** フェンリル &image(fenrir.jpg, width=160) フェンリルは[[北欧神話]]に登場する巨大な狼で、神[[ロキ]]と女巨人アングルボザの間に生まれた三兄妹の長子です。 彼の兄弟には、海を取り巻く大蛇[[ヨルムンガンド]]と死者の国を治める女神[[ヘル]]がいます。 ---- #contents() ---- *** 概要 フェンリルは、神々に[[災厄]]をもたらすと予言されており、その力と凶暴性から恐れられていました。彼は最終的に[[ラグナロク]](神々の終末)で[[オーディン]]を飲み込む運命にあります。 :拘束と封印| フェンリルを封じ込めるために、神々は彼を拘束しようとしました。最初に試みたのは「レージング」という鎖でしたが、フェンリルはこれを簡単に引きちぎりました。続いて「ドローミ」というより強力な鎖も用いましたが、これも破壊されました。 最終的に、神々はドワーフたちに依頼して「[[グレイプニル]]」という魔法の紐を作らせました。この紐は猫の足音、女の顎髭、山の根元などから作られ、一見細い紐ながら非常に強力でした。フェンリルはこの紐に縛られることになり、その際に戦神テュールが右腕を犠牲にしました。 :[[ラグナロク]]での役割| [[ラグナロク]]では、フェンリルは封印を破り自由になり、[[オーディン]]を飲み込むという予言通りの行動を取ります。しかし、その後[[オーディン]]の息子ヴィーザルによって討たれる運命にあります。 *** 異世界ファンタジーにおけるフェンリルの扱い 異世界ファンタジー作品では、フェンリルはその神話的背景から「強大な力」を象徴しつつ、その動物的な愛らしさやコミカルな描写によって親しみやすいキャラクターとして扱われています。 また、主人公との関係性によって物語全体を盛り上げる重要な役割を果たしています。そのため、多くの作品で人気キャラクターとして登場しています。 :1. 主人公の仲間や従者として登場| - 多くの異世界ファンタジー作品では、フェンリルが主人公の使い魔やペット、仲間として描かれることが一般的です。 - 例えば、「とんでもスキルで異世界放浪メシ」では、主人公が料理スキルでフェンリルを[[従魔]]にするという展開があります - この場合、フェンリルは伝説的な強さを持ちながらも、主人公との関係性によりコミカルで親しみやすい側面も見せます :2. 圧倒的な力を象徴する存在| - フェンリルはその神話的背景から「最強クラス」のモンスターとして描かれることが多いです - 主人公やその仲間がフェンリルを手懐けたり、契約したりすることで一気に物語が有利に進む展開も多く見られます :3. 癒しと強さを兼ね備えた「もふもふ」キャラクター| - フェンリルは狼や犬に似た外見から「もふもふ」とした愛らしさを持つキャラクターとして描かれることもあります - そのため、読者や視聴者に癒しを与える存在としても人気があります :4. 転生・擬人化などのアレンジ| - 一部の作品では、フェンリル自体が主人公として描かれることもあります - 例えば、「フェンリルに転生したはずがどう見ても柴犬」では、フェンリルの魂を持ちながら柴犬の姿で転生したキャラクターが活躍します - また、擬人化されたり、人間形態になったりするケースもあります **** 人気の理由 :強さと可愛さの両立| - フェンリルは神話由来の圧倒的な強さと動物的な可愛さを兼ね備えており、多くの読者に受け入れられやすいキャラクターです :物語展開への貢献| - 主人公がフェンリルを仲間にすることで「[[チート能力]]」を得るという展開は、「なろう系」など異世界作品でよく見られるパターンです :読者への親近感| - フェンリルが主人公と食事を共にしたり、コミカルな一面を見せたりすることで物語に親近感やユーモアが加わります **** 代表的な作品例 :「とんでもスキルで異世界放浪メシ」| - 料理スキルで伝説級のフェンリルを[[従魔]]にする物語 :「[[幼馴染]]のS級パーティーから追放された聖獣使い」| - 主人公がフェンリルを使役して逆転劇を繰り広げるストーリー : 「フェンリルに転生したはずがどう見ても柴犬」| - 中身は最強の狼だが外見は柴犬というユニークな設定 ** 関連ページ #related()