GM/人々
ストーリーを進める前に、前回の続きの場面をやっておこう。こっちの世界に対してどう関わっていくかスタンスをはっきりさせて欲しいからな。さて、ティアナ神殿に通された君たちを人々が歓迎の声で出迎える。
「勇者様!!」「勇者様、どうか我々をお救いください!」
クレイグ
そういうプレッシャーは勘弁して欲しいんだけど。
GM/マリン
ともかく、マリンは「勇者様はお疲れになっていらっしゃいますので、今はゆっくりお休みいただこうと思います。その間、誰もお部屋に近づいてはいけませんよ」と命じて、君たちを神殿の一室に案内してくれる。で、話し合いの間はマリンも席を外す。
ノース
「――なかなか大変なことになりましたね」
クレイグ
「先生、これからどうするんですか?」
ノース
「やれることがあるのならそれをするべきでしょう。助けを求めている人々がいて、私たちにはそれをなんとかするだけの力があるかもしれないのですから」
ヴィート
「俺には自分にそんな力があるとは思えないが。それに、そんなことをしなければならない理由もない」
クレイグ
「でもっ! たしかに僕たちには何もできないかもしれないけど、あの人たちは僕たちに期待しています。できることがあるなら、やってみるべきです!」
ジリアス
「期待するだけなら、誰にでもできる。――勝手な話だ」
クレイグ
「そうやって……ただ彼らを笑うことだって、卑怯なことじゃないんですか!?」
ジリアス
「お人好しだな。そこまでして彼らを助けて、何になるというんだ」
ノース
「見返りを求めてのことではありません。ただ、この世界がこんなに暗く覆われたままであって欲しくない……それだけですよ」
クレイグ
「それに、僕らがここに召喚されたということは、この世界は僕らとなんらかの繋がりがあるのかもしれません。ひょっとしたら、この世界が滅びるようなことがあれば何かよくない影響があるかも――」
ヴィート
よくない影響か……。故郷のことなんかを考えて、
「……仕方ない。こんな夢を見続けるようじゃ、寝覚めも悪そうだ」
ジリアス
「そうか。俺は戦いができるのならどちらでも構わんが」
クレイグ
じゃあ、そういうことで話はついたと。
GM/マリン
コンコン、と音がして「入ってもよろしいでしょうか?」とマリンが。「皆様、不躾にこのようなところにお招きして申し訳ありません。それで、お話し合いの方は……?」と視線を向けてくるが。
ノース
「ええ。私たちにできる限りのことをさせていただきます。世界を救うだけの力が私たちにあるかどうかは、まだわかりませんが」
マリン
「本当ですか!? ありがとうございます、心強いです!」
ノース
「ところで、マリンさん。あなたのお名前はマリン=ファルネージュでしたね。シノン=ファルネージュという名前に聞き覚えは?」
GM/マリン
「あ、はい。私の姉の名前ですが……?」
ノースが9年前にシノンと顔を合わせた際、彼女にも会っている。ただマリンの方はまだ幼かったのでそのことは覚えていない。
ノース
私の方はそのことを覚えていていいんですかね。
「なるほど、あなたがあの時の女の子でしたか」と会ったときのことを話します。
マリン
「あ……そうだったのですか。すみません、よく覚えていなくて」
ノース
「それで、シノンさんは今どこに?」
マリン
「姉は6年前に家を出て、今はどこにいるのか……。ここに姉さんがいれば、この事態ももっとうまく収められていたかもしれないのに……」
その後マリンと話をし、この世界がやはり元の世界と同じ世界であるらしいことを確認。同時に自分たちが一年後の世界から来た存在であるということを伝える。
クレイグ
それから、僕たちの実力があまりたいしたものではないということも伝えておきましょう。過剰な期待をかけられて、いきなり魔王を倒しにいってくれとか頼まれても困る。
ヴィート
「……ひとつ言っておきたいことがある。見ての通り、俺たちはただの駆け出しの探索者だ。期待するのは勝手だが、まだ俺たちに何ができるか分かりはしない。礼を言ったり盛り上がったりするのは後にしてくれないか」
ジリアス
……クールだ。
クレイグ
「ただ」と一応フォローを(笑) 「僕たちはまだ駆け出しですけど、僕たちの世界では自由に動くことができます。それを生かすことができれば――」
マリン
「それは、あの香水を取ってきていただいたように……でしょうか?」
クレイグ
「はい。僕たちもただの一市民ですけど、この神殿の中にいるよりは動ける範囲は大きいはずです」
GM/マリン
「そうなのですか。そういうことでしたら、私も何かお願いできることはないか、探してみることにします。ちょうどこのようなものもありますので――」と彼女は手帳を取り出すんだが。
ジリアス
手帳?
GM/マリン
どんなことでも載っている手帳。「これは、つい一月ほど前にこの神殿にいらした男装の女剣士の方が――」
クレイグ
あいつか!?(←そのキャラの元プレイヤー)
GM
彼女はある人の安否を確かめたいと神殿を発ったんだが、そのときに「もうここには戻ってこないかもしれませんが、これを預けておきます。あなたならきっと役立てられるでしょう」と言って残していったものらしい。
クレイグ
あいつ、そんなことしてたのか。
ジリアス
それでその人はそれ以来戻ってこなかったと。
クレイグ
今回のことについて、手帳には何か載っているんですか?
GM/マリン
いや、今回の件については何も。「でも、この手帳を調べていけば状況の打開につながる何かが見つかるかもしれません。そのときはどうかよろしくお願いします」
マリンと別れ、元の世界に戻ってきた一行。こちらでも「一年前の事件」について調べてみたが、特に情報は得られなかった。
そんな中、ジリアスは再び白い髪の少女――エルジェに遭遇する。
ジリアス
前回、エルジェと別れた公園をふと通りがかって眺めてみたりする。
GM
ほう。すると君の裾が不意に引っ張られる。振り返るとエルジェが。
ジリアス
「エルジェか。また会ったな」
GM/エルジェ
「――今日も、遊びたい」
ジリアス
「ああ。じゃあ、何をする?」
GM
エルジェは首を傾げているが。
エルジェと何をして遊ぶかで迷ってしばらくプレイが止まる。
……そして数分後、砂場で戯れている2人の姿があった。
ジリアス
砂をかき集めて棒を立て、「これを倒さないようにしながら砂を削っていくんだ」
クレイグ
20歳そこそこのいい大人が砂場で幼女と……。
ヴィート
見方によってはかなり危ない光景(笑)
ノース
いや、微笑ましく見えますよきっと(笑)
GM/エルジェ
「ん、わかった」
エルジェはとても慎重に少しずつ砂を取っていく。じゃ、どっちが倒すか幸運度で判定でもしてみようか。手加減をするなら-5くらいのペナルティをあげよう(ころころ)
ジリアス
それは……(ころころ)負けたな。いっぱい削り取ろうとして勢い余って倒してしまった感じか。
エルジェ
「あ。……私の、勝ち」
ジリアス
「そうだな。だが、次は負けないぞ」
昔、妹と遊んでいたときのことを思い出す。
GM
そんな風にしてしばらく時間を過ごし――2人は遊び疲れて一休みしています。エルジェはぼうっと空を見上げている。
ジリアス
「そういえば――エルジェの親はどうしているんだ。遊んでくれないのか?」
エルジェ
「パパとママは……いるんだけど、もういない」
ジリアス
「? どういうことだ?」
GM/エルジェ
「昔はそうじゃなかった。……もう、ずっと昔。パパは優しくて、ママはときどき怒るけど、たまにギュって抱きしめてくれて。すごくいい匂いがして――大好きだった」
そこで彼女は悲しげな表情をしてうつむく。
「でも、今は……。あんなの、パパとママじゃない……」
ジリアス
「……そうか。それでエルジェは、セレーヌさんと2人でいるんだな」
GM
肯く。
「それなら、その分も俺が一緒に遊んでやろう」
「うん。……約束」
「ああ、約束だ」
そのころ、クレイグはとてもブルーな気分になっていた。
前回の報酬でも返しきれなかった借金が、規定のルールに従ってシナリオ終了とともに1.5倍に増えていたからである(笑)
GM
ちなみに借金の理由をたずねても両親にはぐらかされる。
ノース
私が尋ねてみても駄目でしょうか。
GM
うーん、どうもそのことに関してだけは踏み込んで欲しくなさそうな様子だね。
ヴィート
そんな沈んでいるクレイグの様子を見て、ノースに話しかけてみる。
「……クレイグの奴は何か問題でも抱えているのか? うかない顔をしているようだが」
ノース
「ああ、それは彼の家が――」と言いかけて、どこまで話していいかわからないので口をつぐみましょう。
ヴィート
「まあ、なんだ。俺たちはすでにひとつの大きな問題を抱えている間柄だ。解決できる話ならしておいてもらいたい」
ノース
「そうですね……」ヴィートが実はいい人だというのを今までの会話から直感的に読み取った感じで。
クレイグ
さすがは先生(笑)
ノース
「彼の家は、たいへんな借金を抱えているのです。ヴィート、あなたはクレイグと歳も近いことですし、彼のことを支えてやってくれませんか」
ヴィート
「借金ということなら、俺がどうこうできる問題じゃないが……」
ノース
「心の支えになっていただけるだけで構いません」
ヴィート
「……そういうのは苦手なんだけどな。まあ事情はわかった」
GM
さて、パーティの絆を暖めあうのはそんな感じで。そろそろ今回予告に入ります!
今回予告
夢と現。
その境界は時には脆く、時には決して越えられない壁となる。
それでも人は願わずにはいられない。今、目の前のこの悲劇が夢であってくれればと。
――眠りについたところで、悪夢からは決して逃れられはしないのに。
セブン=フォートレスキャンペーン「Butterflie’s Dream」 第二夜
『STRUGGLE』
「──選びなさい。ここで死ぬか、それとも永遠の眠りにつくのかを」
前回の件から数日後。
一行は眠りにつき、向こうの世界へ行こうとしていた。その途中、ジリアスはエルジェがすすり泣く声を聞き取る。
GM/エルジェ?
声はこう言っている。
「たくさんの人が、泣いてる。苦しんでる。氷の中に閉じ込められて、出して欲しいって。イヤだ……。もう、聞きたくない……」
ジリアス
「……エルジェ?」
GM
君の呼びかけはエルジェには届かない。声は徐々にフェードアウトしていき、そして気がつくと君たち4人はいつものように夢の世界に来ている。ただ、ちょっと様子が変だ。神殿の中にほとんど人がいない。みんな表に出払っているらしい。
ノース
そちらの方に行ってみます。
GM/ナナ/マリン
人だかりがあり、その向こうでマリンが一人の少女と話をしている。
「そういうわけで、この神殿に保護してもらいたいの」
「わかりました。ナナさんと、その仲間の方たちですね。もちろん歓迎します、どうぞお入りください」
ヴィート
……ナナ?
GM
ナナ。
クレイグ
あ、そうか。どこかで聞いたことがあると思ったら幼馴染みの。
ヴィート
ナナがこっちの世界に……? 時間軸的にはどうなっているんだろう。
GM
ヴィートが故郷の村を出発したのは2年前。今が1年前、そのころ君はフレイスあたりで探索者をしていたはず。ナナについては知らない。
クレイグ
こっちは事情を知らないので。
「まだこの世界にも生き残りの人がいたんですね!」
GM/マリン
「あ、皆さん! はい、まだ生き残っていた人達が見つかったんです。これも皆さんがこの神殿に来てくれたからでしょうか。神様のお導きですね」
ノース
「まだ運命は悪い方向に傾いてはいない、ということでしょうか」
GM/マリン
「はい、きっと!」
一方ナナの方は、ヴィートの姿を認めると驚いた表情をして何事かつぶやくんだが――知覚力ジャッジ。
ヴィート
(ころころ)クリティカル! 24。
GM
(どうして!? あなたがここにいるはずは……)と聞こえた。
ヴィート
「ナナ! 本当にナナなのか!?」
GM/ナナ
「! ……私はあなたなんて知らない。近寄らないで!」
と言いつつシャドウニードルを抜き放ち――
一同
えええ!?
GM/ナナ
当てはしない。警告を込めて足元に突き刺すだけだ。
「そういえば、私の“仲間”をまだ顔見世してなかったわね。紹介するわ」
ナナが手をかざすと、地中から次々と芋虫タイプの蟲が現れる。その数およそ20体あまり。
クレイグ
待てぃ!? それは死ねる!(笑)
GM
マリンが“招いて”しまったのでナナとその仲間は自由に結界内に侵入できる、というわけだ。事態を見守っていた人々は我先に神殿の中へ逃げ出していく。
ヴィート
「何をするんだ、ナナ!?」
GM/ナナ
「……これが今の私の役目、邪魔をしないで」そしてマリンの方へ向き直り、
「私はあなたたちに降伏してもらうために来た。無意味な抵抗はやめなさい」
ヴィート
「降伏すればどうなるんだ?」
ナナ
「氷の中に入ってもらうことになる。見ての通り、それで死ぬことはないわ」
ヴィート
「だがそれは……生きていると言えるのか?」
ナナ
「命を落とすよりはマシでしょう? もしこの場にギャロンやダストが来れば、あなたたちは間違いなく殺される……これは親切で言っているの」
ノース
ギャロン、ダスト……。
ジリアス
四天王? 他にも似たような連中がいると……?
GM/ナナ
さて。
「選びなさい。ここで死ぬか、それとも永遠の眠りにつくのかをね」
ここで一同は一旦作戦会議。
一度神殿内部まで退き、出入り口に前回の残りの香水をぶちまけることでひとまずの時間を稼ぐことにする。
ヴィート
じゃあ俺がナナに隙を作り出せばいいんだな。まずはジリアスの方に目配せをし。
ジリアス
意図を理解し香水を用意する。
ナナ
「さあ、返答を聞かせてもらおうかしら?」
ヴィート
ナナをすがるような視線で見る(笑)
「……ナナ。どうしてこんなことになってしまったんだ」
GM
すがるような視線か(笑) それは……(ころころ)かなり動揺した。
ヴィート
不意をついて、ナナを向こう側に押しやるように体当たりをかける。
ジリアス
その隙に神殿まで下がって香水を。
ノース
マリンを庇って後退しながら、
「何もしないで氷に閉じ込められるなどという運命は、私達には選択しかねます!」
ヴィート
「……すまない、ナナ。だが俺たちは死ぬわけにも、氷に閉じ込められるわけにもいかない。何故君がこんなことをしているのかを聞いても、今の君は答えてくれないのかもしれないが――」
ナナ
「…………」
ヴィート
そこで一旦身を離し、
「それでも俺は……ナナを信じている」
あとは適当に蟲から逃げ回りながら撤退します。
GM/ナナ
「く――」
ナナはちょっぴりドキドキしている(笑)
撤退は成功したものの、依然蟲に包囲された状況には変わりない。香水が蟲の侵入を押しとどめてくれるのはせいぜいあと3日。それまでになんとか打開する方策を見つけ出さなくてはならない。
マリン
「結界を張り直したので、これ以上新たな蟲が入ってくることはありません。ですが、すでに侵入された分はどうしようも……。すみません、私のせいで」
ノース
「いえ、気にしないでください。過ぎたことです」
マリン
「……ありがとうございます。でも、どうしてあの女の人は蟲に味方しているんでしょう。話した感じではそんな人には思えなかったのに……」
ノース
「彼女には彼女なりの考えがあるのでしょう」
ヴィート
「…………」
クレイグ
「とにかく、これからのことを考えないと。オランさん、あの蟲がどの程度の強さなのかわかりませんか?」
GM/オラン
「うむ、何度か交戦してデータは取れている」
見せてあげよう。
ノース
うわっ、堅い! 防御50で神力30!?
ジリアス
どう頑張っても攻撃が通らないな……。
クレイグ
炎の魔法が弱点か……。まずは元の世界で≪炎の箭≫の代金を稼ぐところから始めないといけないと(笑)
ノース
何か爆弾みたいなものありませんかね?
GM/マリン
「爆弾、ですか? あ! そういえば手帳にそのようなものが載っていたような……。調べてきますので少しお待ちください」
マリンが一旦席を立つ。
クレイグ
それでなんとかするしかないのかな……。
オラン
「だが……仮にそれで蟲を撃退できるとしても、まだあの女がいる。お前たちも常にこちらに留まれるというわけではなさそうだしな」
ジリアス
「ああ、そうなるな」
GM/オラン
「となると、今ここにいる者の中で戦えそうなのは……」と見回し、一人の男に目を留めるんだが……やはり駄目だと視線を外す。
ジリアス
誰?
GM
視線の先には黒い鎧を着た騎士風の男。
ヴィート
おお、強そうだ。
クレイグ
「あの方は駄目なんですか?」
GM/オラン
「今まで何度も説得はしてみたが……」首を横に振る。
クレイグ
「でも、こんな状況で!」
ノース
「では、私達で改めて説得してみましょう」
ノース
「失礼します。あなたは――?」
黒騎士
「名乗るほどの者ではない」
ノース
「見たところあなたも戦いの心得があるようですが、手伝ってはいただけませんか?」
黒騎士
「……いずれ俺達もこの世界も終わりだ。抵抗することに何の意味がある」
ノース
「それでも、私達はこの世界のために何かがしたいと思っています。あなたも最初から諦めていたわけではないのでしょう? かつては、自分が信じる何かのために力を振るっていたはずです」
黒騎士
「…………。確かに、かつては理想のためにこの剣を捧げたこともあった。だが、今となっては全て無駄なことだ」
ノース
「ですが、私達はまだ諦めていません。私達を信じて、再びその剣を預けていただけませんか。お願いします」
黒騎士
「お前達程度の者に、そんなことが可能だとは思えんが。そうだな……1対1の戦いで俺に勝利してみろ。それができれば少しは認めてやろう」
ジリアス
戦いか。
「いいだろう。……ここは俺に任せてくれ」
ノース
「ジリアスさん。ですが――」
クレイグ
「先生、今はジリアスさんに任せましょう」
黒騎士カーライルとジリアスは構えを取り向かい立つ。
先に動いたのはジリアスだった。
ジリアス
最初から全力で行こう。メイスの「二刀流」で≪疾風≫≪旋風≫≪雷破≫≪砕破≫、「渾身の一撃」。命中に闘気も入れて……(ころころころ)20と17。
GM
ぐっ、それは微妙に厳しい値だな……太刀で受けよう。(ころころ)成功。
ジリアス
ダメージは……(ころころころ)42と36。全力でメイスを叩きつける!
GM/黒騎士
それは止めきれん! (ころころ)結構きた。
「く――! 無様なものだ。かつて闇の宗教で『鉄の黒騎士』とも呼ばれたこの俺が……」
クレイグ
闇の宗教!?
ジリアス
「……力は振るっていなければ、いつかは錆びる。それだけのことだ」
黒騎士
「…………。このような形で世界が滅ぶなど、我らの掲げる理想とはほど遠い。だがそれも仕方ないと思っていた。──俺は、簡単に諦めすぎていたのかもしれんな」
ジリアス
「まだ未来は終わっちゃいない。力を振るえる場所は、いくらでもあるはずだ」
GM/黒騎士
「ふっ、そうだな。まずはこの戦いだ!」
黒騎士はこのラウンドの行動は放棄します。で次のラウンド……攻撃を受ける姿勢を見せている。
クレイグ
気をつけてください、鉄の黒騎士の異名がここで発揮される可能性が高い。
ジリアス
と言われても、さっきと同じことしかできない。(ころころころ)17と22で命中。
GM
ではその攻撃を……剣技≪流水≫。(ころころ)受け値を上げて受け成功。
ジリアス
ダメージは36と43です。
GM
さらに対抗で≪水鏡≫。43点の方の半分を加えて攻撃……(ころころ)命中して、(ころころ)68点!
ジリアス
68!? それはどう考えても無理……(ころころ)HPが-6!
GM
こっちもさっきのダメージと合わせて……(ころころ)HP-15で倒れた。相打ちか。
決闘が終わり、2人はノースの治癒魔法で回復する。目を覚ました黒騎士はどこか吹っ切れたような眼をしていた。
ノース
「それで、私達に協力していただけるのですか?」
GM/黒騎士
「……信用するというのか、この俺を?」
戦いの最中に思いっきり闇の宗教って言っちゃってますが。
ノース
「今の私達にはあなたの力が必要です」
GM/黒騎士
「……いいだろう。ならばこの剣、今はお前達のために振るってやろう」
と、そんなことをしているうちに検索を終えたマリンが奥から出てきます。
手帳から爆弾のレシピをゲットした一行。
爆弾を完成させるためには、「スペルストーン」(使い捨てで一度だけ魔法を封入できる石。スペルジュエルの劣化品)と「火炎石」というフレイスの奥地でしか取れない特別な鉱石が必要らしい。
ノース
まずはシノンさんのところにあたってみましょうか。
クレイグ
ではその道中、たまたま横を歩いていたヴィートに話しかけてみよう。
「ヴィートさん。夢の世界で会った、例の……ナナさんという女の人とは、お知り合いなんですか?」
ヴィート
「ああ……幼馴染みだ」
クレイグ
うわ、ちょっと地雷踏んじゃったかな、と思いつつ。
「じゃあ、どうしてあんなことを……?」
ヴィート
「わからん。そもそも、あちらの世界とこちらの世界がどれだけ繋がっているのかもハッキリしないしな。ただ……俺が知っているナナはあんなことをする奴じゃない」――よね?
クレイグ
疑問形(笑)
GM
君の記憶ではそうだ。
クレイグ
「じゃあ……これから、その人のことをどうするつもりなんですか?」
予定ではこのままだと爆弾を叩き込むことに(笑)
ヴィート
「そうだな……。俺にもっと力があれば、もっといい解決法があるのかもしれないが……」
クレイグ
「あの、もしヴィートさんがナナさんのことを助けたいと思うんだったら、僕もそれをお手伝いします! 事情を話せば、他のみんなだってきっと協力してくれますよ!」
ヴィート
「……そうか」いい奴だな、と思いつつ見ている。
GM
では、そのあたりでシノン商会についたということで。
シノンの話では、火炎石は仕入れが滞っていて在庫を切らしている状態だという。出入りの業者が何らかのトラブルに巻き込まれた可能性があり、取りに行ってもらえるならいくらかの報酬を支払ってもいい、とシノンが提案する。
借金をしてスペルストーンや≪炎の箭≫を買うなどして準備を整えてから、一行は火炎石の産地である火の精霊族の集落・リムダールへと向かう。
GM
そして、目的地までの道中には丁度ヴィートの生まれ故郷であるルクス村を通る。君にとってはたぶん2年ぶりの里帰りだ。
ヴィート
ちょっと複雑だ。もっと強くなってから帰ろうと思っていたんだが、1レベルしか上がってない。
GM
強くなってるよ。旅に出たころの-3レベルと比べれば。
ヴィート
そんなに弱かったの、昔!?(笑)
そうだな……村の子供たちに適当な土産物を用意して。それとナナにプレゼントするために綺麗な宝石でも買っておきます、彼女が好きな色の。で、いろんな意味で心の準備を。
GM
では、とりあえず村までランダムエンカウント表でも振ってみましょうか。
クレイグ
先生! 是非高いドロップ品を持っているクリーチャーを振ってください!(笑)
ノース
ではいきます……!
さっきの買い物で全員が借金生活に突入している一行、割と必死である。
しかしその思いも空しく、現れたのは巨大アリジゴクなどの金にならないクリーチャーばかり。さしたる収穫もないまま、ルクス村まで辿り着いた。
GM/ジェシカ
では、ヴィートが実家の戸を叩くと母親のジェシカが。
「は~い?」
ヴィート
「母さん、ただいま」
ジェシカ
「あら、ヴィートちゃん、おかえりなさい! 久しぶりに戻ってきたと思ったら、こんなにお友達を連れてきて」(笑)
ヴィート
「……今は仕事の途中なんだ。こっちの方に用事があってね。今晩はここに泊めてくれないか」
ジェシカ
「まあ、お仕事の途中なの? 頑張ってるのね~」
ヴィート
「……そういうわけで、食事でも出してあげてくれないか。俺はちょっと用事があるから」
GM/ジェシカ
む、ではそれを察して含みを持たせた感じで、
「あらまあ。……頑張ってね、ヴィートちゃん」(笑)
ヴィート
(ゴホゴホと咳き込みつつ)く、なんてダメージの大きい親だ!(笑)
「……じゃ、じゃあ行ってくる。みんなは楽にしていてくれ」
ジェシカ
「あ、そうそう。せっかくヴィートちゃんも帰ってきたことだし、今夜はお食事会にしようと思うんだけど……ロウガさんのお宅も誘ってきてくれる?」
ヴィート
「ああ、わかったよ」
GM/シズマ
ロウガは村の子供たち相手に剣の道場を開いているわけですが……この時間だとまだやっているかな。ヴィートがロウガの家を訪ねると、息子のシズマが出る。
「あ、ヴィート兄ちゃん! 帰ってきてたんだ!?」
ヴィート
「ああ。どうだシズマ、いい子にしていたか?」
シズマ
「うん! ねー兄ちゃん、旅の話とか聞かせてよ」
ヴィート
「後でゆっくりな。ロウガさんはいるか?」
シズマ
「裏庭で稽古やってるよ。あ、もちろん姉ちゃんもいる」
ヴィート
「そうか……」やっぱりこっちの世界にもいるんだな。
「ところでシズマ、俺がいない間、ナナがどこか遠出したりすることはあったか?」
シズマ
「ん~~、隣村に買い物に行くぐらいならあったけど?」
ヴィート
「……ならいいんだ。そうだシズマ、母さんが今夜一緒に食事でもしようかって話をしているんだが」
GM/シズマ
「へ~そうなんだ! 絶対行く! 父さんもきっと喜ぶよ」
言い忘れていたが、ロウガはジェシカさんにアタックをかけている。ほら、父子家庭と母子家庭だし。
ヴィート
やっぱりそうなのか(笑)
「じゃあ、俺はおじさんとナナに会ってくるから」と奥に向かう。
「あ、こら、待ちなさい!」
裏手の方に回ると声が聞こえる。同時に駆けてくる子供が一人。
「ほら捕まえた! もう、駄目でしょ」
追いついてきた少女は子供を後ろから抱きすくめるように捕まえて一息。ふと顔をあげ――、初めてそこにいた人物に気がつく。
時が止まったような数秒間。お互いの表情は、沈み始めた太陽に隠されて見ることができない。
やがて、少女が口を開く。
「ヴィート。…………おかえり」
ヴィート
「……ああ。ただいま」
GM
捕まえられていた子供は雰囲気を察してそろそろと戻っていく。
ヴィート
なぜこの村の人間はことごとく無駄に空気を読む!?(笑)
「ナナ、元気にしていたか?」
ナナ
「……ええ。子供たちも見ての通りで、てこずってるわ」
ヴィート
「そうか。すまないな、君一人に押し付けて。今日も帰ってきたわけじゃなくて、仕事の途中で立ち寄っただけなんだ」
ナナ
「仕事?」
ヴィート
「たいしたもんじゃない。簡単な荷運びの仕事だよ」
ナナ
「そう……頑張ってるんだ。少しは腕をあげたの?」
ヴィート
「ああ。試してみるかい?」
サイレントウォーリアには負けるだろうけど。故郷にいたはずなのにいつの間にか自分より強くなっているし(笑)
ナナ
「興味はあるけど……今は子供たちがいるから、ちょっとね」
ヴィート
「そうだな。俺も久しぶりに手伝うよ」
村では基本的にいいお兄さんのヴィート。道場で子供たちに群がられる。
村の子供
「ねーねー! ヴィート兄ちゃんはナナ姉ちゃんにこくはくするために帰ってきたんだよねー?」
ヴィート
(咳き込みつつ)「……みんなに会うために帰ってきたんだよ」
村の子供
「ええー!? うっそだぁー!」
ヴィート
「ほら、もう遅い。家に帰る時間だ」
そんなこんながありつつ、ナナ一家を招いての食事会が開かれた。
両家族と一行を合わせて合計8人、けっこうな規模の宴会である。
ノース
「ヴィート君は一見ぶっきらぼうに見えますが、内面はとても優しい心を持ったいい青年ですね」
ヴィート
(咳き込んでいる)
ジェシカ
「さすがはノースさん、うちの子のことをよくわかっていらっしゃいますね~」(笑)
ヴィート
……ノース先生は調子に乗りすぎだな。
GM
ナナは皿を運んだり、台所に立ったりと忙しそうにしている……が、ヴィートには避けられているようにも感じられる。
ヴィート
避けられてるのか……何とか接触を持ちたいが……。
GM/シズマ
君にはシズマがくっついて話をねだってくるよ。
「兄ちゃん、冒険の話を聞かせてよー!」
ヴィート
「ああ、そうだな。あれはそう……俺が闇ゴブリンのボスと1対1で戦ったときのことだ……」(笑)などと適当に話をして。
「そうだシズマ、ここにいるノース先生は変わった猫を飼っているんだ」
ノース
「ええ、なんと光るんですよ」(笑)
GM/シズマ
ぴかーっと。「うわー、すっげー! どうしたのこの猫!?」
ヴィート
その隙に流し台にいるナナの方へ。「手伝おうか?」
ナナ
「あ……ありがとう。…………」
ヴィート
……この気まずい空気。
GM/ロウガ
一方そのころ食卓では。「いやあ、相変わらずジェシカさんの料理は絶品ですな!」(笑)
クレイグ
何をやっているんだ、親子二代で(笑)
ヴィート
……なんだろうこの家庭環境。きっと母さんは俺のことには気付いていても自分のことには鈍感であるに違いない。
GM
じゃあそれで(笑)
ヴィート
ナナに向かって、「さっきの話なんだが――これが終わったら、ちょっと付き合わないか」
ナナ
「…………。いいわ。どれだけ腕を上げたのか、確かめてあげる」
ヴィート
「ああ、俺のほうこそ。じゃあ食事が終わったら、さっきの場所で」
GM
そんな感じで、微妙な空気を孕んだ食事会はそのままお開きとなりました。
クレイグ
「なんだか妙に息が詰まりました」(笑)
ノース
「そうでしたか? 良い方たちじゃないですか」
ジリアス
「……なかなか美味い飯だった」
そして、数十分後。
すっかり日が落ちて星明りだけの稽古場で、対峙している2人の姿があった。
クレイグ
先生、星でも見に行きませんか?(笑)
ノース
いや……ここはやめておきましょう。
ヴィート
「こうするのは久し振りだな」
ナナ
「……ええ、そうね」
ヴィート
「じゃあ、始めようか」
ナナ
「――いつでもいいわ」
GM
こっちが先手だ。「二刀流」「隙間打ち」で急所を狙って2本のダーツを投げる! (ころころころ)18と15。
ヴィート
(ころころころ)どっちも回避。当たるのは危険だ。
「今度はこっちからだ」(ころころ)命中は27。
GM
高いな……(ころころ)回避できない。
ヴィート
(ころころ)28点。
GM/ナナ
(ころころ)それなりにきた。「今のは、なかなか鋭い一撃だったわ」
ヴィート
戦ってみた感じ、彼女はどのくらいの強さですか?
GM
知覚力で。こっちも隠せたかどうかジャッジしてみよう……(ころころ)ファンブルぅ!? ……闘気とプラーナを使っていないようだね。本来の実力は6レベルサイレントウォーリアだ。
ヴィート
2年前別れたときは……。
GM
君と同程度の実力。明らかに異常に強くなっている。
ヴィート
…………。だがそのことは今はあまり深く考えない。「次はもう少し本気でいくぞ」(ころころ)低い、19。
GM
(ころころ)あれ、ファンブル。命中。
ヴィート
なぜ当たってるの!?(笑) (ころころ)ダメージは27。
GM/ナナ
知るか! (ころころ)…………(出目はファンブル)。その一撃をもらって倒れておこう。
「流石ね、私の負けよ」
クレイグ
え、あれ? 勝ったの?
ヴィート
……どうやら勝ってしまった。何故だ。
GMにも分からない。ダイスの神に聞いてくれとしか。いや、迷いが剣先に表れていたんだろう、多分。
しばらく休憩した後、ナナは「一緒に行きたい場所がある」とヴィートを連れ出す。
村の裏手の森を抜けた先は、蛍の幽かな光が飛び交う川面――2人の思い出の場所だった。
「ねえ、覚えてる――? 私の10歳の誕生日の夜。2人で家を抜け出して、この場所に連れて来てくれたよね……」
ヴィート
「ここは変わらないな……」
ナナ
「私はここの景色、好きだな」
ヴィート
「……ああ、俺もだ」
GM/ナナ
しばらく沈黙してから、ナナは話を切り出す。
「……私に聞きたいことがあるんでしょう?」
ヴィート
「…………」
先手を打たれたか。
ナナ
「たぶん、あなたが思っている通り。でも理由は話せない。話したところであなたと私が敵対しなきゃいけないことは変わらないし、それに……。私の方も、気持ちの整理がまだついていない」
クレイグ
ということは彼女は……ごめん、ラブなシーンの途中だった。続けてください(笑)
ヴィート
いろいろ聞きたいことはあるんだが、それをするとこの雰囲気から遠ざかっていきそうで……難しい。
「ナナ。ナナのやっていることは……どうしてもやらなきゃいけないことなのか?」
GM/ナナ
「それは――」と顔を伏せる。
「……ただの、私の我侭かもしれない」
ヴィート
「我侭でも構わない。ナナが望んでやっていることなんだな?」
GM/ナナ
しばらく沈黙して、肯く。
「……私からも聞かせて。向こうのあなたは、間違いなく今のあなたと同じ存在なの?」
ヴィート
「ああ、その通りだ」
ナナ
「そう。……なんだか、思わぬ再会になっちゃったな。できれば、あんな形で会いたくなんてなかった……」
ヴィート
それに肯きそうになって、「――いや。俺は幸運だったと思ってるよ。ナナが変わってしまう前に、それを知ることができて」
ナナ
「そっか。……ごめん、心配かけて」
ヴィート
「気にするな。言っただろう? ナナが危ない目に遭ったときは俺が守るって」
ナナ
「……そうだね。でも――」
ナナは顔をうつむけて、ヴィートには聞こえないように呟く。
「でも――もう遅いの。私は、全てを失ってしまったから…………」
GM
翌朝。急ぐ旅なので朝食を食べたらすぐに出発です。
ヴィート
ナナの様子は?
GM
あまり君と目を合わせようとはしない。何か思い悩んでいるようではある。
ヴィート
では出発前にロウガさんに。
「俺がいない間、母さんやこの村のことはお願いします」
ロウガ
「な、なんだい改まって?」
ヴィート
「いえ……2年も故郷を離れていると、そんな気分になるんですよ」
ロウガ
「そうかね。まあ、任せておきたまえ」
ヴィート
「お願いします。じゃあ」
最後にナナに視線をやると、振りきって村を出て行きます。
GM
では、目的地まであと3回ランダムエンカウントを振ってみましょうか。
ノース
6と……4。
GM
これは……「フレイムダンサー」。炎属性の実体型高位精霊。
クレイグ
4レベルか……勝てるギリギリぐらいかな。ドロップアイテムは?
GM
いや、かなり厳しい相手だと思うが。ドロップ品は魔法ダメージを与えられるウィップ。価値は……600GP程度かな。
クレイグ
よし、全力で倒す!(笑)
しかしこれが全ての間違いだとは、この時点では気付く由もなかったのである。
戦闘開始数十分後――。
ノース
EXプラーナ使って……(ころころ)ギリギリ重傷値には入りません~。なんとか立ってます。
ヴィート
これは……「結界破壊」が効いている今のうちに殴るか……?
ジリアス
でも、「炎輪」が発動するとノースは耐えられないが。
クレイグ
どちらにせよ、次のラウンドのフレイムダンサーの行動に先生は耐えられない。早いか遅いかの違いか……。みんな、残りのプラーナは?
ヴィート
2点。
ジリアス
4点。
クレイグ
5点。これっぽっちではどうにもならんな、どうする……? とりあえず次のラウンド、確率的に敵は2回行動をしないものと仮定して。
ヴィート
でも今まで毎回2回行動を……。
クレイグ
期待値ではしないんだ! GMのダイス目が高すぎるだけなんだ!(笑)
GM
否定はしない。
クレイグ
敵の行動はおそらく遅らせて≪炎の箭≫か……その間に、先生は敵のいるSqから離脱。前衛2人が接敵して殴る。それでも勝機が見えないのが辛いところだが――。
……もの凄く追い詰められていた。
フレイムダンサーは「氷の属性防御」(ヴィートとクレイグの与えるダメージは半減)、≪防熱≫(ジリアスの攻撃を完全無効化)、「火の輪くぐり」(あらゆる攻撃を1/3の確率で回避したうえ、範囲魔法攻撃によるカウンター)という優れた防御能力で攻撃のほとんどを無力化。それでもPC側はフレイムダンサーの残りHPあと9点というところまで追い詰めたが……それが限界だった。
GM
通常攻撃。命中(ころころ)クリティカルして27。(ころころ)ダメージは34。
ジリアス
それは無理……! (ころころ)HP0、倒れた。
クレイグ
まずいな……このままだと生死判定か。こっちは既に気絶中だから何もできん。
ノース
水がないので回復魔法も使えません。ポーションもさっきので尽きました。
ヴィート
「炎輪」をくらわないようにまずはこのSqから引きずり出す……いや、そんな悠長なことやってる場合ではないか。(ころころ)命中17で攻撃。
GM
(ころころ)回避。こんどはそっちに(ころころ)22で攻撃。
ヴィート
(ころころ)う、出目が悪い。当たった。
GM
(ころころ)クリティカル、47点! 痛恨の一撃。
ヴィート
ダメージ高!? (ころころ)……重傷、気絶。
ノース
ということは……起きているのは私のみですか。
クレイグ
回復魔法は撃てなかったんだったな……詰んだ。
一同
…………。
GM
…………。
なんでランダムエンカウントで全滅してるんだよお前らはっ!?(笑)
クレイグ
勝てると思ったんだけど。
GM
いや、GMは最初から無理だと思ってた。金に目がくらむからそーゆーことになる。ええい、仕方がない!
一人残されたノースが死を覚悟した瞬間だった。
不可思議な虹色の光が辺りを包み込み――気がつくと一行は安全圏まで運ばれていた。
GM
……何らかのリソースが消費されました。今は話せませんが。
クレイグ
「いったい、何が――?」
ジリアス
「何が起こったのかはわからんが、どうやら助かったようだな」
ノース
「私達はまだ死ぬ運命にない、ということでしょうか……」
ヴィート
敗北感に打ちひしがれていよう。
GM
あと2回のランダムエンカウント……は省略(笑) 目的地の村に着いたということで。
これでようやく本編を始められる! ここまで何分かかったよ!?
約5時間である。
クレイグ
……今日は何時まで起きていればいいんでしょう。
GM
誰のせいだーっ!!
GMにも責任はあります。ええ、認めましょう。
この後のことは記録(テープ)が失われているため、あらすじを記すに留める。
一行が訪れたのはベルニ火山という山の中腹にあるサラマンダーの集落「リムダール」。ベルニ火山には火竜が棲みついていて、サラマンダー達はこの竜と親交を結んでいた。竜は丁度寿命を終え卵に身を変えて転生する時期であり、その間ここのサラマンダー達がその卵を護っていた。しかしその卵が何者かに盗まれてしまい、犯人探しのため村の出入りは封鎖されていたのだった。火炎石を扱っている商人トラドもそのために足止めをくっている。
一行はこれを聞き、竜の卵の行方を探ることにする。しかしなかなか決め手となる情報は得られない。そんな中、サラマンダーの族長の孫息子が何者かによって毒殺される。疑いは状況的に唯一犯行が可能だったと思われる召使いの娘に向けられる。しかし一行は、屋敷に滞在していた木こりのロメロという男がトリックを用いて殺したのだと推理。追い詰められたロメロは、孫息子が竜の卵を盗んだ共犯であり、分け前の点で仲違いして殺したということを自供する。
事件が解決し竜の卵も戻ってきたが、その卵は偶然クレイグの目の前で孵化する。生まれた竜はクレイグになついてその傍を離れようとしない。やむをえず族長はクレイグに竜の子を託すことを決断する。子竜はレイズナージュと名付けられた。
材料を揃えて爆弾を完成させ、一行は再び夢の世界へ。神殿の人々は爆弾を手に辺りを取り囲む蟲の群れに立ち向かう。ヴィートがナナを一対一で抑えている間に爆弾やクレイグの魔法で蟲たちは撃退され、ナナはその場を撤退したのだった。
次回予告
いよいよ、人々の反抗が始まった。
起死回生の一手を打つため、一行は伝説の超古代兵器を取りに向かう。
その地はアルセイル。
氷が日の光に溶かされていくように、失われた遠い記憶すらも呼び覚ます土地――。
セブン=フォートレスキャンペーン「Butterflie’s Dream」 第三夜
『MEMORIES OF DISASTER』
「こんなところで勝手に死ぬなんて、許さないんだから!」