至ることとなったのである。
最終更新:2024年09月15日 14:25