概要
X-MEN:ファナルディシジョンは2006年公開のアメリカ映画。原題は"X-Men: The Last Stand"。
あらすじ
20年前。閑静な住宅街に、二人の男が降り立った。一人はX-MENの指導者にして「
恵まれし子らの学園」の校長、
プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア。もう一人は後にブラザーフッド・オブ・ミュータンツのリーダー、
マグニートーとなるエリック・レーンシャーである。二人はある「特別な」少女に会いに来た。少女は強力な超能力を発現し、両親から病気だと思われていた。名前は
ジーン・グレイといった。
10年後。あるビルの一室に少年がいた。トイレに閉じこもり、泣きながら血まみれのナイフで自分を傷つけている。父が心配して中に入ると、彼の背中が見えた。少年は、その背中に生えつつある羽を切り落とそうとしていたのだ。
そう遠くない未来。
X-MENの面々が戦闘をしている。これまでのメンバーに加えて、
シャドウキャットことキティ・プライド、
コロッサスことピーター・ラスプーチンもユニフォームを着ることになったようだ。リーダーは何故か
ウルヴァリンことローガン。本来のリーダー、
サイクロップスことスコット・サマーズは、まだ恋人・
ジーン・グレイの死から立ち直れないでいるのだった。
アメリカ政府
ミュータント省。長官はミュータントのドクター・ハンク・マッコイである。大統領の招集により会議が開かれた。大きな問題は一つ。マグニートの腹心、
ミスティークが逮捕されたのだ。彼女が盗んだのはとあるファイル。そのファイルは、あるミュータントの少年に関するものだった。少年の名は
リーチ。ハンク・マッコイが呟く。「ミュータント社会に衝撃が走る」と。
恵まれし子らの学園をハンク・マッコイが訪れた。彼によると、ミュータント遺伝子を「治す」薬品、「キュア」が作られたというのだ。作ったのは背中に羽が生えた少年、ワージントンの父。彼はマスコミにキュアの生産を発表した。自らの力をコントロールできず、悩む少女
ローグはキュアに光明を見いだした。だが、X-MENの一員、
ストームは彼女に言う。「我々は治すことはできない、何故ならミュータントは病気ではないからだ」と。
とある教会。ミュータントたちが一同に介し、キュアに対してどう向かい合うべきか話し合いが持たれていた。これは救いなのか、それともミュータントという種の根絶なのか?ある老人が立ち上がった。マグニートーことエリック・レーンシャー。彼は集まったミュータントたちからめぼしい者を選び、あらたな組織を作ろうと動き始めた。
カナダ・アルカリ湖。傷心のスコット・サマーズはジーン・グレイが死んだ湖岸を訪れていた。彼女は蘇った。計り知れない力を持つもう一つの人格、フェニックスとして。
フェニックスは敵か味方か?キュアは救いなのか種の根絶なのか?
彼らの最後の「決断」とは?
主要キャラクター
キャラ名 |
俳優 |
概要 |
プロフェッサーX / チャールズ・エグゼビア |
パトリック・スチュワート |
「恵まれし子らの学園」の校長でX-MENを結成した。世界最強のテレパス |
ウルヴァリン / ローガン |
ヒュー・ジャックマン |
謎の金属アダマンチウムの骨格と爪、超回復能力「ヒーリングファクター」を持つ男。 |
サイクロップス / スコット・サマーズ |
ジェームズ・マーズデン |
X-MENのリーダー。目から破壊光線「オプティックブラスト」を放つが、コントロールできないため、常にルビー・クォーツのサングラスかバイザーをつけている。 |
ジーン・グレイ(フェニックス) |
ファムケ・ヤンセン |
前作で死亡したX-MENのメンバー。テレパシーとサイコキネシスの能力者だったが、計り知れない力を持って蘇った。 |
ストーム / オロロ・マンロー |
ハル・ベリー |
X-MENのメンバー。天候を自在に操ることができる。 |
ローグ/ マリー・ダンキャント |
アンナ・パキン |
人に触れると、生命力や能力を吸収してしまう。コントロールできず人を傷つけることに悩みんでいる。 |
アイスマン/ ボビー・ドレイク |
ショーン・アシュモア |
冷気を操るミュータント。ローグのボーイフレンド。 |
コロッサス / ピーター・ラスプーチン |
ダニエル・クドモア |
体を無敵の生体金属に変え、怪力を発する。X-MENの新メンバー。 |
シャドウキャット / キティ・プライド |
エレン・ペイジ |
壁や物体を通り抜けることができる。X-MENの新メンバー。 |
マグニートー / エリック・レーンシャー |
イアン・マッケラン |
磁力と金属を自在に操る「磁界の帝王」。チャールズの旧友でもあり、仇敵。行方不明になっていたが、新たな動きを始めた。 |
ミスティーク / レイヴン・ダークホルム |
レベッカ・ローミン |
姿を自在に変えて他人になりすますことができる。本来の姿は青い肌に赤い髪。 |
パイロ/ジョン・アラダイス |
アーロン・スタンフォード |
炎を自在に操るが、自分で炎を造り出すことはできない。前作で恵まれし子らの学園と訣別し、マグニートの元へ走った。 |
カリスト |
ダニア・ラミレス |
超高速移動能力と、他者のミュータント能力を見極める力を持つ。 |
アークライト |
オマイラ・モタ |
両手を打ち合わせることで衝撃波を起こす。 |
キッド・オメガ |
ケン・レオン |
全身からハリネズミのようなトゲを出す。 |
サイロック |
アーロン・スタンフォード |
姿を消すことができる。 |
マルチプルマン/ジェイミー・マドロックス |
エリック・デイン |
無限に分身を作り出す。 |
ジャガーノート/ケイン・マルコ |
ヴィニー・ジョーンズ |
無敵の突進力で何でも破壊する。 |
リーチ/ジミー |
キャメロン・ブライト |
近くにいるミュータントの能力を無効化する。 |
エンジェルウォーレン・ワージントン三世 |
ベン・フォスター |
背中に美しい羽があり、空を飛ぶことができる。「キュア」開発のきっかけとなった。 |
カメオ出演について
今回はミュータントが集団で登場するため、カメオ出演のミュータントを特定しにくいが、スタッフロールで数人の名前が明らかになる。
JONES……ジョーンズ:なにげに俳優も同じで三部作全てに登場している。テレビを操る少年。
JUBILEE……
ジュビリー:エグゼビアのクラスで講義を受けている。
SIRYN……
サイリーン:X-MEN2に次ぐ登場。授業のシーンに登場。またエグゼビアの葬式のシーンで黒人少年を抱いて泣いている。
LIZARD MAN……リザードマン:教会のシーンなどで壁に貼り付いている。また、アルカトラズ襲撃のシーンにも登場する。映画オリジナルキャラクターのようである。
トードと間違えられることが多い。
PHAT……
ファット:教会のシーンに登場する、体の大きさが変わるミュータント。コミックでは
X-Statixのメンバー。
GLOB HERMAN……
グロブ・ハーマン:アルカトラズ戦で登場し、キュアに撃たれて人間になる。
他にも、以下のカメオ出演が特定されている。
ステップフォードカッコーズ:エグゼビアとストームが廊下で話すシーンで、後ろの方を3人で歩いている。
ヴァニッシャー:アルカトラズ襲撃のシーンで、テレポートしているように見えるのはヴァニッシャーらしい。
最終更新:2012年09月19日 19:12