バトル・ロワイアル
『バトル・ロワイアル』とは中学生達が殺し合いを強いられるという高見広春の小説または、それを原作とした映画作品です。
ただ、ここでは「参加者同士が直接殺し合い、生き残りを目指す形式」のシチュエーションやそれを
モチーフとしたジャンルについて説明します。
物語創作ジャンルにおける「バトル・ロワイアル」
物語創作ジャンルとしての「バトル・ロワイアル」は、登場人物が極限状況で殺し合いを強いられるという設定を基盤としたジャンルです。
このジャンルは、高見広春の小説『バトル・ロワイアル』(1999年)を起源としており、映画や漫画など多くのメディアに影響を与えました。
特徴
- 1. 設定とテーマ
- 舞台は孤島や隔離された空間で、参加者が「最後の1人」になるまで戦うことを強制されます
- 国家や組織による支配、社会的な抑圧、個人の生存本能などがテーマとなることが多い
- 2. キャラクター描写
- 多くの登場人物が登場し、それぞれの背景や動機が描かれる群像劇的な構成
- 仲間同士の裏切りや葛藤、友情や愛情がドラマ性を高める要素となります
- 3. 物語の進行
- 時間経過とともに「禁止エリア」などの制約が追加され、参加者同士の衝突が避けられなくなる展開
- 各キャラクターの選択や死がストーリーに大きな影響を与える
- 4. 暴力と倫理
- 残酷な描写や倫理的な問いかけが特徴で、視聴者や読者に衝撃を与える内容
- その一方で、ユーモアや風刺的な要素を交える作品もあります
ジャンルとしての発展
『バトル・ロワイアル』は「
デスゲーム」ジャンルの草分け的作品とされ、その後の多くの創作に影響を与えました。
特に以下のようなジャンルや作品に派生しています:
- デスゲームもの
- 『カイジ』や『ダンガンロンパ』など、ゲーム形式で生存競争を行う作品
- サバイバル群像劇
- 『Fate/stay night』や『仮面ライダー龍騎』など、「最後の1人」を目指す戦いを描いた作品
- 二次創作文化
- 既存キャラクターを使った「パロロワ」やオリジナル設定による「オリバト」が匿名掲示板などで流行しました
- 社会的影響
- 『バトル・ロワイアル』はその過激な内容から物議を醸し、映画版公開時には国会でも議論されました
- しかし、その衝撃性ゆえに話題となり、大ヒットしたことで一大ジャンルとして確立されました[
作品例
関連ページ
最終更新:2025年02月14日 00:06