「武蔵丸の悲劇(CCさくら)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
武蔵丸の悲劇(CCさくら) - (2025/06/08 (日) 20:46:46) の1つ前との変更点
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&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 9 分で読めっぞ
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&font(b){&ruby(むさしまる){武蔵丸}の&ruby(ひげき){悲劇}}とは、2000年3月21日火曜日の[[NHK-BS2>日本放送協会(NHK)]](当時)で放送していた&font(#F6B,b){大相撲春場所 十日目}が4分間延長され、18:00に行われた当時横綱の武蔵丸と先場所で関脇から大関に復帰していた貴ノ浪の結びの一番の取り組みのこと。
*【概要】
制限時間いっぱい。行司が軍配を返し、取り組み開始。この時には&font(#F00){2分が経過}していた。
左四つになって上手を取った貴ノ浪。その後均衡が続くが一歩も引かず、勢いそのままに武蔵丸を土俵へと出した貴ノ浪が勝利する。
決まり手は&font(b){寄り切り}。
すでに1敗していた武蔵丸は痛い&font(#F00){2敗目}を喫してしまう。
優勝争いに加わっていた横綱が敗れた影響は大きく、その場所で優勝争いのトップを走っていた兄弟子である貴闘力は春場所を&font(#FC0){幕尻で優勝する快挙}を達成した。
春場所の行方を決定づけたターニングポイントである事に加え、貴ノ浪や貴闘力の弟弟子である横綱若乃花がこの場所で力尽きて引退していた事もあり、ハイライトでもある名勝負となった。
しかし、既に6敗を喫していた貴ノ浪は翌々日に大の苦手である横綱[[曙>曙太郎]]に敗れて7敗に。
それでも合い口の悪かった大関[[千代大海>千代大海龍二]]を破るなど、何とか持ち直して7勝7敗で千秋楽までこぎ着けたものの、大関出島には力及ばず最終的には7勝8敗の負け越しでこの場所を取り終えることとなり、来場所を角番で迎える羽目になってしまった。
また、横綱に敗北の二文字は許されない。それほどまでに強く神格化される横綱、しかも当時の地力ナンバーワンだった武蔵丸が敗れたため、&font(#F00,b){武蔵丸の悲劇}と呼ばれている。
当時の番付には貴乃花や雅山、千代大海に曙といった歴史に残す程の強さを誇る力士たちが名を連ねていた。
しかも、ここで挙げた4人は全員がその日の取り組みで勝利している。
衛星アニメ劇場は6:04から放送します。
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#right(){[[そうですね\起きてしまったことは変えられない、か/>ジェイド・カーティス]]}
#center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)}
……といった具合に、スポーツ面での悲劇は大体こういう内容。
さて、本題に入ろう。
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目次
#contents(fromhere)
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*【大相撲の裏側の悲劇】
#CENTER(){&font(b){───来たる2000年3月21日火曜日の18:00!!}}
この日は、&font(b){あの[[カードキャプターさくら]]がついに迎える、[[最終回]]の放送日。}
原作に先駆けての最終話なので、どんな結末になるのか全国の一部の層の人たちは固唾を呑んで見守っていた。
学校や仕事の帰宅時間と重なるため、この日はタイマー録画をしていった人も多いだろう。
だがここで緊急事態が発生。
先の相撲取り組みによる延長が大きく響き、いつも通り録画していた人は最終回の&font(#F00){ラストシーンが見られなかった}ため、先の取り組みの結果と合わせて悲劇となった。
いつもの時間というのは、衛星アニメ劇場でのアニメ本編放送時間である&font(#0AA,b){18:02~18:28}に設定するというもの。
18:00からの2分間、そして終了からの2分間は[[司会のお姉さん]]のお話があるため、カットするのが一部では常識となっていた。
ここで当時の録画を巡る状況を説明しよう。&font(#F00,b){アニメ作品ひとつ録るのも、毎回が半ば博打めいた勝負だったのだ。}
DVDやBlu-rayにスマートフォン、或いは見逃しネット配信やパソコンへの動画保存など&font(b){多様な録画・視聴手段が存在する令和の現代}とは違い、当時は&font(b){ビデオデッキで録画をする時代。}
DVD-RやRVと違い、当時のビデオテープは&font(b){&font(#F80){約6時間、アニメ1話分を三倍録画しても約11~12話}ぐらいしか録ることができない。}
更にビデオテープはランダムアクセスできないため、頭出しのための早送りや巻き戻しだけでもいちいち時間がかかる。
頭出し位置が微妙にずれていることもあり、その場合更に少し手間がかかる。
極めつけに一から上書きするのでもなければ、録画前には一度録れた内容を確認し、どこから記録されるかをうまく前後調整しておかなければいけない。
そのため、&font(#F80,b){1分ですら余分と考える人}は多かった。
肝心のビデオデッキも、デジタル番組表から番組選んでボタン1つで予約とはいかない。
デッキのタイマーをリアルタイムと&font(b){手動}で同期させた上で、新聞のテレビ欄に記載されている最新の放送予定時間を確認し、&font(b){AM・PM設定を間違えないよう注意しながら}分単位で個別に録画開始・終了時間をセットしなければならない。
無論、&font(b){自動でCMを編集してカットしたり、スポーツ録画延長に即座に対応したりなどの、あまりにも便利すぎる機能なんてものは一切存在しない。}
チャンネルロック機能も無い機種が多く、もし録画中にチャンネルを変えられると変更先の番組を延々と録り続けてしまうため、&font(b){同居人がいる場合は録画中はチャンネルを変えないよう口を酸っぱくして毎週言い含めておくことも忘れずに。}
……と、番組1つ録画予約するために人事を尽くすだけでも、ここまで複雑な手順をミスなく正確に行う必要があったのである。
「見逃したとしても動画サイトで見ればいいじゃん」と思う人もいるだろうが、&font(b){当時はまともな動画サイトはほぼ存在せず、[[サブスクや一週間見逃し>動画配信サービス/VOD]][[配信などという概念>アニメ過疎地域]]は&font(#F00){微塵も存在しなかった。}}
#openclose(show=▽ 当時のインターネットとPC事情(クリックで展開)){
2000年当時はインターネット黎明期とも言えるので、[[ニコニコ動画]]は勿論&font(b){YouTubeすら開設されていない}((なおYouTubeの開設は5年後の2005年。))ため、anitubeのような無断アップロード専用サイトを立ち上げるしかない。
そもそも動画をインターネット上に投稿する事自体、個人はおろか法人でも少なかった。
何故なら当時は&font(b){動画を視聴できるだけのスペックを持つ[[パソコン]]を個人で所有する者自体が多くはなく}、ネット上のみで完結&儲けるための仕組み(不正対策込み)を整えることすら難しかったからである。
一応、当時の一般PCでも見れるストリーミング動画(WMPやRealPlayerなど)も存在していたが、アニメ1話まるまるとなるとサーバー容量(負荷)や画質音質なども、当時の基準で考えても厳しかった。
なにせ大きめなファイル(当時の基準で25~50MB超)は分割することも珍しくなかった時代である。そのため、今でいう一般的な動画よりも256色しか使えないGIFや、簡素で単純なFLASH((FLASHへのActionScript搭載が2000年からで、普及はもう少し後。そのため複雑なプログラミングは難しかった。))が目立っていた。
また、それ以上に深刻なのが&font(b){回線事情}。
ADSL((Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者線。最大で下り50.5Mbps、上り12.5Mbps。不安定だったりしたが従来の回線よりも概ね速度が速く、通信費も定額制というメリットは大きかった。))は1999年登場でその後急速に普及したが、当然この時期はまだまだISDN((Integrated Services Digital Network、サービス総合ディジタル網。要は電話回線を利用したネット通信専用回線。同じ電話回線利用でも接続時に独特な音がするダイヤルアップ接続とは別物で、少し高速且つ音声電話やFAXとの同時利用という違いがある。基本的に通信費は従量制だが、ある時間帯だけ定額制になるテレホーダイのようなサービスも存在した。))などの低速&従量制通信((テレホーダイはすでに存在していたが、フレッツ・ISDNの登場はIP接続サービス名義だった1999年11月から。))を使っている、あるいはPCを持っていてもネットには繋がっていないという人もかなり多かった。
ある程度満足出来る画質音質の動画はADSLでも時間がかかりがちなのに((上記の関係で当時はネットワーク全体が現在よりかなり低速(もちろんサーバー周辺の回線も低速)だったのでなおさら遅かった上に混雑にも弱かった。ついでに有線LAN事情もこの頃なら100BASEは普及していたが10BASE使用環境もそれなりにあった。1000BASEは標準化されたばかりで普及速度は速かったがもう少し後に普及。))、これではYouTubeの様なサイトが存在したとしても利用は困難だった。
}
これらの側面から、この頃のアニメ放送は&font(b){一期一会}的な側面もあり、一度でもリアルタイムの放送を見逃してしてしまえば最後、あとは
・&font(b){理解あるテレビ局が1話から再放送してくれるのを祈る}
・&font(b){レンタルビデオ屋にビデオが並ぶのを祈る}
の2択。どちらも相応の長い期間は必須な上、どちらも&font(#F80,b){確定ではない。}
テレビ局にとってアニメの再放送とは、基本的に余剰な放送時間枠の穴埋めでしかなく、一定の視聴率を見込めればいいので、わざわざ1つの作品に固執する理由はどうしても薄くなってしまう。
さらにビデオは現代のデータ配信などと比べて、遥かに制作・流通コストが嵩む代物だった。
なので流通元に「ソフト化するコストに見合わない作品」と判断されればシリーズ途中でも容赦なく[[打ち切られ>打ち切り(テレビ番組)]]、&font(b){最終回付近だけソフト化されてない作品なんて当時はザラにあった}のである。
よってアニメファンが自分で録ったお気に入りアニメは&font(#F00,b){ビデオテープが擦り切れ、壊れるまで大切に保管し使い続けるものだったのだ。}
そのため、録画に失敗した時のショックは令和の現代とは比較にならないレベルで非常に大きかった((と長々と解説したものの、この項目で話題になっている「カードキャプターさくら」に関しては1年遅れ(中断や総集編がなかったため、最終的には9ヶ月遅れ)で地上波のNHK教育&bold(){(当時)}で放送されていたため、次のチャンスがあるかわからない他のアニメよりはマシな状況だった。))。
他の実例を挙げると、歴史的ヒットアニメの『機動戦士ガンダム(1979年)』のTV版のビデオやLDが出たのは''約20年後''の1998〜1999年で''ガンダムWの方が先にビデオ化されている。''
TV版のガンダムを見たければ本放送や再放送を見る以外は個人で録画したビデオテープを借りるしかない状態が1999年まで続いたのだ。
さすがに古い作品だし劇場版は早い段階でビデオ化されたからそっちでいいだろうと判断したのかもしれないが、ガンダムですら商機を逸したら20年商品化されなかったという時代である。
最終話の展開に心を躍らせてビデオを見ると、最初に始まるのが&font(b){例の取り組みのガチのぶつかり合い}であり、画面上には&font(u){「4分からアニメが始まる」}小さな予定変更の字幕が…
どうなっているのか?その心境はハラハラしながら、いつもは見ていない(と思われる)お姉さんの会話が始まった。
最終回ということもあり、今日のゲストは[[さくら>木之本桜]]ちゃんの大親友である[[知世>大道寺知世]]ちゃんの[[中の人>岩男潤子]]。
トークでは&font(#888){「幸せ絶頂ですわ~」}と&font(#888){「素敵ですわ~」}を披露する大盤振る舞い。
しかも、中の人も最終回を録画していたという逸話があるらしい。
なんだかんだありながらも、ついに始まった最終回のOPが流れるころには、すでに録画開始から&font(#F00){6分}が経過していた。
まさに「[[筋斗雲よ もっと…もっと 急いでくれーっ!!!!>孫悟空(ドラゴンボール)]]」という状況に。
本当の気持ちをお互い伝えられないまま、遠い香港に帰るなんて悲しすぎる。
さくらの心境が視聴者とシンクロする稀に見る神展開……!この時点で録画から&font(#F00){25分}。もう時間がない!
録画の時間はあと&font(#F00,b){1分}!しかも場面は空港に。
全力で走るさくらはついに空港へたどり着き、間一髪で間に合った。そして、ついに想いを告白する――
#center(){
&font(#F6B,b){小狼君!!}
振り返る小狼…………
&font(#000,#888,19,b){ザーザーザー……}}
まさにクライマックス直前に28分を経過し、&font(#F00,b){無情にもタイマー録画は終了。}
録画に失敗したアニヲタ達のビデオテープには、&font(#F00,#000,b){肝心要の最終回のラストシーンだけ録画されていない}という生殺しに等しい惨状と化したのである。
*【悲劇が終わって】
中断 or 再放送期間を挟み、アニメ本編は&font(b){2年間で全70話。}
特撮でも1年50話前後、深夜アニメにすると&font(b){6クール分}という超ボリューム。
セル画時代の本気、新しい[[魔法少女]]ものに飛び込んで成功する&font(#0BF){天}の時…
そして、[[NHK>日本放送協会(NHK)]]放送と地方局・深夜といった事態に遭遇しない&font(#9C3){地}の利を得て…
さらに、[[さくらの中の人も桜と同じ名前>丹下桜]]で、実力で掴んだ奇跡が話題も読んで大ヒットを果たすことになり、まさに時の&font(#F6B){人}の登場…!
天地人の全てが揃ったばかりか、NHKは数ある本気作品の中でも、さくらに関しては&font(#FB0,b){総力をかけて}予算を投資して作り上げたといわれている。
原作者自ら脚本を手掛け、アニメオリジナルにありがちな原作を蔑ろにする展開もなく、登場人物たちはほぼ毎回私服や髪型が全て変わり、その全てが手書きの制作難易度。
当時における原作作品のアニメ化は&font(b){本当に選ばれた人気作だけ}だった。
[[アニメ化]]の際にはBSの契約が増えたほどで、それでもファンは脱落することなくついていった。
&font(#F6B,b){数々の伝説を打ち立てた}作品のアニメの最終回は、良くも悪くも偶然性が舞い降りた。
こうして見続けたクライマックスのラストシーンが全く見れなかったという&font(b){泣くに泣けない状況}に陥り、当時まだ黎明期だった[[2ちゃんねる>2ちゃんねる/5ちゃんねる]]のCCさくら板は、&font(#F00,#000,b){言葉通りの阿鼻叫喚の感情をぶつける非常事態}となってしまったらしい。
勝者は
・リアルタイムで手動録画していた者
・後続の『装甲救助部隊レストル』込みで予約していた者((もちろんこれだとレストルの方が途中までしか録画されないので、「CCさくらだけでなくレストルも楽しみたかった」というアニヲタにとっては明確な勝者とは言い難い。))
・ゲストの岩男潤子さん込みで録画していた者((この場合は、岩男さんとのトークが途中で終わる。))
・貴ノ浪
だけであった…
「スポーツ延長とはなにか?」を考えさせる一幕でもあり、例えばプロ野球中継は当時&font(b){決着がつかない場合は21:25当たりまで延長させて、できるところまで放送するというのが主流だった。}
特にCCさくらは&font(#9C3,b){高校野球中継の延長との戦い}もあり、リアルタイムでビデオデッキとにらめっこして手動録画をしていた程である。
大相撲中継は野球と異なり18時きっかりで終わることが多く、延長することはほとんど無いのだが、逆に言えばだからこそ油断していた人が多かったのかもしれない。
スポーツ中継の延長による遅れは、初期の[[らき☆すた]]では複数にわたってネタにされている。
また数年後には、深夜で[[更なる悲劇>2000年代初頭フジテレビ深夜アニメ問題]]も起きることになった。
*【余談】
現在のデジタルテレビ放送には、「マルチチャンネル」というシステムが導入されている。
これは、一放送局で複数の番組を編成することで、スポーツ中継が延長になっても通常番組と並行して放送することが可能となり、録画失敗や遅延のリスクが大幅に縮小されるというもので、デジタル放送開始時には特徴の一つとして大きく宣伝されていた。
…ところが、このマルチチャンネルには大きな欠点があった。それが&font(b){画質の大幅な低下}である。
これは使用できる帯域幅に制限があるもので、並行放送すると両画面ともHDなのに画質がSDレベルに落ちてしまうのだ。
画質については技術向上である程度改善が図られたが、それでも単一放送よりも落ちるのが事実。
また、民放ではCMの出し方やスポンサーの確保、クロスネット局における取り扱いといった問題が生じるようになった。
2025年現在、マルチチャンネルの使用例はNHK(地上波・衛星とも)、民放では独立放送局とローカルセールス枠に限られており、国民に負担(=買い替え、つまり地デジ)を負わせながらマルチチャンネルを活用しないのは[[宝の持ち腐れ]]として、現在もスポーツ中継の延長が話題になると本件に言及することがある。
追記・修正はくまのぬいぐるみに大好きな人の名前をつけてからお願いします。
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- 申請は? -- 名無しさん (2014-07-10 20:31:51)
- 誰が言ったか相撲カード -- 名無しさん (2014-07-10 20:38:26)
- ↑2申請もだが、テンプレを使用したにしては雑な部分がある ※コメント修正 -- 名無しさん (2014-07-10 20:47:47)
- &sizex(2){↑項目のちょっとしたミスなんかは、何も言わずにそっと直してやるのがWiki籠り。} -- 名無しさん (2014-07-10 20:56:00)
- そういえば、こんなこともあったっけな。……つまり、通常録画で録って何度も視聴した俺は勝ち組と(笑) -- 名無しさん (2014-07-10 22:39:19)
- ↑勝ち組に貴ノ浪も入れようぜ(取り組み的意味で) -- 名無しさん (2014-07-10 22:59:41)
- 非申請なのか?よくわからん -- 名無しさん (2014-07-10 23:19:58)
- ↑多分申請忘れか、申請したのがずっと前でとっくに記述を消されてしまったか、TOP読まなかったかだな。原則的にはこの記事消すべきなんだろうが、編集プラグイン駆使してるし内容しっかりしてるしで個人的にはあんま消されてほしくないな。 -- 名無しさん (2014-07-10 23:26:41)
- 内容がしっかりしてる以上、事後申告で問題無いだろう -- 名無しさん (2014-07-10 23:38:33)
- 関係ないだろうけど新規申請のとこがゴタゴタしてたしなぁ。 -- 名無しさん (2014-07-11 04:04:48)
- おい。貴ノ浪と貴闘力は別人だぞ。しかも貴闘力は13日目に武蔵丸に負けてるし、完全に貴ノ浪と貴闘力ごっちゃになっとるやん -- 名無しさん (2014-07-11 10:50:32)
- 宮司じゃねえ!!行司だっての!あと幕尻じゃなくて幕内な、あと貴ノ浪ちゃいますやん -- しょーがへー (2014-07-11 13:56:49)
- 前のwikiから有った項目だった気が、気のせいかな? -- 名無しさん (2014-07-11 14:46:24)
- ↑サルベージでも申請し忘れはあるだろうて、人間だもん -- 名無しさん (2014-07-14 10:23:12)
- よく映画をプロ野球のせいで録画し損なったわ。 -- 名無しさん (2014-08-13 22:02:41)
- 先日も似たようなことがあった。おかげで『おかあさんといっしょ』が「おすもうさんといっしょ」に・・・ -- 9/27 大相撲秋場所14日目 (2014-10-01 18:11:13)
- Gレコ甘ブリ関西組で武蔵丸の悲劇の再来が起きていると聞いて -- 名無しさん (2014-10-03 02:48:21)
- 中部組だけども、ゴキアニメの1回目がスポーツの深夜中継の延長で予約時間ズレの対応範囲から外れやがった··· 終わるのが深夜2時でそこから延長するのにどうやって対応しろと··· -- 名無しさん (2014-10-03 07:30:27)
- 一週間前のログ・ホライズンの特別番組がずれて相撲だったこれもある意味… -- 名無しさん (2014-10-03 08:16:36)
- 当事者の一人、貴ノ浪関が亡くなったそうで。これ機会にどなたか訂正を -- 名無しさん (2015-06-21 03:51:09)
- 相撲は日本の伝統だよ。(野球も) -- 名無しさん (2015-12-07 05:39:17)
- 当時のアニメディアの読者コーナーでこの一件の被害投稿があったような・・・w -- 名無しさん (2016-03-23 15:44:23)
- この記事を読んだ後、カードキャプター武蔵丸を想像して心拍数が上がったんですがどうすればよいのでしょうか -- 名無しさん (2016-06-26 20:53:24)
- 問題あるコメントを削除しました -- 名無しさん (2017-06-14 23:27:28)
- この悲劇には遭遇していないが、記事中あちこちに共感しました -- 名無しさん (2017-09-27 15:35:14)
- これ救済措置とかなかっただろうか?視聴者からの抗議を受けて、後日再放送とか -- 名無しさん (2019-12-04 14:19:43)
- 中継や延長のせいで好きな番組を潰され続けてスポーツ番組嫌いになった子供は多いだろうなぁ…… -- (2019-12-04 14:28:50)
- 当時は野球はドル箱だったからねえ、凋落した今では見る影もないのは自業自得というべきかどうか -- 名無しさん (2020-02-19 15:54:06)
- プリキュアも事前告知なく林先生の番組に潰されて「プリキュアに林先生がゲスト出演!?」と揶揄されたことがあったな…… -- 名無しさん (2020-02-21 15:04:55)
- まあ延長調整はともかくCM録画自動停止は当時のデッキにも普通にあったろ、というどうでもいいマジレス -- 名無しさん (2020-03-17 10:32:56)
- 今日で20年か -- 名無しさん (2020-03-21 08:48:54)
- 「勝者はリアルタイムで手動録画していた者、後続の『装甲救助部隊レストル』込みで予約していた者、そして貴ノ浪だけであった」で腹筋崩壊。ちなみに自分は二番目… -- 名無しさん (2020-05-08 20:41:13)
- 深夜に放送された未来少年コナンの最終回が大阪都構想のニュース延長が原因で録画失敗が相次いだそう。まさに令和の「武蔵丸の悲劇」だな。 -- 名無しさん (2020-11-02 10:46:53)
- スポーツ中継が嫌われる原因って不正や不祥事よりこういうとこだと思う -- 名無しさん (2020-12-26 12:23:02)
- 好角家にはこんな好取組が見れてラッキーだって言われてるとか(てきとう) -- 名無しさん (2021-10-23 04:17:38)
- この悲劇以前に別のアニメで野球延長による録画失敗経験があったから、この時は回避出来たな。というか最初の失敗以来どんな番組も常に30分から一時間は追加で録画する癖をつけてた(つけさせられた……)。 -- 名無しさん (2021-11-15 23:39:48)
- ラブライブ!スーパースターでも似たような事件起きてるんだよな -- 名無しさん (2021-11-16 00:15:50)
- こういう事やるからスポーツが嫌われるんだよ -- 名無しさん (2022-02-23 22:51:44)
- レストル込みで録画してた人は、レストルの最後ら辺は切れちゃってるんだから勝ちとは言えない気もするが -- 名無しさん (2022-07-10 18:27:48)
- こういうスポーツ中継延長による放送変更多発の時代を直接体験してきた結果、現代に至ってもスポーツ中継が大嫌いなオールド深夜番組オタや古参アニオタは少なくない。当時を知らない世代にかつての悲しみの記憶を伝える時代の証言として秀逸な記事である(大袈裟) -- 名無しさん (2022-07-25 21:16:23)
- 歴史は繰り返す -- 名無しさん (2022-10-09 14:07:05)
- 配信大正義のこの令和に起きるとは懐かしく嬉しいような繰り返されてしまったのが哀しいような -- 名無しさん (2022-10-11 08:06:41)
- 昔の娯楽と言えばスポーツってくらい立ち位置が高かったし番組カーストではまるで太刀打ちできなかったからなぁ。アニメなんて底辺扱いだったしまさに天敵だったな -- 名無しさん (2023-03-26 01:08:20)
- 三倍録画で約11~12話ってあるけど、ギリギリ削れば13話入ったから、1分単位での戦いをしてたのは、私も含めた13話勢だね -- 名無しさん (2023-12-19 12:01:01)
- これ苦情とかあったんだろうか? -- 名無しさん (2024-02-19 03:29:41)
- 見られなかった人はレンタルとかで見たのだろうか。それとも9ヶ月後の地上波放送まで待ったのだろうか。 -- 名無しさん (2024-02-19 05:04:48)
- 今日で24年と聞いて -- 名無しさん (2024-03-21 20:55:48)
- 大袈裟に書きすぎじゃないかな -- 名無しさん (2024-08-01 14:01:13)
- ↑ネタ項目にマジレスするな -- 名無しさん (2024-09-23 19:46:24)
- >2019-12-04 14:28:50 それに加えて相撲自体が野球の日じゃないくらいに「爺ちゃん婆ちゃんしか見ない競技」みたいな印象もあるのがな(野球は超人メジャー選手なんかの影響でそれなりに若返っている面も見えている) -- 名無しさん (2025-02-04 16:52:43)
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*【概要】
制限時間いっぱい。行司が軍配を返し、取り組み開始。この時には&font(#F00){2分が経過}していた。
左四つになって上手を取った貴ノ浪。その後均衡が続くが一歩も引かず、勢いそのままに武蔵丸を土俵へと出した貴ノ浪が勝利する。
決まり手は&font(b){寄り切り}。
すでに1敗していた武蔵丸は痛い&font(#F00){2敗目}を喫してしまう。
優勝争いに加わっていた横綱が敗れた影響は大きく、その場所で優勝争いのトップを走っていた兄弟子である貴闘力は春場所を&font(#FC0){幕尻で優勝する快挙}を達成した。
春場所の行方を決定づけたターニングポイントである事に加え、貴ノ浪や貴闘力の弟弟子である横綱若乃花がこの場所で力尽きて引退していた事もあり、ハイライトでもある名勝負となった。
しかし、既に6敗を喫していた貴ノ浪は翌々日に大の苦手である横綱[[曙>曙太郎]]に敗れて7敗に。
それでも合い口の悪かった大関[[千代大海>千代大海龍二]]を破るなど、何とか持ち直して7勝7敗で千秋楽までこぎ着けたものの、大関出島には力及ばず最終的には7勝8敗の負け越しでこの場所を取り終えることとなり、来場所を角番で迎える羽目になってしまった。
また、横綱に敗北の二文字は許されない。それほどまでに強く神格化される横綱、しかも当時の地力ナンバーワンだった武蔵丸が敗れたため、&font(#F00,b){武蔵丸の悲劇}と呼ばれている。
当時の番付には貴乃花や雅山、千代大海に曙といった歴史に残す程の強さを誇る力士たちが名を連ねていた。
しかも、ここで挙げた4人は全員がその日の取り組みで勝利している。
衛星アニメ劇場は6:04から放送します。
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……といった具合に、スポーツ面での悲劇は大体こういう内容。
さて、本題に入ろう。
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*【大相撲の裏側の悲劇】
#CENTER(){&font(b){───来たる2000年3月21日火曜日の18:00!!}}
この日は、&font(b){あの[[カードキャプターさくら]]がついに迎える、[[最終回]]の放送日。}
原作に先駆けての最終話なので、どんな結末になるのか全国の一部の層の人たちは固唾を呑んで見守っていた。
学校や仕事の帰宅時間と重なるため、この日はタイマー録画をしていった人も多いだろう。
だがここで緊急事態が発生。
先の相撲取り組みによる延長が大きく響き、いつも通り録画していた人は最終回の&font(#F00){ラストシーンが見られなかった}ため、先の取り組みの結果と合わせて悲劇となった。
いつもの時間というのは、衛星アニメ劇場でのアニメ本編放送時間である&font(#0AA,b){18:02~18:28}に設定するというもの。
18:00からの2分間、そして終了からの2分間は[[司会のお姉さん]]のお話があるため、カットするのが一部では常識となっていた。
ここで当時の録画を巡る状況を説明しよう。&font(#F00,b){アニメ作品ひとつ録るのも、毎回が半ば博打めいた勝負だったのだ。}
DVDやBlu-rayにスマートフォン、或いは見逃しネット配信やパソコンへの動画保存など&font(b){多様な録画・視聴手段が存在する令和の現代}とは違い、当時は&font(b){ビデオデッキで録画をする時代。}
DVD-RやRVと違い、当時のビデオテープは&font(b){&font(#F80){約6時間、アニメ1話分を三倍録画しても約11~12話}ぐらいしか録ることができない。}
更にビデオテープはランダムアクセスできないため、頭出しのための早送りや巻き戻しだけでもいちいち時間がかかる。
頭出し位置が微妙にずれていることもあり、その場合更に少し手間がかかる。
極めつけに一から上書きするのでもなければ、録画前には一度録れた内容を確認し、どこから記録されるかをうまく前後調整しておかなければいけない。
そのため、&font(#F80,b){1分ですら余分と考える人}は多かった。
肝心のビデオデッキも、デジタル番組表から番組選んでボタン1つで予約とはいかない。
デッキのタイマーをリアルタイムと&font(b){手動}で同期させた上で、新聞のテレビ欄に記載されている最新の放送予定時間を確認し、&font(b){AM・PM設定を間違えないよう注意しながら}分単位で個別に録画開始・終了時間をセットしなければならない。
無論、&font(b){自動でCMを編集してカットしたり、スポーツ録画延長に即座に対応したりなどの、あまりにも便利すぎる機能なんてものは一切存在しない。}
チャンネルロック機能も無い機種が多く、もし録画中にチャンネルを変えられると変更先の番組を延々と録り続けてしまうため、&font(b){同居人がいる場合は録画中はチャンネルを変えないよう口を酸っぱくして毎週言い含めておくことも忘れずに。}
……と、番組1つ録画予約するために人事を尽くすだけでも、ここまで複雑な手順をミスなく正確に行う必要があったのである。
「見逃したとしても動画サイトで見ればいいじゃん」と思う人もいるだろうが、&font(b){当時はまともな動画サイトはほぼ存在せず、[[サブスクや一週間見逃し>動画配信サービス/VOD]][[配信などという概念>アニメ過疎地域]]は&font(#F00){微塵も存在しなかった。}}
#openclose(show=▽ 当時のインターネットとPC事情(クリックで展開)){
2000年当時はインターネット黎明期とも言えるので、[[ニコニコ動画]]は勿論&font(b){YouTubeすら開設されていない}((なおYouTubeの開設は5年後の2005年。))ため、anitubeのような無断アップロード専用サイトを立ち上げるしかない。
そもそも動画をインターネット上に投稿する事自体、個人はおろか法人でも少なかった。
何故なら当時は&font(b){動画を視聴できるだけのスペックを持つ[[パソコン]]を個人で所有する者自体が多くはなく}、ネット上のみで完結&儲けるための仕組み(不正対策込み)を整えることすら難しかったからである。
一応、当時の一般PCでも見れるストリーミング動画(WMPやRealPlayerなど)も存在していたが、アニメ1話まるまるとなるとサーバー容量(負荷)や画質音質なども、当時の基準で考えても厳しかった。
なにせ大きめなファイル(当時の基準で25~50MB超)は分割することも珍しくなかった時代である。そのため、今でいう一般的な動画よりも256色しか使えないGIFや、簡素で単純なFLASH((FLASHへのActionScript搭載が2000年からで、普及はもう少し後。そのため複雑なプログラミングは難しかった。))が目立っていた。
また、それ以上に深刻なのが&font(b){回線事情}。
ADSL((Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者線。最大で下り50.5Mbps、上り12.5Mbps。不安定だったりしたが従来の回線よりも概ね速度が速く、通信費も定額制というメリットは大きかった。))は1999年登場でその後急速に普及したが、当然この時期はまだまだISDN((Integrated Services Digital Network、サービス総合ディジタル網。要は電話回線を利用したネット通信専用回線。同じ電話回線利用でも接続時に独特な音がするダイヤルアップ接続とは別物で、少し高速且つ音声電話やFAXとの同時利用という違いがある。基本的に通信費は従量制だが、ある時間帯だけ定額制になるテレホーダイのようなサービスも存在した。))などの低速&従量制通信((テレホーダイはすでに存在していたが、フレッツ・ISDNの登場はIP接続サービス名義だった1999年11月から。))を使っている、あるいはPCを持っていてもネットには繋がっていないという人もかなり多かった。
ある程度満足出来る画質音質の動画はADSLでも時間がかかりがちなのに((上記の関係で当時はネットワーク全体が現在よりかなり低速(もちろんサーバー周辺の回線も低速)だったのでなおさら遅かった上に混雑にも弱かった。ついでに有線LAN事情もこの頃なら100BASEは普及していたが10BASE使用環境もそれなりにあった。1000BASEは標準化されたばかりで普及速度は速かったがもう少し後に普及。))、これではYouTubeの様なサイトが存在したとしても利用は困難だった。
}
これらの側面から、この頃のアニメ放送は&font(b){一期一会}的な側面もあり、一度でもリアルタイムの放送を見逃してしてしまえば最後、あとは
・&font(b){理解あるテレビ局が1話から再放送してくれるのを祈る}
・&font(b){レンタルビデオ屋にビデオが並ぶのを祈る}
の2択。どちらも相応の長い期間は必須な上、どちらも&font(#F80,b){確定ではない。}
テレビ局にとってアニメの再放送とは、基本的に余剰な放送時間枠の穴埋めでしかなく、一定の視聴率を見込めればいいので、わざわざ1つの作品に固執する理由はどうしても薄くなってしまう。
さらにビデオは現代のデータ配信などと比べて、遥かに制作・流通コストが嵩む代物だった。
なので流通元に「ソフト化するコストに見合わない作品」と判断されればシリーズ途中でも容赦なく[[打ち切られ>打ち切り(テレビ番組)]]、&font(b){最終回付近だけソフト化されてない作品なんて当時はザラにあった}のである。
よってアニメファンが自分で録ったお気に入りアニメは&font(#F00,b){ビデオテープが擦り切れ、壊れるまで大切に保管し使い続けるものだったのだ。}
そのため、録画に失敗した時のショックは令和の現代とは比較にならないレベルで非常に大きかった((と長々と解説したものの、この項目で話題になっている「カードキャプターさくら」に関しては1年遅れ(中断や総集編がなかったため、最終的には9ヶ月遅れ)で地上波のNHK教育&bold(){(当時)}で放送されていたため、次のチャンスがあるかわからない他のアニメよりはマシな状況だった。))。
他の実例を挙げると、歴史的ヒットアニメの『機動戦士ガンダム(1979年)』のTV版のビデオやLDが出たのは''約20年後''の1998〜1999年で''ガンダムWの方が先にビデオ化されている。''
TV版のガンダムを見たければ本放送や再放送を見る以外は個人で録画したビデオテープを借りるしかない状態が1999年まで続いたのだ。
さすがに古い作品だし劇場版は早い段階でビデオ化されたからそっちでいいだろうと判断したのかもしれないが、ガンダムですら商機を逸したら20年商品化されなかったという時代である。
最終話の展開に心を躍らせてビデオを見ると、最初に始まるのが&font(b){例の取り組みのガチのぶつかり合い}であり、画面上には&font(u){「4分からアニメが始まる」}小さな予定変更の字幕が…
どうなっているのか?その心境はハラハラしながら、いつもは見ていない(と思われる)お姉さんの会話が始まった。
最終回ということもあり、今日のゲストは[[さくら>木之本桜]]ちゃんの大親友である[[知世>大道寺知世]]ちゃんの[[中の人>岩男潤子]]。
トークでは&font(#888){「幸せ絶頂ですわ~」}と&font(#888){「素敵ですわ~」}を披露する大盤振る舞い。
しかも、中の人も最終回を録画していたという逸話があるらしい。
なんだかんだありながらも、ついに始まった最終回のOPが流れるころには、すでに録画開始から&font(#F00){6分}が経過していた。
まさに「[[筋斗雲よ もっと…もっと 急いでくれーっ!!!!>孫悟空(ドラゴンボール)]]」という状況に。
本当の気持ちをお互い伝えられないまま、遠い香港に帰るなんて悲しすぎる。
さくらの心境が視聴者とシンクロする稀に見る神展開……!この時点で録画から&font(#F00){25分}。もう時間がない!
録画の時間はあと&font(#F00,b){1分}!しかも場面は空港に。
全力で走るさくらはついに空港へたどり着き、間一髪で間に合った。そして、ついに想いを告白する――
#center(){
&font(#F6B,b){小狼君!!}
振り返る小狼…………
&font(#000,#888,19,b){ザーザーザー……}}
まさにクライマックス直前に28分を経過し、&font(#F00,b){無情にもタイマー録画は終了。}
録画に失敗したアニヲタ達のビデオテープには、&font(#F00,#000,b){肝心要の最終回のラストシーンだけ録画されていない}という生殺しに等しい惨状と化したのである。
*【悲劇が終わって】
中断 or 再放送期間を挟み、アニメ本編は&font(b){2年間で全70話。}
特撮でも1年50話前後、深夜アニメにすると&font(b){6クール分}という超ボリューム。
セル画時代の本気、新しい[[魔法少女]]ものに飛び込んで成功する&font(#0BF){天}の時…
そして、[[NHK>日本放送協会(NHK)]]放送と地方局・深夜といった事態に遭遇しない&font(#9C3){地}の利を得て…
さらに、[[さくらの中の人も桜と同じ名前>丹下桜]]で、実力で掴んだ奇跡が話題も読んで大ヒットを果たすことになり、まさに時の&font(#F6B){人}の登場…!
天地人の全てが揃ったばかりか、NHKは数ある本気作品の中でも、さくらに関しては&font(#FB0,b){総力をかけて}予算を投資して作り上げたといわれている。
原作者自ら脚本を手掛け、アニメオリジナルにありがちな原作を蔑ろにする展開もなく、登場人物たちはほぼ毎回私服や髪型が全て変わり、その全てが手書きの制作難易度。
当時における原作作品のアニメ化は&font(b){本当に選ばれた人気作だけ}だった。
[[アニメ化]]の際にはBSの契約が増えたほどで、それでもファンは脱落することなくついていった。
&font(#F6B,b){数々の伝説を打ち立てた}作品のアニメの最終回は、良くも悪くも偶然性が舞い降りた。
こうして見続けたクライマックスのラストシーンが全く見れなかったという&font(b){泣くに泣けない状況}に陥り、当時まだ黎明期だった[[2ちゃんねる>2ちゃんねる/5ちゃんねる]]のCCさくら板は、&font(#F00,#000,b){言葉通りの阿鼻叫喚の感情をぶつける非常事態}となってしまったらしい。
勝者は
・リアルタイムで手動録画していた者
・後続の『装甲救助部隊レストル』込みで予約していた者((もちろんこれだとレストルの方が途中までしか録画されないので、「CCさくらだけでなくレストルも楽しみたかった」というアニヲタにとっては明確な勝者とは言い難い。))
・ゲストの岩男潤子さん込みで録画していた者((この場合は、岩男さんとのトークが途中で終わる。))
・貴ノ浪
だけであった…
「スポーツ延長とはなにか?」を考えさせる一幕でもあり、例えばプロ野球中継は当時&font(b){決着がつかない場合は21:25当たりまで延長させて、できるところまで放送するというのが主流だった。}
特にCCさくらは&font(#9C3,b){高校野球中継の延長との戦い}もあり、リアルタイムでビデオデッキとにらめっこして手動録画をしていた程である。
大相撲中継は野球と異なり18時きっかりで終わることが多く、延長することはほとんど無いのだが、逆に言えばだからこそ油断していた人が多かったのかもしれない。
スポーツ中継の延長による遅れは、初期の[[らき☆すた]]では複数にわたってネタにされている。
また数年後には、深夜で[[更なる悲劇>2000年代初頭フジテレビ深夜アニメ問題]]も起きることになった。
*【余談】
現在のデジタルテレビ放送には、「マルチチャンネル」というシステムが導入されている。
これは、一放送局で複数の番組を編成することで、スポーツ中継が延長になっても通常番組と並行して放送することが可能となり、録画失敗や遅延のリスクが大幅に縮小されるというもので、デジタル放送開始時には特徴の一つとして大きく宣伝されていた。
…ところが、このマルチチャンネルには大きな欠点があった。それが&font(b){画質の大幅な低下}である。
これは使用できる帯域幅に制限があるもので、並行放送すると両画面ともHDなのに画質がSDレベルに落ちてしまう。
画質については技術向上である程度改善が図られたが、それでも単一放送よりも落ちているという。
加えて民放ではクロスネット局における取り扱いや&bold(){スポンサーの確保}という問題も生じるようになった。
例えば全国ネットでドラマ番組を放送する際、Aという会社がそのドラマのスポンサーについたとした場合、途中で系列の地方局だけが野球中継を並行放送するとA社が「内容が異なる」とクレームをつける可能性が出て来てしまうのだ。
2025年現在、マルチチャンネルの使用例はNHK(地上波・衛星とも)、民放では独立放送局とローカルセールス枠に限られており、国民に負担(=買い替え、つまり地デジ)を負わせながらマルチチャンネルを活用しないのは[[宝の持ち腐れ]]として、現在もスポーツ中継の延長が話題になると本件に言及することがある。
追記・修正はくまのぬいぐるみに大好きな人の名前をつけてからお願いします。
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- 申請は? -- 名無しさん (2014-07-10 20:31:51)
- 誰が言ったか相撲カード -- 名無しさん (2014-07-10 20:38:26)
- ↑2申請もだが、テンプレを使用したにしては雑な部分がある ※コメント修正 -- 名無しさん (2014-07-10 20:47:47)
- &sizex(2){↑項目のちょっとしたミスなんかは、何も言わずにそっと直してやるのがWiki籠り。} -- 名無しさん (2014-07-10 20:56:00)
- そういえば、こんなこともあったっけな。……つまり、通常録画で録って何度も視聴した俺は勝ち組と(笑) -- 名無しさん (2014-07-10 22:39:19)
- ↑勝ち組に貴ノ浪も入れようぜ(取り組み的意味で) -- 名無しさん (2014-07-10 22:59:41)
- 非申請なのか?よくわからん -- 名無しさん (2014-07-10 23:19:58)
- ↑多分申請忘れか、申請したのがずっと前でとっくに記述を消されてしまったか、TOP読まなかったかだな。原則的にはこの記事消すべきなんだろうが、編集プラグイン駆使してるし内容しっかりしてるしで個人的にはあんま消されてほしくないな。 -- 名無しさん (2014-07-10 23:26:41)
- 内容がしっかりしてる以上、事後申告で問題無いだろう -- 名無しさん (2014-07-10 23:38:33)
- 関係ないだろうけど新規申請のとこがゴタゴタしてたしなぁ。 -- 名無しさん (2014-07-11 04:04:48)
- おい。貴ノ浪と貴闘力は別人だぞ。しかも貴闘力は13日目に武蔵丸に負けてるし、完全に貴ノ浪と貴闘力ごっちゃになっとるやん -- 名無しさん (2014-07-11 10:50:32)
- 宮司じゃねえ!!行司だっての!あと幕尻じゃなくて幕内な、あと貴ノ浪ちゃいますやん -- しょーがへー (2014-07-11 13:56:49)
- 前のwikiから有った項目だった気が、気のせいかな? -- 名無しさん (2014-07-11 14:46:24)
- ↑サルベージでも申請し忘れはあるだろうて、人間だもん -- 名無しさん (2014-07-14 10:23:12)
- よく映画をプロ野球のせいで録画し損なったわ。 -- 名無しさん (2014-08-13 22:02:41)
- 先日も似たようなことがあった。おかげで『おかあさんといっしょ』が「おすもうさんといっしょ」に・・・ -- 9/27 大相撲秋場所14日目 (2014-10-01 18:11:13)
- Gレコ甘ブリ関西組で武蔵丸の悲劇の再来が起きていると聞いて -- 名無しさん (2014-10-03 02:48:21)
- 中部組だけども、ゴキアニメの1回目がスポーツの深夜中継の延長で予約時間ズレの対応範囲から外れやがった··· 終わるのが深夜2時でそこから延長するのにどうやって対応しろと··· -- 名無しさん (2014-10-03 07:30:27)
- 一週間前のログ・ホライズンの特別番組がずれて相撲だったこれもある意味… -- 名無しさん (2014-10-03 08:16:36)
- 当事者の一人、貴ノ浪関が亡くなったそうで。これ機会にどなたか訂正を -- 名無しさん (2015-06-21 03:51:09)
- 相撲は日本の伝統だよ。(野球も) -- 名無しさん (2015-12-07 05:39:17)
- 当時のアニメディアの読者コーナーでこの一件の被害投稿があったような・・・w -- 名無しさん (2016-03-23 15:44:23)
- この記事を読んだ後、カードキャプター武蔵丸を想像して心拍数が上がったんですがどうすればよいのでしょうか -- 名無しさん (2016-06-26 20:53:24)
- 問題あるコメントを削除しました -- 名無しさん (2017-06-14 23:27:28)
- この悲劇には遭遇していないが、記事中あちこちに共感しました -- 名無しさん (2017-09-27 15:35:14)
- これ救済措置とかなかっただろうか?視聴者からの抗議を受けて、後日再放送とか -- 名無しさん (2019-12-04 14:19:43)
- 中継や延長のせいで好きな番組を潰され続けてスポーツ番組嫌いになった子供は多いだろうなぁ…… -- (2019-12-04 14:28:50)
- 当時は野球はドル箱だったからねえ、凋落した今では見る影もないのは自業自得というべきかどうか -- 名無しさん (2020-02-19 15:54:06)
- プリキュアも事前告知なく林先生の番組に潰されて「プリキュアに林先生がゲスト出演!?」と揶揄されたことがあったな…… -- 名無しさん (2020-02-21 15:04:55)
- まあ延長調整はともかくCM録画自動停止は当時のデッキにも普通にあったろ、というどうでもいいマジレス -- 名無しさん (2020-03-17 10:32:56)
- 今日で20年か -- 名無しさん (2020-03-21 08:48:54)
- 「勝者はリアルタイムで手動録画していた者、後続の『装甲救助部隊レストル』込みで予約していた者、そして貴ノ浪だけであった」で腹筋崩壊。ちなみに自分は二番目… -- 名無しさん (2020-05-08 20:41:13)
- 深夜に放送された未来少年コナンの最終回が大阪都構想のニュース延長が原因で録画失敗が相次いだそう。まさに令和の「武蔵丸の悲劇」だな。 -- 名無しさん (2020-11-02 10:46:53)
- スポーツ中継が嫌われる原因って不正や不祥事よりこういうとこだと思う -- 名無しさん (2020-12-26 12:23:02)
- 好角家にはこんな好取組が見れてラッキーだって言われてるとか(てきとう) -- 名無しさん (2021-10-23 04:17:38)
- この悲劇以前に別のアニメで野球延長による録画失敗経験があったから、この時は回避出来たな。というか最初の失敗以来どんな番組も常に30分から一時間は追加で録画する癖をつけてた(つけさせられた……)。 -- 名無しさん (2021-11-15 23:39:48)
- ラブライブ!スーパースターでも似たような事件起きてるんだよな -- 名無しさん (2021-11-16 00:15:50)
- こういう事やるからスポーツが嫌われるんだよ -- 名無しさん (2022-02-23 22:51:44)
- レストル込みで録画してた人は、レストルの最後ら辺は切れちゃってるんだから勝ちとは言えない気もするが -- 名無しさん (2022-07-10 18:27:48)
- こういうスポーツ中継延長による放送変更多発の時代を直接体験してきた結果、現代に至ってもスポーツ中継が大嫌いなオールド深夜番組オタや古参アニオタは少なくない。当時を知らない世代にかつての悲しみの記憶を伝える時代の証言として秀逸な記事である(大袈裟) -- 名無しさん (2022-07-25 21:16:23)
- 歴史は繰り返す -- 名無しさん (2022-10-09 14:07:05)
- 配信大正義のこの令和に起きるとは懐かしく嬉しいような繰り返されてしまったのが哀しいような -- 名無しさん (2022-10-11 08:06:41)
- 昔の娯楽と言えばスポーツってくらい立ち位置が高かったし番組カーストではまるで太刀打ちできなかったからなぁ。アニメなんて底辺扱いだったしまさに天敵だったな -- 名無しさん (2023-03-26 01:08:20)
- 三倍録画で約11~12話ってあるけど、ギリギリ削れば13話入ったから、1分単位での戦いをしてたのは、私も含めた13話勢だね -- 名無しさん (2023-12-19 12:01:01)
- これ苦情とかあったんだろうか? -- 名無しさん (2024-02-19 03:29:41)
- 見られなかった人はレンタルとかで見たのだろうか。それとも9ヶ月後の地上波放送まで待ったのだろうか。 -- 名無しさん (2024-02-19 05:04:48)
- 今日で24年と聞いて -- 名無しさん (2024-03-21 20:55:48)
- 大袈裟に書きすぎじゃないかな -- 名無しさん (2024-08-01 14:01:13)
- ↑ネタ項目にマジレスするな -- 名無しさん (2024-09-23 19:46:24)
- >2019-12-04 14:28:50 それに加えて相撲自体が野球の日じゃないくらいに「爺ちゃん婆ちゃんしか見ない競技」みたいな印象もあるのがな(野球は超人メジャー選手なんかの影響でそれなりに若返っている面も見えている) -- 名無しさん (2025-02-04 16:52:43)
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}