** ハーレムエンド &image(halem.jpg, width=240) ハーレムエンドとは、主に恋愛作品やゲームにおいて、主人公が複数の[[ヒロイン]]や恋愛対象全員と良好な関係を築き、最終的に誰か一人を選ぶのではなく、全員と関係を維持したまま終わる[[物語の結末]]を指します。 このエンディングは、特にギャルゲーや[[ハーレム]]の[[ラブコメディ]]などで見られる形式です。 ---- #contents() ---- *** 概要 **** ハーレムエンドの特徴 :1. 複数の恋愛対象との関係維持| - 主人公が特定の[[ヒロイン]]を選ばず、複数の登場人物と同時に恋愛関係や親密な関係を持ち続ける - 例: 全員が主人公を受け入れ、競争や対立が解消される :2. 全員が幸せな結末| - 恋愛対象となるキャラクターたちが誰も失望することなく、全員が主人公との関係に満足している状態で物語が終わる - この点で、他のエンディング(特定のキャラクターだけが選ばれるなど)と異なり、全員が救われる形となる :3. 非現実的・理想的な展開| - 主人公が複数の相手と同時に関係を築くという展開は現実では難しいため、ファンタジー的要素や非現実性が強調される :4. [[コメディ]]要素の強調| - 作品によっては[[ハーレム]]状態そのものがギャグとして描かれることもあり、深刻さよりも軽いノリで終わる場合があります。 **** ハーレムエンドの例 :『IS〈インフィニット・ストラトス〉』| - 主人公一夏は複数のヒロインたちから好意を寄せられますが、最終的に特定のヒロインを選ぶことなく、全員との関係を維持する形で物語が進行します :『トリニティセブン』| - 主人公アラタは7人のヒロインたちと親密な関係を築きつつも、特定の相手を選ばずに全員と良好な関係を保つ展開です :『ネギま!?』シリーズ| - 主人公ネギ・スプリングフィールドは多数の女性キャラクターから好意を寄せられます - 特定ルートでは全員との関係を維持するハーレムエンドがあります :『ときめきメモリアル』シリーズ(特定条件下)| - プレイヤー次第では複数キャラクターとの関係を同時に進められる場合があります - ただし、多くの場合は嫉妬イベントなどで破綻するため難易度が高いです :『デート・ア・ライブ』| - 主人公五河士道は精霊たちから好意を寄せられます - 特定ルートでは全員との関係を維持しながら物語が進む展開があります :『ハイスクールD×D』| - 主人公イッセーは多くの女性キャラクターから愛されながらも、一夫多妻制的な形で全員との関係を保つ方向性になります **** ハーレムエンドと他エンディングとの違い #table_style(head=#E0E0E0:center, hover=#FFF8F8){ } |~種類 |~特徴 |~感情的影響 | | [[ハッピーエンド]] | 主人公と特定のヒロインが結ばれる | 喜び・満足感 | | ハーレムエンド | 主人公が複数の恋愛対象全員と良好な関係を維持 | 理想的・非現実的な幸福感 | | [[バッドエンド]] | 恋愛や目的が破綻し、不幸な結果で終わる | [[虚無感]]・悲しみ | |[[メリーバッドエンド]]| 幸福そうに見えるものの犠牲や苦味を伴う | 複雑な感情・余韻 | **** ハーレムエンドの魅力 :1. 全員救済型の結末| - 恋愛対象となるキャラクターたち全員が報われるため、一部のファンから「誰も傷つかない理想的な結末」として支持されます :2. ファンタジー性の強調| - 現実では成立しづらい状況だからこそ、フィクションならではの夢や理想として楽しむことができます :3. コメディや軽快さ| - シリアスさよりも明るく楽しい雰囲気で物語を締めくくれるため、視聴者やプレイヤーに後味の良さを提供します **** 注意点 - ハーレムエンドは「現実味に欠ける」と批判されることもあります - また、一部ファンからは「特定キャラクターとの純粋な恋愛」を望む声もあるため、万人受けするとは限りません - キャラクター間で競争や嫉妬心が描かれている場合、それらが解消されずに無理矢理ハーレム状態になると、不自然さや違和感につながることもあります。 ハーレムエンドは、「すべての恋愛対象キャラクターとの幸せ」を描く理想的かつ非現実的な結末です。シリアスさよりもコメディ要素や軽快さが重視されることが多く、視聴者やプレイヤーに「夢」を提供する一方で、その非現実性ゆえに賛否両論となる場合もあります。それでも、多くの恋愛作品で根強い人気を誇る形式です。 ** 関連ページ #related()