XMF-00Ω ドミネーター
スペック表
正式名称 | XMF-00Ω ドミネーター |
種別 | 試作型多用途万能戦闘機(Experimental Multimission Fighter) |
所属 | 『資本企業』 |
全高 | 13.1m |
全長 | 23.4m |
全幅 | 17.8m |
重量 | 26.5t(装備重量含まず) |
動力系 | マグノリアファクトリー社製プラズマ利用試作型ラムジェットエンジンXFF-4000/HE1×2、マグノリアファクトリー社製プラズマ利用小型タービン・エンジンFF-2000/HE4×2 |
最高速度 | 約5500km/h(リミッター解除・アフターバーナー時) |
武装 | 25mm高速弾機銃×1、試作型パルスレーザー機銃×1、試作型対オブジェクト用大型電磁投射砲×1、隠顕式二連装レーザー砲×1、ウェポンベイ内臓型多目的全方位ミサイルランチャー×2、高機能空対空ミサイル×8、電磁制御式特殊粒子防護膜発生装置 |
乗員人数 | 最大1名 |
その他 | メインカラーリング:高性能ステルス塗料(黒) |
概要
資本企業に属する軍需関係企業『マグノリアファクトリー社』が自社の高い技術力を誇示するため、また今の自分たちがどれだけのものを作れるかを目的に開発した技術試験機。
「エリートでない人間が乗れる、オブジェクトにも対抗できる可能性を持つ最強の戦闘機を作る」というフレーズを基に開発が進められ、マグノリアファクトリーの保有するあらゆる技術が費やされたことで世界最強の戦闘機として生を受けた。
設計段階から対オブジェクト戦が想定されており、最もたる特徴として機体下部に懸架された分割合体式大型電磁投射砲の存在が上げられる。ドミネーターに搭載された超高性能大容量バッテリーと四基のエンジンから生み出される莫大な電力を利用し、オブジェクトの装甲を貫通可能な攻撃力を獲得した。ただし連射性は無く、貫通可能と言っても当たり所が良く、かつ最高速度を乗せてようやくオニオン装甲を十数層抉るのが限界。「勝てる可能性」はあってもそれを引き寄せるのはほぼ不可能という結論が出され、開発陣は悔し涙を流したという。
しかしながらその性能があらゆる航空戦闘機の中で頂点に立つのは紛れもない事実であり、シミュレーターの結果ではあるが他国の戦闘機数十機が相手でもこの機体の性能を十全に引き出せる者であれば容易に殲滅が可能。ではこんな怪物の性能をどうやって引き出すのか、そもそも乗れる者はいるのか、という話になるが、当然マグノリアファクトリーはそれを可能とするためありとあらゆる手段を用いた。
まずコクピット内部を特殊な衝撃吸収ジェルで満たした上で、パイロットのスーツも耐G性能を極限まで向上させた専用のものを用意(見た目はほぼパワードスーツ)することで無改造の生身の人間でも最大25Gまでの加重に耐えられるように。
更に操縦性の追求も忘れず、操縦桿による操作方法こそ撤廃しなかったが専用スーツを介した脊椎接続による思考操作を採用。最高速度になると有視界戦闘が極めて困難になるためキャノピーは予め特殊合金製のカバーで覆うことで防護力を強化しつつ、ヘルメット内の網膜投影によって外の風景をダイレクトに伝えることでより多彩で膨大な情報をパイロットに直接伝えることで解決した。
しかし多過ぎる情報量をパイロットが的確に処理できる保証が無いため、機体内部には補助用の高性能AIを搭載。人間とAIの二人三脚体勢を取ることで高度かつ繊細な操縦を実現した。
翼の方は可変翼を採用。通常時は前進翼だが音速を越えた瞬間翼が回転して後進翼に変形。その機構を応用し、外翼に取りつけられた小型タービン・エンジンを丸ごと回転させることで通常の戦闘機ではあり得ない超機動を可能とする。その為常識にはとらわれないUFOの如き変態的なマニューバによって既存のあらゆる戦闘機を軽々と翻弄することが可能。
弱点としては────コスト。お金。費用。「高価で高性能なものこそ正義(ジャスティス)」を社訓とするマグノリアファクトリー社の意思を体現するかの如くドミネーターは(そもそも販売する気が無かったこともあり)一機作るのにとてつもない費用を要する。その価格何と一機当たり約9億ドル(装備も含めれば12億ドルを越える)。更にパーツの一つ一つが新規設計・新造したものであるため共通規格は皆無で整備性も最悪の極み。オーバースペックに相応しい超コストによってこの機体は最強の空飛ぶ金塊の異名を与えられている。
当り前だがこいつを実戦投入するために購入するような気狂いはどの国にもいなかった。今の所販売した数はわずか一機のみ(なお、購入者はプロメテウス・インダストリーの重役だった)。なお、テストパイロットを務めたマリーディ・ホワイトウィッチ氏はドミネーターを散々乗りまわした後「こいつを寄越せ」と強請ってきた。当然却下された。
今では試作一号機がマグノリアファクトリーの持つ兵器博物館にエンジンを抜いた状態で展示されている。
「エリートでない人間が乗れる、オブジェクトにも対抗できる可能性を持つ最強の戦闘機を作る」というフレーズを基に開発が進められ、マグノリアファクトリーの保有するあらゆる技術が費やされたことで世界最強の戦闘機として生を受けた。
設計段階から対オブジェクト戦が想定されており、最もたる特徴として機体下部に懸架された分割合体式大型電磁投射砲の存在が上げられる。ドミネーターに搭載された超高性能大容量バッテリーと四基のエンジンから生み出される莫大な電力を利用し、オブジェクトの装甲を貫通可能な攻撃力を獲得した。ただし連射性は無く、貫通可能と言っても当たり所が良く、かつ最高速度を乗せてようやくオニオン装甲を十数層抉るのが限界。「勝てる可能性」はあってもそれを引き寄せるのはほぼ不可能という結論が出され、開発陣は悔し涙を流したという。
しかしながらその性能があらゆる航空戦闘機の中で頂点に立つのは紛れもない事実であり、シミュレーターの結果ではあるが他国の戦闘機数十機が相手でもこの機体の性能を十全に引き出せる者であれば容易に殲滅が可能。ではこんな怪物の性能をどうやって引き出すのか、そもそも乗れる者はいるのか、という話になるが、当然マグノリアファクトリーはそれを可能とするためありとあらゆる手段を用いた。
まずコクピット内部を特殊な衝撃吸収ジェルで満たした上で、パイロットのスーツも耐G性能を極限まで向上させた専用のものを用意(見た目はほぼパワードスーツ)することで無改造の生身の人間でも最大25Gまでの加重に耐えられるように。
更に操縦性の追求も忘れず、操縦桿による操作方法こそ撤廃しなかったが専用スーツを介した脊椎接続による思考操作を採用。最高速度になると有視界戦闘が極めて困難になるためキャノピーは予め特殊合金製のカバーで覆うことで防護力を強化しつつ、ヘルメット内の網膜投影によって外の風景をダイレクトに伝えることでより多彩で膨大な情報をパイロットに直接伝えることで解決した。
しかし多過ぎる情報量をパイロットが的確に処理できる保証が無いため、機体内部には補助用の高性能AIを搭載。人間とAIの二人三脚体勢を取ることで高度かつ繊細な操縦を実現した。
翼の方は可変翼を採用。通常時は前進翼だが音速を越えた瞬間翼が回転して後進翼に変形。その機構を応用し、外翼に取りつけられた小型タービン・エンジンを丸ごと回転させることで通常の戦闘機ではあり得ない超機動を可能とする。その為常識にはとらわれないUFOの如き変態的なマニューバによって既存のあらゆる戦闘機を軽々と翻弄することが可能。
弱点としては────コスト。お金。費用。「高価で高性能なものこそ正義(ジャスティス)」を社訓とするマグノリアファクトリー社の意思を体現するかの如くドミネーターは(そもそも販売する気が無かったこともあり)一機作るのにとてつもない費用を要する。その価格何と一機当たり約9億ドル(装備も含めれば12億ドルを越える)。更にパーツの一つ一つが新規設計・新造したものであるため共通規格は皆無で整備性も最悪の極み。オーバースペックに相応しい超コストによってこの機体は最強の空飛ぶ金塊の異名を与えられている。
当り前だがこいつを実戦投入するために購入するような気狂いはどの国にもいなかった。今の所販売した数はわずか一機のみ(なお、購入者はプロメテウス・インダストリーの重役だった)。なお、テストパイロットを務めたマリーディ・ホワイトウィッチ氏はドミネーターを散々乗りまわした後「こいつを寄越せ」と強請ってきた。当然却下された。
今では試作一号機がマグノリアファクトリーの持つ兵器博物館にエンジンを抜いた状態で展示されている。