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お手軽MOD - (2007/02/09 (金) 13:21:07) の編集履歴(バックアップ)


お手軽MOD



はじめに

ArchiveEditorなどを使って、イチからMODを作ろうとすると死ぬほど手間が掛かる。
でも、なんとか設定だけでも弄って、自分だけのTQを作れないだろうか?
そんなナメたことを考えているあなたに捧げるこのコーナー。

具体的に何をするのかと言えば、
『database.arzを書き換えてみる』ということ。
つまりTQのゲームバランスに手を加えるだけの、
インスタントMODの作成について説明するコーナーです。

実行解説

まず初めに説明。
database.arzとは、TQのデータを格納しているアーカイブの一つ。
具体的にどのようなデータを保存しているかというと、
装備品・スキル・モンスターの能力やドロップアイテム、
クエストの報酬といった、ゲームバランスに関係するデータが保存されてる。
こいつらを編集することによって、TQの外観を全く変更することなく、
全く別のゲームバランスでTQを遊ぶことが出来る。
例えば、駄目駄目なSpiritを強化してあげたり、
ただでさえ強力なHuntingをパワーアップさせてみたり、
ユニークなだけで大したうまみのないユニーク共から素敵アイテムをゲットできるようにしたりと様々。

それなりの創意工夫を持って作業に取りかかれば、そこそこゲームの寿命を延ばせるいい方法です。
痒いところに手が届くような、調整の妙技を身につけられるかも知れないよ?



用意する物

1.Titan Quest(当たり前だ)
2.TQVault(database.arzを解凍するのに必須)
3.取り合えず400Mは空き容量を確保


手順1 『解凍』

database.arzは簡単に説明すれば箱のような物で、
この中にMonsterやSkill、Itemというふうにジャンル分けされたデータが入っているが、
箱の中に入れたままじゃあ、中身は差し替えられない。
では最初にdatabase.arzの中身を抽出することから始めよう。

TQVault、普通はTQのキャラクター間でアイテムをやり取りするツールだが、
どういうわけだか、.arzを解答するための機能が搭載されている。
DLは↓からどうぞ。(もし消えてたらググれ。zipがなんだかわからない奴もググれ)
http://titanquestvault.ign.com/fms/Download.php?id=1878

TQVaultを起動するには、TQVaultをTQと同じ場所に置く必要がある。
デフォルトパスはC:\Program Files\THQ\Titan Quest\
もう色々と面倒だからとっとと起動。

TQVを適当に起動するとExtract database.arzというボタンがるからクリック。
解凍するフォルダを聞かれるので、自分の好きな場所に置く。
例としてC:\Program Files\THQ\Titan Quest\DATAに解凍。
ちょっと時間が掛かるので、コーヒーを淹れてくること。
取り敢えず前準備の一つは完了。

手順2 『置き換え』

次にデータをコンパイルする時のために、完全なdatabaseを作成しておく。
それって何?と言われても説明は省く。とにかく必要なことです。
TQのインストールフォルダにある、ArtManager.exeを起動。
初回起動時に色々と使用するフォルダを聞かれるので、これも好きな場所を選択。
このテストでは上から
C:\Program Files\THQ\Titan Quest\Work
C:\Program Files\THQ\Titan Quest\Build
を選択。三番目は自動的に読み取られるはずなので弄らなくて良し。

OKをクリックすると、上で選択した場所にフォルダが作成される。
ArtManagerのツールタブからMod>Newを選択、これから作るMOD名を入力する。
これはテストなのでやっぱりTestと入力する。
するとさっき作ったWorkフォルダの中に、Custommaps\testというフォルダが出来る。

このtestというフォルダの中に、さらにdatabaseというフォルダがある。
このフォルダは今作ったばかりで空っぽで、これをdatabase.arzとして再加工しても、
からっぽの箱が出来るだけで、なんの意味もない。
というわけで、さっき解凍した箱の中身である、C:\Program Files\THQ\Titan Quest\DATAの中身を移し替える。
dataフォルダの何階層か下のフォルダに300MBほどのdatabaseがあるので、
これをC:\Program Files\THQ\Titan Quest\Work\Custommaps\Test\に移動する。
上書きするかどうか聞かれるので、完膚無きまでに上書きすること。
これでようやく、データを弄る前準備が完了する。

これまでの話が理解+実行できてなかったら、もう諦めた方が良い。


手順3 『ArtManagerでデータ改変』

前準備が終わったところで、いよいよデータ改変。
ArtManagerを起動し、ツールタブのMod>SelectにTestという項目が上がっているはずなので選択。
ちょっと読み込みに時間が掛かったら確実に成功。
ArtManager中部にSource Assets Databaseの三つのタブ。
Databaseを選択するとrecordsから派生する色々なツリーが出てくる。
お目当てのお宝は全てこの中。

お宝は全てフォルダ名と同様の場所に格納されている。
Creature Item Quest Skillsの4つに興味が湧く可能性が大。
じゃあ、早速Skillsを弄ってみよう。

Skills\には下層フォルダとして、色々なMasteryが格納されている。
ここでは一番使えないSpiritを強化していく方針を立てる。
Spiritフォルダを選択すると、さらに4つの下層フォルダのほか、
現行のVer(1.20)で使用されているスキルが、右上のウィンドウに表示されている。

では、最も使えないスキルであるTernionを強化しよう。
Ternionをダブルクリック! すると、何故かエラーが出てエディターが起動しない。
これは自分の固有の環境かもしれないが、
とにかく出来ないので、上位スキルのArcaneLoreを強化することにする。
一覧からternion_arcanelore.dbrをダブルクリックすると、ついにエディタが起動。

手順3.5 『弄る』

エディターが起動すると、左上に大まかな分類項目、右上に各小項目が並ぶ。
各項目の説明は、おおむねこんな感じ。

Modifier - 消費マナ・リチャージ・効果時間・効果範囲等
Projectileconfig - 発射角度・発射数・貫通確率・作用範囲等
Skillconfig - 習得に必要なマスタリ・最大Lv・ブースト込みの最大Lv その他スキル事の固有数値等
Qualifyingweapons - このスキルを利用できる武器(0-1で制御)
Defensive Parameters - 主に防御に関わる項目
Offensive " - 攻撃に関わる項目
Retaliation " - だいたいの場合、反撃に関わる項目
Character " - 作用するキャラクターのステータス変動に関わる項目
Skill " - マナorリチャージコスト減少・発射速度の増加等
Racial Bouns - 特定種族に対するボーナス

(細かい項目については、ゲーム用の英語が身に付いてれば何とかなる。
 わかんなきゃエキサイト翻訳でググれ)

では付いて来られない人間は徹底的に置き去りにして、Arcaneloreを強化。
今更ですが、改造によってデータが壊れたなんだという問題に関して、
ページ筆者は一切の責任を負いません。
よって、わかんない人間はそもそも弄るべきでないのです。

Spiritでも特別使えないスキルとして存在感を放つTernion。
だがTernion本体を編集しようとするとどうしてもエラーが出るので、
Ternionを強化するには派生スキルのArcaneloreを強化するしかない。
とりあえずArcaneloreをLv1になった時の効果を、
『消費マナ0+前方30度に10WayShot+貫通確率20%+弾速100%Up+Volcanoと同じ爆破範囲+ElementalDdamege50%Up』に変更してあげたいと思う。

まず消費マナから。
Modifier>skillmanacostを0に変更。これだけでOK。
(各項目の数字の部分をダブルクリックすると、書き換えモードに変わる。
 説明するよりやったほうが早いので、この辺は色々と自分で試す)
次にProjectileconfigにて、発射角度・発射数・貫通確率・爆破範囲を設定。
Launchrotation・Launchnumber・Piercing・explosionradiusの順に該当。
上から30・10・20・3に変更すれば、
『前方30度に・10発分・貫通確率20%の・範囲3の攻撃を発射する』という設定になる。
(実際はThernionの3発があるので13発)

続いて、ElementalDamageの付与に関して、Offensive Parameters>Offensive Elemental。
目的の小項目はOffensiveelementalmodifier。
これを50にすることで、攻撃に50%のElementが追加される。
ちなみに50ダメージのElementを追加したいなら、OffensiveelementMinを50にすればよし。

最後にSkillparameters>ProjectileBonus>Projectilespeedmodifierを100にすることで、
弾速100%Upの弾に変化する。
ツールタブ>File>Saveで保存するか、そのままクローズすることで、
変更を保存するかどうかのダイアログ表示に切り替わるのでYesを押せばよし。

保存に成功すれば、データ弄りは完了。
今までのThernionがオルトロスなら、今のThernionはティアマト。
では最後に、このデータをTQに反映させるための仕上げになる。

手順5 『database再加工』


無事Thernionを強化することに成功したので、
この新データを新しいdatabase.arzとして作り直す必要がある。
やり方は超簡単、さっきから開きっぱなしのArtManagerを見る。
ツールタブ>Buildでrecords内部のdatabaseの加工が始める。
結構時間が掛かるので注意。
描こうが終了すると、databaseファイルはArtManagerが指定したフォルダにアーカイブを作っている。
この場合は、手順1で解説したとおりC:\Program Files\THQ\Titan Quest\Build。
いくつかフォルダを移動すると、26MB程度のTest.arzが出来ているはず。
これが、お手製の『新しいTQ』だよ、凄いぞおめでとう。

(出来てなかったらエラーが起きてる。
 本当ならデータ改変も出来ないはずなので、謎のエラーということになる。
 もしそうなったら、ググったり海外のフォーラムで専門家に聞け)

手順6 『差し替えて起動』

あとはやることはほとんど無し。
C:\Program Files\THQ\Titan Quest\databaseの中にある、database.arzを適当な名前にリネームしたら、
Test.arzをdatabase.arzにリネームして、上のファイルと差し替える。
あとはいつも通りTQを起動するだけで、超Alcaneloreの使えるTQがプレイできる。
(もしゲーム中にエラーを吐いて止まったりしたら、自助努力で解決。
 自己解決できない人間は改造に手を出しちゃ駄目です)


というわけで、ここまで読んで全く迷わず出来た人間は、
次からは自分でガンガン改造しまくって、自分好みのTQを遊んでみれ。
RadiusだのModiferだのといったゲームらしい英語さえわかれば、Editorの使い方は非常に簡単。
強いて言うとすれば、ちゃんとやろうとすると時間が掛かるのは底なしってコト。
(例えば石碑+4にさらに装備品のブーストを加味して、
 全スキルを+8までブースト可能にしてみようとしただけで、3時間は楽に掛かった)

わからなかった人は、なにからなにまでググってみよう。
というか↓のサイトが読めれば、MODについては1から10まで理解できる。
http://titanquestvault.ign.com/
読めなかったらエキサイト翻訳↓。
http://www.excite.co.jp/world/
エキサイト先生が役に立たなかったら、自力で英語を読めるようになるか諦めるか。


改造したTQはシングルorLANでしか遊べないので注意。

LANでマルチをする場合は、他のPCにも同じdatabaseを配る必要がある。
Ping高くても外人とブイブイ言わせるぜー、みたいな人には縁がない世界のはず。

TQ改造したら起動しなくなったとか、改造が上手くいかなかった、

という問題について、当ページは一切解答しないと思われます。
Wiki管理人やその他勤勉な編集者各位のGoサインがない限りは、
ここらのコメントログで聞くのもやめといた方が良いと思われます。
2chの現行スレなんかも同様にオススメしない。
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