使ってはいけないデザイン

使ってはいけないデザイン



使ってはいけないデザインの例

五芒星六芒星などは、それぞれ特定の文化的・宗教的な意味合いを持つシンボルであり、デザインに使用する際には注意が必要です。
五芒星(ペンタグラム)
五芒星は歴史的に魔除けや護符として使われてきましたが、逆さに描かれると悪魔崇拝やサタニズムを象徴することがあります。
1. 逆さ五芒星
  • 五芒星を上下逆さまに描くと「デビルスター」として悪魔の象徴とされるため、宗教的・文化的に不快感を与える可能性があります
  • 特にキリスト教やイスラム教の文脈では、悪魔崇拝との関連が強く意識される場合があります
2. 軍服や歴史的背景
  • 旧日本陸軍の軍帽に五芒星が使われていたため、軍服デザインと組み合わせると歴史的な文脈で問題視される場合があります
3. 国旗や象徴的な使用
  • 五芒星は多くの国旗で採用されています
  • そのため、特定の色や配置によって他国の国旗を連想させる場合があり、不適切とされることがあります

六芒星(ヘキサグラム)
  • 六芒星は「ダビデの星」としてユダヤ教やイスラエルを象徴するシンボルです
  • 歴史的には魔除けとしても使われてきましたが、ユダヤ人差別やホロコーストを連想させることもあります

ハーケンクロイツ(鉤十字)
歴史的背景
  • ハーケンクロイツはもともとサンスクリット語の「スヴァスティカ」に由来し、幸運や繁栄を象徴するシンボルでした
  • しかし、20世紀初頭にナチスがこのシンボルを採用し、アーリア人優越主義や反ユダヤ主義の象徴として使用したことで、その意味が大きく変わりました
  • ナチス時代には党旗や軍服などで広く使用され、第二次世界大戦後はナチスの犯罪行為と結びつけられるようになりました
法律による禁止
  • ドイツをはじめとする多くの国では、ハーケンクロイツの公的な使用が法律で禁止されています
  • 違反すると罰則が科されます
国際的なタブー
  • ハーケンクロイツはナチスの象徴として広く認識されており、使用すると強い批判や抗議を招く可能性があります
  • 特に欧米諸国では忌避されています
誤解のリスク
  • デザインが類似している場合でも、ナチスを連想させるとして問題視されることがあります
  • 例えば、日本の地図記号「卍」が誤解されることもあります

旭日旗
歴史的背景
  • 旭日旗は日本で古くから使われてきた太陽を象徴するデザインで、明治時代以降は旧日本軍の軍旗として採用されました
  • 現在では海上自衛隊や陸上自衛隊の公式な旗として使用されています。また、大漁旗や祝い事などでも用いられる日本文化の一部です
韓国や中国での批判
  • 第二次世界大戦中の日本の軍国主義や侵略行為を想起させるとして、一部の国では「戦犯旗」として批判されています
  • 特に韓国では、旭日旗をナチスのハーケンクロイツと同列に扱う主張も見られます
国際スポーツイベントでの論争
  • 旭日旗がデザインされたユニフォームや応援旗が「挑発的」として問題視されることがあります
  • FIFAなど一部の国際団体では、政治的・攻撃的な意図を含むデザインは禁止されています
誤解を招く可能性
  • 日本国内では一般的なデザインですが、海外では歴史的背景から否定的に受け取られる場合があります

その他
  • ケルト十字
  • アイアンクロス
  • ルーン文字のSS
  • ルーン文字のオダル
  • ルーン文字の生と死

『葬送のフリーレン』や『ダンジョン飯』での魔法陣


『葬送のフリーレン』や『ダンジョン飯』では、五芒星六芒星といったシンボルを避けつつ、独自の魔法陣デザインを用いることで、文化的・宗教的な問題を回避しています。
葬送のフリーレン
魔法陣デザインの特徴
  • 『葬送のフリーレン』では、魔法陣のデザインが頻繁に登場しますが、五芒星六芒星といった象徴的な形状は避けられています
  • 代わりに、円形や幾何学模様が多用されており、魔法ごとに異なる複雑なパターンが描かれています
  • これにより、特定の宗教や文化を連想させることなく、多様性を持たせています
・理由と配慮
  • アニメ制作時には海外市場への配慮が大きな要因となっています
  • 五芒星六芒星は宗教的・歴史的な背景からセンシティブな問題を引き起こす可能性があるため、それらを避けることで国際的な視聴者にも配慮しています
ダンジョン飯
魔法陣デザインの特徴
  • 『ダンジョン飯』では、魔法陣自体が作品内で重要な役割を果たしますが、そのデザインはシンプルかつ実用性重視です
  • 円形やルーン文字風の装飾、細かい線で構成された模様などが使用されています
  • 魔法陣は特定の文化的シンボルに依存せず、独自性とファンタジー性を強調しています
・理由と配慮
  • 物語全体が「食」と「冒険」というテーマに集中しているため、魔法陣も過剰に象徴的なデザインを避けています
  • これにより、読者や視聴者に特定の宗教的・歴史的メッセージを与えないよう配慮されています
共通点と工夫
・1. 幾何学模様や抽象デザイン
  • 両作品とも、円形や直線・曲線を組み合わせた幾何学模様を採用し、視覚的な美しさと機能性を両立しています
・2. 文化的中立性
  • 五芒星や六芒星など特定文化に関連するシンボルを避けることで、多様な視聴者層への配慮が徹底されています
・3. ファンタジー世界観との調和
  • 魔法陣はそれぞれの作品世界観に合わせて設計されており、物語への没入感を損なわないよう工夫されています

これらの工夫によって、『葬送のフリーレン』や『ダンジョン飯』は国際的にも受け入れられるファンタジー作品として成功しています。特定シンボルへの依存を避けることで、より広い視聴者層へアプローチできる点が特徴です。

参考ページ

関連ページ

最終更新:2025年01月13日 11:36