ザ・ムーン(漫画)

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&font(#6495ED){登録日}:2018/12/29 Sat 02:02:31 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 18 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(b){神は死んだ!!} &font(b){この世の悪を見よ!!} &font(b){悪がはびこり悪の天下だ!!} &font(b){神が死んだ証拠だ!!} &font(b){神は死んだのだ!!} &font(b){わたしは偉大なる発明をした!!} &font(b){わたしは正義を発明した!!} } *■ザ・ムーン &font(b){『ザ・ムーン』}はジョージ秋山による漫画作品。 『[[週刊少年サンデー]]』に72年から73年まで連載された。 無敵の[[巨大ロボット>巨大人型ロボット(兵器)]]“ザ・ムーン”を操る力を与えられた、9人の子供達の活躍をジョージ秋山特有の社会風刺やシニカルなブラックユーモアを交えて描く。 同時代に『[[デビルマン>デビルマン(漫画)]]』が存在していたためか、本作が霞んでしまっているとも言われるが、&font(b){[[当時を知る人間からは同レベルの衝撃的な終わり方>バッドエンド]]}をした作品として伝説となっている。 強烈なアジテートを炸裂させる登場人物が多いのも特徴で、さながらカルトな新興宗教の勧誘の如し。 そういうノリにハマりやすい人や苦手な人は要注意。 近年では『[[ぼくらの]]』の元ネタになった作品として語られることもあるものの、ストーリー的には全く別物である。 しかし、登場人物の名称やら設定にも本作への[[オマージュ]]が込められているのは確かである。 単行本は朝日ソノラマのサンコミックより全6巻が刊行されていた。 後に97年に小学館文庫として4巻にまとめられて刊行。 電子版は文庫版の体裁を元にしている。 70年代と、2006年頃に企画に上がったアニメ計画は何れも製作前に頓挫しているらしく、そうした点でも知る人ぞ知る名作、幻の怪作と呼べるかもしれない。 *【物語】 何処にでも居るような普通の子供達のサンスウ、カテイカ、シャカイ、ズコウ、[[双子]]のリカ兄弟、タイソウ、オンガク、ヨウチエン。 ある夜、彼等が姿を消した後に、行方を探す親たちの前に何事もなく帰ってくる事件が発生。 子供達は何も無かったと語るが、その怪しい態度に疑いを持った大人もいた。 ……実は、少年達は世界に悪が蔓延ることを憂いている魔魔男爵により知らずに選ばれ、彼の配下である糞虫により拉致。 その後で、彼等への贈り物を渡すことを約束して解放されていたのだ。 ……翌日。 示し合わせて学校を抜け出した九人は約束の場所へ。 そして、山中の巨大な墓石を思わせる建造物から巨大な[[ロボット]]が姿を現す。 それこそ、魔魔男爵が[[アメリカ>アメリカ合衆国]]の年間宇宙研究費と同じ二兆五千億円を投じて造り上げた、無敵の[[ロボット]]“ザ・ムーン”!! 「力こそ正義だ!!」の理念の為に建造されたザ・ムーンを預けられた子供達だったが、彼等にしか動かせないと言われたにもかかわらず、巨大[[ロボット]]は全く動く気配を見せない……。 そんなある日のこと、“地獄舟”と手書きされた舟盛りの上に女性の生首が乗せられて交差点の真ん中に放置される事件が発生。 その首に見覚えがあると語ったカテイカが命を狙われた事件をきっかけに、子供達の日常は一変していく……!! *【主要登場人物】 -サンスウ 本作の主人公で子供達のリーダー格。 まだまだ成長途中ながら、あやふやな世の中の中でも確かな正義を見極められる精神と強い肉体を持つ。 その資質故に連合正義軍にも勧誘されている。 その、[[自己犠牲]]をも厭わない正義の心は、未だ幼い仲間達にも伝播していき、過酷な戦いの中での指針となった。 -カテイカ 本作のヒロインで子供達の紅一点。 父親は刑事で、その為か記憶力がいい。 サンスウとはお互いに気になる存在であり、戦いを通して本気で愛し合っていることを自覚するようになる。 -シャカイ 子供達の副リーダー格。 サンスウ、カテイカとは同学年で、年長組ということもあってか小さな子の世話を焼いてる姿がよく見られる。 サンスウとは当初は喧嘩をする仲だったが、ザ・ムーンを得てからは誰よりも仲間の絆を口にするようになり、サンスウの男気を買って彼に信頼を寄せると共に立てるようになる。 腕っ節が強く喧嘩っ早い。 -タイソウ サンスウの弟。身が軽い。 自分の身も危険に晒す兄をよく心配している。 -リカ兄弟 双子のメガネ少年で科学知識に明るい。 -ズコウ 小太りの少年。 手先が器用で模型などの工作が得意。 一度は戦いの厳しさから逃げ出そうとしたが自分を戒め帰って来た。 -オンガク ヨウチエンの兄。 自分も小さいがもっと小さい弟をおぶっている。 -ヨウチエン 最年少の幼児。オンガクの弟。 よちよち歩きで、本当はまだ物の区別があやふやでもおかしくない年齢だが、敵に囲まれる中で熱に魘される苦難を乗り越えて[[正義]]の心を身に付け、その姿で仲間達を鼓舞する。 -魔魔男爵 世の中に強い影響力を持つ爵位持ちの[[貴族]](?)の一人で、悪の蔓延る世界を憎み、莫大な資金を費やしてザ・ムーンを建造した。 如何なる基準かは不明だが、サンスウ達を操縦者として選び、 汚れた心の自分ではなく、純粋な心の子供達を選んだと語る。 小太りで眼鏡の青年~壮年の背の低い男性で、頭頂部が頭の真ん中から突き出ているという形容し難い形状をしている。 ザ・ムーンを預けてからは子供達の活躍を楽しみにしていたり、食事に招待した時には小さい子を膝に乗せたりしている。 糞虫に対して温情を見せようとする場面もあるが、彼に断られたために敢えて厳しく接している部分もあったりと、基本的に思いやりの人。 -糞虫 魔魔男爵に仕える下忍で、虫の異名の通りに「ピルルルルルル」という、虫の鳴き声を模した口笛を発する。 背の低い魔魔男爵よりも更に小さい小男だが、弾丸より速く動ける等、腕に覚えのある敵からすら「化物」呼ばわりされる程の人間離れした手練れであり、その力を使って子供達の身を守っている。 自身の事を「糞」と卑下するなど極端に自罰的な性格らしく、登場時は大抵土下座のような姿勢で平伏している。 魔魔男爵との&font(b){「お前はなんだ!?」「はーっ糞でございます!」}というやり取りは毎回の二人の定番となっており、この時が寡黙な糞虫の唯一喋る箇所である。 手傷を負わされることもあるが基本的に対人戦では無敵で、 強すぎる上に万能なため、本作を知る人間からは主役の子供達よりも糞虫が印象に残っていることも多い模様。 *【各章の登場人物】 &color(red){※以下はネタバレあり。} *【第一話 連合正義軍の平和】 #openclose(show=あらすじ。){ 魔魔男爵より巨体ロボット“ザ・ムーン”を与えられたサンスウ達だったが、肝心の起動方法が解らないまま数日が過ぎた。 そんな彼等の前に立ち塞がる、魔術と見せかけて誘拐したターゲットを殺害するビッグ魔法団。 カテイカを誘拐した魔法団との戦いの中で、ザ・ムーンが子供達全員の願いを一つにした時に動くことを発見し、ピンチを脱することに成功する。 強大な力を得た少年達の前に次に現れたのは、魔魔男爵の語るのとは別の“正義”を旗印に掲げる連合正義軍。 ビッグ魔法団と同じく、謎の青年“未来”に操られる彼等は、悪人を断罪する一方で、数十万の犠牲と引き換えに全体の平和を得る為にA国から盗み出した水爆を四国で炸裂させる計画を進めていた。 事を成し遂げた後で“正義”の名の下に自決して果てるとまで語る狂信的集団に、自分達の正義をかけてザ・ムーンと共に挑んだ子供達は苦難を乗り越えて、脳波を届けられずに奪取されたザ・ムーンを操ることに成功。 満月の夜の秘密の力で、敵の秘密兵器である巨大オランウータンサイボーグを撃破する。 最終局面、四国に発射されようとする水爆[[ミサイル]]を止めに行くも、途中で引っ掛かった高圧電線の放つ電磁波の影響で再びコントロール不能に陥るザ・ムーンをよそに発射されるミサイル。 サンスウの脳裏に、学校で調べた[[広島>広島県]]や[[原水爆>核兵器]]の恐怖が甦るが、ザ・ムーンが飛んできたミサイルを命令もしていないのに掴む。 何と、子供達の強い願いはザ・ムーンに届いており、コントロールを離れたザ・ムーンは水爆を抱えたまま、遥か洋上へと出ていく。 そして、子供達は巨大な水爆の炎が海中から上がるのを目撃する。 ザ・ムーンは水爆の危機を止めるのと引き換えに子供達から失われたと思われていたが……? -未来 莫大な資金と権力を持つ謎の青年で、連合正義軍とビッグ魔法団を操る。 ザ・ムーンを得た子供達を危険視する。 -流 サンスウの慕う剣道部の先輩だが、普段より得体の知れない部分もある。 連合正義軍が出現した頃より、あからさまに怪しい行動が増えてサンスウを惑わし、カテイカにも接触してサンスウの心を乱した。 サンスウの予想通り、最終決戦で連合正義軍の一員であることが判明。 互いに譲らぬ正義を貫き、自ら割腹した後に水爆の発射方法をサンスウに告げて果てる。 -連合正義軍 “正義”の名の下に、悪に対して苛烈な暴力を加える過激派集団で、メンバーは無機質な仮面(作者の過去作『デロリンマン』のオロカメンの流用)にライダースーツ姿で、チョッパーバイクを駆る。 名称や歪んだ正義を掲げるのは連合赤軍((「あさま山荘事件」は72年の2月に起きている))が元ネタと思われる。また割腹自殺など三島由紀夫との関連も指摘される。 「オロカモノメ!」 “未来”に心酔する狂信的集団であり、一時はサンスウを仲間に引き入れようとも考えていた。 -ビッグ魔法団 連合正義軍と同じく、“未来”に仕える。 此方は理想に燃える青年集団である連合正義軍に対し、裏の仕事をこなすプロフェッショナルといった所。 } *【第二話 湖底の黄金】 #openclose(show=あらすじ。){ “ザ・ムーン”を失った連合正義軍との戦いから少し後、大人達からも英雄として一目置かれるようになりつつも日常に戻っていたサンスウの前に、不気味な雰囲気の[[転校生>転校生キャラ]]・躍 次郎が現れる。 ある夜から躍が道路や通行人(実は人形)の額に釘を打ち込んでいくのを目撃させられるサンスウ達。 躍を追ったサンスウ達は[[海]]の藻屑となった筈のザ・ムーンの下へと導かれる。 そして、躍はザ・ムーンを自らの思い通りに動かして見せると宣言するのだった。 そして、台風の夜。 躍に誘われた高原集落へと住民の救出のために向かった子供達だったが、それはダムの底へと沈んだ黄金をザ・ムーンに取ってこさせる為の、躍と住人達の策略だったのだ。 葛藤しつつも、黄金を取りにザ・ムーンを向かわせる子供達だったが、ダムが決壊しそうになっているのを発見。 それを食い止めようとするサンスウ達と、何よりも黄金を優先する躍の間に争いが起こりサンスウが[[人質]]となってしまう。 傷つけられながらも、ザ・ムーンでダムを守ることを願うサンスウの姿に、シャカイ達も奮起。 その姿を見た躍は自らの過ちに気付き、他の住人達と共に連行される前にサンスウに謝罪する。 こうして、ザ・ムーンは、再び絆を強めた子供達の下へと帰って来たのだった。 -躍 次郎 奇妙な行動をする転校生。 ダムに沈んで失われた故郷の宝をザ・ムーンを利用して取り戻そうとした。 集落ぐるみの計画だった為か、精巧な人形に特殊メイクを駆使して、次郎の異常な犯罪を演出してサンスウ達を誘い出したのだった。 } *【第三話 春秋伯爵のユートピア】 #openclose(show=あらすじ。){ 魔魔男爵の下を春秋伯爵が訪れ、金の無心を申し込むが、男爵は既に莫大な財産を持っている伯爵が実現困難な大それた野望を抱いていることを何となく感づき、申し出を断る。 愛するサンスウ達を招いての食事会を楽しむ男爵だが、伯爵が何かを企んでいるのではないかと訝しむのだった。 そんな中、町に不気味なガラクタで作られた鉄人間が出没して人々を襲う事件が発生。 カテイカも襲われ、シャカイも行方不明になる。 シャカイの行方を探すサンスウの前に鉄人間が出現。 何と、その鉄人間の中身はシャカイだった。 どうやら催眠術をかけられていたシャカイの証言と、妙なタイミングで自分達の前に現れたことから春秋伯爵を犯人だと疑ったサンスウは、潜入した屋敷の中で、伯爵が若い女性を海を思わせる海底の中で飼ってたり、ハーレムの中で寛いでいたり、巨大ロボットまで建造しているのを目撃する。 そして、鉄人間に襲われてこれを撃退したサンスウだったが、今度の中身はカテイカだった。 二人の前に現れた伯爵は、今度の事件は莫大な金を求めて自分がやったことを認めるも、催眠術でサンスウを倒して閉じ込めてしまう。 その間に伯爵の巨大ロボット“ファーブル”が発進。 動けないザ・ムーンに挑み、腕をもぎ取るが脱出したサンスウとカテイカが合流し、男爵のアドバイスを受けたザ・ムーンは飛行能力を発揮してファーブルと激闘を繰り広げる。 しかし、漸くファーブルを仕留めたと思った所に、実は量産型だったファーブルの大群が出現。 更には、多くの鉄人間にサンスウ達は襲われる。 糞虫が助けに入るが、鉄人間の中身が老人達だと知って躊躇うサンスウ達を尻目に、コントロールが弱まったザ・ムーンは何処かへと運ばれていってしまうのだった。 警察と共に伯爵を追及しようとしたサンスウだったが、屋敷の仕掛けを利用したトリックでこれを欺く伯爵。 リカやズコウの助けもあって、謎を解いたサンスウはザ・ムーンを発見するが、何と改造を受けて伯爵の意のままに操られたザ・ムーンに襲われるのだった。 伯爵の配下の老人達の追跡もあったが、ピンチの中で集結した子供達は意識を集中してザ・ムーンのコントロールを取り戻す。 そして、ファーブル軍団を完膚なきでに叩き潰したザ・ムーンと子供達の前に春秋伯爵が現れる。 伯爵はサンスウに銃を向けるが、サンスウの語る正義の神という言葉と、ザ・ムーンの威容に圧倒されると、畏怖すべきものにより沸き上がる罪の意識に敗けを認めるのだった。 -春秋伯爵 魔魔男爵と同じく、爵位を持つ老人。 自らの財産のみには飽きたらず、更に多くの資金を集めてユートピアを作り上げようとしていた。 当時から問題になっていた孤独な老人問題がテーマであるらしく、非常に湿っぽく暗い。 催眠術の名人で、若い女性達を拐ってハーレムにしていたり、向かってきたサンスウをあっという間に気を失わせた。 西洋の甲冑を思わせる鉄人間や、巨大ロボットを開発させて手駒としていた。 「ワタシノユウトピア」が目的であることや、鉄人間のデザイン等から、元ネタは江戸川乱歩だと思われる。 } *【第四話 白原に死す】 #openclose(show=あらすじ。){ 大雪が降った。 しかし、部分的には雪が積もらなかったことを訝しむ子供達。 更に、いきなり大量の雪が落ちてきたり、つららがサンスウを狙ったりとおかしなことが続く中で、子供達は巨大な[[UFO>未確認飛行物体(UFO)]]を目撃。 雪が遮られたり、いきなり落ちてきたのは、この姿を隠していたUFOのせいだったのだ。 そうこうしている内に、人々の身の回りの物が無くなるという事件が発生する。 以前にUFOがザ・ムーンの調査に来ていたらしいこともあり、ザ・ムーンまで盗まれていないか調べにきた子供達だったが、代わりにサンスウとカテイカの姿が消えてしまうのだった。 二人の行方を探すシャカイ達だったが、代わりに人の手をした[[犬]]を発見して保護する。 その犬は、シャカイ達の予想通りにUFOの主であるケンネル星人。 しかし、ケンネル星人は子供達と話す前に夜中にそこを通りかかったチンピラの下北沢に誘拐され、悪名高き強欲な興行主の木の国屋商衛門に一億で売り飛ばされてしまう。 酔ったチンピラ達の会話からケンネル星人の行方を知ったシャカイは、木の国屋の屋敷に忍び込みケンネル星人を救い出すが、木の国屋は下北沢達を使いケンネル星人を奪い返してしまうのだった。 手詰まりかと思われた所にサンスウとカテイカが帰還。 サンスウが中田首相に宇宙人との対話を強引に迫るという事件を起こす。 当初は、サンスウの言うことに耳を貸そうとしなくった首相や世間だが、ケンネル星人のUFO群が堂々と姿を表す段階になって、漸くサンスウとカテイカの体験を聞く気に。 一方、子供達のことを調べた木の国屋はザ・ムーンを操る彼等を恐れて抹殺を決意。 サンスウもザ・ムーンの力をバックにケンネル星人との対談に望もうとする首相の申し出を断る等、ザ・ムーンという人心を集める神と成りうる力も含めて事態は混迷を極めていく。 そんな中、ケンネル星人を捕虜にしていることが、はぐれ新聞記者のポパイにリークされた木の国屋はケンネル星人を殺して人目に放置する。 首相とケンネル星人の代表であるセントバーナー提督の会談を前に、木の国屋は暗殺者を使って防衛省、運輸大臣に警視総監を[[暗殺]]。 子供達に向かわせた暗殺者は糞虫に阻まれたものの、UFOに取りついたポパイは木の国屋がUFO内部に居るのを目撃する。 そして、巨大ロボット黒龍号が出現してザ・ムーンに挑む。 糞虫に対抗する為の手練れの紅燕も加えた暗殺者集団に追われ、コントロールもままならないサンスウ達の目の前でザ・ムーンは黒龍号に連れ去られてしまう。 負傷者も出る中、中田首相から会談内容を聞かされたサンスウは驚愕する。 ケンネル星人は混乱する事態の中で、既に[[地球]]に設置していた自分達の最終兵器であるカビ発生装置を起動したのだという。 このままでは一年後にカビが地球上を覆い尽くすが、そこから地球人が如何なる手段でも生き残れるかどうかを確かめてから、改めて対話をしようというのだ。 今の世界が滅びても、新たな商売の道をケンネル星人と開きたい木の国屋は、それを知りながら嫌悪しているケンネル星人に協力してザ・ムーンを排除したのだった。 無情感の中で首相の願いもあり、ポパイの助けを借りてザ・ムーンの行方を探しに出たサンスウは、木の国屋所有の山の中でカビに侵されて死んでいる人々を発見する。 自分でも気づかぬ内に聴覚を失いポパイとはぐれたサンスウは、これこそがケンネル星人の最終兵器だと気づいて戦慄する。 一方、サンスウを探しにやって来た他の子供達もポパイと合流。 カビを発生させているマシンを発見しつつ、漸くサンスウとも再会するのだった。 ポパイの心配通りに東京がカビで汚染された空気に侵され滅び行く中で、子供達は足元に見える光が求めていたザ・ムーンの物であることに気付き、意識を集中させてザ・ムーンを岩の下から目覚めさせる。 ……ポパイを救出を呼ぶために山を降りさせると、覚悟を決めた子供達はチョコボールを分けあった後でザ・ムーンと共にカビ発生マシンへ。 見渡す限り灰色の腐った空気の中、不安を吹き飛ばすために結婚式を行うサンスウとカテイカだったが、それを祝福したのも束の間、子供達は一人、また一人とカビに倒れていく。 マシンへと後一歩という所で愛するカテイカも倒れ、一人になったサンスウが叫ぶ。 &font(b){「もう少しなのに…もう少しなのに!!…&sizex(4){ザ・ムーン}」} 動かせる者が居なくなり、オーバーヒートして目からオイルが溢れ出るザ・ムーン。 …ザ・ムーンの涙と泣いているような駆動音が虚しく響く中で『神』を語ったロマン=ローランの一説で物語は結末となる。 -ポパイ その名の様にアニメのポパイのような見た目と頑健な肉体を持つフリーの新聞記者。 首相相手に騒ぎを起こしたサンスウに接触し、ケンネル星人を巡る事件に首を突っ込んでいくことになる。 あくまでもスクープが目的であったが、最終的には自らの命の危険も承知で子供達に付き合った。 -ケンネル星人 犬に似た宇宙人で、地球には友好のためにやって来た。 地球人より遥かに科学や文明が進んでいるらしいが、彼等自身は決して強い生き物ではない。 先行した探索隊員が殺害された事件を経て、地球人を試すためにカビ発生マシンを発動させる。 -木の国屋商衛門 欲深い興行主。 自身の商売のためにケンネル星人の科学技術を欲し、自らが商売主体の新世界の社長になるべく、暗躍する。 名前のモデルは江戸時代前期の商人・紀伊国屋文左衛門か。 -下北沢 元・木の国屋配下のチンピラ。 ケンネル星人を見つけて木の国屋に売り飛ばしたのが全ての悲劇の始まりとなった。 -中田 角江 日本国総理大臣。 ケンネル星人との会談に挑むことに。 モデルは田中 角栄だろう。 } *【登場メカニック】 ■ザ・ムーン 魔魔男爵が莫大な資金を投じて建造した、現代科学の粋を集めた無敵の[[ロボット]]。 9人の子供達の意識を統一することにより、額の9つのシグナルが点灯、彼等の思う通りに起動する。 駆動音が「ムーン」「ムーン」「ムーン」とうるさく、魔魔男爵は泣いていると形容している。 また、起動したままで動かないと機関がオーバーヒートするのか、目からオイルが溢れ出して涙のように見える特徴がある。 「力こそ正義」を体現した機械仕掛けの[[神]]であり、その力は文字通りに神の如くだが、唯一の[[弱点]]は&font(b){子供達が一人でも欠けていると起動しない上に子供達の安全を守る機能や逃げ込めるコックピットの様な場所が無い}こと。 ……このことが、常にサンスウ達を敵に狙わせる事態を引き起こし、最終章での悲劇を生んでしまった。 基本的は武装は徒手空拳と頑丈なボディだが、満足に起動した場合にはこれだけでも敵[[ロボット]]を寄せ付けない強さを誇る。 満月時のみの特殊兵器として、普段は下弦の三日月型の胸部が満月と重なり円形になることで放つ破壊光線(フルムーンアタック)があるが、一度しか使われなかった。 また、子供達の更なる精神集中により飛行も可能となるが、その際の&font(b){全員で般若心経を唱える中を飛行するザ・ムーンの姿}は本作の語り種の一つとなっている。 ■巨大オランウータン “未来”の配下の科学者が三十億をかけて作り上げた巨大サイボーグ。 フルムーンアタックで粉砕される。 ■ファーブル 春秋伯爵が建造していた巨大[[ロボット]]。 &font(l){[[ケツだけ星人>クレヨンしんちゃん]]と形容される。} ザ・ムーンよりは小型だが、[[飛行能力]]を利用した起動力が持ち味で、起動していないザ・ムーンの腕をもぎ取るも、起動された後は敵では無かった。 実は量産型で、一度はザ・ムーンを拉致するが、二度目の戦いでは複数で挑んだのにザ・ムーンに一撃で粉砕された。 ■黒龍号 木の国屋がケンネル星人より譲り受けた、UFO型の頭部と細かな磁石で構成されたボディを持った巨大[[ロボット]]。 相変わらず起動していないザ・ムーンに挑むが、起動された後は敵では無かった。 しかし、砕かれても再び合体出来るボディと、サンスウ達の集中を途切れさせた暗殺集団の活躍もあって、ザ・ムーンにまとわりついて拉致することに成功した。 追記修正は力だ、ザ・アニヲタwiki! ザ……アニヲタwiki!! #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,13) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - アイマスの同人誌で知った。お経を唱えてロボットを飛ばすって絵面は色物だけど、皆で一心同体となって…ていう設定は王道な感じだよね -- 名無しさん (2018-12-29 10:03:03) - ↑それ作者をぼかせてるんですかね・・・?>アイマスの同人誌 オチの凄まじさ以外にも色々強烈な部分が多い作品だから実際に読んでみるのが一番よ。トラウマになっても責任は取らないけどネ! -- 名無しさん (2018-12-29 11:18:42) - ↑2 画像検索して草生え散らかしたゾw…りっちゃんw 作品の話だけど、今こそデザインを現代風にしてアニメ化でもしないかな。何となく魔魔男爵は女性にしてもいいかもしれない。 -- 名無しさん (2018-12-29 11:37:56) - ↑草に草はやすな -- 名無しさん (2018-12-29 12:15:45) - ぼくらの小説版最終巻の最後の挿絵は必見。 -- 名無しさん (2018-12-29 15:32:11) - ↑2 淫夢語は常に進化しとるんやで?そんなんじゃ古いよ(微笑) -- 名無しさん (2018-12-29 16:30:40) - 巨大ロボット物を下敷きにしたダークストーリーかと思いきや、マジンガーZよりちょっと早いんだよな。 -- 名無しさん (2018-12-29 17:39:58) - ヤクザで下北沢とか実質的に淫夢 -- 名無しさん (2018-12-29 19:13:33) - アニメ化されてたらゴッドマーズみたく漫画とは別物になってたのかな -- 名無しさん (2018-12-29 19:21:40) - ↑サンスウとカテイカの子供と仲間が新たなムーンの操者になるという結末になるのかも。 -- 名無しさん (2018-12-30 08:44:42) - マジっすか……>マジンガーZよりちょっと早い -- 名無しさん (2018-12-30 09:18:05) - ↑まあ、鉄人28号とかジャイアントロボの系譜で、マジンガー程にエポックメイキングな作品では無いんだよね。ロボット物として以上に作品自体のメッセージ性がエグいという感じ。 -- 名無しさん (2018-12-30 13:09:24) - 作者はパットマンXとかほら吹きドンドンとか理不尽ギャグ描いてたとこから以後はこっちの路線へ、銭ゲバ辺りからか、シリアス多めになったのって -- 名無しさん (2018-12-30 15:04:18) - 糞虫、お経を唱えてパワーアップなど強烈な用語と設定だったにもかかわらず最後はヒドス・・・。 -- 名無しさん (2019-01-15 09:49:25) - このロボットしょっちゅう捕まってるな -- 名無しさん (2021-06-09 14:13:10) - この人の漫画ってもしかして大半が問題作? -- 名無しさん (2024-08-06 00:55:44) - この頃の漫画なんて問題作がデフォなんじゃ…( -- 名無しさん (2024-09-11 12:25:26) - 最終章に男爵と糞虫の出番が無かったのは不思議だったし、残念だった。紀の国屋もほったらかしに終わったし… -- 名無しさん (2024-09-11 13:33:04) - 実はジョージ漫画って少年誌時代の方が一見エゲツないのが多かったのかも・・・・・青年誌(浮浪雲)以降は哲学方面に突っ込んでいった印象 -- 名無しさん (2024-09-11 14:12:22) - とにかくパワーがあるから名作扱いはわかるんだけど作品としては問題だらけだし不完全性なんだよな。それがジョージ秋山の特徴(思いつきで漫画描く)らしいのだが。 -- 名無しさん (2024-10-03 18:00:20) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2018/12/29 Sat 02:02:31 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 18 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(b){神は死んだ!!} &font(b){この世の悪を見よ!!} &font(b){悪がはびこり悪の天下だ!!} &font(b){神が死んだ証拠だ!!} &font(b){神は死んだのだ!!} &font(b){わたしは偉大なる発明をした!!} &font(b){わたしは正義を発明した!!} } *■ザ・ムーン &font(b){『ザ・ムーン』}はジョージ秋山による漫画作品。 『[[週刊少年サンデー]]』に72年から73年まで連載された。 無敵の[[巨大ロボット>巨大人型ロボット(兵器)]]“ザ・ムーン”を操る力を与えられた、9人の子供達の活躍をジョージ秋山特有の社会風刺やシニカルなブラックユーモアを交えて描く。 同時代に『[[デビルマン>デビルマン(漫画)]]』が存在していたためか、本作が霞んでしまっているとも言われるが、&font(b){[[当時を知る人間からは同レベルの衝撃的な終わり方>バッドエンド]]}をした作品として伝説となっている。 強烈なアジテートを炸裂させる登場人物が多いのも特徴で、さながらカルトな新興宗教の勧誘の如し。 そういうノリにハマりやすい人や苦手な人は要注意。 近年では『[[ぼくらの]]』の元ネタになった作品として語られることもあるものの、ストーリー的には全く別物である。 しかし、登場人物の名称やら設定にも本作への[[オマージュ]]が込められているのは確かである。 単行本は朝日ソノラマのサンコミックより全6巻が刊行されていた。 後に97年に小学館文庫として4巻にまとめられて刊行。 電子版は文庫版の体裁を元にしている。 70年代と、2006年頃に企画に上がったアニメ計画は何れも製作前に頓挫しているらしく、そうした点でも知る人ぞ知る名作、幻の怪作と呼べるかもしれない。 *【物語】 何処にでも居るような普通の子供達のサンスウ、カテイカ、シャカイ、ズコウ、[[双子]]のリカ兄弟、タイソウ、オンガク、ヨウチエン。 ある夜、彼等が姿を消した後に、行方を探す親たちの前に何事もなく帰ってくる事件が発生。 子供達は何も無かったと語るが、その怪しい態度に疑いを持った大人もいた。 ……実は、少年達は世界に悪が蔓延ることを憂いている魔魔男爵により知らずに選ばれ、彼の配下である糞虫により拉致。 その後で、彼等への贈り物を渡すことを約束して解放されていたのだ。 ……翌日。 示し合わせて学校を抜け出した九人は約束の場所へ。 そして、山中の巨大な墓石を思わせる建造物から巨大な[[ロボット]]が姿を現す。 それこそ、魔魔男爵が[[アメリカ>アメリカ合衆国]]の年間宇宙研究費と同じ二兆五千億円を投じて造り上げた、無敵の[[ロボット]]“ザ・ムーン”!! 「力こそ正義だ!!」の理念の為に建造されたザ・ムーンを預けられた子供達だったが、彼等にしか動かせないと言われたにもかかわらず、巨大[[ロボット]]は全く動く気配を見せない……。 そんなある日のこと、“地獄舟”と手書きされた舟盛りの上に女性の生首が乗せられて交差点の真ん中に放置される事件が発生。 その首に見覚えがあると語ったカテイカが命を狙われた事件をきっかけに、子供達の日常は一変していく……!! *【主要登場人物】 -サンスウ 本作の主人公で子供達のリーダー格。 まだまだ成長途中ながら、あやふやな世の中の中でも確かな正義を見極められる精神と強い肉体を持つ。 その資質故に連合正義軍にも勧誘されている。 その、[[自己犠牲]]をも厭わない正義の心は、未だ幼い仲間達にも伝播していき、過酷な戦いの中での指針となった。 -カテイカ 本作のヒロインで子供達の紅一点。 父親は刑事で、その為か記憶力がいい。 サンスウとはお互いに気になる存在であり、戦いを通して本気で愛し合っていることを自覚するようになる。 -シャカイ 子供達の副リーダー格。 サンスウ、カテイカとは同学年で、年長組ということもあってか小さな子の世話を焼いてる姿がよく見られる。 サンスウとは当初は喧嘩をする仲だったが、ザ・ムーンを得てからは誰よりも仲間の絆を口にするようになり、サンスウの男気を買って彼に信頼を寄せると共に立てるようになる。 腕っ節が強く喧嘩っ早い。 -タイソウ サンスウの弟。身が軽い。 自分の身も危険に晒す兄をよく心配している。 -リカ兄弟 双子のメガネ少年で科学知識に明るい。 -ズコウ 小太りの少年。 手先が器用で模型などの工作が得意。 一度は戦いの厳しさから逃げ出そうとしたが自分を戒め帰って来た。 -オンガク ヨウチエンの兄。 自分も小さいがもっと小さい弟をおぶっている。 -ヨウチエン 最年少の幼児。オンガクの弟。 よちよち歩きで、本当はまだ物の区別があやふやでもおかしくない年齢だが、敵に囲まれる中で熱に魘される苦難を乗り越えて[[正義]]の心を身に付け、その姿で仲間達を鼓舞する。 -魔魔男爵 世の中に強い影響力を持つ爵位持ちの[[貴族]](?)の一人で、悪の蔓延る世界を憎み、莫大な資金を費やしてザ・ムーンを建造した。 如何なる基準かは不明だが、サンスウ達を操縦者として選び、 汚れた心の自分ではなく、純粋な心の子供達を選んだと語る。 小太りで眼鏡の青年~壮年の背の低い男性で、頭頂部が頭の真ん中から突き出ているという形容し難い形状をしている。 ザ・ムーンを預けてからは子供達の活躍を楽しみにしていたり、食事に招待した時には小さい子を膝に乗せたりしている。 糞虫に対して温情を見せようとする場面もあるが、彼に断られたために敢えて厳しく接している部分もあったりと、基本的に思いやりの人。 -糞虫 魔魔男爵に仕える下忍で、虫の異名の通りに「ピルルルルルル」という、虫の鳴き声を模した口笛を発する。 背の低い魔魔男爵よりも更に小さい小男だが、弾丸より速く動ける等、腕に覚えのある敵からすら「化物」呼ばわりされる程の人間離れした手練れであり、その力を使って子供達の身を守っている。 自身の事を「糞」と卑下するなど極端に自罰的な性格らしく、登場時は大抵土下座のような姿勢で平伏している。 魔魔男爵との&font(b){「お前はなんだ!?」「はーっ糞でございます!」}というやり取りは毎回の二人の定番となっており、この時が寡黙な糞虫の唯一喋る箇所である。 手傷を負わされることもあるが基本的に対人戦では無敵で、 強すぎる上に万能なため、本作を知る人間からは主役の子供達よりも糞虫が印象に残っていることも多い模様。 *【各章の登場人物】 &color(red){※以下はネタバレあり。} *【第一話 連合正義軍の平和】 #openclose(show=あらすじ。){ 魔魔男爵より巨体ロボット“ザ・ムーン”を与えられたサンスウ達だったが、肝心の起動方法が解らないまま数日が過ぎた。 そんな彼等の前に立ち塞がる、魔術と見せかけて誘拐したターゲットを殺害するビッグ魔法団。 カテイカを誘拐した魔法団との戦いの中で、ザ・ムーンが子供達全員の願いを一つにした時に動くことを発見し、ピンチを脱することに成功する。 強大な力を得た少年達の前に次に現れたのは、魔魔男爵の語るのとは別の“正義”を旗印に掲げる連合正義軍。 ビッグ魔法団と同じく、謎の青年“未来”に操られる彼等は、悪人を断罪する一方で、数十万の犠牲と引き換えに全体の平和を得る為にA国から盗み出した水爆を四国で炸裂させる計画を進めていた。 事を成し遂げた後で“正義”の名の下に自決して果てるとまで語る狂信的集団に、自分達の正義をかけてザ・ムーンと共に挑んだ子供達は苦難を乗り越えて、脳波を届けられずに奪取されたザ・ムーンを操ることに成功。 満月の夜の秘密の力で、敵の秘密兵器である巨大オランウータンサイボーグを撃破する。 最終局面、四国に発射されようとする水爆[[ミサイル]]を止めに行くも、途中で引っ掛かった高圧電線の放つ電磁波の影響で再びコントロール不能に陥るザ・ムーンをよそに発射されるミサイル。 サンスウの脳裏に、学校で調べた[[広島>広島県]]や[[原水爆>核兵器]]の恐怖が甦るが、ザ・ムーンが飛んできたミサイルを命令もしていないのに掴む。 何と、子供達の強い願いはザ・ムーンに届いており、コントロールを離れたザ・ムーンは水爆を抱えたまま、遥か洋上へと出ていく。 そして、子供達は巨大な水爆の炎が海中から上がるのを目撃する。 ザ・ムーンは水爆の危機を止めるのと引き換えに子供達から失われたと思われていたが……? -未来 莫大な資金と権力を持つ謎の青年で、連合正義軍とビッグ魔法団を操る。 ザ・ムーンを得た子供達を危険視する。 -流 サンスウの慕う剣道部の先輩だが、普段より得体の知れない部分もある。 連合正義軍が出現した頃より、あからさまに怪しい行動が増えてサンスウを惑わし、カテイカにも接触してサンスウの心を乱した。 サンスウの予想通り、最終決戦で連合正義軍の一員であることが判明。 互いに譲らぬ正義を貫き、自ら割腹した後に水爆の発射方法をサンスウに告げて果てる。 -連合正義軍 “正義”の名の下に、悪に対して苛烈な暴力を加える過激派集団で、メンバーは無機質な仮面(作者の過去作『デロリンマン』のオロカメンの流用)にライダースーツ姿で、チョッパーバイクを駆る。 名称や歪んだ正義を掲げるのは連合赤軍((「あさま山荘事件」は72年の2月に起きている))が元ネタと思われる。また割腹自殺など三島由紀夫との関連も指摘される。 「オロカモノメ!」 “未来”に心酔する狂信的集団であり、一時はサンスウを仲間に引き入れようとも考えていた。 -ビッグ魔法団 連合正義軍と同じく、“未来”に仕える。 此方は理想に燃える青年集団である連合正義軍に対し、裏の仕事をこなすプロフェッショナルといった所。 } *【第二話 湖底の黄金】 #openclose(show=あらすじ。){ “ザ・ムーン”を失った連合正義軍との戦いから少し後、大人達からも英雄として一目置かれるようになりつつも日常に戻っていたサンスウの前に、不気味な雰囲気の[[転校生>転校生キャラ]]・躍 次郎が現れる。 ある夜から躍が道路や通行人(実は人形)の額に釘を打ち込んでいくのを目撃させられるサンスウ達。 躍を追ったサンスウ達は[[海]]の藻屑となった筈のザ・ムーンの下へと導かれる。 そして、躍はザ・ムーンを自らの思い通りに動かして見せると宣言するのだった。 そして、台風の夜。 躍に誘われた高原集落へと住民の救出のために向かった子供達だったが、それはダムの底へと沈んだ黄金をザ・ムーンに取ってこさせる為の、躍と住人達の策略だったのだ。 葛藤しつつも、黄金を取りにザ・ムーンを向かわせる子供達だったが、ダムが決壊しそうになっているのを発見。 それを食い止めようとするサンスウ達と、何よりも黄金を優先する躍の間に争いが起こりサンスウが[[人質]]となってしまう。 傷つけられながらも、ザ・ムーンでダムを守ることを願うサンスウの姿に、シャカイ達も奮起。 その姿を見た躍は自らの過ちに気付き、他の住人達と共に連行される前にサンスウに謝罪する。 こうして、ザ・ムーンは、再び絆を強めた子供達の下へと帰って来たのだった。 -躍 次郎 奇妙な行動をする転校生。 ダムに沈んで失われた故郷の宝をザ・ムーンを利用して取り戻そうとした。 集落ぐるみの計画だった為か、精巧な人形に特殊メイクを駆使して、次郎の異常な犯罪を演出してサンスウ達を誘い出したのだった。 } *【第三話 春秋伯爵のユートピア】 #openclose(show=あらすじ。){ 魔魔男爵の下を春秋伯爵が訪れ、金の無心を申し込むが、男爵は既に莫大な財産を持っている伯爵が実現困難な大それた野望を抱いていることを何となく感づき、申し出を断る。 愛するサンスウ達を招いての食事会を楽しむ男爵だが、伯爵が何かを企んでいるのではないかと訝しむのだった。 そんな中、町に不気味なガラクタで作られた鉄人間が出没して人々を襲う事件が発生。 カテイカも襲われ、シャカイも行方不明になる。 シャカイの行方を探すサンスウの前に鉄人間が出現。 何と、その鉄人間の中身はシャカイだった。 どうやら催眠術をかけられていたシャカイの証言と、妙なタイミングで自分達の前に現れたことから春秋伯爵を犯人だと疑ったサンスウは、潜入した屋敷の中で、伯爵が若い女性を海を思わせる海底の中で飼ってたり、ハーレムの中で寛いでいたり、巨大ロボットまで建造しているのを目撃する。 そして、鉄人間に襲われてこれを撃退したサンスウだったが、今度の中身はカテイカだった。 二人の前に現れた伯爵は、今度の事件は莫大な金を求めて自分がやったことを認めるも、催眠術でサンスウを倒して閉じ込めてしまう。 その間に伯爵の巨大ロボット“ファーブル”が発進。 動けないザ・ムーンに挑み、腕をもぎ取るが脱出したサンスウとカテイカが合流し、男爵のアドバイスを受けたザ・ムーンは飛行能力を発揮してファーブルと激闘を繰り広げる。 しかし、漸くファーブルを仕留めたと思った所に、実は量産型だったファーブルの大群が出現。 更には、多くの鉄人間にサンスウ達は襲われる。 糞虫が助けに入るが、鉄人間の中身が老人達だと知って躊躇うサンスウ達を尻目に、コントロールが弱まったザ・ムーンは何処かへと運ばれていってしまうのだった。 警察と共に伯爵を追及しようとしたサンスウだったが、屋敷の仕掛けを利用したトリックでこれを欺く伯爵。 リカやズコウの助けもあって、謎を解いたサンスウはザ・ムーンを発見するが、何と改造を受けて伯爵の意のままに操られたザ・ムーンに襲われるのだった。 伯爵の配下の老人達の追跡もあったが、ピンチの中で集結した子供達は意識を集中してザ・ムーンのコントロールを取り戻す。 そして、ファーブル軍団を完膚なきでに叩き潰したザ・ムーンと子供達の前に春秋伯爵が現れる。 伯爵はサンスウに銃を向けるが、サンスウの語る正義の神という言葉と、ザ・ムーンの威容に圧倒されると、畏怖すべきものにより沸き上がる罪の意識に敗けを認めるのだった。 -春秋伯爵 魔魔男爵と同じく、爵位を持つ老人。 自らの財産のみには飽きたらず、更に多くの資金を集めてユートピアを作り上げようとしていた。 当時から問題になっていた孤独な老人問題がテーマであるらしく、非常に湿っぽく暗い。 催眠術の名人で、若い女性達を拐ってハーレムにしていたり、向かってきたサンスウをあっという間に気を失わせた。 西洋の甲冑を思わせる鉄人間や、巨大ロボットを開発させて手駒としていた。 「ワタシノユウトピア」が目的であることや、鉄人間のデザイン等から、元ネタは江戸川乱歩だと思われる。 } *【第四話 白原に死す】 #openclose(show=あらすじ。){ 大雪が降った。 しかし、部分的には雪が積もらなかったことを訝しむ子供達。 更に、いきなり大量の雪が落ちてきたり、つららがサンスウを狙ったりとおかしなことが続く中で、子供達は巨大な[[UFO>未確認飛行物体(UFO)]]を目撃。 雪が遮られたり、いきなり落ちてきたのは、この姿を隠していたUFOのせいだったのだ。 そうこうしている内に、人々の身の回りの物が無くなるという事件が発生する。 以前にUFOがザ・ムーンの調査に来ていたらしいこともあり、ザ・ムーンまで盗まれていないか調べにきた子供達だったが、代わりにサンスウとカテイカの姿が消えてしまうのだった。 二人の行方を探すシャカイ達だったが、代わりに人の手をした[[犬]]を発見して保護する。 その犬は、シャカイ達の予想通りにUFOの主であるケンネル星人。 しかし、ケンネル星人は子供達と話す前に夜中にそこを通りかかったチンピラの下北沢に誘拐され、悪名高き強欲な興行主の木の国屋商衛門に一億で売り飛ばされてしまう。 酔ったチンピラ達の会話からケンネル星人の行方を知ったシャカイは、木の国屋の屋敷に忍び込みケンネル星人を救い出すが、木の国屋は下北沢達を使いケンネル星人を奪い返してしまうのだった。 手詰まりかと思われた所にサンスウとカテイカが帰還。 サンスウが中田首相に宇宙人との対話を強引に迫るという事件を起こす。 当初は、サンスウの言うことに耳を貸そうとしなくった首相や世間だが、ケンネル星人のUFO群が堂々と姿を表す段階になって、漸くサンスウとカテイカの体験を聞く気に。 一方、子供達のことを調べた木の国屋はザ・ムーンを操る彼等を恐れて抹殺を決意。 サンスウもザ・ムーンの力をバックにケンネル星人との対談に望もうとする首相の申し出を断る等、ザ・ムーンという人心を集める神と成りうる力も含めて事態は混迷を極めていく。 そんな中、ケンネル星人を捕虜にしていることが、はぐれ新聞記者のポパイにリークされた木の国屋はケンネル星人を殺して人目に放置する。 首相とケンネル星人の代表であるセントバーナー提督の会談を前に、木の国屋は暗殺者を使って防衛省、運輸大臣に警視総監を[[暗殺]]。 子供達に向かわせた暗殺者は糞虫に阻まれたものの、UFOに取りついたポパイは木の国屋がUFO内部に居るのを目撃する。 そして、巨大ロボット黒龍号が出現してザ・ムーンに挑む。 糞虫に対抗する為の手練れの紅燕も加えた暗殺者集団に追われ、コントロールもままならないサンスウ達の目の前でザ・ムーンは黒龍号に連れ去られてしまう。 負傷者も出る中、中田首相から会談内容を聞かされたサンスウは驚愕する。 ケンネル星人は混乱する事態の中で、既に[[地球]]に設置していた自分達の最終兵器であるカビ発生装置を起動したのだという。 このままでは一年後にカビが地球上を覆い尽くすが、そこから地球人が如何なる手段でも生き残れるかどうかを確かめてから、改めて対話をしようというのだ。 今の世界が滅びても、新たな商売の道をケンネル星人と開きたい木の国屋は、それを知りながら嫌悪しているケンネル星人に協力してザ・ムーンを排除したのだった。 無情感の中で首相の願いもあり、ポパイの助けを借りてザ・ムーンの行方を探しに出たサンスウは、木の国屋所有の山の中でカビに侵されて死んでいる人々を発見する。 自分でも気づかぬ内に聴覚を失いポパイとはぐれたサンスウは、これこそがケンネル星人の最終兵器だと気づいて戦慄する。 一方、サンスウを探しにやって来た他の子供達もポパイと合流。 カビを発生させているマシンを発見しつつ、漸くサンスウとも再会するのだった。 ポパイの心配通りに東京がカビで汚染された空気に侵され滅び行く中で、子供達は足元に見える光が求めていたザ・ムーンの物であることに気付き、意識を集中させてザ・ムーンを岩の下から目覚めさせる。 ……ポパイを救出を呼ぶために山を降りさせると、覚悟を決めた子供達はチョコボールを分けあった後でザ・ムーンと共にカビ発生マシンへ。 見渡す限り灰色の腐った空気の中、不安を吹き飛ばすために結婚式を行うサンスウとカテイカだったが、それを祝福したのも束の間、子供達は一人、また一人とカビに倒れていく。 マシンへと後一歩という所で愛するカテイカも倒れ、一人になったサンスウが叫ぶ。 &font(b){「もう少しなのに…もう少しなのに!!…&sizex(4){ザ・ムーン}」} 動かせる者が居なくなり、オーバーヒートして目からオイルが溢れ出るザ・ムーン。 …ザ・ムーンの涙と泣いているような駆動音が虚しく響く中で『神』を語ったロマン=ローランの一説で物語は結末となる。 -ポパイ その名の様にアニメのポパイのような見た目と頑健な肉体を持つフリーの新聞記者。 首相相手に騒ぎを起こしたサンスウに接触し、ケンネル星人を巡る事件に首を突っ込んでいくことになる。 あくまでもスクープが目的であったが、最終的には自らの命の危険も承知で子供達に付き合った。 -ケンネル星人 犬に似た宇宙人で、地球には友好のためにやって来た。 地球人より遥かに科学や文明が進んでいるらしいが、彼等自身は決して強い生き物ではない。 先行した探索隊員が殺害された事件を経て、地球人を試すためにカビ発生マシンを発動させる。 -木の国屋商衛門 欲深い興行主。 自身の商売のためにケンネル星人の科学技術を欲し、自らが商売主体の新世界の社長になるべく、暗躍する。 名前のモデルは江戸時代前期の商人・紀伊国屋文左衛門か。 -下北沢 元・木の国屋配下のチンピラ。 ケンネル星人を見つけて木の国屋に売り飛ばしたのが全ての悲劇の始まりとなった。 -中田 角江 日本国総理大臣。 ケンネル星人との会談に挑むことに。 モデルは田中 角栄だろう。 } *【登場メカニック】 ■ザ・ムーン 魔魔男爵が莫大な資金を投じて建造した、現代科学の粋を集めた無敵の[[ロボット]]。 9人の子供達の意識を統一することにより、額の9つのシグナルが点灯、彼等の思う通りに起動する。 駆動音が「ムーン」「ムーン」「ムーン」とうるさく、魔魔男爵は泣いていると形容している。 また、起動したままで動かないと機関がオーバーヒートするのか、目からオイルが溢れ出して涙のように見える特徴がある。 「力こそ正義」を体現した機械仕掛けの[[神]]であり、その力は文字通りに神の如くだが、唯一の[[弱点]]は&font(b){子供達が一人でも欠けていると起動しない上に子供達の安全を守る機能や逃げ込めるコックピットの様な場所が無い}こと。 ……このことが、常にサンスウ達を敵に狙わせる事態を引き起こし、最終章での悲劇を生んでしまった。 基本的は武装は徒手空拳と頑丈なボディだが、満足に起動した場合にはこれだけでも敵[[ロボット]]を寄せ付けない強さを誇る。 満月時のみの特殊兵器として、普段は下弦の三日月型の胸部が満月と重なり円形になることで放つ破壊光線(フルムーンアタック)があるが、一度しか使われなかった。 また、子供達の更なる精神集中により飛行も可能となるが、その際の&font(b){全員で般若心経を唱える中を飛行するザ・ムーンの姿}は本作の語り種の一つとなっている。 ■巨大オランウータン “未来”の配下の科学者が三十億をかけて作り上げた巨大サイボーグ。 フルムーンアタックで粉砕される。 ■ファーブル 春秋伯爵が建造していた巨大[[ロボット]]。 &font(l){[[ケツだけ星人>クレヨンしんちゃん]]と形容される。} ザ・ムーンよりは小型だが、[[飛行能力]]を利用した起動力が持ち味で、起動していないザ・ムーンの腕をもぎ取るも、起動された後は敵では無かった。 実は量産型で、一度はザ・ムーンを拉致するが、二度目の戦いでは複数で挑んだのにザ・ムーンに一撃で粉砕された。 ■黒龍号 木の国屋がケンネル星人より譲り受けた、UFO型の頭部と細かな磁石で構成されたボディを持った巨大[[ロボット]]。 相変わらず起動していないザ・ムーンに挑むが、起動された後は敵では無かった。 しかし、砕かれても再び合体出来るボディと、サンスウ達の集中を途切れさせた暗殺集団の活躍もあって、ザ・ムーンにまとわりついて拉致することに成功した。 追記修正は力だ、ザ・アニヲタwiki! ザ……アニヲタwiki!! #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,14) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - アイマスの同人誌で知った。お経を唱えてロボットを飛ばすって絵面は色物だけど、皆で一心同体となって…ていう設定は王道な感じだよね -- 名無しさん (2018-12-29 10:03:03) - ↑それ作者をぼかせてるんですかね・・・?>アイマスの同人誌 オチの凄まじさ以外にも色々強烈な部分が多い作品だから実際に読んでみるのが一番よ。トラウマになっても責任は取らないけどネ! -- 名無しさん (2018-12-29 11:18:42) - ↑2 画像検索して草生え散らかしたゾw…りっちゃんw 作品の話だけど、今こそデザインを現代風にしてアニメ化でもしないかな。何となく魔魔男爵は女性にしてもいいかもしれない。 -- 名無しさん (2018-12-29 11:37:56) - ↑草に草はやすな -- 名無しさん (2018-12-29 12:15:45) - ぼくらの小説版最終巻の最後の挿絵は必見。 -- 名無しさん (2018-12-29 15:32:11) - ↑2 淫夢語は常に進化しとるんやで?そんなんじゃ古いよ(微笑) -- 名無しさん (2018-12-29 16:30:40) - 巨大ロボット物を下敷きにしたダークストーリーかと思いきや、マジンガーZよりちょっと早いんだよな。 -- 名無しさん (2018-12-29 17:39:58) - ヤクザで下北沢とか実質的に淫夢 -- 名無しさん (2018-12-29 19:13:33) - アニメ化されてたらゴッドマーズみたく漫画とは別物になってたのかな -- 名無しさん (2018-12-29 19:21:40) - ↑サンスウとカテイカの子供と仲間が新たなムーンの操者になるという結末になるのかも。 -- 名無しさん (2018-12-30 08:44:42) - マジっすか……>マジンガーZよりちょっと早い -- 名無しさん (2018-12-30 09:18:05) - ↑まあ、鉄人28号とかジャイアントロボの系譜で、マジンガー程にエポックメイキングな作品では無いんだよね。ロボット物として以上に作品自体のメッセージ性がエグいという感じ。 -- 名無しさん (2018-12-30 13:09:24) - 作者はパットマンXとかほら吹きドンドンとか理不尽ギャグ描いてたとこから以後はこっちの路線へ、銭ゲバ辺りからか、シリアス多めになったのって -- 名無しさん (2018-12-30 15:04:18) - 糞虫、お経を唱えてパワーアップなど強烈な用語と設定だったにもかかわらず最後はヒドス・・・。 -- 名無しさん (2019-01-15 09:49:25) - このロボットしょっちゅう捕まってるな -- 名無しさん (2021-06-09 14:13:10) - この人の漫画ってもしかして大半が問題作? -- 名無しさん (2024-08-06 00:55:44) - この頃の漫画なんて問題作がデフォなんじゃ…( -- 名無しさん (2024-09-11 12:25:26) - 最終章に男爵と糞虫の出番が無かったのは不思議だったし、残念だった。紀の国屋もほったらかしに終わったし… -- 名無しさん (2024-09-11 13:33:04) - 実はジョージ漫画って少年誌時代の方が一見エゲツないのが多かったのかも・・・・・青年誌(浮浪雲)以降は哲学方面に突っ込んでいった印象 -- 名無しさん (2024-09-11 14:12:22) - とにかくパワーがあるから名作扱いはわかるんだけど作品としては問題だらけだし不完全性なんだよな。それがジョージ秋山の特徴(思いつきで漫画描く)らしいのだが。 -- 名無しさん (2024-10-03 18:00:20) #comment #areaedit(end) }

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