ダイダロス
ダイダロスは、
ギリシア神話に登場する伝説的な大工、工匠、職人、発明家であり、その名は「巧みな工人」を意味します。
彼は様々な発明品や建築物を作り出したことで知られています。
概要
- アテナイでの活動
- ダイダロスはアテナイで人気を集める職人でしたが、甥のタロース(またはペルディクス)が鋸を発明したことでその才能を恐れ、彼を殺害してしまいます
- この事件によりアテナイを追放されました
- クレタ島での活躍
- 追放後、ダイダロスはクレタ島に逃れ、ミーノース王の保護下で活動しました
- ここで彼は、ミノタウロスを閉じ込めるための迷宮(ラビリントス)を設計・建造しました
- また、王妃パーシパエーのために木製の牛を作り、その結果としてミノタウロスが誕生しました
- 脱出と悲劇
- ダイダロスは息子イカロスと共にクレタ島から逃げ出すために人工の翼を作りました
- しかし、飛行中にイカロスが太陽に近づきすぎたため翼の蝋が溶けて墜落死してしまいます。この逸話は「イカロスの飛翔」として知られています
- 晩年
- ダイダロスはその後シチリアに逃れ、カミーコスの王コーカロスの庇護を受けました。ミーノース王が彼を追ってシチリアまで来た際には、コーカロス王の娘たち(またはダイダロス自身)がミーノース王を謀殺したとされています。
- 文化的意義
- ダイダロスはギリシア神話において技術と創造力の象徴とされ、多くの物語や作品でその名が語られています。彼の物語は、人間の技術力とそれに伴う危険性についての教訓としても解釈されています。
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最終更新:2024年12月04日 11:30