気が変わる
「気が変わる」は、あるキャラクターがこれまでの行動パターンとは真逆の行動を取り始めることで起こるイベントです。
キャラクターは「今までのやり方では目的を達成できない」と考え、意識的に行動を変えますが、その結果、周囲(特に主人公)はそのキャラクターの本性が分からなくなり混乱します。
そして最終的には「やっぱり元のままのほうが良い」となり、キャラクターは本来の自分に戻ります。
概要
このイベントはキャラクターに多面性を与えたり、「
シェイプシフター」(状況によって立場や性格を変える人物)を作りたい場合に効果的です。
イベント作成手順
気が変わるキャラクターを決定する。
そのキャラクターが取る「新たな行動」を設定する。
- 主人公や周囲が持つそのキャラクターへのイメージとは「正反対」の行動を設定し、混乱や戸惑いを生むようにする
三幕構成による展開
第一幕:相手の本性が分からず、本性を見抜くことを決意する
- 主人公は相手に対して画一的なイメージを持ち、安定した日常を過ごしている
- 相手は自分の目的(例えば人気者になる、恋愛成就、成功)を叶えるためには今まで通りではダメだと痛感するきっかけ(痛い目)を経験する
- 例:真面目すぎて友達から「つまらない」と言われショックを受ける
- 相手は主人公や周囲のイメージとは異なる行動パターンに切り替える
- 例:真面目だった幼馴染が突然派手なファッションで遊び歩くようになる
- 主人公は相手の新たな一面に触れ、戸惑いながらも、その理由について推測しようと決意する
- 相手はさらに主人公のイメージとは違う行動を重ねてゆく
第二幕前半:相手が普段とは違う行動を取り続け、主人公は混乱する
- 相手は目的達成のために新しい行動パターンを継続し、周囲も巻き込んでゆく
- 例:地味で控えめだった相手が積極的に異性と交流したり、派手なグループと遊ぶようになり主人公は困惑
- 主人公は相手の本当の姿や本心がどちらなのか分からず混乱し、不安や焦りを感じ始める
- 主人公と相手との関係にも距離感やぎこちなさが生じ始める
第二幕後半:相手の気が変わった要因について推測・調査する
- 主人公は相手との関係修復や真実理解のため、相手が行動パターンを変えた原因について積極的に調べたり推測したりする
- 例:共通の友達に聞き込みしたり、SNS投稿などからヒントを探す
- 主人公は次第に相手の抱えている悩みや目的について理解し始めるものの、まだ完全には納得できない状態
第三幕:相手の事情・本音を知り、本来の裏表ない相手と向き合う
- 主人公はついに相手本人から直接事情や本音を聞く機会を得る
- 例:派手になった幼なじみが実は友達作りで無理していたこと、本当は以前の日常が好きで疲れていることなど
- 相手自身も新しい行動パターンによって疲れたり、本来望んだ結果にならないことに気づき、「今まで通り」の自分へ戻ろうと考え始める
- 主人公と相手は互いに素直な気持ちで対話し、本来あるべき自然体な関係へと戻ってゆく
具体例まとめ
元々のイメージ |
→ |
気が変わった後 |
気が変わった原因 |
結末 |
真面目で控えめ |
→ |
派手で社交的になる |
「友達から地味だと言われた」 |
無理していたことに気づき元通り |
優しく穏やか |
→ |
冷淡で攻撃的になる |
「甘く見られて損ばかりしている」 |
周囲とのトラブルから元通り |
勉強熱心・優等生 |
→ |
勉強放棄・遊び優先になる |
「勉強ばかりでは青春が楽しめない」 |
成績低下や自己嫌悪から元通り |
恋愛興味なし・クール |
→ |
積極的な恋愛主義者になる |
「周囲から恋愛経験なしと馬鹿にされた」 |
本心ではない無理だと悟って元通り |
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最終更新:2025年03月23日 21:27