種別 | 作成難易度 | 考え方 |
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ダイイングメッセージ | ★ | 暗号を用意する。エンコード回数が増えるほど解読の難易度が上がる (複雑化する) が、 必然性のないエンコードは解読が退屈な作業になってしまいがちな点に注意。 被害者もしくは犯人しか知り得ない情報をダイイングメッセージにすることで、 判断材料が増えて "犯人当て" の要素が追加されるので推理の楽しさが増える |
凶器消失 | ★★ | 凶器の意外な使い方や道具の組み合わせを考える。 または「ここは気づかない」という心理トリックにより隠せそうな場所を探す |
アリバイ崩し | ★★ | 遠隔殺人、入れ替わり、写真の偽造。反抗時刻の偽装など |
死体移動・消失 | ★★ | 機械トリックで死体を移動。 または心理トリックで死体が消えたかのように見せる |
犯人当て | ★★★★ | 犯人しか知り得ない情報を知っている。その殺害方法を唯一実行できる職業。 性別や職業を偽っている。発言に矛盾がある |
密室殺人 | ★★★★ | 特殊な脱出方法、もしくは死体を使う方法を考える。 その後、その方法以外の出口を塞いでいくことで密室にする |
+ | 作り方詳細 |
Q. 良いアイデアはどこから浮かぶのでしょうか、またそれをどうやって膨らませるのでしょう。 トリックはどう作るのでしょうか。教えてくださいこれは、才能のある人はどうして世の中に存在するのでしょうとか、良い本格のミステリー小説を書ける人がこの世にいるのは何故でしょう、という問いと同じで、私には解りません。また、私がその回答者にふさわしいかどうかも解りません。
ただよい仕事をする人はみんなそうですが、日常の大半をその方向に振りあてて、常にアンテナを立ててはいますね。見えている風景、乗るもの、行く場所、手にするもの、履く靴、着る服、読む本、観るテレビ、すべてに対して、ここに小説に発展する何かがないかと常に身がまえているわけです。
良いアイデアとか良いトリックというのは、それがさっと浮かんだだけということは滅多になくて、ただ結果ですね。はたからそう見えているというだけで、実は捨てたアイデアが、その何倍も、何十倍もあるわけです。候補の数を増やせば、それは採用されるものの数も増えますよ。
膨らませるのも同じで、ただ具体化するのでなく(むろんこの単純なやり方でうまくいけばそれでいいのですが)、この計画が失敗した際に起こること、似たアイデアが複数ぶつかった場合の想定、なんていうふうに展開してみます。しかし、具体例をあげて説明しないと解りづらいですね。そういう機会もあるでしょう。また「占星術殺人事件」のトリックが浮かんだ時のこと、「斜め屋敷」のトリックが浮かんだ時のことなどをそれぞれ語れば、そこに質問者が求めるヒントもあるのかもしれません。必要があればいずれやりましょう。
もうひとつ言えることは、メモを書くことです。人間の頭はすぐに怠惰に流れます。今浮かんでいるこれ、文字にしても同じだな、とは思わないことです。書けば、その一歩先の展開がたいてい見えます。