ケット・シー

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ケット・シー - (2025/01/09 (木) 00:08:00) のソース

** ケット・シー
ケット・シー(Cait Sith)は、アイルランドやスコットランドの伝承に登場する猫の[[妖精]]です。
「ケット」は猫、「シー」は[[妖精]]を意味し、その名の通り猫を[[モチーフ]]とした神秘的な存在として知られています。
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*** 概要
ケット・シーは、人間社会や自然界との関係性からさまざまな解釈が生まれた[[妖精]]です。
その気まぐれで神秘的な性質は、猫そのものを象徴しており、多くの物語や伝承で愛され続けています。一方で、不吉さや威厳も併せ持つ存在として、人間に畏敬の念を抱かせる妖精でもあります。
**** 特徴
:外見|
- ケット・シーは一般的に犬ほどの大きさの黒猫として描かれます
- 胸に白い斑点があるのが特徴的ですが、地域や物語によっては虎猫や白猫、ぶち猫などさまざまな姿で描かれることもあります
:能力と性質|
- ケット・シーは人語を話し、二足歩行が可能です
- さらに、魔法や複数の言語を操る高い知性を持つとされます
- また、彼らは独自の王国を持ち、王制を敷いていると伝えられています
:性格|
- 気まぐれで[[いたずら好き]]な一方、人間に危害を加えることは少ないとされています
- ただし、人間が猫を[[虐待]]すると報復するという伝承もあり、猫を尊重することが重要だとされています

**** 伝承と物語
:「猫の王様」|
- ケット・シーにまつわる有名な民話では、「猫の王様」の死が語られます
- ある農夫が満月の夜に猫たちが集まり葬式を行っている場面を目撃し、その話を家で語ると、自分の飼い猫が「それなら自分が次の王様だ!」と言い残して家から去ってしまったという逸話があります
:魂との関わり|
- ケット・シーは死者の魂を盗む存在としても知られており、不吉な存在と見なされることもあります
- そのため、スコットランドでは葬式中に黒猫が近づかないよう棺桶を見張る風習があったとされています
:家守りとしての役割|
- 一方で、ケット・シーは家に憑く[[妖精]]としても知られています
- 毎日ミルクを供えることで家を守ってくれるという逸話もあります
:文化的影響|
- ケット・シーはそのユニークな特性から、現代でも多くの創作作品に登場しています
- 例えば、ゲームやファンタジー文学では魔法使いや道化師的なキャラクターとして描かれることがあります
- また「長靴をはいた猫」の原型とも言われています

** 関連ページ
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