第4話 ~屠りあい学園~(ueda)
(いちおう七美視点)
ある晴れた午後。
特にする事が無いので、あたしはキャンパスの中庭で日の光を浴びていた。
ひたすら、眠かった。
「ふわあああ…… あっ……」
大きな欠伸をして、あたしは草の上に寝転がる。
あたしは、ネタ師だ。
宇宙を構成する、一番大元の力を使う存在だ。
宇宙を構成する、一番大元の力を使う存在だ。
探求することが、ネタ師の使命。
どんな小さな隙間にも感覚の根を下ろし、全ての事象を観測する。
どんな小さな隙間にも感覚の根を下ろし、全ての事象を観測する。
より完全な生命体へと、進化するために。
宇宙の真理に、より近づくために。
宇宙の真理に、より近づくために。
それが、ネタ師。
でも、いっつもそればかりじゃあ、疲れちまう。
幸い、今日はもう講義も無い。
今はまあ、のんびり眠ろう。
幸い、今日はもう講義も無い。
今はまあ、のんびり眠ろう。
んな訳で、目ェ閉じてうとうとしていたら、だ……
「おい」
後ろから、誰かの声が聞こえた。
同じ学科の、久藤ってヤツだった。
「んだよ…… 人が気持ち良く昼寝しようとしてんのによ」
頭を掻きつつ、あたしは答える。
頭を掻きつつ、あたしは答える。
「すまんすまん、ちょっと聞きたい事があってな」
と、久藤。
と、久藤。
「ここで話すのも何だ、ちょいとサークルの部屋に来てくれよ」
そう言って、久藤は歩き出した。
そう言って、久藤は歩き出した。
あたしもそれに続いて、歩いていく。
ドアを開け、あたしらのサークル――セブン妄想同好会って名前だ――の部屋に入る。
決して広いとはいえない部屋の中には、テーブルが一つと、その周りに椅子が幾つか。
あたしと久藤は椅子に腰掛け、向き合った。
「んで、聞きたい事って……何だ?」
少し間を置いて、久藤が口を開く。
「実は、な……」
(続くかも)
非日常に足を踏み込んでいます すみません