トゲーノ・エイブス(快盗戦隊VS警察戦隊)

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&font(#6495ED){登録日}:2018/06/09 Sat 02:08:40 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&color(orange,black){ギャングの勲章を、貰おうと思いましてね}}} トゲーノ・エイブスとは『[[快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー]]』の第14話と第15話に登場した[[ギャングラー>異世界犯罪者集団ギャングラー]]怪人。 [[CV>声優(職業)]]:[[吉野裕行]] [[身長]]:193cm(巨大金庫身長/48.3m) 体重:212kg(巨大金庫体重/530.0t) 金庫の識別番号:「909」 犯罪歴:国際特別警察襲撃 犯罪技:ポイズンウニードル 所有[[ルパンコレクション>ルパンコレクション(快盗戦隊VS警察戦隊)]]:「スモール・ワールド~Le petit monde~」(14話)、「遠く離れて~Au loin~」(15話) *◇概要 ウニのトゲが寄り集まって人型を形成したような姿の怪人。黒とオレンジを基調としたスマートな外見は、&del(){ゼットン}ダークヒーローめいていてカッコいいという声も。 ギャングラー共通の骨の意匠は、ウニの骨(殻)が埋め込まれた両肩。金庫の位置は左胸。 コグレが魁利たちに提供した写真によると、人間社会に潜伏している最中は黒い革ジャンを着込んだ男の「化けの皮」を被っているらしいが、目的が目的であるためか本編中では終始本来の姿で行動していた。 相手の狙いを先読みして罠を張る狡猾な性格で、またいざとなればルパンコレクションすら囮に使うなど手段を選ばないが、同時に極度の自信家。 コグレをして&bold(){「先手を取られるとなかなか厄介な相手」}と言わしめる通り実力は確かだが、それを過信していたことが後に自身の首を絞めることになる。 全身から生えた毒針を発射する犯罪技「ポイズンウニードル」と、二連銃身の[[狙撃銃]]「グンカンガン((名前の通り軍艦型))」を用いて金目当ての[[暗殺]]を繰り返してきたヒットマン。 銃以外にも、スカシカシパンのような形状のトラップを用いて撃ち込む事もある。&del(){形状から天井に設置すると火災報知器にしか見えないと専らの噂の}このトラップは時限式とセンサー式のタイプがある模様。 ポイズンウニードルの[[毒]]は非常に強力で、人間は勿論のことギャングラー怪人でさえ激痛で動けなくなるほど。 性質の悪いことに毒は即死に至らない&bold(){遅効性}であり、おまけに人間界の病院に存在するような解毒剤は全く効果が無いため、トゲーノ自身を倒して毒を消さない限り被害者は苦しみながら衰弱死するしかない。 他にもルパンコレクション「スモール・ワールド~Le petit monde~」の効果によって、自在に身体を小さくすることも可能。 しかし飛び道具に特化し過ぎているためか接近戦は不得手であり、敵に懐まで潜り込まれると銃床で殴りつけるくらいしか出来なくなってしまう。 *◇活躍 他のギャングラー怪人と同様に&bold(){&color(gold,red){ドグラニオ・ヤーブン}}の後釜を狙って行動するが、より後継者争いで優位に立つべく、ギャングラーきっての&del(){出オチ}暴れ者兄弟である[[クラッシュブラザーズ>クラッシュブラザーズ(快盗戦隊VS警察戦隊)]]の弟、オドード・マキシモフを抱き込み、「ギャングの勲章」すなわち&bold(){警察官殺しの実績}を得ようと企む。 兄のアニダラ・マキシモフをパトレンジャーによって失い(当人達は全く気付いていないが)、[[復讐]]を誓ったオドードとは「打倒パトレンジャー」という点で目的が一致したのだ。 #center(){&bold(){&color(gold,red){何…?俺に人間界まで見物に来いと?}}} #center(){&bold(){&color(orange,black){はい。このトゲーノ・エイブス、他の奴らとは一味違うところをお見せしますよ}}} パトレンジャー抹殺に向けての準備に取り掛かろうという段階で、ドグラニオと幹部達に対して上記の計画を自信満々に宣言。 さらに自分(とオドード)がパトレンジャーを倒す模様を「特等席」で見せ付けるため、&bold(){彼らを人間界にわざわざ呼び出す}という大胆な行動に出る 大言壮語に&bold(){&color(orange,green){デストラ・マッジョ}}と&bold(){&color(hotpink,blue){ゴーシュ・ル・メドゥ}}は半信半疑という態度を隠さず、 ドグラニオも不躾な物言いに多少の苛立ちを覚えはしたものの、これまでの部下達とは違う趣向には興味を覚えたらしく、断りはしなかった。 #center(){&bold(){&color(orange,black){間もなく舞台の準備が整いますんで、お楽しみに!}}} 納得行かない様子のデストラとゴーシュを尻目に、トゲーノは意気揚々と出撃。 しかし人間界に出向いて何をするのかと思いきや、パトロール中の圭一郎達の前で&bold(){白いセーターを着た気弱そうな青年}をこれ見よがしに追い掛け回すという謎の行動に出る。 目的がどうであれ、市民がギャングラーに襲われているのであれば見過ごせないと変身したパトレンジャーと交戦。 ポーダマンも伴わない3対1の戦いで一時は劣勢になるが、彼らが&bold(){何処からとも無く聞こえる謎の挑発}に気を取られた隙に撤退。 青年はどうやら何処かでVSビークルの一台、トリガーマシンドリルを拾ったことでトゲーノに追われていたらしく、 「怖いので国際警察に預けます」と圭一郎に押し付けてそのまま走り去ってしまった。 その後、トリガーマシンドリルは国際警察にてジム・カーターの分析にかけられ、「間違いなく本物」としてパトレンジャーの預かりとなる。 #center(){&bold(){&color(orange,black){ようオドード、首尾はどうだ?}}} #center(){&bold(){&color(whitesmoke,silver){問題ない、全部お前の指示通りだ}}} #center(){&bold(){&color(orange,black){よし、じゃあ仕上げと行くか}}} #center(){&bold(){&color(whitesmoke,silver){モフフ…遂に仇を討てるんだな!}}} 一方、自身はアジトの廃工場でオドードと合流、パトレンジャー抹殺の特等席に指定した時折山に向かう。 #center(){&bold(){&color(yellow,black){あれ、トゲトゲの他にモフモフもいる}}} #center(){&bold(){&color(red,black){おいおい、ツイてるんじゃないの?一石二鳥じゃん}}} が、トゲーノを探していたルパンレンジャーに現場を目撃されてしまい、そのまま山中まで尾行された末に3人から奇襲を受ける。 オドードが既にルパンコレクションを手放していたこともあって、オドードのコレクションを奪還されること自体は防げたものの、このままでは計画実行に間に合わないと判断したトゲーノは… #center(){&bold(){&color(orange,black){お宝は惜しいが時間がねえ!くれてやらあ!}}} 何と、&bold(){自分で自分の金庫を開けてルパンコレクションを放り投げる}という行動に出る。 これにルパンレンジャーが気を取られた隙に、オドードと共にドグラニオとの待ち合わせ場所へ急行する(なおルパンコレクションは初美花が無事回収)。 かつて[[ラブルム・ジョウズ>ラブルム・ジョウズ(快盗戦隊VS警察戦隊)]]が根城にしていた時折山では、今回の事件の少し前から正体不明の&bold(){怪物の鳴き声のような異音}が響き渡っており、「まだギャングラーが潜伏しているのではないか」という調査のためにパトレンジャーが赴いていたのだ。 そして異音の発生源は地下にあるというジムの分析の元、圭一郎がトリガーマシンドリルに乗り込んで潜行する。 ところがコックピット内の圭一郎が、&bold(){突如として天井から放たれた毒針を背中に受け、昏倒してしまう}。 #center(){&bold(){&color(orange,black){今頃あの赤いお巡りは地面の下で、俺が仕込んだ毒針を受けて苦しんでいやがるよ!}}} そこへ悠々とやって来たトゲーノとオドードが、嘲笑いながら全てを暴露する。 実はトリガーマシンドリルは元々オドードに与えられていたルパンコレクションであり、それを圭一郎達に渡した気弱そうな青年こそが、オドードが「化けの皮」を被った姿。 トゲーノはルパンコレクションの効果で縮小化してトリガーマシンドリルのコックピットに侵入、天井に毒針を放つトラップを仕込んでいたのだ。 さらに言えば時折山の異音の正体は、事前に地中深くに埋めておいたトリガーマシンクレーンが相方を求めて発するサイレンの音であり、それを利用してわざわざ国際警察の注意を惹いたというのが真相。 つまり一連の事件は、パトレンジャーを時折山におびき出して確実に始末するべくトゲーノが仕組んだ&bold(){罠}。 上述のルパンコレクションを囮にした逃走も、見方を変えれば&bold(){「ルパンレンジャーの介入を遠ざけ、パトレンジャーを孤立させる」}という立派な作戦に基づいた行動だったとも取れる。 卑劣な策に憤る咲也とつかさを嘲笑う2体の怪人。 #center(){&bold(){&color(orange,black){警察どもが死に行く姿、たっぷりとご覧ください、ボス!}}} そして丘の上にデストラとゴーシュ、二人の側近を従えてついにドグラニオが直々にその姿を現す。 &del(){どうでも良いがわざわざ屋外にまで椅子を運んできたのか。} #center(){&bold(){&color(gold,red){この俺をわざわざ呼び出したんだ。ヌルいもの、見せるなよ?}}} ギャングラーの頭目に相応しい威厳を以て念を押すドグラニオに応え、オドードと共につかさと咲也に襲い掛かるトゲーノ。 先ほどとは違い2対2の勝負であり、また今度は接近戦を得意とするオドードも一緒のため、決して不利な戦いではないはずなのだが…。 #center(){&bold(){&color(snow,deeppink){怯むなよ咲也……必ずこの危機を脱し、圭一郎を救出する!}}} #center(){&bold(){&color(snow,#00cc66){はい!}}} 圭一郎の危機はむしろ二人を奮い立たせる結果となり、パトレン1号が不在という状況下でも全く臆することなく応戦する2号と3号。 二人の猛反撃の前に、苦し紛れに発動したオドードの犯罪技「ケダマイク」(前回パトレンジャーが聞いた謎の挑発の正体)も種が割れてしまえば何ら意味はなく、VSチェンジャーによる掃射で毛玉を全て撃ち落されてしまう。 焦ったトゲーノは2号に向かって毒針を投げ放つも、3号に弾かれた拍子にあろうことか&bold(){毒針がオドードに命中}し悶絶、自身は狼狽えている間に3号に抑え込まれ、2号のバイカー撃退砲でオドードは倒されてしまった。 この体たらくにデストラとゴーシュは呆れ返り、直前まで&bold(){&color(gold,red){「オドードを上手くそそのかしたな」}}とそれなりに好感触だったドグラニオも怒りと失望を隠せず、肩から射出した円盤ノコギリでパトレンジャーごとトゲーノを切り刻み、吹き飛ばすという制裁を下す。 たったの一撃で周囲を焼け野原に変え、パトレンジャーを変身解除に追い込むその破壊力に息も絶え絶えなトゲーノに、珍しく声を荒げるドグラニオの叱責が降り注ぐ((ただし、2号と3号はこの時のダメージで入院する程の怪我を負っていたのに対して後述の様にトゲーノへのダメージは二人に比べて無い辺りかなり温情な対応と言える。))。 #center(){&bold(){&color(orange,black){ボ、ボス…}}} #center(){&bold(){&color(gold,red){言ったろうトゲーノ!「ヌルいものを見せるな」と!}}} #center(){&bold(){&color(orange,black){ち、違うんですボス! こんなはずじゃ…!}}} 命まで取られることはなかったものの、トゲーノは&bold(){&color(gold,red){「俺の座っている椅子はそんなに安くない」}}と事実上の&bold(){後継者失格宣言}を喰らってしまう。 もしこれまでのギャングラー怪人と同じく屋敷からの観戦であれば、デストラにキレられ、ゴーシュに冷笑されたとしても、ここまで厳しい判定は下されなかったかも知れない。ボスの覚えを良くしようという功名心が裏目に出る結果となってしまったのだ。 これ以上付き合っていられないとばかりに、さっさと引き上げるドグラニオとデストラ。もはや制裁の痛みもパトレンジャーのことも忘れ、トゲーノは&bold(){&color(orange,black){「お待ちください!」}}と追いすがるしかなかった。 なおこのやり取りの影でゴーシュに[[巨大化>巨大化(スーパー戦隊)]]されたオドードは、失神寸前のところを執念で地中から舞い戻ってきた圭一郎の駆るトリガーマシンクレーン&[[ドリル]]によって撃破された。 日付が変わり、重傷を負ったパトレンジャー3人が病院送りになっていたその頃。 #center(){&bold(){&color(orange,green){ドグラニオ様は「もうお前の顔など見たくない」と仰っている}}} ドグラニオから見放されたことでギャングラー内でもすっかり立場を失ってしまったようで、デストラから冷たく言い捨てられるトゲーノの姿があった。 &bold(){&color(orange,black){「そんな事言わずに、なあ!」}}と情けなく縋るトゲーノに、兼ねてからVSビークルの存在に疑問を持っていたデストラは、 汚名返上のチャンスを与える代わりに&bold(){&color(orange,green){「クラッシュブラザーズが持っていたコレクションについて、知っていることを全て話せ」}}と交換条件を突きつける。 トゲーノに断るという選択肢などあるはずもなく、その取引に応じて「スモール・ワールド~Le petit monde~」に代わる新たなルパンコレクション「遠く離れて~Au loin~」を手にする。 #center(){&bold(){&color(orange,black){ボス、見ててください!}}} 今度こそ人間界を制圧しようと早速街へと繰り出したトゲーノは、通行人に向かって無差別に毒針を乱射するという凶行に及ぶ。 買出し中、阿鼻叫喚のその様子に遭遇した透真はルパンブルーへと変身し、単身トゲーノとの銃撃戦に突入。 しかし「遠く離れて~Au loin~」の効果によって従来の10倍もの射程距離を得たトゲーノが放つ毒針の弾幕の前に、思うように近づくことが出来ない。 やがて圭一郎達の見舞い(を装った敵情視察)から戻ったレッドとイエローも参戦し、圭一郎を意識不明に追いやり、つかさと咲也に重傷を負わせるきっかけとなったのが先日取り逃したトゲーノであることを知る。 ブルーから「新しいコレクション」のことを聞かされた二人は何時になくやる気を出してトゲーノに挑みかかる(その姿はブルー=透真が違和感を覚えるほどのものだった)。 #center(){&bold(){&color(yellow,black){だったら警察が来る前に、さっさと盗ってさっさと倒そ!}}} #center(){&bold(){&color(red,black){賛成!}}} #center(){&bold(){&color(blue,black){おい、何を慌てている!?}}} コレクションの力に優位性を感じているトゲーノは、&bold(){&color(yellow,black){「こっちだよー」}}と挑発してくるイエローに集中砲火を見舞う。 そうしてイエローに注意が向いている隙にレッドがシザーシールドを召喚、生身の相手には有効でも装甲を貫くことが出来ない毒針を防ぎながらの接近を許し、ここでも接近戦が苦手という弱点を露呈する結果となる。 結局格闘の末にグンカンガンを弾き飛ばされ、せっかく手に入れた二つ目のルパンコレクションをレッドに奪われる事に。 #center(){&bold(){&color(orange,black){へへへ…掛かったな!}}} しかしそれもトゲーノの作戦のうち。 トリガーマシンドリルの時と同じく、&bold(){あらかじめ自身の金庫の中に毒針トラップを仕掛けておいた}ことで、手に毒針を打ち込まれたレッドは階段から転げ落ち、そのまま戦闘不能に陥ってしまった。 #center(){&bold(){&color(red,black){お前、またコレクションを囮に…!}}} #center(){&bold(){&color(orange,black){この前の失敗を取り戻すには、警察倒すだけじゃ足りねえからな。快盗にも死んでもらうぜ}}} 動揺しながら飛び掛ってくるイエローをいなしつつ、変身解除した魁利にトドメを刺そうとするトゲーノ。その直後怪我を押して咲也とつかさが駆けつけ、変身してトゲーノに戦いを挑む。 今度こそ葬ってやると息巻くトゲーノに対し、2号が二挺のVSチェンジャーを構え、3号が二本のパトメガボーを振るって対抗。 最初は毒針の弾幕を弾きながら優勢に戦いを進めるも、ドグラニオから受けたダメージが残っているゆえに次第に動きが鈍っていく。 万事休すかと思われたその時、意識を取り戻した際に看護師の会話を聞いてギャングラーの襲撃を知り、集中治療室を抜け出して来た圭一郎がグッドストライカーと共に駆けつける(しっかり制服まで着てきている)。 何故来たと尋ねる二人に、圭一郎は喋ることすら辛そうにしながらも警察官としての己の矜持を叫ぶ。 #center(){&bold(){&color(snow,red){俺たち国際警察がすべきことは、この場でギャングラーを倒し平和を取り戻すこと……}}} #center(){&bold(){&big(){&color(snow,red){でなきゃおちおち入院もできん!!}}}} &del(){カッコいいシーンなのだが、元々強面なのに加えて濃い隈のせいで正直言って悪人面である。} そんな彼の号令で、パトレンジャーは「何時も以上にグッと来た」グッドストライカーの力でパトレンU号へと変身、各々のダメージを分散する形となって起死回生を図る。 流石に不利を悟って逃げようとするトゲーノだったが、イエローが投げたブレードブーメランに足止めされたところにU号のイチゲキストライクを喰らい爆散。圭一郎と魁利を含む被害者達の毒も無事消え去った。 (この時、倒れこむ2号と3号の前で&bold(){&color(snow,red){「身体が動くぞー!」}}とはしゃぐ1号はある意味必見)。 #center(){&bold(){&color(gold,red){足掻いたようだったが、残念だったな}}} その&del(){テンション高く踊る1号の}様子は屋敷のモニターからギャングラー幹部達も観戦していた。 しかし地に落ちたトゲーノの評価を上方修正するには至らず、それどころか ・&bold(){囮にするためとはいえ自らコレクションを手放す} ・&bold(){戦隊の一人を戦闘不能にした段階で勝利を確信して油断する} といった前回と同じ轍を踏んだ敗北に、ドグラニオは完全に愛想を尽かしてしまったようで、何時ものように「2度目のチャンス」を与えることもなく退席しようとする。 ゴーシュに許可を求められた時も&bold(){&color(gold,red){「好きにしろ」}}と投げやりに言い放つだけであった。 ともあれ、一応ドグラニオの許可を得たゴーシュの「大きくなれ~Gros calibre~」によってトゲーノは[[復活]]・[[巨大化>巨大化(スーパー戦隊)]]。 最初は&bold(){&color(orange,black){「もしかしてボスが許してくれたのか!?」}}と喜ぶが、ゴーシュは&bold(){&color(hotpink,blue){「さあ…どうかしらね?」}}と肯定しない。 結局、 #center(){&bold(){&color(orange,black){なら、このまま殺っちまうしかねえな!}}} と奮起し、パトレンジャーが完成させたパトカイザーとの巨大戦に挑む。 [[ロボット]]に毒は通用しないということで、通常の弾丸を用いた砲撃勝負にもつれ込むが、そこで1号がトリガーマシンクレーン&ドリルを召喚、パトカイザーストロングへと換装する。 たたでさえ接近戦は苦手な上、パワーに優れるパトカイザーストロングが相手とあっては全く勝ち目が無く、右腕のクレーンから繰り出される[[パンチ>パンチ(技)]]と左腕のドリルで一方的に叩きのめされてしまう。 最期は、クレーンで振り回された末にパトカイザーブレイクアップストライクを胴体に叩き込まれ、[[断末魔>断末魔の叫び]]と共に爆発炎上。 自分が策略の小道具に用いたトリガーマシンクレーン&ドリルの力で引導を渡されるという因果応報の末路を遂げた。 トゲーノの最大の敗因は、何といっても&bold(){「パフォーマンスとアピールを優先し過ぎたこと」}だろう。 ギャングラーの後継者に近づく為「ドグラニオの目の前でパトレンジャーを倒す」という目的からは多少外れるかも知れないが、 真正面から戦ったりせず、圭一郎に使ったのと同じ毒針トラップを時折山に仕掛けておく、もしくはオドードが2号と3号の気を惹いている間に死角から狙撃するなど、最終的に勝利をもぎ取るためのやりようはあった筈なのだ。 またせっかくタッグを組んだオドードとの連携をろくに意識せず、互いが好き勝手に戦ったのもマイナスポイント。 デストラが&bold(){&color(orange,green){「こそこそ戦うほうが向いていたようですな」}}と評したように、普段通り暗殺者として動くのが無難だったのだろうが、 野心に駆られ肝心の本人がそれに気付いていなかったようでは結局ボスの器ではなかったのかも知れない。 *◇余談 名前の「エイブス」は、恐らく「(銃などで)狙いを定める」という意味の「エイム(aim))から。 顔面に目立つ十字型の目はライフルの照準線(レチクル)だろうか。 追記、修正は毒針を打ち込まれても意識を保てる方にお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 同情こそ出来ないが哀れだよな -- 名無しさん (2018-06-09 03:37:42) - ほんともうちょっとやりかたあっただろうに。暗殺者なのに目立ちたがり屋っぽいのが駄目だったね -- 名無しさん (2018-06-09 08:41:55) - ↑ある意味でクウガのジャラジと同じような失敗だよね -- 名無しさん (2018-06-09 09:43:25) - ↑能力も似てたから、ヤマアラシの怪人だとばかり思ってたよ。 -- 名無しさん (2018-06-09 09:51:33) - 顔の黄色いのは、ウニの身からかな -- 名無しさん (2018-06-09 10:30:45) - ↑2 まさか俺以外にもヤマアラシと思っていた人がいたとは -- 名無しさん (2018-06-09 11:26:15) - 狙い撃つけど声はアレルヤ -- 名無しさん (2018-06-09 11:56:41) - ギャングで吉野さんな上にドグラニオは宮本さんだからバッカーノを思い出した -- 名無しさん (2018-06-09 15:01:36) - いざという時の取捨選択を即座に行えるってのは普通に考えれば長所と言えなくもないんだけどこいつの場合、「捨てる物」を常に間違えてるせいで自分の首を絞めてる感が強いんだと思う。 -- 名無しさん (2018-06-11 21:14:47) - SKET DANCEのボッスンとは声優が同じで遠距離攻撃と細かい作業が得意という共通点がある -- 名無しさん (2018-06-13 21:18:31) - バングレイの爪の垢を煎じて飲ませたいな。あいつ、やり口は卑劣だが裏を返せば計画的でそれで多くの巨獣を狩ってきた訳だし -- 名無しさん (2018-06-14 02:54:46) - ↑ジニスならキレるどころかトゲーノを面白いオモチャとして使い潰すだろうな -- 名無しさん (2018-06-14 23:57:41) - 例えばモンハンのリオ夫婦を狩る場合、バングレイはこやし玉や閃光玉等も駆使して相手を分断&無力化させて狩る一方でトゲーノは魅せプにこだわる余り真正面からぶつかって行くってとこだろう -- 名無しさん (2018-06-15 00:40:58) - ↑真面目にやれば有利取れるどころか完封も狙える相性と頭脳なのにそれをやらかすのがタチが悪い -- 名無しさん (2018-09-09 12:05:27) - こいつより評価が低そうなのはゴーシュに金庫をとられたヨシー・ウラザーやコレクションを貰えなかったナンパリオ・ペンギーノ位? -- 名無しさん (2018-12-29 17:45:36) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2018/06/09 Sat 02:08:40 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&color(orange,black){ギャングの勲章を、貰おうと思いましてね}}} トゲーノ・エイブスとは『[[快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー]]』の第14話と第15話に登場した[[ギャングラー>異世界犯罪者集団ギャングラー]]怪人。 [[CV>声優(職業)]]:[[吉野裕行]] [[身長]]:193cm(巨大金庫身長/48.3m) 体重:212kg(巨大金庫体重/530.0t) 金庫の識別番号:「909」 犯罪歴:国際特別警察襲撃 犯罪技:ポイズンウニードル 所有[[ルパンコレクション>ルパンコレクション(快盗戦隊VS警察戦隊)]]:「スモール・ワールド~Le petit monde~」(14話)、「遠く離れて~Au loin~」(15話) *◇概要 ウニのトゲが寄り集まって人型を形成したような姿の怪人。黒とオレンジを基調としたスマートな外見は、&del(){ゼットン}ダークヒーローめいていてカッコいいという声も。 ギャングラー共通の骨の意匠は、ウニの骨(殻)が埋め込まれた両肩。金庫の位置は左胸。 コグレが魁利たちに提供した写真によると、人間社会に潜伏している最中は黒い革ジャンを着込んだ男の「化けの皮」を被っているらしいが、目的が目的であるためか本編中では終始本来の姿で行動していた。 相手の狙いを先読みして罠を張る狡猾な性格で、またいざとなればルパンコレクションすら囮に使うなど手段を選ばないが、同時に極度の自信家。 コグレをして&bold(){「先手を取られるとなかなか厄介な相手」}と言わしめる通り実力は確かだが、それを過信していたことが後に自身の首を絞めることになる。 全身から生えた毒針を発射する犯罪技「ポイズンウニードル」と、二連銃身の[[狙撃銃]]「グンカンガン((名前の通り軍艦型))」を用いて金目当ての[[暗殺]]を繰り返してきたヒットマン。 銃以外にも、スカシカシパンのような形状のトラップを用いて撃ち込む事もある。&del(){形状から天井に設置すると火災報知器にしか見えないと専らの噂の}このトラップは時限式とセンサー式のタイプがある模様。 ポイズンウニードルの[[毒]]は非常に強力で、人間は勿論のこと[[ギャングラー怪人]]でさえ激痛で動けなくなるほど。 性質の悪いことに毒は即死に至らない&bold(){遅効性}であり、おまけに人間界の病院に存在するような解毒剤は全く効果が無いため、トゲーノ自身を倒して毒を消さない限り被害者は苦しみながら衰弱死するしかない。 他にもルパンコレクション「スモール・ワールド~Le petit monde~」の効果によって、自在に身体を小さくすることも可能。 しかし[[飛び道具]]に特化し過ぎているためか接近戦は不得手であり、敵に懐まで潜り込まれると銃床で殴りつけるくらいしか出来なくなってしまう。 *◇活躍 他のギャングラー怪人と同様に&bold(){&color(gold,red){ドグラニオ・ヤーブン}}の後釜を狙って行動するが、より後継者争いで優位に立つべく、ギャングラーきっての&del(){出オチ}暴れ者兄弟である[[クラッシュブラザーズ>クラッシュブラザーズ(快盗戦隊VS警察戦隊)]]の弟、オドード・マキシモフを抱き込み、「ギャングの勲章」すなわち&bold(){警察官殺しの実績}を得ようと企む。 兄のアニダラ・マキシモフをパトレンジャーによって失い(当人達は全く気付いていないが)、[[復讐]]を誓ったオドードとは「打倒パトレンジャー」という点で目的が一致したのだ。 #center(){&bold(){&color(gold,red){何…?俺に人間界まで見物に来いと?}}} #center(){&bold(){&color(orange,black){はい。このトゲーノ・エイブス、他の奴らとは一味違うところをお見せしますよ}}} パトレンジャー抹殺に向けての準備に取り掛かろうという段階で、ドグラニオと幹部達に対して上記の計画を自信満々に宣言。 さらに自分(とオドード)がパトレンジャーを倒す模様を「特等席」で見せ付けるため、&bold(){彼らを人間界にわざわざ呼び出す}という大胆な行動に出る 大言壮語に&bold(){&color(orange,green){デストラ・マッジョ}}と&bold(){&color(hotpink,blue){ゴーシュ・ル・メドゥ}}は半信半疑という態度を隠さず、 ドグラニオも不躾な物言いに多少の苛立ちを覚えはしたものの、これまでの部下達とは違う趣向には興味を覚えたらしく、断りはしなかった。 #center(){&bold(){&color(orange,black){間もなく舞台の準備が整いますんで、お楽しみに!}}} 納得行かない様子のデストラとゴーシュを尻目に、トゲーノは意気揚々と出撃。 しかし人間界に出向いて何をするのかと思いきや、パトロール中の圭一郎達の前で&bold(){白いセーターを着た気弱そうな青年}をこれ見よがしに追い掛け回すという謎の行動に出る。 目的がどうであれ、市民がギャングラーに襲われているのであれば見過ごせないと変身したパトレンジャーと交戦。 ポーダマンも伴わない3対1の戦いで一時は劣勢になるが、彼らが&bold(){何処からとも無く聞こえる謎の挑発}に気を取られた隙に撤退。 青年はどうやら何処かでVSビークルの一台、トリガーマシンドリルを拾ったことでトゲーノに追われていたらしく、 「怖いので国際警察に預けます」と圭一郎に押し付けてそのまま走り去ってしまった。 その後、トリガーマシンドリルは国際警察にてジム・カーターの分析にかけられ、「間違いなく本物」としてパトレンジャーの預かりとなる。 #center(){&bold(){&color(orange,black){ようオドード、首尾はどうだ?}}} #center(){&bold(){&color(whitesmoke,silver){問題ない、全部お前の指示通りだ}}} #center(){&bold(){&color(orange,black){よし、じゃあ仕上げと行くか}}} #center(){&bold(){&color(whitesmoke,silver){モフフ…遂に仇を討てるんだな!}}} 一方、自身はアジトの廃工場でオドードと合流、パトレンジャー抹殺の特等席に指定した時折山に向かう。 #center(){&bold(){&color(yellow,black){あれ、トゲトゲの他にモフモフもいる}}} #center(){&bold(){&color(red,black){おいおい、ツイてるんじゃないの?一石二鳥じゃん}}} が、トゲーノを探していたルパンレンジャーに現場を目撃されてしまい、そのまま山中まで尾行された末に3人から奇襲を受ける。 オドードが既にルパンコレクションを手放していたこともあって、オドードのコレクションを奪還されること自体は防げたものの、このままでは計画実行に間に合わないと判断したトゲーノは… #center(){&bold(){&color(orange,black){お宝は惜しいが時間がねえ!くれてやらあ!}}} 何と、&bold(){自分で自分の金庫を開けてルパンコレクションを放り投げる}という行動に出る。 これにルパンレンジャーが気を取られた隙に、オドードと共にドグラニオとの待ち合わせ場所へ急行する(なおルパンコレクションは初美花が無事回収)。 かつて[[ラブルム・ジョウズ>ラブルム・ジョウズ(快盗戦隊VS警察戦隊)]]が根城にしていた時折山では、今回の事件の少し前から正体不明の&bold(){怪物の鳴き声のような異音}が響き渡っており、「まだギャングラーが潜伏しているのではないか」という調査のためにパトレンジャーが赴いていたのだ。 そして異音の発生源は地下にあるというジムの分析の元、圭一郎がトリガーマシンドリルに乗り込んで潜行する。 ところがコックピット内の圭一郎が、&bold(){突如として天井から放たれた毒針を背中に受け、昏倒してしまう}。 #center(){&bold(){&color(orange,black){今頃あの赤いお巡りは地面の下で、俺が仕込んだ毒針を受けて苦しんでいやがるよ!}}} そこへ悠々とやって来たトゲーノとオドードが、嘲笑いながら全てを暴露する。 実はトリガーマシンドリルは元々オドードに与えられていたルパンコレクションであり、それを圭一郎達に渡した気弱そうな青年こそが、オドードが「化けの皮」を被った姿。 トゲーノはルパンコレクションの効果で[[縮小化]]してトリガーマシンドリルのコックピットに侵入、天井に毒針を放つトラップを仕込んでいたのだ。 さらに言えば時折山の異音の正体は、事前に地中深くに埋めておいたトリガーマシンクレーンが相方を求めて発するサイレンの音であり、それを利用してわざわざ国際警察の注意を惹いたというのが真相。 つまり一連の事件は、パトレンジャーを時折山におびき出して確実に始末するべくトゲーノが仕組んだ&bold(){罠}。 上述のルパンコレクションを囮にした逃走も、見方を変えれば&bold(){「ルパンレンジャーの介入を遠ざけ、パトレンジャーを孤立させる」}という立派な作戦に基づいた行動だったとも取れる。 卑劣な策に憤る咲也とつかさを嘲笑う2体の怪人。 #center(){&bold(){&color(orange,black){警察どもが死に行く姿、たっぷりとご覧ください、ボス!}}} そして丘の上にデストラとゴーシュ、二人の側近を従えてついにドグラニオが直々にその姿を現す。 &del(){どうでも良いがわざわざ屋外にまで椅子を運んできたのか。} #center(){&bold(){&color(gold,red){この俺をわざわざ呼び出したんだ。ヌルいもの、見せるなよ?}}} ギャングラーの頭目に相応しい威厳を以て念を押すドグラニオに応え、オドードと共につかさと咲也に襲い掛かるトゲーノ。 先ほどとは違い2対2の勝負であり、また今度は接近戦を得意とするオドードも一緒のため、決して不利な戦いではないはずなのだが…。 #center(){&bold(){&color(snow,deeppink){怯むなよ咲也……必ずこの危機を脱し、圭一郎を救出する!}}} #center(){&bold(){&color(snow,#00cc66){はい!}}} 圭一郎の危機はむしろ二人を奮い立たせる結果となり、パトレン1号が不在という状況下でも全く臆することなく応戦する2号と3号。 二人の猛反撃の前に、苦し紛れに発動したオドードの犯罪技「ケダマイク」(前回パトレンジャーが聞いた謎の挑発の正体)も種が割れてしまえば何ら意味はなく、VSチェンジャーによる掃射で毛玉を全て撃ち落されてしまう。 焦ったトゲーノは2号に向かって毒針を投げ放つも、3号に弾かれた拍子にあろうことか&bold(){毒針がオドードに命中}し悶絶、自身は狼狽えている間に3号に抑え込まれ、2号のバイカー撃退砲でオドードは倒されてしまった。 この体たらくにデストラとゴーシュは呆れ返り、直前まで&bold(){&color(gold,red){「オドードを上手くそそのかしたな」}}とそれなりに好感触だったドグラニオも怒りと失望を隠せず、肩から射出した円盤ノコギリでパトレンジャーごとトゲーノを切り刻み、吹き飛ばすという制裁を下す。 たったの一撃で周囲を焼け野原に変え、パトレンジャーを変身解除に追い込むその破壊力に息も絶え絶えなトゲーノに、珍しく声を荒げるドグラニオの叱責が降り注ぐ((ただし、2号と3号はこの時のダメージで入院する程の怪我を負っていたのに対して後述の様にトゲーノへのダメージは二人に比べて無い辺りかなり温情な対応と言える。))。 #center(){&bold(){&color(orange,black){ボ、ボス…}}} #center(){&bold(){&color(gold,red){言ったろうトゲーノ!「ヌルいものを見せるな」と!}}} #center(){&bold(){&color(orange,black){ち、違うんですボス! こんなはずじゃ…!}}} 命まで取られることはなかったものの、トゲーノは&bold(){&color(gold,red){「俺の座っている椅子はそんなに安くない」}}と事実上の&bold(){後継者失格宣言}を喰らってしまう。 もしこれまでのギャングラー怪人と同じく屋敷からの観戦であれば、デストラにキレられ、ゴーシュに冷笑されたとしても、ここまで厳しい判定は下されなかったかも知れない。ボスの覚えを良くしようという功名心が裏目に出る結果となってしまったのだ。 これ以上付き合っていられないとばかりに、さっさと引き上げるドグラニオとデストラ。もはや制裁の痛みもパトレンジャーのことも忘れ、トゲーノは&bold(){&color(orange,black){「お待ちください!」}}と追いすがるしかなかった。 なおこのやり取りの影でゴーシュに[[巨大化>巨大化(スーパー戦隊)]]されたオドードは、失神寸前のところを執念で地中から舞い戻ってきた圭一郎の駆るトリガーマシンクレーン&[[ドリル]]によって撃破された。 日付が変わり、重傷を負ったパトレンジャー3人が病院送りになっていたその頃。 #center(){&bold(){&color(orange,green){ドグラニオ様は「もうお前の顔など見たくない」と仰っている}}} ドグラニオから見放されたことでギャングラー内でもすっかり立場を失ってしまったようで、デストラから冷たく言い捨てられるトゲーノの姿があった。 &bold(){&color(orange,black){「そんな事言わずに、なあ!」}}と情けなく縋るトゲーノに、兼ねてからVSビークルの存在に疑問を持っていたデストラは、 汚名返上のチャンスを与える代わりに&bold(){&color(orange,green){「クラッシュブラザーズが持っていたコレクションについて、知っていることを全て話せ」}}と交換条件を突きつける。 トゲーノに断るという選択肢などあるはずもなく、その取引に応じて「スモール・ワールド~Le petit monde~」に代わる新たなルパンコレクション「遠く離れて~Au loin~」を手にする。 #center(){&bold(){&color(orange,black){ボス、見ててください!}}} 今度こそ人間界を制圧しようと早速街へと繰り出したトゲーノは、通行人に向かって無差別に毒針を乱射するという凶行に及ぶ。 買出し中、阿鼻叫喚のその様子に遭遇した透真はルパンブルーへと変身し、単身トゲーノとの銃撃戦に突入。 しかし「遠く離れて~Au loin~」の効果によって従来の10倍もの射程距離を得たトゲーノが放つ毒針の弾幕の前に、思うように近づくことが出来ない。 やがて圭一郎達の見舞い(を装った敵情視察)から戻ったレッドとイエローも参戦し、圭一郎を意識不明に追いやり、つかさと咲也に重傷を負わせるきっかけとなったのが先日取り逃したトゲーノであることを知る。 ブルーから「新しいコレクション」のことを聞かされた二人は何時になくやる気を出してトゲーノに挑みかかる(その姿はブルー=透真が違和感を覚えるほどのものだった)。 #center(){&bold(){&color(yellow,black){だったら警察が来る前に、さっさと盗ってさっさと倒そ!}}} #center(){&bold(){&color(red,black){賛成!}}} #center(){&bold(){&color(blue,black){おい、何を慌てている!?}}} コレクションの力に優位性を感じているトゲーノは、&bold(){&color(yellow,black){「こっちだよー」}}と挑発してくるイエローに集中砲火を見舞う。 そうしてイエローに注意が向いている隙にレッドがシザーシールドを召喚、生身の相手には有効でも装甲を貫くことが出来ない毒針を防ぎながらの接近を許し、ここでも接近戦が苦手という弱点を露呈する結果となる。 結局格闘の末にグンカンガンを弾き飛ばされ、せっかく手に入れた二つ目のルパンコレクションをレッドに奪われる事に。 #center(){&bold(){&color(orange,black){へへへ…掛かったな!}}} しかしそれもトゲーノの作戦のうち。 トリガーマシンドリルの時と同じく、&bold(){あらかじめ自身の金庫の中に毒針トラップを仕掛けておいた}ことで、手に毒針を打ち込まれたレッドは階段から転げ落ち、そのまま戦闘不能に陥ってしまった。 #center(){&bold(){&color(red,black){お前、またコレクションを囮に…!}}} #center(){&bold(){&color(orange,black){この前の失敗を取り戻すには、警察倒すだけじゃ足りねえからな。快盗にも死んでもらうぜ}}} 動揺しながら飛び掛ってくるイエローをいなしつつ、変身解除した魁利にトドメを刺そうとするトゲーノ。その直後怪我を押して咲也とつかさが駆けつけ、変身してトゲーノに戦いを挑む。 今度こそ葬ってやると息巻くトゲーノに対し、2号が二挺のVSチェンジャーを構え、3号が二本のパトメガボーを振るって対抗。 最初は毒針の弾幕を弾きながら優勢に戦いを進めるも、ドグラニオから受けたダメージが残っているゆえに次第に動きが鈍っていく。 万事休すかと思われたその時、意識を取り戻した際に看護師の会話を聞いてギャングラーの襲撃を知り、集中治療室を抜け出して来た圭一郎がグッドストライカーと共に駆けつける(しっかり制服まで着てきている)。 何故来たと尋ねる二人に、圭一郎は喋ることすら辛そうにしながらも警察官としての己の矜持を叫ぶ。 #center(){&bold(){&color(snow,red){俺たち国際警察がすべきことは、この場でギャングラーを倒し平和を取り戻すこと……}}} #center(){&bold(){&big(){&color(snow,red){でなきゃおちおち入院もできん!!}}}} &del(){カッコいいシーンなのだが、元々強面なのに加えて濃い隈のせいで正直言って悪人面である。} そんな彼の号令で、パトレンジャーは「何時も以上にグッと来た」グッドストライカーの力でパトレンU号へと変身、各々のダメージを分散する形となって起死回生を図る。 流石に不利を悟って逃げようとするトゲーノだったが、イエローが投げたブレードブーメランに足止めされたところにU号のイチゲキストライクを喰らい爆散。圭一郎と魁利を含む被害者達の毒も無事消え去った。 (この時、倒れこむ2号と3号の前で&bold(){&color(snow,red){「身体が動くぞー!」}}とはしゃぐ1号はある意味必見)。 #center(){&bold(){&color(gold,red){足掻いたようだったが、残念だったな}}} その&del(){テンション高く踊る1号の}様子は屋敷のモニターからギャングラー幹部達も観戦していた。 しかし地に落ちたトゲーノの評価を上方修正するには至らず、それどころか ・&bold(){囮にするためとはいえ自らコレクションを手放す} ・&bold(){戦隊の一人を戦闘不能にした段階で勝利を確信して油断する} といった前回と同じ轍を踏んだ敗北に、ドグラニオは完全に愛想を尽かしてしまったようで、何時ものように「2度目のチャンス」を与えることもなく退席しようとする。 ゴーシュに許可を求められた時も&bold(){&color(gold,red){「好きにしろ」}}と投げやりに言い放つだけであった。 ともあれ、一応ドグラニオの許可を得たゴーシュの「大きくなれ~Gros calibre~」によってトゲーノは[[復活]]・[[巨大化>巨大化(スーパー戦隊)]]。 最初は&bold(){&color(orange,black){「もしかしてボスが許してくれたのか!?」}}と喜ぶが、ゴーシュは&bold(){&color(hotpink,blue){「さあ…どうかしらね?」}}と肯定しない。 結局、 #center(){&bold(){&color(orange,black){なら、このまま殺っちまうしかねえな!}}} と奮起し、パトレンジャーが完成させたパトカイザーとの巨大戦に挑む。 [[ロボット]]に毒は通用しないということで、通常の弾丸を用いた砲撃勝負にもつれ込むが、そこで1号がトリガーマシンクレーン&ドリルを召喚、パトカイザーストロングへと換装する。 たたでさえ接近戦は苦手な上、パワーに優れるパトカイザーストロングが相手とあっては全く勝ち目が無く、右腕のクレーンから繰り出される[[パンチ>パンチ(技)]]と左腕のドリルで一方的に叩きのめされてしまう。 最期は、クレーンで振り回された末にパトカイザーブレイクアップストライクを胴体に叩き込まれ、[[断末魔>断末魔の叫び]]と共に爆発炎上。 自分が策略の小道具に用いたトリガーマシンクレーン&ドリルの力で引導を渡されるという因果応報の末路を遂げた。 トゲーノの最大の敗因は、何といっても&bold(){「パフォーマンスとアピールを優先し過ぎたこと」}だろう。 ギャングラーの後継者に近づく為「ドグラニオの目の前でパトレンジャーを倒す」という目的からは多少外れるかも知れないが、 真正面から戦ったりせず、圭一郎に使ったのと同じ毒針トラップを時折山に仕掛けておく、もしくはオドードが2号と3号の気を惹いている間に死角から狙撃するなど、最終的に勝利をもぎ取るためのやりようはあった筈なのだ。 またせっかくタッグを組んだオドードとの連携をろくに意識せず、互いが好き勝手に戦ったのもマイナスポイント。 デストラが&bold(){&color(orange,green){「こそこそ戦うほうが向いていたようですな」}}と評したように、普段通り暗殺者として動くのが無難だったのだろうが、 野心に駆られ肝心の本人がそれに気付いていなかったようでは結局ボスの器ではなかったのかも知れない。 *◇余談 名前の「エイブス」は、恐らく「(銃などで)狙いを定める」という意味の「エイム(aim))から。 顔面に目立つ十字型の目はライフルの照準線(レチクル)だろうか。 追記、修正は毒針を打ち込まれても意識を保てる方にお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 同情こそ出来ないが哀れだよな -- 名無しさん (2018-06-09 03:37:42) - ほんともうちょっとやりかたあっただろうに。暗殺者なのに目立ちたがり屋っぽいのが駄目だったね -- 名無しさん (2018-06-09 08:41:55) - ↑ある意味でクウガのジャラジと同じような失敗だよね -- 名無しさん (2018-06-09 09:43:25) - ↑能力も似てたから、ヤマアラシの怪人だとばかり思ってたよ。 -- 名無しさん (2018-06-09 09:51:33) - 顔の黄色いのは、ウニの身からかな -- 名無しさん (2018-06-09 10:30:45) - ↑2 まさか俺以外にもヤマアラシと思っていた人がいたとは -- 名無しさん (2018-06-09 11:26:15) - 狙い撃つけど声はアレルヤ -- 名無しさん (2018-06-09 11:56:41) - ギャングで吉野さんな上にドグラニオは宮本さんだからバッカーノを思い出した -- 名無しさん (2018-06-09 15:01:36) - いざという時の取捨選択を即座に行えるってのは普通に考えれば長所と言えなくもないんだけどこいつの場合、「捨てる物」を常に間違えてるせいで自分の首を絞めてる感が強いんだと思う。 -- 名無しさん (2018-06-11 21:14:47) - SKET DANCEのボッスンとは声優が同じで遠距離攻撃と細かい作業が得意という共通点がある -- 名無しさん (2018-06-13 21:18:31) - バングレイの爪の垢を煎じて飲ませたいな。あいつ、やり口は卑劣だが裏を返せば計画的でそれで多くの巨獣を狩ってきた訳だし -- 名無しさん (2018-06-14 02:54:46) - ↑ジニスならキレるどころかトゲーノを面白いオモチャとして使い潰すだろうな -- 名無しさん (2018-06-14 23:57:41) - 例えばモンハンのリオ夫婦を狩る場合、バングレイはこやし玉や閃光玉等も駆使して相手を分断&無力化させて狩る一方でトゲーノは魅せプにこだわる余り真正面からぶつかって行くってとこだろう -- 名無しさん (2018-06-15 00:40:58) - ↑真面目にやれば有利取れるどころか完封も狙える相性と頭脳なのにそれをやらかすのがタチが悪い -- 名無しさん (2018-09-09 12:05:27) - こいつより評価が低そうなのはゴーシュに金庫をとられたヨシー・ウラザーやコレクションを貰えなかったナンパリオ・ペンギーノ位? -- 名無しさん (2018-12-29 17:45:36) #comment #areaedit(end) }

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