クトゥルフ神話

  • クトゥルフ神話の概要: アメリカの作家H.P.ラヴクラフトによって創造された架空の神話体系
  • 宇宙的恐怖 (コズミック・ホラー): 人間の理解を超えた広大で無慈悲な宇宙に直面した際に感じる恐怖や孤独感を描くもの
  • H.P.ラヴクラフト: アメリカの怪奇小説作家であり、「クトゥルフ神話」の創始者として知られています
  • オーガスト・ダーレス: H.P.ラヴクラフトの遺稿を整理し、「クトゥルフ神話」を体系化した人物として評価される一方、その解釈やアプローチに対して批判も受けています
  • 邪教徒: 一般的に「邪教」とみなされる宗教や信仰を信じる人々を指します
旧支配者
旧支配者は、人類の歴史以前に地球を支配していたとされる神々の総称です。
  • クトゥルフ: 3億5千万年前に暗黒のゾス星系から地球に飛来した宇宙生物
  • ハスター: 旧支配者(Great Old Ones)の一柱であり、「名状しがたいもの(The Unspeakable One)」や「黄衣の王(The King in Yellow)」などの異名を持つ謎めいた存在
  • ツァトゥグァ: 土星(サイクラノーシュ)から地球に飛来し、古代大陸ヒューペルボリアのヴーアミタドレス山の地下洞窟に住む温厚だが怠惰な存在
  • クトゥグア: 「生ける炎」の姿を持つ神格であり、燃え盛る炎の塊として描かれ、ニャルラトホテプの天敵とされます
  • ダゴン: 深海に住む「深きものども(ディープワンズ)」の指導者であり、クトゥルフに仕える従属的な存在
  • ヒュドラ: 粘着質な海に浮かぶ無数の頭部
外なる神
外なる神とは、宇宙の起源、あるいはそれ以前から存在する最高神格の存在です。
  • アザトース: 「盲目白痴の神」「混沌の核」「万物の王」などと呼ばれ、宇宙的恐怖の象徴的な存在
  • ニャルラトホテプ: 「這い寄る混沌(Crawling Chaos)」や「千の貌を持つ者」として知られ、他の神々と異なり積極的に人間社会に干渉し、混乱と狂気をもたらす存在
  • ヨグ=ソトース: 時間と空間を司る存在であり、「過去・現在・未来」をすべて同時に認識し、超越した存在
  • シュブ=ニグラス: 「千の仔を孕みし森の黒山羊」という二つ名で、生命の創造や増殖と結びつけられた存在
旧神
その他・宇宙的存在
場所
  • ルルイエ: 南太平洋の海底に沈んでいるとされる邪神クトゥルフが眠る都市
  • アーカム: ニューイングランド地方に位置し、特にマサチューセッツ州に属するとされる都市
  • インスマス: 周囲を湿地帯に囲まれた寂れた漁村
  • ダニッチ: 『ダニッチの怪(The Dunwich Horror)』に登場する架空の村。貧困と迷信に支配され、閉鎖的かつ退廃的な風習がある
  • キングスポート: アメリカ・マサチューセッツ州に位置し、アーカムの東にある港町
  • ミスカトニック大学: マサチューセッツ州アーカムに存在し、膨大な図書資料の管理や独自の研究活動を行う総合大学
  • アーカム精神病院: 異常な精神状態や超自然的な影響を受けた人物が収容される場所
  • カルコサ: ヒヤデス星団近くにあるとされるハリ湖の岸辺にある黄衣の王に関連する都市です
  • ドリームランド: 夢を通じてのみ訪れることができる幻想的な異世界
  • クン=ヤン: 地底に広がる巨大な地下世界
人物
組織
  • ダゴン秘密教団: 海の邪神「父なるダゴン(Father Dagon)」と「母なるヒュドラ(Mother Hydra)」を崇拝し、人間と「深きものども(Deep Ones)」との交配を推進することで知られています
  • 星の智慧派: 「輝くトラペゾヘドロン」をもとに設立され、ニャルラトホテプを崇拝するカルト教団
関連する怪異
魔導書
  • ネクロノミコン(Necronomicon): 狂える詩人アブドゥル・アルハザードによって記された禁断の魔導書クトゥルフ復活の儀式や宇宙の真理が記されており、読むことで正気度を失う危険があります
  • エイボンの書(Book of Eibon): ハイパーボリアの魔導士エイボンが記した呪文や儀式の集大成
  • 無名祭祀書: 禁断の知識や邪神崇拝に関する記述が含まれており、クトゥルフ神話における重要な魔導書の一つとされています
  • 黄衣の王(The King in Yellow): 古代都市カルコサを舞台にした戯曲。最後まで読むと狂気に陥ると言われています
  • セラエノ断章(Celaeno Fragments): プレアデス星団セラエノの石碑を翻訳したもので、旧支配者に対抗する術が記されています
  • ルルイエ異本: 主に大いなるクトゥルフとその眷属、海との関わり、異界の存在を召喚する呪文、ムー大陸やルルイエ(クトゥルフの眠る都市)の沈没について記述されています
アーティファクト(遺物)
  • 銀の鍵(Silver Key): アラベスク文様と象形文字が刻まれた巨大な鍵。時間や空間を超越する力を持ち、「ウムル・アト・タウィル」なる存在に接触するために使用されます
  • 輝くトラペゾヘドロン(Shining Trapezohedron): ニャルラトホテプの化身「闇をさまようもの」を召喚するための宝石。このアイテムは闇の中でしかその力を発揮できません
  • ダゴンの宝冠: 魔神ダゴンのレリーフが彫られた楕円形の冠。持ち帰ると繁栄と破滅をもたらすと言われています
  • ニトクリスの鏡(Mirror of Nitocris): 古代エジプト第6王朝の女王ニトクリスが使用した青銅製の鏡。地獄めいた暗黒世界を映し出し、条件次第ではショゴスが鏡から現れることもあります
最終更新:2025年01月16日 10:31