Phoenix Saga『フェニックス・サーガ』
掲載誌:
X-MEN#101〜108、全8話
出版:1976〜1977年
概要
登場人物
X-MEN
シーアー帝国
その他
カメオ出演(#105)
クリス・クレアモント(ライター)
デイヴ・コックラム(
アーティスト)
あらすじ(ネタバレあり)
X-MENは宇宙ステーションでのミッションの後、破損したスペースシャトルに乗り、太陽嵐を突破して地球へ帰還しなくてはならなくなった。
センチネルとの戦いのため自動操縦システムも破壊され、宇宙服もなく、生命維持室にいれば安全だが、コクピットでは太陽風の放射線や熱から身を守る術がない。
この危機的状況の中で、ジーン・グレイはパイロットから
テレパシーで操縦技術を吸収し、
テレキネシスで太陽嵐を防ぎながらシャトルを操縦し、大気圏へ突入することを思いつく。これはジーンの命を賭けた試みだった。
しかしシャトルが発進してからまもなく、放射線はジーンのテレキネシスの力場を破り、彼女を襲う。
シャトルはケネディ空港をオーバーランしてジャマイカ湾へ突入。
他のX-MENたちは無事だったが、最後に水中から飛び出したジーンは何故かコスチュームが代わり、フェニックスを名乗るのだった。
ジーンはその後、気を失い、昏睡状態となる。
(X-MEN#100〜101)
実はそれは銀河三大帝国の1つ
シーアー帝国のエージェント、
エリック・ザ・レッドの陰謀であり、X-MENは全宇宙の存亡を賭けた戦いに巻き込まれていく。
退院したジーンの住居を
プロフェッサーXが訪れているころに、シーアー帝国の皇女
リランドラが助けを求めて現れる。
続いて元
ギャラクタスの
ヘラルドで強大なコスミック・パワーを持つ
ファイアロードが現れ、教授を襲撃。その力に対抗するため、ジーンは初めてフェニックス・フォースを解放し、ファイアロードを退けた。
しかし、ファイアロードは騙されてプロフェッサーXを襲撃しただけで、その隙に暗躍していたエリック・ザ・レッドがリランドラを攫い、スターゲートを通っていずこかへ連れ去ってしまう。
ちょうどそこへマグニートーとの戦いからX-MENが帰還。フェニックスの力でスターゲートを再び開き、一同はテレポートするのだった。
(X-MEN#105)
スターゲートを通過したX-MENは荒涼とした星で、リランドラの兄でシーアー皇帝の
ディケンと、彼を守る超人戦士集団、
インペリアル・ガードと対峙することになった。
この星には全宇宙を滅ぼす程の力を持つというエムクラン・クリスタルがあり、ディケンはその力を欲していたのだった。絶対的な力への欲望に正気を失っているディケンはその力をコントロールできると信じていたが、リランドラはクリスタルの力が暴走し全宇宙が破滅すると考え、兄を止めようとしていたのだった。
X-MENは宇宙海賊
スタージャマーズに加勢を受けながらインペリアル・ガードと戦うが、エムクラーン・クリスタルの核にあるスフィアが破損。
その力が本当に全宇宙を滅ぼすことを予知したジーンは、フェニックス・フォースの力でスフィアを修復し、地球に帰還したのだった。
最終更新:2014年01月04日 09:28