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第三夜 『MEMORIES OF DISASTER』

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 宮殿のような豪華な装飾がなされた広い部屋。
 玉座の上の人物が、ナナに話しかけている。


「どういうことです。あのような小さな神殿など、結界を破れば楽に攻め落とせると言っていたではありませんか?」
「報告したとおり、彼ら四人のせいよ。本来あの場所にいるはずのない人物、いわば完全なるイレギュラー要素」
 闇の中に沈む巨大な影が、奇怪な口調で口をはさむ。
「ネエ! ソイツラ全員、殺シチャッテイイ? イイヨネ!」
「殺すのは上策ではないわ。まずは彼らが何故あんな状態になっているのか、捕らえて聞き出すことを考えた方が……」
「その必要はないね」
 別の方から、少年の声がする。
「事情なんてどうでもいい。あいつは僕がこの手で殺す――絶対に。他の連中も、邪魔をしてくるようなら始末するだけさ。……ギャロン、手伝わせてやる」
 少年は背を向けて広間を立ち去る。巨体の男は歪な笑いを顔に張り付かせたままそれに従う。
「ま、待つのです! まだ私は動いていいとは一言も……」
「これ以上ここにいても無駄のようね。私も失礼するわ」


 一人取り残された玉座の人物はブツブツと呟いている。
「くそっ、バカにして……。私はこの世で一番偉いんだ、この世で一番……」

 


 

今回予告



忘却は救いである。
あるいは苦痛を、あるいは後悔を、あるいは幼き日の苦い思い出を、
記憶の海の底へと沈めてくれる。
しかし人はいつか気付くのだ。
忘れていたはずの現実が、目の前に突きつけられる日がやって来ることを。


セブン=フォートレスキャンペーン「Butterflie’s Dream」 第三夜
『MEMORIES OF DISASTAR』


「思い出すんだ。おまえのやった事、すべてを――!」

 

 


 

ノース
さっきの小者っぽい人は何なんですか?
GM/マリン
えーと……まあ、それはおいおい明らかになるということで。
さて、夢の世界の方なんだが、前回蟲たちを撃退したことで人々の士気は高揚している様子だ。で、君たちはマリンから相談を受ける。
「大地を覆っている氷は、砕くのは困難ですが熱で溶かすことはできます。そのことと、あの夜からずっと空を覆っている黒雲……。推測なんですけど、もしあの雲を払って太陽を取り戻すことができれば、地上の氷はすべて溶かすことができるんじゃないかと思うんです」
ノース
「なるほど。確かに、一度も雲が晴れないというのは不自然です。何らかの意図的な操作がされている可能性がありますね」
マリン
「はい。残念ながら、雲を晴らす手段については掴めなかったんですけど……。ただ、このようなものを見つけまして……」

 

 マリンは手帳のとあるページを指し示す。そこには超古代に開発されたという人工太陽について書かれていた。記述から推測するにフェイスの街を覆う氷を溶かすのに充分なほどの熱量は期待できるという。


クレイグ
「なるほど。試してみる価値はありますね!」
マリン
「これを研究していた施設はアルセイルにあります。ですから、これを手に入れるにはまた皆さんのお力をお借りしなければならないのですが……」
ノース
「わかりました。私たちにできる限りのことはしましょう」

 

 というわけでアルセイルに向かうため、まずは現実世界でエンネンの街に戻ってきた一行。


GM/シノ
港で尋ねてみると、アルセイル行きの船は丁度出るところなんだがあいにく満席だと言われる。――と、そこに見知った顔の女性が駆け込んでくる。
「はあ……なんとか間に合ったみたいね。ん、あれ? ノースじゃない!」
ノース
「おや、シノンさん。奇遇ですね」
シノン
「そうね。ここにいるってことは、どこかに船旅?」
ノース
「ええ、ちょっとアルセイルの方に用がありまして」
シノン
「へえ、ますます奇遇ね。私もこの便で一度アルセイルの本店に戻るの。ほんとは商会の連中がもう4人ほど付いてくる予定だったんだけど……ちょっとアクシデントがあって」
ノース
「そうでしたか。私達は丁度満席で困っていたんです。よろしければ、余った席を売っていただけませんか」
クレイグ
売って……。まあ仕方ないか。一瞬、本音が口まで出掛かけた(笑)
GM/シノン
「そう? それは助かるわ」
では各自30GP……の半額で15GPずつ減らしておいてください。

 



GM/座長
君たちが乗り込んだ船は結構な高級客船でね、夕食の際にちょっとした楽隊の演奏とか吟遊詩人の弾き語りとかが見られるんだが、今夜の演目は劇らしい。座長らしき男がどこか不自然に抑揚のない調子で挨拶をする。
「このような機会を与えて頂いたことに、そしてご覧頂くお集まりの皆様に感謝いたします。ではどうぞ、最後までじっくりとお楽しみください。
本日の演目は、伝説の愛の物語です」
クレイグ
それはまさか……。
ヴィート
前世的にその舞台はあまり見たくない(笑)

 

 これはとある恋多き男が蟹を背負った言葉を喋れない少女に恋をするという感動の悲恋物語である。過去のキャンペーンで起きた事件の一幕だが、その場に居合わせた吟遊詩人によって瞬く間に広まり、何故かこの世界の人気演目の一篇として定着している。


GM
ところでクレイグ、ちょっと知覚力ジャッジを。
クレイグ
なぜ僕に!? (ころころ)意外と高い、16。
GM
なら気付いていい。舞台の方を無視して君のことをじっと見つめている視線がある。視線の主は同い年ぐらいの少年なんだが、仮面を被って顔を隠している。
クレイグ
仮面? どうしてそんな人に見られてるんだろう。
GM
仮面の少年は君が気付いた様子を見ると視線を逸らす。
一方、舞台の方で変化がある。話の筋を知っている人には分かるんだが、突然脈絡もなく現れた登場人物が他の人々を殺し始めてしまう。
クレイグ
舞台に混乱した様子は?
GM
いや、特にない。
ヴィート
演出にしては妙だな……。
GM/黒衣の異形
全員が殺されたところで唐突に幕が降り、そして頭上の方から奇怪な声がする。まるで“人間ではない何者かが無理矢理その振りをしているかのような”違和感の残る声。
「コウシテ、ミンナ殺サレテシマッタノデシタ! チャンチャン!」
天井付近の暗幕を突き破り、奇怪な声で話す道化の面を被った人物が顔を出す。身の丈2m半を超える巨体でさらに両方の手首と足首から罪人がつけるような重い鉄球を下げているというのに、まったく重さを感じさせない動きで舞台の中央に進み出る。操り人形を操作するかのように手を動かすと、役者たちがそれに合わせてお辞儀をする。
「今日ハボクノ人形劇ヲ見テクレテアリガトウ諸君! ダガ本日ノメインイベントハコレカラナノサ! イッツ・スプラッタァァァァァ・ショウゥゥゥ!!!」
男が指先を動かすと、役者の一人が観客に近寄りおもむろにパンチをする。人体の構造を無視した凄まじい一撃で、打った本人も肩の骨が外れ手首が折れているがそれを気に留める様子もない。残った左手だけで客を宙に持ち上げ、その首の骨を
ヴィート
さすがに止める! 途中から前の方で警戒はしていた。
クレイグ
「こ、これはいったい!?」
ノース
「よくは分かりませんが、敵のようですね」
ジリアス
「あいつは……まさか――」
GM
それでようやく観客たちも我に返ったのだろう、悲鳴をあげて出口に殺到していく。で、奇怪な男の方は君たちに交戦の意志があるのを見てとると、不快な嘲い声をあげて奥……甲板に通じる階段の方を登っていきます。
ジリアス
「待て!」自分を抑えることができずに、そいつを追って走っていく。
ノース
「ジリアス! ……困りましたね。クレイグ、彼を追ってください。観客の方々は私たちでなんとかします」
クレイグ
「わ、わかりました!」

 

 観客を襲っていた劇団員たちは実はすでに死体であり、謎の男によって操られていた。彼らはたいした強さではなくノースとヴィートの2人にあっさり鎮圧される。
 一方、怪人を追っていった2人の方は。


GM
クレイグの側からやろうか。君がジリアスを追って角を曲がった瞬間……知覚力ジャッジ、目標値は18。
クレイグ
ホラーな展開はやめてー! (ころころ)無理。
GM
では君は奇襲に気付くことができない。突如横合いからの剣の一閃で弾き飛ばされ、壁際に追い詰められる。さらにもう一撃、これはわざと外したんだろう、頭の数センチ横に剣が突きたてられる。
クレイグ
そのときようやく相手を確認すると。
GM/仮面の少年
そこにいるのはさっき君を見ていた仮面の少年だ。
「てんで弱いね、クレイグ。でもお前はここでは殺さない。思い出してもらうよ。お前がやったことの、全てを――!」
クレイグ
「な、何を言ってるんだ? お前は僕を知ってるのか!?」
GM
それには答えず、少年は剣を持ってない方の手をクレイグの額に当てる。そして少年が何事かつぶやくと猛烈な頭痛が君を襲い、同時に未知の情報が流れ込んでくる。それは君の中の失われた9年間の記憶だ。
ノース
というところで、そろそろ我々が追いついてきてもいいでしょうか。
GM/仮面の少年
いいよ。気配を感じると少年は身を翻す。
「今日のところはここまでだな。近いうちにまた会おうよ。……もっとも、卑怯者のお前ごときにその度胸があるんならの話だけどね」
クレイグ
頭痛に耐えながら必死で言葉を紡ぎます。
「く――何を――。お前は、いったい――」
GM/ダスト
「……ダスト。今はそれで充分さ」少年は走り去って行きます。
クレイグ
その名前だけを記憶に刻み付けて、意識を失おうか。


GM
黒衣の怪人は君の姿を見ると船縁の方まで逃げていく。
ジリアス
「待て! ――貴様だな。俺の妹を殺したのは」
GM/黒衣の異形
そちらを見て歪んだ笑いを浮かべている。「イモウト?」
ジリアス
「10年前、俺の妹のイリスを殺したのは……お前なのかと聞いている!」
GM/黒衣の異形
しばらく考え込み、やっと思い当たったかのように、
「アア、アノ子カ! ヨウク覚エテイルトモ。ダッテ、トッテモ美味シカッタカラネェ!」
ジリアス
「やはり……イリスは、お前に……。うあああああああああっ!!」
激昂して斬りかかる!
GM/黒衣の異形
楽しそうにそれに応じてあげよう。
「遊ブノ? イイヨイイヨ、遊ボウカ!」
軽く戦闘といこうか。
ヴィート
いっそクリティカルしまくって一撃で仕留めてくれ。
GM
こいつのHPを一撃でゼロにできたら驚嘆に値するな。ではイニシアティブだ!

 

 先攻を取ったのは黒衣の怪人ギャロン。しかし彼は敢えてカウントを遅らせる。
 そして回ってきたジリアスの攻撃――。


ジリアス
全力で攻撃! ≪疾風≫≪旋風≫≪雷破≫≪砕破≫、「二刀流」で「渾身の一撃」。
(ころころ)命中は34と35!
GM
その攻撃に「肉を斬らせて」! (ころころ)一発は回避、そして「斬り返し」が発動。
二発目は敢えてダメージを受けに行く。(ころころ)35点もらったな。これに「戦:闇」使用!
ジリアス
「戦:闇」は与えたダメージ分だけくらうんだったか。35点と、防御力無視で2発分の攻撃を受けるから……。
ヴィート
どう考えても生きてないな。
クレイグ
ジ、ジリアスさぁ~ん!?
GM
ジリアスは耳に残るけたたましい嘲い声と共に意識を断ち切られるのであった――。

 


 ギャロンとダストはそのまま船上から姿を消した。
 瀕死の重傷を負ったジリアスは、追いついてきたノースたちの手当てで辛うじて命を取り留めることとなった。


ノース
「何があったのですか? あなたはあの男を知っていたようですが」
ジリアス
「……俺は10年前に妹を失くした。あいつは、その仇だ。
だってのに……あいつは笑った顔で言いやがった。妹は美味かったってな! そんな奴を相手に、俺は何もできなかった……。俺に、俺にもっと力があれば……」
無力感に打ちひしがれる。
ノース
「…………。少し落ち着きましょう。夜風にでもあたりませんか」
ジリアスを連れて甲板に出ます。しばらく星を眺めて、
「今日も星が綺麗ですねぇ」
ジリアス
「……そうだな」と、生返事を。
ノース
「人はいつも、上を見て生きているんですよ。理想のため、未来を見据えるため、そして――誰かを想うために。辛いことを忘れずに誰かを想い続けるというのは大切なことです。辛いことを何もかも忘れてしまっていては、人は何も残せませんから」
ジリアス
「…………」
ノース
「しかし、上を見るだけではなく、あなたの手元を見ることも忘れないでください。あなたにはまだ失ってはいけない大切なものが残っているはずです。それを、失わないようにしてください。その大切なものを守るだけの力が、今のあなたにはあるんですから」
ジリアス
「だが……俺には何も、できなかったんだ……」
ノース
「生き残ることができたじゃないですか。今は、それだけで充分です。夜空の星は朝になれば輝きを失います。しかし夜になれば、また輝きを取り戻す――。人も同じですよ。闇に覆われても生きてさえいれば、また輝くことができるんです。……あなたもまだ、生きています。生きている以上、輝きを取り戻す時が、きっときます」
ジリアス
「…………」
ノース
「次の戦いでは、また前衛を頼みますよ。私はただのひ弱な学者ですからね。あなたに命を護ってもらわなければ何もできません」
そう言い残して立ち去りましょう。
ヴィート
やるな、上手い。
クレイグ
さすがは先生!
ヴィート
では俺はそこに出て行く。
「――ジリアス。少し付き合わないか」と手持ちのダガーを一本放る。
ジリアス
「……すまんが、今はそんな気分じゃない。一人でやってくれ」
ヴィート
「そうか。そいつは――こんな風にか?」
言葉が終わらぬうちに一瞬で走り込み、短剣を喉元に突きつけようとするが。
ジリアス
それは……反射的に動いて身をかわす。
「……いきなりだな。どういうつもりだ」
ヴィート
「動けるじゃないか。さあ、拾えよ――」

 

 最初は動きに迷いのあったジリアスだが、次第に我を忘れて戦いに没入していく。
 ――しばらくして。両者は息が切れて動けなくなり、どちらからともなく夜風に体を休める。


ヴィート
「やるじゃないか。出会ったときに比べると随分とできるようになったな」
ジリアス
「……お互いにな」
ヴィート
「俺も最初は、もっとずっと弱かった。でも、まだ足りない。まだ、彼女には届かない。だから、俺はもっと強くならなきゃいけない――」
ジリアス
「……お前は、何のために戦っているんだ?」
ヴィート
ふ、と笑って、「誰にも言うなよ。俺が強くなるのは、彼女を護るためだ」
その彼女というのは誰だか分かるまい、と思っている(笑)
「――なあ。お前には、何か護るものがあるのか?」
ジリアス
「護るもの――」そう言われて思い浮かぶのはエルジェの顔。
「俺にはまだ、護らなくちゃいけないものがある……」
ヴィート
「だったら、強くなれるさ。護るものがあれば、人は強くなれる」
ジリアス
「なら俺は誓おう。彼女を護る、そのために強くなることを――!」

 

 さて一方。ダストに襲われて以降意識を失っていたクレイグは、混濁した意識の中で9年間の記憶を夢に見ていた。


GM
その記憶によれば、クレイグが生まれたのはアルセイル西部の村タウザント。そこで9歳まで両親と共に育った。今君がエンネンで一緒に暮らしている2人は両親ではなく、叔父・叔母夫婦だ。そしてなぜアルセイルからフレイスに移り住むことになったのか、本当の両親はどうなったのか……そのことに関する記憶が、まだすっぽりと抜け落ちている。
クレイグ
まだダストの期待には応えられないようだ。倒れた後の状況とかはノース先生から聞いたとして……ジリアスさんのことが心配になって見に行ってみよう。部屋の前でノックすべきか迷っているところに帰ってくる感じで(笑)
ジリアス
「クレイグ、何をしているんだ」
クレイグ
「あ、ジリアスさん! 出ていたんですね……いえ、皆さんからジリアスさんのお話を聞いて心配になって」
ジリアス
「そうか、心配をかけた。だがもう大丈夫だ。ノースさんやヴィートに言われて、やるべきことが見つかったからな」
ヴィート
あああー、言っちゃった!
クレイグ
(へえ、ヴィートさんがそんなことを……)(笑)
GM
順調にヴィートは実はいいヤツという話が広まっていくな。
クレイグ
「そうですか、だったらいいんです! ええと、じゃあ僕はこれで……」
ジリアス
「お前もあまり顔色が良くないようだが、何かあったのか」
クレイグ
そう言われると、「ええ、実は……」とざっと事情を説明します。
「どうしてあんな風に恨まれているのか分からなくて……。あのダストという奴は僕のことに拘っている感じでした。だとしたら、僕がいるとまた皆さんにご迷惑をおかけすることになるかも……」
ジリアス
「人には誰にでも事情があるものだ。今回も俺の事情に付き合わせた。だから、お前がそんなことを気に病む必要はない」
クレイグ
「そう……ですね。すみません、つまらないことを考えてしまって」

 


 船旅はその後、何事もなくアルセイルのカガセに到着する。アルセイルの首都であるこの街は、サムライやニンジャが闊歩する和風の文化が根付いた街である。


ヴィート
ここから目的地はどのくらいだ?
GM
北西にざっと半月といったところかな。
クレイグ
タウザントという村はどのあたりに。
GM
どうやら最近の地図には乗っていない。調べてみると、5年前に謎の爆発事件が起きて村は全滅、生き残ったのは僅かに2人の子供だけだったそうだ。
クレイグ
その子供の行方が気になるけど……のんびり調べている余裕はなさそうだな。
GM
ちなみに目的地のほぼ道中、一日ほど寄り道すれば辿り着けそうだ。おそらく廃墟だろうけどね。
クレイグ
じゃあ……事情を話して先生にお願いしよう。
「そこにいけば、記憶について何か手がかりが掴めるかもしれないんです」
ノース
「わかりました。そのぐらいの寄り道であれば構わないでしょう」

 

 これから向かう先は超古代の兵器研究所。一行はフォートレス探索を想定して街で装備を整える。そんな中、ジリアスの袖を引っ張るあの影があった――。


GM
というわけで登場するのはエルジェです。
ジリアス
いったいどうしてここに……という突っ込みが妥当なのかも分からないな。
GM/エルジェ
「セレーヌに連れてきてもらった」
どうして驚いているのかよくわかっていない様子だ。
ジリアス
じゃあ……また近くの公園にでも行って、話をしよう。
「エルジェ。君は……氷に閉じ込められている人たちの声を聞いたことがあるのか?」
GM
彼女は顔を曇らせて俯く。少し震えているようだ。
ジリアス
「すまない、思い出させてしまったか。だが……大丈夫だ。そんな声は、俺が聞こえないようにしてやる」
GM/エルジェ
エルジェはジリアスの腕をすがるように掴んだまま、コクンと肯く。少し安心した様子だ。……しばらくして、ポツリと呟く。「お兄ちゃんと、一緒にいるみたい」
ジリアス
「エルジェにはお兄さんがいるのか?」
GM/エルジェ
肯き、「お兄ちゃんはわたしよりずっと年上で、頭が良くて、――優しかった。あまり家には帰ってこなかったけど、会うといつもお菓子をくれて、頭を撫でてくれた」
ジリアス
「――そうか。俺にも妹がいた。エルジェに似て、可愛い妹だ」
GM/エルジェ
「可愛い……」エルジェは呟き、「お願いがある。お兄ちゃんって、呼んでもいい……?」
ジリアス
「ああ、構わないよ、エルジェ」
GM/エルジェ
そろそろセレーヌが迎えにくる時間になって、別れ際、彼女はひとつの人形を差し出す。出来は拙いが、おそらく彼女自身を模った人形だろう。
「これ……持っていて欲しい」
ジリアス
「ああ。君だと思って大事にする」
GM/セレーヌ
肯く。そのあたりでセレーヌが現れよう。
「エルジェ様、そろそろお帰りの時間です」
ジリアス
「セレーヌさんか。あんたに聞きたいことがある。エルジェが聞いている声の話だ」
GM/セレーヌ
ぴくりと反応し、「あなたには関わり合いのないことです」
ジリアス
「俺はエルジェの声を聞いた。その氷に覆われた世界にも行ったことがある。関わり合いがないなんてことは言わせない」
セレーヌ
「でしたらそれから手を引いてください。その方があなたのためです」
ジリアス
「それは何故だ!?」
GM/セレーヌ
「聞き分けのない方ですね……。あなたと話すことはこれ以上ありません。参りましょう、エルジェ様」
セレーヌは静止を聞きとめず立ち去ろうとする。
ジリアス
エルジェの手前あまり強くも出られないな……。ここは引き下がっておこう。

 


 そのようなことがありつつ、準備を整えた一行はタウザントに向けて出発した。


GM
エンカウントはどうする? 振る?
クレイグ
やめよう! ランダムエンカウントは危険だ!(笑)
GM
うむ(笑) じゃあ真っ直ぐ目的地についたということで。タウザントの村はやはり廃墟なんだが、村の入り口にあたる場所にお墓が並んでいる。その日付はどれも5年前。
クレイグ
とりあえず両親と祖父のお墓を探してみます。
GM
うん、すぐに見つかる。
クレイグ
…………。なんとも言えないな。一緒にいた記憶はあるんだろうけど、感覚としては今の両親が僕にとっての両親なんだろうし……。ひとまず手は合わせておきます。
GM
村は中央に巨大なクレーターができている。おそらくこれが爆発事件によるものだろう。
クレイグ
中央には何があったんですか?
GM
無論君の家だ(笑)
クレイグ
やっぱりか。とりあえずはそのクレーターの中央に寄ってみるかな……。
GM
すると突然、思わず膝を付くほどの頭痛が襲う。それが収まって顔をあげてみると……周囲は元通りになった村の光景。いつの間にか仲間の姿は消えている。そして君の目の前にいるのは……。
クレイグ
ちょっと待てー! 心の準備が……。
GM/ダスト
ダストは君に向けて言う。
「今お前が見ているのは5年前の光景さ」
クレイグ
「5年前!? これはお前が見せているのか?」
ダスト
「その通り。5年前何があったのか知りたいだろう? いや、知らなくちゃいけない。お前にはその責任があるんだ。――ついて来いよ」

 


 二人は付近にある比較的大きな屋敷、クレイグが9年を過ごしていた家の中に入っていく。
 ダストは奥に進みそのまま階段を上がる。すると2階の廊下を8歳の頃のクレイグ少年が走っている。


ダスト
「9歳の誕生日のちょっと前のことだ。その日家の中を歩き回っていたこいつは、偶然書庫の鍵が開いているのを見つけた」

 

 その言葉の通り、少年は扉を開けて本がずらりと並んだ黴臭い部屋の中に入っていく。


ダスト
「普段は立ち入りを禁じられているんだけどね。ここの爺さんは昔、魔導管理委員会に属していた。そのときの資料をいろいろ持ち帰っている。こいつはそれに興味があったって訳さ」

 

 少年は何冊か本を手に取り、パラパラとめくっている。本棚を漁り始めてしばらく、彼は一冊の本に目を留めた。開かないように封印が施されている。少年はきょろきょろと辺りを見回した後、好奇心からかそろそろと封印に手を伸ばしていく。


ダスト
「紋章魔法にはいくつか一般には知られていない“禁呪”と称されるカテゴリがあってね。これはそのひとつだ。開発者のラーガ=ラギアとシェディ=イクスティムは、即座にこの魔法を封印することで一致した。彼らには扱えないものだったし、それに――あまりにも威力が強大過ぎた」

 

 少年が封印に手を触れると、封印はボロボロになって崩れ去る。少年は驚いた顔をするが、じきにページをめくり始め本の内容に没頭していく。


ダスト

「資格を持つものにしか開かれないはずだったんだけどね。80年ぶりにこの本を手に取った者が滅多にいないはずのその資格者だったなんて、皮肉な話だ」

 

 そのとき、下で母のものと思われる悲鳴が聞こえる。少年は慌てて本を元に戻し階下に駆け下りる。


ダスト
「ここにひとつ、不幸な偶然が加わった」

 

 『なんだコイツは』『ただのガキだ。構うな、捜索を続けろ』
 見知らぬ連中が話している。少年の両親は斬られたのか、血を流して床に倒れている。


ダスト
「ゴキブリども――闇の宗教の連中だ。禁呪や爺さんの蔵書について、どこからか嗅ぎつけてきたんだろう。横取りしようと襲撃をかけに来たのさ」

 

 母親の方はわずかに息があるらしく、唇だけで微かに『――逃げて』と訴えている。少年はその体にすがって泣き叫ぶ。『うるせえ! おい構うことはねえ、そいつも殺せ。騒ぎになると厄介だ』
 少年は立ち上がり、怒りの視線を侵入者に向けた。


ダスト
「こいつには類稀な魔術の素養があった。でも所詮子供の力では、連中に火傷を負わせるのが関の山だ。――だから、一か八か試してみることにした」

 

 少年はその右手に氷属性を持つ青白色の魔力を、左手に炎属性を持つ真紅の魔力を宿らせる。両者を合わせた瞬間――辺りは白い閃光に包まれる。


GM/ダスト
「これが5年前の出来事。そしてクレイグ、お前が捨てた記憶のすべてさ」
何も無くなった空間でダストが語る。
クレイグ
うわ……まさかこんな展開を持ってこられるとは。これはきっつい……。
「でも……僕は何も覚えていない!」
ダスト
「そりゃそうさ。お前は真実から逃げた。このことに耐えられなかったお前は記憶を切り離し、心の奥に封印した。何もかも忘れて過ごした5年間はさぞ楽しかっただろうね?」
クレイグ
「違う! 僕は……」
GM/ダスト
「でも僕はお前を認めない。次に会うとき、確実にお前を殺してやる。せいぜい、それまで後悔して怯える日々を過ごすんだな」
ダストの幻影は消える。気が付くと元の廃墟の村だ。
ノース
「どうしたんですか、クレイグ」
クレイグ
「今のは……いったい……」
GM
ちなみに補足しておくと、君が持っているペンダントは母親のもの。魔法が爆発する際、辛うじて息があった母親が咄嗟に庇ってくれたので君は助かった。そのときに残されたのがそれだ。それともう予想はついていると思うけど、君が背負っている莫大な借金は……すべて慰謝料(笑)
クレイグ
慰謝料かよ!(笑)
ヴィート
「大丈夫か。どうやら調子がよくないようだが」
GM/レイズナージュ
「キュウゥ……?」レイも心配そうにクレイグのことを見ている。
クレイグ
さすがにあっさりと話すことでもないよなあ……。ここは黙ろう。
「いえ……何でもないんです。心配をかけて、すみません」ふらつきながら立ち上がる。とりあえずは村を出よう。
GM
では村の入り口。さっきは見なかった一団がいる。どうやら探索者のパーティのようだ。リーダー格っぽい軽装の剣士と、動きやすい格好に杖を持った10代半ばっぽい少女、それから地の精霊族出身らしき子供、最後の人は知っている、夢の世界で会ったオランだ。
ノース
オラン? あの人ですか。
GM
どうやら少女が墓石のひとつに祈りを捧げていて、他のメンバーがそれを待っているという状況のようだ。
ノース
横を通り過ぎようとしますけど。
GM/少女
少女はクレイグの顔を認めると振り返り、指を突きつけて言う。
「あなたは……! 今さらこの村に帰ってきて、いったい何をしようっていうの!?」
クレイグ
僕は彼女に見覚えは。
GM/フィーゼ
ある。昔この村に住んでいた女の子、名前はフィーゼ。少女は続けて言う。
「私の両親も、友達も、あのときにみんな……。あなたさえいなければ……!」
クレイグ
待って! 頼むから心の整理をつける時間をくれー!
GM
ふはは。この辺りのシナリオを考えているときはとても楽しかったよ(笑)
クレイグ
だがこれも大賢者となるためには必要なステップかもしれないな。受けて立とう……!
「フィーゼ! ……村のみんなには、悪いことをしたと思っている」
フィーゼ
「ふざけないで! 今さら謝って、それが何になるって言うの!?」
クレイグ
「でも……。僕には他にどうしようもなかったんだ」
GM/フィーゼ
「そんなのあなたの都合じゃない! みんなを返して……返してよぉ……っ!」
フィーゼは目に涙を浮かべている。
クレイグ
……どうしようもないな。返す言葉もございません(笑)
ヴィート
ええと、状況から置いていかれている。
「間に入って悪いが、状況が掴めない。とりあえず落ち着いたらどうだ」
GM/ロイ/フィーゼ
「あ、ああ。そうだぜフィーゼ」と向こうのリーダーも我に返って彼女を宥めている。
フィーゼは半ば無理矢理ぐらいの形で連れて行かれるんだが、最後にクレイグに視線を向けて「――私、あなたのこと絶対に許さないから」
クレイグ
……黙って見ていることしかできない。
GM/ロイ
「悪い。あいつ、このことまだ整理つけられてねえみたいでな」彼も家族がここで亡くなったらしいという話ぐらいしか聞いていないが、後のことはなんとなく察した(笑)
「なんつっていいのかわからんが……事故みたいなもんだったんだろ? あまり気にすんな、坊主。フィーゼのことは俺らで適当にフォローしておくさ」
ヴィート
いい人だ。
GM/ピピット/ロイ
横にいた精霊族の子供が声をかける。
「ねえ兄貴~、行かなくていいの? フィーちゃんたち待ってるよ」「おお、そうだな。こっちも旅の途中でね。一攫千金のトレジャーハントが俺たちを呼んでいるってな。先を急ぐんで、ここで失礼させてもらうぜ」
ノース
……彼らはこれからどこへ向かうんでしょう。
ジリアス
それはもうやっぱり……。
クレイグ
いや、あまり考えないようにしたい。

 

 そうして一行は遺跡へ向かう道へ戻った。
 一名、明らかに沈んだ空気をまとった少年を抱えながら――。


GM
そろそろワークスを「得意気メイジ」から変更しなさい。
クレイグ
ならば「深刻メイジ」で。
一同
(笑)
ヴィート
賢者への道は遠そうだ……。

 



クレイグ

思い悩んだ結果、ある夜先生の元に相談しに訪れます。「……先生」
ノース
「――クレイグ。どうしました?」
クレイグ
「先生、僕は……。僕は、あの村を滅ぼしてしまったんです……!」
説明すると、はずみで使ってしまった魔法が暴走して村を破壊してしまったと。そして思い詰めた表情で、「……僕はもう、魔法を捨てようかと思います」
ノース
「…………。本当に、そう思うのですか?」
クレイグ
「はい。あのとき僕が変に魔法なんかをかじっていなければ、あんなことは起こらなかった。だから僕は、もう魔法に関わらない方がいいと思うんです」
ノース
「……確かに、その事件はあなたが犯した罪です。罪ならば償うこともできるでしょう。ですがクレイグ、魔法を捨てること、それがあなたの償いだと言うのですか?」
クレイグ
「だって、僕にできることはそれぐらいしか……」
ノース
「ふざけないでください!!」
クレイグ
「っ!?」思わず息を呑みます。
ノース
「あなたの魔術の腕はまだ未熟です。このまま放置したのでは、またどこかで暴発しないとも限らない。それは償いではなく、現実から目を逸らして逃げているだけです」
クレイグ
「…………」言い返せずに黙ります。
ノース
「無知は罪なり、されど無視は悪なりです。禁術を知らずに使ったこと、そしてその過去を知らずにいた罪は償うことができます。ですが過去の罪を無視し、己の未熟さまでを無視しようとするのであれば――私はあなたを許しません」
クレイグ
……なるほど。
先生の話を聞いた後、自分の部屋に戻って葛藤していよう。


ヴィート
では例によって一部始終を聞いていた俺は、少し後にクレイグの部屋を訪ねていく。
GM
聞き耳の好きな男だ(笑)
ヴィート
「どうした。何か悩んでいるようだが」
クレイグ
「はい、実は――」と同じような説明をして。
「僕はもう過ちを犯さないために魔術からは離れた方がいいと思ったんですけど、先生にはそれは逃避だと……現実から逃げているだけだと言われたんです。僕は、いったいどうすればいいのか……」
ヴィート
「俺は先生の言うとおりだと思うがな」
クレイグ
「そう……でしょうか……」
ヴィート
「お前がやったことは必ずしも悪と言えるようなものじゃない。だが、その責任を背負わなきゃならないのも事実だ。そしてその責任は、逃げることで――何もしないことでは償えはしない」
クレイグ
「…………」
ヴィート
「まあ、なんだ。俺たちは仲間だ、困ったことがあれば相談してくれればいい。助けを求めることは逃げじゃない――俺はそう思う」
クレイグ
「ええ……ありがとうございます」


ジリアス
それからしばらくして、クレイグの部屋をノックする。
「クレイグ、入るぞ」
クレイグ
「ジリアスさん――」
ジリアス
「話はだいたい聞いた。……俺はお前じゃないから、たいした助言をしてやることはできない。ただ、ひとつ訊ねたい。お前はノース先生の元で魔術を学んでいたんだろう。それは何のためだ?」
クレイグ
「……あまり、深く考えていたわけではないんです。ただ、僕は魔法には才能があったから、その技術を磨けば、父さんや母さんの助けになれるかもしれないって……」
ジリアス
「そうか。ならお前にとって魔術を学ぶことは誰かを助けること――償いをすることに繋がるんじゃないか?」
クレイグ
「でも……! 僕に使えるのは破壊のための魔法ばかりです。そんな力で、誰かを助けることができるんですか?」
ジリアス
「力は、あくまでも道具でしかない。それをどう使うのかはお前の心次第だ」
クレイグ
「そうですね……。みなさんの言うとおり、僕はただ逃げていただけなのかもしれません。もう大丈夫です。ご心配をおかけしました――」

 


 そして歩くこと数日。一行は目的地の研究所跡に辿り着いた。


GM/ロイ/フィーゼ
で、入口らしき場所にやって来たんですけど、どうやら先客がいます。
「フィーゼ、いけそうか?」「ちょっと待って。だいぶ老朽化してるみたいだから、ここをこうして……ほら開いた!」「おし、早速乗り込むか!」
クレイグ
う。出て行くなら今しかない。今しかないが、しかし……。
ノース
「やあ皆さん、奇遇ですね」(笑)
ロイ
「お!? あんたらか、どうしてここに……。さてはこの遺跡が目当てってか」
ノース
「ええ、そのようなところです」
GM/ロイ
「だが生憎だったな。ここを先に見つけたのは俺たちだ。お宝は頂かせてもらうぜ」
ところでそんな会話をしている間、フィーゼはクレイグのことをじとっとした目で見ている。
クレイグ
……なるべく気付かない振りをしよう(笑)
ノース
「私たちはこの遺跡に眠るとある品が必要でしてね。それさえ譲っていただけるのでしたら、他のものは差し上げても構わないのですが……」
GM/ロイ/オラン
「なるほどね。だがこの遺跡のお宝がそいつだけだったらどうする? 俺たちゃ骨折り損だぜ」とロイは渋っているんだが、遺跡の周りを見て回っていたオランが戻ってくる。
「おおい、どうやら裏の方にも入り口があるようだぞ」
ジリアス
ほう。ということは……。
ピピット
「話は簡単だね兄貴! オイラたちとこの人たちでどっちが先にお宝を見つけるのか競争だ!」
ノース
「こちらとしては望むところです」
GM/ロイ/フィーゼ
ロイは溜息を吐き、「どうしてそうなるんだよ……。まあいいか、それも面白そうだ。フィーゼはそれでいいか?」「……いいよ。あいつと一緒に探索するのに比べたら、ずっとマシだもん」
クレイグ
こ、心が痛い……。
ロイ
「なら俺たちはここから探索を始める。お前さんたちは裏に回ってくれ。それぐらいのハンデは付けさせてもらうぜ」

 

 競争で遺跡に潜ることになった一行。最初に辿り着いた部屋は何かの研究室らしく、ここで研究していた兵器について記されていた。


GM
というわけでこれが開発コード“G”についての資料です。
ヴィート
G? Gって何!?
クレイグ
分からない。分からないが……非常に危険な香りがする。

 

 さらに進んでいく一行は、その先の通路であるトラップにかかる。それはパーティを2つに分断するものだった。そして図らずも時を同じくして、向こう側のパーティも同じトラップにかかっていた。つまり結果として……。


クレイグ

勘弁してーー!!
GM
さて、誰がどのキャラやりたい? 選択できる範囲で希望は聞こう(笑)

 

 ここにジリアス・ヴィート・ロイ・オランとノース・クレイグ・フィーゼ・ピピットという2つのパーティが誕生した。しばらくの間誰が誰をやるかで盛り上がる一同。

 

(真っ先にフィーゼのキャラクターシートを取るヴィートのプレイヤー)
「ロイのキャラシーは……なにコレ『魔力授与』?」
「彼らのパーティはロイが魔力回復で回復したMPをフィーゼに供給するということをしていた。すでにその戦術は瓦解しているけど(笑)」
「他は魔力回復と冥:森……。こいつ使えねー。ソードマスターの名が泣いているぞ(笑)」
「ちなみにそのためフィーゼはたいへん燃費の悪い子です」
「ホントだ。6レベルの≪落雷≫って……」
「オランは回復魔法を持ってるんですね」
「分断されたとき回復魔法がないとさすがにまずいからねー。ただ闘気を振らないと発動しないので気をつけて」

 

「……ところで、なんだか絶妙に使えない能力に設定してませんか、これ」
「うん、気のせいだ」


GM
このフォートレスは2つのパーティを切り替えながら進んでもらう。お互いの動きによって、進路が楽になったり苦しくなったりするので。というわけで、まずは前衛組からやってみようか。
ロイ
(爽やかな声で)「どうやら、俺とお前たちが一緒に進むしかないみたいだな」
ヴィート
「……そうだな。俺はエクスプローラーだ。先頭は俺が行こう」
ロイ
「頼む。俺はただのソードマスターだ」
そう、まさにただのソードマスター。むしろソードマスターを名乗るのもおこがましい。
GM
そこまで言わなくても……。
ロイ
「そんなわけで、俺に戦闘力は期待するな!」(笑)
ジリアス
「そ、そうか」
オラン
「サポートは私に任せてもらおう。多少の治癒魔法は使える」
ヴィート
「じゃあ、しばらくの間だがよろしく頼む」




フィーゼ
扉が開いてみると、そこには憎きあの男の顔が。
「あなたはっ!?」
クレイグ
激しく動揺する(笑)
ノース
「状況は見ての通りです。あなたにも思うところがあるのでしょうが、このフォートレスの間だけでもこらえてはもらえませんか」
フィーゼ
「でもっ……! 私はイヤよ!」
ピピット
「まーまー、フィーちゃん。こーなっちゃった以上しょーがないじゃん」
フィーゼ
「それでも、イヤなものはイヤなのっ!」クレイグを睨んでいます。
「ピピット、さっさと行きましょ」付いてくるなら勝手にすれば、という態度で。
クレイグ
居心地は悪いが仕方ない、付いて行こうか……。
フィーゼ
そちらを見もせずにスタスタ歩いていく。
クレイグ
……大丈夫かな。もっと警戒した方が。
GM
フィーゼがこの角を曲がった瞬間、レーザーが直撃する(笑) (ころころ)命中28、ダメージは魔法の(ころころ)48点。
フィーゼ
(ころころ)……立ってる、重傷値スレスレ(笑)
ピピット
(呆れながら)「……フィーちゃん大丈夫?」
フィーゼ
何事も無かったかのように。「この先に進むとレーザーが飛んでくるみたいね」
連中の世話になるのも癪だし、自分で回復魔法を……。
クレイグ
「ま、待って! フォートレスはまだ先が長いんだ、ここで君のその……燃費の悪い回復魔法(笑)を撃つのは効率が良くない!」
フィーゼ
「…………」無言で一瞥する。
ノース
「私が傷の手当てをいたしましょう」
フィーゼ
「……じゃあ、お願いするわ」
クレイグ
つ、疲れる……(笑)




ノース
では、いっせーのーせでタイミングを合わせて飛び出しましょう。
GM
うむ、ここにある禍々しいレーザー砲塔は現在こっちを向いている。対象はランダムで……(ころ)フィーゼ(笑) (ころころ)命中して、48点。
クレイグ
……仕方ない。「レイ、あれを!」
GM/レイズナージュ
「キュキュウ!」≪咲き乱れし炎の華≫、属性防御を付与しました。
フィーゼ
「! ……どういうつもり」
クレイグ
「どういうつもりもないさ。やるべきだと思ったからしただけだ。……進もう」
フィーゼ
「…………」複雑な表情でそれを見ています。




GM
砲塔の攻撃……(ころ)ジリアスか。
ジリアス
……それをくらうと倒れるな。
ロイ
なら俺が庇おう。俺にはこの「冥:森」がある。「戦:森」ならもっとよかったんだがな(笑)
GM
(ころころ)クリティカル……54点。
ロイ
(ころころ)無理だな。
「フッ、大丈夫だったか?」と笑みを浮かべて倒れる(笑)
ヴィート
お前こそ大丈夫なのか(笑) 少しは自分の身を大事にしろ。
GM
NPCだと思って無茶させやがって。




GM
くらえカメバルカン! (ころころ)命中は回って29、(ころころ)59点の物理ダメージ。
クレイグ
このままでは2人とも倒れる……レイ、先生に≪咲き乱れし炎の華≫を!
ノース
「すみません、クレイグ……!」
フィーゼ
「……仕方ないわね」クレイグに≪小さき風の盾≫を。
「勘違いしないで。借りは作りたくないだけよ」
クレイグ
と、そんな声を聞きながらクレイグの意識は闇に沈んでいくのであった……。
一同
(笑)
フィーゼ
あれ?(笑)
GM
盾もらっても重傷値にいくのかよ。

 


 そんな感じで微妙な緊張感をはらみながらも、2つのパーティはフォートレスを攻略していく。そして最深部で合流を果たした頃には、両者の間には死地を共にした“絆”と呼べるものが、たしかに存在していた――。


ロイ
「どうやら、そっちも無事だったようだな」
ピピット
「お、兄貴~! 元気そうで安心したよ!」
フィーゼ
「やっと合流できたわね」
オラン
「ああ。意外となんとかなるものだな」
フィーゼ
私はクレイグに顔を向け。
「あなたにも、道中いろいろとお世話になったわ。一応お礼は言っておく。…………ありがとう」と、目線は合わせずに。
クレイグ
「いや、僕の方こそ。フィーゼにはいろいろと助けられた」
フィーゼ
「……まさか、あなたにこんなことを言う羽目になるなんてね」
クレイグ
「…………」
GM/ロイ
さて、そんな感じでいいかな? 君たちが前にしているのはようやく通れるようになったこのフォートレス最後のフロア、おそらく“G”がいると思われるドッグだ。ロイが提案する。
「まあいろいろあって予定が狂っちまったがそれは仕方ねえ。だが、ここから先は容赦なしの早い者勝ち勝負といこうぜ。俺がこのコインを投げる。こいつが床に着くと同時に扉を開ける。いいな?」
ノース
承諾します。
GM/ロイ/ピピット
ではロイがコインを投げ、そこに注目が集まった瞬間!
「ピピット!」「オッケー、兄貴!」ピピットが唱えた魔法で君たちの行く手を≪根っこの壁≫が遮る。「ははっ、切り札は最後まで隠しておくもんだぜ! じゃ、お先に」
ヴィート
「……してやられたか」

 

 それからしばらく。再び扉が開けられて4人が慌てた様子で走り出てくる。
 一行の姿に目を留めると、ロイはやや達観した表情でこう言った。
「――やめておけ、お前ら。あれは無理だ」


クレイグ
「…………。どういう意味ですか」冷めた目で聞くけど。
ロイ
「探索者って稼業は命あっての物種ってことさ。手に負えないクエストからは潔く身を退くのが生き残るコツだ」
ノース
「しかし、私たちには退けない理由があります」
ヴィート
肯こう。
GM/ロイ
「……そうか。どうしてもっていうんなら止めないさ。だが、無理はするんじゃないぜ」
フィーゼはクレイグに何か言いたそうな視線を向け、しかし何も言えないでいる。
クレイグ
その視線には気付くが、何も言うことはせずに扉に消えていく感じかな。


GM
さて。このドッグの一番奥、6Sqを占有して鎮座しているのが“G”ことジェネラル・カニアーマーなのだった!
一同
…………。
GM
反応が薄いな。
ノース
カニですか。
ジリアス
確かにこの世界におけるカニ関係は恐ろしいものと聞くが……。
クレイグ
「まさか、ここで研究されていたのがカニアーマーだったなんて……!」
ヴィート
「……ああ。だがここを突破しなければ俺たちに未来はない……!」
GM
なんだか無理矢理なテンションの上げ方をしていないか、君ら。

 

 3日で全話終わらせる予定のこのキャンペーン、この日のプレイ時間はすでに16時間を超えている。

 一行の前に立ちはだかる超古代兵器カニアーマーと無数のトラップ群。ロイたちが諦めただけはあって、それは厳しい戦いだった。
 不可視の防壁によって足を止められたところにカニアーマーの強力無比な砲撃が襲い掛かる。一行が思わず全滅を覚悟した、その時!


GM
背後から君たちの脇を通り過ぎ、強烈な電光がカニアーマーを打ち据える! 「冥:幻」つきの。
クレイグ
これは……まさか。
GM/フィーゼ
防御ジャッジは……(ころころ)さらにファンブルか(笑) その雷撃は防御バリアを貫いて結構なダメージを与える。カニアーマーは攻撃対象を君たちからそっちに切り替えよう。その先にいるのは、彼女たち4人だ。
「ここで勝手に死ぬなんて、許さないんだから!」
クレイグ
「わかった――恩に着る!」

 

 ロイたちの援護を受けた一行は防壁を突破、配電室への突入に成功した。
 カニアーマーへのエネルギー供給が断たれ、防御バリアを封じた一行は反撃に転じる。初撃のヴィートの攻撃は「致命の一撃」が発動。カニアーマーのHPを100点近く奪い去った。さらに続くラウンド。


ヴィート
同じく「致命の一撃」+≪雷破≫≪砕破≫。(ころころ)命中して、(ころころ)クリティカル。(ころころ)さらに回って……54点。
ジリアス
これで決まったか。
GM
「致命の一撃」第二段階ってダメージ5倍なんだよな……。(ころころ)うん、HPは高めに設定したんだが、100点を2発もくらっては流石にね……。ヴィートの短剣はカニアーマーのキチン質の装甲をやすやすと切り裂き、その中枢を破壊せしめる(笑)
ヴィート
「……他愛もない」
クレイグ
いろんな意味で、あなたを見る目が変わりそうな気がする(笑)

 



クレイグ
「助かりました」
ロイ
「気にするな。俺たちもお前らがいなかったら諦めて帰っていただろうからな。これでお宝が手に入れられるんなら見っけもんだ」
ノース
「いえ、それでもお礼は言わせてください。ありがとうございます」
GM/ロイ
「礼ならフィーゼに言ってくれ。戻ろうって言い出したのはこいつだからよ」
フィーゼはどうして言うの、と思いながらロイを凄い目で睨んでいる(笑)
クレイグ
少し驚いた目でフィーゼを見て、……どうしようか。何と言っていいかわからないようなニュアンスを出しつつ。
「……ありがとう」
フィーゼ
「わ、私はっ! ……あなたを、許したわけじゃないから」
クレイグ
「わかっている――」とだけ答えて、それだけでは足りないと思い直し、改めて言葉を紡ごう。

 

 クレイグは、俯きながらも静かな決意を秘めた表情で言葉を吐く。
「僕が5年前したことは許されるようなことじゃない。そして、そのことを忘れて罪から逃げていたことも。……まだ、そのことに対する償いをどうしていけばいいのか答えが出ているわけじゃないけど。僕の持っている魔法の力を、今度は、誰かのために使いたい。――今の僕は、そう思っている」


 長い沈黙があり、やがてフィーゼはぽつりと言った。
「……じゃあ、その結果が出るまでは待っててあげる。――だから覚えておいて。あなたはもう決して逃げることはできない。あなたが今まで何をしてきたか、そしてこれから何をしていくのか――全部、私が覚えておくから」
「ああ――。そうしてくれ」

 

 


 カニアーマーが守っていた兵器庫には、数々のランダムアイテムが眠っていた。
 しばらくはその決定で盛り上がる一同。

 

「フレイムダンサー戦の全滅をリカバーするにはここで66(GMスペシャル)を出すしかない! 頑張ってくれ」
「望むところだ……! 7回も振れればさすがに出るよね?」
「ええと……パイクマンアーマー。能力は……15」
「攻撃力が上がった。体当たりでダメージが入るな」
「防具の攻撃力が上がって何が嬉しいのか……。しかも神聖。装備できねえ」
「クラウディア・マークヴィル・アンチダーク・リフレクス・革ショルダー(片方)。空きスロット1」
「もはやどんな防具だかさっぱりわからん。だがあまり強くはないことだけは確かだ」
「スーパー・グローン・クリスタルソード! 射程の伸びる剣です」
「おお、名前だけはえらく格好いい」
「売れば死ぬほど高値になるな、それ」
「また革ショルです。効果はポケット+1」
「地味過ぎてコメントできない……!」

 

 そして。


「……結局出ませんでしたね、GMスペシャル」
「…………」


GM/マリン
気を取り直して行こうか! 人工太陽『ゴールデンシープ』を手に入れた君たちは夢の世界へとやって来た。「皆さん、それが例の……?」
ノース
「はい」と手渡しましょう。
GM
ただ、これを最大限に効果を発揮させるには充分な高度が必要なんだ。この神殿では不足で、できれば1話で立ち寄った塔の頂上に仕掛けたい、と。
ノース
「なるほど。引き受けましょう」
ヴィート
「どうやら俺たちにしかできなさそうな仕事だからな、仕方ない」

 

 一行は神殿を出て、街の中を時計塔を目指して進んでいく。
 ――その途中。それを待ち構えていた影が立ち塞がった。


クレイグ
「お前は……!?」
ダスト
「待っていたよ。決着をつけようか、クレイグ」
解説を入れると、クレイグの頭に細工をしたときにそちらの目的もある程度読み取っていたわけだ。
クレイグ
「……僕たちはここで立ち止まるわけにはいかない。お前が何者だろうと関係ない、ここは通させてもらう!」
GM/ダスト
「……ふん。本当は他の連中は僕にとっちゃどうでも良かったんだけどね。――そいつを使われると少々面倒なんだ。全員一緒に……消えてもらうよ!」
ダストの号令に合わせ、周囲から蟲が6匹、君たちを取り囲むように現れる。フライタイプ、蝿型の蟲です。大きさは人間大。
ヴィート
……嫌な光景だ。

 

 最初のラウンド、蟲の攻撃はジリアスとクレイグに命中し毒を注入する。毎ラウンドの終わりに最大HPの2割を損耗させる毒である。
 PC側はダストよりも蟲の数を減らすことを優先する戦略を取る。しかしヴィートの攻撃は意外に素早い蟲に命中せず。ジリアスの攻撃は命中するものの、一撃で倒すほどには届かない。ノースは治癒魔法を使用、蟲の攻撃で被ったダメージを回復させた。


クレイグ
≪炎の箭≫を詠唱します。
GM
ダストは……剣は届かないか。ならば距離を詰めつつ、≪貫く氷牙≫詠唱。
クレイグ
何っ、こっちが後手か。≪炎の箭≫の詠唱カウントが憎い(笑)
GM
「なぎ払い」で全員を対象に。(ころころ)命中33の攻撃31!
ヴィート
命中高いな。
ノース
≪虹色の衣≫。(ころころ)……すみません、発動にファンブルしました。
クレイグ
じゃあ先生に≪咲き乱れし炎の華≫を飛ばします! こっちの≪炎の箭≫は蟲に。
ダスト
「来ないのかい、クレイグ」
クレイグ
「僕には他に優先すべきことがある! 魔術師はクールでなくちゃいけないんだ」(笑)

 

 クレイグの≪炎の箭≫は傷ついていた蟲に命中、これを撃破する。
 そして次のラウンド。お互い行動値でクリティカルを出したダストとクレイグは仲良く行動値30付近に。


GM
クリスタルソードで「なぎ払い」! 蝿が巻き込まれているが気にしない(笑)
(ころころ)命中28、ダメージ44点。
ノース
≪虹色の衣≫を自分に。
クレイグ
≪咲き乱れし炎の華≫。こっちの行動は≪神罰の業炎≫! 削れた蝿を狙う。
(ころころ)命中32で攻撃……60点。
GM
(ころころ)2匹とも今にも死にそうだが生きてるな。瀕死の蝿には退避しろという命令を出しておくか。ダストは≪貫く氷牙≫+「なぎ払い」。
(ころころ)命中はクリティカルして41! ダメージ36点。
ジリアス
さすがに厳しくなってきたな……。
ノース
7以上を出さないと重傷値ですね……(ころころ)耐えています。
ヴィート
瀕死の蝿を攻撃(ころころ)
ジリアス
こっちも片手のハルバードで減っている蝿を(ころころ)
GM
やめてー、このラウンドの行動までは生き延びたかったのにー! (ころころ)うむ、両方死んだ。
ノース
≪静寂の月と海≫を使いましょう。自分と前衛の2人に1発ずつ飛ばします。
GM/ダスト
このラウンド最後の行動か。再び剣で「なぎ払い」……(ころころ)クリティカル、「マジックインパクト」発動! (ころころ)攻撃力も回って、(ころころ)さらに回って(ころころ)
「消し飛べっ!」巻き込まれた蝿もすべて消し飛ぶが構うものか(笑)、83点の炎属性魔法ダメージ!
クレイグ
これは無理だっ!
ジリアス
回復してもらったおかげでなんとか立ってるが。
ヴィート
こっちは駄目だな。
ノース
……絶対死までいきそうです。
クレイグ
やむをえない、ここは――「レイ、頼む! ……後は任せます、先生……!」

 

 クレイグはノースにレイズナージュを託し、この一撃で倒れる。
 立っているのはレイの≪防熱≫で守られたノースと瀕死のジリアスのみ、という状況で3ラウンド目――。


GM
(ころころ)…………。凄い。行動値のダイス目がなんと20。今回も3回行動。
ヴィート
詰んだ気がするな……。
GM
まあ、ここで容赦する理由はないわな。「なぎ払い」で攻撃。
(ころころ)おお、命中ファンブル。12。
ノース
それでも回避するには8以上です。(ころころ)……駄目でした。
GM/ダスト
続けて行動。「あとはお前だけか。トドメを刺してやるよ」
(ころころ)クリティカル、「マジックインパクト」(笑)
ジリアス
終わった(笑)
クレイグ
ここまで見事に全滅させられてはね。
GM
……勝ってしまったか。なら仕方ない。

 

 ダストの炎を纏った剣が振り下ろされようとした瞬間、一行はいつも夢の世界から目覚めるときと同じあの感覚に襲われる。薄れゆく意識の中、ジリアスは人工太陽の起動スイッチを入力していた――。

 

一瞬の後、ダストの前から4人は消え去っていた。
「――逃げられたか」
 呟き、傍らで起動しつつある人工太陽を見下ろす。こうなってからでは破壊するのも難しい。
「まったく面倒なことをしてくれる……。クレイグ、次に会ったときは必ず――殺す。本物になるのは、この僕だ……!」

 




 

次回予告



フェイスの街を覆っていた氷は徐々に溶け出していく。
しかしそれと時を同じくして、元の世界のフェイスは突如として消失する。
果たしてこれは一体何を表しているのか。
一行と再会したナナは、驚くべき事実を口にする――。

セブン=フォートレスキャンペーン「Butterflie’s Dream」 第四夜
『TRUTH』


「知りたいことがあるんでしょう? 全部、説明してあげるわ」

 

 

 

 


 

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