ランボー/最後の戦場(映画)

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&font(#6495ED){登録日}: 2016/08/07 Sun 16:05:08 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){無駄に生きるか、何かのために死ぬか……お前が決めろ}} 『ランボー/最後の戦場』(原題:John Rambo)は2008年公開のアメリカ映画。 シルベスター・スタローン主演の[[ランボー>ランボー(映画)]]シリーズの第4作目である。 監督と脚本もシルベスター・スタローンが担当している。 **◆概要 前作、『[[怒りのアフガン>ランボー3/怒りのアフガン(映画)]]』から実に20年という歳月を経て公開された最新作。後に続篇が公開されタイトル詐欺になるが、邦題ではよくあること。 本作はこれまでの作品と比べて肉体の破壊など、かなりグロテスクなシーンが多いのが特徴。R-15指定されているほどである。 スタローン氏の意向で本作は「現実の戦いと悲惨さ、真実を描く」ことをテーマにしており、そのためかランボーのヒーロー性は皆無で、娯楽重視の2、3作目と異なり1作目に近い重くリアリティに溢れた作風となっている。 ひたすらに現実の戦いを描いている一方でこれまでのシリーズよりもやや戦闘や敵の印象が地味であるというのが難点か。 しかし、かつてのベトナム帰還兵の悲劇により故郷へ帰ることさえできなかったランボーが、ようやく故郷に帰ることができた哀愁溢れるラストは戦いに生き続けて疲れ果てた戦士達の人生を色々と考えさせられるものがある。 &bold(){「家に帰りたい」}と泣きながら死んでいった仲間の最期を目にして苦しんだランボーなら尚更……。 **◆あらすじ アフガンでの戦いから長い年月が経ち、ランボーはタイのジャングルでボート屋やヘビ狩りを生業として隠遁生活を続けていた。 そんなランボーの元にアメリカのNPO牧師団が訪れ、軍事政権による支配と弾圧・虐殺が続いているミャンマーの少数民族・カレン族への支援のため現地への案内を依頼する。 初めは断るランボーだったが、NPOの一員・サラの熱心な説得に折れ、一行をミャンマーへとボートで送り届けた。 途中、海賊に襲われるがランボーは彼らを撃退し、NPOメンバーは村へと到着。 ところが支援をしていた村はミャンマー軍に襲われ、住民は容赦なく虐殺され、NPOの一団も軍に捕らわれの身となってしまう。 メンバー救出のための傭兵団の案内をするためランボーの元に再び牧師団から依頼が届き、ランボーも武器を携えて再びミャンマーへと向かう。 **◆登場人物 ・ジョン・J・ランボー 主人公。 相変わらずタイで隠遁生活を送っているが、前作のような充実感は全く感じていない様子。 本作ではこれまでの作品以上に無愛想だが、前作であれだけ共に戦ったアフガンゲリラ達が結局は内紛で分裂し、アメリカの脅威となったことで戦いは終わらず、何も変わらなかったことに対する失望もあるのかもしれない。 さすがに60代の老兵となったことで引き締まった肉体はゴツく変化し、前作までのようなアクションやゲリラ戦術を披露しなくなったのは時の流れを感じさせるが、それでも戦士としての強さや[[弓]]の腕前は健在。 ・サラ・ミラー 本作のヒロイン。NPOのメンバーの一人。 ランボーには理解を示しており、ランボーも多少は心を許して彼女達を現地に案内したり、その救出を決意する。 人命を救うことは無駄ではないという信念を持った立派な人物であるが、ランボーの言う通り、結局彼女達がミャンマーの少数民族を救うことはできなかった。 いかにボランティアで支援をしようと、抗う術を持たなければ、力を持つ暴虐者達に蹂躙されるしかないのだ。 ・マイケル・バーネット NPOメンバーのリーダー。サラの婚約者の医師。 「武器は争いしか生まない」「何があっても人殺しはいけない」などと平和主義を唱えるが、裏を返せば現実を見ていない夢想家。 ランボーをとても嫌悪しており、彼が海賊を射殺した際も危機的状況であったのに「訴える」とのたまうなど、どこまでも現実から目を逸らしている。 しかし結局は彼も「物理的な平和主義者」であり、同じ穴のムジナである。 ・スクールボーイ 傭兵団のメンバーで狙撃手。 スクールボーイは狙撃学校時代からの渾名で何人撃ち殺してもそう呼ばれているとは本人談。本名はシド・フォークだが、劇中で呼ばれることはない。 ランボーにはかなり協力的で仲間思いの好漢であり、ランボーのピンチを救うなど大活躍を見せる名脇役。 NPOの人々を立派といい、戦場の悲惨さを知りながらも理想を捨ててはおらず、ランボーとは好対照とも言える人物。 ・ルイス・オールセン スキンヘッドが特徴の傭兵団のリーダー。 かなり口が悪く、NPO団体のことも強く批判していた。 離婚した元妻子へ養育費を払うために傭兵をしているらしい。 [[地雷]]を踏んで負傷し、メンバーの足を引っ張るドジであるが、SAS出身だけあって闘志を決して失うことなく戦い続けるタフガイ。 ・ディアス・バラデルマ 傭兵団のメンバー。 バンダナをした髭男。元・コロンビア陸軍兵士。 終盤ミャンマー軍の火炎放射を浴びるが、一命は取り留めた。 ・リース・レストン 傭兵団のメンバー。 オールバックで、腕に派手な刺青をしている。 NPOメンバーを救出に向かう船上で歌っていることをルイスに咎められていたが、特に気にしないマイペースな男。 終盤は銃だけでなくナイフも使い戦っていた。 ・エン・ジョー 傭兵団のメンバー。 ブーニーハットを被った髭男その2。元・韓国軍兵士。 クライマックスの戦いではかなりの活躍を見せるが、手榴弾をくらってしまう。傭兵メンバーでは彼のみ戦死したらしい。 ・パ・ティー・ティント ミャンマー陸軍の大佐。実はホモかつショタコン。 ミャンマーの民族虐殺に積極的に加担している本作最大の悪役。しかし、印象やキャラクター性は薄い。 原語音声でしか喋らない上、吹き替えも無いので喋っているシーンでは何と言っているのかよく分からない。 ちなみに特別編の吹き替えバージョンでは後藤哲夫氏による吹き替えが行われているのだが、 特別編は残念ながらDVD・ブルーレイともに吹き替え収録は無し。 吹き替えの帝王シリーズでランボーシリーズ吹き替えの完全収録が願われる。 尚、演者のマウン・マウン・キン氏は本物の元ミャンマー軍人であり、最終階級は海軍中将だった。 ・ビエン カレン解放軍の一人。傭兵団を敵地に案内し、共に捕虜を救出する他、クライマックスの戦いでは仲間を大勢連れて援軍に駆けつけたり、敵のボートをロケットランチャーで撃破したりと意外な活躍を見せる。 ・アーサー・マーシュ サラ達と同じNPO団体に所属している。 拉致された同僚達の救出のため傭兵を雇い、ランボーに道案内を依頼する。 ・サミュエル・トラウトマン大佐 これまで大佐を演じていたリチャード・クレンナは本作の5年前に亡くなっているので、ランボーの夢の中でのみ登場。もしも登場していたらまた違う作風になっていたのだろうか? ちなみに夢の回想シーンには1作目でボツになったランボーの射殺シーンが存在する。 **◆登場兵器&武器 ・[[コンパウンドボウ]] ランボーシリーズおなじみの弓矢。本作ではボウフィッシングも披露した。爆矢も健在。 ・[[マチェット>鉈]] ランボーが自作したものであり、[[どこぞの殺人鬼>ジェイソン・ボーヒーズ(13日の金曜日)]]のごとく敵の首を切り裂いたり内臓を抉り出したりとかなりエグい。 ・ブローニングM2重機関銃 クライマックスの戦闘でランボーが敵から奪い、無双しまくる。 ・[[バレットM82>アンチマテリアルライフル]] スクールボーイの持参した対物狙撃銃。 上記のブローニングM2もそうだが、本作での人体破壊シーンは現実でもあり得るものである。12.7ミリの銃弾の威力をバカにしちゃいけません。 ・トールボーイ爆弾 ジャングル内に放置されていた5トン級の大型爆弾。第二次大戦中にイギリス軍が落としたものらしい。 ランボーがクレイモアのトラップで追跡部隊を一掃するために利用された。 **おまけ 本作はこれまでのランボーシリーズの集大成とも言うべきか、過去の作品のオマージュ的要素が所々に見受けられる。 ・ランボーを煙たがる憎まれ役が登場する 1作目の保安官。 ・ランボーが心を許すヒロインが登場する 『[[怒りの脱出>ランボー/怒りの脱出(映画)]]』のコー・バオ。 ・ランボーにある程度は理解を示す脇役が登場する 1作目の新米保安官助手。 ・ランボーが「世界は何も変わらない」とヒロインに言う 『怒りのアフガン』冒頭でのトラウトマン大佐との会話。 ・ランボーが敵を爆矢で粉砕する 『怒りの脱出』でも敵を爆矢で粉砕している。 ・ジャングルの敵のキャンプに潜入というシチュエーション 『怒りの脱出』での捕虜収容所潜入と同じ。 ・クライマックスで解放軍の援軍が駆けつける 『怒りのアフガン』のクライマックスでもムジャヒディーンの援軍が駆けつける。 ・クライマックスでのランボーの重機関銃乱射 1、2作目のクライマックス。 ・エンディングのランボーの服装 1作目冒頭でのランボーの服装と同じ。 等々…… 追記・修正は故郷の実家に帰ってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,16) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - シリーズで最もリアルな戦場を描いた作品らしいな -- 名無しさん (2016-08-07 16:32:50) - トラウトマン役が亡くなってて残念だ。生きてても登場させるのは難しいとは思うが。 -- 名無しさん (2016-08-07 17:46:41) - 殺人を忌み嫌っていたボランティアのおっさんが終盤にミャンマー軍を石で撲殺するシーン好き -- 名無しさん (2016-08-07 18:03:47) - 終盤でのM2乱射による人体破壊シーンは何度見ても素晴らしいと思う。 -- トラックに乗った増援 (2016-08-08 12:29:29) - ↑そのシーンの前にランボーがジェイソンのごとくナタで敵の首を斬り落としたのもGJだと思う -- 名無しさん (2016-08-08 12:38:20) - 個人的にはボランティアの面々なんて甘ちゃんでランボーみたいな手を汚せる人間こそヒーロー、ていうこれはこれで一面的なメッセージを回避しているのにも好感が持てる -- 名無しさん (2016-09-16 18:19:47) - ↑「ランボーが本気で暴れると現実的にはこうなるよ」ってのをちゃんと描写してくれてるからな。そして彼の暴れっぷりに助けられて感謝を示すのは同じ戦場を居場所にする兵士な連中だけという -- 名無しさん (2017-01-15 19:11:32) - 加齢と、肉体作りに失敗した為か、終始、服を着っ放しな作品だったりする -- 名無しさん (2017-09-21 20:38:34) - ↑ロッキー・ザ・ファイナルでは見事に体作ってたのにね。でも、年食ってから開き直ったように面白い映画作るスタローンはすごい。 -- 名無しさん (2017-11-01 13:47:51) - コー・バオが今でも生きてたらランボーと一緒にタイで暮らしてたのかな?・・・本人はアメリカに行きたがってたけど -- 名無しさん (2018-02-01 02:39:00) - 新作でランボーが[[メキシコ]]の麻薬カルテルと戦うらしい -- 名無しさん (2018-05-15 19:46:22) - ↑シルベスター・スタローン曰く今度の作品で死ぬらしいね。正直彼にはあのまま幸せに余生を過ごして欲しかったのに駄目なのか…… -- 名無しさん (2018-10-18 18:08:48) - ↑どんな形でも大勢の命を奪ったから自分には幸せは似合わないって感じなんじゃないか -- 名無しさん (2018-12-30 13:23:32) - やっぱギャングは最強なんなって…… -- 名無しさん (2019-06-10 20:57:33) - GTAをやれば分かると思うが、ギャングはどの世界の軍隊よりも最強だってそれいち -- 名無しさん (2019-09-10 17:57:37) - 新作との兼ね合いで改題フラグが立っていますが、果たして… -- 名無しさん (2020-01-24 08:09:11) - ランボー ほんとに最後の戦場 -- 名無しさん (2020-07-25 20:36:41) - Wikiであらすじ読んだけど、ラストで「馬に乗って夕日に向かって歩いていく」というシーンが、自宅で息を引き取ったことを暗示してるのかな? -- 名無しさん (2020-07-27 09:05:13) - これが評価された事をスタローン本人が「じゃあ第三世界の時事問題とグロをとりあえず入れりゃあ皆褒めるって事だな!」と変な理解の仕方した結果が『ラスト・ブラッド』だったのかなぁ… -- 名無しさん (2021-04-09 23:45:43) - 頼むランボー! スーチーさんを助ける事ができるのはお前しかいない! ミャンマー軍をもう一度皆殺しにしてくれ! -- とある映画ファン (2021-10-03 18:55:55) - 爆矢ってどのシーンで使ってたかな? -- 名無しさん (2022-10-31 21:13:04) - ↑地雷原レースの場面で矢で射られた兵士が地雷で吹っ飛んだシーンを勘違いしてるんだと思う -- 名無しさん (2022-11-21 01:27:43) - ↑5敵兵とは言え、戦場で命のやり取りをした以上、幸せな余生は送れなかったのかな?と -- 名無しさん (2025-03-06 00:07:08) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2016/08/07 Sun 16:05:08 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){無駄に生きるか、何かのために死ぬか……お前が決めろ}} 『ランボー/最後の戦場』(原題:John Rambo)は2008年公開のアメリカ映画。 シルベスター・スタローン主演の[[ランボー>ランボー(映画)]]シリーズの第4作目である。 監督と脚本もシルベスター・スタローンが担当している。 *◆概要 前作、『[[怒りのアフガン>ランボー3/怒りのアフガン(映画)]]』から実に20年という歳月を経て公開された最新作。&s(){後に続篇『ランボー ラスト・ブラッド』が公開されタイトル詐欺になるが、[[邦題ではよくあること>大きく変更された映画の邦題]]。} 本作はこれまでの作品と比べて肉体の破壊など、かなり[[グロテスク]]なシーンが多いのが特徴。R-15指定されているほどである。 スタローン氏の意向で本作は「現実の戦いと悲惨さ、真実を描く」ことをテーマにしており、そのためかランボーのヒーロー性は皆無で、娯楽重視の[[2作目>ランボー/怒りの脱出(映画)]]、3作目と異なり1作目に近い重くリアリティに溢れた作風となっている。 ひたすらに現実の戦いを描いている一方でこれまでのシリーズよりもやや戦闘や敵の印象が地味であるというのが難点か。 しかし、かつての[[ベトナム帰還兵>ベトナム戦争]]の悲劇により故郷へ帰ることさえできなかったランボーが、ようやく故郷に帰ることができた哀愁溢れるラストは戦いに生き続けて疲れ果てた戦士達の人生を色々と考えさせられるものがある。 &bold(){「家に帰りたい」}と泣きながら死んでいった仲間の最期を目にして苦しんだランボーなら尚更……。&s(){『ラスト・ブラッド』ではそこでドンパチするのだが。} *◆あらすじ アフガンでの戦いから長い年月が経ち、ランボーはタイのジャングルでボート屋やヘビ狩りを生業として隠遁生活を続けていた。 そんなランボーの元にアメリカのNPO牧師団が訪れ、軍事政権による支配と弾圧・虐殺が続いているミャンマーの少数民族・カレン族への支援のため現地への案内を依頼する。 初めは断るランボーだったが、NPOの一員・サラの熱心な説得に折れ、一行をミャンマーへとボートで送り届けた。 途中、海賊に襲われるがランボーは彼らを撃退し、NPOメンバーは村へと到着。 ところが支援をしていた村はミャンマー軍に襲われ、住民は容赦なく虐殺され、NPOの一団も軍に捕らわれの身となってしまう。 メンバー救出のための傭兵団の案内をするためランボーの元に再び牧師団から依頼が届き、ランボーも武器を携えて再びミャンマーへと向かう。 *◆登場人物 ・ジョン・J・ランボー&br()演:シルベスター・スタローン 主人公。 相変わらずタイで隠遁生活を送っているが、前作のような充実感は全く感じていない様子。 本作ではこれまでの作品以上に無愛想だが、前作であれだけ共に戦ったアフガンゲリラ達が結局は内紛で分裂し、アメリカの脅威となったことで戦いは終わらず、何も変わらなかったことに対する失望もあるのかもしれない。 さすがに60代の老兵となったことで引き締まった肉体はゴツく変化し、前作までのようなアクションやゲリラ戦術を披露しなくなったのは時の流れを感じさせるが、それでも戦士としての強さや[[弓]]の腕前は健在。 ・サラ・ミラー&br()演:ジュリー・ベンツ 本作のヒロイン。NPOのメンバーの一人。 ランボーには理解を示しており、ランボーも多少は心を許して彼女達を現地に案内したり、その救出を決意する。 人命を救うことは無駄ではないという信念を持った立派な人物であるが、ランボーの言う通り、結局彼女達がミャンマーの少数民族を救うことはできなかった。 いかにボランティアで支援をしようと、抗う術を持たなければ、力を持つ暴虐者達に蹂躙されるしかないのだ。 ・マイケル・バーネット&br()演:ポール・シュルツ NPOメンバーのリーダー。サラの婚約者の医師。 「武器は争いしか生まない」「何があっても人殺しはいけない」などと平和主義を唱えるが、裏を返せば現実を見ていない夢想家。 ランボーをとても嫌悪しており、彼が海賊を射殺した際も危機的状況であったのに「訴える」とのたまうなど、どこまでも現実から目を逸らしている。 しかし結局は彼も「物理的な平和主義者」であり、同じ穴のムジナである。 ・スクールボーイ&br()演:マシュー・マースデン 傭兵団のメンバーで狙撃手。 スクールボーイは狙撃学校時代からの[[渾名>二つ名]]で何人撃ち殺してもそう呼ばれているとは本人談。本名はシド・フォークだが、劇中で呼ばれることはない。 ランボーにはかなり協力的で仲間思いの好漢であり、ランボーのピンチを救うなど大活躍を見せる名脇役。 NPOの人々を立派といい、戦場の悲惨さを知りながらも理想を捨ててはおらず、ランボーとは好対照とも言える人物。 ・ルイス・オールセン&br()演:グレアム・マクタヴィッシュ [[スキンヘッド>ハゲ]]が特徴の傭兵団のリーダー。 かなり口が悪く、NPO団体のことも強く批判していた。 離婚した元妻子へ養育費を払うために傭兵をしているらしい。 [[地雷]]を踏んで負傷し、メンバーの足を引っ張るドジであるが、[[SAS>SAS(英国陸軍特殊空挺部隊)]]出身だけあって闘志を決して失うことなく戦い続けるタフガイ。 ・ディアス・バラデルマ&br()演:レイ・ガイゴエス 傭兵団のメンバー。 バンダナをした髭男。元・コロンビア陸軍兵士。 終盤ミャンマー軍の火炎放射を浴びるが、一命は取り留めた。 ・リース・レストン&br()演:ジェイク・ラ・ボッツ 傭兵団のメンバー。 オールバックで、腕に派手な刺青をしている。 NPOメンバーを救出に向かう船上で歌っていることをルイスに咎められていたが、特に気にしないマイペースな男。 終盤は銃だけでなくナイフも使い戦っていた。 ・エン・ジョー&br()演:ティム・カン 傭兵団のメンバー。 ブーニーハットを被った髭男その2。元・韓国軍兵士。 クライマックスの戦いではかなりの活躍を見せるが、[[手榴弾]]をくらってしまう。傭兵メンバーでは彼のみ戦死したらしい。 ・パ・ティー・ティント&br()演:マウン・マウン・キン ミャンマー陸軍の大佐。実は[[ホモ>阿部高和]]かつ[[ショタコン]]。 ミャンマーの民族虐殺に積極的に加担している本作最大の悪役。しかし、印象やキャラクター性は薄い。 原語音声でしか喋らない上、吹き替えも無いので喋っているシーンでは[[何と言っているのかよく分からない>日本語でおk]]。 ちなみに特別編の吹き替えバージョンでは後藤哲夫氏による吹き替えが行われているのだが、特別編は残念ながらDVD・ブルーレイともに吹き替え収録は無し。 [[吹替の帝王]]シリーズでランボーシリーズ吹き替えの完全収録が願われる。 尚、演者のマウン・マウン・キン氏は本物の元ミャンマー軍人であり、最終階級は海軍中将だった。 ・ビエン&br()演:スパコン・ギッスワーン カレン解放軍の一人。傭兵団を敵地に案内し、共に捕虜を救出する他、クライマックスの戦いでは仲間を大勢連れて援軍に駆けつけたり、敵のボートをロケットランチャーで撃破したりと意外な活躍を見せる。 ・アーサー・マーシュ&br()演:ケン・ハワード サラ達と同じNPO団体に所属している。 拉致された同僚達の救出のため傭兵を雇い、ランボーに道案内を依頼する。 ・サミュエル・トラウトマン大佐&br()演:リチャード・クレンナ ランボーのかつての上官にして最大の理解者。ランボーの夢(過去作品の光景)の中でのみ登場。 これまで大佐を演じていたリチャード・クレンナ氏は本作の5年前に亡くなっているので、もしも登場していたらまた違う作風になっていたのだろうか? ちなみに夢の回想シーンには1作目でボツになったランボーの射殺シーンが存在する。 *◆登場兵器&武器 ・[[コンパウンドボウ]] ランボーシリーズおなじみの弓矢。本作ではボウフィッシングも披露した。爆矢も健在。 ・[[マチェット>鉈]] ランボーが自作したものであり、[[どこぞの殺人鬼>ジェイソン・ボーヒーズ(13日の金曜日)]]のごとく敵の首を切り裂いたり内臓を抉り出したりとかなりエグい。 ・ブローニングM2重機関銃 クライマックスの戦闘でランボーが敵から奪い、無双しまくる。 ・[[バレットM82>アンチマテリアルライフル]] スクールボーイの持参した対物狙撃銃。 上記のブローニングM2もそうだが、本作での人体破壊シーンは現実でもあり得るものである。12.7ミリの銃弾の威力をバカにしちゃいけません。 ・トールボーイ爆弾 ジャングル内に放置されていた5トン級の大型爆弾。第二次大戦中にイギリス軍が落としたものらしい。 ランボーがクレイモアのトラップで追跡部隊を一掃するために利用された。 *おまけ 本作はこれまでのランボーシリーズの集大成とも言うべきか、過去の作品のオマージュ的要素が所々に見受けられる。 ・ランボーを煙たがる憎まれ役が登場する 1作目の保安官ティーズル。 ・ランボーが心を許すヒロインが登場する 『怒りの脱出』のコー・バオ。 ・ランボーにある程度は理解を示す脇役が登場する 1作目の新米保安官ミッチ。 ・ランボーが「世界は何も変わらない」とヒロインに言う 『怒りのアフガン』冒頭でのトラウトマン大佐との会話。 ・ランボーが敵を爆矢で粉砕する 『怒りの脱出』でも敵を爆矢で粉砕している。 ・ジャングルの敵のキャンプに潜入というシチュエーション 『怒りの脱出』での捕虜収容所潜入と同じ。 ・クライマックスで解放軍の援軍が駆けつける 『怒りのアフガン』のクライマックスでもムジャヒディーンの援軍が駆けつける。 ・クライマックスでのランボーの重機関銃乱射 1、2作目のクライマックス。 ・エンディングのランボーの服装 1作目冒頭でのランボーの服装と同じ。 等々…… 追記・修正は故郷の実家に帰ってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,16) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - シリーズで最もリアルな戦場を描いた作品らしいな -- 名無しさん (2016-08-07 16:32:50) - トラウトマン役が亡くなってて残念だ。生きてても登場させるのは難しいとは思うが。 -- 名無しさん (2016-08-07 17:46:41) - 殺人を忌み嫌っていたボランティアのおっさんが終盤にミャンマー軍を石で撲殺するシーン好き -- 名無しさん (2016-08-07 18:03:47) - 終盤でのM2乱射による人体破壊シーンは何度見ても素晴らしいと思う。 -- トラックに乗った増援 (2016-08-08 12:29:29) - ↑そのシーンの前にランボーがジェイソンのごとくナタで敵の首を斬り落としたのもGJだと思う -- 名無しさん (2016-08-08 12:38:20) - 個人的にはボランティアの面々なんて甘ちゃんでランボーみたいな手を汚せる人間こそヒーロー、ていうこれはこれで一面的なメッセージを回避しているのにも好感が持てる -- 名無しさん (2016-09-16 18:19:47) - ↑「ランボーが本気で暴れると現実的にはこうなるよ」ってのをちゃんと描写してくれてるからな。そして彼の暴れっぷりに助けられて感謝を示すのは同じ戦場を居場所にする兵士な連中だけという -- 名無しさん (2017-01-15 19:11:32) - 加齢と、肉体作りに失敗した為か、終始、服を着っ放しな作品だったりする -- 名無しさん (2017-09-21 20:38:34) - ↑ロッキー・ザ・ファイナルでは見事に体作ってたのにね。でも、年食ってから開き直ったように面白い映画作るスタローンはすごい。 -- 名無しさん (2017-11-01 13:47:51) - コー・バオが今でも生きてたらランボーと一緒にタイで暮らしてたのかな?・・・本人はアメリカに行きたがってたけど -- 名無しさん (2018-02-01 02:39:00) - 新作でランボーが[[メキシコ]]の麻薬カルテルと戦うらしい -- 名無しさん (2018-05-15 19:46:22) - ↑シルベスター・スタローン曰く今度の作品で死ぬらしいね。正直彼にはあのまま幸せに余生を過ごして欲しかったのに駄目なのか…… -- 名無しさん (2018-10-18 18:08:48) - ↑どんな形でも大勢の命を奪ったから自分には幸せは似合わないって感じなんじゃないか -- 名無しさん (2018-12-30 13:23:32) - やっぱギャングは最強なんなって…… -- 名無しさん (2019-06-10 20:57:33) - GTAをやれば分かると思うが、ギャングはどの世界の軍隊よりも最強だってそれいち -- 名無しさん (2019-09-10 17:57:37) - 新作との兼ね合いで改題フラグが立っていますが、果たして… -- 名無しさん (2020-01-24 08:09:11) - ランボー ほんとに最後の戦場 -- 名無しさん (2020-07-25 20:36:41) - Wikiであらすじ読んだけど、ラストで「馬に乗って夕日に向かって歩いていく」というシーンが、自宅で息を引き取ったことを暗示してるのかな? -- 名無しさん (2020-07-27 09:05:13) - これが評価された事をスタローン本人が「じゃあ第三世界の時事問題とグロをとりあえず入れりゃあ皆褒めるって事だな!」と変な理解の仕方した結果が『ラスト・ブラッド』だったのかなぁ… -- 名無しさん (2021-04-09 23:45:43) - 頼むランボー! スーチーさんを助ける事ができるのはお前しかいない! ミャンマー軍をもう一度皆殺しにしてくれ! -- とある映画ファン (2021-10-03 18:55:55) - 爆矢ってどのシーンで使ってたかな? -- 名無しさん (2022-10-31 21:13:04) - ↑地雷原レースの場面で矢で射られた兵士が地雷で吹っ飛んだシーンを勘違いしてるんだと思う -- 名無しさん (2022-11-21 01:27:43) - ↑5敵兵とは言え、戦場で命のやり取りをした以上、幸せな余生は送れなかったのかな?と -- 名無しさん (2025-03-06 00:07:08) #comment #areaedit(end) }

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