Lavanzhe / Làp Vuāng Zhuèk
ラヴァンジェ(
候式ヴァンジェ語:Lavanzhe、市民ヴァンジェ語:Làp Vuāng Zhuèk)とは、
ラヴァンジェ諸侯連合体のナツィアーロの一つ。基幹民族としてはヴァンジェ語を話す
ラヴァンジェ人である。
現象魔法を魔法技術として持ち、現実と本質の間に介入することに基づく魔法を発展させている。
名称
ラヴァンジェという名称の由来は不明である。市民ヴァンジェ語の Làp Vuāng Zhuèk という表現は「期雲萩」と翻字出来るが、これは意味を成さない文字列であり、音訳であると解釈しなければならない。
ヴァンジェ語で解釈できない以上、他民族の呼称を受け入れたものと考え、多言語での様々な解釈が存在する。
- ヘウェカ語の宮廷方言での xa acane「エルフの片手」に由来する。
- 転生者のエスペラント話者による la vango「頬骨」に由来する。
- 転生者の英語話者が誤ったフランス語で表現した la venger「復讐」に由来する。
いずれの説も史料などによって証明されたものではなく、由来は分かっていない。
概要
ラヴァンジェは最大人口を占めるナツィアーロであり、
ラヴァンジェ諸侯連合体の支配的民族である。
人型が多いが、一部に獣耳を持つ種族がいる。ナツィアーロ・アマ・サペーレの影響を非常に強く受けており、教育を重視する。
非常に強靭な肉体を持っており、貧相な体に見えても通常の人類の1.5倍ほどの強靭さを見せる。このため、泉域の中でもある程度の猶予がもたらされたことによって、泉域の中で文明・文化を形成する主体となった。
魔法技術
ラヴァンジェは、
現象魔法と呼ばれる魔法技術を有する。
この魔法技術は、その他のナツィアーロの術式学的背景を取り除いた現代魔法学の基礎であり、現実と本質の関係に介入することによって魔法を発動する。理論的には洗練されているものであるが、かと言って素朴な魔法行使において人間的に適正化されたものではないため、必ずしも効率的とは言えず、本質に介入する場合は副作用である
アポリアなどが発生することから、強力だが副作用が大きいことが難点となっている。
ラヴァンジェの
現象魔法とその他のナツィアーロの魔法技術の関係は、現世的には西洋医学と漢方の関係に近いということが出来るだろう。
歴史
ラヴァンジェは有史の中でも最も新たしい民族であるが、
最終戦争における魔法は現象魔法であったことから、ルカ文献の時期の後の時代から民族的識別性が高まっていると思われる。
現代ラヴァンジェでは、人口比率の一位であり、
アヴェアヘルと合わせて60%を占めるが、被差別種族の居るアヴェアヘルに比べると地位が高いことが多い。
言語
階級によって用いる言語が異なり、市民階級は市民ヴァンジェ語を、貴族階級は候式ヴァンジェ語を用いる。
この二つはヴァンジェ語の社会変種であり、声調の有無や音韻体系の違いを除けば表現や語彙に違いは見られない。
宗教
自らの思い込みや先入観を問い直すことで、世界の見方をより鮮明にし、主体としての人生から具体的な生き方、認識と知識に至るまでを考える
ツーンド教を信仰する者が多い。
人物
最終更新:2024年09月21日 01:07