ステイル「…………」
ステイルは、呆然と立ち尽くしていた。
ようやく見つけた、頭脳屍人の目の前で。
隙だらけの恰好で、最早何も目に入らぬとでもいうような表情で。
『彼女』の変わり切った姿を、見ていた。
ステイル「…………は」
そして。
ステイル「は、はは。はは。は。ははははは。ははははははははっ」
狂ったように、笑いだす。
ステイル「クソくらえだ、神サマ。貴方の愛した世界は、こんなにも絶望に溢れてるじゃないか」
何かを悟った様な顔で、ぼそりと呟いた。
その呟きも、雨音に紛れて消えていく。
ステイルの右手に握ったルーンを記すカードから、炎柱が生み出される。
摂氏数千度の炎は、人間であれ人外であれ、一瞬で焼き尽くす劫火の剣だ。
それを、大きく上段に構えて。
ステイル「――――さようなら。もう二度と、その顔は見たくない」
振り下ろす。
正真正銘の化物になった、月詠小萌の頭へと。
最終更新:2011年05月05日 12:39