【今回予告】
一生を旅から旅への連続に例えるなら、
人は死ぬまでにいくつの旅立ちを迎えるだろうか。
旅立ちとは別れであり
旅立ちとは始まりである。
つまりこれも、ひとつの物語の始まり。
The Moon also rises 第0話
『旅立ちと、別れと』
「さらばだ兄弟。次に会うときまでには強くなっておけ。――貴様が生き残る為に」
オープニング_ガドル
少数民族であるオニ族出身のガドルは、とある老夫婦に拾われフォーラの一地方で育つ。成人後は故郷を離れ、いろいろな地方を転々とするが、異族を見る人々の視線に居心地の悪さを感じていた。
GM/チンピラ
あなたは荷降ろしの仕事でリーンの港町、ベルモーゼに立ち寄ります。仕事も一段落してベルモーゼの街中を歩いていると、声をかけてくる3人組が。
「おいそこのお前! お前、亜人だな」「人をさらいにでも出てきたのか?」「ちょうどいい、俺たちゃ気が立ってるんだよ」
と言っていきなり戦闘ラウンドに。
一同
マジで!?(笑)
ニアナ
わかった、一人分ぐらいは担当しようか。
セレス
ちょうど3人いるしな。
ガドル
あーセリフ言いたいなー! こういう三下キャラやりたくてたまらないんだけど。
マナート
君が好きなのは分かるが、まあやめておけ(笑)
GM
リーダー格はちょっと能力が優遇されてます。
セレス
よし、一番5に近い数字を出した奴がリーダーだ!
チンピラプレイにやたら盛り上がる一同。自分のキャラのときもそれくらいのテンションでやれと言いたい。
ダイスでリーダーに選ばれたのはセレスのPL。
オヤビン
「ようし、コテンパンにしちまいな!」
チンピラA
(ころころころ)お、回った。2回行動。命中、(ころころ)6ゾロが出ましたけど。
一同
(笑)
チンピラA
命中24。
GM
死ぬぞ? こいつら闘気プラーナがないだけの普通の0レベルだし。
チンピラA
まあここで死んだら新キャラシーだな。
一同
(笑)
チンピラA
(ころころ)攻撃力は23。
ガドル
23なら普通に(ころころ)止まりました。
チンピラA
おや? 「ツラの皮だけは厚いようだな!」(笑)
オヤビン
「次は俺の番だ!」 攻撃力は(ころころ)35!
GM
おお、さすが。
オヤビン
任せろ。
ガドル
(ころころ)あ、止まった。
一同
ええっ!?
GM
そ、そんなに堅いのか。
チンピラB
「いきがってんじゃねーよ!」(ころころ)命中して(ころころ)ファンブル(笑)
ガドル
「ちょっとアンタら、いい加減にしてくれないか」
チンピラA
「……オヤビン、旗色が悪いですぜ」
GM
闘気とプラーナの使用を許す!
一同
(笑)
オヤビン
「ちょっと受け止めたからっていい気になりやがって。俺たちが本気を出せばどれほどのものか、見せてくれるわ!」(笑)
しかしいきなり行動値でファンブルを振って出遅れるオヤビン。
30点超のダメージを余裕で止める鬼の防御力にザコの攻撃が通るわけもなく。
さりとて、ガドルの命中値では闘気とプラーナを備えたチンピラーズに攻撃が当たらない。
チンピラB
「オヤビン、お願いします!」
オヤビン
これが俺の真の力。闘気を命中に入れて……(ころころ、出目はファンブル)あれ?
一同
オヤビ~ン!?(笑)
オヤビン
幸運の宝石(笑) 命中24。攻撃にプラーナ全部入れて(ころころ)よし、クリティカル!
チンピラA
さすがオヤビン!
GM
……これ死ぬんじゃないか?
ガドル
(ころころ)HP残り7。腕を捲り上げて、鬼の表情に。「……あんたら、叩き潰すぞ」(笑) 命中(ころころ)……10。
GM
こいつら回避元値が12ですぜ。
しかし次のラウンド。
「助太刀するぞ」と突然現れた大柄のフードの男に、オヤビンはワンパンチで叩きのめされる。
オヤビン
パンチで45点とか、壁にめり込むっての(笑)
チンピラA
「チクショウ、覚えてろよ!」
チンピラB
「今度会ったら容赦しねえぞー!」
GM/謎の男
捨て台詞を残してチンピラたちは逃げ去っていった。「大丈夫か?」
ガドル
「あ、ああ。すまねえ」
謎の男
「気にするな。助けたい理由があった」フードを下ろすと、彼の頭には角がある。
ガドル
「あんたも……?」
GM/少女
そうしていると、今まで隠れて見ていた女の子が走り寄ってくる。
「お怪我は大丈夫ですか?」その子も角が生えている。
男はグオム=クオム、少女はその妹でメノウと名乗った。
彼の話では、古くからヴァンパイアや冥魔が跳梁するリーンでは亜人に対する風当たりが特にきついらしい。
グオム
「どうだ、セレニアに来ないか。あそこは我々亜人にも暮らしやすい良い所だぞ」
ガドル
「そう……だな。毎回こんな目に会ってちゃ堪らないからなぁ」
GM/ダグラス/グオム
宿でそんな話をしていると、かなり身なりのいい男性が話しかけてくる。
「またリーンの悪口ですか。あなたも酷い人ですね」「ダグラス卿か」
彼の名前はアムステル=ダグラス。
この国の騎士団長の息子で、年若いながらもベルモーゼの領主を務めている青年であった。
ダグラス
「あなたもオニ族なのですか」
ガドル
「ああ。俺は自分の生まれについてはよく知らないが、たぶんそうなんだろうな」
ダグラス
「そうですか。先程グオムさんが仰ったことは残念ながら事実です。セレニアに行かれるというのなら船の手配はいたしましょう」
ガドル
「いいのか?」
GM/ダグラス
「お気になさらず。私の民が迷惑をかけたお詫びです」
とまあ、そんな経緯で君はセレニアに行くことになった。
オープニング_セレス
セレスティーヌは奇妙な手帳の謎を追って既に6年ほど探索者を続けていたが、目ぼしい手がかりを見つけるには至っていない。見目の良さから声をかけられることは多かったが、背中を預けられるほど信頼に足る仲間を得ることもなかった。
GM/ディル
今日もあなたは探索の仕事を終えて、セレニアの街に戻ってきました。
この仕事でパーティを組んでいたディルという少年が、「お願いです、僕たちと一緒にパーティを組んでもらえませんか?」と。
セレス
ふむ。でも私的には背中を預けられるほどには思えないんだよね。
「悪いとは思いますが、それは……」
GM/ディル
「もう少しの間、一緒に仕事をするだけでもいいんです!」
セレス
「下手に付き合いを長くしても別れがつらくなるだけです。ここで別れるのがお互いにとってもいい区切りだと思います」
GM/ディル
「そうですか……。無理を言ってすみません」と彼は肩を落として去っていく。仲間がそれを慰めてたり、あなたに申し訳なさそうな視線を送ってきたり。
セレス
なんとなく居心地も悪いので宿を出るか。
GM
では宿の出口でまたあなたに声をかけてくる青年が。その人は足元に虎を連れています。
一同
虎ぁ!?
青年
「ご心配なく。こいつは人肉を食しません」(笑)
セレス
「そ、そうですか」
GM/青年
「ええ。それに、とても頭がいいんですよ」喉をなでるとゴロゴロと甘えてくる。
セレス
「それで、私に何のご用でしょう」
GM/青年
「あなたに重要な仕事を依頼しに参りました。先に内容をお教えすることはできませんが、報酬はそれなりのものをご用意させていただきます」
ちなみに彼はセレニアの近衛兵の制服を着ている。
ニアナ
……近衛兵なのに虎なんて飼っていいのか?
セレス
ファンタズムメイジかもしれん。虎は魔獣。
ニアナ
つまり「魔獣との会話」……!? まさかあのゴミ能力をっ……!
「魔獣との会話」は、ルールブックに定義されている魔獣がワイバーン一種しかいない(実質「ワイバーンとの会話」)という屈指のゴミ能力として有名な特殊能力である。
セレス
ある意味尊敬の眼差しで見るよ。「よくそんな力を持って生まれてきましたね……」
ニアナ
哀れみの視線じゃないのか(笑)
青年
「報酬は現金で1万GP」
セレス
ええぇ!?
青年
「その他、何かお望みのものがありましたら王国の威信にかけて善処させていただきます」
セレス
「……非常に興味深いお話ですね。詳しい話を聞かせていただけますか」
青年は近衛兵のニーシロと名乗った。
明日の晩、セレニアのクレス王女が秘密裏に城を抜け出すので、その護衛について欲しいという依頼を話してくれる。
ニーシロ
「王女殿下はろくに共の者も付けずにこっそり出て行かれるおつもりのようです。ことを公にしたくはないのですが、さりとて護衛の一人もつけないというわけにも行かず」
セレス
「なるほど……」
そうすると依頼の期限は。
ニアナ
王女の機嫌次第?(笑)
ニーシロ
「半年後に、この国で成人の儀という儀式が行われます。それまでには帰っていただけるかと」
セレス
「……ここまで聞いてしまっては断るわけにもいきませんね。わかりました、この依頼受けることにしましょう」
ニーシロ
「では報酬については先程の条件で……」
セレス
忘れてた! よくない!(笑)
「この手帳なのですが……」
GM
「ほう。これは変わった手帳ですね」
かさは普通の手帳なのに情報量が無限に増え続けるという。
ニアナ
「超速読」で読みたい。
GM
……死ぬぜ?(笑)
セレス
「私が冒険を続けているのは、この手帳の謎を解きたいと思っているからに他なりません。この最後のページに書かれている単語……おそらく古代語でしょうが、これについてわかることを調べていただけないでしょうか」
ニーシロ
「承りました。できる限りの善処はします。……それではクレスニアナ王女のこと、くれぐれもよろしくお願いします」
オープニング_マナート
――その日はとても嫌な予感がしていた。
空には赤く、ギラついた光を放つ一つの月。こんな日は早く帰るに限る……。
GM
と、君は家路を急いでいた。しかし。
ニアナ
そこにチンピラ3人組が。
一同
(笑)
GM
……その日訪れた不幸は、君を逃がしてはくれなかったようだ。そこは人通りの少ない路地裏。君は急ぐために近道をしようとしたのだが、裏目に出てしまったようだ。
チンピラ?
「――よう兄ちゃん」(笑)
チンピラ?
「おいおい、どこへ行くんだい?」(笑)
GM
それは言語ではなかった。
一同
(某仮面の変身ヒーロー番組に出てくる戦闘員風に)「イーッ! イーッ!!」
セレス
このキャラのシナリオだけなんかテンションが違うよな(笑)
GM
全身タイツのようなものを着たおかしな一団は君を殴る蹴る!
君は抵抗もできずに意識を失う。
マナート
…………ぱた。
GM
意識が覚醒すると、目の前には天井があり薄暗い明かりがついている。
周りには白衣を着た男達がいる。
研究者
「気分はどうかな?」
マナート
「な、何をしやがる!?」
研究者
「君にはこれより、改造手術を受けてもらう」
研究者
「この被験体に幸運のあらんことを――」
マナート
「ま、待て! 離せ、離すんだ! やめろーーーっ!!」
GM
そして幸運ジャッジ。
マナート
マジで!?
GM
……は流石にいいや。戦闘員になられても困るし(笑)
セレス
戦闘員になったらパーティから外れてもらうんだが(笑)
GM
それは悪夢のような光景だった。君の身体にメスが入れられ、何をされているのかはよくわからないが嫌な感覚だけが続いていく。あまりのことに君の意識は再び薄れ、何が起きたのか、どんなことをされたのかも定かでない。
目が覚めると、そこは牢獄のような場所らしかった。天井だけは開いていて、そこからはただ赤い月が覗いている。
ふと横を見ると、同じような目に合わされたのだろうか、一人の青年が呆けたように月を見上げている。自分も月の光を見ていると、体の奥から何か得体の知れないものが湧き上がってくるような感覚がする。
そのとき。
「あぁァアアッ!!」眩い光を放ちながら、青年がその姿を変えていく。
表情のない不気味なマスク。真紅のマントを翻し、その全身をスーツ状のもので覆っている。
牢獄の向こうから白衣の男達が現れ、こう言った。
「そいつを殺せ。生き残った方が成功作だ」
セレス
勝てなかったら君はダークヒーローを使わないと(笑)
マナート
マジですか!?
GM
まずは変身してもらおうか。(ころころ)命中19で(ころころ)攻撃41。
マナート
(ころころ)それは無理ー! 死んだ。
GM
君の命が尽きようとした瞬間、君もまた眩い光に包まれる。そしてヒーロースーツを身にまとってしまうのだ。
セレス
スーツの色はピンクか。
マナート
何故!?(笑)
今、ラース=フェリアに2つある月のうち、片方の月はいろいろあって「愛の月」と言われている。……いろいろあったんです。
マナート
じゃあシルバーで。
ガドル
なんかライバルっぽいな。
マナート
では、君は倒れることなくスーツを着て立っている。生き残るためには戦うしかない。
ヒーロースーツの防御性能は高く、パンチの応酬では決定打にならない。
しばらくの間ちまちまとした削りあいが続く。
……そして、3ラウンドが経過した。
マナート
今ならキックが撃てる。
ガドル
勝手に脳裏に必殺技の名前が浮かんでしまうのか。
マナート
「マナティオンキック!!!」(ころころ)攻撃力56。
GM/ライバル/研究者
それは死ぬんじゃないか……(ころころ)やられた。「うわあぁー!」相手は倒れ、普通の青年の姿に戻っていく。
「やはりプランB2の導入は成功だったか。……しかしこれは、連続稼動に耐えうるのか? いずれにせよご苦労だった」と話していると突然、爆音が。続いて警報音が鳴り響く。
マナート
「なんだ!?」
「当施設は機密保持のため、30分後に自爆します。職員は速やかに退避してください」けたたましく警報が鳴り響く中、慌てて逃げ出そうとする研究者。しかし、その行く手を何者かに阻まれる。
通路の奥から現れたメタリックなボディの改造人間は、冷静に研究者たちを始末した後、マナートに向かって告げた。
「安心しろ、お前は目的外だ。今回は見逃してやる」
「さらばだ兄弟。次に会うときまでには強くなっておけ。――貴様が生き残る為に」
崩れる研究所から必死で逃走するマナートだが、爆発に巻き込まれて意識を失う。
目が覚めるとそこはどこかの宿屋だった。
GM/タチバナ
「目が覚めたか。もう大丈夫かね?」
人の良さそうなおじさんが君の顔を覗き込んでいる。
マナート
「あんたは? 俺はいったい……」
タチバナ
「私はタチバナだ。何があったのか知らんが、随分な傷を負っていたぞ。発見したときには慌てたもんだ」
マナート
「そうか、あんたが助けてくれたのか。すまないな」
話を聞くと、マナートをさらったのはリーンで暗躍する組織「スターシャドウ」で、人をさらっては非道な人体実験などを繰り返しているらしい。タチバナはとある有力者の援助を受けてそれを倒すための組織を作っているという。
タチバナ
「どうだ。我々は奴らを追っている。共にきてくれないか」
マナート
「そうだな。俺一人で追ったところで何ができるかわからん。役に立てるなら使ってくれ」
タチバナ
「……すまん。しばらくはゆっくり傷を癒してくれ。これからは、この宿を君の家と思ってくれてかまわない」
マナート
「ありがたい。そうさせてもらうよ」
オープニング_ニアナ
海の上を往く島国、セレニア王国。
その王女クレスニアナは、15歳の成人の儀を前にして城を抜け出すことを決意する。
GM
侍女のカレンは最初は猛反対したんですが、あなたが考えを曲げないと知ると自分も一緒について行くことに決め。
ニアナ
いやついて来んでいい。
GM
脱出の準備も万端整い。
ニアナ
ついて来んでいいと言うのに。
カレン
「駄目です! 私と姫様は主従の絆で結ばれております。どんなことがあっても私は姫様の傍を離れませんから!」
ニアナ
「……仕方ないのう」
GM
さていよいよ脱出を夜に控えた日、あなたは荷造りの為にあっちに行ったりこっちに行ったりしているわけですが。
ニアナ
うろうろと。
GM/レオノーラ
していると妹に出会う。
「あら、お姉様。お出かけでしたの?」
ニアナ
「……レオノーラか。いや、ちょっとそこまでな」
レオノーラ
「そうですか。私はこれからリーンのダグラス卿に挨拶に伺う予定です」
ニアナ
「ダグラス卿というと……ああ、あの方か。ということは、しばらく城を離れるのじゃな」
GM/レオノーラ/ユセトライア
「ええ、そうですが……」と話していると今度は弟のユセトライアが。
「あー、姉上様だ! クレス姉様とレオ姉様だー! 遊んで遊んでー」
ニアナ
「おおユセトか。可愛いのう、そなたは」
レオノーラ
「ユセト。私はこれから大事な用事があるのです。姉上様で我慢なさい」
ニアナ
……その言い方はどうかと思うが。
GM/ユセト
「えー、レオ姉様はそう言っていつも遊んでくれないんだもん」
駄々をこねられるとレオノーラは非常に困った顔で君の方を見ているが。
ニアナ
「まあまあ、その分わらわが遊んでやろうぞ」
GM/レオノーラ/ユセト
「ユセト、あまり姉上を困らせては駄目ですよ」「はーい!」
レオノーラは去っていこうとするが。
ニアナ
「レオノーラ。ダグラス卿に宜しく伝えてくれ」
レオノーラ
「わかっています。では」
ニアナ
(小声で)「しばらく帰って来んでいいぞ」(笑)
そして夜。
カレン
「姫様、準備はよろしいですか?」
ニアナ
「そなたこそ迂闊なことをして見つかるでないぞ」
GM/カレン/?
「姫様に言われるとは心外です」
そしてギィーと扉を開け、部屋を出た瞬間目の前に伸びる2つの影(笑)
「クレス様、こんな夜更けにお出かけで御座いますか」
ニアナ
な……。誰?
GM
衛兵の制服を着た人と、その隣に行儀よく座っている虎みたいな動物。
セレス
……虎の存在に意味はあるのか?
彼はセレスのオープニングでも登場したニーシロ。
虎みたいな動物=インテツは非常に優れた知覚と嗅覚を持ち、夜の王城警備を主に担当しているらしい。
おかげで今回の脱出計画も筒抜けだった様子。
ニアナ
「……あまり優秀すぎる部下というのも考えものじゃな。わらわをどうするつもりじゃ?」
ニーシロ
「事情はわかっておりますので、お手伝いいたします」
ニアナ
「? てっきり止められるかと思うておったが」
ニーシロ
「そのようなことをすれば王妃殿下にお叱りを受けてしまいます。あの方はそういう方ですから」
ニアナ
「……母上に感謝しなければならんな」
というわけで、ニーシロに先導されて脱出ルートを進む一行。
ニーシロ
「姫様はこれからどこへ行かれるおつもりなのですか?」
ニアナ
「とりあえずはセレニアを出ねばならんな。その後は……」
ニーシロ
「今ですと、一番近いのはラ・アルメイアのイス・フィアでしょうか」
ニアナ
「ラ・アルメイアというと……書物で読んだことがあるぞ。幻獣がたくさんおるとか。つまり、このインテツのような者にも会えるのか」と虎の喉を撫でながら。
GM
非常に気持ち良さそうにしている。
ニアナ
……こんな猫が欲しい(笑)
ニーシロ
「彼らは奥地にしか住まないうえに、野生の者は警戒心も強いですから難しいでしょうね。ですが、もし機会があればご案内しましょう」
そんな話をしていると、抜け道を過ぎて城の外に出る。
ニーシロ
「姫様、私はここで。この先の浜辺に船と、信頼のできるナイトを待たせておりますので、後のことはその者に」
セレス
投げられた(笑)
ニアナ
「何から何まですまんな」
ニーシロ
「いえ。私はこの国を、そしてあなた方王家を心から尊敬していますから。姫様、差し出がましいこととは思いますが、どうか御身をご大切になさってください」
ニアナ
「うむ。わらわも自分の身の上はわかっておる。半年後には、また無事にセレニアに帰って来よう。わらわのおらぬ間、この国のことをしっかりと守ってくれ」
浜辺にはニーシロの言った通り、セレスが待っていた。
セレス
「クレス様でいらっしゃいますか」
ニアナ
「そなたは?」
セレス
「私がニーシロ殿より姫の警護を仰せつかりました、セレスティーヌ=エルランジェと申します」
ニアナ
「そなたは……女じゃな。何故そのような格好を? それにしても、そのように背が高いと男装というのもよく似合うのう……」
セレス
「ありがとうございます」
ニアナ
「わらわももう少し背が伸びるとよいのじゃが……」(笑)
GM/カレン
「姫様はこれからですよっ」と励まされる。
セレス
「とりあえず、人目につくといけませんので」と出航の合図をしようか。
ニアナ
「そうじゃな。それと、今後人前でわらわの名前を呼ぶときは『クレス』ではなく『ニアナ』と呼んでもらえるか」
セレス
「はい、ニアナ様」
ニアナ
「いや、『様』はいらん」
セレス
「……そうですか。わかりました、ニアナ」
オープニング_ガドル(その2)
王女が旅立った翌日。
セレニアにやってきて後、探索者として仕事をしていたガドルの元に客がやってくる。
エレン
「はじめまして。私はエレンと申します。仕事の依頼に来ました」
ガドル
「ほう。どんな依頼だ?」
GM/エレン
ちょっと人払いをしてもらって。
「実は昨日、我がセレニア王国の第一王女、クレスニアナ姫がこの国から逃亡いたしました」
ガドル
「逃亡!? それはえらいことだな」
エレン
「はい。今はまだ公にはなっておりませんが、王城ではたいへんな騒ぎになっております。王妃様は泰然と構えていらっしゃいますが、国王陛下のご心配ようはそれはそれは痛々しいもので」
一同
痛々しい!?
GM
間違った(笑) おいたわしい、だ。
ニアナ
意気消沈している様子が痛々しいのかと思った(笑)
GM/エレン
「そこで、ガドル様にお願いがございます。姫様はここから最も近くのイス・フィアに向かったと思われます」
早い話が、彼女たちを見つけて守ってやって欲しいと。
ガドル
「連れ帰すんじゃないんだな?」
エレン
「そのようなことは国王陛下も王妃様もお嫌いなさいますので。それと、定期的に状況を手紙に書いて連絡してください。こちらからも連絡をよこします」
ガドル
「……それで、こっちの方は?(お金を表すジェスチャー)」
GM/エレン
少し嫌な顔をして、
「……これはあまり言いたくないのですが、あなた方が安泰に暮らしていられるのは我がセレニア王国のおかげ。あまりものを申せるほどの立場にはないと思うのですが」
ガドル
うわ、黒いな。
「ほう、選択権はなしってわけか」
エレン
「わかっていただければ結構です。まあ、姫様と共の者を無事に帰すことができればそれなりの報酬は出るでしょう。では、以上の件よろしくお願いします」
ガドル
「待ってくれ。手紙といっても俺は字が書けないんだが」(笑)
GM/エレン
「そうですか。では……声を吹き込む魔法のアイテムを用意させましょう」
後ほど港での待ち合わせ場所などを指定して彼女は去っていく。
ガドル
「……ふう。なんだか面倒なことになったな」
【次回予告】
旅立ちとは別れである。
別れはつらく、別れは悲しい。
しかし人は別れなく生きることはできないだろう。
そして別れの後には、そう、出会いがある。
The Moon also rises 第1話
『別れと、出会いと』
「はじめまして。そして、さようなら」
セレス
これから水戸黄門的な展開にはなるのかな。
ニアナ
「ここにおわすお方をセレニア王国の王女クレスニアナと知ってのことか」ってやつか。
セレス
「セレニアの王女がこんなところにいるはずもない、この女は偽者だ。やってしまえい!」(笑)
GM
水戸黄門じゃなくなってますよ。
セレス
こっちの方が好きなんだよ(笑)