DCO-001ψ 九龍(クゥロン)
スペック表
正式名称 | DCO-001ψ 九龍(クゥロン) |
分類 | 地上専用第二世代 |
用途 | 変形合体式大型戦場殲滅兵器(Deformation Combine large battlefield destroy Object) |
所属 | 『資本企業/マグノリアファクトリー』 |
全長 | 520m |
全高 | 180m |
最高速度 | 540km/h |
推進機関 | エアクッション式+多脚推進システム |
装甲 | 1.5cm×350層+電磁メタマテリアル装甲+衝撃感圧式プラズマシールド |
主砲 | 口内内臓型大型高加速荷電粒子ビーム砲×8 |
副砲 | レールガン、レーザー、コイルガン、高周波EMP放射装置、尾部尖端内臓プラズマブレード |
搭乗者 | リェンファ=チャンティクーリア |
その他 | メインカラーリング:黄金(対光学兵装用鏡面コーティング処理) |
解説
資本企業に属する軍需関係企業『マグノリアファクトリー社』がとある博物館にて展示されていた『驪竜』を見て「これはイケる!」と何がイケるかはわからないがハイテンションのまま企画書を提出し、流れるように建造が承認された結果生まれてしまったオブジェクト。
外見としては180mほどの巨大な尻尾の様な器官を持つ大型オブジェクトと50m級の小型オブジェクト八機によって構成された軍団。一体どういうことか?と思うだろうが驚くことなかれ、これら小型オブジェクトは『驪竜』を参考にした変形機構が組み込まれており、球形形態から龍首状態へと変形する。そして大型オブジェクトから伸びた人工筋肉ケーブルが首の断面に接続され、大型オブジェクトと合体。八つの首を持つ超弩級オブジェクトへと変貌する。
大型オブジェクトは接続元かつエリートの搭乗する本体としての役割を持っており、かつ接続された八つの首の操作と内臓された小型JPlevelMHD動力炉の制御・監視を担っている。即ちこの機体は九つの動力炉を保有しているということであり(内八つは従来仕様のものと比較して半分程度の出力しか出せない小型のものだが)、その出力は並のオブジェクトとは比較にならない程莫大。その電力を存分に利用し、通常のオブジェクトの数倍近い体躯であっても高速性を損なわずに済んでいる。
龍型の頭部に内臓された高加速荷電粒子ビーム砲は小型JPlevelMHD動力炉と直結しており、十二分過ぎるほどの電力供給を受けながら荷電粒子が口から吐き出される仕組み。直撃すればオニオン装甲であっても大きく融解するビーム、それが八本同時に放たれるのだから極めて驚異的の一言。更に磁場によって八本のビームを一本に収束させることも可能であり、その威力は山脈を軽々と消し飛ばせるほど。
そんな高い攻撃力に目が行きがちだが、反面変形機構を採用していない本体部分以外……要は龍首の素の防御力はかなり低い。変形時に装甲を可動させなければならない以上、この問題だけはどうしても解決が不可能であった。そのため装甲表面には自社開発の電磁メタマテリアルによる対光学防御と衝撃を感知してプラズマの皮膜を展開する対物理防御の異種防御兵装を二種類採用しており、これによって龍首の防御面はオブジェクトの主砲に直撃してもある程度なら耐えられるくらいには改善された(ただし通常のオブジェクトと比較すればやはり脆い)。更に念には念をという事かオブジェクト全体に金色の鏡面処理コーティングを施されており、レーザーやビーム等の光学兵器に対しては高い耐性を誇る。
また、本体後部に取りつけられた尻尾器官は合体時に重量が激増する前部に対してのカウンターウェイトとしての役割を持っており、合体状態の際にこれを何等かの手段で切り離されたりするとバランスが崩壊して碌に身動き立取れなくなる。その為こちらも首部分と同様の処理をして堅牢な防御性を付与している。ついでに尻尾の先端にプラズマブレード放射機を内臓しており、鞭のように鋭く振るうことでプラズマの刃が宙を飛翔する。威力もオニオン装甲を大きく傷つけられるほどには高い。
最後に本機のコストであるが、当然滅茶苦茶高価。具体的には普通のオブジェクトの12倍。原因は言わずもがな変形・合体機構の存在であり、更にわざわざ全ての個体に動力炉を内臓したり装甲に特殊処理を施しているせいで値段が更に大きく跳ねあがることとなった。そのため整備性は劣悪を通り越した最悪級であり、一度動かすだけで整備班からは絶叫が迸るレベル。しかし当の技術者たちはこれを作り上げたことに極めて満足そうな顔を浮かべていたとか。
因みにこれは余談ではあるが、龍首には内部の金属をすり合わせることで咆哮のような物を出す機能が搭載されている。が、威嚇以外の効果は皆無なため外部の者たちには必要性を疑問視されている。なおこの機能は提出された企画書の一行目に書かれておい、開発責任者曰く「絶対に外せない。これを外すくらいなら俺は海に身投げする」とのことらしい。当然だがこの機能を使うたびにパーツが凄まじい勢いですり減るため九龍が叫ぶたびに整備班は同じように悲鳴を上げる。
また名前が九龍なのに首が八本なのは、本体部分も龍としてカウントされているため。それを示すように本体部分の表面塗装には巨大な龍の模様が刻まれている。
外見としては180mほどの巨大な尻尾の様な器官を持つ大型オブジェクトと50m級の小型オブジェクト八機によって構成された軍団。一体どういうことか?と思うだろうが驚くことなかれ、これら小型オブジェクトは『驪竜』を参考にした変形機構が組み込まれており、球形形態から龍首状態へと変形する。そして大型オブジェクトから伸びた人工筋肉ケーブルが首の断面に接続され、大型オブジェクトと合体。八つの首を持つ超弩級オブジェクトへと変貌する。
大型オブジェクトは接続元かつエリートの搭乗する本体としての役割を持っており、かつ接続された八つの首の操作と内臓された小型JPlevelMHD動力炉の制御・監視を担っている。即ちこの機体は九つの動力炉を保有しているということであり(内八つは従来仕様のものと比較して半分程度の出力しか出せない小型のものだが)、その出力は並のオブジェクトとは比較にならない程莫大。その電力を存分に利用し、通常のオブジェクトの数倍近い体躯であっても高速性を損なわずに済んでいる。
龍型の頭部に内臓された高加速荷電粒子ビーム砲は小型JPlevelMHD動力炉と直結しており、十二分過ぎるほどの電力供給を受けながら荷電粒子が口から吐き出される仕組み。直撃すればオニオン装甲であっても大きく融解するビーム、それが八本同時に放たれるのだから極めて驚異的の一言。更に磁場によって八本のビームを一本に収束させることも可能であり、その威力は山脈を軽々と消し飛ばせるほど。
そんな高い攻撃力に目が行きがちだが、反面変形機構を採用していない本体部分以外……要は龍首の素の防御力はかなり低い。変形時に装甲を可動させなければならない以上、この問題だけはどうしても解決が不可能であった。そのため装甲表面には自社開発の電磁メタマテリアルによる対光学防御と衝撃を感知してプラズマの皮膜を展開する対物理防御の異種防御兵装を二種類採用しており、これによって龍首の防御面はオブジェクトの主砲に直撃してもある程度なら耐えられるくらいには改善された(ただし通常のオブジェクトと比較すればやはり脆い)。更に念には念をという事かオブジェクト全体に金色の鏡面処理コーティングを施されており、レーザーやビーム等の光学兵器に対しては高い耐性を誇る。
また、本体後部に取りつけられた尻尾器官は合体時に重量が激増する前部に対してのカウンターウェイトとしての役割を持っており、合体状態の際にこれを何等かの手段で切り離されたりするとバランスが崩壊して碌に身動き立取れなくなる。その為こちらも首部分と同様の処理をして堅牢な防御性を付与している。ついでに尻尾の先端にプラズマブレード放射機を内臓しており、鞭のように鋭く振るうことでプラズマの刃が宙を飛翔する。威力もオニオン装甲を大きく傷つけられるほどには高い。
最後に本機のコストであるが、当然滅茶苦茶高価。具体的には普通のオブジェクトの12倍。原因は言わずもがな変形・合体機構の存在であり、更にわざわざ全ての個体に動力炉を内臓したり装甲に特殊処理を施しているせいで値段が更に大きく跳ねあがることとなった。そのため整備性は劣悪を通り越した最悪級であり、一度動かすだけで整備班からは絶叫が迸るレベル。しかし当の技術者たちはこれを作り上げたことに極めて満足そうな顔を浮かべていたとか。
因みにこれは余談ではあるが、龍首には内部の金属をすり合わせることで咆哮のような物を出す機能が搭載されている。が、威嚇以外の効果は皆無なため外部の者たちには必要性を疑問視されている。なおこの機能は提出された企画書の一行目に書かれておい、開発責任者曰く「絶対に外せない。これを外すくらいなら俺は海に身投げする」とのことらしい。当然だがこの機能を使うたびにパーツが凄まじい勢いですり減るため九龍が叫ぶたびに整備班は同じように悲鳴を上げる。
また名前が九龍なのに首が八本なのは、本体部分も龍としてカウントされているため。それを示すように本体部分の表面塗装には巨大な龍の模様が刻まれている。