「路線変更(特撮)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
路線変更(特撮) - (2025/04/26 (土) 01:47:24) の1つ前との変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
&font(#6495ED){登録日}:2016/01/24 Sun 21:24:30
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 26 分で読めます
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
路線変更…
それは創作物である以上、決して避けては通れない道である。
「[[あのラブコメ漫画がバトル路線に>路線変更(連載漫画)]]」
「芸人の腕だけが頼りだったトーク番組がグルメレポート番組に」
「[[ゴールデン降格]]」
「超大作アクションシリーズにいつの間にかギャルゲー要素が」 等々…
当然、特撮もこの運命から逃れられる事はない。
「視聴率がイマイチ伸びない」「玩具があんまり売れない」「スポンサーから要望が出た」といった他ジャンルでもよく見られるパターンも当然あるのだが、
生身の人間が作っている以上[[&bold(){俳優・スタッフの都合}>大人の事情]]という場合も少なからず存在する。
とりわけ70年代は[[特撮全盛期>第二次怪獣ブーム(変身ブーム)]]と言っていいほど様々な会社が番組を制作しており、「特撮の裏番組が特撮」という今では見られない組み合わせも存在していたのだ。
各局(各制作会社)は凌ぎを削ってあの手この手で視聴率を稼ごうと奮闘していたのである。
また、対象年齢がある程度幅広いアニメや[[漫画]]と違い特撮は基本的に子供をターゲットにしているため、感受性の高い年齢層である分、大人になった後も印象に残りやすいという点も見過ごせない。
「他とは違う大人っぽいヒーローが途中から一気にギャグキャラに」なんて事になって涙したファンは決して少なくないだろう。
その結果、「前の方が良かった。後半はつまらない」という感想が付いてしまったり、ごく一部ながら大成功を収めてしまう事もあるあたりは[[漫画>路線変更(連載漫画)]]とあまり変わらないのかもしれない。
また、中には視聴者ウケを気にする必要がなくなる最終盤において、当初の路線に近い作風に回帰するケースもある。
そしてこれが一番大事なことだが……
&bold(){一概に路線変更をしたからといって「成功」「失敗」と安易に決め付けるのは困難である}という点がある。
後述する『帰ってきたウルトラマン』のように視聴率を獲得するために路線変更を繰り返したが、その間にファンの間で評価の高い作品を多数生み出した例や、
『[[仮面ライダー響鬼]]』のように「前半が良かった」「いや後半の方が素晴らしい」「どっちも面白い」と10年以上経った今でも論争が絶えない例もある。
なお、『[[非公認戦隊アキバレンジャー]]』ではテコ入れを逆手にとった展開が終盤に多く見られる。
その内容は是非各自で確かめて欲しい。この手の項目が好きな人なら気に入ること請け合いである。
***【路線変更の主な例】
#openclose(show=○ウルトラシリーズ){
#areaedit()
※『[[ウルトラQ]]』
元々はSF怪奇路線のミステリー番組『UNBALANCE』というタイトルで製作が始まっており、
制作初期は回によって「[[巨大植物>ジュラン(ウルトラ怪獣)]]」「[[巨人>モルフォ蝶(ウルトラ怪獣)]]」「幽霊」「異次元列車」と作風が一定していなかったが、
「[[宇宙怪獣>ナメゴン(ウルトラ怪獣)]]」が登場する「宇宙からの贈りもの」が試写で「怪獣路線の方が子供にも分かりやすく受けそう」と好評を得たことで、
以降の制作ではなるべく怪獣を出すという方針になり、既に脚本が完成済みの怪獣が登場しないエピソードにも登場するようになった。
第2クールからは完全に怪獣路線の制作となり、デザイナーの成田亨や高山良策を始めとして後の『[[ウルトラマン>ウルトラマン(作品)]]』を支えていくスタッフや監督達が参入するようになる。
放送回はシャッフルされたことで、結果的にバラエティに溢れる番組構成となり、視聴率は30%を越える大人気番組として成功した。
※『[[ウルトラセブン>ウルトラセブン(作品)]]』
『[[ウルトラマン>ウルトラマン(作品)]]』よりも高年齢層の視聴者のウケを狙ってドラマが強化されたが、
-肝心の主役であるセブンがまともに戦わず、すぐに敵を倒してしまう
-巨大化しなかったり、敵と戦うシーンすらない
といったメインの視聴者層である児童には退屈な地味な展開が多くなってしまう。
監修の[[円谷英二]]からも「&bold(){見せ場が悪くて面白くない}」とはっきりダメ出しを食らっていた。
第二クール以降はドラマを重視しつつも、セブンと敵がまともに戦う展開が増えてエンタメ要素も強化され、[[ウルトラマン]]の[[カラータイマー]]のように活動時間も設定されたが、中盤以降は制作費が削減されてやはりセブンが敵とまともに戦わなかったり、「着ぐるみの登場しない」といった地味なエピソードも増えていく。
結果的に後半にかけて視聴率は時に16%とかなり低下してしまったが、最終回にて30%近くと名誉挽回の視聴率回復を成し遂げた。
※『[[帰ってきたウルトラマン>帰ってきたウルトラマン(作品)]]』
序盤は「特訓で技を生み出す」「主人公の[[郷秀樹]]が慢心してピンチに遭い挫折するが、改心して再起を図る」など、人間関係に重点を置いたストーリーだったが、メインの視聴者層である児童達がシリアスな話に感情移入しにくい事から作風を一転。
[[ウルトラセブン]]を登場させてウルトラマンに新兵器・[[ウルトラブレスレット]]を与えたり、キャストの都合からキャラクターの降板・交代を行うなどテコ入れが図られた。
登場する敵も、序盤は地球怪獣のみだったが、中盤の第18話からは宇宙怪獣が中心、終盤は[[宇宙人]]と宇宙怪獣のタッグが中心と変化している。
結果、隊長が交代した22話以降、それまで酷い時には14%と低かった視聴率は常時20%以上を維持するようになり、後半は30%間近にまで達するなど大成功を収めた。
※『ウルトラマンA』
最初は「[[北斗星司]]と南夕子の2人がウルトラタッチで変身」という設定だったが、
「ごっこ遊びがしにくい」という理由と裏番組の『[[変身忍者 嵐]]』に対抗するため、急遽「夕子が月星人と判明して月に帰ってしまい、北斗が単身で変身する」という展開になってしまう。
夕子を演じていた星光子氏は後に円谷プロダクションと和解するものの、当初はこの展開に納得が行かなかったらしく、出演最後の回を収録した後は誰にも会わずに一人で去っていったとの事。((なんでも撮影するその日に聞かされたらしい。))
ちなみにメインライターであった市川森一氏の初期構想によると、北斗と南の合体変身が続いていた場合の最終回は「決戦後にエースへの変身能力を喪失する代わりに2人の幸せな時間を手に入れる」というものであり、この案は後に映画『[[大決戦!超ウルトラ8兄弟]]』の方で([[パラレルワールド]]ではあるが)形を変えて結実する事となった。
他にもメインの悪役だった[[異次元人 ヤプール]]も一旦途中で全滅させて(残党は時折登場するが)『A』以前のウルトラシリーズで見られた「怪獣対組織」のパターンに回帰している。
※『[[ウルトラマンレオ>ウルトラマンレオ(作品)]]』
当時流行していたカンフーアクションを取り入れ、序盤は[[モロボシ・ダン]]による[[ハードな特訓>ウルトラマンレオの特訓一覧]]が行われていたが、視聴者から「あれは本当に『[[ウルトラセブン>ウルトラセブン(作品)]]』のモロボシ・ダンと同一人物なのでしょうか」といった旨の投書が来るなど受けが良くなかった。
また、帰ってきたウルトラマン初期のように特訓を行うために一度レオが負けるという展開が多かったため、レオが弱く見える、またその訓練や話の都合上、主人公とMAC隊員の対立もかなり多く、結果として仲が悪く見えてしまうという弊害もあった。
これらの理由からやむを得ず路線を変更。MAC隊員はゲスト以外はほぼ固定化され、『[[ウルトラマンタロウ>ウルトラマンタロウ(作品)]]』同様に怪奇シリーズや民話シリーズといったバラエティに富んだ話を放送するようになった。
……が、それでも視聴率は回復しなかった上にオイルショックの影響で制作費が激減。
防衛チーム・[[MAC>宇宙パトロール隊 MAC]]の大幅なリストラや、従来の怪獣とは違い操演をメインとした[[円盤生物]]の登場など新機軸が生み出された。
時期的に元々番組終了が近かったこともあってか、&bold(){スタッフの狂気の発露}とも言われる凄まじい恐怖演出がこれでもかと盛り込まれており、またそれに立ち向かうレオの勇姿は一定の人気を集めている。
後述の『ストロンガー』同様に一旦シリーズを中断させる結果となってしまったものの、メインライターの田口成光氏は「『タロウ』の視聴率を越えるのは難しい」と考えていたらしく、元からシリーズに区切りをつける想定自体はしていたとか。
なお、他の路線変更案としてはウルトラ兄弟が円盤に乗って戦うというものもあったが、こちらの場合でもMAC全滅は変わらなかったという……。
※『[[ウルトラマン80>ウルトラマン80(作品)]]』
「なぜ今ウルトラマンを作らなければならないのか」「80年代のウルトラマンが今までと同じではいけない」ということで、『レオ』放送時に構想されていた主人公・矢的猛が「防衛隊に所属しながら教師としての一面も持つ」という設定が採用された。
『熱中時代』のような学園ドラマが人気を博していたこともあり((『3年B組金八先生』の影響とよく言われるが、放送時期を考えるとこれは誤り。))、安全策を取って従来通りのウルトラマンで行こうとする円谷側に対して、TBS側のプロデューサーが強行したとされる。
しかし学校でのロケが困難を極めたこと、生徒役の多くは学業との兼ね合いもありスケジュール確保も困難、そして教育問題と怪獣の問題を合わせて書く事の難しさもあり、プロデューサーの異動もあって「やはり昔の路線で行こう」とTBS側が路線変更を提案。
中盤は教師設定はほぼ無かった事にされて[[SF]]路線になったが、視聴率はむしろ低下してしまい、後半は『タロウ』のような児童向けを意識した路線へと変更。
防衛チーム[[UGM>UGM(ウルトラマン80)]]の隊員交代や初の戦うウルトラウーマン・[[ユリアン>ユリアン(ウルトラマン80)]]の導入など様々な手を尽くしたが、裏番組が『[[Dr.スランプ アラレちゃん]]』だったこともあり視聴率は振るわなかった。
なお、ユリアンの登場自体も女性隊員役のキャストが降板((理由も「ウルトラマンに出演した女優は大成しない噂を聞いたから」……らしい。))したことによるものであり、終盤の8話で没個性化を避けるというかなり苦し紛れの策であった。
後に『[[ウルトラマンメビウス>ウルトラマンメビウス(作品)]]』で[[教壇を退いた猛と教え子たちのその後>思い出の先生(ウルトラマンメビウス)]]が描かれた。
#areaedit(end)
}
#openclose(show=○仮面ライダーシリーズ){
#areaedit()
※『[[仮面ライダー]]』
何と&bold(){第1作目から既にテコ入れの嵐}だった仮面ライダー。
当初は怪奇路線を前面に打ち出し、主人公である[[本郷猛>本郷猛/仮面ライダー1号]]の性格も悩める青年という感じであった。
視聴率は「苦戦した」と言われがちだが、実際のところ関西では第1話時点で20%超と初動からかなり好調で、関西での放送局であったMBSの庄野部長も「関東でもいずれ上がる。今バタバタして番組をいじるのはやめましょう」と平山亨Pに掛け合ったという。
しかし、その裏では&bold(){本郷役の[[藤岡弘>藤岡弘、]]氏が撮影中に大怪我を負い降板}という非常事態が発生し、番組存続のために大幅な改革を迫られることとなった。
そのため、藤岡氏の代打となるアクション要員の[[滝和也>滝和也(仮面ライダー)]]を登場させてとりあえず急場を凌ぎ、その後新主人公として[[佐々木剛]]氏演じる[[一文字隼人>一文字隼人/仮面ライダー2号]]を投入。
更に(いろいろあって)「変身」ポーズという新要素を取り入れ、番組自体も大野剣友会によるアクションを前面に打ち出した明るい作風に変更した結果、本格的に人気が爆発することとなった。
藤岡氏の復帰後、佐々木氏が「藤岡の代役に過ぎない自分が居座っていては彼を食ってしまう」と降板を申し出たことから、スタッフが検討していたダブル主人公路線は取り止めになったが、その後も一文字の客演エピソードは度々取り入れられ、またサポート組織の少年ライダー隊や新たな敵[[ゲルショッカー]]の投入など、人気に甘えずに新基軸が積極的に投入されていった。
結果としてテコ入れは大成功し、シリーズ最長の98話が放送された。
なお、テコ入れ案の中には「滝が重傷を負い、本郷の手で改造手術を受けて『仮面ライダー3号』として生まれ変わる((この設定を踏まえてか、『別冊たのしい幼稚園』10月号にはゲルショッカーを裏切り、3人目のライダーとして戦う仮面ライダー3号が登場する。))」というものもあったが、こちらは次回作『仮面ライダーV3』にて形を変えて導入される事に。
※『[[仮面ライダーV3]]』
当初は1号・2号が[[V3>風見志郎/仮面ライダーV3]]の体に残した26の謎を解くという内容であり、2体の怪人を相手取っての2話完結方式となっていた。
しかし、ただでさえ1つの話に2話を費やして話のテンポが落ちた上、「敗北や特訓を経て自らの身体の秘密を解き明かす」という展開の都合上、苦戦や敗北が目立ったことで&bold(){「V3が弱く見える」}というウルトラマンレオと同じ問題点が指摘されるように。
そのため2クール目からはこの展開が取りやめになり、本編で明かされなかった秘密は雑誌記事などで紹介されるに留まった。
物語も従来通りの1話完結に戻り、[[宮内洋]]氏による文字通り体当たりのアクションをメインとして、前作のアクション・イベント重視の作風をよりブラッシュアップした内容になっている。
また、前作における滝和也のポジションとしてデストロンハンター・佐久間ケンが登場したが、こちらは人気が出なかったせいで途中降板となっている。
なお、視聴率自体は終始一貫して非常に高く、人気の衰えによる路線変更ではない。
特に関西での最高視聴率は現在でもシリーズ最高となる38%をマークしており、後年の主演俳優達は「V3が(来るのは人気がないということだから)来なくてもいいように頑張ってね」と脅されたという。
※『[[仮面ライダーX]]』
ヒロインが当初の水城涼子とその双子の妹・霧子(演じている美山尚子氏の二役)からマコ・チコの2人組にバトンタッチされ((なお、ヒロイン降板になった美山尚子女史は急遽降板の悩みを主演の速水亮氏に相談した事を切っ掛けに親交が深まり、最終的には結婚している。))、
敵組織の[[GOD機関>GOD機関(仮面ライダーX)]]も怪人のモチーフが[[ギリシャ神話]]を元にした神話怪人から、歴史上の人物と動物の合成怪人である「GOD悪人軍団」へと変化している。
[[Xライダー>神敬介/仮面ライダーX]]はマーキュリー回路でパワーアップし、新必殺技「真空地獄車」を獲得。変身ポーズも「セタップ!」から「大変身!」へと変化したが、ファンの間では初期の「セタップ」が根強い人気を誇っている((例えば漫画作品『仮面ライダーSPIRITS』における啓介=Xライダーの設定は「基本は本編終了後なので『大変身』で仮面ライダーに変身」「ただし現在でもあるアクシデントが起きた場合には『セタップ』でも変身できる」となっており、実際に村枝先生によるセタップが描かれたことがある。原則、原作における設定・強化状態の変更をそのまま維持しているライスピではある意味異例))。
&font(l){そして神敬介の髪型もサラサラのストレートからヤ○ザのようなパンチパーマに……}
また、当初は[[ライバル]]怪人[[アポロガイスト]]の後釜としてブラックマルスという幹部の登場も予定されていたが、アポロガイストが予想以上の人気を獲得したため没になり、その後先述のGOD悪人軍団登場に伴ってメイン悪役が[[キングダーク]]に移行したため、最後まで日の目を見ることはなかった。
なお、本作のこうしたテコ入れの多さは『[[マジンガーZ>マジンガーZ(アニメ)]]』といった[[ロボットアニメ]]がブームになった影響が大きいらしく、Xライダーがメカニカル要素に溢れているのもこの影響。
最終的には放送短縮に追い込まれたものの、現在では「ロボットアニメブームの中で孤軍奮闘した」と見る向きもある。
また、時期的に路線変更と言えるかは微妙なところだが、敬介の父親である神啓太郎が残した秘密基地・神ステーションがわずか2話で爆破という異例の短さになっている。
当初のメインライターであった長坂秀佳氏によると準備稿の段階ではこの展開はなかったらしく、「啓太郎を演じる田崎潤氏((大物俳優であり、出演が決まった際は「30分番組に出るような人じゃない」とスタッフの間でちょっとした騒ぎになった模様。))の処遇で何か問題があったのではないか」と推測している。
※『[[仮面ライダーアマゾン]]』
「仮面ライダーの原点回帰」を謳った当初の路線が支持を得られず、途中から大きく路線変更して従来に近いアクション性重視の作風に転換。
野獣をイメージしていたアクションにカンフーの要素が取り入れられたり、コメディリリーフのモグラ獣人をより全面に押し出したりと、より娯楽性の強化が図られた。
しかし、何より視聴者の度肝を抜いたのは&bold(){急に[[日本語]]が流暢になるアマゾン}だろう。最終回で白いスーツのまま南米に帰る姿に違和感を覚えた人は多いはずだ。
これは演じている[[岡崎徹]]氏も面食らったらしく、「どうせなら逆に日本語ペラペラにしてやれ」と思ったそうな。
&s(){いやまあマサヒコや藤兵衛のおやっさんと比べればそれでも割にたどたどしいんだけど}((立花のおやっさんに対しても丁寧語口調をあまり使わないなど。))
なお、よく言われる話数の問題についてだが、これは制作局の毎日放送がNET系列(現在の[[テレビ朝日]])からTBS系列に異動するのに伴い、当初から2クールでの放送が決まっていた事によるもので、[[打ち切り>打ち切り(テレビ番組)]]説はデマ。
また、敵組織が[[ゲドン>ゲドン(仮面ライダーアマゾン)]]から[[ガランダー帝国>ガランダー帝国(仮面ライダーアマゾン)]]に変わるのも当初の予定通りだったとのこと。
※『[[仮面ライダーストロンガー]]』
ロードムービーやバディドラマといった今までにない要素が取り入れられ、更にシリーズ初の変身するヒロイン・電波人間タックルも登場するなど意欲的な要素が多数盛り込まれたものの、
それまでの仮面ライダーシリーズにおいて見えていた視聴率低下の流れに歯止めをかけることはできず、全52話放送する予定が全39話に短縮。
そのため、局の「人気があるうちにシリーズを終わらせよう」という判断で「仮面ライダーシリーズの総決算」という方向に舵を切ることとなった。
当初の組織・ブラックサタンを上回る強敵・[[デルザー軍団]]が登場し、今までは「とにかく強い!」とアピールされてきたストロンガーにも苦戦が増加。
これを挟んだ上で終盤では過去作からレジェンドライダー達が続々と客演し、「かつてない強敵と歴代ヒーローが総力戦を展開」という図式が打ち出された。
そして最終回では原作者の石ノ森章太郎本人がメガホンを取り、歴代7大仮面ライダーが全員オリジナルキャストで勢揃いした。
なお、超電子人間へのチャージアップもよく路線変更の象徴として取り上げられるが、こちらは企画初期から検討されていたものである。
※『[[仮面ライダー(新)]]』
初代同様に当初は怪奇路線を狙ってみたものの、「原点回帰」故に地味目な作風になってしまったことで人気は出ず、初期レギュラーが徐々に姿を消し(後に一人だけ復帰)((志度博士を演じた田畑孝氏は体調不良という事情もあり、その後、療養の甲斐なく本作の放送中にこの世を去った。))、「仲間のバックアップを受け戦う」という構図が強調されるように。
第18話からプロデューサーとして参加した阿部征司氏の「明るく楽しい番組にしたい」という意向から主題歌がより明るいものに変更され、怪人にもコミカルなキャラクター性を持つものが多く登場するようになるなど、作品そのもののカラーもかなり明るくなっている。
また、当初のメインライターである伊上勝氏が、阿部氏が「行き詰まっている」と感じたことから途中降板となり、新たなメインライターとして江連卓氏が就任。
ただ強いヒーローが敵を倒すだけの話を嫌っていた江連氏の意向により、「肉体や精神の鍛錬によって過酷な戦いに打ち勝つ」という展開が中心となった。
主人公・スカイライダーは最大の特徴であった飛行能力・セイリングジャンプや、[[バイク]]体当たりで壁をぶち破るライダーブレイクがそれぞれ「空を飛べるとバイクに乗る意味がなくなる」「撮影に手間がかかる」という理由で、第13話を最後に使用されなくなってしまった((一応、第52話で久々にライダーブレイクを使用した他、最終回で先輩ライダーと共にセイリングジャンプでネオショッカー大首領を倒している。))他、パワーアップしたという触れ込みで体色が明るくなり、戦闘においては「99の必殺技」がプッシュされるようになった((おかげで空を飛ぶというバンク映像が使えないという本末転倒な結果になってしまった。ただし、体色変化が行われたのは第28話であり、上記の通り飛行しなくなったのは第13話である。))。
更に中盤は歴代ライダーの客演エピソードが多数盛り込まれた他、新たにコメディリリーフとしてがんがんじいが登場し、物語を盛り上げた。
このように大きく方向転換を図った結果、後半では無事に人気を取り戻すことに成功したようで、主演の村上弘明氏のスケジュールが確保しづらくなるまで放送は続けられた。
ちなみに『[[仮面ライダーディケイド]]』以降の客演では技術の進歩で普通に空を飛べるようになった……が、今度は「予算の都合」という事で飛行シーンはやはり少なめ。
※『仮面ライダースーパー1』
当初は拳法とハードSFの組み合わせを売りにしていたが、局の編成の都合で第24話から時間帯が移動したことから、視聴者離れを防ぐべくテコ入れを敢行し、敵組織を悪の王国・ドグマからジンドグマに変更。
師匠の玄海老師と兄弟子の弁慶を死亡退場させ、代わりに初代の少年ライダー隊のリメイク的存在であるジュニアライダー隊を投入。
敵はコミカルなキャラが多くなり、ストーリーもかなり子供向けに変更されたが、最終盤は再びシリアスな空気が強くなり、ジュニアライダー隊の出番も短くなっている。
人気は衰えなかったが、一部地域ではドグマ編で放送終了したケースもあったため、「『スーパー1』はドグマ編で終わった」と勘違いした視聴者も多かったらしい。
※『[[仮面ライダー剣]]』
当初は刑事ドラマ等で活躍していた今井詔二氏が殆どのエピソードの脚本を担当していたが、「『職業ライダー』をプッシュしておきながら第1話で味方組織が壊滅」「公式サイトに掲載された登場人物の紹介文と実際の描写が全然違う」など制作側の連携が上手くいっておらず((平成ライダーシリーズは『仮面ライダーカブト』辺りまで毎度『今年が最後→人気で延長』を繰り返していたことが主因。))、
前半は&s(){[[空耳>オンドゥル語]]がネタにされる以外((この空耳自体、現在では「当時の再生機器の問題及び演技指導ではないか」と言われており、映像ソフトなどで見直すと割と普通に聞き取れるものも多い。))}あまり放送当時の評判は良くなかった。
これを受けてか、[[井上敏樹]]氏や[[會川昇]]氏がサブライターとして参加するようになり、後半からは會川氏がメインライターに就任した。
交代して以降は終盤に近づくにつれて高い評価を得るようになり、最終的には10年以上経った今もネタ・ガチ双方でファンに愛される人気作品となった。
無論、「後半だけでなく物語を支えた前半も含めて好き」というファンも数多く、「最後まで観たあとでもう一度前半を観ると案外キャラ造形はさほどブレていない」という声も少なくない。
&s(){格上には一方的に押しまくるのに、格下にばかり苦戦する橘さんとか。}
※『[[仮面ライダー響鬼]]』
特撮作品において、この手の話題になると真っ先に名が挙がる作品。
&bold(){プロデューサー、メインライター変更}という平成ライダーシリーズどころか特撮史上例を見ないスタッフの入れ替えが行われた作品。
スタッフ交代の理由は現在に至るまで公表されていないが((以前は番組人気の低迷や予算の逼迫が原因という憶測もあったが、前半にプロデューサーを務めた高寺重徳氏は後年「話しづらいことが多い」としながらも予算の使い方や玩具売上が理由ではないと述べており、近年では「スケジュール管理などの問題だったのではないか」という見方が強くなっている(ただし、これもまた憶測に過ぎないことには注意)。))、交代直後はスケジュールが相当逼迫していたそうで、[[後半のメインライター>井上敏樹]]には「明後日までに1本書いてくれないと放送が落ちる」という依頼がなされたという証言((井上敏樹氏は東映特撮経験者の中でも屈指の速筆で知られ、実際にそれを買われて緊急依頼が来ることもままあったようだが、流石にここまで締切が厳しいケースは他に確認されていない))や、
後にも先にも例を見ない3班同時撮影(1班あたり2話撮影のため、6話並行して撮影したということ)が行われるなど、当時はかなり危機的な状況だったことがうかがえる。
そのため、時間のかかるCGを使った巨大な敵・[[魔化魍]]は少なくなり、移動時間がないことから山中といった地方ロケも減少し、街でのロケが多くなった他、
基本的に善人しかいない((万引き少年などもいたが、それらはまるで『仮面ライダークウガ』のグロンギのように人間としてきちんと描写されていなかった。))登場人物の中で「態度は大きいが、実力が伴っていない」[[桐矢京介]]というキャラクターが書かれ、一部の役と役者の区別がつかない暴徒と化した前半ファンに中の人を含めた凄絶なまでのバッシングすらも行われた(これが原因で過剰なまでの前半持ち上げに嫌気がさし、後半擁護に鞍替えしたファンも多いと思われる)。
今でも「『響鬼」は前半まで」という人はいるが、「言われるほど悪くはない」「後半は後半で好み」「むしろ前半より好き((一時期は祭り上げられた前半も、細かいところを見ていくと矛盾や放置された伏線、明日夢のドラマと魔化魍との攻防の不一致などの問題点もあった))」という意見も多く、
&font(l){[[前半のプロデューサーがその後手掛けた作品>大魔神カノン]]が振るわなかったり、}新規の視聴者が増えた事もあり、放送から年月が経った現在では再評価の声も多く、当時の視聴者の中には冷静な目で評価を下す人も増えている。
※『[[仮面ライダージオウ]]』
平成仮面ライダーシリーズ最終作であり、過去作からレジェンドライダーがオリキャスで出演するのをウリとしていた。
序盤はレジェンドライダーはライダーとしての力と[[記憶を失った>記憶喪失]]状態で登場し、彼らから力を継承して歴代ライダーの姿を模した「ライダーアーマー」が次々と披露される展開が繰り広げられたが、「せっかくレジェンドが出演してるのに共演が見られないのが残念」という声も多々見られていた。
それに応えてなのか、中盤のミライダー編を経ての[[アナザージオウ>加古川飛流/アナザージオウ]]登場を境に、レジェンドライダーが普通に力も記憶も保ったまま登場するようになり、共演が本格的に展開されるようになったが、代わりに「アナザーライダーとオリジナルのライダーは同時に存在できない」「アナザーライダーは同じライダーの力でしか倒せない」という設定がいつの間にか消失。
必然的にライダーアーマーへの変身もほぼ無くなり、半数以上のライダーアーマーが劇中未登場となった。
なお、ショートムービー『仮面ライダージオウ 補完計画』を展開してまで解説された上述のルールがいつの間にか消失したことについて、劇中では「時空の歪み」の一言で片付けられてしまっている。
レジェンドライダー達の活躍を再びTVで見られることを喜ぶ声が多かった一方、『ジオウ』は商業的には苦戦どころか、むしろシリーズの売り上げ最高記録を更新する大成功を収めていたため、路線変更の必要性を疑問視する声もある。
そもそも『ジオウ』自体が非常にクセが強く好き嫌いの分かれる作風なこともあり、「路線変更で物語が更に盛り上がった」と捉えるか、「軽はずみな思いつきで当初の路線を投げ捨てた」と捉えるかで賛否が大きく分かれる。
なお、劇中未登場のライダーアーマーもデザインはしっかり制作されており、食玩フィギュア「装動」やゲームなどで披露されてはいる。
&s(){[[アナザーライダー>アナザーライダー(仮面ライダージオウ)]]の設定がややこしかったとか、単純にスーツを作る予算が足りなかったのが原因なのではとか言ってはいけない}
※『[[仮面ライダーゼロワン]]』
中盤までは予定通りに製作・放送されていたものの、新型コロナウイルスの流行による緊急事態宣言を受けて撮影が一時ストップ。
1ヶ月に渡る総集編を挟み、それ以降のシナリオが大きく変更。&s(){よく槍玉に挙げられるお仕事5番勝負編はコロナ禍とは無関係。}
当初の予定では「[[通信衛星アーク>通信衛星アーク/仮面ライダーアークゼロ]]が[[滅>滅/仮面ライダー滅]]を乗っ取り、街の人々から悪意をラーニングして[[仮面ライダーアークワン]]に進化する」というシナリオだったが、
感染防止の観点から街の雑踏の中でのロケが不可能になった事に加えて、メインライターの[[高橋悠也]]氏が「このままでは或人の掲げる善意が表面的な物になってしまう」という意見を出した事により、シリーズでも類を見ない展開へと舵を切ることとなる。
なおこの辺の路線変更は兼ねて好評価を受けている。
また、『[[劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME]]』もコロナの影響で撮影・公開が冬に延期となり、当初の脚本通りの内容での撮影が困難とされていたが、
こちらは[[エス>エス/仮面ライダーエデン]]役の伊藤英明氏がスケジュール調整を施した事により、一部キャラクターの役回りこそ変更になったものの、概ね予定通りのストーリー内容で撮影が行われた。
なお厳密には本稿で扱う「放映中の路線変更」とは異なるが、次回作『[[仮面ライダーセイバー]]』もモロに新型コロナウイルスの流行による影響を受けており、決定していたストーリー((ロードムービー要素を取り入れた「主人公が各地のライダーと出会い共闘していく」というもので、よりにもよってコロナ禍の世情とは相性が悪い設定だった。))を急遽白紙に戻し、撮影前から脚本や設定を大幅に変更する羽目になっている。
また同様の理由で、本来前作とのクロスオーバー作品となる事が通例である冬映画も、単独作品の『[[劇場短編>劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本]]』(上述の『REAL×TIME』との同時上映)という形に変更されている。
#areaedit(end)
}
#openclose(show=○スーパー戦隊シリーズ){
#areaedit()
先述の『ゼロワン』と比べると比較的新型コロナ禍による影響は少なく、明確にテコ入れな場合が大半なのが特徴。
ただし一切無かったわけではなく、『キラメイジャー』では「初期案では小夜の本業描写が『エグゼイド』永夢たちの勤務医描写並みに多く取られていたが、さすがに病院ロケをするわけにもいかず、セリフでの説明を増やしたことが役を演じる工藤さんから言及される」「充瑠役・小宮さんが新型コロナに感染したため当時撮っていた回の脚本を変更、以降の回でも万が一撮影に参加できなくなったキャストが出る場合を想定した脚本内容に調整する」など、路線レベルではないが方針変更と言えるものはあったようだ。
※『[[秘密戦隊ゴレンジャー]]』
「ハード」→「コメディ」と大胆な路線変更を果たした作品の代表格として挙げられる事が多いが、実際にはコメディ変更後も[[鉄人仮面テムジン将軍]]などスリルのある話があるため、一概には言えない。
その代わり装備や技に関しては主なものでも
・ゴレンジャーストーム→[[ゴレンジャーハリケーン]]
・[[バリブルーン→バリドリーン>バリブルーン/バリドリーン]]
・ゴレンジャーマシーン→スターマシーン
と大幅な変化が加えられている((放送期間が年度を跨いだため、売る玩具を新しくしないといけない事情もあったと思われる。))。
また、[[キレンジャー・大岩大太>キレンジャー(初代)/大岩大太]]役を演じていた畠山麦氏が一時期舞台の都合で収録に参加出来なかったため、その間はだるま次郎氏が「二代目キレンジャー」となる熊野大五郎を演じた。
後に畠山氏が復帰したため、初代→二代目→初代という変則的な交代となる。
※『[[ジャッカー電撃隊]]』
子供向けになり過ぎた前作からの反動でシリアスな[[スパイ]]路線を目指したものの、殺人や麻薬といった内容が子供には受けなかった為、次第にコミカル路線に戻る。
サブタイトルをゴレンジャー風に改めたり、浪花節調の決め台詞を導入したり、当時流行していたスーパーカーを題材にしたエピソードを盛り込んだり((これは次回作『バトルフィーバーJ』初期のエピソードでも見られる))、ジョーカーこと鯨井大介長官を降板させ、前作にも出演した[[宮内洋]]の演じる[[行動隊長・ビッグワン>ビッグワン/番場壮吉]]と落語家の林家源平演じるコメディリリーフ・姫玉三郎を導入、などのテコ入れが図られたが、
結果として視聴者は戻らずシリーズ初(そして2022年現在唯一)の[[打ち切り>打ち切り(テレビ番組)]]となってしまった。
しかし、これを受けてかラスト2話では%%鉄の爪へのフィニッシュ以外は%%当初の路線を思わせるシリアスな作風に回帰している。
なお、戦隊に限らず特撮全体でまだ「追加戦士」という概念が希薄だったためか、しばしば「主役とリーダーがスペードエースからビッグワンに交代した」と言われることもあるが、ビッグワンはあくまで司令官であり、物語の主役と現場メンバーのリーダーは終始一貫してスペードエースが勤めている。%%宮内洋の存在感が他の4人を食い気味だったのは否定しづらいところだが%%
※『[[太陽戦隊サンバルカン]]』
スーパー戦隊シリーズが本格的に定着したことで「男性のみの3人戦隊」「シリーズ初の合体ロボ」という新機軸が打ち出された作品だが、ストーリー自体は「軍人ヒーロー」を題材とする原点回帰的な作風で、[[機械帝国ブラックマグマ]]の手先として人間社会に紛れ込んだメカ人間「ダークQ」の悪事をサンバルカンが暴き出すスパイアクションを基本としていた。
しかし、スタッフが次第にシリーズ展開が手詰まりだと感じ始め、「このままでは番組が1年保たない」と危機感を覚えたことから、番組の大幅刷新が敢行された。
味方サイドからは&bold(){番組主役にしてサンバルカンのリーダーであるバルイーグル/大鷲龍介}、敵サイドからはゼロガールズのリーダー格ゼロワンが降板し、後釜として二代目バルイーグルの飛羽高之と新幹部アマゾンキラーが登場。
物語もスパイ要素や地球平和守備隊の組織描写よりもアクション性を全面に押し出した、よりストレートなヒーロー活劇に路線変更され、ダークQも物語単純化のために廃止された。
特にプロデューサーの鈴木武幸氏は「毎週1話完結で敵も味方も変化がないのはもう古い」と考えており、バルイーグルの交代を最大の番組強化策と位置付けていたようだ((大鷲役の川崎龍介氏も飛羽役の五代高之氏もかなり突然この話を聞かされたらしく、特に前者は降板エピソードの脚本を渡されるまで知らなかったという))。
※『[[超新星フラッシュマン]]』
当初は「[[地球]]を離れ、宇宙へと攫われた5人の戦士がそれぞれの親を探す」というストーリーだったが、
同時期に放送されていた『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』『[[時空戦士スピルバン]]』も肉親探しを話の主軸に置いていたため、それぞれのスポンサーだったバンダイから要素を変更するように意見が出る。
皮肉にも、最終的にはその3作全てが路線を変更することになった。
とはいっても、本作では完全に親探しの要素が捨てられたわけではなく、最終章では5人のうち1人だけではあるが家族の正体が明らかになっている。
※『[[超獣戦隊ライブマン]]』
最初は[[レッドファルコン>レッドファルコン/天宮勇介]]・[[イエローライオン>イエローライオン/大原丈]]・[[ブルードルフィン>ブルードルフィン/岬めぐみ]]の3人のみの編成だったが、新ロボ・ライブボクサーの投入に伴いブラックバイソン・グリーンサイの2人を追加。
当時としては非常に衝撃的な展開であり、後続のシリーズにも大きな影響をもたらしたが、スタッフも苦慮していたと見られるフシが所々に見受けられた。
初期キャストのレッドファルコン=天宮勇介役の嶋大輔氏も「最初から5人でやって欲しかった」とインタビューで語っていた。
しかし、後に当時の複雑な心境を認めつつも、「メンバー増加に伴ってスケジュールに余裕ができた分、作品を客観視できるようになった」とも語っている。
※『[[高速戦隊ターボレンジャー]]』
当初は縦軸をあまり重視しない明るい作風で物語が進んでおり、ターボロボが歴代戦隊ロボで最高の売り上げ(現在も記録は破られていない)を記録するなど、人気自体は十分に獲得していた。
しかし、89年秋の放送枠改変に伴って放送時間が変更されることが決定し、「人気を維持するために物語を盛り上げる必要がある」と判断され、第三勢力として流れ暴魔ヤミマルを投入。三つ巴の抗争が繰り広げられ、物語もよりシリアス色を増していった。
また、放送枠変更後は当初の敵だった暴魔百族がほぼ壊滅し、流れ暴魔との因縁を軸に物語が展開されている。
玩具売り上げの好調は維持できたものの、東映の危惧通り視聴率は放送時間変更前に比べて低下してしまい、関係者の間ではシリーズ存続の是非を問う声も上がったという。
※『[[地球戦隊ファイブマン]]』
『ウルトラマン80』同様の「教師でありながら戦士」という二足のわらじを履くヒーローにして、シリーズ初の兄弟戦隊。
当時としてはかなり斬新な作風だったものの、裏番組が『[[らんま1/2]]』、更に同時期に『[[特警ウインスペクター]]』と『[[勇者エクスカイザー]]』という2大怪物番組が放送、と悪条件が重なって視聴率・玩具売上共に苦戦した上、
『[[大戦隊ゴーグルファイブ]]』以来8年間もメインライターが変わっていなかったためか内外からマンネリ化を指摘されるようになる。
子供ウケを狙うべくマスコットキャラ・5くん人形や悪のライバル戦隊・[[銀河戦隊ギンガマン>銀河戦隊ギンガマン(地球戦隊ファイブマン)]]を投入し、強化装備としてファイブテクターやスーパーファイブボールが加わるなどアクション面の派手さも増した。
それでも視聴率の低下は止まらず、一時はシリーズ打ち切りを宣告されてしまった((2024年6月に開催された『ジェットマン』特別上映会におけるトークショーにて「当初はここでシリーズを終わらせる予定だったので、若手に経験を積ませようという判断で雨宮がメイン監督、井上がメイン脚本家に起用されたと鈴木Pから聞かされたが、シリーズ終了の話はいつの間にかなかったことになっていた」という証言が出ている))が、敵幹部・[[初代艦長シュバリエ]]が参加する頃にはシリアスな作風が評価されて視聴率も回復し、打ち切りは無事撤回された([[裏設定]]項に健/ブルーの正体の言及があるように、切らざるを得なくなったエピソードは存在するようだが)。
その1年後、徹底的に斬新なことをすべく生まれたのが『[[鳥人戦隊ジェットマン]]』だが、実は最高視聴率はこちらの方が上。
また、物語の根幹であった「兄弟先生」という要素そのものは最後までブレなかったため、現在では中盤のテコ入れの数々に対しても「マンネリ打破の意欲が見える」として再評価する意見もある。
※『[[忍者戦隊カクレンジャー]]』
当初は敵である[[妖怪>妖怪軍団(カクレンジャー)]]達は目立った組織としての活躍はなく、登場した妖怪に[[講釈師>講釈師(忍者戦隊カクレンジャー)]]が解説を入れるなど明るくコミカルな作風だったが、中盤からは「青春激闘編」と称してハードな作風に転換し、講釈師もスポンサーからの苦情を受けて降板(後に1度だけ再登場)。
単発回では相変わらずギャグ回も少なくなかったが、ニンジャホワイト/鶴姫とその父親・白面郎にまつわるハードなエピソードが縦のシナリオの中心になり、その他のメンバーにもシリアスな主役回や熱い活躍回が多く盛り込まれたアクション性重視の路線になった。
最終的には当時の最高記録を更新する総売上を記録したため、路線変更は功を奏したと言えるだろう。
なお、この判断は売上対策のテコ入れだけでなく、「『[[マイティ・モーフィン・パワーレンジャー]]』で映像を流用しやすいよう、より変身後のシーンの多いオーソドックスなヒーローものにすべき」という意向もあった模様。
ちなみに先述の講釈師、30周年記念の新エピソード『中年奮闘編』では描写が復活しており((演者は神田伯山さんに変更。当時担当していた三遊亭圓丈さんが既に物故していたため))、結局視聴者ウケは実際に良かったようだ。
※『[[超力戦隊オーレンジャー]]』
こちらは『カクレンジャー』とは違い、「シリアス→コミカル」へと路線変更を余儀なくされた作品((ただし、コミカル要素の投入自体は「恐ろしい作戦をゲーム感覚でやる悪役」という恐怖表現のために当初から決まってはいた模様))。
視聴率が苦戦した事も理由として挙げられるが、それ以外にも阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件などリアルでハードな出来事が相次いだ為、方針転換を余儀なくされたのが実情である。
ハイターゲットからは不評もあったものの子供達からはむしろ歓迎されたらしく、玩具売上は上々の業績を記録。書籍や映像ソフトも含めた総売上でもシリーズの最高記録を更新し、[[百獣戦隊ガオレンジャー]]に抜かれるまで6年間に渡ってシリーズ最高記録を保ち続ける大成功となった((しばしば「現在でもシリーズ最高の売り上げ」とされるが、これは99年における鈴木武幸Pの発言があったことや、国内トイホビー売上と番組全体の総売上が集計にあたってファンから混同されがちなことによる事実誤認である))。
視聴率不振も、当時の習い事ブームの影響から録画で済ませた子供達が多かったことも一因のようだ。
//※『[[海賊戦隊ゴーカイジャー]]』
//上記の『ジオウ』同様、“変身能力を失ったレジェンド達から大いなる力を受け継ぐ”という作品構造を採用した作品。
//だがこの構造は“レジェンドに圧されて現役の影が薄くなる”というリスクも孕んでおり、更に戦隊OBの俳優陣も多くが引退((特に70年代~90年代の作品に顕著で、番組終了後でも芸能界で活動を続けている方が各戦隊ごとに良ければ1~3人ほどおらず、中でも『光戦隊マスクマン』に至ってはメンバー全員がかなり早い段階で引退していた。他にも、連絡自体が付かず近況が分からなくなっていたり、そもそも『ゴーカイジャー』製作時点で既にこの世を去っているケースもある))していた事からレジェンド全員を出すのは不可能に近く、当初レジェンドの登場は「直近10年程度の戦隊から」中心と定められていた((ちなみに映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』は当初の方針を敢えて外し、アカレンジャー=海城剛役の誠直也氏やビッグワン=番場壮吉役の宮内洋氏を始めとして、20世紀戦隊のレジェンド達を多数起用した話作りが行われた。))。
//しかし放送開始から間もない2011年3月11日、[[東日本大震災>東北地方太平洋沖地震]]が発生。この事態にレジェンドを演じた役者達が奮起し、積極的に『ゴーカイジャー』出演に応じていく。
//結果として当時の全戦隊にあたる34の戦隊からレジェンド達が出演するミラクルが実現することとなった。
//中には原典で死亡してしまった[[結城凱>ブラックコンドル/結城凱]]や[[仲代壬琴>アバレキラー/仲代壬琴]]((特に凱が登場する『ジェットマン』は凱役の若松俊秀氏とホワイトスワン=鹿鳴館香役の岸田里佳氏以外の役者が全員既に引退、その岸田氏も『ゴーカイジャー』放送当時は休業&海外へ移住しており、『マスクマン』程ではないにせよ客演はかなり厳しい方だと予想されていた。更に言えば唯一出演可能な若松氏も当初は出演する気はなかったようだが、該当エピソードの脚本を担当した井上敏樹氏に説得されて出演を決めたという。))、
//更には当時既に芸能界を引退していた[[ギンガレッド/リョウマ]]役の前原一輝氏や[[ブルーマスク/アキラ]]役の広田一成氏、当時ヘルニアを患っていた[[メガレッド/伊達健太]]の大柴隼人氏((医者を説得して了承を取り、痛み止めを打って臨んでいたとのこと。『ゴーカイジャー』に出演後は芸能界を引退し、現在は焼肉店のオーナーに。))の姿もあり、原典のファンや当時の視聴者を喜ばせた。
//これに伴い、大いなる力の獲得方法は当初の「レジェンド戦隊の力の源を理解する」から「先輩戦士に認めてもらい、本人から直接受け渡される」という形に変更されている。
//ちなみに懸念された“現役の影が薄くなる”問題は、一番最初の設定段階で“アウトロー集団たる海賊”という戦隊の歴史上でも異質でレジェンド達と一体化しにくいキャラを造形して丹念に変化・成長のドラマを描き、
//更に路線変更前後を問わず「現役キャラ達を蔑ろにしない、レジェンド側だけが主役の回は作らない」作劇が貫かれたことにより、無事回避された。
//ソースが確認されておらず、都市伝説の域を出ていない話です
//※『[[快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー]]』
//2組の戦隊と悪の組織による三つ巴の戦いというこれまでにない要素を取り入れた作品。
//キーアイテムとして秘宝ルパンコレクションが登場し、2大戦隊の戦力であるダイヤルファイターとトリガーマシンもその一部と位置付けられ争奪戦が展開されたが、最終的にはダイヤルファイターはルパンレンジャーが、トリガーマシンはパトレンジャーが手にする形となっていた。
//しかし、玩具売上の不振を受け、中盤で発表されたトリガーマシンスプラッシュがルパンレンジャーの強化アイテムとして紹介された((業者向けのカタログではパトレンジャーの強化アイテムとして記載されていたことが確認されている))のを皮切りに、子供から人気の高かったルパンレンジャーばかりに強化アイテムの供給が集中。
//追加戦士ルパンXの強化形態もトリガーマシンを使用したものであり、当初はパトレンジャー用に用意されていたものが転用されたことは視聴者の目にも明らかであった。
//当初から縦のストーリーはルパンレンジャーが中心だったことや、ハイターゲットからはどちらかと言えばパトレンジャーが人気だったことも重なり、路線変更が明るみに出た際はネット上で派手にバッシングが展開された((番組の情報が発表された時点で、「人気が得られなくて後半からは片方が贔屓されることになるのではないか」と危惧する意見は少なからず存在した))。
//しかし、蓋を開けてみれば路線変更後もルパンレンジャー、パトレンジャー双方にバランスよく見せ場が用意され、パワーアップ供給こそ著しく偏ったものの「2組のヒーローが主役」という軸そのものは殆ど変わらなかった。
//結果的に「多彩なアイテムを使い分けて戦うルパンレンジャー」「安易な強化に頼らず地力とド根性で戦うパトレンジャー」という更なる差別化に繋がり、現在ではむしろ「今時風のヒーローと昔ながらのヒーローをいっぺんに楽しめてお得」という意見もある。
//とりわけ、満を辞してパトレンジャーの強化形態が登場した最終回は&bold(){路線変更があったからこそ実現した熱い展開}として高く評価されている。
//玩具売上そのものは結局盛り返すことができず、21世紀における戦隊シリーズの売上最低記録を更新してしまったが、こうした丁寧なシナリオは高い人気を集め、日本の放送文化に貢献した作品に贈られる「ギャラクシー賞」をスーパー戦隊シリーズで初めて受賞する快挙を達成した。
//あくまで予定は未定なもの(業者向けのカタログ≠決定稿)であり、縦軸自体に変更がないということでここにはそぐわないものです。
#areaedit(end)
}
#openclose(show=○メタルヒーローシリーズ){
#areaedit()
※『[[巨獣特捜ジャスピオン]]』
挿入歌で「銀河のターザン」と歌われているとおり、「等身大のヒーローが巨大な怪獣に立ち向かっていく」という設定だったが、路線変更のため後期は等身大の敵も多く登場するようになる。
また、ヒロインのアンドロイド・アンリも放送開始当初は「オイラ」などの男言葉を多用していたが、後に「言語チップを交換した」という設定で女性らしい言葉遣いへと変化している。
※『[[時空戦士スピルバン]]』
メタルヒーロー初のダブル変身体制や充実した武装・メカなど盛り沢山の要素を売りにし、当初はスピルバンの肉親探しや敵組織ワーラー帝国に操られた実の姉・ヘレンとの望まざる戦い、
ワーラー幹部たちの確執などを主としたシリアスなストーリーが展開されたが、
上記のとおり、スポンサーであったバンダイからの路線変更を迫られ、新幹部ギローチン皇帝が登場しヘレンの洗脳が解け新戦士ヘレンレディとしてスピルバン一行に加わり、ストーリーもコミカルさが強調されるようになった。
もっとも、第1話から&bold(){「ペアでドッキリ!コンビで結晶」}といった[[サブタイトルな]]ど、コミカル要素が元々無かったわけでもない。
※『[[超人機メタルダー]]』
「第1話で主人公が倒される」など当初はハードな作風を売りとしていたが、やり過ぎて視聴率も玩具売上も((主力商品だったアクションフィギュア「ゴーストバンクシリーズ」のラインナップが、実際の番組中で活躍するキャラの顔ぶれと一致していなかったことも原因の一つと見る意見もある。))苦戦。
引田天功氏をゲストに呼んでマジック対決を行ったり、悪の軍団に運動会を行わせたりとコミカルなエピソードが展開された他、メタルダーに派手な新必殺技「メタルボンバー」が加わるなど低年齢層を意識したテコ入れが行われる。
しかし数字は回復せず、打ち切りが決まった為「どうせなら」と最終盤はシリアス路線に回帰。
また、後番組『[[世界忍者戦ジライヤ]]』の放送が遅延したことで急遽2話だけ放送が延長されており、%%キャラ崩壊したまま%%第36話で退場したはずだった[[凱聖バルスキー]]の真の最後の戦いは同作でも屈指の名シーンとして評価が高い。
※『[[特救指令ソルブレイン]]』
全編に渡ってハードかつシリアスな作風で、刑事ドラマの要素を強くするために戦闘シーン以上に捜査のシーンが長いこともあった。
その為、視聴率も玩具売上も前作より下がってしまった。
それに対処すべく、テコ入れとして敵キャラの高岡隆一が準レギュラーとなり、前作の主人公・香川竜馬がナイトファイヤーとなってレギュラー化した。
ただし竜馬の方は「ソルブレインとは所属が違う」という理由付けで物語にはあまり関らず、ピンチの時に駆けつけて援護してくれるサポーターとしての活躍が多かったため、番組の主人公自体は一貫してソルブレイバーが務めている。
※『[[特捜エクシードラフト]]』
前々作『[[特警ウインスペクター]]』前作『特救指令ソルブレイン』とは別の世界という設定だったが、
終盤になり前2作のトップ・正木俊介警視総監が登場。これによりレスキューポリスシリーズ3作は全て同じ時間軸の話となった。
また、天使ミカエルが姿を変えた少女・ミカと[[悪魔]]が正体の大門による「[[神]]と悪魔の戦い」というシリーズでもトップクラスの壮大なスケールとなった。
※『[[特捜ロボ ジャンパーソン]]』
主題歌の「教えてくれ、君は誰だ」から分かるように、放送開始当初のジャンパーソンは「正体不明の謎のロボ」という設定。
物語も主に人間の刑事や敵役、ゲストキャラからの視点で語られる事が多かったが、
中盤で基地が登場してからはレギュラーキャラが一新され、主にジャンパーソン側からの視点による物語が展開されていった。
加えて、後に[[ガンギブソン]]が登場してからは集団ヒーロー路線に変更された。
※『[[ブルースワット]]』
対象年齢を幼稚園から[[小学校]]高学年へと引き上げた本作は徹底したリアリティ路線が取られ、
サブタイトルも「ビギニング!!」「ザ・ミッション」など[[英語]]によるものだったが、同時期の『カクレンジャー』と比べて子供人気が今ひとつだったため、
「敵のエイリアンを組織化((もっとも、路線変更前から幹部キャラクターは登場していた。))」「宇宙の戦士」という設定の新戦士ゴールドプラチナムや、主人公ショウの強化装備シルバニックギアとドラムガンナーの登場((もっとも、ブルースワットも販促フィルムには違いないので、「プラチナムはともかくショウのパワーアップ自体は最初から予定されていたのではないか」と推測するファンも少なくない。))などのテコ入れが行われた。
……まあ、何といっても一番の変化は&bold(){「ズッコケ新隊員」}だの&bold(){「突撃爺ちゃん魂」}だのという&font(l){メタルヒーローではよくある}脱力もののサブタイトルだが。
ただ、サブタイトルの変化が露骨過ぎるだけで作風そのものは比較的緩やかに変更されており、また2クール目以降も当初の路線を思わせるシリアスなエピソードは時折見られた。
そのため、後年の視聴者からは「単発エピソードの回を中心に、むしろサブタイトルの付け方が変わってからの方がシリアスやこだわりガンアクションをめちゃくちゃやりたがってるように見える((実際に「ズッコケ新隊員」は終わり方はかなりシリアスなほか、この回で設けられた設定は最終盤までずっと使われている。また「突撃爺ちゃん魂」もギャグ回なりに設定上シビアな面はしっかり描写されている))」「単純に脚本に合わせてリアルやシリアスの程度を変えてるだけでは?((実際に後半の回では「コメディシーンでもショウやシグはマズルコントロールを守っている」回と「コメディシーンのためにショウがおふざけで他メンバーに銃口を向ける」回が混在しており、最後の方でもやる時はしっかりこだわっていたと見なされていた。))」とする意見が結構見られるなど、実際には言うほど方針転換はしてなかったんじゃね?と解釈する声も少なくない。
※『[[ビーファイターカブト>ビーファイターカブト(番組)]]』
前半は1話完結方式でメルザード怪人も一体ずつによる子供に分かりやすく、前作以上に低年齢層向けとしての側面が強調されている。
後半以降から連続ドラマ方式になり、先代ビーファイターがゲストで登場。敵・味方双方に追加戦士として新たなビーファイターが登場した(既存メンバーも合わせると計14名)が、メルザード怪人が登場しなくなった。
しかし、玩具の売り上げは前作に及ばず、大甲神カブテリオスと並ぶ目玉商品となる予定だった邪甲神クワガタイタンの発売は中止されてしまった((幸い試作品は完成していたため、北米リメイク版『ビートルボーグ・メタリクス』が制作された際、これの設計をそのまま流用することで「ボロン」として日の目を見ている。))
次回作はバトルアクション路線からの大きな方向転換を余儀なくされ、本番組の続編「シーファイター」の原案は没となり、ホームコメディ路線の「[[ビーロボカブタック]]」の誕生である。
※『[[テツワン探偵ロボタック]]』
前半は謎解きと前作『[[ビーロボカブタック]]』同様[[ゲーム]]方式の「シュビドゥバッジ(カブタックのスターピースのようなもの)」争奪戦で集めるとアイテムをゲットできるという方式だったが、
後半からはトラボルト登場以降ゲーム方式を廃止し、各話前半にキーアイテム「試練の書」の謎解きを行ってからランドツールをゲットするためのバトルを繰り広げる方式に変わった。
縦軸のストーリーもシリアス色を増したものの、元々「ランドツールを手に入れなければハラッパ国が滅亡してしまう」という設定自体は最序盤で既に提示されており、各エピソードのコメディ要素も健在。&s(){というか回によってはトラボルトが一番コメディやってる}
あくまで番組進行フォーマットの路線変更であり、他番組ほど露骨に作風が変わることはなかった。
平均視聴率は前作を上回ったものの玩具売上は低下し、更に次作『燃えろ!!ロボコン』を石ノ森章太郎氏の一周忌に合わせて放送する事が決まった結果、当初は1年の予定だった本作は全45話に短縮されてしまった。
これにより、『[[宇宙刑事ギャバン]]』から始まった『メタルヒーローシリーズ』は終止符を打ち、『[[燃えろ!!ロボコン]]』、『[[平成仮面ライダーシリーズ>平成ライダーシリーズ]]』に移行するのであった。
#areaedit(end)
}
#openclose(show=○その他作品){
#areaedit()
※『[[ゴジラ]]シリーズ』
第1作『[[ゴジラ>ゴジラ(1954)]]』はホラー路線だったが、次作『[[ゴジラの逆襲]]』ではもう[[一頭の怪獣>アンギラス]]が登場し猛獣の格闘が描かれ、第3作『[[キングコング対ゴジラ]]』から「怪獣プロレス」へと路線が変わっていった。
『[[三大怪獣 地球最大の決戦]]』以降は侵略者や悪役怪獣とゴジラの戦いが描かれることになり、当初は恐怖の象徴、かつ人間の犠牲者として描かれていたゴジラもヒーロー性が強くなっていく。
ゴジラの息子の[[ミニラ]]登場、アンギラスの味方としての再登場、怪獣達が平和に暮らす怪獣ランド(怪獣島)の設定等、ゴジラをはじめ怪獣達は親しみやすいキャラクターとなっていった。
昭和シリーズ終盤ではゴジラは完全に人類の味方、正義のヒーローとして描かれている。
その後も怪獣プロレス路線が強くなった平成VSシリーズ、ミレニアムシリーズを経つつも、度々第1作への回帰が試みられている。
※『鉄腕アトム』(実写版)
アニメ版が始まる少し前に松崎プロで作られた実写版ドラマ。
当初は低予算かつチープながらもアトムの世界観を再現しようと苦心していたのだが、
途中からアトムの体がオリジナルデザインの銀スーツへと変わり、何と車にも乗る。天馬博士が見たら泣くぞ…
原作者の[[手塚治虫]]氏本人もこの実写化は不本意だったらしく、後の[[アニメ化]]の原動力となったそうだ。
※『キャプテンウルトラ』
レギュラーキャラクターの一人・キケロのジョーが子供人気を得られなかった為12話で降板。
またレギュラーの敵だったバンデル星人も12話で全滅、13話からは「怪獣ぞくぞくシリーズ」となって、毎回登場する新怪獣達と戦うようになった。
一方ストーリーは怪奇色が強くなり、アクションシーンはむしろ減少。最終話に至っては戦闘シーンも殆どない。
※『スペクトルマン』
敵側がタイトルになった『宇宙猿人ゴリ』という番組名で最初は裏番組が『[[巨人の星]]』であったため当初は視聴率で苦戦したのだが、次第に人気を獲得。
それによって増えた視聴者から「悪役が主人公なわけじゃないだろ」とのツッコミを受け、『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』、そして『スペクトルマン』と変遷を重ねた。
当初ゴリ中心であったがタイトル変更に伴い物語もスペクトルマンこと蒲生譲二中心の話に変更され、序盤のようなスペクトルマンが苦戦する場面も減っている。
所属する組織も当初「公害Gメン」となっていたが、より低年齢層の指示を獲得するために名称を「怪獣Gメン」に改称。
※『好き!すき!!魔女先生』
「[[月>月(天体)]]から来た[[魔法]]を使える先生・月ひかるが生徒と共に悩みを解決する」という話だったが、
変身ヒーローブームを受けて月ひかる先生をアンドロ仮面として戦わせる事に。
本作は予定通り2クールでの終了を迎えたが、もし番組が続いていたら更にスーツっぽくなっていたそうな…
//なお、本作は番組終了後に「主演女優が凄惨な殺人事件の犠牲者になる」という衝撃的すぎる結末を迎えた。
//犯人となった婚約者の役者は同じ石ノ森章太郎氏原作の『仮面ライダー』の[[ヤモゲラス>ヤモゲラス(ショッカー怪人)]]の人間体であった。
//石ノ森先生も主演女優の凄惨な死を嘆き、後年に彼女の[[幽霊]]が石ノ森氏のもとに現れたという奇談がまことしやかに囁かれている。
//路線変更とは何の関係もない話なのでCO
※『[[シルバー仮面]]』
裏番組である『ミラーマン』との視聴率競争に勝つ為、11話でそれまでの等身大ヒーローから巨大ヒーローものへと変更。
番組名も『シルバー仮面ジャイアント』に改題された。主演の柴俊夫氏によると、「これでようやく視聴率が回復した」との事で、
視聴率的には届かなかったものの、『ミラーマン』を見ていた子供たちに興味を移す事に成功した。
また、作中におけるキーアイテム・光子ロケットの設計図は春日兄弟全員の体に隠されているという設定だったが、
末妹・はるかが降板したため「実は光子ロケットは完成しており、隠し扉ははるか以外の全員がいなくては開けられない」と大幅な変更が加えられた。
※『ミラーマン』
開始当初は「シャープで硬質なドラマの制作」を目指し、主人公の鏡京太郎が人外の身の上に苦悩する様や怪奇色の強いエピソード群を売りとしていた。
防衛チームの[[SGM>SGM(ミラーマン)]]もあくまで敵の撃退ではなく調査や検証が目的。そのため敵であるインベーダーに対しては後手に回ることも多かった。
しかし、視聴率が初回ピークに下降しつつあった上、第二次変身ブームの到来によってライバル番組が激増したため路線変更が決定。
SGMは移動戦闘機・ジャンボフェニックスを擁する武装組織に刷新され、ミラーマン自体もエネルギー時限爆弾を埋め込まれ戦闘に時間制限が生まれた。戦闘シーンにおいても複数の怪獣の登場や派手な特撮が増加し、全体的にアクション性の強化が図られている。
ストーリーもハードなものからバラエティに富んだものに変化したが、終盤になると元のようにシリアスな回も多い。
また、路線変更後はインベーダーの戦略がそれまで以上に凶悪性を増しており、ミラーマンの弱体化もあって「全体的なパワーバランスは路線変更前とそれほど変わっていない」という意見もしばしば見られる。
※『[[変身忍者 嵐]]』
第21話から怪人が血車党の化身忍者から悪魔道人率いる西洋妖怪軍団に変更。
またハヤテを助ける謎の戦士「月の輪」が登場するようになった。
嵐の[[必殺技]]も「秘剣影うつし」という時代劇溢れる技から眼から[[ビーム>ビーム/レーザー]]を発射する「ガンビーム」と時代性もへったくれも無くなった。
嵐に変身するハヤテの衣装もそれまでのブルーから銀色のデザインへと変更となった。
また、何の脈絡もなくファイティング原田や高見山、沢村忠と言った名だたる格闘家たちが本人役でゲスト出演するようになった。
終盤では血車党を陰から操っていた大魔王サタンが登場した。
※『[[愛の戦士レインボーマン]]』
本作は&bold(){各話完結ではなく続きモノ(1クールにつき1エピソード)}という方式でストーリーが展開しており、1クール目の「キャッツアイ編」の時点では敵キャラのバリエーションはさほど多くなく(戦闘員くらいしかいない)、主人公が戦う相手は“強い敵”というよりかは“卑劣な罠”であった。
が、2クール目の「M作戦編」で戦闘シーンに若干の見直しが図られ、他のヒーロー作品と同じように悪の怪人と戦うようになった。
//敵組織・死ね死ね団の幹部で、2クール目から登場した魔女イグアナ役の塩沢とき氏が多忙のため降板((よく『特撮の悪役に嫌気が差して辞めたのでは?』という噂が流れたがこれは本人が否定している。))。
//母親として後任のキャラクター・ゴッドイグアナが登場するのだが、演じたのは何と後にヘドリアン女王や魔女バンドーラを演じる[[曽我町子]]氏(実は曽我氏のほうが塩沢氏よりも年下)。
//この役がきっかけとなり、曽我氏は魔女・女王を数多く演じる事となる。
※『アイアンキング』
敵組織は巨大ロボットを操る「日本の転覆を目的とする先住民族の生き残り」という設定の不知火一族だったが、
流石に思想的に過激すぎたのか怪獣型ロボットを操るテロ組織「独立幻野党」を間に挟み、宇虫怪獣に変身する宇虫人タイタニアンへと変更。
また、当初はアイアンキングは巨大ヒーローでありながら巨大な敵に止めをさせず、人間である弦太郎がトドメをさしていたが、
独立幻野党の最後の敵・クマゴロスからはアイアンキングが光線技でトドメをさすようになった。
※『[[ファイヤーマン>ファイヤーマン(作品)]]』
怪獣を[[恐竜]]型のシンプルなデザインにするなど「特撮の原点回帰」を目指したが視聴率は低迷。
中盤以降はコミカルな怪獣が登場した。
※『[[人造人間キカイダー]]』
当初はメインライターの伊上勝氏の売りであったストレートな勧善懲悪をメインとしていたが、氏が『仮面ライダーV3』に参加することになったため、準備のため25話を最後に降板し、後任として長坂秀佳氏が(本人曰く「乗っ取る形で」)メインライターに就任。
長坂氏から「石ノ森漫画版の『正気と悪の狭間での苦悩』が活かされていない」という指摘があったため、以降は善悪二元論だけでは割り切れない入り組んだ人間模様が多く取り入れられるようになった。
また、終盤になると縦軸もより強く意識されるようになり、1話完結に留まらない連ドラ性の強い物語が展開されている。
※『[[キカイダー01]]』
人気自体は問題なく獲得できており、序盤の山場であった敵組織の移行(ハカイダー部隊→シャドウ)も滞りなく進んだものの、
ジロー役の伴大介氏が後述の『イナズマン』の主演に決定したことから2クール目中盤で降板。イチローの新たな相棒として女性戦士のマリ/ビジンダーが投入された。
しかし、スタッフが苦悩知らずで完全無欠の戦士であるイチローのヒーロー性に対して次第に疑問を感じるようになっていったため、物語の中心は人間と機械の間で苦悩し、人間的な厚みを持つマリにシフト。
そして後半にワルダーが登場すると、縦の物語はほぼマリとワルダーが担当し、イチローは脇役同然となってしまった。
とはいえマリとワルダーの物語そのものの評価は高く、結果的に番組の人気は当初よりも更に上がったとのこと。
路線変更の一環としてキャストを変更したのではなく、キャスト変更がきっかけとなって路線変更が行われたという珍しい例である。
また、ちょうどこの頃からはオイルショックの影響で製作費が激減したため、怪人の造形も露骨に低予算感の漂うものとなっていった。
※『[[イナズマン]]』
「2段変身するヒーロー」という当時としては非常に斬新なヒーロー像が打ち出され、サポート組織の少年同盟も超能力者の子供で構成、と新基軸が打ち出されたものの、既に第一次変身ブームが峠を迎えていたこともあって視聴率は苦戦。その上、上述のキカイダー01と同じくオイルショックの煽りもモロに受けて深刻な業績不振に陥ってしまった。
これを受けて番組のリニューアルが決定し、3クール目からはキャストや設定、デザイン群を一新して『[[イナズマンF]]』に改題。
そしてそれを踏まえ、原作者の石ノ森章太郎が監督と脚本を担当した第11話からは勧善懲悪のヒーロードラマから人間ドラマを中心とした方針に転換された。
当初よりいまひとつ活かしきれておらず支持を得られなかった少年同盟は出番が大幅に減少し、改題後はコメディリリーフの丸目豪作共々バッサリとカットされた((スポンサーとして少年同盟の自転車を発売していた松下電器への配慮として、EDには引き続き登場している))。
ドラマ重視ということでアクションシーンも減少したため、スポンサーへの配慮としてED後のミニコーナー「イナズマンFアクション・タイム」が設けられた。
シリアス・ハード路線からヒーロー・コミカル路線になるという例は多いが、この作品はその逆の路線変更をされたという珍しい例となった。
※『[[風雲ライオン丸]]』
好調だった前作『怪傑ライオン丸』との差別化を図るため、今作のライオン丸はヘルメットのような兜を装着したデザインとなったが、
「メスのライオンみたい」と不評を受けた為、兜を外しタテガミを露出した一般的なライオンの顔となった。
『[[AZITO3]]』では双方のデザインが取り入れられている。
※『[[スーパーロボット レッドバロン]]』
当初は鉄面党が強奪した世界各地のロボットと戦う設定だったが、21話からはギラスQ率いる上部組織・宇宙鉄面党が登場。
レッドバロンもスペースウイングスという翼を付け、宇宙・空中戦も可能となった。
また、この種の作品にしては珍しく勧善懲悪の明朗な話((ただし、前半からハードな話も多かった。))からシリアスなドラマへと、他の作品と真逆のストーリー性を生み出している。
※『[[電人ザボーガー]]』
第39話から敵組織がΣから魔神三つ首率いる恐竜軍団に変わり、「電人ザボーガー対恐竜軍団シリーズ」のサブタイトルが付くようになったが、
主題歌は最終回まで「怪奇の事件は Σの仕業」のままだった((同様の例はブラックサタン→デルザー軍団へと敵組織が変わった『仮面ライダーストロンガー』にも見られる。))。
また、ザボーガーもストロングザボーガーへとパワーアップ。番組の人気に貢献した。
※『がんばれ!!ロボコン』
2年近い超ロングランシリーズとなったため、ロボコンとヒロイン・ロビン、ガンツ先生以外のロボット学校の生徒達が続々変更。
ロボコンの居候先も大山家から小川家へと変更となった他、ロビンの設定が「ロボットに見えない」としてロボットから「バレリーナ星の王女様」へと変えられた。
ちなみに女優さんがほぼ衣装だけでロボットに見せるのは上述の『燃えろ!!ロボコン』ロビーナでリベンジがなされた((当時のスタッフインタビューでも「時代が進み、実在のロボットも進歩したことでこういった場なら人間そっくりでもロボットと見なしてもらえるようになった(からリベンジに踏み切った)」と言及されている))。
※『[[アクマイザー3]]』
主人公の一人・ザビタンはアクマ族という設定のため、当初は他の姿を持たなかったが、
途中で「変わるんだら~!」の呪文と共に人間体・南雲健二へと変身する能力を手に入れた。
ストーリーも勧善懲悪色やコメディ要素が濃くなっていく。
※『宇宙鉄人キョーダイン』
スカイゼル・グランゼルの二人は当初「オープンフェイス」の掛け声と共に頭部が開き、
中のモニターに元となった人格の譲治と竜治の顔が浮かび上がる設定だったが、
後にキョーダイヤの力で譲治と竜治の姿のホログラフィーを作る事に成功。
敵組織・ダダ星も闇将軍ガブリンやガブリンクィーン、デス五人衆、更にデス五人衆をつぶして作ったブラックナイトと言った新幹部が続々登場した(それとともに一般怪人は登場しなくなる)。
ちなみに放送当時連載された成井紀郎によるコミカライズ版も、中途から極端な路線変更を遂げた作品として有名。
※『ザ・カゲスター』
当初は特殊能力を持った犯罪者と戦い、これを警察に突き出すというアメコミ風な展開だったが、スタッフの間で「いくら悪人でもヒーローが生身の人間を倒すのは虐めのように見える」という意見が持ち上がったため1クールで終了。
世界征服を狙う悪の組織・サタン帝国が登場し、敵も人間から怪人へと変わってしまった。エピソードによっては人間が敵組織によって改造された怪人が登場している。
また、カゲスターとベルスターは主人公の姿影夫とヒロインの風村鈴子の影に魂が乗り移る事で本体から分離して出現する設定なのだが、それに関しても実写での表現の制約の都合上、路線変更を境に本人が直接変身するような描写に変更された。
カゲスターもまんま[[ライダーキック]]なカゲキックを決め技に使うようになる。
また、影夫は東映特撮の中でも珍しくサラリーマンを職業としており、
頻繁に会社を抜け出すため大事なプレゼンを台無しにする、同じ部署の同僚が連帯責任で残業となって嫌味を言われるといったサラリーマンならではの描写が見られたが、
2クール目からは鈴子の経営するショップに出向となり、会社での描写は一切登場しなくなった。
最後まで一貫して描かれたのは、鈴子が影夫の勤務先の社長令嬢で、常に影夫を尻に敷いているという今やった方が受けが良さそうな設定ぐらいである。
※『大鉄人17』
大鉄人17は当初目の電飾部分を変える事によって「YES」「NO」を使い分けていたが、後に自己改良で言葉を喋るようになる。
同時に、17の変形機構の一つ・飛行17が省略され、戦闘17(いわゆるロボット形態)のまま空を飛んで戦うようになった。
また、それまでシリアス一辺倒だったレッドマフラー隊((ただし、海野隊員のようにコメディパートでの出番が多い隊員もいた。))にコメディリリーフ・ガンテツこと岩山鉄五郎が押しかけ加入。作品を盛り上げた。
※『ボイスラッガー』
当初はそれまでの特撮のパロディや内輪ネタをふんだんに使ったコミカルなストーリーだったが、第7話からシリアスな作風に転向。
ゲスト出演や敵怪人も全く出てこなかったため、深夜枠だったことも重なり元々視聴率の低い作品が尚更数字の低下を招いた。
※DCエクステンデッド・ユニバース/DCフィルムズ・ユニバース
[[バットマン>バットマン(人物)]]・[[スーパーマン>スーパーマン(人物)]]・[[ワンダーウーマン>ワンダーウーマン(人物)]]達が活躍するDCコミック原作のスーパーヒーロー映画シリーズ。
当初はクリストファー・ノーランやザック・スナイダーらが参加しており、『[[ダーク>バットマン ビギンズ(映画)]][[ナイト>ダークナイト(映画)]][[トリロジー>ダークナイト ライジング(映画)]]』を思わせるシリアスな作風かつ連続性を意識した内容だったが、大ヒットした[[マーベル・シネマティック・ユニバース]]の成功を意識しすぎるあまり、ユニバースを早期構築しようとする制作側の焦りや、
『[[ジャスティス・リーグ>ジャスティス・リーグ(映画)]]』に向けた[[伏線]]が原作未読では理解できないなど、興行面はともかく観客や批評家からは賛否両論な作品が相次いだ。
MCUに近い明るい作風へとシフトした『[[ワンダーウーマン>ワンダーウーマン(映画)]]』でようやく高評価を受けたのも束の間、制作上の紆余曲折を経て公開された『ジャスティス・リーグ』(劇場公開版)はファンが望んでいた作品とは言い難く、興行的にも失敗作となった。
結果、『[[アクアマン>アクアマン(映画)]]』以降は[[クロスオーバー>クロスオーバー(創作)]]要素を抑え、単作での完成度を重視するようになった。
……が、ジョス・ウェドンやエズラ・ミラー、アンバー・ハードといった製作陣・主要俳優陣のトラブル、コロナ禍による制作の遅延やスケジュールの崩壊などのゴタゴタの影響はあまりにも大きく、『[[ジョーカー>ジョーカー(映画)]]』や『[[THE BATMAN -ザ・バットマン-]]』といったユニバースとは無関係の単独作品との比較や2020年代に入ってからのアメコミ映画全体が下火になりつつある状況も興収面に影を落とす事になる。
そして、ワーナー・ブラザーズがディスカバリーに買収された事がDCEUの運命を決定付けてしまう。『ブラックアダム』でヘンリー・カヴィルが演じるスーパーマンの再登場を実現させるなど、制作陣はユニバースの存続に意欲を見せ続けたが、ディスカバリーの出身者を中心としたワーナーの新経営陣の意向でドラマを含めたDCの映像化企画全体が大幅に見直されてしまい、本編の撮影が完了していた『バットガール』がお蔵入りになるといった事態も発生。そして、『アクアマン 失われた王国』を以て事実上の打ち切りとなり、ジェームズ・ガンとピーター・サフラン主導の「DCユニバース」に移行することとなった。
なお、『ブルービートル』はこれまでのDCEU作品と異なり、日本国内においてはDVDスルーという憂き目に…… 当初は吹き替え版も無かったが、後日にNetflixでの配信のために制作されている。
※『[[パワーレンジャー ・ターボ]]』
『[[激走戦隊カーレンジャー]]』の北米リメイク版。
原典から引き継いだコメディ要素が不評だったことに加え、5シーズンに渡って同じような学園ドラマを続けてきたことによるマンネリ化もあって視聴者が次第に飽き始めるように。
玩具売上の方も、既にトランスフォーマーシリーズがシェアの大半を握っていた「車モチーフのロボット玩具」ということから低迷していたという。
これを受けて&bold(){『ターボ』からの新キャラであるブルーレンジャーのジャスティンを除き、味方側レギュラーキャラを全員交代させる}というかなり思い切ったテコ入れに踏み切った。
さらに、それまではあまり重視されていなかった縦軸のシナリオにも力が入るようになり、より連続性を打ち出した物語が展開された。
大人気キャラの[[トミー> トミー・オリバー(パワーレンジャー)]]を始めとしたお馴染みのキャラの引退はかえって視聴者離れを加速させる結果となってしまい、「次のシーズンでパワーレンジャーは打ち切り」と宣告されてしまうが、
シリーズ完結作として製作された次作『[[パワーレンジャー・イン・スペース]]』は『ターボ』で打ち出したドラマ性重視の路線をさらに強化したことで人気を獲得。打ち切りも無事に撤回された。
#areaedit(end)
}
追記・修正は[[カラータイマー]]を追加し、先輩戦士を投入し、キャストや一部スタッフを降板させながらお願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,19)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2018-03-01 23:20:55)
- テコ入れされたけど、基本方針は変わってないとか、登場人物の途中参加、退場程度の小さな変更は、路線変更とは違うような -- 名無しさん (2018-03-02 09:28:36)
- エグゼイドは大筋は変わっていないそうだけど、土管社長と貴利矢さんの事情的に路線変更レベルで物語が変わっているのではないかと邪推してしまうwいい意味でだけど -- 名無しさん (2018-03-02 09:38:25)
- ↑最終的な結末=ライダークロニクルのラスボスになったクロノスを倒すということなら大筋は変わってないと言ってもいいでしょ -- 名無しさん (2018-03-02 15:03:29)
- 『いつまでも 有ると思うな 最初の設定』怪獣vowにあったなあ -- 名無しさん (2018-03-02 15:09:21)
- ↑4 [[路線変更(連載漫画)]]とは明らかに基準が違う……けど多分この項目の立項自体が『ウルトラマンレオ』とか『仮面ライダー』とかの例を念頭に置いてるっぽいしなあ -- 名無しさん (2018-03-02 21:01:13)
- うーん、戦隊で思ったのだがルパパトのパワーアップルパン偏重も路線変更に該当するんかな。 -- 名無しさん (2018-11-28 21:02:59)
- ↑色々あるけどテコ入れ≠路線変更だぞ。当然そういう部分もあるにはあるが厳密にはそうではない -- 名無しさん (2019-01-13 16:11:17)
- そもそも快盗戦隊VS警察戦隊は快盗戦隊側にドラマ性が向いてて警察戦隊側はただ世界の平和を守ることが目的だったからな -- 名無しさん (2019-06-23 09:03:55)
- ボイスラッガーは路線変更とかじゃなく元々そういう予定だったんじゃないのか? -- 名無しさん (2019-06-23 21:29:26)
- 昭和ウルトラマンは初代、セブン、タロウ以外新しい要素を入れるけど途中で辞めてる -- 名無しさん (2019-08-20 17:46:58)
- ゴールドプラチナムは文字通り「許せねぇー!!」 -- 名無しさん (2019-09-09 07:31:09)
- スーパー1は番組改編の煽りでドグマ編で終わってしまった局があったのも誤解の原因だったみたいだね -- 名無しさん (2019-12-28 18:49:01)
- ここに入るかは微妙だけど、仮面ライダージオウも当てはまりそう。前半では、アナザーライダーをその元のライダーの年に生み出して、本来のライダーの歴史を消し去っていったが、後半になると、アナザーライダーを2019年に生み出した上、元のライダーの歴史も消えないようにした、とか。 -- 名無しさん (2020-02-14 17:38:42)
- ↑それは路線変更って程じゃない -- 名無しさん (2020-02-16 10:19:31)
- 路線変更の話ならジャンパーソンもありですね。JPは当初謎のロボットという設定で主に刑事やゲストキャラ敵対組織といったヒーロー以外のキャラがエピソードの主役となる傾向にあったけど、中盤で秘密基地が公開された前後からJP視線の王道ヒーロー的物語に変わっていたし。 -- 名無しさん (2020-03-16 07:54:29)
- ガンダムZZは観てないから知らないけど、「超新星フラッシュマン」と「時空戦士スピルバン」は、正直この項目のような事態には全くなっていない印象。どちらも肉親探しを最後まで投げ出したりはしなかったし、スピルバンに至っては、ヘレン加入後のストーリー後半の方がシリアスだ(デスゼロウ将軍がキャラ崩壊したこと以外は) -- 名無しさん (2020-09-11 21:19:55)
- 2クール目以降のブルースワットも当初の路線を思わせるハードな作風のエピソードは少なくないし、作風が変わったと言うよりも幅が広がったって印象。ハイパーショウやドラムガンナーも販促フィルムである以上後付けかは疑わしいし、玩具的なテコ入れはそれこそプラチナムとブルーストライカーくらいだと思う -- 名無しさん (2020-10-16 17:52:21)
- ↑2 ΖΖは「偶然の事故で敵組織にさらわれてしまった主人公の妹を助けにいくはずでした(そのために主人公機に爆薬をくくりつけて敵艦隊に乗り込み、妹はどこか尋ねに行くような無茶もやったりします)」→「妹が逃げ込んだ建物が敵機体の墜落に巻き込まれ炎に包まれ主人公達は妹は死んだものと諦めます」→「エピローグで実は妹は助けられていたことが分かり、木星圈へと旅立つ主人公を仲間達と共に見送りました」だから最終的には妹は助かったものの「妹を探す」路線は完全に途切れてますね -- 名無しさん (2020-12-24 20:39:35)
- 大魔神カノンがどうだろうが俺は響鬼は前半の方が好き -- 名無しさん (2020-12-24 21:21:02)
- ↑だからって後半を無碍にしていい理由にもならない。自分みたいに路線変更は英断だったと受け止めてる視聴者もいるのだから -- 名無しさん (2021-07-16 00:30:34)
- ↑7 ジオウ後半はどう見ても路線変更だろ…わざわざ有料で補完計画までやった設定を投げ捨てて普通にレジェンド変身させてたのが路線変更じゃなきゃなんなのか -- 名無しさん (2021-08-17 11:57:42)
- 展開が進んで敵が増えたり黒幕が出てくるのを路線変更としている粗末な部分が多すぎないか? プロデューサーや監督がインタビューで変えたって証言したものだけにしろよ -- 名無しさん (2021-08-17 13:29:39)
- 響鬼の真相は未だに明かされてないけど視聴者の間では予算や人気ではなくスケジュール管理、もしくは現場の人間関係の問題だったんじゃないかという見方が近年では割と強い…ような気がする -- 名無しさん (2021-11-08 23:38:46)
- ↑3 今更だが、17話以降も補完計画してほしかった。 -- 名無しさん (2021-11-09 01:14:52)
- しかしアーマーの制作費用が掛かるから路線変更もしゃーない -- 名無しさん (2021-11-20 22:08:43)
- 最近の特撮は販促ノルマかなりキツくなってる印象強い中、ルパパトはよくあそこまでやりきってくれたなと -- 名無しさん (2021-11-30 23:25:14)
- 予算押さえたきゃ放送話数減らせばいいじゃん。今の不況で一年作品続けるなんぞ無謀だぞ。1シーズンないし1月程度の作品は良作が多い -- 名無しさん (2022-01-17 20:48:29)
- ↑おもちゃの販促の観点でいうと一年のほうがいい -- 名無しさん (2022-01-17 21:21:50)
- なにより、放送期間短縮したとして、それで空いた放送枠はどうすんの?って話にもなるし -- 名無しさん (2022-01-17 21:42:18)
- 羅列項目なんか珍しくもないけど、その中でも自分の知ってること書き連ねたいがために立てたような項目やな… わざわざ語り草にするほどの路線変更って響鬼ぐらいじゃねえの -- 名無しさん (2022-01-18 14:07:08)
- 神ステーションが第2話で自爆というのは果たして路線変更に当たるのか、敬介の自覚を促すという最初からの盛り込みじゃなかったのか -- 名無しさん (2022-02-18 21:55:56)
- ↑仮面ライダーXや巨獣特捜ジャスピオンなど、思いきった路線変更が異常なくらい早いタイミングで来る例は、さすがに“仕様”だと自分も思うな。もしかしたら、企画段階くらいの時点で「こういう構想があったんだけど予算や手間が掛かりすぎることに後になって気付き、大慌てで世界観をリセットして軌道修正した」みたいな問題があったのかもしれないけどね。 -- 名無しさん (2022-04-18 19:00:25)
- 少なくとも第2話準備稿の段階では神ステーションの自爆の件は入ってなかったらしい。ただパイロット回が作られるのは放送の前なわけだし、路線変更と言うよりは↑で言われてるような土壇場での軌道修正なんだろうね -- 名無しさん (2022-04-20 19:19:25)
- 当初はV3までの世界観からリセットするという説も聞いたことがあり、また立花のおやっさんの登場が5話からという遅さだったことを考えるとありえるな。そのままだったら年長アドバイザーが二人という形になってたかもしれないし(初代ミラーマンでもパイロット版では京太郎の恩師は御手洗博士の他に育ての親の神父さんがいたがTVではオミットされてた) -- 名無しさん (2022-04-20 19:49:14)
- 1年通して放送する作品である以上、初期構想通りに話が進むことの方が珍しいものじゃある。路線変更って程大袈裟なものじゃないけど、役者の演技を見てキャラ設定を弄ったり、スケジュールの都合で元々の展開から話が変わってしまったり・・・ 特に今は場所も人数も制約があるから四苦八苦してるのは間違いないだろうな。 -- 名無しさん (2022-05-12 20:19:53)
- ジオウに関しては「アナザーライダーが出現すると、対応するライダーと戦っていた敵怪人の存在がなかったことになる歴史改変が発生する」ルールに対し、アギトや剣など「敵怪人が地球創生や人類の進化に関わっている」などヘタすりゃ地球人類史そのものがヤバい歴史改変が起こりそうな面々がいたんだよなあ……。もしアナザーライダーの誕生時期の変化が本当に路線変更で、当初のアナザーライダーのルールを守りながら話を作るならどうなってたんだろう……? -- 名無しさん (2022-08-04 17:24:13)
- 個人的には、「仮面ライダーリバイス」は途中で何か路線変更があったとしてもおかしくないと睨んでいるのだけど、昭和の頃の作品と違って、最近の作品はそういう内情とかハッキリ分からないやつが多いんだよな…。 -- 名無しさん (2022-10-04 20:49:36)
- ゴーカイジャーの古い作品からのレジェンド出演が後半になって増えたのって震災の影響じゃなくて、ヒュウガの小川さんが戦隊OBの連絡先を大量に持ってたからじゃなかったっけ?特にカーレンジャーなんか、放送が5月22日=撮影は3月くらいに行われてるはずだから、つまりキャスティングや脚本製作はもっと前から行われてるはずだし、「当初はガオレンジャーまでのレジェンドだけの予定だった」ってのも筋が通らない気が -- 名無しさん (2023-03-18 15:16:54)
- ↑2最初は兄妹が三勢力に分かれて戦争する話だったらしいけどガチで戦争が起っちゃったからプロットが大幅に変わったみたいな話は聞いた -- 名無しさん (2023-08-05 18:55:57)
- 仮面ライダー剣はBOARDのロケ地が長期間使えないと判明して急遽1話で壊滅させた「0話で路線変更」パターンだけど、もし使えないという報告が少しだけ遅れていたら1話ではこれから長期間使いそうな拠点っぽく描かれているのに2話でいきなり壊滅っていうXの神ステーションと全く同じハチャメチャな展開になっていたかも -- 名無しさん (2023-08-05 20:20:22)
- キングオージャーに路線変更説が浮上してるな -- 名無しさん (2023-09-04 08:24:00)
- ↑「他の脅威」の存在を仄めかす描写自体は前からあったし、キングオージャーの強化形態の登場ペースから見ても当初の予定通りだと思うけど… -- 名無しさん (2023-09-04 10:04:31)
- ↑2最初のジェラミーのナレーションのチキューの危機が明らかバグナラクの事じゃない、カメジムのデザインだけ異質、映画の先代の王の本当の厄災が来るという台詞から見ると多分元々決まってたこと -- 名無しさん (2023-09-04 19:50:00)
- 仮面ライダードライブが3クール目から世間に正体明かして、警察公認のヒーローになった展開もテコ入れによる路線変更で差し込んだ物 -- 名無しさん (2024-10-26 10:58:37)
- バラエティ番組だが、初期の『新しいカギ』は「めちゃイケ」の二番煎じだったけど、テコ入れによる路線変更により「学校へ行こう!」を意識したような番組になったらしい。 -- 名無しさん (2024-12-14 20:13:31)
#comment
#areaedit(end)
}
&font(#6495ED){登録日}:2016/01/24 Sun 21:24:30
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 26 分で読めます
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
路線変更…
それは創作物である以上、決して避けては通れない道である。
「[[あのラブコメ漫画がバトル路線に>路線変更(連載漫画)]]」
「芸人の腕だけが頼りだったトーク番組がグルメレポート番組に」
「[[ゴールデン降格]]」
「超大作アクションシリーズにいつの間にかギャルゲー要素が」 等々…
当然、特撮もこの運命から逃れられる事はない。
「視聴率がイマイチ伸びない」「玩具があんまり売れない」「スポンサーから要望が出た」といった他ジャンルでもよく見られるパターンも当然あるのだが、
生身の人間が作っている以上[[&bold(){俳優・スタッフの都合}>大人の事情]]という場合も少なからず存在する。
とりわけ70年代は[[特撮全盛期>第二次怪獣ブーム(変身ブーム)]]と言っていいほど様々な会社が番組を制作しており、「特撮の裏番組が特撮」という今では見られない組み合わせも存在していたのだ。
各局(各制作会社)は凌ぎを削ってあの手この手で視聴率を稼ごうと奮闘していたのである。
また、対象年齢がある程度幅広いアニメや[[漫画]]と違い特撮は基本的に子供をターゲットにしているため、感受性の高い年齢層である分、大人になった後も印象に残りやすいという点も見過ごせない。
「他とは違う大人っぽいヒーローが途中から一気にギャグキャラに」なんて事になって涙したファンは決して少なくないだろう。
その結果、「前の方が良かった。後半はつまらない」という感想が付いてしまったり、ごく一部ながら大成功を収めてしまう事もあるあたりは[[漫画>路線変更(連載漫画)]]とあまり変わらないのかもしれない。
また、中には視聴者ウケを気にする必要がなくなる最終盤において、当初の路線に近い作風に回帰するケースもある。
そしてこれが一番大事なことだが……
&bold(){一概に路線変更をしたからといって「成功」「失敗」と安易に決め付けるのは困難である}という点がある。
後述する『帰ってきたウルトラマン』のように視聴率を獲得するために路線変更を繰り返したが、その間にファンの間で評価の高い作品を多数生み出した例や、
『[[仮面ライダー響鬼]]』のように「前半が良かった」「いや後半の方が素晴らしい」「どっちも面白い」と10年以上経った今でも論争が絶えない例もある。
なお、『[[非公認戦隊アキバレンジャー]]』ではテコ入れを逆手にとった展開が終盤に多く見られる。
その内容は是非各自で確かめて欲しい。この手の項目が好きな人なら気に入ること請け合いである。
***【路線変更の主な例】
#openclose(show=○ウルトラシリーズ){
#areaedit()
※『[[ウルトラQ]]』
元々はSF怪奇路線のミステリー番組『UNBALANCE』というタイトルで製作が始まっており、
制作初期は回によって「[[巨大植物>ジュラン(ウルトラ怪獣)]]」「[[巨人>モルフォ蝶(ウルトラ怪獣)]]」「幽霊」「異次元列車」と作風が一定していなかったが、
「[[宇宙怪獣>ナメゴン(ウルトラ怪獣)]]」が登場する「宇宙からの贈りもの」が試写で「怪獣路線の方が子供にも分かりやすく受けそう」と好評を得たことで、
以降の制作ではなるべく怪獣を出すという方針になり、既に脚本が完成済みの怪獣が登場しないエピソードにも登場するようになった。
第2クールからは完全に怪獣路線の制作となり、デザイナーの成田亨や高山良策を始めとして後の『[[ウルトラマン>ウルトラマン(作品)]]』を支えていくスタッフや監督達が参入するようになる。
放送回はシャッフルされたことで、結果的にバラエティに溢れる番組構成となり、視聴率は30%を越える大人気番組として成功した。
※『[[ウルトラセブン>ウルトラセブン(作品)]]』
『[[ウルトラマン>ウルトラマン(作品)]]』よりも高年齢層の視聴者のウケを狙ってドラマが強化されたが、
-肝心の主役であるセブンがまともに戦わず、すぐに敵を倒してしまう
-巨大化しなかったり、敵と戦うシーンすらない
といったメインの視聴者層である児童には退屈な地味な展開が多くなってしまう。
監修の[[円谷英二]]からも「&bold(){見せ場が悪くて面白くない}」とはっきりダメ出しを食らっていた。
第二クール以降はドラマを重視しつつも、セブンと敵がまともに戦う展開が増えてエンタメ要素も強化され、[[ウルトラマン]]の[[カラータイマー]]のように活動時間も設定されたが、中盤以降は制作費が削減されてやはりセブンが敵とまともに戦わなかったり、「着ぐるみが登場しない」といった地味なエピソードも増えていく。
結果的に後半にかけて視聴率は時に16%とかなり低下してしまったが、最終回にて30%近くと名誉挽回の視聴率回復を成し遂げた。
※『[[帰ってきたウルトラマン>帰ってきたウルトラマン(作品)]]』
序盤は「特訓で技を生み出す」「主人公の[[郷秀樹]]が慢心してピンチに遭い挫折するが、改心して再起を図る」など、人間関係に重点を置いたストーリーだったが、メインの視聴者層である児童達がシリアスな話に感情移入しにくい事から作風を一転。
[[ウルトラセブン]]を登場させてウルトラマンに新兵器・[[ウルトラブレスレット]]を与えたり、キャストの都合からキャラクターの降板・交代を行うなどテコ入れが図られた。
登場する敵も、序盤は地球怪獣のみだったが、中盤の第18話からは宇宙怪獣が中心、終盤は[[宇宙人]]と宇宙怪獣のタッグが中心と変化している。
結果、隊長が交代した22話以降、それまで酷い時には14%と低かった視聴率は常時20%以上を維持するようになり、後半は30%間近にまで達するなど大成功を収めた。
※『ウルトラマンA』
最初は「[[北斗星司]]と南夕子の2人がウルトラタッチで変身」という設定だったが、
「ごっこ遊びがしにくい」という理由と裏番組の『[[変身忍者 嵐]]』に対抗するため、急遽「夕子が月星人と判明して月に帰ってしまい、北斗が単身で変身する」という展開になってしまう。
夕子を演じていた星光子氏は後に円谷プロダクションと和解するものの、当初はこの展開に納得が行かなかったらしく、出演最後の回を収録した後は誰にも会わずに一人で去っていったとの事。((なんでも撮影するその日に聞かされたらしい。))
ちなみにメインライターであった市川森一氏の初期構想によると、北斗と南の合体変身が続いていた場合の最終回は「決戦後にエースへの変身能力を喪失する代わりに2人の幸せな時間を手に入れる」というものであり、この案は後に映画『[[大決戦!超ウルトラ8兄弟]]』の方で([[パラレルワールド]]ではあるが)形を変えて結実する事となった。
他にもメインの悪役だった[[異次元人 ヤプール]]も一旦途中で全滅させて(残党は時折登場するが)『A』以前のウルトラシリーズで見られた「怪獣対組織」のパターンに回帰している。
※『[[ウルトラマンレオ>ウルトラマンレオ(作品)]]』
当時流行していたカンフーアクションを取り入れ、序盤は[[モロボシ・ダン]]による[[ハードな特訓>ウルトラマンレオの特訓一覧]]が行われていたが、視聴者から「あれは本当に『[[ウルトラセブン>ウルトラセブン(作品)]]』のモロボシ・ダンと同一人物なのでしょうか」といった旨の投書が来るなど受けが良くなかった。
また、帰ってきたウルトラマン初期のように特訓を行うために一度レオが負けるという展開が多かったため、レオが弱く見える、またその訓練や話の都合上、主人公とMAC隊員の対立もかなり多く、結果として仲が悪く見えてしまうという弊害もあった。
これらの理由からやむを得ず路線を変更。MAC隊員はゲスト以外はほぼ固定化され、『[[ウルトラマンタロウ>ウルトラマンタロウ(作品)]]』同様に怪奇シリーズや民話シリーズといったバラエティに富んだ話を放送するようになった。
……が、それでも視聴率は回復しなかった上にオイルショックの影響で制作費が激減。
防衛チーム・[[MAC>宇宙パトロール隊 MAC]]の大幅なリストラや、従来の怪獣とは違い操演をメインとした[[円盤生物]]の登場など新機軸が生み出された。
時期的に元々番組終了が近かったこともあってか、&bold(){スタッフの狂気の発露}とも言われる凄まじい恐怖演出がこれでもかと盛り込まれており、またそれに立ち向かうレオの勇姿は一定の人気を集めている。
後述の『ストロンガー』同様に一旦シリーズを中断させる結果となってしまったものの、メインライターの田口成光氏は「『タロウ』の視聴率を越えるのは難しい」と考えていたらしく、元からシリーズに区切りをつける想定自体はしていたとか。
なお、他の路線変更案としてはウルトラ兄弟が円盤に乗って戦うというものもあったが、こちらの場合でもMAC全滅は変わらなかったという……。
※『[[ウルトラマン80>ウルトラマン80(作品)]]』
「なぜ今ウルトラマンを作らなければならないのか」「80年代のウルトラマンが今までと同じではいけない」ということで、『レオ』放送時に構想されていた主人公・矢的猛が「防衛隊に所属しながら教師としての一面も持つ」という設定が採用された。
『熱中時代』のような学園ドラマが人気を博していたこともあり((『3年B組金八先生』の影響とよく言われるが、放送時期を考えるとこれは誤り。))、安全策を取って従来通りのウルトラマンで行こうとする円谷側に対して、TBS側のプロデューサーが強行したとされる。
しかし学校でのロケが困難を極めたこと、生徒役の多くは学業との兼ね合いもありスケジュール確保も困難、そして教育問題と怪獣の問題を合わせて書く事の難しさもあり、プロデューサーの異動もあって「やはり昔の路線で行こう」とTBS側が路線変更を提案。
中盤は教師設定はほぼ無かった事にされて[[SF]]路線になったが、視聴率はむしろ低下してしまい、後半は『タロウ』のような児童向けを意識した路線へと変更。
防衛チーム[[UGM>UGM(ウルトラマン80)]]の隊員交代や初の戦うウルトラウーマン・[[ユリアン>ユリアン(ウルトラマン80)]]の導入など様々な手を尽くしたが、裏番組が『[[Dr.スランプ アラレちゃん]]』だったこともあり視聴率は振るわなかった。
なお、ユリアンの登場自体も女性隊員役のキャストが降板((理由も「ウルトラマンに出演した女優は大成しない噂を聞いたから」……らしい。))したことによるものであり、終盤の8話で没個性化を避けるというかなり苦し紛れの策であった。
後に『[[ウルトラマンメビウス>ウルトラマンメビウス(作品)]]』で[[教壇を退いた猛と教え子たちのその後>思い出の先生(ウルトラマンメビウス)]]が描かれた。
#areaedit(end)
}
#openclose(show=○仮面ライダーシリーズ){
#areaedit()
※『[[仮面ライダー]]』
何と&bold(){第1作目から既にテコ入れの嵐}だった仮面ライダー。
当初は怪奇路線を前面に打ち出し、主人公である[[本郷猛>本郷猛/仮面ライダー1号]]の性格も悩める青年という感じであった。
視聴率は「苦戦した」と言われがちだが、実際のところ関西では第1話時点で20%超と初動からかなり好調で、関西での放送局であったMBSの庄野部長も「関東でもいずれ上がる。今バタバタして番組をいじるのはやめましょう」と平山亨Pに掛け合ったという。
しかし、その裏では&bold(){本郷役の[[藤岡弘>藤岡弘、]]氏が撮影中に大怪我を負い降板}という非常事態が発生し、番組存続のために大幅な改革を迫られることとなった。
そのため、藤岡氏の代打となるアクション要員の[[滝和也>滝和也(仮面ライダー)]]を登場させてとりあえず急場を凌ぎ、その後新主人公として[[佐々木剛]]氏演じる[[一文字隼人>一文字隼人/仮面ライダー2号]]を投入。
更に(いろいろあって)「変身」ポーズという新要素を取り入れ、番組自体も大野剣友会によるアクションを前面に打ち出した明るい作風に変更した結果、本格的に人気が爆発することとなった。
藤岡氏の復帰後、佐々木氏が「藤岡の代役に過ぎない自分が居座っていては彼を食ってしまう」と降板を申し出たことから、スタッフが検討していたダブル主人公路線は取り止めになったが、その後も一文字の客演エピソードは度々取り入れられ、またサポート組織の少年ライダー隊や新たな敵[[ゲルショッカー]]の投入など、人気に甘えずに新基軸が積極的に投入されていった。
結果としてテコ入れは大成功し、シリーズ最長の98話が放送された。
なお、テコ入れ案の中には「滝が重傷を負い、本郷の手で改造手術を受けて『仮面ライダー3号』として生まれ変わる((この設定を踏まえてか、『別冊たのしい幼稚園』10月号にはゲルショッカーを裏切り、3人目のライダーとして戦う仮面ライダー3号が登場する。))」というものもあったが、こちらは次回作『仮面ライダーV3』にて形を変えて導入される事に。
※『[[仮面ライダーV3]]』
当初は1号・2号が[[V3>風見志郎/仮面ライダーV3]]の体に残した26の謎を解くという内容であり、2体の怪人を相手取っての2話完結方式となっていた。
しかし、ただでさえ1つの話に2話を費やして話のテンポが落ちた上、「敗北や特訓を経て自らの身体の秘密を解き明かす」という展開の都合上、苦戦や敗北が目立ったことで&bold(){「V3が弱く見える」}というウルトラマンレオと同じ問題点が指摘されるように。
そのため2クール目からはこの展開が取りやめになり、本編で明かされなかった秘密は雑誌記事などで紹介されるに留まった。
物語も従来通りの1話完結に戻り、[[宮内洋]]氏による文字通り体当たりのアクションをメインとして、前作のアクション・イベント重視の作風をよりブラッシュアップした内容になっている。
また、前作における滝和也のポジションとしてデストロンハンター・佐久間ケンが登場したが、こちらは人気が出なかったせいで途中降板となっている。
なお、視聴率自体は終始一貫して非常に高く、人気の衰えによる路線変更ではない。
特に関西での最高視聴率は現在でもシリーズ最高となる38%をマークしており、後年の主演俳優達は「V3が(来るのは人気がないということだから)来なくてもいいように頑張ってね」と脅されたという。
※『[[仮面ライダーX]]』
ヒロインが当初の水城涼子とその双子の妹・霧子(演じている美山尚子氏の二役)からマコ・チコの2人組にバトンタッチされ((なお、ヒロイン降板になった美山尚子女史は急遽降板の悩みを主演の速水亮氏に相談した事を切っ掛けに親交が深まり、最終的には結婚している。))、
敵組織の[[GOD機関>GOD機関(仮面ライダーX)]]も怪人のモチーフが[[ギリシャ神話]]を元にした神話怪人から、歴史上の人物と動物の合成怪人である「GOD悪人軍団」へと変化している。
[[Xライダー>神敬介/仮面ライダーX]]はマーキュリー回路でパワーアップし、新必殺技「真空地獄車」を獲得。変身ポーズも「セタップ!」から「大変身!」へと変化したが、ファンの間では初期の「セタップ」が根強い人気を誇っている((例えば漫画作品『仮面ライダーSPIRITS』における啓介=Xライダーの設定は「基本は本編終了後なので『大変身』で仮面ライダーに変身」「ただし現在でもあるアクシデントが起きた場合には『セタップ』でも変身できる」となっており、実際に村枝先生によるセタップが描かれたことがある。原則、原作における設定・強化状態の変更をそのまま維持しているライスピではある意味異例))。
&font(l){そして神敬介の髪型もサラサラのストレートからヤ○ザのようなパンチパーマに……}
また、当初は[[ライバル]]怪人[[アポロガイスト]]の後釜としてブラックマルスという幹部の登場も予定されていたが、アポロガイストが予想以上の人気を獲得したため没になり、その後先述のGOD悪人軍団登場に伴ってメイン悪役が[[キングダーク]]に移行したため、最後まで日の目を見ることはなかった。
なお、本作のこうしたテコ入れの多さは『[[マジンガーZ>マジンガーZ(アニメ)]]』といった[[ロボットアニメ]]がブームになった影響が大きいらしく、Xライダーがメカニカル要素に溢れているのもこの影響。
最終的には放送短縮に追い込まれたものの、現在では「ロボットアニメブームの中で孤軍奮闘した」と見る向きもある。
また、時期的に路線変更と言えるかは微妙なところだが、敬介の父親である神啓太郎が残した秘密基地・神ステーションがわずか2話で爆破という異例の短さになっている。
当初のメインライターであった長坂秀佳氏によると準備稿の段階ではこの展開はなかったらしく、「啓太郎を演じる田崎潤氏((大物俳優であり、出演が決まった際は「30分番組に出るような人じゃない」とスタッフの間でちょっとした騒ぎになった模様。))の処遇で何か問題があったのではないか」と推測している。
※『[[仮面ライダーアマゾン]]』
「仮面ライダーの原点回帰」を謳った当初の路線が支持を得られず、途中から大きく路線変更して従来に近いアクション性重視の作風に転換。
野獣をイメージしていたアクションにカンフーの要素が取り入れられたり、コメディリリーフのモグラ獣人をより全面に押し出したりと、より娯楽性の強化が図られた。
しかし、何より視聴者の度肝を抜いたのは&bold(){急に[[日本語]]が流暢になるアマゾン}だろう。最終回で白いスーツのまま南米に帰る姿に違和感を覚えた人は多いはずだ。
これは演じている[[岡崎徹]]氏も面食らったらしく、「どうせなら逆に日本語ペラペラにしてやれ」と思ったそうな。
&s(){いやまあマサヒコや藤兵衛のおやっさんと比べればそれでも割にたどたどしいんだけど}((立花のおやっさんに対しても丁寧語口調をあまり使わないなど。))
なお、よく言われる話数の問題についてだが、これは制作局の毎日放送がNET系列(現在の[[テレビ朝日]])からTBS系列に異動するのに伴い、当初から2クールでの放送が決まっていた事によるもので、[[打ち切り>打ち切り(テレビ番組)]]説はデマ。
また、敵組織が[[ゲドン>ゲドン(仮面ライダーアマゾン)]]から[[ガランダー帝国>ガランダー帝国(仮面ライダーアマゾン)]]に変わるのも当初の予定通りだったとのこと。
※『[[仮面ライダーストロンガー]]』
ロードムービーやバディドラマといった今までにない要素が取り入れられ、更にシリーズ初の変身するヒロイン・電波人間タックルも登場するなど意欲的な要素が多数盛り込まれたものの、
それまでの仮面ライダーシリーズにおいて見えていた視聴率低下の流れに歯止めをかけることはできず、全52話放送する予定が全39話に短縮。
そのため、局の「人気があるうちにシリーズを終わらせよう」という判断で「仮面ライダーシリーズの総決算」という方向に舵を切ることとなった。
当初の組織・ブラックサタンを上回る強敵・[[デルザー軍団]]が登場し、今までは「とにかく強い!」とアピールされてきたストロンガーにも苦戦が増加。
これを挟んだ上で終盤では過去作からレジェンドライダー達が続々と客演し、「かつてない強敵と歴代ヒーローが総力戦を展開」という図式が打ち出された。
そして最終回では原作者の石ノ森章太郎本人がメガホンを取り、歴代7大仮面ライダーが全員オリジナルキャストで勢揃いした。
なお、超電子人間へのチャージアップもよく路線変更の象徴として取り上げられるが、こちらは企画初期から検討されていたものである。
※『[[仮面ライダー(新)]]』
初代同様に当初は怪奇路線を狙ってみたものの、「原点回帰」故に地味目な作風になってしまったことで人気は出ず、初期レギュラーが徐々に姿を消し(後に一人だけ復帰)((志度博士を演じた田畑孝氏は体調不良という事情もあり、その後、療養の甲斐なく本作の放送中にこの世を去った。))、「仲間のバックアップを受け戦う」という構図が強調されるように。
第18話からプロデューサーとして参加した阿部征司氏の「明るく楽しい番組にしたい」という意向から主題歌がより明るいものに変更され、怪人にもコミカルなキャラクター性を持つものが多く登場するようになるなど、作品そのもののカラーもかなり明るくなっている。
また、当初のメインライターである伊上勝氏が、阿部氏が「行き詰まっている」と感じたことから途中降板となり、新たなメインライターとして江連卓氏が就任。
ただ強いヒーローが敵を倒すだけの話を嫌っていた江連氏の意向により、「肉体や精神の鍛錬によって過酷な戦いに打ち勝つ」という展開が中心となった。
主人公・スカイライダーは最大の特徴であった飛行能力・セイリングジャンプや、[[バイク]]体当たりで壁をぶち破るライダーブレイクがそれぞれ「空を飛べるとバイクに乗る意味がなくなる」「撮影に手間がかかる」という理由で、第13話を最後に使用されなくなってしまった((一応、第52話で久々にライダーブレイクを使用した他、最終回で先輩ライダーと共にセイリングジャンプでネオショッカー大首領を倒している。))他、パワーアップしたという触れ込みで体色が明るくなり、戦闘においては「99の必殺技」がプッシュされるようになった((おかげで空を飛ぶというバンク映像が使えないという本末転倒な結果になってしまった。ただし、体色変化が行われたのは第28話であり、上記の通り飛行しなくなったのは第13話である。))。
更に中盤は歴代ライダーの客演エピソードが多数盛り込まれた他、新たにコメディリリーフとしてがんがんじいが登場し、物語を盛り上げた。
このように大きく方向転換を図った結果、後半では無事に人気を取り戻すことに成功したようで、主演の村上弘明氏のスケジュールが確保しづらくなるまで放送は続けられた。
ちなみに『[[仮面ライダーディケイド]]』以降の客演では技術の進歩で普通に空を飛べるようになった……が、今度は「予算の都合」という事で飛行シーンはやはり少なめ。
※『仮面ライダースーパー1』
当初は拳法とハードSFの組み合わせを売りにしていたが、局の編成の都合で第24話から時間帯が移動したことから、視聴者離れを防ぐべくテコ入れを敢行し、敵組織を悪の王国・ドグマからジンドグマに変更。
師匠の玄海老師と兄弟子の弁慶を死亡退場させ、代わりに初代の少年ライダー隊のリメイク的存在であるジュニアライダー隊を投入。
敵はコミカルなキャラが多くなり、ストーリーもかなり子供向けに変更されたが、最終盤は再びシリアスな空気が強くなり、ジュニアライダー隊の出番も短くなっている。
人気は衰えなかったが、一部地域ではドグマ編で放送終了したケースもあったため、「『スーパー1』はドグマ編で終わった」と勘違いした視聴者も多かったらしい。
※『[[仮面ライダー剣]]』
当初は刑事ドラマ等で活躍していた今井詔二氏が殆どのエピソードの脚本を担当していたが、「『職業ライダー』をプッシュしておきながら第1話で味方組織が壊滅」「公式サイトに掲載された登場人物の紹介文と実際の描写が全然違う」など制作側の連携が上手くいっておらず((平成ライダーシリーズは『仮面ライダーカブト』辺りまで毎度『今年が最後→人気で延長』を繰り返していたことが主因。))、
前半は&s(){[[空耳>オンドゥル語]]がネタにされる以外((この空耳自体、現在では「当時の再生機器の問題及び演技指導ではないか」と言われており、映像ソフトなどで見直すと割と普通に聞き取れるものも多い。))}あまり放送当時の評判は良くなかった。
これを受けてか、[[井上敏樹]]氏や[[會川昇]]氏がサブライターとして参加するようになり、後半からは會川氏がメインライターに就任した。
交代して以降は終盤に近づくにつれて高い評価を得るようになり、最終的には10年以上経った今もネタ・ガチ双方でファンに愛される人気作品となった。
無論、「後半だけでなく物語を支えた前半も含めて好き」というファンも数多く、「最後まで観たあとでもう一度前半を観ると案外キャラ造形はさほどブレていない」という声も少なくない。
&s(){格上には一方的に押しまくるのに、格下にばかり苦戦する橘さんとか。}
※『[[仮面ライダー響鬼]]』
特撮作品において、この手の話題になると真っ先に名が挙がる作品。
&bold(){プロデューサー、メインライター変更}という平成ライダーシリーズどころか特撮史上例を見ないスタッフの入れ替えが行われた作品。
スタッフ交代の理由は現在に至るまで公表されていないが((以前は番組人気の低迷や予算の逼迫が原因という憶測もあったが、前半にプロデューサーを務めた高寺重徳氏は後年「話しづらいことが多い」としながらも予算の使い方や玩具売上が理由ではないと述べており、近年では「スケジュール管理などの問題だったのではないか」という見方が強くなっている(ただし、これもまた憶測に過ぎないことには注意)。))、交代直後はスケジュールが相当逼迫していたそうで、[[後半のメインライター>井上敏樹]]には「明後日までに1本書いてくれないと放送が落ちる」という依頼がなされたという証言((井上敏樹氏は東映特撮経験者の中でも屈指の速筆で知られ、実際にそれを買われて緊急依頼が来ることもままあったようだが、流石にここまで締切が厳しいケースは他に確認されていない))や、
後にも先にも例を見ない3班同時撮影(1班あたり2話撮影のため、6話並行して撮影したということ)が行われるなど、当時はかなり危機的な状況だったことがうかがえる。
そのため、時間のかかるCGを使った巨大な敵・[[魔化魍]]は少なくなり、移動時間がないことから山中といった地方ロケも減少し、街でのロケが多くなった他、
基本的に善人しかいない((万引き少年などもいたが、それらはまるで『仮面ライダークウガ』のグロンギのように人間としてきちんと描写されていなかった。))登場人物の中で「態度は大きいが、実力が伴っていない」[[桐矢京介]]というキャラクターが書かれ、一部の役と役者の区別がつかない暴徒と化した前半ファンに中の人を含めた凄絶なまでのバッシングすらも行われた(これが原因で過剰なまでの前半持ち上げに嫌気がさし、後半擁護に鞍替えしたファンも多いと思われる)。
今でも「『響鬼」は前半まで」という人はいるが、「言われるほど悪くはない」「後半は後半で好み」「むしろ前半より好き((一時期は祭り上げられた前半も、細かいところを見ていくと矛盾や放置された伏線、明日夢のドラマと魔化魍との攻防の不一致などの問題点もあった))」という意見も多く、
&font(l){[[前半のプロデューサーがその後手掛けた作品>大魔神カノン]]が振るわなかったり、}新規の視聴者が増えた事もあり、放送から年月が経った現在では再評価の声も多く、当時の視聴者の中には冷静な目で評価を下す人も増えている。
※『[[仮面ライダージオウ]]』
平成仮面ライダーシリーズ最終作であり、過去作からレジェンドライダーがオリキャスで出演するのをウリとしていた。
序盤はレジェンドライダーはライダーとしての力と[[記憶を失った>記憶喪失]]状態で登場し、彼らから力を継承して歴代ライダーの姿を模した「ライダーアーマー」が次々と披露される展開が繰り広げられたが、「せっかくレジェンドが出演してるのに共演が見られないのが残念」という声も多々見られていた。
それに応えてなのか、中盤のミライダー編を経ての[[アナザージオウ>加古川飛流/アナザージオウ]]登場を境に、レジェンドライダーが普通に力も記憶も保ったまま登場するようになり、共演が本格的に展開されるようになったが、代わりに「アナザーライダーとオリジナルのライダーは同時に存在できない」「アナザーライダーは同じライダーの力でしか倒せない」という設定がいつの間にか消失。
必然的にライダーアーマーへの変身もほぼ無くなり、半数以上のライダーアーマーが劇中未登場となった。
なお、ショートムービー『仮面ライダージオウ 補完計画』を展開してまで解説された上述のルールがいつの間にか消失したことについて、劇中では「時空の歪み」の一言で片付けられてしまっている。
レジェンドライダー達の活躍を再びTVで見られることを喜ぶ声が多かった一方、『ジオウ』は商業的には苦戦どころか、むしろシリーズの売り上げ最高記録を更新する大成功を収めていたため、路線変更の必要性を疑問視する声もある。
そもそも『ジオウ』自体が非常にクセが強く好き嫌いの分かれる作風なこともあり、「路線変更で物語が更に盛り上がった」と捉えるか、「軽はずみな思いつきで当初の路線を投げ捨てた」と捉えるかで賛否が大きく分かれる。
なお、劇中未登場のライダーアーマーもデザインはしっかり制作されており、食玩フィギュア「装動」やゲームなどで披露されてはいる。
&s(){[[アナザーライダー>アナザーライダー(仮面ライダージオウ)]]の設定がややこしかったとか、単純にスーツを作る予算が足りなかったのが原因なのではとか言ってはいけない}
※『[[仮面ライダーゼロワン]]』
中盤までは予定通りに製作・放送されていたものの、新型コロナウイルスの流行による緊急事態宣言を受けて撮影が一時ストップ。
1ヶ月に渡る総集編を挟み、それ以降のシナリオが大きく変更。&s(){よく槍玉に挙げられるお仕事5番勝負編はコロナ禍とは無関係。}
当初の予定では「[[通信衛星アーク>通信衛星アーク/仮面ライダーアークゼロ]]が[[滅>滅/仮面ライダー滅]]を乗っ取り、街の人々から悪意をラーニングして[[仮面ライダーアークワン]]に進化する」というシナリオだったが、
感染防止の観点から街の雑踏の中でのロケが不可能になった事に加えて、メインライターの[[高橋悠也]]氏が「このままでは或人の掲げる善意が表面的な物になってしまう」という意見を出した事により、シリーズでも類を見ない展開へと舵を切ることとなる。
なおこの辺の路線変更は兼ねて好評価を受けている。
また、『[[劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME]]』もコロナの影響で撮影・公開が冬に延期となり、当初の脚本通りの内容での撮影が困難とされていたが、
こちらは[[エス>エス/仮面ライダーエデン]]役の伊藤英明氏がスケジュール調整を施した事により、一部キャラクターの役回りこそ変更になったものの、概ね予定通りのストーリー内容で撮影が行われた。
なお厳密には本稿で扱う「放映中の路線変更」とは異なるが、次回作『[[仮面ライダーセイバー]]』もモロに新型コロナウイルスの流行による影響を受けており、決定していたストーリー((ロードムービー要素を取り入れた「主人公が各地のライダーと出会い共闘していく」というもので、よりにもよってコロナ禍の世情とは相性が悪い設定だった。))を急遽白紙に戻し、撮影前から脚本や設定を大幅に変更する羽目になっている。
また同様の理由で、本来前作とのクロスオーバー作品となる事が通例である冬映画も、単独作品の『[[劇場短編>劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本]]』(上述の『REAL×TIME』との同時上映)という形に変更されている。
#areaedit(end)
}
#openclose(show=○スーパー戦隊シリーズ){
#areaedit()
先述の『ゼロワン』と比べると比較的新型コロナ禍による影響は少なく、明確にテコ入れな場合が大半なのが特徴。
ただし一切無かったわけではなく、『キラメイジャー』では「初期案では小夜の本業描写が『エグゼイド』永夢たちの勤務医描写並みに多く取られていたが、さすがに病院ロケをするわけにもいかず、セリフでの説明を増やしたことが役を演じる工藤さんから言及される」「充瑠役・小宮さんが新型コロナに感染したため当時撮っていた回の脚本を変更、以降の回でも万が一撮影に参加できなくなったキャストが出る場合を想定した脚本内容に調整する」など、路線レベルではないが方針変更と言えるものはあったようだ。
※『[[秘密戦隊ゴレンジャー]]』
「ハード」→「コメディ」と大胆な路線変更を果たした作品の代表格として挙げられる事が多いが、実際にはコメディ変更後も[[鉄人仮面テムジン将軍]]などスリルのある話があるため、一概には言えない。
その代わり装備や技に関しては主なものでも
・ゴレンジャーストーム→[[ゴレンジャーハリケーン]]
・[[バリブルーン→バリドリーン>バリブルーン/バリドリーン]]
・ゴレンジャーマシーン→スターマシーン
と大幅な変化が加えられている((放送期間が年度を跨いだため、売る玩具を新しくしないといけない事情もあったと思われる。))。
また、[[キレンジャー・大岩大太>キレンジャー(初代)/大岩大太]]役を演じていた畠山麦氏が一時期舞台の都合で収録に参加出来なかったため、その間はだるま次郎氏が「二代目キレンジャー」となる熊野大五郎を演じた。
後に畠山氏が復帰したため、初代→二代目→初代という変則的な交代となる。
※『[[ジャッカー電撃隊]]』
子供向けになり過ぎた前作からの反動でシリアスな[[スパイ]]路線を目指したものの、殺人や麻薬といった内容が子供には受けなかった為、次第にコミカル路線に戻る。
サブタイトルをゴレンジャー風に改めたり、浪花節調の決め台詞を導入したり、当時流行していたスーパーカーを題材にしたエピソードを盛り込んだり((これは次回作『バトルフィーバーJ』初期のエピソードでも見られる))、ジョーカーこと鯨井大介長官を降板させ、前作にも出演した[[宮内洋]]の演じる[[行動隊長・ビッグワン>ビッグワン/番場壮吉]]と落語家の林家源平演じるコメディリリーフ・姫玉三郎を導入、などのテコ入れが図られたが、
結果として視聴者は戻らずシリーズ初(そして2022年現在唯一)の[[打ち切り>打ち切り(テレビ番組)]]となってしまった。
しかし、これを受けてかラスト2話では%%鉄の爪へのフィニッシュ以外は%%当初の路線を思わせるシリアスな作風に回帰している。
なお、戦隊に限らず特撮全体でまだ「追加戦士」という概念が希薄だったためか、しばしば「主役とリーダーがスペードエースからビッグワンに交代した」と言われることもあるが、ビッグワンはあくまで司令官であり、物語の主役と現場メンバーのリーダーは終始一貫してスペードエースが勤めている。%%宮内洋の存在感が他の4人を食い気味だったのは否定しづらいところだが%%
※『[[太陽戦隊サンバルカン]]』
スーパー戦隊シリーズが本格的に定着したことで「男性のみの3人戦隊」「シリーズ初の合体ロボ」という新機軸が打ち出された作品だが、ストーリー自体は「軍人ヒーロー」を題材とする原点回帰的な作風で、[[機械帝国ブラックマグマ]]の手先として人間社会に紛れ込んだメカ人間「ダークQ」の悪事をサンバルカンが暴き出すスパイアクションを基本としていた。
しかし、スタッフが次第にシリーズ展開が手詰まりだと感じ始め、「このままでは番組が1年保たない」と危機感を覚えたことから、番組の大幅刷新が敢行された。
味方サイドからは&bold(){番組主役にしてサンバルカンのリーダーであるバルイーグル/大鷲龍介}、敵サイドからはゼロガールズのリーダー格ゼロワンが降板し、後釜として二代目バルイーグルの飛羽高之と新幹部アマゾンキラーが登場。
物語もスパイ要素や地球平和守備隊の組織描写よりもアクション性を全面に押し出した、よりストレートなヒーロー活劇に路線変更され、ダークQも物語単純化のために廃止された。
特にプロデューサーの鈴木武幸氏は「毎週1話完結で敵も味方も変化がないのはもう古い」と考えており、バルイーグルの交代を最大の番組強化策と位置付けていたようだ((大鷲役の川崎龍介氏も飛羽役の五代高之氏もかなり突然この話を聞かされたらしく、特に前者は降板エピソードの脚本を渡されるまで知らなかったという))。
※『[[超新星フラッシュマン]]』
当初は「[[地球]]を離れ、宇宙へと攫われた5人の戦士がそれぞれの親を探す」というストーリーだったが、
同時期に放送されていた『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』『[[時空戦士スピルバン]]』も肉親探しを話の主軸に置いていたため、それぞれのスポンサーだったバンダイから要素を変更するように意見が出る。
皮肉にも、最終的にはその3作全てが路線を変更することになった。
とはいっても、本作では完全に親探しの要素が捨てられたわけではなく、最終章では5人のうち1人だけではあるが家族の正体が明らかになっている。
※『[[超獣戦隊ライブマン]]』
最初は[[レッドファルコン>レッドファルコン/天宮勇介]]・[[イエローライオン>イエローライオン/大原丈]]・[[ブルードルフィン>ブルードルフィン/岬めぐみ]]の3人のみの編成だったが、新ロボ・ライブボクサーの投入に伴いブラックバイソン・グリーンサイの2人を追加。
当時としては非常に衝撃的な展開であり、後続のシリーズにも大きな影響をもたらしたが、スタッフも苦慮していたと見られるフシが所々に見受けられた。
初期キャストのレッドファルコン=天宮勇介役の嶋大輔氏も「最初から5人でやって欲しかった」とインタビューで語っていた。
しかし、後に当時の複雑な心境を認めつつも、「メンバー増加に伴ってスケジュールに余裕ができた分、作品を客観視できるようになった」とも語っている。
※『[[高速戦隊ターボレンジャー]]』
当初は縦軸をあまり重視しない明るい作風で物語が進んでおり、ターボロボが歴代戦隊ロボで最高の売り上げ(現在も記録は破られていない)を記録するなど、人気自体は十分に獲得していた。
しかし、89年秋の放送枠改変に伴って放送時間が変更されることが決定し、「人気を維持するために物語を盛り上げる必要がある」と判断され、第三勢力として流れ暴魔ヤミマルを投入。三つ巴の抗争が繰り広げられ、物語もよりシリアス色を増していった。
また、放送枠変更後は当初の敵だった暴魔百族がほぼ壊滅し、流れ暴魔との因縁を軸に物語が展開されている。
玩具売り上げの好調は維持できたものの、東映の危惧通り視聴率は放送時間変更前に比べて低下してしまい、関係者の間ではシリーズ存続の是非を問う声も上がったという。
※『[[地球戦隊ファイブマン]]』
『ウルトラマン80』同様の「教師でありながら戦士」という二足のわらじを履くヒーローにして、シリーズ初の兄弟戦隊。
当時としてはかなり斬新な作風だったものの、裏番組が『[[らんま1/2]]』、更に同時期に『[[特警ウインスペクター]]』と『[[勇者エクスカイザー]]』という2大怪物番組が放送、と悪条件が重なって視聴率・玩具売上共に苦戦した上、
『[[大戦隊ゴーグルファイブ]]』以来8年間もメインライターが変わっていなかったためか内外からマンネリ化を指摘されるようになる。
子供ウケを狙うべくマスコットキャラ・5くん人形や悪のライバル戦隊・[[銀河戦隊ギンガマン>銀河戦隊ギンガマン(地球戦隊ファイブマン)]]を投入し、強化装備としてファイブテクターやスーパーファイブボールが加わるなどアクション面の派手さも増した。
それでも視聴率の低下は止まらず、一時はシリーズ打ち切りを宣告されてしまった((2024年6月に開催された『ジェットマン』特別上映会におけるトークショーにて「当初はここでシリーズを終わらせる予定だったので、若手に経験を積ませようという判断で雨宮がメイン監督、井上がメイン脚本家に起用されたと鈴木Pから聞かされたが、シリーズ終了の話はいつの間にかなかったことになっていた」という証言が出ている))が、敵幹部・[[初代艦長シュバリエ]]が参加する頃にはシリアスな作風が評価されて視聴率も回復し、打ち切りは無事撤回された([[裏設定]]項に健/ブルーの正体の言及があるように、切らざるを得なくなったエピソードは存在するようだが)。
その1年後、徹底的に斬新なことをすべく生まれたのが『[[鳥人戦隊ジェットマン]]』だが、実は最高視聴率はこちらの方が上。
また、物語の根幹であった「兄弟先生」という要素そのものは最後までブレなかったため、現在では中盤のテコ入れの数々に対しても「マンネリ打破の意欲が見える」として再評価する意見もある。
※『[[忍者戦隊カクレンジャー]]』
当初は敵である[[妖怪>妖怪軍団(カクレンジャー)]]達は目立った組織としての活躍はなく、登場した妖怪に[[講釈師>講釈師(忍者戦隊カクレンジャー)]]が解説を入れるなど明るくコミカルな作風だったが、中盤からは「青春激闘編」と称してハードな作風に転換し、講釈師もスポンサーからの苦情を受けて降板(後に1度だけ再登場)。
単発回では相変わらずギャグ回も少なくなかったが、ニンジャホワイト/鶴姫とその父親・白面郎にまつわるハードなエピソードが縦のシナリオの中心になり、その他のメンバーにもシリアスな主役回や熱い活躍回が多く盛り込まれたアクション性重視の路線になった。
最終的には当時の最高記録を更新する総売上を記録したため、路線変更は功を奏したと言えるだろう。
なお、この判断は売上対策のテコ入れだけでなく、「『[[マイティ・モーフィン・パワーレンジャー]]』で映像を流用しやすいよう、より変身後のシーンの多いオーソドックスなヒーローものにすべき」という意向もあった模様。
ちなみに先述の講釈師、30周年記念の新エピソード『中年奮闘編』では描写が復活しており((演者は神田伯山さんに変更。当時担当していた三遊亭圓丈さんが既に物故していたため))、結局視聴者ウケは実際に良かったようだ。
※『[[超力戦隊オーレンジャー]]』
こちらは『カクレンジャー』とは違い、「シリアス→コミカル」へと路線変更を余儀なくされた作品((ただし、コミカル要素の投入自体は「恐ろしい作戦をゲーム感覚でやる悪役」という恐怖表現のために当初から決まってはいた模様))。
視聴率が苦戦した事も理由として挙げられるが、それ以外にも阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件などリアルでハードな出来事が相次いだ為、方針転換を余儀なくされたのが実情である。
ハイターゲットからは不評もあったものの子供達からはむしろ歓迎されたらしく、玩具売上は上々の業績を記録。書籍や映像ソフトも含めた総売上でもシリーズの最高記録を更新し、[[百獣戦隊ガオレンジャー]]に抜かれるまで6年間に渡ってシリーズ最高記録を保ち続ける大成功となった((しばしば「現在でもシリーズ最高の売り上げ」とされるが、これは99年における鈴木武幸Pの発言があったことや、国内トイホビー売上と番組全体の総売上が集計にあたってファンから混同されがちなことによる事実誤認である))。
視聴率不振も、当時の習い事ブームの影響から録画で済ませた子供達が多かったことも一因のようだ。
//※『[[海賊戦隊ゴーカイジャー]]』
//上記の『ジオウ』同様、“変身能力を失ったレジェンド達から大いなる力を受け継ぐ”という作品構造を採用した作品。
//だがこの構造は“レジェンドに圧されて現役の影が薄くなる”というリスクも孕んでおり、更に戦隊OBの俳優陣も多くが引退((特に70年代~90年代の作品に顕著で、番組終了後でも芸能界で活動を続けている方が各戦隊ごとに良ければ1~3人ほどおらず、中でも『光戦隊マスクマン』に至ってはメンバー全員がかなり早い段階で引退していた。他にも、連絡自体が付かず近況が分からなくなっていたり、そもそも『ゴーカイジャー』製作時点で既にこの世を去っているケースもある))していた事からレジェンド全員を出すのは不可能に近く、当初レジェンドの登場は「直近10年程度の戦隊から」中心と定められていた((ちなみに映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』は当初の方針を敢えて外し、アカレンジャー=海城剛役の誠直也氏やビッグワン=番場壮吉役の宮内洋氏を始めとして、20世紀戦隊のレジェンド達を多数起用した話作りが行われた。))。
//しかし放送開始から間もない2011年3月11日、[[東日本大震災>東北地方太平洋沖地震]]が発生。この事態にレジェンドを演じた役者達が奮起し、積極的に『ゴーカイジャー』出演に応じていく。
//結果として当時の全戦隊にあたる34の戦隊からレジェンド達が出演するミラクルが実現することとなった。
//中には原典で死亡してしまった[[結城凱>ブラックコンドル/結城凱]]や[[仲代壬琴>アバレキラー/仲代壬琴]]((特に凱が登場する『ジェットマン』は凱役の若松俊秀氏とホワイトスワン=鹿鳴館香役の岸田里佳氏以外の役者が全員既に引退、その岸田氏も『ゴーカイジャー』放送当時は休業&海外へ移住しており、『マスクマン』程ではないにせよ客演はかなり厳しい方だと予想されていた。更に言えば唯一出演可能な若松氏も当初は出演する気はなかったようだが、該当エピソードの脚本を担当した井上敏樹氏に説得されて出演を決めたという。))、
//更には当時既に芸能界を引退していた[[ギンガレッド/リョウマ]]役の前原一輝氏や[[ブルーマスク/アキラ]]役の広田一成氏、当時ヘルニアを患っていた[[メガレッド/伊達健太]]の大柴隼人氏((医者を説得して了承を取り、痛み止めを打って臨んでいたとのこと。『ゴーカイジャー』に出演後は芸能界を引退し、現在は焼肉店のオーナーに。))の姿もあり、原典のファンや当時の視聴者を喜ばせた。
//これに伴い、大いなる力の獲得方法は当初の「レジェンド戦隊の力の源を理解する」から「先輩戦士に認めてもらい、本人から直接受け渡される」という形に変更されている。
//ちなみに懸念された“現役の影が薄くなる”問題は、一番最初の設定段階で“アウトロー集団たる海賊”という戦隊の歴史上でも異質でレジェンド達と一体化しにくいキャラを造形して丹念に変化・成長のドラマを描き、
//更に路線変更前後を問わず「現役キャラ達を蔑ろにしない、レジェンド側だけが主役の回は作らない」作劇が貫かれたことにより、無事回避された。
//ソースが確認されておらず、都市伝説の域を出ていない話です
//※『[[快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー]]』
//2組の戦隊と悪の組織による三つ巴の戦いというこれまでにない要素を取り入れた作品。
//キーアイテムとして秘宝ルパンコレクションが登場し、2大戦隊の戦力であるダイヤルファイターとトリガーマシンもその一部と位置付けられ争奪戦が展開されたが、最終的にはダイヤルファイターはルパンレンジャーが、トリガーマシンはパトレンジャーが手にする形となっていた。
//しかし、玩具売上の不振を受け、中盤で発表されたトリガーマシンスプラッシュがルパンレンジャーの強化アイテムとして紹介された((業者向けのカタログではパトレンジャーの強化アイテムとして記載されていたことが確認されている))のを皮切りに、子供から人気の高かったルパンレンジャーばかりに強化アイテムの供給が集中。
//追加戦士ルパンXの強化形態もトリガーマシンを使用したものであり、当初はパトレンジャー用に用意されていたものが転用されたことは視聴者の目にも明らかであった。
//当初から縦のストーリーはルパンレンジャーが中心だったことや、ハイターゲットからはどちらかと言えばパトレンジャーが人気だったことも重なり、路線変更が明るみに出た際はネット上で派手にバッシングが展開された((番組の情報が発表された時点で、「人気が得られなくて後半からは片方が贔屓されることになるのではないか」と危惧する意見は少なからず存在した))。
//しかし、蓋を開けてみれば路線変更後もルパンレンジャー、パトレンジャー双方にバランスよく見せ場が用意され、パワーアップ供給こそ著しく偏ったものの「2組のヒーローが主役」という軸そのものは殆ど変わらなかった。
//結果的に「多彩なアイテムを使い分けて戦うルパンレンジャー」「安易な強化に頼らず地力とド根性で戦うパトレンジャー」という更なる差別化に繋がり、現在ではむしろ「今時風のヒーローと昔ながらのヒーローをいっぺんに楽しめてお得」という意見もある。
//とりわけ、満を辞してパトレンジャーの強化形態が登場した最終回は&bold(){路線変更があったからこそ実現した熱い展開}として高く評価されている。
//玩具売上そのものは結局盛り返すことができず、21世紀における戦隊シリーズの売上最低記録を更新してしまったが、こうした丁寧なシナリオは高い人気を集め、日本の放送文化に貢献した作品に贈られる「ギャラクシー賞」をスーパー戦隊シリーズで初めて受賞する快挙を達成した。
//あくまで予定は未定なもの(業者向けのカタログ≠決定稿)であり、縦軸自体に変更がないということでここにはそぐわないものです。
#areaedit(end)
}
#openclose(show=○メタルヒーローシリーズ){
#areaedit()
※『[[巨獣特捜ジャスピオン]]』
挿入歌で「銀河のターザン」と歌われているとおり、「等身大のヒーローが巨大な怪獣に立ち向かっていく」という設定だったが、路線変更のため後期は等身大の敵も多く登場するようになる。
また、ヒロインのアンドロイド・アンリも放送開始当初は「オイラ」などの男言葉を多用していたが、後に「言語チップを交換した」という設定で女性らしい言葉遣いへと変化している。
※『[[時空戦士スピルバン]]』
メタルヒーロー初のダブル変身体制や充実した武装・メカなど盛り沢山の要素を売りにし、当初はスピルバンの肉親探しや敵組織ワーラー帝国に操られた実の姉・ヘレンとの望まざる戦い、
ワーラー幹部たちの確執などを主としたシリアスなストーリーが展開されたが、
上記のとおり、スポンサーであったバンダイからの路線変更を迫られ、新幹部ギローチン皇帝が登場しヘレンの洗脳が解け新戦士ヘレンレディとしてスピルバン一行に加わり、ストーリーもコミカルさが強調されるようになった。
もっとも、第1話から&bold(){「ペアでドッキリ!コンビで結晶」}といった[[サブタイトルな]]ど、コミカル要素が元々無かったわけでもない。
※『[[超人機メタルダー]]』
「第1話で主人公が倒される」など当初はハードな作風を売りとしていたが、やり過ぎて視聴率も玩具売上も((主力商品だったアクションフィギュア「ゴーストバンクシリーズ」のラインナップが、実際の番組中で活躍するキャラの顔ぶれと一致していなかったことも原因の一つと見る意見もある。))苦戦。
引田天功氏をゲストに呼んでマジック対決を行ったり、悪の軍団に運動会を行わせたりとコミカルなエピソードが展開された他、メタルダーに派手な新必殺技「メタルボンバー」が加わるなど低年齢層を意識したテコ入れが行われる。
しかし数字は回復せず、打ち切りが決まった為「どうせなら」と最終盤はシリアス路線に回帰。
また、後番組『[[世界忍者戦ジライヤ]]』の放送が遅延したことで急遽2話だけ放送が延長されており、%%キャラ崩壊したまま%%第36話で退場したはずだった[[凱聖バルスキー]]の真の最後の戦いは同作でも屈指の名シーンとして評価が高い。
※『[[特救指令ソルブレイン]]』
全編に渡ってハードかつシリアスな作風で、刑事ドラマの要素を強くするために戦闘シーン以上に捜査のシーンが長いこともあった。
その為、視聴率も玩具売上も前作より下がってしまった。
それに対処すべく、テコ入れとして敵キャラの高岡隆一が準レギュラーとなり、前作の主人公・香川竜馬がナイトファイヤーとなってレギュラー化した。
ただし竜馬の方は「ソルブレインとは所属が違う」という理由付けで物語にはあまり関らず、ピンチの時に駆けつけて援護してくれるサポーターとしての活躍が多かったため、番組の主人公自体は一貫してソルブレイバーが務めている。
※『[[特捜エクシードラフト]]』
前々作『[[特警ウインスペクター]]』前作『特救指令ソルブレイン』とは別の世界という設定だったが、
終盤になり前2作のトップ・正木俊介警視総監が登場。これによりレスキューポリスシリーズ3作は全て同じ時間軸の話となった。
また、天使ミカエルが姿を変えた少女・ミカと[[悪魔]]が正体の大門による「[[神]]と悪魔の戦い」というシリーズでもトップクラスの壮大なスケールとなった。
※『[[特捜ロボ ジャンパーソン]]』
主題歌の「教えてくれ、君は誰だ」から分かるように、放送開始当初のジャンパーソンは「正体不明の謎のロボ」という設定。
物語も主に人間の刑事や敵役、ゲストキャラからの視点で語られる事が多かったが、
中盤で基地が登場してからはレギュラーキャラが一新され、主にジャンパーソン側からの視点による物語が展開されていった。
加えて、後に[[ガンギブソン]]が登場してからは集団ヒーロー路線に変更された。
※『[[ブルースワット]]』
対象年齢を幼稚園から[[小学校]]高学年へと引き上げた本作は徹底したリアリティ路線が取られ、
サブタイトルも「ビギニング!!」「ザ・ミッション」など[[英語]]によるものだったが、同時期の『カクレンジャー』と比べて子供人気が今ひとつだったため、
「敵のエイリアンを組織化((もっとも、路線変更前から幹部キャラクターは登場していた。))」「宇宙の戦士」という設定の新戦士ゴールドプラチナムや、主人公ショウの強化装備シルバニックギアとドラムガンナーの登場((もっとも、ブルースワットも販促フィルムには違いないので、「プラチナムはともかくショウのパワーアップ自体は最初から予定されていたのではないか」と推測するファンも少なくない。))などのテコ入れが行われた。
……まあ、何といっても一番の変化は&bold(){「ズッコケ新隊員」}だの&bold(){「突撃爺ちゃん魂」}だのという&font(l){メタルヒーローではよくある}脱力もののサブタイトルだが。
ただ、サブタイトルの変化が露骨過ぎるだけで作風そのものは比較的緩やかに変更されており、また2クール目以降も当初の路線を思わせるシリアスなエピソードは時折見られた。
そのため、後年の視聴者からは「単発エピソードの回を中心に、むしろサブタイトルの付け方が変わってからの方がシリアスやこだわりガンアクションをめちゃくちゃやりたがってるように見える((実際に「ズッコケ新隊員」は終わり方はかなりシリアスなほか、この回で設けられた設定は最終盤までずっと使われている。また「突撃爺ちゃん魂」もギャグ回なりに設定上シビアな面はしっかり描写されている))」「単純に脚本に合わせてリアルやシリアスの程度を変えてるだけでは?((実際に後半の回では「コメディシーンでもショウやシグはマズルコントロールを守っている」回と「コメディシーンのためにショウがおふざけで他メンバーに銃口を向ける」回が混在しており、最後の方でもやる時はしっかりこだわっていたと見なされていた。))」とする意見が結構見られるなど、実際には言うほど方針転換はしてなかったんじゃね?と解釈する声も少なくない。
※『[[ビーファイターカブト>ビーファイターカブト(番組)]]』
前半は1話完結方式でメルザード怪人も一体ずつによる子供に分かりやすく、前作以上に低年齢層向けとしての側面が強調されている。
後半以降から連続ドラマ方式になり、先代ビーファイターがゲストで登場。敵・味方双方に追加戦士として新たなビーファイターが登場した(既存メンバーも合わせると計14名)が、メルザード怪人が登場しなくなった。
しかし、玩具の売り上げは前作に及ばず、大甲神カブテリオスと並ぶ目玉商品となる予定だった邪甲神クワガタイタンの発売は中止されてしまった((幸い試作品は完成していたため、北米リメイク版『ビートルボーグ・メタリクス』が制作された際、これの設計をそのまま流用することで「ボロン」として日の目を見ている。))
次回作はバトルアクション路線からの大きな方向転換を余儀なくされ、本番組の続編「シーファイター」の原案は没となり、ホームコメディ路線の「[[ビーロボカブタック]]」の誕生である。
※『[[テツワン探偵ロボタック]]』
前半は謎解きと前作『[[ビーロボカブタック]]』同様[[ゲーム]]方式の「シュビドゥバッジ(カブタックのスターピースのようなもの)」争奪戦で集めるとアイテムをゲットできるという方式だったが、
後半からはトラボルト登場以降ゲーム方式を廃止し、各話前半にキーアイテム「試練の書」の謎解きを行ってからランドツールをゲットするためのバトルを繰り広げる方式に変わった。
縦軸のストーリーもシリアス色を増したものの、元々「ランドツールを手に入れなければハラッパ国が滅亡してしまう」という設定自体は最序盤で既に提示されており、各エピソードのコメディ要素も健在。&s(){というか回によってはトラボルトが一番コメディやってる}
あくまで番組進行フォーマットの路線変更であり、他番組ほど露骨に作風が変わることはなかった。
平均視聴率は前作を上回ったものの玩具売上は低下し、更に次作『燃えろ!!ロボコン』を石ノ森章太郎氏の一周忌に合わせて放送する事が決まった結果、当初は1年の予定だった本作は全45話に短縮されてしまった。
これにより、『[[宇宙刑事ギャバン]]』から始まった『メタルヒーローシリーズ』は終止符を打ち、『[[燃えろ!!ロボコン]]』、『[[平成仮面ライダーシリーズ>平成ライダーシリーズ]]』に移行するのであった。
#areaedit(end)
}
#openclose(show=○その他作品){
#areaedit()
※『[[ゴジラ]]シリーズ』
第1作『[[ゴジラ>ゴジラ(1954)]]』はホラー路線だったが、次作『[[ゴジラの逆襲]]』ではもう[[一頭の怪獣>アンギラス]]が登場し猛獣の格闘が描かれ、第3作『[[キングコング対ゴジラ]]』から「怪獣プロレス」へと路線が変わっていった。
『[[三大怪獣 地球最大の決戦]]』以降は侵略者や悪役怪獣とゴジラの戦いが描かれることになり、当初は恐怖の象徴、かつ人間の犠牲者として描かれていたゴジラもヒーロー性が強くなっていく。
ゴジラの息子の[[ミニラ]]登場、アンギラスの味方としての再登場、怪獣達が平和に暮らす怪獣ランド(怪獣島)の設定等、ゴジラをはじめ怪獣達は親しみやすいキャラクターとなっていった。
昭和シリーズ終盤ではゴジラは完全に人類の味方、正義のヒーローとして描かれている。
その後も怪獣プロレス路線が強くなった平成VSシリーズ、ミレニアムシリーズを経つつも、度々第1作への回帰が試みられている。
※『鉄腕アトム』(実写版)
アニメ版が始まる少し前に松崎プロで作られた実写版ドラマ。
当初は低予算かつチープながらもアトムの世界観を再現しようと苦心していたのだが、
途中からアトムの体がオリジナルデザインの銀スーツへと変わり、何と車にも乗る。天馬博士が見たら泣くぞ…
原作者の[[手塚治虫]]氏本人もこの実写化は不本意だったらしく、後の[[アニメ化]]の原動力となったそうだ。
※『キャプテンウルトラ』
レギュラーキャラクターの一人・キケロのジョーが子供人気を得られなかった為12話で降板。
またレギュラーの敵だったバンデル星人も12話で全滅、13話からは「怪獣ぞくぞくシリーズ」となって、毎回登場する新怪獣達と戦うようになった。
一方ストーリーは怪奇色が強くなり、アクションシーンはむしろ減少。最終話に至っては戦闘シーンも殆どない。
※『スペクトルマン』
敵側がタイトルになった『宇宙猿人ゴリ』という番組名で最初は裏番組が『[[巨人の星]]』であったため当初は視聴率で苦戦したのだが、次第に人気を獲得。
それによって増えた視聴者から「悪役が主人公なわけじゃないだろ」とのツッコミを受け、『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』、そして『スペクトルマン』と変遷を重ねた。
当初ゴリ中心であったがタイトル変更に伴い物語もスペクトルマンこと蒲生譲二中心の話に変更され、序盤のようなスペクトルマンが苦戦する場面も減っている。
所属する組織も当初「公害Gメン」となっていたが、より低年齢層の指示を獲得するために名称を「怪獣Gメン」に改称。
※『好き!すき!!魔女先生』
「[[月>月(天体)]]から来た[[魔法]]を使える先生・月ひかるが生徒と共に悩みを解決する」という話だったが、
変身ヒーローブームを受けて月ひかる先生をアンドロ仮面として戦わせる事に。
本作は予定通り2クールでの終了を迎えたが、もし番組が続いていたら更にスーツっぽくなっていたそうな…
//なお、本作は番組終了後に「主演女優が凄惨な殺人事件の犠牲者になる」という衝撃的すぎる結末を迎えた。
//犯人となった婚約者の役者は同じ石ノ森章太郎氏原作の『仮面ライダー』の[[ヤモゲラス>ヤモゲラス(ショッカー怪人)]]の人間体であった。
//石ノ森先生も主演女優の凄惨な死を嘆き、後年に彼女の[[幽霊]]が石ノ森氏のもとに現れたという奇談がまことしやかに囁かれている。
//路線変更とは何の関係もない話なのでCO
※『[[シルバー仮面]]』
裏番組である『ミラーマン』との視聴率競争に勝つ為、11話でそれまでの等身大ヒーローから巨大ヒーローものへと変更。
番組名も『シルバー仮面ジャイアント』に改題された。主演の柴俊夫氏によると、「これでようやく視聴率が回復した」との事で、
視聴率的には届かなかったものの、『ミラーマン』を見ていた子供たちに興味を移す事に成功した。
また、作中におけるキーアイテム・光子ロケットの設計図は春日兄弟全員の体に隠されているという設定だったが、
末妹・はるかが降板したため「実は光子ロケットは完成しており、隠し扉ははるか以外の全員がいなくては開けられない」と大幅な変更が加えられた。
※『ミラーマン』
開始当初は「シャープで硬質なドラマの制作」を目指し、主人公の鏡京太郎が人外の身の上に苦悩する様や怪奇色の強いエピソード群を売りとしていた。
防衛チームの[[SGM>SGM(ミラーマン)]]もあくまで敵の撃退ではなく調査や検証が目的。そのため敵であるインベーダーに対しては後手に回ることも多かった。
しかし、視聴率が初回ピークに下降しつつあった上、第二次変身ブームの到来によってライバル番組が激増したため路線変更が決定。
SGMは移動戦闘機・ジャンボフェニックスを擁する武装組織に刷新され、ミラーマン自体もエネルギー時限爆弾を埋め込まれ戦闘に時間制限が生まれた。戦闘シーンにおいても複数の怪獣の登場や派手な特撮が増加し、全体的にアクション性の強化が図られている。
ストーリーもハードなものからバラエティに富んだものに変化したが、終盤になると元のようにシリアスな回も多い。
また、路線変更後はインベーダーの戦略がそれまで以上に凶悪性を増しており、ミラーマンの弱体化もあって「全体的なパワーバランスは路線変更前とそれほど変わっていない」という意見もしばしば見られる。
※『[[変身忍者 嵐]]』
第21話から怪人が血車党の化身忍者から悪魔道人率いる西洋妖怪軍団に変更。
またハヤテを助ける謎の戦士「月の輪」が登場するようになった。
嵐の[[必殺技]]も「秘剣影うつし」という時代劇溢れる技から眼から[[ビーム>ビーム/レーザー]]を発射する「ガンビーム」と時代性もへったくれも無くなった。
嵐に変身するハヤテの衣装もそれまでのブルーから銀色のデザインへと変更となった。
また、何の脈絡もなくファイティング原田や高見山、沢村忠と言った名だたる格闘家たちが本人役でゲスト出演するようになった。
終盤では血車党を陰から操っていた大魔王サタンが登場した。
※『[[愛の戦士レインボーマン]]』
本作は&bold(){各話完結ではなく続きモノ(1クールにつき1エピソード)}という方式でストーリーが展開しており、1クール目の「キャッツアイ編」の時点では敵キャラのバリエーションはさほど多くなく(戦闘員くらいしかいない)、主人公が戦う相手は“強い敵”というよりかは“卑劣な罠”であった。
が、2クール目の「M作戦編」で戦闘シーンに若干の見直しが図られ、他のヒーロー作品と同じように悪の怪人と戦うようになった。
//敵組織・死ね死ね団の幹部で、2クール目から登場した魔女イグアナ役の塩沢とき氏が多忙のため降板((よく『特撮の悪役に嫌気が差して辞めたのでは?』という噂が流れたがこれは本人が否定している。))。
//母親として後任のキャラクター・ゴッドイグアナが登場するのだが、演じたのは何と後にヘドリアン女王や魔女バンドーラを演じる[[曽我町子]]氏(実は曽我氏のほうが塩沢氏よりも年下)。
//この役がきっかけとなり、曽我氏は魔女・女王を数多く演じる事となる。
※『アイアンキング』
敵組織は巨大ロボットを操る「日本の転覆を目的とする先住民族の生き残り」という設定の不知火一族だったが、
流石に思想的に過激すぎたのか怪獣型ロボットを操るテロ組織「独立幻野党」を間に挟み、宇虫怪獣に変身する宇虫人タイタニアンへと変更。
また、当初はアイアンキングは巨大ヒーローでありながら巨大な敵に止めをさせず、人間である弦太郎がトドメをさしていたが、
独立幻野党の最後の敵・クマゴロスからはアイアンキングが光線技でトドメをさすようになった。
※『[[ファイヤーマン>ファイヤーマン(作品)]]』
怪獣を[[恐竜]]型のシンプルなデザインにするなど「特撮の原点回帰」を目指したが視聴率は低迷。
中盤以降はコミカルな怪獣が登場した。
※『[[人造人間キカイダー]]』
当初はメインライターの伊上勝氏の売りであったストレートな勧善懲悪をメインとしていたが、氏が『仮面ライダーV3』に参加することになったため、準備のため25話を最後に降板し、後任として長坂秀佳氏が(本人曰く「乗っ取る形で」)メインライターに就任。
長坂氏から「石ノ森漫画版の『正気と悪の狭間での苦悩』が活かされていない」という指摘があったため、以降は善悪二元論だけでは割り切れない入り組んだ人間模様が多く取り入れられるようになった。
また、終盤になると縦軸もより強く意識されるようになり、1話完結に留まらない連ドラ性の強い物語が展開されている。
※『[[キカイダー01]]』
人気自体は問題なく獲得できており、序盤の山場であった敵組織の移行(ハカイダー部隊→シャドウ)も滞りなく進んだものの、
ジロー役の伴大介氏が後述の『イナズマン』の主演に決定したことから2クール目中盤で降板。イチローの新たな相棒として女性戦士のマリ/ビジンダーが投入された。
しかし、スタッフが苦悩知らずで完全無欠の戦士であるイチローのヒーロー性に対して次第に疑問を感じるようになっていったため、物語の中心は人間と機械の間で苦悩し、人間的な厚みを持つマリにシフト。
そして後半にワルダーが登場すると、縦の物語はほぼマリとワルダーが担当し、イチローは脇役同然となってしまった。
とはいえマリとワルダーの物語そのものの評価は高く、結果的に番組の人気は当初よりも更に上がったとのこと。
路線変更の一環としてキャストを変更したのではなく、キャスト変更がきっかけとなって路線変更が行われたという珍しい例である。
また、ちょうどこの頃からはオイルショックの影響で製作費が激減したため、怪人の造形も露骨に低予算感の漂うものとなっていった。
※『[[イナズマン]]』
「2段変身するヒーロー」という当時としては非常に斬新なヒーロー像が打ち出され、サポート組織の少年同盟も超能力者の子供で構成、と新基軸が打ち出されたものの、既に第一次変身ブームが峠を迎えていたこともあって視聴率は苦戦。その上、上述のキカイダー01と同じくオイルショックの煽りもモロに受けて深刻な業績不振に陥ってしまった。
これを受けて番組のリニューアルが決定し、3クール目からはキャストや設定、デザイン群を一新して『[[イナズマンF]]』に改題。
そしてそれを踏まえ、原作者の石ノ森章太郎が監督と脚本を担当した第11話からは勧善懲悪のヒーロードラマから人間ドラマを中心とした方針に転換された。
当初よりいまひとつ活かしきれておらず支持を得られなかった少年同盟は出番が大幅に減少し、改題後はコメディリリーフの丸目豪作共々バッサリとカットされた((スポンサーとして少年同盟の自転車を発売していた松下電器への配慮として、EDには引き続き登場している))。
ドラマ重視ということでアクションシーンも減少したため、スポンサーへの配慮としてED後のミニコーナー「イナズマンFアクション・タイム」が設けられた。
シリアス・ハード路線からヒーロー・コミカル路線になるという例は多いが、この作品はその逆の路線変更をされたという珍しい例となった。
※『[[風雲ライオン丸]]』
好調だった前作『怪傑ライオン丸』との差別化を図るため、今作のライオン丸はヘルメットのような兜を装着したデザインとなったが、
「メスのライオンみたい」と不評を受けた為、兜を外しタテガミを露出した一般的なライオンの顔となった。
『[[AZITO3]]』では双方のデザインが取り入れられている。
※『[[スーパーロボット レッドバロン]]』
当初は鉄面党が強奪した世界各地のロボットと戦う設定だったが、21話からはギラスQ率いる上部組織・宇宙鉄面党が登場。
レッドバロンもスペースウイングスという翼を付け、宇宙・空中戦も可能となった。
また、この種の作品にしては珍しく勧善懲悪の明朗な話((ただし、前半からハードな話も多かった。))からシリアスなドラマへと、他の作品と真逆のストーリー性を生み出している。
※『[[電人ザボーガー]]』
第39話から敵組織がΣから魔神三つ首率いる恐竜軍団に変わり、「電人ザボーガー対恐竜軍団シリーズ」のサブタイトルが付くようになったが、
主題歌は最終回まで「怪奇の事件は Σの仕業」のままだった((同様の例はブラックサタン→デルザー軍団へと敵組織が変わった『仮面ライダーストロンガー』にも見られる。))。
また、ザボーガーもストロングザボーガーへとパワーアップ。番組の人気に貢献した。
※『がんばれ!!ロボコン』
2年近い超ロングランシリーズとなったため、ロボコンとヒロイン・ロビン、ガンツ先生以外のロボット学校の生徒達が続々変更。
ロボコンの居候先も大山家から小川家へと変更となった他、ロビンの設定が「ロボットに見えない」としてロボットから「バレリーナ星の王女様」へと変えられた。
ちなみに女優さんがほぼ衣装だけでロボットに見せるのは上述の『燃えろ!!ロボコン』ロビーナでリベンジがなされた((当時のスタッフインタビューでも「時代が進み、実在のロボットも進歩したことでこういった場なら人間そっくりでもロボットと見なしてもらえるようになった(からリベンジに踏み切った)」と言及されている))。
※『[[アクマイザー3]]』
主人公の一人・ザビタンはアクマ族という設定のため、当初は他の姿を持たなかったが、
途中で「変わるんだら~!」の呪文と共に人間体・南雲健二へと変身する能力を手に入れた。
ストーリーも勧善懲悪色やコメディ要素が濃くなっていく。
※『宇宙鉄人キョーダイン』
スカイゼル・グランゼルの二人は当初「オープンフェイス」の掛け声と共に頭部が開き、
中のモニターに元となった人格の譲治と竜治の顔が浮かび上がる設定だったが、
後にキョーダイヤの力で譲治と竜治の姿のホログラフィーを作る事に成功。
敵組織・ダダ星も闇将軍ガブリンやガブリンクィーン、デス五人衆、更にデス五人衆をつぶして作ったブラックナイトと言った新幹部が続々登場した(それとともに一般怪人は登場しなくなる)。
ちなみに放送当時連載された成井紀郎によるコミカライズ版も、中途から極端な路線変更を遂げた作品として有名。
※『ザ・カゲスター』
当初は特殊能力を持った犯罪者と戦い、これを警察に突き出すというアメコミ風な展開だったが、スタッフの間で「いくら悪人でもヒーローが生身の人間を倒すのは虐めのように見える」という意見が持ち上がったため1クールで終了。
世界征服を狙う悪の組織・サタン帝国が登場し、敵も人間から怪人へと変わってしまった。エピソードによっては人間が敵組織によって改造された怪人が登場している。
また、カゲスターとベルスターは主人公の姿影夫とヒロインの風村鈴子の影に魂が乗り移る事で本体から分離して出現する設定なのだが、それに関しても実写での表現の制約の都合上、路線変更を境に本人が直接変身するような描写に変更された。
カゲスターもまんま[[ライダーキック]]なカゲキックを決め技に使うようになる。
また、影夫は東映特撮の中でも珍しくサラリーマンを職業としており、
頻繁に会社を抜け出すため大事なプレゼンを台無しにする、同じ部署の同僚が連帯責任で残業となって嫌味を言われるといったサラリーマンならではの描写が見られたが、
2クール目からは鈴子の経営するショップに出向となり、会社での描写は一切登場しなくなった。
最後まで一貫して描かれたのは、鈴子が影夫の勤務先の社長令嬢で、常に影夫を尻に敷いているという今やった方が受けが良さそうな設定ぐらいである。
※『大鉄人17』
大鉄人17は当初目の電飾部分を変える事によって「YES」「NO」を使い分けていたが、後に自己改良で言葉を喋るようになる。
同時に、17の変形機構の一つ・飛行17が省略され、戦闘17(いわゆるロボット形態)のまま空を飛んで戦うようになった。
また、それまでシリアス一辺倒だったレッドマフラー隊((ただし、海野隊員のようにコメディパートでの出番が多い隊員もいた。))にコメディリリーフ・ガンテツこと岩山鉄五郎が押しかけ加入。作品を盛り上げた。
※『ボイスラッガー』
当初はそれまでの特撮のパロディや内輪ネタをふんだんに使ったコミカルなストーリーだったが、第7話からシリアスな作風に転向。
ゲスト出演や敵怪人も全く出てこなかったため、深夜枠だったことも重なり元々視聴率の低い作品が尚更数字の低下を招いた。
※DCエクステンデッド・ユニバース/DCフィルムズ・ユニバース
[[バットマン>バットマン(人物)]]・[[スーパーマン>スーパーマン(人物)]]・[[ワンダーウーマン>ワンダーウーマン(人物)]]達が活躍するDCコミック原作のスーパーヒーロー映画シリーズ。
当初はクリストファー・ノーランやザック・スナイダーらが参加しており、『[[ダーク>バットマン ビギンズ(映画)]][[ナイト>ダークナイト(映画)]][[トリロジー>ダークナイト ライジング(映画)]]』を思わせるシリアスな作風かつ連続性を意識した内容だったが、大ヒットした[[マーベル・シネマティック・ユニバース]]の成功を意識しすぎるあまり、ユニバースを早期構築しようとする制作側の焦りや、
『[[ジャスティス・リーグ>ジャスティス・リーグ(映画)]]』に向けた[[伏線]]が原作未読では理解できないなど、興行面はともかく観客や批評家からは賛否両論な作品が相次いだ。
MCUに近い明るい作風へとシフトした『[[ワンダーウーマン>ワンダーウーマン(映画)]]』でようやく高評価を受けたのも束の間、制作上の紆余曲折を経て公開された『ジャスティス・リーグ』(劇場公開版)はファンが望んでいた作品とは言い難く、興行的にも失敗作となった。
結果、『[[アクアマン>アクアマン(映画)]]』以降は[[クロスオーバー>クロスオーバー(創作)]]要素を抑え、単作での完成度を重視するようになった。
……が、ジョス・ウェドンやエズラ・ミラー、アンバー・ハードといった製作陣・主要俳優陣のトラブル、コロナ禍による制作の遅延やスケジュールの崩壊などのゴタゴタの影響はあまりにも大きく、『[[ジョーカー>ジョーカー(映画)]]』や『[[THE BATMAN -ザ・バットマン-]]』といったユニバースとは無関係の単独作品との比較や2020年代に入ってからのアメコミ映画全体が下火になりつつある状況も興収面に影を落とす事になる。
そして、ワーナー・ブラザーズがディスカバリーに買収された事がDCEUの運命を決定付けてしまう。『ブラックアダム』でヘンリー・カヴィルが演じるスーパーマンの再登場を実現させるなど、制作陣はユニバースの存続に意欲を見せ続けたが、ディスカバリーの出身者を中心としたワーナーの新経営陣の意向でドラマを含めたDCの映像化企画全体が大幅に見直されてしまい、本編の撮影が完了していた『バットガール』がお蔵入りになるといった事態も発生。そして、『アクアマン 失われた王国』を以て事実上の打ち切りとなり、ジェームズ・ガンとピーター・サフラン主導の「DCユニバース」に移行することとなった。
なお、『ブルービートル』はこれまでのDCEU作品と異なり、日本国内においてはDVDスルーという憂き目に…… 当初は吹き替え版も無かったが、後日にNetflixでの配信のために制作されている。
※『[[パワーレンジャー ・ターボ]]』
『[[激走戦隊カーレンジャー]]』の北米リメイク版。
原典から引き継いだコメディ要素が不評だったことに加え、5シーズンに渡って同じような学園ドラマを続けてきたことによるマンネリ化もあって視聴者が次第に飽き始めるように。
玩具売上の方も、既にトランスフォーマーシリーズがシェアの大半を握っていた「車モチーフのロボット玩具」ということから低迷していたという。
これを受けて&bold(){『ターボ』からの新キャラであるブルーレンジャーのジャスティンを除き、味方側レギュラーキャラを全員交代させる}というかなり思い切ったテコ入れに踏み切った。
さらに、それまではあまり重視されていなかった縦軸のシナリオにも力が入るようになり、より連続性を打ち出した物語が展開された。
大人気キャラの[[トミー> トミー・オリバー(パワーレンジャー)]]を始めとしたお馴染みのキャラの引退はかえって視聴者離れを加速させる結果となってしまい、「次のシーズンでパワーレンジャーは打ち切り」と宣告されてしまうが、
シリーズ完結作として製作された次作『[[パワーレンジャー・イン・スペース]]』は『ターボ』で打ち出したドラマ性重視の路線をさらに強化したことで人気を獲得。打ち切りも無事に撤回された。
#areaedit(end)
}
追記・修正は[[カラータイマー]]を追加し、先輩戦士を投入し、キャストや一部スタッフを降板させながらお願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,19)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2018-03-01 23:20:55)
- テコ入れされたけど、基本方針は変わってないとか、登場人物の途中参加、退場程度の小さな変更は、路線変更とは違うような -- 名無しさん (2018-03-02 09:28:36)
- エグゼイドは大筋は変わっていないそうだけど、土管社長と貴利矢さんの事情的に路線変更レベルで物語が変わっているのではないかと邪推してしまうwいい意味でだけど -- 名無しさん (2018-03-02 09:38:25)
- ↑最終的な結末=ライダークロニクルのラスボスになったクロノスを倒すということなら大筋は変わってないと言ってもいいでしょ -- 名無しさん (2018-03-02 15:03:29)
- 『いつまでも 有ると思うな 最初の設定』怪獣vowにあったなあ -- 名無しさん (2018-03-02 15:09:21)
- ↑4 [[路線変更(連載漫画)]]とは明らかに基準が違う……けど多分この項目の立項自体が『ウルトラマンレオ』とか『仮面ライダー』とかの例を念頭に置いてるっぽいしなあ -- 名無しさん (2018-03-02 21:01:13)
- うーん、戦隊で思ったのだがルパパトのパワーアップルパン偏重も路線変更に該当するんかな。 -- 名無しさん (2018-11-28 21:02:59)
- ↑色々あるけどテコ入れ≠路線変更だぞ。当然そういう部分もあるにはあるが厳密にはそうではない -- 名無しさん (2019-01-13 16:11:17)
- そもそも快盗戦隊VS警察戦隊は快盗戦隊側にドラマ性が向いてて警察戦隊側はただ世界の平和を守ることが目的だったからな -- 名無しさん (2019-06-23 09:03:55)
- ボイスラッガーは路線変更とかじゃなく元々そういう予定だったんじゃないのか? -- 名無しさん (2019-06-23 21:29:26)
- 昭和ウルトラマンは初代、セブン、タロウ以外新しい要素を入れるけど途中で辞めてる -- 名無しさん (2019-08-20 17:46:58)
- ゴールドプラチナムは文字通り「許せねぇー!!」 -- 名無しさん (2019-09-09 07:31:09)
- スーパー1は番組改編の煽りでドグマ編で終わってしまった局があったのも誤解の原因だったみたいだね -- 名無しさん (2019-12-28 18:49:01)
- ここに入るかは微妙だけど、仮面ライダージオウも当てはまりそう。前半では、アナザーライダーをその元のライダーの年に生み出して、本来のライダーの歴史を消し去っていったが、後半になると、アナザーライダーを2019年に生み出した上、元のライダーの歴史も消えないようにした、とか。 -- 名無しさん (2020-02-14 17:38:42)
- ↑それは路線変更って程じゃない -- 名無しさん (2020-02-16 10:19:31)
- 路線変更の話ならジャンパーソンもありですね。JPは当初謎のロボットという設定で主に刑事やゲストキャラ敵対組織といったヒーロー以外のキャラがエピソードの主役となる傾向にあったけど、中盤で秘密基地が公開された前後からJP視線の王道ヒーロー的物語に変わっていたし。 -- 名無しさん (2020-03-16 07:54:29)
- ガンダムZZは観てないから知らないけど、「超新星フラッシュマン」と「時空戦士スピルバン」は、正直この項目のような事態には全くなっていない印象。どちらも肉親探しを最後まで投げ出したりはしなかったし、スピルバンに至っては、ヘレン加入後のストーリー後半の方がシリアスだ(デスゼロウ将軍がキャラ崩壊したこと以外は) -- 名無しさん (2020-09-11 21:19:55)
- 2クール目以降のブルースワットも当初の路線を思わせるハードな作風のエピソードは少なくないし、作風が変わったと言うよりも幅が広がったって印象。ハイパーショウやドラムガンナーも販促フィルムである以上後付けかは疑わしいし、玩具的なテコ入れはそれこそプラチナムとブルーストライカーくらいだと思う -- 名無しさん (2020-10-16 17:52:21)
- ↑2 ΖΖは「偶然の事故で敵組織にさらわれてしまった主人公の妹を助けにいくはずでした(そのために主人公機に爆薬をくくりつけて敵艦隊に乗り込み、妹はどこか尋ねに行くような無茶もやったりします)」→「妹が逃げ込んだ建物が敵機体の墜落に巻き込まれ炎に包まれ主人公達は妹は死んだものと諦めます」→「エピローグで実は妹は助けられていたことが分かり、木星圈へと旅立つ主人公を仲間達と共に見送りました」だから最終的には妹は助かったものの「妹を探す」路線は完全に途切れてますね -- 名無しさん (2020-12-24 20:39:35)
- 大魔神カノンがどうだろうが俺は響鬼は前半の方が好き -- 名無しさん (2020-12-24 21:21:02)
- ↑だからって後半を無碍にしていい理由にもならない。自分みたいに路線変更は英断だったと受け止めてる視聴者もいるのだから -- 名無しさん (2021-07-16 00:30:34)
- ↑7 ジオウ後半はどう見ても路線変更だろ…わざわざ有料で補完計画までやった設定を投げ捨てて普通にレジェンド変身させてたのが路線変更じゃなきゃなんなのか -- 名無しさん (2021-08-17 11:57:42)
- 展開が進んで敵が増えたり黒幕が出てくるのを路線変更としている粗末な部分が多すぎないか? プロデューサーや監督がインタビューで変えたって証言したものだけにしろよ -- 名無しさん (2021-08-17 13:29:39)
- 響鬼の真相は未だに明かされてないけど視聴者の間では予算や人気ではなくスケジュール管理、もしくは現場の人間関係の問題だったんじゃないかという見方が近年では割と強い…ような気がする -- 名無しさん (2021-11-08 23:38:46)
- ↑3 今更だが、17話以降も補完計画してほしかった。 -- 名無しさん (2021-11-09 01:14:52)
- しかしアーマーの制作費用が掛かるから路線変更もしゃーない -- 名無しさん (2021-11-20 22:08:43)
- 最近の特撮は販促ノルマかなりキツくなってる印象強い中、ルパパトはよくあそこまでやりきってくれたなと -- 名無しさん (2021-11-30 23:25:14)
- 予算押さえたきゃ放送話数減らせばいいじゃん。今の不況で一年作品続けるなんぞ無謀だぞ。1シーズンないし1月程度の作品は良作が多い -- 名無しさん (2022-01-17 20:48:29)
- ↑おもちゃの販促の観点でいうと一年のほうがいい -- 名無しさん (2022-01-17 21:21:50)
- なにより、放送期間短縮したとして、それで空いた放送枠はどうすんの?って話にもなるし -- 名無しさん (2022-01-17 21:42:18)
- 羅列項目なんか珍しくもないけど、その中でも自分の知ってること書き連ねたいがために立てたような項目やな… わざわざ語り草にするほどの路線変更って響鬼ぐらいじゃねえの -- 名無しさん (2022-01-18 14:07:08)
- 神ステーションが第2話で自爆というのは果たして路線変更に当たるのか、敬介の自覚を促すという最初からの盛り込みじゃなかったのか -- 名無しさん (2022-02-18 21:55:56)
- ↑仮面ライダーXや巨獣特捜ジャスピオンなど、思いきった路線変更が異常なくらい早いタイミングで来る例は、さすがに“仕様”だと自分も思うな。もしかしたら、企画段階くらいの時点で「こういう構想があったんだけど予算や手間が掛かりすぎることに後になって気付き、大慌てで世界観をリセットして軌道修正した」みたいな問題があったのかもしれないけどね。 -- 名無しさん (2022-04-18 19:00:25)
- 少なくとも第2話準備稿の段階では神ステーションの自爆の件は入ってなかったらしい。ただパイロット回が作られるのは放送の前なわけだし、路線変更と言うよりは↑で言われてるような土壇場での軌道修正なんだろうね -- 名無しさん (2022-04-20 19:19:25)
- 当初はV3までの世界観からリセットするという説も聞いたことがあり、また立花のおやっさんの登場が5話からという遅さだったことを考えるとありえるな。そのままだったら年長アドバイザーが二人という形になってたかもしれないし(初代ミラーマンでもパイロット版では京太郎の恩師は御手洗博士の他に育ての親の神父さんがいたがTVではオミットされてた) -- 名無しさん (2022-04-20 19:49:14)
- 1年通して放送する作品である以上、初期構想通りに話が進むことの方が珍しいものじゃある。路線変更って程大袈裟なものじゃないけど、役者の演技を見てキャラ設定を弄ったり、スケジュールの都合で元々の展開から話が変わってしまったり・・・ 特に今は場所も人数も制約があるから四苦八苦してるのは間違いないだろうな。 -- 名無しさん (2022-05-12 20:19:53)
- ジオウに関しては「アナザーライダーが出現すると、対応するライダーと戦っていた敵怪人の存在がなかったことになる歴史改変が発生する」ルールに対し、アギトや剣など「敵怪人が地球創生や人類の進化に関わっている」などヘタすりゃ地球人類史そのものがヤバい歴史改変が起こりそうな面々がいたんだよなあ……。もしアナザーライダーの誕生時期の変化が本当に路線変更で、当初のアナザーライダーのルールを守りながら話を作るならどうなってたんだろう……? -- 名無しさん (2022-08-04 17:24:13)
- 個人的には、「仮面ライダーリバイス」は途中で何か路線変更があったとしてもおかしくないと睨んでいるのだけど、昭和の頃の作品と違って、最近の作品はそういう内情とかハッキリ分からないやつが多いんだよな…。 -- 名無しさん (2022-10-04 20:49:36)
- ゴーカイジャーの古い作品からのレジェンド出演が後半になって増えたのって震災の影響じゃなくて、ヒュウガの小川さんが戦隊OBの連絡先を大量に持ってたからじゃなかったっけ?特にカーレンジャーなんか、放送が5月22日=撮影は3月くらいに行われてるはずだから、つまりキャスティングや脚本製作はもっと前から行われてるはずだし、「当初はガオレンジャーまでのレジェンドだけの予定だった」ってのも筋が通らない気が -- 名無しさん (2023-03-18 15:16:54)
- ↑2最初は兄妹が三勢力に分かれて戦争する話だったらしいけどガチで戦争が起っちゃったからプロットが大幅に変わったみたいな話は聞いた -- 名無しさん (2023-08-05 18:55:57)
- 仮面ライダー剣はBOARDのロケ地が長期間使えないと判明して急遽1話で壊滅させた「0話で路線変更」パターンだけど、もし使えないという報告が少しだけ遅れていたら1話ではこれから長期間使いそうな拠点っぽく描かれているのに2話でいきなり壊滅っていうXの神ステーションと全く同じハチャメチャな展開になっていたかも -- 名無しさん (2023-08-05 20:20:22)
- キングオージャーに路線変更説が浮上してるな -- 名無しさん (2023-09-04 08:24:00)
- ↑「他の脅威」の存在を仄めかす描写自体は前からあったし、キングオージャーの強化形態の登場ペースから見ても当初の予定通りだと思うけど… -- 名無しさん (2023-09-04 10:04:31)
- ↑2最初のジェラミーのナレーションのチキューの危機が明らかバグナラクの事じゃない、カメジムのデザインだけ異質、映画の先代の王の本当の厄災が来るという台詞から見ると多分元々決まってたこと -- 名無しさん (2023-09-04 19:50:00)
- 仮面ライダードライブが3クール目から世間に正体明かして、警察公認のヒーローになった展開もテコ入れによる路線変更で差し込んだ物 -- 名無しさん (2024-10-26 10:58:37)
- バラエティ番組だが、初期の『新しいカギ』は「めちゃイケ」の二番煎じだったけど、テコ入れによる路線変更により「学校へ行こう!」を意識したような番組になったらしい。 -- 名無しさん (2024-12-14 20:13:31)
#comment
#areaedit(end)
}