Y/PFSa2C-000δ ニルヴァーナ
スペック表
正式名称 | Y/PFSa2C-000δ ニルヴァーナ |
種別 | 試作型恒久飛行式戦略級空中空母(Prototype-Permanent Flight Strategic Airborne aircraft Carrier) |
所属 | 『資本企業/マグノリアファクトリー:PMC特別航空部門』 |
全高 | 101.39m |
全長 | 427.14m |
全幅 | 977.22m |
重量 | 9221.88t |
動力系 | マグノリアファクトリー社製プラズマ利用試作超大型複合ラムジェットエンジン×3、マグノリアファクトリー社製プラズマ利用試作大型タービン・エンジン×12、 |
最高速度 | 400km/h |
武装 | 再液化特殊石炭燃料式燃料気化分裂弾道ミサイル(Reliquefaction Special-coal Fuel-Air Split Ballistic Missile)『ネメシス』×12、マルチロックオン式大型拡散レーザーキャノン×2、長砲身式超大型電磁投射機×1、補給用小型/大型UAV緊急射出カタパルト×20、対空迎撃用高精度レーザー×100、対空機銃×100、対空・対地ミサイル×500、超大型給電用電磁波発信装置、超大型電磁制御式特殊粒子防護膜発生装置×3 |
乗員人数 | 約3000人 |
その他 | メインカラーリング:白 |
概要
資本企業に属する軍需関係企業『マグノリアファクトリー社』が北欧禁猟区において猛威を振るう様々な対空兵装に対処するために会社の威信をかけて作り上げた超大型戦略級空中空母。この機体の発表の際「何で対空兵器に対処するためにこんなもんを作ったんだ???」とこの会社以外の全てが思っていた。
元々の計画においては無線給電に対応した兵器群を空から給電し続けるだけの太陽光充電式給電用空中プラットフォームであったが、北欧禁猟区にて戦闘機の脅威となる対空兵器が増え始めたことで急遽計画を変更。同時期に製作していたオブジェクト用の再固化石炭燃料を利用した燃料気化爆弾を弾頭とした弾道ミサイルの運用を前提とし、更に期待そのものを巨大な空母として使うことを目的として再設計・大改造が行われたことで空を飛ぶ怪物は生誕した。
当然ながらこの機体の建造は難航を極めた。規格外すぎる巨体はともかく、この巨大な鳥を飛ばし続けられるほどの推力をどうやって安定した形で確保するかがそもそもの大問題として立ちふさがったのだ。どうにかして実現段階間近のプラズマ利用エンジンを巨大化させて推力を確保するという計画は立てたものの、その為の電力をどうやって確保するかが次の問題として現れた。そして大出力の給電装置として着目されたのがオブジェクトに使われているJPlevelMHD動力炉の存在。
しかしこの動力炉をそのまま搭載するとなるとその大きさと重量がネックになったため、開発陣は死に物狂いで小型化研究を開始。マグノリアファクトリー社の社長が技術開発に置ける天才と言える人物であったこともあり、1年という時間はかかったもののJPlevelMHD動力炉を従来のサイズと比べて1/3まで縮小化しつつ出力の減衰も半分程度まで抑え込むことに成功。小型化に成功したJPlevelMHD動力炉を三基搭載することで夢のロマンを乗せた空中空母はついに大空へと羽ばたいた。
一見すればオブジェクトのように見える本機だが(実際北欧禁猟区の関係者方々に「オブジェクトじゃねーか!」と総スカンを受けかけた)運用においてエリートの様な特殊な人材は一切使わない。凡そ三千人のクルーによってこの巨鳥は運営・管理されており、事実エリートが行うようなアクロバティックな高速戦は不可能。しかしその武装の数々はオブジェクトと全く遜色ないものばかりである。
最も注目すべきはマグノリアファクトリー社が戦闘機の飛翔を妨げるあらゆる対空兵器を木っ端みじんに粉砕すべく開発した再液化特殊石炭燃料式燃料気化分裂弾道ミサイル、『RSF-ASBM01 ネメシス』の存在。再固化されたオブジェクト用の石炭燃料を再度液化させた上で特殊な溶液と燃料を特定の配合率で混ぜ合わせた独自の液体燃料を気化爆弾に使用し、更にミサイルを複数に分裂・散開させることで空中から地上まで超広範囲に燃料を瞬間散布。着火することで空間に充満していた気化燃料が爆発し、瞬間的に半径数百キロ内の空間を熱と光と衝撃波で満たし、堅牢な防御手段を持たないあらゆる存在を粉々にして焼き尽くす。使い方によってはオブジェクトすら大ダメージを免れない無慈悲な広域破壊兵器である。
当り前だがこんな超危険ミサイルを味方が飛んでいる内に撃ったら最後フレンドリーファイアなんて言葉が可愛く見えるレベルの大惨事と化すので、基本は会敵時における殲滅目的の初撃でしか使われない。高空から地表まで全てを焼き尽くし、熱膨張の圧力で破壊し尽くすため逃げ場がない以上効果範囲内に味方がいると確実に撃墜してしまう可能性があるが欠点と言うべきか。
勿論この機体は空母であるため、艦載機も多数搭載している。搭載機はA/M/F-09ι エウロス等の無線給電システム対応の戦闘機が基本。それらの戦闘機が給電可能範囲外に出た場合や何かしらの手段で給電が妨害された場合も想定し、補給用のUAVも多数機体内に搭載している。
防御面においては機体装甲にオニオン装甲の製造技術を転用した特殊合金を使用。しかしオブジェクトと比べれば装甲は薄いため防御力は天と地ほどの差があるものの、その差を埋めるために超大型化した電磁制御式特殊粒子防護膜発生装置を動力炉に直結させる形で搭載。合計三層もの超高出力による特殊防護膜によってオブジェクトの主砲を撃たれてもある程度なら耐えられる防御力を確保した。ただし相応に電力消費もするためか、動力炉の電力供給が追い付かずシステムダウンする恐れがあるため常時展開は不可能。
また動力炉を利用した無線給電システムによって百km圏内であればシステムに対応した兵器はほぼ無尽蔵の給電によって活動時間が半永久的に延長される。しかしあまりにも給電する機体の数が多いとニルヴァーナ本機の運用にも支障が出るためリミッターによって給電出来る機体の数は制限されている。
乗員が3000人の安定かつ効率的な運用のために、居住性もばっちり確保。食堂やトレーニングジム、休憩室や風呂まで完備されているという至れり尽くせりな艦内環境は乗員たちからは大変好評。最近は観光目的に物好きな金持ちを招待しては艦内ツアーを開催して小金を稼いでいるらしい。
そんな本機の売り上げであるが───脅威のゼロ。曰く「こんなもの買う金があったらオブジェクトを買ってる」「ていうかこれオブジェクトだろ」「普通に戦闘機だけ買うね…」「対空兵器対策をした安価な兵器を売れって言ってんでしょうがあああああ!!!」とお客さま方はブチギレ。仕方がないため一機だけ建造された本機はマグノリアファクトリー社の擁するPMCへと移譲され、北欧禁猟区において金銭雇用からの派遣という形で運用されている。
ただし諸外国からは「小型化したJPlevelMHD動力炉」という存在に注目されており、これを研究するために動力炉だけ売ってくれという声は絶えない。なおマグノリアファクトリー社は小型JPlevelMHD動力炉については一切情報を明かす気が無く、個別販売も受け付けていない上徹底したブラックボックス化をしているため解析も不可能。ちゃんと調べたければ本体ごと買えという販促であることは誰の目にも明らかであった。なお、『RSF-ASBM01 ネメシス』については個別に販売しており、超高価ではあるが広域殲滅用の最終兵器として北欧禁猟区で対空兵器どころかあらゆる兵器相手(当然戦闘機を含む)に猛威を振るっている。
元々の計画においては無線給電に対応した兵器群を空から給電し続けるだけの太陽光充電式給電用空中プラットフォームであったが、北欧禁猟区にて戦闘機の脅威となる対空兵器が増え始めたことで急遽計画を変更。同時期に製作していたオブジェクト用の再固化石炭燃料を利用した燃料気化爆弾を弾頭とした弾道ミサイルの運用を前提とし、更に期待そのものを巨大な空母として使うことを目的として再設計・大改造が行われたことで空を飛ぶ怪物は生誕した。
当然ながらこの機体の建造は難航を極めた。規格外すぎる巨体はともかく、この巨大な鳥を飛ばし続けられるほどの推力をどうやって安定した形で確保するかがそもそもの大問題として立ちふさがったのだ。どうにかして実現段階間近のプラズマ利用エンジンを巨大化させて推力を確保するという計画は立てたものの、その為の電力をどうやって確保するかが次の問題として現れた。そして大出力の給電装置として着目されたのがオブジェクトに使われているJPlevelMHD動力炉の存在。
しかしこの動力炉をそのまま搭載するとなるとその大きさと重量がネックになったため、開発陣は死に物狂いで小型化研究を開始。マグノリアファクトリー社の社長が技術開発に置ける天才と言える人物であったこともあり、1年という時間はかかったもののJPlevelMHD動力炉を従来のサイズと比べて1/3まで縮小化しつつ出力の減衰も半分程度まで抑え込むことに成功。小型化に成功したJPlevelMHD動力炉を三基搭載することで夢のロマンを乗せた空中空母はついに大空へと羽ばたいた。
一見すればオブジェクトのように見える本機だが(実際北欧禁猟区の関係者方々に「オブジェクトじゃねーか!」と総スカンを受けかけた)運用においてエリートの様な特殊な人材は一切使わない。凡そ三千人のクルーによってこの巨鳥は運営・管理されており、事実エリートが行うようなアクロバティックな高速戦は不可能。しかしその武装の数々はオブジェクトと全く遜色ないものばかりである。
最も注目すべきはマグノリアファクトリー社が戦闘機の飛翔を妨げるあらゆる対空兵器を木っ端みじんに粉砕すべく開発した再液化特殊石炭燃料式燃料気化分裂弾道ミサイル、『RSF-ASBM01 ネメシス』の存在。再固化されたオブジェクト用の石炭燃料を再度液化させた上で特殊な溶液と燃料を特定の配合率で混ぜ合わせた独自の液体燃料を気化爆弾に使用し、更にミサイルを複数に分裂・散開させることで空中から地上まで超広範囲に燃料を瞬間散布。着火することで空間に充満していた気化燃料が爆発し、瞬間的に半径数百キロ内の空間を熱と光と衝撃波で満たし、堅牢な防御手段を持たないあらゆる存在を粉々にして焼き尽くす。使い方によってはオブジェクトすら大ダメージを免れない無慈悲な広域破壊兵器である。
当り前だがこんな超危険ミサイルを味方が飛んでいる内に撃ったら最後フレンドリーファイアなんて言葉が可愛く見えるレベルの大惨事と化すので、基本は会敵時における殲滅目的の初撃でしか使われない。高空から地表まで全てを焼き尽くし、熱膨張の圧力で破壊し尽くすため逃げ場がない以上効果範囲内に味方がいると確実に撃墜してしまう可能性があるが欠点と言うべきか。
勿論この機体は空母であるため、艦載機も多数搭載している。搭載機はA/M/F-09ι エウロス等の無線給電システム対応の戦闘機が基本。それらの戦闘機が給電可能範囲外に出た場合や何かしらの手段で給電が妨害された場合も想定し、補給用のUAVも多数機体内に搭載している。
防御面においては機体装甲にオニオン装甲の製造技術を転用した特殊合金を使用。しかしオブジェクトと比べれば装甲は薄いため防御力は天と地ほどの差があるものの、その差を埋めるために超大型化した電磁制御式特殊粒子防護膜発生装置を動力炉に直結させる形で搭載。合計三層もの超高出力による特殊防護膜によってオブジェクトの主砲を撃たれてもある程度なら耐えられる防御力を確保した。ただし相応に電力消費もするためか、動力炉の電力供給が追い付かずシステムダウンする恐れがあるため常時展開は不可能。
また動力炉を利用した無線給電システムによって百km圏内であればシステムに対応した兵器はほぼ無尽蔵の給電によって活動時間が半永久的に延長される。しかしあまりにも給電する機体の数が多いとニルヴァーナ本機の運用にも支障が出るためリミッターによって給電出来る機体の数は制限されている。
乗員が3000人の安定かつ効率的な運用のために、居住性もばっちり確保。食堂やトレーニングジム、休憩室や風呂まで完備されているという至れり尽くせりな艦内環境は乗員たちからは大変好評。最近は観光目的に物好きな金持ちを招待しては艦内ツアーを開催して小金を稼いでいるらしい。
そんな本機の売り上げであるが───脅威のゼロ。曰く「こんなもの買う金があったらオブジェクトを買ってる」「ていうかこれオブジェクトだろ」「普通に戦闘機だけ買うね…」「対空兵器対策をした安価な兵器を売れって言ってんでしょうがあああああ!!!」とお客さま方はブチギレ。仕方がないため一機だけ建造された本機はマグノリアファクトリー社の擁するPMCへと移譲され、北欧禁猟区において金銭雇用からの派遣という形で運用されている。
ただし諸外国からは「小型化したJPlevelMHD動力炉」という存在に注目されており、これを研究するために動力炉だけ売ってくれという声は絶えない。なおマグノリアファクトリー社は小型JPlevelMHD動力炉については一切情報を明かす気が無く、個別販売も受け付けていない上徹底したブラックボックス化をしているため解析も不可能。ちゃんと調べたければ本体ごと買えという販促であることは誰の目にも明らかであった。なお、『RSF-ASBM01 ネメシス』については個別に販売しており、超高価ではあるが広域殲滅用の最終兵器として北欧禁猟区で対空兵器どころかあらゆる兵器相手(当然戦闘機を含む)に猛威を振るっている。