1.どの世代のプログラミング言語であるのか。


これは、そのプログラミング言語が、『手続き型プログラミング言語』なのか、『構造化プログラミング言語』なのか、『オブジェクト指向プログラミング言語』なのか、それとも未だ見ぬ次世代の言語なのかということである。なぜそのようなことを意識する必要があるのかというと、それぞれにプログラミングの方法論が違うからだ。

それでは、Rubyはどの世代に属するのかというと、『オブジェクト指向プログラミング言語』である。オブジェクト指向プログラミングについて、ここで、詳しく述べることはしない。本当の概要だけをいえば、オブジェクト指向プログラミングとは、プログラムの構成要素を、あるデータ構造と、それを処理するアルゴリズムを内包したソフトウェアパーツ、いわゆる『オブジェクト』に分割し、それらオブジェクト同士メッセージ交換させて処理を構築していく手法だ。

なぜ詳しく述べないのかといえば、今時『オブジェクト指向プログラミング』が主流となっているからである。

そもそも、現時点でもまだまだ現役で、かつオブジェクト指向でないプログラミング言語を捜すほうが大変だ。

オブジェクト指向の方法論でもってプログラムを日夜作成している若きプログラマに、はいどうぞと『手続き型プログラミング言語』や、『構造化プログラミング言語』を与えた場合、逆に何をどうしてよいか途方に暮れるということになるのだ。

極端な話、自分が平素プログラミングしている方式を取り立てて『オブジェクト指向プログラミング』とは意識していない可能性もある。『他に、どのようなプログラミング手法があるのですか?』と質問されたりするのかも。

どうかご安心いただきたい。Rubyも、貴方にとって最もとっつきやすい『オブジェクト指向プログラミング言語』であるのだから。
最終更新:2008年12月05日 08:20